〜 苦沙彌のつれづれ雑記 〜

2025年3月28日(金)
蔵から出す
2025年3月27日(木)
開花宣言!
2025年3月26日(水)
植木作業
2025年3月25日(火)
応接室のグレードアップ
2025年3月24日(月)
外作業は暑い
2025年3月23日(日)
あたたかいを通り越した日
2025年3月22日(土)
気持ちが沈む
2025年3月21日(金)
春らしいホームセンターの売り場
2025年3月20日(木)
塗装作業
2025年3月19日(水)
なごり雪
2025年3月18日(火)
襖の張り替え
2025年3月17日(月)
9年目の車検
2025年3月16日(日)
パンフレット作り
2025年3月15日(土)
涅槃会
2025年3月14日(金)
蓮を一気に植え替え!
2025年3月13日(木)
蓮の植え替え
2025年3月12日(水)
水屋の修復完了
2025年3月11日(火)
震災から14年
2025年3月10日(月)
消防訓練
2025年3月9日(日)
ちょっとだけ
2025年3月8日(土)
とりあえず
2025年3月7日(金)
50年前の繋がり
2025年3月6日(木)
本堂水屋の修理
2025年3月5日(水)
預金の解約
2025年3月4日(火)
リップロール
2025年3月3日(月)
障子貼り
2025年3月2日(日)
「やってしまう」性分
2025年3月1日(土)
大山蓮華
2025年2月28日(金)
涅槃図公開の準備
2025年2月27日(木)
展覧会でくたびれる
2025年2月26日(水)
石コロ集め
蔵から出す
 夕べは20ミリ以上の雨が降りました。山火事の鎮火にはとても有り難い雨だったでしょう。花が咲き新芽が出る時期の境内にとっても貴重な雨でした。

 ときどき日が差すことはありましたが、ほぼ曇天の1日でした。

 涅槃図の特別公開が31日に終わるので、4月からの展示のために『花車図』の屏風(六曲一双)を土蔵から出しました。約400年前に狩野派によって描かれたもので、花車図の中でも早い時期に位置付けられる典型的な作品で、日本の絵画史における静物画の先駆的作例です。かなり痛んでいましたが、2011・2012年に修復をして綺麗になりました。

 今公開している『大涅槃図』も本堂裏堂の「釈迦三尊像」も、この『花車図』も、ボクが執事の時に修理をしたもので、とても思い入れのある作品です。『花車図』はまだ箱から出していませんが、‘再会’がとても楽しみです。

 今日はまとまった時間が取れなくて、庭仕事はちょっとだけ。「働いたなぁ」という実感に欠ける日でした。

  
〜 見頃の「縦皮桜」 〜
2025年3月28日(金) 


開花宣言!
 朝は喉の病院。予約時間の1時間後にやっと診てもらえました。同じ時間に何人かの予約を入れているのでしょうね。話の長いドクターなので、どんどん遅れていくのだと思います。

 受診後に検査を3つ。大きな病院はシステムがしっかりしているので次々と進み、すべてが終わったことをスマホのアプリのボタンで知らせると、支払いもストレスなく出来ました。さすがだなぁ〜。

 寺に戻りましたが、しばらくすると強い雨がザァーッと降りました。すぐに上がりましたが、境内を見て回ると枝垂れ桜の花びらが落ちていました。見上げると、なんと満開! 毎日この下を何往復かしていたのに、工事中の土塀ばかり見ていて、桜には気付きませんでした。縦皮桜も遠目にピンクに見えましたし、染井吉野も5輪以上咲いていました。あまりにも一気です。

 真如堂、今日、開花宣言です!

  
〜 満開の枝垂れ桜 〜
2025年3月27日(木) 


植木作業
 今日は境内での植木作業。枯れ枝の除去や伸びすぎた枝の剪定作業を行いました。

 久しぶりに園芸用の三脚梯子を使っての高所作業でしたが、以前、この梯子から落ちて骨折したことがありました。その時は切った枝が三脚を支える‘脚’を払い、梯子ごとひっくり返ったのですが、この梯子は左右方向への転倒さえ気をつければ、とても安定感があって使いやすいものです。バランスを考えながら、無理をしないように作業をしました。腕はちょっと痛かったです。

 途中で大工さんが立ち寄ってくれたので、建物の補修の打ち合わせ。大工さんは職人さんを抱えているので、仕事がないと困ってしまいますが、ちょうどそんな時だったのか、仕事を頼んだのでずいぶん喜んでおられました。

 JR東海の人が、桜の開花具合を見に来ていました。会うのは今月3回目ですが、もっと頻繁に視察して回っているのでしょう。
 早咲きの桜は別として、染井吉野はまだどこも咲いていないとのこと。「土日でいうと、4月5・6日ですね」と話しました。

 明日・明後日は雨。芽吹きの時の雨は、いつもよりうれしいです。

  
〜 境内のなんちゃって「標本木」 〜
2025年3月26日(水) 


応接室のグレードアップ
 毎日、境内や建物内をどうやって綺麗にしようかと考え実行していますが、今日は応接室のグレードアップ。一般の方には入っていただく機会がありませんが、8畳ほどの応接室があり、テーブルと椅子が並んでいます。この応接室を少しでもグレードアップしたいとずっと考えていました。

