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2017年12月の日記

除夜
 3時から除夜のお勤めの後、夜12時前からの除夜の鐘。今年の大晦日は夕方の雨も上がって、それほど寒くなくて、除夜の鐘にはいい日和でした。

 12時前から鐘楼の鐘の下でお勤めをして、その後、11人の僧侶が1撞きずつ。それに続いて、鐘を撞きに来られた方に4〜5人以上で1撞きずつしていただきました。

 真如堂の周りには外国人の方も多く、鐘を撞きに来た人の2割程度は外国人。東南アジア系の方は日本人と見分けが付きにくいですから、もっとおられたのかも知れません。

 僧はそれぞれが自発的に、人員整理をする役、撞く人を4〜5人以上のグループに組む役、数をカウントする役、撞くタイミングを指示する役、薬湯の接待をする役などに就きましたが、ボクは毎年写真係。持参のカメラやスマホで撞く瞬間を撮ってあげる役です。
 今年も相当数の写真を撮りましたが、カメラは2台だけで、あとはすべてスマホでした。ボク自身はまだスマホを持っていないので、スマホでの写真にはまったく自身がありません。「ダメかも知れませんよ」と言いながらスマホを預かって、パシャ! 時には連写になったり、画面を押してシャッターが切れるまでかなりタイムラグのあるスマホや画面が暗くてよくわからないスマホなど、機種によって大きく違い、本当に写っているのかどうか、まったく自信がありませんでした。

 時に抜け出して、自分のカメラで鐘楼の遠景をパシャ! まぁ、何とか写りました。

 終わったのは1時過ぎ。今年は撞く間隔が短かったので、例年よりも30分ほど早く終わりました。

 帰ってお風呂で体を温め、3時間ほど寝たら、元旦のお勤めに本堂に出頭です。
2017年12月31日(日)  No.5293

年始準備
 年始参りに来られる方に対応するためのセッティングをしました。毎年三が日は和菓子とお抹茶で接待をするので、そのための机や練炭火鉢を出し、塔婆をお渡しする時の動線なども良くしました。

 そうこうしているうちに、段々と墓参の方が増えてきました。慌てて僧衣に着替えてその応対に当たりましたが、一時は玄関に入れないぐらいでした。

 ところが、昼過ぎになると人足はすっかり途絶えました。人の動きって不思議ですねぇ。それぞれのお家の迎春準備をされているのでしょうか?

 門松やお飾りを作って付けたり、鏡餅を供えたりしました。これで大方の年始準備は完了。今年は早め早めにいろいろな準備をしているで、例年よりも余裕があるくらいです。
 薄暗くなってから速達が来ました。12月29日にご命日を迎える方の墓前回向をして欲しいとのこと。忘れていて慌てて連絡してこられたようです。

 急遽、大塔婆や水塔婆を書き、お墓に行きましたが真っ暗。懐中電灯で照らしながら塔婆を供えましたが、真っ暗なお墓で読経するのも奇妙なので、回向は明日することにしました。

 綺麗な青い空に月が出ていました。あんまり綺麗だったので、走ってカメラを取りに戻ってパシャッ! 凜とした空気感までは写りませんが、何とも綺麗な色の空でした。

〜 綺麗な空と鐘楼の影 〜
2017年12月30日(土)  No.5292

朝イチの多動
 朝一番は、「明日はあれをやろう」と前の日から思っていたことに取り掛かることが多いす。今朝も、夕べから考えていたことを順繰りにこなしました。

 まずはいつもの通り、落ち葉掃除。もみじや桜の落ち葉はもうないのですが、さつきやつつじの細かく黄色い落ち葉が最近はよく落ちます。枝にはまだいっぱい黄色い葉っぱが付いているので、掃除をしても切りはないのですが・・・。小さくて掃除し難いです。

 続いて、門前に露出している電気配管のエスロンパイプの塗装。少しでも目立たないようにと相当前にペンキを塗ったのが、すっかり剥げていました。ペンキを塗るのに適期ではありませんが、とりあえず少しでも目立ちにくくなるようにと、黒と白の塗料を調合して塗りました。

 お地蔵さんの祠の掃除をしたりして、ちょっと一段落したのが8時半頃。月参りなどがない日は、朝一番かぶっ飛ばしすぎるのですねぇ。はぁ〜、疲れた。コーヒーを飲んで、ちょっと休憩。

 しばらくして、作っておいたお墓の供花と水塔婆を供えにお墓に行きました。

 墓地管理人さんの話によると、今年は仕入れをした松が頗る細くて貧相なのだとか。そういえば、うちが花屋さんから買った松も、ずいぶん細くて枝もあまりありませんでした。いつも‘泣き’の多い管理人さんですが、今日の開口一番は松の不作についてでした。
 今日も何だかんだと終わって行きます。さぁ、明日は何をしようかなぁ〜

