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2015年4月の日記

水やり
 今日は28.6度。暑さにも少し慣れてきました。

 午後は水やり。ここしばらく、ぜんぜん雨が降ってくれません。

 今、多くの植物は新芽が成長する時期。そんな時の水切れは致命的。特に、今年になって植えたものは、まだ根が張っていないので、要注意です。

 とりあえず、本堂裏の紫陽花を中心に2時間掛けて潅水をしました。ついでに、花粉や黄砂などを洗い流すような積もりで葉水もしました。

 境内の土壌は赤土で、潅水をしても水が流れてしまって、なかなかしみ込まないのですが、紫陽花園は腐葉土が敷き詰めてあるので、よく水が浸みます。

 去年はハダニが発生して大打撃を受けたので、今年は念には念を入れて、しょっちゅう葉の裏側などを見ています。いまのところ大丈夫ですが、気温が上がってきたので要注意です。

 ゆーっくり時間を掛けての水やり。ボクも潤いをもらったような気分です。

〜 瓢箪木の、ひょうたんのような実 〜
2015年4月30日(木)  No.4316

人間模様
 朝一番に葬儀。亡くなった方のご主人も90歳を超えて入院中でしたが、外出許可をもらって参列されました。

 式にはいろいろな事情があって実子は参列せず。甥の方がいろいろと差配して行われました。


 斎場から戻ってすぐに別の方の三十五日。コインパーキングが満車かも知れないと思って、バイクで行ったのが正解でした。


 すぐに戻って、朝、葬儀をした方の繰り上げ初七日。夕方には病院に戻られ、その後転院して手術。

 御遺骨はうちで預かって拝むこととし、納骨などは退院されてからということにしました。


 自坊の仏間には、これで御遺骨が2霊。先にある御遺骨は、借金で家を手放し、仏壇も置けなくなった方のもの。位牌などもお預かりしています。そういえば、葬儀のお礼もまだ・・・。きっと無理でしょうねぇ。


 人生の最期、いろいろな人間模様があります。

〜 蓮華つつじとアゲハ蝶 〜

2015年4月29日(水)  No.4315

油掛け事件
 今日も草刈り。草刈りはいいなぁー 成果がハッキリと見えます。

 頭にはタオルを被り、顔はマスク。ゴーグルの上に、顔全体を覆うメッシュの安全具。知っている人が見ても、絶対に誰だかわからない格好です。

 草むらには、彼岸花や蛍袋、野甘草などの葉が出ていますが、草木に興味がないような職員さんに刈らせたら、みんな切ってしまいます。せっかく植えたもみじの苗でも、傷つけてダメにしてしまいます。任せられません。


 社寺への油掛け事件があってから、警察が巡回したり、文化財から文書が来たり。今日も警備状況などを聞きに、刑事が3人で来ました。

 今回のようなことがあった時は動くのですが、普段は賽銭箱が壊されたぐらいで連絡をすると、邪魔くさそうにして、ろくに調べもしてくれません。

 「邪魔くさそうにされるので、細かいことでは連絡しないのですよ」と言うと、「いえ、そんなことありません」と否定されました。「細かいことの積み重ねですから、邪魔くさがらずにちゃんと対応してください」と重ねて言うと、嫌な顔をして帰っていきました。

 テレビで報道しなくなったら、また小さいことでは邪魔くさがられること必至です。忙しいのはわかるのですが・・・。「はい、はい」と聞いておけばよかったかなぁ。

〜 新緑の中、銅板葺きの工事中 〜
2015年4月28日(火)  No.4314

いきなり28.8度
 午後から、自坊で刈り込み作業。

 日の当たるところで作業をしていると、今年はまだ感じたことの暑さにクラクラ。体が暑さに慣れていません。夜の天気予報を見ると、京都の最高気温は28.8度でした。暑いはずです。

 少し前までは雨が多くて歎いていましたが、今度は一転して晴ればかり。天気予報を見ても、この先、晴れマークはありません。

 新芽が出て育つ時期の水切れは、植物にとって大ダメージです。境内を見回って、様子が変なものや植えたばかりのものに水やり。去年、大きな被害を受けた紫陽花のハダニも要チェックです。草刈りは毎日の仕事。