 その方法の一つは唐木の飾り棚を置くこと。新品を買うと高いので、ジモティーやオークションで探していましたが、京都の古物商がオークションに「即決」で出品しているのが見つかり、有料で配達もしてくれるということ。決して高くなかったので昨晩にポチり、今日すぐに納品ということになりました。
 画面の写真で確認していましたが、実物も綺麗な品物で、かなりお買い得でした。

 折も折、檀家の箔工芸家の方は、鎮金箔による「十三仏」の額入り作品を貫主就任祝いに下さるということになり、今日お越しくださることが夕べ決まりました。

 お昼前に棚が届いて応接に運び入れ、午後からは額絵を頂戴。棚の上の壁面に額絵を吊しました。これだけで応接室は一気にグレードアップ! 今よりさらにみすぼらしかった一昔前の応接室とは雲泥の差です!

 大満足です!

  
〜 唐木の棚とその上の金箔の額絵 〜
2025年3月25日(火) 


外作業は暑い
 朝一番は、昨日の続きのトタン葺き物置の屋根の落ち葉掃除をしました。落ち葉の量は昨日ほどではありませんが、それでも大きな‘トン袋'2つになりました。昨日と合わせると‘トン袋'は4つになり、とりあえずそのうちの2袋を紫陽花園に撒きました。落ち葉はだんだん朽ちて土に還っていきます。

 続いてはもみじの枯れ枝などの除去作業。境内のもみじは、かなり傷んでいる木が多く、行く末が心配です。細い枯れ枝ならまだしも、幹が枯れているものもあり、放っておくと危ないので、気が付いたものから切ってまわりました。高い位置で枯れているものもあるので、脚立を使っての作業です。

 太い幹がどのように落ちるかは要注意ですし、落ちる時は結構大きな音がします。ぎりぎりひとりで持てるくらい重たいものもありました。

 朝からお昼を挟んで2時半頃まで動き回って、今日はここまで。あとはデスクワークをしました。

 作業をしている間は腕の痛みを忘れがちです。でも、力が入りにくいので、ちょっと要注意です。いつになったら治るのでしょう・・・。毎日こんなことをしていたら、腕も休まる暇がありませんよね。

  
〜 やさしい色の匂い椿 〜
2025年3月24日(月) 


あたたかいを通り越した日
 今日もあたたかい日になり、作業をしていると、汗だくになりました。それもそのはず、最高気温は24度でした。

 午前中は、トタン葺きの物置の屋根に積もった落ち葉の掃除をしました。物置といっても10畳分くらいあり、そこに積もった落ち葉からは木が生えていました。物置を建ててから6〜7年ぐらいだと思いますが、きっと一度も掃除をしたことがなかったのでしょう。

 落ち葉の量は半端ではなく、下の方は腐葉土化していて、掃除は並大抵ではありませんでした。大きな‘トン袋'に腐葉土化しつつある落ち葉を入れ、屋根の上から落としました。2袋やりましたが相当大変で、腕のことも考えて今日はここまでとしました。

 ついでに「長谷観音堂」の屋根に溜まった落ち葉も掃除しました。これは就任後ずっと気になっていたので、今日掃除をしてスッキリしました。ちょっと恐かったですが・・・。

 午後から、お隣の金戒光明寺(黒谷)の御法主に、晋山式での祝辞をお願いに上がりました。お隣同士ですが、これまでそのようなことをお願いしたことはありませんでした。お互い縁の深い寺同士ですし、道一本しか隔てていませんので、これからは交流を深めたいと思います。

 晋山式まであと1ヶ月あまり。ちゃんと準備が進むのか心配です。

  
〜 正面参道の椿 〜
2025年3月23日(日) 


気持ちが沈む
 今日は気温がどんどん上がって、最高は22.6度でした。外は暑いぐらいでしたが、室内はまだヒンヤリしていました。

 午後から、高校の1年先輩がいらっしゃいました。1月に奥さんが急死されたというのをLINEで知らせていただいていました。
 インフルエンザの菌による心筋炎で、夜に救急車で搬送され、翌朝に亡くなったという、あまりにも急な出来事だったそうです。忌明けが終わっても、まだまだ受け入れられず、「『あの時〜だったら』などと、『たら』ばっかりだ」と仰っていました。66歳でした。

 話をしている間に電話が入っていて、後からかけ直したら、長年一緒に活動してきた超宗派の会のメンバーの訃報でした。
 昨年12月にボクのお祝いの会に出席してくれて、その時、みんなの前で膵臓癌のステージ4だということを打ち明けました。帰りにタクシーで住まいの前まで送った時、「必ず、他の病院にも掛かってみてください」と会話したのが最後でした。ボクと同い年の68歳でした。

 外の陽気とは正反対の気持ちの重い日になりました。

  
〜 満開の山茱萸 〜
2025年3月22日(土) 


春らしいホームセンターの売り場
 午前中は、「縦皮桜」の解説表示を更新する作業をしました。傷んでいたのもありますが、内容的にも誤っている部分が見つかったからです。
 そもそも解説文はその昔ボクが作ったものの焼き直しですが、間違っていた部分を直したり、部分的にリライトしたりしました。

 解説文を貼り付ける板を作るのに一苦労しました。使えそうな古材の板を寄せ集めてA3が貼れるものを作り、それを杭に付けて掲示しました。見かけは何とか新しくなったので、とりあえずこれで良しとします。