〜 お墓にあげた松竹梅 〜
2017年12月29日(金)  No.5291

お餅つき
 今日は餅つき。いろいろな事情から今年は止めようかとも思ったのですが、自分の食べる分はさておき、お鏡さんとかを何組か供えるので、量を少し減らして搗くことにしました。

 量が減ってもやることは大して変わりません。1年に1度しか使わない臼や杵、蒸籠、コンロなどを物置から出して洗って準備し、お釜でお湯を沸かして蒸籠で餅米を蒸しました。

 今年用意した餅米はいくら蒸しても何だか少し硬く、搗き上がりが案じられましたが、思った通り。いくら搗いても、なかなか滑らかになりません。石臼なので、あまり長いことやっているとお餅が冷えてしまうため、「もう、ええかなぁ」と半ば強制終了。そんな繰り返しで、5臼搗きました。

 京都は丸餅なので、搗き上がったお餅は手で適当な大きさに切って丸めますが、それも年1回なので、慣れてきた頃には終わります。

 物心ついた時から、骨折で餅つきが出来なかった年を除いては毎年やっている餅つき。「うまく出来た」と満足して終えた年はまずありません。でも、これをやらないと年が越せないですね。

〜 いびつなお餅 〜
2017年12月28日(木)  No.5290

供花作り
 風が強く、雪の舞う日となりました。

 今日は屋外に陣取って供花を作る予定ですが、気温は3度台。風があるので、体感はもっと低かったです。

 カイロを背中に貼って、ウインドブレーカを着て、段ボールを立てて風除けにして、電熱のヒーターを脇に置いて作業を始めましたが、とにかく寒い。

 1時間ほどやって、ちょっと屋内に退避。普段は飲まないココアを作って、体の中からあたため、また作業に復帰。また1時間ほどやって、屋内に退避。

 お墓や仏壇のことを相談に来られた方が2組があったので僧衣に着替え、しばらくは温かい部屋で過ごしました。

 昼食を食べてまた作業に復帰しましたが、また来客。思いの外、超長〜く掛かり、帰られた時には外はもう薄暗くなっていました。

 切りのいいところまで少しだけ作業して、今日はもう断念。予定が狂っちゃったなぁ。明日、取り戻さなきゃ・・・。

〜 一部出来上がった供花 〜
2017年12月27日(水)  No.5289

見っけた!
 門前の落ち葉掃除をしていたら、落ち葉の間から淡いピンク色がチラッと見えました。近付いてよく見ると、レンゲの花です。レンゲは9月に種蒔きをしましたが、まだそんなに育っていないので、昨年蒔いたものの一部が残っていて、時ならぬ花を咲かせたのでしょう。うれしいなぁ〜

 毎日散歩に通りかかる女性が、スミレの話を始められました。話が長い方で、作業は中断。「もうそろそろ咲き始めるかも知れませんよ」と言いながら、毎年咲く場所3、4か所を一緒に見て回りましたが、まだ咲いていませんでした。

 やっと落ち葉掃除に復帰して、枯れた花の軸を刈っていたら、目の前の枯葉の間に、濃い色のスミレが一輪咲いているのが見えました。これまた、うれしいなぁ〜

 花の多い季節や紅葉の季節なら、小さな花に心を動かされることは少ないかも知れませんが、枯葉の間に発見したレンゲやスミレの花は、「ほらっ、ここを見て!」と誰かに教えてあげたいほどの大発見です。こういうのが、冬ならではの楽しみです。

 お正月に遠方の方々のお墓に供える花を作るために、南天の実を採りました。松竹梅に赤い南天の実を加えると、一気に華やぎます。

 今年は南天の実がよくなっています。6月の花期に、雨が少なかったのでしょうか? 半年前のことなど、思い出せません・・・。

 明日は花屋さんから松が届くので、笹を採ってきて、一気に花作りです。

 自然は素晴らしいなぁ〜

〜 時ならぬレンゲの花/一番咲のスミレ 〜
2017年12月26日(火)  No.5288

御聖忌法要
 東山の門跡寺であった大正天皇の御聖忌法要に出仕しました。

 寒い時期の、ほとんど暖房の効いていない場所での法要なので、朝から水分控え目。昨日からお腹が痛いので、朝食はほんの少しだけ食べ、万を持して臨みました。

 控え室では、今上天皇の御退位のことも話題になりました。門跡寺でのこの法要は、3代遡った天皇・皇后両陛下の御聖忌にあわせて勤められ、再来年、平成天皇が退位されても、当面は明治・大正・昭和の天皇・皇后両陛下のご命日に行われます。

