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真如堂 NOW !!



1週間ほど前から梅が咲き出しました

 朝からどんよりした空。今日から明日にかけてお天気が崩れ、太平洋側などでは大荒れになるという予報です。そんなに寒は厳しくありませんが、重たい空が心まで冷やすような気がします。
 境内にもほとんど人はなく、また季節の移ろいは止まったまま。そんな中、鳥たちのさえずりが静かな境内に響き渡ります。
 年末にはたわわになっていた南天や千両の実が、少しずつ減ってきました。鳥たちの仕業です。冬になって食べ物が減るのか、毎年、春を待たずに南天などの実はすっかりなくなってしまいます。本堂裏のサンシュユは美味しそうですが、実が大きくて堅いためか、鳥のお好みではないのか、一向に減りませんが…。
 苦沙彌自坊のつくばいに水を飲みに来る鳥も、普段はメジロやシジュウガラ、冬はヒヨドリ、春が近づくとウグイスなどが多いのですが、今年はヤマガラの姿をよく見かけます。

粘ったけれど…写真が撮れたら差し替えます
 昔、縁日などでおみくじを運んでくれる芸をしていたのがヤマガラだそうで、日本全国、年中、私たちの回りにいる鳥です。でも、今まで、あまり水を飲むに来ることはありませんでした。ヤマガラには、木の実など枝の割れ目などに蓄える習性があるそうですが、境内でもモミジの木のウロになった部分から南天が生えている木があります。ひょっとして、彼らの仕業かも知れませんね。
 つくばいの水を飲む姿を撮そうと粘りましたが、そんな時に限ってなかなか来てくれません。寒さに耐えかねて、止めました。

 梅も1週間ほど前から咲き出しました。
 気象庁によると、梅の開花前線は、2月10日頃に京都を通過。もう咲いているというのは、今年は早いということでしょうか?
 梅の平年の開花は、九州や四国、関東の房総半島では1月のうちに始まり、長野県は3月、北海道では5月以降。日本を縦断するのには4カ月もかかるそうで、桜の1カ月半ほどに比べて、ずいぶんとゆっくりですね。
 梅も桜も、夏の間に翌年の花や葉ができ、冬の寒さで目覚めて成長を始めるとか。その時、梅はバラツキが大きく、桜は“寝起きが良く”、桜の方が開花予測しやすいそうです。

馬酔木の花が咲き出しました。これから初夏頃まで楽しめます
 気が早いですが、WEBで「京都の過去1200年間のサクラ満開日データ」というのを見つけました。すごいデーターですね。春の予定を立てられる参考に。

 明日は真如堂開基戒算上人の950回忌です。
 戒算上人の名は、このホームページなどご覧になった方があると思いますが、資料に乏しく、、詳しいことはほとんどわかっていません。遠忌を機会に、少し調べてみようと思い、ここ1週間ほど目が痛くなるまで、書物や画面を調べ続けました。近年、こんなに勉強したことはなかったですね。
 1/12版に続いて、[真如堂 NOW !!]からは脱線しますが、歴史などに興味のある方は、次ページをご覧下さい。