 午後、肥料などを買いに久しぶりにホームセンターに行きました。ホームセンターの駐車場は、車を駐めるスペースの一部が、新品の自転車置き場に変わっていました。京大に近いホームセンターなので、新入生が買いに来るのに備えているのでしょう。店内にも、ひとり暮らし用の売り場が設けられ、季節感に溢れていました。

 明日からは一気に気温が上がるという予報です。今日も拝観者が多かったですが、明日・明後日はさらに増えるでしょうね。春だなぁ〜

  
〜 満開の河津桜 〜
2025年3月21日(金) 


塗装作業
 彼岸の中日。今朝も結氷していましたが、日差しが明るく、気温ほど寒くはありませんでした。

 墓参の人の車を整理するために、7時半頃からガードマンが来てくれました。去年の紅葉期にも委託をした会社ですが、彼岸などはほとんど檀家の方の車なので、少し要領も違います。「勝手を知った人たちなので、ちょっと我が儘かも知れませんよ」などと気をつけて欲しいことなどを説明しました。元請会社の担当者も来ているのですが、頼りにはなりません。

 あまり早く吉祥院へ行っても仕方ないので、この前から取り組んでいた「傳教大師巡錫之像」の塗装をしました。屋外に立っている同像は時間を経て金色の塗装が剥げてきていました。金色のスプレーを買って、先日から2回塗装をしましたが、一度に厚塗りすると塗料が垂れてしまいます。今日は仕上げの3回目。気温は低いですが快晴で、スプレーを噴射すると金粉がキラキラする感じで美しかったです。

 吉祥院へ行くと受付が少し混乱していたので、すぐに加勢しました。ボクがいるのを見て、「お会いできるとは思っていませんでした!」と喜んでくださる方も多く、檀家の方と久々にお話が出来てとても嬉しかったです。
 檀家総代の方と一緒に食事をして、ボクの晋山式の打ち合わせをしたり四方山話をして、2時頃まで吉祥院にいました。

 その後は本坊に戻り、寺務所のパソコンのアップデート作業。普通の方法ではアップデート出来ず、パソコンの動作にもずいぶん時間が掛かって、寺務所を閉める時間を過ぎてからようやく終わりました。これで安心です。

  
〜 輝く「傳教大師巡錫之像」 〜
2025年3月20日(木) 


なごり雪
 朝は雪でした。雪が降る景色は趣があっていいものですね。「なごり雪」でしょうか。積もるほどではなく、次第にと弱い雨に変わっていきました。

 雪が時雨になるのを待って、瓦屋さんがすぐに現場に来られました。雨で延び延びになっていた土塀の瓦が、よくやく葺き終えられました。次は左官屋さんの出番です。すばらしい連携です。

 転勤の季節。今朝も、東京から福岡に異動になる銀行の方が、後任の方を伴ってご挨拶に来てくださいました。
 単身赴任で、おそらく2年くらいでまた異動になるだろうとのこと。ご本人もご家族も大変です。寺には異動がほとんどないのが有り難いです。

 時間が中途半端だったので、午後は境内の説明表示などを更新しました。内容の間違いや書き替える必要があることに設置してから気が付いて、もう一度やり直したり、無駄が多くて効率が悪かったです。反省・・・。

 明日の彼岸の中日までは寒いらしいです。でも、日差しはすっかり春ですね。

  
〜 雪がちらつく「随縁の庭」 〜
2025年3月19日(水) 


襖の張り替え
 昨日作業をしていた道標の更新の続きは、手の空いていた職員さん3人に丸投げしました。大工仕事が得意な人、字を書くのが上手な人、雰囲気を盛り上げる人の3人が、あれやこれや相談しながらやってくれました。

 ボクは襖の張り替え。普段は滅多に通らない場所の襖には、以前から何か所も穴が開いていました。たまに来客が通るので気になっていましたが、今日は自分で貼り替えることにしました。襖の張り替えは久しぶりです。

 襖紙は、先代が買い置きしていた鳥の子紙が相当あるので不自由はしませんが、やり方を忘れていたのでYouTubeでおさらいをしてから臨みました。

 ところが最初に紙を広げた場所に埃が積もっていたため紙が汚れ、払っても取れませんでした。「薄暗い場所の襖だから、まぁ、いいか。紙も勿体ないので」と作業を継続。表面の紙は劣化していたのですぐに破れ、下貼りもひどいもので、新聞紙も使われていました。発行日までは確認出来ませんでしたが、戦時中などの、物のない時代のものでしょう。今回は下貼りまでは触りません。
 1人で作業をして、紙を裏返す時だけ女性の事務員さんに手伝って貰いました。

 夕方、引き手や枠を付け、元の場所にはめましたが、思った通り薄暗いので汚れはあまり気になりませんでした。ただ、4枚組の1枚だけを貼り替えたので、まわりの3枚とは明らかに色が違います。今日で、少し要領が蘇ってきたので、残り3枚も折を見てやっていこうと思います。

 作業をしていると腕や肩の痛みは気になりませんが、やっぱりほとんど改善されていません。ある日、急によくなるのかなぁ・・・。

  
〜 満開を過ぎた桜ん坊 〜
2025年3月18日(火) 