 朝からの摂生が効を奏し、無事に法要が終わりました。

 今年もあと1週間を切りました。さぁ、どうしよう・・・。

〜 何の鳥だろう? 雉? 〜
2017年12月25日(月)  No.5287

センサーライトだらけ
 今日は全国高校駅伝。京都のロードレースの季節の幕開けです。

 数日前から、ヘリが飛んだり、中継をする車やバイクがテスト走行をしていたり、また選手たちがコースを走ったりしていました。

 今日は、あちこちで通行規制が行われますが、マラソンと違って駅伝は規制時間が短くて助かります。今日は駅伝の通過時間とコースを見て移動しましたが、幸い何のストレスもありませんでした。

 自坊の門の潜り戸に、照明を付けることにしました。外側には外灯があるのですが、内側にはなく、門を閉めてから宅配便などを持って来ていただく時には暗くて足元が見えませんでした。段差もあるので、ちょっと危険です。

 センサー付きライトを買おうかと思いましたが、センサーが感知する角度などが現場には合いません。買うのを一晩待っていたら、センサー付きの電球があるのを思い出しました。これなら条件的にもOKですし、今あるものでまかなえます。

 いろいろシミュレーションをしてみた後、工事は15分ほど。暗くなってから試してみたところ、不要な時にも点灯してしまうものの、及第点でした。これで、除夜の鐘の時も安全です。

 これまで自坊のあちこちにセンサーライトなどを付けたので、暗くなってからや早朝に移動する時には、あっちもこっちも点灯します。

 今夕も、誰もいないのにライトが点いたので、誤作動かと思って見たら、タヌキでした。野良猫にも反応します。タヌキや猫は、いきなり明るくなるのでびっくりしているでしょうねぇ。

〜 潜り戸の上に付けたセンサー付き電球 〜
2017年12月24日(日)  No.5286

今日もガラス磨き
 今日も、ガラス磨き。昨日やり残したところは山ほどあるのですが、人目に付かないところはパスして、目立つところだけをやりました。

 湿らせた新聞紙と乾いた新聞紙を使えばいいという、これまたネット情報を元にやってみましたが、あまり効果はありませんでした。ひどく汚れた外側は洗いしてスクイジーで拭い取ったりしましたが、木製のガラス戸はそういうことが出来ないので、地道に磨きました。

 あと、神棚の掃除、客用のトイレの大掃除など。もうこれくらいでいいかな。

 正月に墓参される方の水塔婆も並べ終わりました。

 正月は奥さんの実家に行くとか、旅行に行くとかで、お参りできないという方が、もう既にお参りにいらっしゃっています。これで、サッとお渡しすることができます。

 迎春準備も、まずまず順調です。

〜 並べた水塔婆 〜
2017年12月23日(土)  No.5285

ガラス磨き
 今日は、ガラス磨き。

 ガラス磨きの方法はいろいろと紹介されていますが、先日、テレビでまず乾いた布で拭いて、その後××で拭いて、最後のまた乾いた布で拭くのがいいと紹介されていました。肝心の××が何だったのか、すっかり忘れてしまいました・・・。

 取りあえず乾いた布で拭いて、薄く希釈した住宅洗剤で湿らせた布で拭いて、最後に乾いた布で拭きました。透明なガラスはこれでいいかな?

 参道に面した磨りガラスは、外側が手で触っただけで汚れているのがわかったので、まずは洗剤で湿らせた雑巾で拭き、その後、きれいな固く絞った雑巾で拭きました。ガラスの光沢が蘇った感じで、まぁ、こんなものかな?

 もう1か所やるつもりでしたが、結構大変でくたびれたのと、「今日の散歩道」の更新もあるので、止めました。また明日。

〜 まん丸い蝋梅の蕾 〜
2017年12月22日(金)  No.5284

気合いを入れて
 今日は、気合いを入れて年末年始の準備。午前中は、祭壇の仏器などを磨く作業と仏間の大掃除。午後は、庭の落ち葉掃除の最終仕上げをしました。

 仏器磨きは、まず真鍮の仏器を洗剤で洗ってお香の煙などで付着した油分を取り、仏器磨きの薬剤「テガール」に少し入れ、またよく洗って乾かし、それから金属磨きクロスで擦るという流れです。

 「テガール」の説明には、「仏具の磨き作業時間を従来の10分の1に短縮」と書いてあり、確かに時短効果は絶大。金属磨きクロスも効果的です。

 かつては「ピカール」という研磨材入りのドロッとした液体で磨いていたのですが、これは時間もかかり、力も要りました。綺麗さは「ピカール」、簡便さは「テガール」かな。それにしても、共に短絡的でわかりやすいネーミングですねぇ。

 落ち葉の掃除は、大方は終わっているのですが、門内の庭の苔の上にはブロアで飛ばしきれなかった枯葉が少し残っています。無理に飛ばそうとすると苔が剥がれますし、どうしても取りきれない落ち葉が残るので、最後はいつも吸引です。