 新緑の季節は、時間がどれだけあっても足りません。

〜 新緑の間からさしてくる光を受けて昼寝。いいなぁ〜 〜
2015年4月27日(月)  No.4313

『こころの時代』
 今日は、空いている時間のほぼすべてを草刈りに費やしました。

 刈っても刈っても追いつかないほど、草は生えてきます。しかも、日の光をたっぷり浴びた草は屈強。なかなか刈れない草もあります。

 でも、草刈りは成果がよくわかるので、達成感があります。

 一回り刈ったら、また振り出しです。

 こうして、働かせてもらえていることって、有り難いことですね。何よりも、健康ってことですから。


 今朝のNHKテレビ『こころの時代〜宗教・人生〜』の「花に祈る 山に祈る」に、高校時代の1年先輩が出演しました。

 「吉野の山を駆け巡る厳しい修行に、30年余り打ち込んできた。「自然の中に身を置き、山で修行を積んだことで、開けた」という祈りの世界を、田中さんに聞く」ということで、しゃべり慣れた口調でたっぷりと話しておられました。

 ボクが高校の寮に入った時、最初に同室になったのがこの先輩でした。以来、40年以上の付き合いで、かなりの回数、お酒を交えて‘ご高説’を聞きました。仏教や僧侶のあり方について話ができる、数少ない仲間です。

 修験は修行で山を駆け巡ります。「君のはスポーツ登山だ」と何度も言われましたが、今朝の話を聞いていて、ボクが山に登る目的とこの先輩の山や自然に感じていることは、レベルの違いはありますが、そう大きくは変わらないと思いました。そんなことを言ったら、「いや、絶対に違う!」と、きっと怒られるでしょうが・・・。

 いい先輩を持ちました。しみじみ、そう思います。

〜 美しいなぁ〜 〜
2015年4月26日(日)  No.4312

釈迦三尊像公開
 せっかく釈迦三尊像の修理が終わったのですから、早く皆さんにご覧いただきたいと、セキュリティー設備と照明のセットをしました。

 本堂には、コンセントが各所にあるわけではありませんし、拝観の方がコードに引っ掛からないようにしなければならないので、長く確実な延長コードを用意して、天井近くの梁のほうへ回して照明器具へ。OK!

 セキュリティーのセンサーを配置して、OK! 即、公開開始。裏堂まで通常の拝観順路に入れたのは、初めてです。

 外からまったく見えないという問題も、照明が付いた時には少しお釈迦様のお顔だけ拝することが出来るので、まぁ、これでよしとしましょう。


 今日は、久々に自坊の庭の掃除をしました。荒れ気味の庭に、もうちょっとマメにメンテナンスをしなければと反省です。

〜 咲き乱れる卯の花 〜
2015年4月25日(土)  No.4311

まったく見えない・・・。
 本堂の修復工事が、畳の細かい補正を除いて、すべて終わりました。

 昨年の年2月4日の本堂の扉の工事に始まって、屋根、雨樋、金具を25年度事業として、そして畳替えと表具・壁の補修工事を26年度事業として行ってきましたが、それがすべて終わりました。


 修復した本堂裏堂の釈迦三尊像の保護のため、外の風などの影響を受けないように、これまで半開きにしていた障子のところにアクリルの戸を付けました。

 反射で見にくくなるのはわかっていたのですが・・・綺麗なもみじの新緑が写り込むだけで、中はまったく見えません。外が明るく、中は暗いのですから、当たり前ですが、ここまでとは・・・。おまけに、アクリル板が湾曲しているのか、少しレンズのような‘効果’もあります。

 中にセンサーライトを付けたので、ライトが点灯した時だけは少し中が見えます。でも、階段の下から拝むだけではセンサーに感知されませんので、点灯しません。常時点灯のものに替えるか・・・。しばらく試行錯誤です。