9年目の車検
 朝、車を車検のためにディーラーに持ち込みました。車検証を見て、車が9年目に入るのだということを改めて知りました。

 どこも悪いところはないし、坂本に行かなくなって乗る機会がすっかり減ったので、買い換える気はさらさらありません。以前の車はもっと故障などしましたが、今のは故障とは無縁。車も進化したものです。

 それにしても、車検って高いなぁ〜

 朝は小雨が降り、午後からもはっきりしない空模様。土塀の瓦を葺きに来ていた瓦屋さんは、昨日も今日もほとんど仕事が出来ず、帰って行かれました。

 寒いし小雨も降るので、外作業は諦めて、境内の道標の更新をすることにして、境内を一通り見て回りました。

 最近はスマホの地図を見て歩いている人をよく見掛けます。でも、境内のマップはそれほど詳しくはないのでしょうか、結局道を尋ねる人もおられます。聞くのが一番です。

 やっぱり道標は不可欠なので、傷んだものを更新するために古材の板を切って、黒いペンキを塗りました。乾いたら白ペンキで字を書きますが、今日は充分には乾かなかったので、ここまで。

 今日から彼岸。必ず「入り」の日にお参りされる方など、平日にしてはお参りが多かったようです。

  
〜 寒さでパッとは開かない河津桜 〜
2025年3月17日(月) 


パンフレット作り
 朝から雨。時々止み間はありましたが、外作業はちょっと無理。それでも、品種の都合上、昨日植えた蓮根を、本坊と吉祥院で入れ替えて植え直したりしました。

 今日はほとんどパソコン作業。晋山式の式次第のパンフレット作りをしました。

 直接印刷屋さんにデーター出稿できるソフトが、吉祥院のパソコンにしか入っていないので、ほぼ吉祥院での作業になりました。先代の時のをベースにしましたが、プロフィールを書くのが一苦労。ちょっと‘盛ったり'もしました。

 顔写真は4年半前のもの。今よりは若々しく、キリッとしていてイイ感じです。葬式の写真にしてもいいですが、いくつまで生きるかわかりませんし、あまりにも実物と違うのもどうかと思いますので、時々撮っておかないとダメですね。

  
〜 作成中の晋山式のパンフレット 〜
2025年3月16日(日) 


涅槃会
 朝9時から、本堂で「涅槃会」が行われました。導師として涅槃図の前に座るのは初めてですが、2011年に修理を加えた涅槃図は、色鮮やかで本当に綺麗でした。修理の時はいろいろな苦労がありましたが、美しい涅槃図を前に読経しながら、「やっておいて本当によかったなぁ」と思いました。

 午前中はどんよりした空模様でしたが、お昼頃から弱い雨が降り始めました。蓮の植え替えであちこち筋肉痛なので、今日はおとなしくしていました。

 「今日の散歩道」の更新やだんだん迫ってくる晋山式の準備。晋山式の法要では、「法則」というものを読んで、住職としての決意などを述べなければなりませんし。法要と祝宴の両方で挨拶をしなければなりません。苦手なことばかりですが、いまから準備をして万全を期したいと思います。

 当日ご参加くださる方へお配りする式次第の作成も始めました。本来はボクの仕事ではありませんが、先代のデーターもあり、自分でやった方が早いので・・・。

 筋肉痛は思ったほどではなく、腕の痛みも改善していませんが、まぁこんなものでしょう。

  
〜 「大涅槃図」前での涅槃会 〜
2025年3月15日(土) 


蓮を一気に植え替え!
 今日も朝から蓮の植え替え。本坊と吉祥院を併せて13鉢を植え替えました。

 まずは本坊の大きなすいれん鉢の蓮の植え替え。昨日、職員さんが半日がかりで蓮を掘り出してくれたのですが、芽の多くが折れていて使いものにならず。水にも漬けてないので、使えそうなのを探して植え付けました。

 もう一つも同じ大きさのすいれん鉢。これは手付かずだったので、まずは泥土を汲み出し、それから鉢をひっくり返して泥土と蓮根を露出させて、太った蓮根を選び、もう一度植え直しました。ここまでで1時間半程度。

 職員さんが本堂を開けるのを待って、朝のお勤め。その後、本坊と吉祥院の蓮をどんどん植え替え、2時半頃には作業を終えました。

 蓮の植え替えには田んぼの土が一番良いといわれますが、手には入らないので、あちこちの使えそうな土を集めて植え替えしました。初めて使う肥料も入れましたが、吉と出るか凶と出るか・・・。大きな花を咲かせて欲しいです。

 境内の正面参道では飲料メーカーのCM撮影が行われていました。初夏のバージョンの撮影ということで、緑色のビニールの葉っぱをあちこちに設置し、一々カメラでチェックして撮影しておられました。
 緑のビニールの葉っぱがテレビでどのように見えるか、楽しみです。

 タレントさんが暇そうにしていたので、作業服、腰に植木鋏姿で涅槃図の説明をしました。男優さんにはタレントらしいオーラはまったくなく、ごく普通のおとなしい青年という感じでした。

 お昼と夜のご飯には、神戸からお持ちくださったお手製の「イカナゴの釘煮」を頂戴しました。今年は不漁で、漁は3日間だけ。目が飛び出るほど高価だと、テレビのニュースで言っていまいした。有り難く頂戴しました。