 電動のブロアは、吸い口と排気口を逆にして、ノズルと袋を付けると、ゴミを吸って袋にためる機械に変身します。いわば掃除機の親玉のようなものです。これで、落ち葉を吸っていきます。

 ブロアのように広い場所の落ち葉が対象ではなく、落ち葉を見つけてノズルの照準を合わせなければならないので、多少面倒です。でも、一々手で拾っているよりはずっと効率がいいです。

 比重に軽重によって、軽い落ち葉は吸い込むけれど、重い小石などは吸い込みません。吸い込まれた落ち葉は、ファンによって粉砕されるのでバラバラになりますが、時々間違って吸い込んだ石がバリバリと音を立てています。

 さぁ、これで苔の上もスッキリ!

 今日は少し前進しました。

〜 吸引の機械 〜
2017年12月21日(木)  No.5283

進まない
 ここ数日は、毎朝、氷が張っています。

 年末で、戸や窓を開け広げて掃除をしたり、雑巾を使ったりすることも多い時、寒いのは堪えます。ガラス磨きもしたくないなぁ〜。

 祭壇で使う仏器や御仏飯や御茶湯を供える器などは、みな真鍮製。金属磨きで磨かなければいけないのですが、ちょっと持つだけでも痛くなるほど冷たく、今日も後回し。

 こんなことを言っていろいろ先廻しにしていたら、みな来年になってしまいそうです。他に優先順位の高いことがあって、遅れてはいるのですが・・・。

 そろそろ、寸暇を惜しんでやらなきゃ。

〜 夕陽に照らされた比叡山 〜
2017年12月20日(水)  No.5282

古紙の取りまとめ
 今日の法事が、今年の最後となりました。

 独居で孤独死された方の3回忌。読経後、参列された熊本在住の故人の弟夫妻と、在りし日のことを振り返って偲びました。

 今日は年末に向けての細々とした雑用を少しだけ片付けました。

 古紙回収が明日来てくれることになったので、段ボールや古新聞、雑紙などを種分けしてまとめました。

 よくこれだけ紙が出るものだと呆れてしまいます。一番大きい段ボール箱は、洗濯機と修理から戻ったプリンタの箱でした。プリンタの箱は日通のオリジナルですが、実によく考えられていて、さすがに専門業者だと感心しました。他の箱も、かつてはよく使われていた発泡スチロールがすっかり減りました。こんなところにも、時の移り変わりを感じます。

 さぁ、明朝はこれを30メートル離れたところまで何往復もして運ばなきゃ。

〜 お正月のお墓用に採った梅の枝 〜
2017年12月19日(火)  No.5281

冷え込む
 夕べから冷え込んでいる実感がありましたが、今朝の寒さは特別。外に設置した温度計を見ると、−1.4度。京都では一冬に4〜5回ある程度の寒さでした。

 「こういう時こそ体を動かそう!」と、自坊の門内の落ち葉掃除を徹底的にしました。もみじの落ち葉も、1本の木を除いてほぼ終わりました。出来る時にしておかないと、何が起きるかわかりませんし。

 奥の方に隠れていた落ち葉などもブロアを使って徹底的に追い出しました。かなりの落ち葉を集めて、ちょっと一段落かなぁと思っていた矢先、檀家の方から「今日はお参りに来ていただく日ですが・・・10時にお医者さんに行くので」と電話が掛かってきました。

 あまりに夢中になって、時計を見ていませんでした。それから大急ぎで月参りに伺って読経し、「もうお茶は結構ですから、お医者さんへ行ってください」と帰ってきました。何とかギリギリセーフでした。

 その後もあちこちバタバタと動き回った1日でした。

〜 朝の温度計 〜
2017年12月18日(月)  No.5280

1年を振り返る法事
 今年もあと2週間となりました。あまりにも時間が早く過ぎ、「気が付けばここまで来ていた」という感じです。

 今日は月参り1軒と法事2座。

 月参りに伺ったお家は、今年ご主人が亡くなり、初めての新年をお迎えになります。まだまだ悲しみが癒えない中で迎えるお正月は、きっといろいろなことを思い出して辛いことと思います。

 午前中の法事は、3回忌。といっても、複雑な事情があって納骨が決まらず、お墓を建てて納骨されたのが今年の1月なので、同じ年に1周忌と3回忌をお勤めになったわけです。
 伺うと、癌だと聞いていた施主の奥さんは7月に、お父さんも6月に亡くなり、萩のお寺に納骨されたのだそうです。本当に大変な年だったと思います。お母さんだけが実家のお墓の横にお墓を建てて、真如堂で眠っておられます。