 セキュリティーなどの設備が整ったら、釈迦三尊像も拝観順路の中に加える予定です。
〜 新緑が映るアクリル板 〜
2015年4月24日(金)  No.4310

今日は除草剤
 「早いほうがいいです」とおっしゃるので、9時から法事。

 参列はご夫婦2人だけでしたが、法事が終わったら黒い服を着替えて、どこかへお出かけ? せっかく兵庫県からお越しになったので、帰りに観光されるのでしょう。


 除草剤を撒いて、草刈り機では刈りにくい石畳や砂利の間の草に対処。今日は、とりあえず30リットル撒きました。

 今日の最高気温は25.9度。噴霧器を背負っている背中に汗を感じるほど、暑かったです。


 本堂の表具工事は、今日、右側。

 夕方、表具屋さんが、「すべて終わりました。明日は足場を撤去します」と報告に来てくれました。

 昨年の七夕に始めて以来、足かけ10ヶ月。ようやく終了です。

 明日、すべての足場が撤去されて、全容がすっきり見えるのが楽しみです。
2015年4月23日(木)  No.4309

屈強になっていた草
 午後は草刈り。

 総門前の草が気になっていたのですが、雨も多くてなかなか刈れませんでした。その間に、草は屈強になってしまい、ビニール紐式の刈り払い機では苦労する場面もありました。

 刈っても2週間も経たずに、また草だらけ。秋までは、刈っては伸び、刈っては伸びの繰り返しです。

 自坊に帰って服を脱いだら、ズボンのウエストの辺りから砂がバラバラと落ちてきて、床は砂だらけ。あまりに暑いので、上着を脱いだのがいけませんでした・・・。


 夕方、本堂の修復をしている表具屋さんから、「文字が出てきました!」と報告があったので現場へ。

 脇陣の落とし掛けの上部に「為○○○○ 施主◇◇◇◇」と書かれていました。表具を寄付した人の名前? 本堂の部材には寄進者の名前が記されていると聞いていますが、この落とし掛けを寄付した人の名前かもわかりません。

 どんな経緯で、どんな思いで、この文字が記されたのか? そこには篤い信仰があったに違いありません。その結集がこの本堂だと思うと、建物もさるものながら、‘思い’の偉大さを感じます。

〜 表具屋さんの作業風景 〜
2015年4月22日(水)  No.4308

念願叶う
 本堂裏堂の釈迦三尊像の修復が完成しました。あと、両脇陣の絵を明日か明後日にはめ込んだら、表具の修理がすべて終わります。

 釈迦三尊像の修復は念願でした。前を通る時に、絵の具の胡粉が落ちていたりして、何とかならないかと、一度、文化財に相談したこともありましたが、補助対象外と。今回、本堂全体の修復の一課程として取り上げて貰い、きっちとした修復が出来ました。

 本当にうれしいです。

 この釈迦三尊像は大涅槃図と同じ作者の手によるもの。大涅槃図を修復した時と同じ表具屋さんが落札して、修復してくれました。ご縁を感じます。


 昨年、重要文化財に指定された狩野山雪の『寒山拾得図』は、京都国立博物館内の作業場で修復をするため、今日、行政と業者の人が引き取りに来ました。完成は来年3月です。

 この絵も傷みがひどく、一昨年、京都国立博物館で行われた「特別展覧会 狩野山楽・山雪」を最後に、出展しない方針でいました。併せて、行政にも修復について相談を始めました。

 この展覧会が切っ掛けとなり、作品の素晴らしさ、傷みの進み具合が関係者の目に再認識され、昨年には重文指定が決定。同時に修復の検討も進められてきました。

 今日、修復のために搬出されるのは、これまた本当にうれしいことで、すべてがうまく運んで今日を迎えることができたと、感謝でいっぱいです。よかったぁ〜


 2月に行って以来、歯科に行きました。

 最後の治療後も痛かったのですが、そのうちに痛みが引くだろうと思ってしばらく経ち、その後、咳がひどくて歯医者に行けない状態でした。

 堅いものは食べられず、トーストの耳はそのままでは食べられないので、スープに漬けて食べました。スープは、どっさり買い込みました。

 今日、行って診てもらいましたが、かみ合わせの問題だろうとまたちょっと削られただけ。終いに、かぶせたものがなくなってしまうのではと思うほど、削られました。

 果たして、これでよくなるかどうか・・・ダメだったら、別の歯科かかなぁ・・・。

〜 本堂裏の釈迦三尊像 / 『寒山拾得図』の搬出 〜
2015年4月21日(火)  No.4307

中身だけ
 夜明け過ぎから雨。日が変わる頃まで、よ〜く降りました。各地では被害も出ているようです。

 今日、お参りに伺ったおばあさんの家の仏壇には、お菓子やお酒の小さな瓶などが所狭しと御供えしてあります。それも、色鮮やかな‘可愛い系’ものがほとんど。家の中も同じような状態です。お一人なので、賑やかにされているのでしょう。