 今夜は腕の痛みに加えて肩や腰の痛みなども出るだろうと思って、鎮痛消炎剤の大きな湿布を4枚貼って床に就きました。

  
〜 ビニール製の緑の枝を設置しての撮影 〜
2025年3月14日(金) 


蓮の植え替え
 今日は寒くもなく暑くもなく、作業をするのにはちょうどいい気候でした。

 午前中は脚立を持って枯れ枝などを切って回りました。真如堂のもみじも老木や傷んだ木が増えてきました。このままでは「紅葉の名所」を返上しなければいけなくなります。長い目で見た境内の保全策が必要だと、改めて感じました。

 午後からは蓮の植え替え。本坊の前の大きな蓮鉢の植え替えを職員さんに教えた後、吉祥院の蓮鉢の植え替え作業をしました。

 去年は花が少なくて残念でしたが、蓮根はちゃんと育っていました。土壌を改善してあげる必要がある鉢もあるので、しばらく掛かりそうです。

 本坊へ帰って、職員さんに頼んでおいた植え替えを見てみると、蓮根を積み上げて芽が折れそう・・・水の中に入れずに乾いているなど、ちょっと悲惨な状態になっていました。自分で畑などをやっていて、「わかりました! やります!」と言ってくれたので任せたのですが・・・。
 明日の早朝に、蓮根を救ってあげなきゃ!

 夜に風呂に入るまで、泥臭さが鼻につきました。

  
〜 鉢から取り出した蓮根 〜
2025年3月13日(木) 


水屋の修復完了
 今日は朝から本堂の水屋の修繕作業。午前中ですべてが終わる予定でした。

 作業をしていたら、黒塗りの車がやってきました。「あれ? 来客の予定があったかなぁ?」と思ってスマホのカレンダーアプリを見たら、「えらいこっちゃ!」 来客のことをすっかり失念していました。

 来客と鉢合わせをしないように裏口のほうに回って自室に突っ走り、慌てて僧衣に着替え! スマホや内線に呼び出しの電話が掛かってきていましたが、着替えるのに大忙しで応答しなかったら、寺務員さんが走って呼びにきました。

 何食わぬ顔でお客さんとお話をして、涅槃図もご覧いただき、お帰りの時は車のところまでお送りしました。失礼なことにならずによかったです。

 これでちょっと予定が狂い、午前中に終わる予定の修繕が2時半頃まで掛かりました。

 古材をフル動員しての修理でしたが、見かけは以前よりよくなりましたし、機能的にもアップしました。あとは、職員さんが丁寧に、綺麗に使ってくれるように口うるさく言おうっと!

 晩ご飯に、静岡の方が送ってくださった土筆(つくし)の炊き込みご飯を頂戴しました! 春の味です!
2025年3月12日(水) 


震災から14年
 朝の勤行の折に、東日本大震災の物故者の回向をさせていただきました。被災地は遠く離れているので実感には乏しいですが、何度も伺った神戸の被災地と重ねて、その大変さに思いを馳せました。

 つい先日、まだ帰還困難区域が残る福島県富岡町に住んでいた方のご子息が、吉祥院にお越しになったそうです。お祖父さんなどのお墓が真如堂にあり、孫に当たる方が以前にもお墓を整理する相談に来られたことがありました。ご両親の人生も震災によって大きな影響を受け、震災後に数ヶ所に転居された後、今も富岡に帰ることが出来ないそうです。

 多くの方が命を落とし、人生を狂わされた震災。これからも必ずやってくる天災に対して出来ることは限られています。辛く悲しいことが少しでも減りますように・・・。

 静かに春の雨が降る今日は、少しだけ本堂の水屋に手を加えただけで、後は涅槃会のお勤めの下調べをしたり、おとなしくしていました。

 一日がもっと長ければ、もっといろいろなことが出来るし、無限に体力・筋力があれば、夜も寝ずに動くことが出来るのに・・・もちろん、知力もです。

  
〜 赤い花穂に白い花の琉球馬酔木 〜
2025年3月11日(火) 


消防訓練
 今日は消防訓練。塔頭の僧侶と職員が集まり、消防署の人も来てくださって、消火器の扱い方を再確認した後、境内や建物内の消防設備を一通り見て回って、使い方の周知に努めました。しばらく実施していないので、訓練は初めてという人も多かったので、やった甲斐はありました。でも、使い方が‘身につく'には何度も繰り返して訓練することが必要だと実感しました。

 真如堂は、消防の人も感心するほど、昔から消防設備にはお金を掛けてきました。古くは、設備などを整えるために土地を売ったり、伽藍の配置まで変えたりしています。防火用水のための池を作り、その水を送る鋼管には当時非常に高価なものを使ったりして、当時としては最新式の設備を作りました。
 ところが、池は水漏れがして、鋼管も腐食して使えないところが出てきたため、15年近く前にボクが行政に設備の更新を相談した結果、補助金が下りることになって、平成の防災工事が始まりました。
 池の代わりに巨大な水槽を地下に作り、ポンプも排水管も新しくしました。消火栓も新たにたくさん作りました。そういう設備があるのに、使い方を知らないなどというのはあり得ません。
全員の熟知を目指して研修・訓練を繰り返したいと思います。