 午後からの法事はお父さんの1周忌。お母さんは数年前から老健に入所されていて来られず、親戚付き合いも薄いので、参列は独身の息子さん1人だけでした。
 しばらくは、お父さんの自宅介護をされていたのですが、仕事にも行かなければならず、本当に大変だったようです。その点ではずいぶん‘楽’になられたようです。読経をしている時間より、いろいろなお話をしている時間のほうがずっと長かったです。

 お墓参りの仕方には、家それぞれの‘作法’があったりします。今日の方はまだお若いのに、いろいろと段取りよくお花やお線香を供えたりされていました。「それは誰から習われたのですか?」と尋ねると、お父さんからだと。父子のよき関係が想像できました。
 今日1日の法務を終えて、皆さんいろいろな1年を過ごして来られたのだなぁと、しみじみ思いました。

〜 まだ飾るには早いかな? 〜
2017年12月17日(日)  No.5279

水仙の花
 水仙の花が咲き始めました。

 まだ紅い色が残っている敷き落ち葉の中からすくっと伸びて、白い花を咲かせている姿は、何ともかわいいものです。

 自坊の前にあった100玉以上の球根を数年前に鐘楼の周りに移植し、それがまた拡張しているので、段々と‘群生’に近付いて来ました。あと10年したら、もっと見栄えがするようになっているでしょう。

 ところが、雪が積もると、水仙の花茎は大半が折れてしまいます。積雪の折には樋などの被害も心配ですが、まっさきに水仙のことを考えてしまいます。

 今夜も、時雨が少し固まりかけていました。

 「亀虫の多い年は雪が多い」と聞きます。

 京都府亀岡市では、ツヤアオカメムシが平年の17倍発生したそうです。亀虫と積雪量の科学的な因果関係はないそうですが、昔からそう言われているということは、まだ未解明な何かがありそうな気もします。

 雪はうっすら積もる程度にしておいてほしいなぁ〜

〜 敷き紅葉の中の水仙 〜
2017年12月16日(土)  No.5278

初めての病院
 午前中、父を連れて病院へ。ボクは待つのは嫌いなので、自分のことなら混んでいる病院には行かないのですが、今日は初めて行く病院なので様子がわからず、待たされるのを覚悟で行きました。

 予約診療で、ドクターの診察の前に予備診があり、向こうが‘サバ’をよんで「○時頃には来ておいてください」と電話の際に言われたのを真に受けて、ずいぶん早くに行きました。結局、予備診は時間通りでした。「あー、また待たされてばかりなのかなぁ」と、何だか嫌な感じ・・・。

 でも、その後が違いました。

 ワーカーさんは、きめ細かに症状や話を聞き、その後のドクターの問診や診察はさらに微に入り細に入り丁寧で、今後の治療方針の説明も十分に納得のいく内容でした。

 結局、検査をして薬をもらって終わったのがお昼前。予備診からだと2時間以上掛かりましたが、「待たされている」という感じはなく、‘待ちくたびれる’ということもありませんでした。

 初めての病院へ行って、「ここで大丈夫かなぁ」と後悔することがありますが、今日は‘大正解’でした。

 肝心の体のほうも、順調に快復していくといいけどなぁ・・・。

〜 冬の姿の百日紅 〜
2017年12月15日(金)  No.5277

初雪
 今朝は、屋根の上などがうっすら雪化粧。積もるのは、この冬初めてです。

 こういう時は必ず金閣寺が雪化粧した写真がテレビや新聞などに載りますが、案の定でした。でも、あまりにうっすらなので、雪かどうかわからないような写真でした。マスコミはすぐに「お決まり」のものを使いたがりますが、「大文字」が雪化粧した写真のほうがよほどよかったのではないかなぁ。

 月参りで伏見まで行きましたが、雪の気配はまったくありませんでした。わずかな距離ですが、やはり違いますね。

 夕方から、真如堂一山の会議。塔頭の住職などを決める重要会議ですが、今年は大きな議題もなく、次年度の幹事職を決めるくらいで短時間で終わり、後はその場で懇親会でした。

 残すところは、除夜会のお勤めと除夜の鐘だけになりました。

〜 自坊の塀の瓦にうっすら積もった雪 〜
2017年12月14日(木)  No.5276

本堂のすす払い
 今日は本堂のすす払い。真如堂の僧侶全員11人と職員とで、本堂の煤を払い、ブロアで埃を吹き飛ばし、掃除機、雑巾掛けをしました。本坊書院なども、同じように掃除をして、お昼には終わりました。

 今日はかなり冷え込んでいましたが、動いていると寒くもなく、雑巾掛けがちょっと辛い程度でした。


 午後、ホームセンターに野菜の苗が売っていないか見に行きましたが、苗などまったくなく、葉牡丹や松竹梅の寄せ植えがほとんどの場所を占めていました。

 自坊の玄関の入り口に飾る花も欲しかったのですが、ポインセチアはクリスマスっぽいのでダメ。かといって、葉牡丹や松竹梅では‘彩り’が乏しくてさみしい感じです。そこで、葉牡丹と桜草っぽいものを寄せ植えすることにしました。