 つい最近、合祀墓にご主人を納骨されたばかりで、葬儀は他のお寺で済まされていました。

 おばあさんが、「お寺さん、お酒飲まれませんか?」とお尋ねなったので、「はい、少しいただきます」と答えると、仏壇に供えてあるお酒をもらって欲しいとのこと。

 前にもそう言っていただいたのですが、問題点が一つ。それは、飲んだ後のボトルを返して欲しいということ。おばあさんは、空になった瓶を飾りたいのです。

 おばあさんは、「私はお酒はあまり欲しくないのですよ。瓶が欲しいのです。可愛いでしょう?」と、案の定。前回お断りしているので、今日は、「じゃぁ、飲んだ後、瓶をお返しすればいいのですね?」と聞くと、「はい、できれば・・・」と。

 日本酒とワインの小さなボトルを5本いただいて帰りました。飲んだ後は捨てずに、洗って返さなきゃ。有り難いけど、面倒・・・・・。


 今日は葬儀で出たり入ったり。

 火葬場へは、喪主の経済的な負担を考えて、ハイヤーではなく自分の車で行きました。これからはこういうケースが増えそうです。

〜 透き通ってタピオカのようになってきた桜の花びら 〜
2015年4月20日(月)  No.4306

さくらの誕生日
 午後、雨が上がったので、馬酔木の花柄取り。

 木の立場からすると、実を付けて子孫を残したいでしょうが、そのためにエネルギーを使ってしまって樹勢に悪影響があるので、早く取らなければなりません。

 細かい作業なので、持久戦のようなもの。時間があれば、草引きよりも先にこの作業です。


 このホームページをご覧いただいている山形の方から、昨年、牡丹の苗が送られてきました。細根などほとんどなく、「これで活着するのかなぁ・・・」と思っていましたが、春になってちゃんと新しい芽を吹き、花芽も日に日に大きくなって、昨日開花しました。
 鮮やかですねぇ。牡丹の世話をするのは初めてですが、こんなに鮮やかだとは・・・。でも、雨には弱そうで、露地植えにしたものが心配です。


 愛猫さくらは、今日で10歳。本当の誕生日はわかりませんが、10年前の今日、大文字山に歩きに行った帰りに、参道で拾ったのです。

 10年かぁ〜。さくらもボクも、そろそろ初老。

 さくらにも、ボクにもいろいろありました。

 10年かぁ・・・。

〜 美しい牡丹の花 〜
2015年4月19日(日)  No.4305

すっきりと晴れ!
 黄砂が飛んでいるのか、喉がいがらっぽいですが、声が出るようになってきました。丸1ヶ月かかりました。まだ、完治ではありませんが・・・。

 午後はまた前住職と一緒に親戚の葬儀へ。久しぶりに会う親戚は、誰かわからず、年月の経過を感じました。

 出棺の挨拶の中で、故人が参列者向けに書き遺しておいた挨拶文が読み上げられました。神仏と皆さんのお陰でやってこられましたというような内容でしたが、故人らしい気づかいの挨拶文でした。

 帰って、わずかな時間でしたが、馬酔木の花柄取り。心落ち着く時間でした。

〜 車の天井から発芽したもみじ 〜
2015年4月18日(土)  No.4304

あちこち
 今日は、スケジュールに‘隙間’のない日でした。

 9時から、5月に行われる企業グループの慰霊法要の打ち合わせ。それまでに、準備を整えなければなりませんから、7時半頃から、お湯を沸かしたり、水を撒いたり。

 打ち合わせ、現場チェック、食事の試食などをして、12時過ぎに終了。


 慌てて、大津・坂本へ。会議に少し遅刻しました。

 幸い、ビデオ会議をする準備のために、出席者それぞれが自分のパソコンのセットアップ中。ボクも遅れてセットをしました。

 メンバーは、岩手から佐賀まで点在する10人。果たしてうまくいくのか、来月テストをすることになりました。


 5時に終わって、急いで山越えで帰り、今度は親戚の通夜に参列するために前住職などを乗せて会場へ。

 亡くなったのは、母親の従兄弟。子供の頃からずっと世話になった方で、家族中で懇意にしてきました。91歳。歳に不足はありませんが、さみしくなりました。

 通夜の読経をするのは浄土宗の僧。そのすぐ横の、僧の方を向いた親族席に、前住職とボクが座る格好。さぞかしやりにくいだろうなぁと思いながら、ずっと下を向いていました。