 余談ですが、工事の時に出た余分な土を活用するなどして、本堂裏の紫陽花園も出来ました。すべてが繋がっている気がします。

 午後は親しい友人が涅槃図を拝観に来られ、久しぶりにの〜んびりとお話をしました。のんびりするのもいいなぁ〜

  
〜 泡だと思ったら粉だった消火器 〜
2025年3月10日(月) 


ちょっとだけ
 今日はいい天気! 朝は蓮鉢に氷が張っていましたが、昼間は晴天で13度近くまで気温が上がりました。日差しのお陰で、数値よりもあたたかく感じました。

 「今日の散歩道」の写真を撮った後、本堂の水屋の補修の続きを少しだけやりました。

 今日はやめておこうと思っていましたが、こういうことを始めると寝ている時でも夢うつつに「あそこはこうしたほうがいいかなぁ」と考え、明るくなるとそのアイデアが実施可能か見に行くことが常。夕べも常の手順に従い、午前中にちょっとだけ作業をしました。

 古材を使うので、まずは条件に合うようなものがあるか、古材置き場をあさります。釘穴があったり、割れていたり、いろいろありますが、それを上手に使うのが腕の見せどころです。1時間余で予定の作業を終え、次の工程の計画を練りました。

 今日は月釜。昨日から準備に来られ、今朝は早くから社中さんがバタバタと動いていましたが、新しく替えた畳を傷つけられたりすることがないか、ちょっと心配でした。

  
〜 吉祥院の白梅 〜
2025年3月9日(日) 


とりあえず
 今日も朝から本堂の水屋の修理。腕は痛いものの、やり始めたら放ってはおけません。

 パパッと出来るだろうと思っていましたが、いろいろなハプニングもあって、結局、3時頃で一段落しました。終わったわけではありませんが、一応、見かけ上は見苦しくないところまでたどり着きました。細かい仕上げや第二段工事はまた来週です。

 お金を掛けずに、自前でいろいろやるのは大変です。自坊から本坊へ持ち込む道具が、日増しに増えています。

 手はあちこち傷だらけ。水屋では硯を洗うので、墨の汚れが手の皺に入り込んで、夜に風呂で洗っても綺麗になりませんでした。

 まぁ、とりあえず、何とか形は付きました。

  
〜 紅い馬酔木の花 〜
2025年3月8日(土) 


50年前の繋がり
 45〜50年ほど前に吉祥院の建て替え前の「離れ」に下宿し、母に茶道を習っていた方がお参りに来てくださいました。

 その方は、徳島の真言宗大覚寺派のお寺の住職で、京大で仏教学を勉強されていました。うちの先代が大学の先輩に当たるので、当時は仏教学やインド哲学などを学ぶ人たちがよく出入りしていました。皆さん、大学の教授や学長などになられましたが、何人もの方が亡くなり、また第一線を退いておられました。

 いろいろな昔話やその当時の方の消息の情報交換などをして、墓参にもしてくださり、大涅槃図を拝観された後、「懐かしいので」とガタガタの道をトランクを引っ張ってバス停を目指して帰られました。

 4月の晋山式にも来てくださるのですが、その時、一緒に茶道を習ったり下宿をしていた人にも案内して欲しいと言われました。その方々のことはもちろんボクも知ってはいますが、年賀状もやり取りしていません。案内すれば御祝など気遣いいただくことになるので、あまり案内しないようにはしていていると説明したのですが、「みんな真如堂や吉祥院が懐かしいので、ぜひ」と重ねて言ってくださったので、ご案内状を出させていただくことにしました。

 大学生やその後しばらくのボクは、自分でも恥じ入ることばかりで、出来れば忘れてしまいたいのですが、その頃を知る人たちに‘晴れ姿'をご覧に入れて、なんと思われるでしょう。うれし恥ずかし・・・。

  
〜 花色が見えてきた山茱萸(さんしゅゆ) 〜
2025年3月7日(金) 


本堂水屋の修理
 腕の痛みはあるものの、今日は少し動いてみることにしました。植木関係は芽吹きを控えているので、今は手を出さない方が得策。そこで、大工仕事をすることにしました。

 本堂には、花立ての水を換えたりする水屋がありますが、そこが乱雑になっているので、先日、職員さんに片付けて貰いました。今まではその前をほとんど通り過ぎるだけでしたが、片付けた後を見てみると、木部が腐ったりしていて修繕が必要でした。
 今期ももうあとわずかですが、ボクが就任してからはあちこちの修復などに相当多額の費用を使っています。こうなったら、自前でやるしかありません。

 水屋は、ずいぶん昔に作ったトタン張りのシンクの上に、どこからか拾ってきたのでしょうか、ステンレス流しのシンク部分が載せてありました。ステンレスのシンクは実用上の問題もないので、そのまま使うことにして、まわりの木部を貼り替えることにしました。

 水のかかる部分なので合板ではダメ。境内をあちこち探してみたところ、厚さ2センチ程度の松の板が見つかりました。古くて木材としての粘りがなくなってきていますが、重量の掛かる部分ではないので大丈夫。古い板を剥がしてその板に張り替える作業を始めましたが、なかなか大変で、今日は半分程度しか出来ませんでした。明日も特別な予定はないので、この続きが出来ます。

 夕方、「やっぱり、やり過ぎたなぁ・・・」と思いました。腕が痛みました。まぁ、やるっきゃない。

  
〜 本堂の水屋 〜
2025年3月6日(木) 