 帰って早速植え替え作業。レシートを見ると、桜草っぽいものはプリムラの一種で、ポリアンサとジュリアンという名前でした。こういう類の花の名は、さっぱり知りません。

 飾るには少し早いかとも思いましたが、今日は事始めの日なのでまぁいいかと、玄関先に置きました。玄関先がちょっと華やぎました。


 お正月の水塔婆も書き上がったので、そろそろ年賀状に掛かろうかなぁ・・・。

〜 本堂のすす払い 〜
2017年12月13日(水)  No.5275

データベースソフトのアップデート
 購入を迷っていたデータベースソフト「桐」のアップデート版が届きました。

 もう30年近くもこのソフトを使っていて、檀家さんの住所はもちろん、過去帳、護持会の会費など、多くをこのソフトを使って管理しています。それぞれのデータを入出力・管理しやすいようにプラットフォームを作成して改良を重ねてきたので、思った通りの作業が出来ます。なくてはならないソフトです。

 ただ、高価。ユーザ向けの優待アップデートでもかなりの値段なので、購入を躊躇していましたが、優待の期限が迫ってきたので、「しょうがないなぁ」と買いました。今さら、他のソフトに乗り換えることは不可能ですから。

 今使っているバージョンは15年前のもの。公式にはWINDOWS10未対応ですが、難なく使えています。でも、もうそろそろアップデートしておかないとなぁ・・・。

 アップデート版をインストールすると旧い形式のデーターが使えなくなるので、更新作業を躊躇しています。来年になって落ち着いてからやろうかなぁ・・・。


 今日も細々とした年末年始の作業をしました。

〜 寒風の中の十月桜 〜
2017年12月12日(火)  No.5274

煤払い
 午後からはよく晴れていましたが、風が強い! 停車している車が、揺れるほどの突風も吹いていました。

 風のお陰で、枝に付いたままの葉っぱもかなり落ちましたが、まだ中途半端なので、仕上げの落ち葉掃除はもう少し我慢です。

 今日は、自坊の仏間や客間、外回りの煤払いをしました。「事始め」の12月13日にするのが本来の姿のようですが、急用などが入る可能性もあるので、予定が空いていた今日、思い立ってやりました。

 「煤」を払うといっても、若い人にはもうわからないでしょうね。おくどさんのあった頃は煤も出ていましたが、今では言葉だけが残っています。自坊には竹藪がないので、竹の先に竹葉を付けて箒状にしたものを使わずに、落ち葉掃除に使っているブロアで埃を吹き飛ばしています。このほうが細かいところまで埃や蜘蛛の巣が取れます。

 ブロアで吹き飛ばして、埃が収まってから掃除機を掛け、約3時間ほどで今日は終了。後日、拭き掃除をして、もう一度掃除機を掛けて完成です。

〜 青空に冬木立 〜
2017年12月11日(月)  No.5273

早く散って!
 早く落ち葉掃除を完了させてしまいたいのですが、忌によっては枯れた葉っぱが枝にいっぱい付いていて落ちてくれず、掃除が出来ません。

 毎年同じ木がそうなるわけでもなく、原因がよくわかりません。落ち葉掃除が完了しなければ他の掃除にも影響が出てくるので、早く散って欲しいなぁ〜

 仕方がないので、他の作業。無縁になったお墓の生垣の剪定や蔓延りすぎたグランドカバーの除去などをしました。

〜 枯葉いっぱいのもみじ 〜
2017年12月10日(日)  No.5272

なつかしい来訪者
 早朝、遠方で体調が思わしくなくてお参りできないという方のご依頼で、五十回忌のお勤めを独修しました。

 僕の子供の頃に檀家総代をしてくださっていて、寺にも頻繁に来てくださっていたので、お顔まではっきりと思い出せます。世代が変わって転居され、その後は家族内でいろいろな出来事があって、最近はお参りされていません。ひとりで法事をして、薄氷の張る墓所で回向をしましたが、ちょっとさみしかったです。

 お墓の写真などを撮って、ご家族にご報告します。

 その後、法事2座。墓前回向に合わせて墓地内でのお墓の移転のご相談に応じたり、また法要後の浄斎に同席させていただいたりしました。

 ちょうどその浄斎が終わる頃、高野山から知人のご家族がやってこられました。

 15年前に初めてメールをいただいたことからお付き合いが始まり、一緒に食事に行ったり、お寺に嫁ぎたいという彼女の相談に乗ったり、舞妓変身をしてみんなでワァーワァー大騒ぎをしたり・・・。その後、彼女は高野山のお寺に嫁ぎ、盛大な結婚披露宴にもネット仲間で出席させていただきました。あー、懐かしいなぁ〜。

 今は3人のお母さんになった彼女ですが、少しも変わっていませんでした。大丈夫かなぁ〜 やさしい旦那さんでよかったねぇ。とても楽しいひとときでした!