 親戚に僧侶がいるためか、読経はずいぶんと長かったです。


 8時過ぎに帰って、ようやく夕食。食べたらほっこりしてしまって、何もせずに寝てしまいました。

〜 いろいろな色の混ざる境内 〜
2015年4月17日(金)  No.4303

夢にまで見たコーヒー豆
 450人のフレッシュマンを5組に分けて、研修・参拝・昼食などのスケジュールをこなしました。

 ‘慣れ’という意味では昨日よりもいいのですが、喉はやはり疲れていました。最後のレクチャーでは、一時、声が出なくなって、どうしようかと思いました。

 この2日間に葬儀が重なったらどうしようと案じていましたが、取り越し苦労に終わってホッとしています。

 これで、最も人数の多い会社の研修は終わり。まだ、何回も研修が続きます。


 先日、コーヒー豆を入れているガラス瓶が、今まで使っていたものより大きくなって、豆で満たされている夢を見ました。

 夢だったのか現実なのか判然としないまま、いつもガラス瓶が置いてある場所を見たら、瓶は今まで通りの大きさで、中は空っぽでした。「やっぱり、夢だったのか・・・」。

 先日来忙しく、雨の日も多かったので、コーヒー豆を買いに行けませんでしたが、今夕、ようやく買いに行けました。最近、スーパーには挽いたコーヒーしか売っていません。やっぱり、飲む時に挽く方が美味しいのです。

 バイクでコーヒー専門店に行って、豆を購入。数日ぶりにコーヒーを飲むことができました。

 あー、美味しかったぁ〜

〜 参拝をする新入社員たち 〜
2015年4月16日(木)  No.4302

新入社員研修
 今日・明日は、銀行の新入社員研修。東京から日帰りで、900人の新入社員が2日間に訪れます。

 真如堂では、法話・レクチャー、墓参、昼食の3つのプログラムをこなします。今日、参加する450人5つの班に分け、午前・午後共に、法話・レクチャーから始める班、すぐに昼食を食べる班などに分け、ぐるぐる回します。10時半頃にお昼を食べる班もあれば、2時頃になる班もあります。

 ぎっくり腰の貫主も、法話を5回。声が出ないボクも、パワーポイントを使った寺の説明などを5回。時々、飲み物やトローチなどを差し入れを受けながら行いました。

 朝まで降っていた雨も、9時頃には上がり、よかったと喜んでいたら、2時頃から降ったり止んだり。墓参の班は大変でした。

 新入社員も会社によって雰囲気がかなり違います。今日の皆さんは、おとなしく、統率が行き届いた印象です。

 銀行に入ったのに、どうして京都のお寺に研修に行くのかと腑に落ちない人も多いかと思いますし、貴重な時間とお金を使って研修に来てくださるのですから、ちゃんとした‘実績’をあげないといけないと、こちらも気持ちが引き締まります。

 さぁ、明日も頑張らなきゃ!

〜 本堂前に集合した新入社員の班 〜
2015年4月15日(水)  No.4301

上手く回らない
 明日からの研修に使う建物の、男性用便器の部品が、まだ来ない・・・。金曜日に発注したのですが、土日に掛かってしまい、月曜日に発送されたのに、まだ着きません。

 今日一番の作業は、その部品交換のつもりでした。困ったなぁ〜

 待っている間に、無線LANの増設。本堂でも無線LANが使えるように中継器を追加しました。これで、監視カメラなどを自坊からも見ることが出来る準備が出来ました。

 自宅でやった時にはサッと出来たのですが、今日は時間が掛かってしまいました。

 それでもまだ来ないので、馬酔木の花柄取り。これも雨で中止。

 夕方行った園芸店では、ボケの棘で指を刺して、イタタタ。

 なんだか上手く回らない1日でした。

〜 新緑の本堂前 〜
2015年4月14日(火)  No.4300

3代前の貫主の年忌法要
 3代前の貫主の27回忌法要が塔頭で行われました。

 亡くなった時、ボクは30才ぐらい。一山の法要に出始めた頃でした。

 真如堂はまったくお金のない時期で、貫主自らトイレの肥汲みをして境内に撒いておられることもありました。貫主になっても自ら作務をするというこの姿はボクにはとても衝撃的で、ボクの一つのお手本になっています。

 また、秋の「引声法要」の時、大きな声で朗々と読経をする光景も、いまだに忘れ得ません。


 本堂の畳替えが、また少し行われました。

 畳表は熊本産だと思っていたのですが、「最高級の備後産です。調達するのが大変なのですが、今回はうまく入手できました」と畳屋さんが言うほど、貴重なものだそうです。文化財にそういう高価な畳を使って、産地の保護を図っているようです。

