10/14版
お天気が崩れてくるとの予報でしたが、3時頃までは青空が見えて、少し得をした気分です。儲けた青空が綺麗だったので、屋根に登って写真を撮ってみました。
「紅葉の季節まであとひと月あまり。葉の色づきを左右する気温が今年は秋に入ってからも平年より高い傾向が続いている。夏場の猛暑に加え、9月の降雨量は平年の半分以下と、悪条件は重なるばかり。 京都地方気象台によると、9月の平均気温は平年より1.7度高く、降水量は91ミリ(平年204ミリ)しかなかった。10月に入っても最低気温が2〜5度高い日がほぼ毎日続き、秋らしい朝晩の冷え込みがやや影を潜めている。 府立植物園では既にキンモクセイやヒガンバナの開花が1週間ほど遅れて観測されている ・・・・・」 記事では、造園業者や紅葉の名所寺院の「ここ10年ほどは(もみじが)枝枯れを起こすなど様子がおかしく、色づきも良くない傾向にある」「今年も少し葉が枯れている感じがする」などという声を紹介しています。 もみじの様子がおかしいのは真如堂だけではなく、多くの人が「今年は綺麗な紅葉が見られないのではないか」と危ぶんでおられるのがわかりました。
10月にしては、毎日異様な暑さです。今日の最高気温は28.1度。ここ1週間の平均最高気温も25.5度ほどもあり、平年を2度ほど上回っています。 今日発表された近畿地方の向こう1ヶ月の予報では、気温は平年を上回るとされています。全国的にもすべて気温が高いという予報で、日本地図は「高い」ことを表す赤色で塗りつぶされています。こんな地図を今まで見たことがありません。 本堂から花の木を眺める職員も、「今年もダメですね。変な色になってきましたねぇ」と、肩を落としていました。 秋 風 に さ そ は れ た れ ば 道 に を り 今井杏太郎
「引声」は 慈覚大師は渡唐された時に、中国仏教の聖地 ところが、慈覚大師は帰朝される船の中でこの節を忘れてしまわれるのです。「何とか思い出させてください」と大師が祈請されると、船の帆の上に小さな阿弥陀如来が現れて、その節を教えてくださったといいます。大師は、その小身の弥陀を袈裟に包みとり、帰朝後に真如堂のご本尊の胎内に納められたと伝えられています。 以来、営々として真如堂で勤められている経会ですが、昔は1週間にわたって厳修していたそうです。 1年に1度だけ、しかもいつも唱える声明とは節が違うため、初日は節や音程を探りつつ唱え、中日は少し慣れ、結願の16日には声も揃うようになります。 お参りになるなら、16日にどうぞ。9時から約1時間です。 仏 燈 や 秋 の あ し た の 静 け さ に 西村泊春
満月の2日前、まだ満ちていない十三夜の名月を愛でる行事で、昔から「後の名月」と呼んで観月されていました。 「此の世をば 我が世とぞ思ふ望月の 欠けたることも なしと思へば」という、もう以上はないという満月より、少し欠けた十三夜のほうが、ボクは惹かれます。 中秋の名月にはたくさんの行事が行われますが、十三夜の行事はあまりありません。ひとり静かに楽しむほうが、十三夜にはよく似合うかも知れません。 まだ蒸し暑い中秋の名月より、空気も澄んできて、月もくっきり見える十三夜。どことなく物寂しさが忍び寄る十三夜。ボクも大好きです。 「十三夜に曇りなし」。残念ながら、今年は雨のようです。 栗 一 粒 秋 三 界 を 蔵 し け り 寺田寅彦 |