〜 記念写真 〜
2017年12月9日(土)  No.5271

新しい家
 早朝と夕方に雨が降り、最高気温は9度止まりの薄ら寒い日でした。

 家の建て替えのため、半年以上お預かりしていた仏壇の御本尊や位牌を、新しくなった家の仏壇にお収めして、開眼供養をしました。

 70代後半のご夫婦と、100歳近いおばあさんの3人暮らし。‘幕引き’を見据えての建て替えだったようです。おばあさんが自分の家だと思うには、しばらく時間が掛かりそうでした。

 何十年と毎月お参りに伺っていた家が新しくなり、ボク自身も感慨深かったです。

 今日は雑用や「今日の散歩道」の更新で、1日が終わってしまいました。

 早く年賀状にも取り掛からないと。

〜 すっかり敷き紅葉 〜
2017年12月8日(金)  No.5270

落ち葉掃除三昧
 今朝は昨日よりも冷え込んでいました。

 4つある蓮鉢のうち、昨日氷が張っていたのは1つだけでしたが、今日は2つ。結氷する時は順番があって、それによって寒さが計れます。霜も、昨日よりは降りていました。

 今日は落ち葉掃除に専念。木を見上げて、まだ葉っぱが付いている辺りはまた後日。「ここはもう落ちる葉っぱはないなぁ」というところは、本格的に掃除しました。

 でも、いくらきっちり掃除したと思っていても、またどこからか落ち葉が出てくるので、同じところを何回かやらないと、綺麗にはなり切りません。気の長い作業です。

 午前も午後も掃除をしたので、結構きれいになりました。


 夜は、超宗派の僧侶の会の宴会。仲間の1人が、弟子に住職を譲った慰労会と忘年会でした。

 仲間の歳を聞いてビックリ! 最年長は79才。10人集まったうちの半分が75歳以上で、還暦のボクの年代が最年少でした。

 いつもながらの‘損にも得にもならない話’をして大笑し、サッと解散。楽しい一時でした。

〜 朝の霜 〜

2017年12月7日(木)  No.5269

初氷
 今朝は冷え込んで、今季初めて結氷しました。ごく薄い氷でしたが、それを見て、改めて「今朝は寒いんだなぁ」と思いました。

 昼間も10.5度までしか気温はあがりませんでした。でも、風はありましたがお天気はよく、落ち葉掃除をして動いていると、寒さは感じませんでした。

 今日から、自坊周辺の落ち葉の‘大掃除’を始めました。まだ葉っぱは落ちきっていませんが、綺麗になるまでには何回か‘大掃除’を繰り返さなければなりません。今日はその‘大掃除’第一弾で、大量の落ち葉の粗方を掃除しました。

 ブロアで吹き飛ばした落ち葉が、時々風で押し戻されつつも山になっていきます。落ち葉掃除ほど、成果が目に見えて達成感のある作業はありません。今日は2時間ほど楽しませてもらいました。

 これからは、残り紅葉の様子を見ながら、時間があったら落ち葉掃除です。

〜 朝の初氷 〜
2017年12月6日(水)  No.5268

床の異音
 お勤めの時に、立ったり座ったりして礼拝をするのですが、その時に床がギーギーときしむようになりました。法事の時などは参列者の方々に聞こえているはずで、格好がよくありません。

 今朝は、意を決して直すことにしました。ひょっとしたら、床板をめくって、大引きや根太を補修するような大がかりな修善になるかも知れません。半日、1日掛かるつもりで取り掛かりました。

 礼盤や前机、灯ろう、鳴り物などを移動して、畳をめくりました。畳は一昨年に表替えをしたばかりですが、その頃から異音が出始めたのかも知れません。

 あちこち踏んでみて、どこから音が出ているのかを確認。ただ、畳の上から踏むのと、直接に床板を踏むのとでは、異音の出具合が違って、なかなか原因が特定できませんでした。でも、音は大引きや根太に起因するのではなく、敷居に由来することが判明。薄板を挟むことで、ピタリと音は止まりました。

 物の移動から、修理をして元通りにするまでで約1時間。大ごとにならずに直ってよかったです。

 今日も落ち葉が大量で、掃除をしてもすぐに元通り。諦めつつ掃除するのも、また一興です。

〜 一面の落ち葉 〜
2017年12月5日(火)  No.5267

シーズン、終わり!
 予想通り、ぱったりと人出が減りました。これで静かになると思っていたら、夕方にはまた人が増えていました。中国人のツアーです。

 これまでも中国の団体はたくさん訪れて、無料開放の境内で好き放題していましたが、人が多くてそれほど目立ちませんでした。でも、人が少なくなった今日は、雰囲気が違う出で立ちや行動もあって、かなり目立っていました。

 人が少なくなったので、これまでは遠慮して早朝にしていた落ち葉掃除が、昼間もフル稼働になって、エンジン音があちこちから聞こえてくるようになるでしょう。さぁ、落ち葉掃除を楽しみましょう!