 そんな貴重な畳ですが、傷つけたり焦がしたりするのが心配。いつかはそうなってしまうのですが・・・。

 新畳のいい香り〜

〜 新緑に包まれる宝蔵 〜
2015年4月13日(月)  No.4299

穏やかな春日
 春らしい穏やかなお天気でした。

 最近は雨の日が多いので、晴れ間を狙って、朝一番に除草剤を撒きました。

 苔や石畳の間に生えた草を引くと、土も一緒にくっついてきてしまうので、除草剤を使うようにしています。

 背負いの噴霧器で20リットルを撒布。人も少ない時間でしたので、順調に進みました。


 法事の予定が、皇太子の車列の影響で40分遅れ。季節もよくてタクシーもなかなか捕まらないなど、桜が終わってからの日曜日も、結構大変だったようです。


 午後は馬酔木の花柄取り。種が出来るまでに花柄を取らなければ、樹勢に影響します。
 ひとりで黙々と作業をしましたが、何ほども進みません。1週間以上はかかりそうです。

 元気のなかった馬酔木も、今年は新芽がよく出ています。ここ数年、土壌改良をしたり、手厚い処置をしてきたのが効いてきたのでしょうか? うれしいです。


 今日は、桧花粉の影響か、喉の調子が逆戻りした日でした。

〜 朝の正面参道 〜
2015年4月12日(日)  No.4298

高所作業
天気予報ほどはお天気が回復しませんでした。

 染井吉野が終わり、いま、一番きれいなのは、北参道の山吹。参道の斜面に100本以上が植えてありますが、少し大きくなって花を咲かせるようになりました。

 いい感じです。数年後が楽しみです。


 先日来、除草剤を撒布したいと思っているのですが、この天気では無駄になるかも知れないので、見送り。来週の新入社員研修の準備など、屋内作業をしました。

 本堂にスクリーンを吊す作業をしていて、天井の滑車からぶら下がっているロープがスルスルと抜けてしまいました。

 「あっ、あーーーー えらいこっちゃ」 唖然として天井を見上げました。

 職員さんに手伝ってもらって復旧作業。滑車にロープを通さなければなりません。

 梯子を運搬していたら、ボクの転落事故を知っている小学校の同級生から、「自分を過信しないように」とアドバイスを受けました。過信はしません。出来たら、梯子なんか登りたくもありません。

 2連梯子を掛けましたが、滑車まであと10センチ。次に3連梯子を持ってきて、ようやく何とかロープを通しました。

 恐かった・・・。決して下を見てはいけません。

 今度入ったばかりの職員さんは、「気を付けてください。ゆっくり・・・」とかけ声ばかり。「登ってみますか?」と言うと、後ずさりして無言になってしまいました。面接の時から、梯子だけは嫌だと申告されていました。

 何とか一件落着。

 水道工事は部品待ち。研修期日までに届くかなぁ・・・。

〜 北参道の山吹 〜
2015年4月11日(土)  No.4297

新緑に雨
 東山の門跡寺で、明治天皇皇后・昭憲皇太后の法要。

 時折、咳が出ましたが、たまに‘美声’も出ました。他の僧侶も咳をしている人が多く、「そんな季節なのかなぁ〜」とも思いました。


 昼下がりから、水道屋と電気屋。男性の小便器の自動フラッシュバルブが不調なため、手動に戻す作業。来週の新入社員研修に備えて、PA機器のセッティングやプロジェクターの準備など。

 両方とも、機材の調達が間に合うかどうか・・・。

 1日、冷たい雨の降り続く日でした。

〜 雨の新緑 〜
2015年4月10日(金)  No.4296

釈迦三尊像の復元!!
 昨夏に修理のために表具屋さんへ預けられた、本堂裏堂の釈迦三尊図像の復元・張り込み作業が行われました。

 3つに分割されて搬出された幅6メートル×高さ3メートルほどの図像は、工房での修復作業を終え、7日に本堂に帰ってきました。今日は、それを元の位置に張り込んで、以前のように一つの図像に戻す作業。

 帰って来た図像は一皮剥けて、スッキリ、サッパリした感じ。綺麗になりました。

 昨年から行っている本堂の修復作業で、一番ボクがしたかったのは、笹金具などの金具の補完とこの釈迦三尊像の修復でした。

 図像は胡粉が剥がれ落ちたり、絵の具が剥落したりして、前を通る度に痛々しく感じていました。何とか直したいと、これまでにも行政に申請しましたが、補助は出来ないとの返事。ダメ元で打診したのを、今回は取り上げてもらえました。