預金の解約
 昨年亡くなった母の郵便局口座の解約がようやく終わりました。戸籍謄本や印鑑証明などいろいろな書類を用意するのに手間取った上、2時間ほど掛かりそうなので、ずっと先送りしていました。

 説明書に従って5千円ほど掛けて取得した両親分の戸籍謄本で必要だったのはわずか数通。ボクの印鑑証明はちょうど今日が6ヶ月の有効期限など、いろいろありましたが、何とか受理して貰いました。時間も1時間余と、予想よりも短くて済みました。

 お供えの返礼など、母に関する手続きはすべて終わったはずですが・・・。

 午後は新しく買った外付けハードディスクの設定を、寺務所のパソコン4台とMyパソコンで始めましたが、オンライン会議のために中断。久々のオンライン会議でした。

 キーを叩くのも腕が痛む中、夜まで掛かって会議の結果を反映した文書を作りました。さぁ、ようやく今日もオシマイ。いつもより夜更かししました。

  
〜 結露越しの「随縁の庭」 〜
2025年3月5日(水) 


リップロール
 朝、発声トレーニングに行きました。去年から2週間に1度ほど行っているので、通算で何回になるでしょう。最初に医師の形だけの問診を受けて、それから1時間あまりトレーニングを受けます。知らない人が見たら、「何やっているんだろう?」という内容ですが、至って真面目です。

 「リップロール」といって、唇をブルブルと震わせながら発声するのが効果的と以前から言われましたが、子供の頃以来やってないので、いざとなったら出来ませんでした。療法士の方が見ているという恥ずかしさもあります。

 まったく出来ない人もいるそうですが、ボクは子供の頃にやった覚えがあるので、帰りにバイクに乗りながらブルブルやってみました。少しは出来ましたが、長く続けるには訓練が要りそうです。これから、ひとりの時にはブルブルしようと思います。

 真如堂に帰ったら、本坊の前は大型トラックやらユニック車など10台近い車でぎっしりでした。今日は「真如山荘」の空調機の入れ替え工事です。室外機が相当大きいので入れ替えも大変でしたが、さすがにプロ集団の手際の良さには感服しました。

 雨も本降り。腕も痛いので、今日は寺務所のパソコンや写真のデーターの整理をしました。

  
〜 あっちにもこっちにもトラック 〜
2025年3月4日(火) 


障子貼り
 毎月3日は護摩供修法の日。去年の秋からほぼ毎月焚くようになりましたが、なかなか慣れません。年忌などの供養の法要と祈祷とは大違い。

 今日から、書院の障子の張り替えを始めました。全部で50枚くらいでしょうか。本堂まで入れると大変な数になります。

 ボクは子供の頃から障子の張り替えの手伝いをしたりして、今でも自分で張り替えをしますが、職員さんで障子の張り替えが出来る人はごく限られています。ちょっと意外でした。今日は雨で外作業が出来ないので、シフトを変更して作業に当たって貰いました。

 自分のやり方に自負を持っている職員さんなので、ボクは手出し口出しはせずに自分の仕事をしていましたが、お昼過ぎになって「障子がはずれないのです」と言われ、そこから加勢。ジャッキで鴨居を上げたり、やっとはずれた障子をかんなで削ったり。

 そうかと思うと、寺務員さんから灯油のポンプが壊れたと言われて応急処置をしたり。気が付いたら、終業時間でした。

 大型エアコンの入れ替え工事、文化財の調査などもあって、とにかくややこしい日でした。

  
〜 護摩風景です 〜
2025年3月3日(月) 


「やってしまう」性分
 「犬も歩けば・・」ではないですが、建物内や境内を歩くと、「あっ、これは直さなきゃいけない」ということを思ってしまうことがいっぱいあります。職員さんに対処を頼む場合もありますが、大半は自分で何とかしてしまいます。もうこれは「性分」としか言いようがありません。

 昨日、境内北側の参道の車止め用バリケードが破損しているのを見つけてしまいました。今日の境内担当の職員さんでは対処できないので、大ハンマー、バール、スパナなどいろいろな道具を持って、小雨の中を現場に行きました。右腕はまだ痛くて重い物を持てないので、ずいぶん不便です。

 バリケードは思った以上に破損していて、簡単な作業ではありませんでした。おまけに、犬のオシッコ臭くて閉口しました。知っている方が何人か通りがかられて、ちょっとばつが悪かったです。

 お昼ご飯を挟んで、午後はバリケードに付ける道標の更新。丸鋸で板を切っていたら、モーターが火を噴いてビックリ! パウチした案内の文字を貼り付けてバリケードに付け、完成! ずいぶんスッキリしました。

 腕が痛くて破損した鉄製のバリケードが持てず、ボクよりは若い職員さんを呼んで運んで貰いました。

 こうして、少しずつ境内がきれいになっていく・・・満足です。

〜 閑話の内容とは関係ないですが、本堂裏堂の釈迦三尊像 〜
2025年3月2日(日) 