 お正月の水塔婆も、あとひと息。弟子と半分こしているので、楽になりました。

〜 終い紅葉が静かに楽しめます 〜
2017年12月4日(月)  No.5266

三十三回忌
 塔頭の住職の三十三回忌の法要がありました。

 晩年は寝たきりのような状態だったので、元気な頃の故人を知っているのは、11人いる真如堂の僧侶のうち3人。ボクが一番‘年少’です。その塔頭の現住職も、先代のことは知りません。参列された檀家総代の方々も、大半は知らないでしょう。

 法要後の浄斎の席でも、故人のことはあまり話題に上りませんでした。知っている人が少ないのですから、それも仕方のないことですね。


 紅葉も終焉が近付き、訪れる人もグッと減りました。今年は、ちょっと残念な紅葉でしたが、「去年よりはよかった。去年はひどかった」と仰る方もおられます。そうだったのかなぁ・・・去年のことはすっかり忘れてしまいました。

 人生100年時代などと言われていますが、今でさえ認知症っぽいのに、そんなに生きたくもありません。でも、歳を取ると、「死にとうない、死にとうない」と思うのでしょうかねぇ・・・。

〜 しがみつかれたまま枯れていくもみじ葉 〜
2017年12月3日(日)  No.5265

かんかんのう
 朝、念入りに落ち葉掃除をしたら、ちょうど2時間掛かりました。毎日こんなに掛かっていたのでは堪りませんが、日によっては落ち葉のほとんどない日もあります。しばらくは、落ち葉掃除も佳境です。


 毎日、喪中欠礼の葉書が届きます。「えっ、そうだったの・・・」とご遺族の顔が浮かびます。

 ひょんなところから、幼馴染みが亡くなったことを知りました。

 中学卒業までは真如堂の門前に住んでいて、子供の頃は時々一緒に遊びましたし、小中学校は同じ学年でした。その後転居して、小学校の同窓会の案内も「転居先不明」で帰って来るようになっていました。

 同じくかつて近所に住んでいた方のところへ喪中の葉書が届いたことを、別の用件の電話の中で聞きました。7月にお母さんが、9月に幼馴染みが亡くなったのだそうです。これで、鬼籍に入ったのは、170人余の同窓生の中で4人となりました。


 夜、YouTubeで落語を聞いていて、その中に出てくる「かんかんのう」という江戸時代から明治時代にかけて広く唱われていた俗謡に興味が湧きました。落語を中断して「かんかんのう」を検索してみたら、いろいろな動画が出てきました。

 中国の「九連環」という歌の替え歌なのだそうですが、音写しただけの歌詞には何の意味もありません。江戸から明治にかけて「かんかんのう」を唱っていた庶民の大半は、一種のナンセンス・ソングとして語呂の響きを楽しんだのだそうです。

 床に入ってからも頭の中で「かんかんのう きうれんす きゅうはきゅうれんす〜」とその歌がグルグル回って、皆で歌って踊っているような夢を見ました。

〜 夕方の枯れ紅葉 〜
2017年12月2日(土)  No.5264

落ち葉のシーズン到来
 朝、落ち葉掃除をしましたが、1時間ほどして掃除したところを見てみたら、また葉っぱだらけ。地面にカメラを向けて、落ちた葉を撮っている人も見かけました。

 一気に落ち葉のシーズンです。

 今年の紅葉はあまり綺麗ではなく、枝に付いたまま茶色く枯れている葉っぱも多いので、この後もどんどん散ってくるでしょう。明日・明後日が済めば、次第に静かな境内に戻っていきます。

 数年前に比べて、紅葉を見に来る人、写真を撮りに来る人もマナーは、格段によくなりました。外国人も、以前のように目を覆うようなことはしなくなりました。それでも、ベンチの下に飲み物の容器が突っ込んであったり、立ち入りを規制するロープの中に入ってくる人も後を絶ちません。

 自坊の前も、植栽が踏みクチャにされていたり、枝が折れたりしている場所があります。人が少なくなったら、来年に向けての対策を講じておこうと思います。

 落ち葉掃除は、‘成果’がはっきりとわかるので、やっていても達成感があります。これから、雨の日以外は、毎朝、落ち葉掃除を楽しみましょう!

〜 車のフロントガラス 〜
2017年12月1日(金)  No.5263

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