 表具屋さんからは、8人の若い技師さんたちが来ました。きっと入念にシミュレーションをして臨まれたのでしょう、作業は滞ることなく順調に進み、午前中の1時間ほどの間に、真ん中の釈迦如来と左側の普賢菩薩が元の位置に張られました。午後から文殊菩薩が張り込まれ、すぐに急激な乾燥を防ぐために紙で覆われてしまいました。細部の修正などをして、来週末頃には綺麗なお姿がお目見えするでしょう。

 作業現場を何度も見に行きました。修復なった図像には、以前のような痛々しさはありません。文化財修理ですから、剥げたところは剥げたままですが、新しく剥げるという心配がなく、安心して見ていられます。

 「やっと、やっと、念願が叶った・・・」と、涙が出そうでした。本当にうれしい限りです。

〜 復元作業 〜
2015年4月9日(木)  No.4295

雑草も一気
 朝は小雨。夕方は快晴。比叡山がうっすら白くなるほどの寒い日でした。

 毎日、境内を見て回って、花が咲いた、芽が出たと、多くの発見のある日々です。今まで世話をして来た草木が芽吹くのは、何ともうれしい限りです。

 同時に草も一気に生えてきます。これから秋までは、ずっと草引き、草刈りの連続です。

 雑草が生えようと、ゴミが落ちていようと、平気な職員さんもいて、人それぞれ感性の違いが大きいことも、日々実感します。ボクなど、気になってしかたないのですが・・・。

 職員さんそれぞれの得意不得意やスキルをみながら、合理的で実効のある草引きや掃除をと思いますが、草引きをしなければいけないと思ってない人にやってもらっても、なかなかですねぇ〜 ブツブツ・・・。

 午後は植木屋に水道屋に電気屋。何でも屋です。

〜 夕方の山吹 〜
2015年4月8日(水)  No.4294

寒かった新入社員研修
 2月下旬並の最高気温の寒い日。ともあれ、お天気は回復してくれました。

 午後からは新入社員研修。東京から80余名の方々が研修に来られました。新入社員は70余名ですが、会長や専務、人事部長、支社長などの幹部も参加されました。

 3年前から始まったこの会社の新入社員研修は、社長(今年4月から会長)の鶴の一声で始まりました。
 総合設備建設会社で、資本金は81億円、東証一部上場で、従業員も2千人あまりの大きな会社。技術系の会社ですが、社員のアイデンティティーや求心力を高めるために、京都まで来て、社員研修をされます。

 その思いが伝わってくるので、こちらも‘何か’を持って帰ってもらいたいと、試行錯誤。座禅、法話、作務(掃除)、参拝などのメニューを、3時間弱に詰め込んで行いました。

 会長も、率先して座禅や作務に参加。そのパワフルさに、新入社員達も驚き、圧倒されていました。

 ちょうど桜の花びらがいっぱい落ちていて、掃除にはもってこい! 花びらを掃き集めるなどいう体験は、きっと生涯にこの1度だけになるでしょう。心に残ってくれればと思います。