大山蓮華
 今日から涅槃図の特別公開。ポカポカ陽気で寺を訪れる人も増え、また涅槃図のファンも多いことから、昨日までよりもずっと多い人がお越しになりました。

 注文していた「大山蓮華」の小苗が宅配便で届きました。丈は1メートルほどしかありませんが、大山蓮華の苗は高価なので、小さいので我慢しました。

 午前中に届くのがわかっていたので、植える場所は既に決めてあり、朝から穴を掘って準備をしていました。

 宅配便は、真如堂の本坊と吉祥院のどちらかへ届きます。「本坊」と指定してあってボクの名前が入っていると吉祥院へ届くことが多いのです。「これは本坊です」というのも宅配業者さんが気の毒なので、重量物などでない限りはそのまま受け取り、吉祥院から本坊へ運びます。今日の苗もそうでした。

 大山蓮華は、先代が地植えしたものが吉祥院にありましたが、3〜4年前に枯れてしまいました。苗を買って鉢で育てていましたが、去年、除草剤が誤って掛かったようで枯れてしまいました。吉祥院ではボクが管理しにくいので、本坊の庭に植えました。

 うつむき加減に咲き、 可憐で上品な姿と香りから「天女花」「森の貴婦人」などとも呼ばれます。咲くのは4〜5年先でしょうか・・・咲いて欲しいなぁ。

〜 大山蓮華の小さな苗 〜
2025年3月1日(土) 


涅槃図公開の準備
 明日からの涅槃図特別公開を前に、9時半から涅槃図を吊す作業をしました。「大涅槃図」は、幅が4メートル、縦が6メートルと、まさに「大」。格納している箱から3人掛かりで運び出し、天井近くに設置してある滑車で吊るし上げました。

 小さいほうの涅槃図(179×123センチ)は、大涅槃図よりも約300年古いもので、明兆(兆殿司)作と伝わります。

 今年は、拝観される方に楽しんでいただこうと、涅槃図2幅を特別公開し、拝観料も200円値下げしました。涅槃会に因んだ「花供曽」あられ付きで800円です。

 1時間半ほど掛かって作業を終えた後は、電気屋さんとの打ち合わせや畳の表替えの立ち会いなど。最近はいろいろなことが輻輳しているので、「ちょっと見てください」などということが頻繁にあります。そういうのも嫌いではありません。

〜 大涅槃図を広げて吊す / 2幅並んだ涅槃図 〜
2025年2月28日(金) 


展覧会でくたびれる
 今日は、最高気温が15度を超え、外にいるとポカポカと心地よかったです。

 今日も自粛安静状態。ただ、朝一番に、境内の電柱に設置してある外灯の蛍光灯を替えました。職員さんにいうよりも自分でやったほうが早いし、今日の屋外掃除担当の職員さんは、どうも苦手そうなので・・・。ついでに、ちょっとだけ剪定も。

 昼食を食べてから、職員さんが出展している展覧会を見に京セラ美術館に行きました。美術館が新しくなってからは行ったことがありませんでした。若い人が多いと思ったら、写真家・映画監督の蜷川実花さんの大規模個展が開かれていました。

 2階で開かれていたのは観覧無料の展覧会が2つ。職員さんは元警察官だったので、「京都教職員美術展」に入って、膨大な量の絵画、書、写真などを見て、職員さんの名前を探しましたが見当たらず。もう一つ開かれていた「京都水彩展」に入って、これまた相当量の作品の中から、ようやく職員さんの絵を見つけました。真如堂に勤める前に描いた真如堂の三重塔の絵でした。

 ミュージアムショップも見てみたかったのですが、両展を見て回るだけでくたびれたので、百均とスーパーに寄って、すぐに帰りました。文化的なものは苦手かも。

 帰ってから、吉祥院の改築工事に伴う石垣の積み直し工事の打ち合わせ。現状は自然石を加工せずに積み上げる「野面積み」ですが、そういう積み方ができる職人さんが少なくなって、友人の寺に出入りしている造園屋さんを紹介して貰いました。友人の僧、建築業者、そして造園屋さんを交えて8人で現場を確認。しっかりした造園屋さんで信頼できそうですが、いったいいくらの見積もりが出てくるか・・・。改築計画も少しずつ進んでいます。

〜 展覧会場。こんな部屋が10室ほど 〜
2025年2月27日(木) 


石コロ集め
 今日はあたたかく、外にいるほうが気持ちがいいお天気でした。

 腕の痛みは変わりませんが、痛くない方の手なら何か出来るだろうと思って、紫陽花園に散らばっている石を拾い集める作業をしました。紫陽花園の土質は場所によっていろいろですが、石が多いのは共通していて、掘れば必ずザックザク出てきました。

 その石コロを拾い集めて運び、轍によって凹んだ参道付近に撒きました。今日の外作業はそれだけ。

 ジモティーで本棚を無償で譲り受けることになり、軽トラックで出町柳付近まで取りに行きました。譲ってくれるのは、就職が決まって3日後に東京に引っ越すという大学生。しっかりした作りで重たく、ちょっとお洒落な本棚でした。

 夕方には、梵鐘の撞木の会社の方が奈良から1時間半掛けて来られました。数日前に自動の鐘撞き装置の問い合わせをしたのですが、今日の午後になって「今から行っていいですか?」と、急に来られることになしました。さすがに専門業者で、明日にでも見積もりが出る感じです。

 今日もウロウロ、バタバタ。もうちょっとドッシリとしていないとなぁ・・・。

〜 軽トラの荷台の本棚 〜
2025年2月26日(水) 


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