春の境内 夏の境内 冬境内

 1年中で最も境内が賑わう季節 秋。萩が終われば、あとは紅葉を待つのみとなります。
[萩]

 萩 

 境内に数十株植えられています。秋の七草の一つで、初秋に咲きだし、9月末の頃には散りこぼれ始めます。
 紅葉までには根元から刈り取って、冬を越します。

9月初旬〜10月上旬/境内各所
  
[彼岸花]

 彼 岸 花 

 毎年、秋の彼岸になると、決まって咲いてくれる彼岸花。
 その赤さにハッとする瞬間があります。その色が火を連想させるのか、彼岸花を取ってきたら家が火事になるなどとしかったりするそうですが、毒がある彼岸花に子供どもさわらないようにという配慮なのでしょうか。

9月秋分の日前後/境内各所
  
[紅葉]

 紅 葉 

 秋は真如堂のメインシーズン。その主役は、赤く染まったもみじや楓、黄金色に輝く銀杏などです。
 境内に紅葉の季節の訪れるのをいち早く知らせるのが、本堂前の井戸脇の「花の木」。木の先から赤くなり出し、それが段々下に降りてきて、最も美しいのは先端が赤、真ん中が黄色、下が緑の3色に染め分けられたとき、11月初・中旬です。本堂の縁から塔を背景にして見るのが最高のポジションでしょう。
 この木は岐阜県から京都植物園に移植され、その後昭和4年の御大典記念に三井家により寄贈された2本のうちの1本で、もう1本は本堂前左端にありますが、あまり目立ちません。

[紅葉]  紅葉するのは、桜やカエデ・モミジ、銀杏など、色も様々な赤色や黄色。常緑樹の緑と相まって、素晴らしい光景です。
 また、朝日や夕日、特に紅葉が夕日を浴びる時がもっとも美しい瞬間です。
 境内の紅葉のピークは年によっても違いますが、11月20日過ぎ。日を追うに従って、紅葉は本堂の前から裏に移っていきます。本堂の裏などは12月10日頃まで紅葉が楽しめます。
 「今年の紅葉はどうですか?」「見頃はいつですか?」とよく聞かれますが、なかなか予測できるものではありません。
 本当に美しい紅葉が見られるのは、10年に1度程度。毎年、見頃も前後します。毎年見ている紅葉でも、本当に「わぁー」と声を上げたくなる瞬間があるものです。
[紅葉]
 閑散期は拝観者0人の日もあるところに、秋になると千人、2千人という人が来られます。境内を散策するだけの人は、その数倍。勤労感謝の日の頃は、大変な人出となります。
 真如堂が市街地から近いということ、境内が無料で解放されること、そして紅葉が美しいことなどが、多くの人を人を魅せるのでしょう。千年のJR東海のCMも大きく影響しています。
[紅葉]
 紅葉は、本堂の前から始まって、12月初旬、本堂裏の散り紅葉をもって終わります。
 散った間際の赤い葉の絨毯は本当に鮮やかですが、これも本当に美しいのはごく限られた間です。
 訪れる人も11月末からはグッと少なくなり、12月になるとさらに減って、12月10日頃で、普段の静かな境内に戻ります。
[紅葉]
 11月後半頃から、落ち葉掃除が本格化します。
 最近は「ブロア」という風の力で塵を吹き飛ばす機械があり、これを使うと苔も痛めず、物陰の落ち葉まで掃除できますが、難点は騒音です。
 少しうるさくても、ご容赦くださいね。

11月中旬〜12月初旬/境内全域