 張り切って臨んだボクですが、最後は声はガラガラ。肩で息をするような有り様。でも、若い人たちがニコニコして帰ってくれてヨカッタぁ〜

〜 掃除をする新入社員たち 〜
2015年4月7日(火)  No.4293

花、芽吹き
 明日が雨だった場合に新入社員研修で使う雑巾を買いに、100均へ。3枚入りの雑巾を30個買い求めました。

 100円プラス消費税で雑巾3枚ということは、@33円ちょっと。1回は大丈夫ということなので、急場しのぎに買ったのですが・・・。晴れて欲しいなぁ〜

 今日も午後から社員研修40名。3月に急いで作ったパンフレットを初めて配りました。今月は、研修が目白押しです。


 大島桜、御車返し桜、手弱女桜など、去年植えた桜の苗に花が付きました。

 まだ1メートルほどの幼木で、花が咲くなどとは思ってもいなかったのですが、うれしいですねぇ〜

 御車返し桜は特に艶やか。後水尾天皇が、この桜の美しさに魅かれ、何度も車を返してご覧になったとか。真偽のほどはわかりませんが、その喩えにうなずける美しさです。

 縦皮桜の代替木も、新芽を吹きました。順調に育って欲しいですねぇ。

 世話をしてきたものが、春を迎えて一斉に芽を出します。植木屋冥利に尽きる季節です。

〜 御車返し / 手弱女 〜
2015年4月6日(月)  No.4292

戒尺を使う
 夜半からの雨が、ずっと降り続いていました。

 桜の花びらが、地面にビッシリと敷き詰められた感じで、なかなか風情があります。でも、じっと斑点を見ていると、目が回ってきそう・・・。

 雨なのに、結構たくさんの方がお越しになっていました。


 今日は法事2座。

 声が出にくいので、最近は「戒尺」という拍子木の小さなものを法事の時に使っています。普段は「アカペラ」ですが、これを叩きながら、ゆっくり鼻で息を吸い込むと、咳き込みにくいのです。気持ち的にも余裕が出来ていい感じです。


 明日も雨かな? 掃除しなくても済みそう?

〜 蘂が目立つ桜の梢 〜
2015年4月5日(日)  No.4291

花吹雪始まる
 向日市方面へ月参り。家に隣接する竹藪では、筍掘り専用の長い鍬を使って作業をする人に、しばし見とれてしまいました。

 毎月、この竹藪を見ていますが、京都の筍が高価なのがわかります。

 午後は、「メダカの学校」。月替わりで講師をお願いするのはかなり大変で、丸で‘自転車操業’状態。また来月のことを考えなきゃ・・・。

 咳や声が出にくい状態が改善されないので、暗くなる頃には、すっかりくたびれてしまっています。

 気力を振り絞って、「今日の散歩道」を更新。やっと終えて、ホッとしました。

 早くよくなって欲しいなぁ〜 ‘普通に’お経が読みたいなぁ〜

〜 新緑と名残の桜 〜
2015年4月4日(土)  No.4290

桜から山吹へ
 今日も、朝から畳屋さん。新旧畳の‘パッチワーク’が、少しずつ解消されていきます。

 まだ、畳の間が段違いになっていたり、高低差があったりしますが、しばらく使って床に畳が馴染んでから、最終調整をするそうです。床も今の建物のように合板でフラットなわけではないので、しばらく時間が掛かりそうです。

 昨日、埃まみれの中で作業をしていたので、マスクはしていましたが、今日は咳がぶり返してしまいました。最悪のタイミング。でも、法事は何とか無事に行えました。


 午後から、大津・坂本で会議。新年度で、今月は会議が多いです。

〜 一気に満開の山吹 〜
2015年4月3日(金)  No.4289

畳替え、第1段
 今日は畳替え。うまく行くかどうか、いささか不安でしたが、その不安は的中。最終的には、新畳と古畳が混じったような状態になりました。

 朝8時から、3軒の畳業者が作業に訪れました。約120畳ほどを新畳に交換、あとの50畳ほどは表替え。

 3軒といっても、いずれも入札には参加し、そのうち1軒が落札して、他の業者が下請けに回ったという構図。文化財の畳の入札に参加できる業者は限られていて、その中での仕事の分け合いなのです。

 今回はボス的な業者が落札できずに下請けに回ったためか、準備段階からちょっと斜に構えた感じでした。

 夕方までその業者は作業をしていたのですが、本堂を閉める時間になっても、片付けや通路を確保するなどの大事なことが出来ていなかったため、最後はちょっとキレました。

 親方は、「聞いてない」とかを繰り返し、暗に元請けが悪いと言わんがばかり。一度めくった畳を元に戻してもらい、通路を確保しました。そうでないと、明日からの拝観などもできないところでした。

 スカッと新畳というのとはちょっと違いますが、もちろん今までの畳とはまるで違います。

 竣工するまでには、まだ紆余曲折がありそうです。

〜 畳替え 〜
2015年4月2日(木)  No.4288

年度初め
 午後、涅槃図を仕舞いました。

 お花見の人が多い間、特別拝観を続行してもいいのですが、明日は畳替え。どうしても今日中に仕舞わないわけにはいきません。

 収納は5人がかり。いつもながら、結構大変でした。


 年度が替わったので、今まで自粛していた物品の購入などを再開しました。

 3月半ばに、予測の数値を入れて決算予測を出しているので、それに盛り込んでいない出費はできませんでした。

 プラスチックの杭、苗、チャッカマン・・・細かいものも含めていろいろな品を、ネットで発注しました。

〜 涅槃図の収納 〜
2015年4月1日(水)  No.4287

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