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2014年10月の日記

模様替え
 朝から一山の僧侶総出で、本堂の設えを「引声阿弥陀経会」用から「お十夜(十日十夜別時念仏会)」用に変更しました。

 10月に入って、大きな模様替えが2回。それだけいろいろな行事がある季節だといえるでしょう。

 重たい物を持ったり、高いところに登ったりで、腰に負担が・・・。

 終わるやいなや、本堂の外部工事の竣工検査。少し手直しをお願いしましたが、ほぼ完了。足場が来月3日に撤去されるので、それまでに大急ぎで手直しです。

 昼食を挟んで、今度は重文に指定された『寒山拾得図』の修復作業の会議。費用の見積が出てきましたが、当初予想よりも安くなって、ホッとしました。修復は来年度の予定。毎年、あれやこれやと大きな事業をしています。

 後はデスクワークやら来客やら。またあっという間に、1日が終わりました。

 腰と頸椎がちょっとくたびれ気味です。

〜 8丁並んだお十夜の鉦 〜
2014年10月31日(金)  No.4135

文殊さんの大移動
 今日は、表具工事の終わった本堂の左脇壇の仏像や位牌を移動する日。

 職員さんは全員出勤で人手があるものの、ボクは抜けられない用事がいくつか重なりました。でも、明日はお十夜法要の準備をするため、日程としては今日しかありません。

 8時前から本堂に行き、出勤してきた職員さんには、即、作業に取りかかってもらいました。

 位牌をまつる壇の拭き掃除は、何度雑巾をすすいでも、すぐに真っ黒。何十年かの埃がこびり付いているのです。根気強く、何回も何回も拭いて、ようやく綺麗になりました。
 壇を定位置に戻し、昨日、修理が終わったばかりの文殊さんの台座を据えて、文殊菩薩像を移動。宝冠や首飾りはまだ出来上がっていませんが、その修理は後から。天台・伝教両大師像を移動。

 それから、たくさんの位牌を、もう一度埃を払ってから、元あった位置に復旧。作業が順調に進んでいるのを確認して、檀家宅へお参り。戻って、進行状態を確認。計画通りに、すべて上手くはこんでいるのを見て、午後は大津・坂本へ会議に出かけました。

 周到な用意と作業手順、正確な記録、職員さんの頑張りで、無事にすべての移動が終わったようです・・・電話で確認。

 さて、次は、お十夜が終わってすぐに、右脇壇の修復工事が始まります。紅葉の繁忙期ですが、厳寒期は糊が凍るため、その前の駆け込み修理です。いろいろなスケジュールを組むのが、本当に大変です。

 でも、一つ終わって、ほっとしました。

〜 定位置に戻られた文殊さん 〜
2014年10月30日(木)  No.4134

自坊に軟禁?
 今朝はこの秋一番の冷え込み。10度を切ると、さすがに冷えます。

 今日は自坊を空けるわけにいかなかったので、自坊の用事に専念しました。

 まずは、草刈りと落ち葉掃除。一気に落ち葉が増えました。草刈りは今年最後でしょう。
 どちらもエンジン付きの機械を使ってしていたので、電話が掛かってきていてもわからなかったかも知れません。

 廊下のワックスがけ、網戸の収納、屋根樋の掃除、ストーブを納屋から出したり建具を入れ替えたりと、実にいろいろなことが出来ました。たまには自坊のこともしなくちゃ・・・。

 秋晴れの、色付く木々の葉が美しい日でした。

〜 ワックス掛けてピカピカ 〜
2014年10月29日(水)  No.4133

モデルチェンジ
 今日も風が強くて寒い日になりました。

 朝は落ち葉がいっぱい。10月から、こんなに落ち葉があるなんて・・・。

 茶所前の‘花壇’をヘブンリーブルーから小菊に替える作業をしました。

 ヘブンはまだ毎日5〜6輪は咲くので、切ってしまうのは忍びなく、温存させたまま小菊を植える‘秘策’を講じました。

 下段は小菊、上段はヘブン。夏と秋が同居している感じで、訪れる人もビックリ! なかなか面白い光景ですが、花に興味がない人は何とも思われません。

 境内の野路菊も見頃になってきて、いよいよ晩秋の色合いが深まってきました。

〜 茶所前の‘花壇’ 〜
2014年10月28日(火)  No.4132

電気工事の日
 もうすぐお十夜。

 本堂の脇陣にある、鉦を打つ講の人たちの控え室は、裸電球がぶら下がる、なんとも薄ら寒い雰囲気。「これは、あんまりだなぁ・・・」と以前から思っていました。

 先日、手頃な和風シーリング照明があったので、購入。高い本堂の天井から吊す金具を竹竿を使って取り付け、丁度よい長さの電線を半田付けで作って器具と結線しました。

 蛍光灯電球が‘電球色’ではなく‘白色’だったのがイマイチですが、これで部屋の照明らしくなりました。

 続いて、書院の壁付きコンセントの器具交換。30年以上は確実に経過した器具は、差し込み部分が甘くなっていて、何とも不安定。コンセントがささっているのか、確信をもてないほどでした。

 新しい器具を買ってきて、交換。他への影響を考えて、ブレーカーを落とさずに工事をしていたら、ちょっと失敗して、バチッ!! あー、びっくり! その後はブレーカーを落とし、書院の照明も切れて暗い中を、懐中電灯を使って工事をしました。

 これも何とか無事に終了。これで安心してコンセントが使えます。

 木枯らし一号が吹く日。今日は電気工事の日でした。

〜 木枯らしに振り落とされた百日紅の葉 〜
2014年10月27日(月)  No.4131

午後、失速
 茶会の準備で、7時前から雨戸を開けたりしていましたが、ふと見ると、小鳥が!

 ジョウビタキのようですが、どこから入ったのでしょう? 昨日入って、閉じ込められたのでしょうか? ガラス戸の中から、外を見たり、バタバタしたりしています。

 ガラス戸を全部開けて出そうとしましたが、なかなか出てくれません。追いかけて、羽根を痛めてもいけないので、しばらく放置して、他の作業をしました。

 30分ほどして見に行きましたが、元のまま。試しに箒で静かに追ってみたら、うまく出てくれました。はぁー、よかった。

 今朝は9時に宇治のお宅へ読経に行って、市内に戻ってもう1軒。11時から自坊で総勢30人の法事。朝からフル回転で、午後は少し‘腑抜け’になってしまいました。

〜 廊下のジョウビタキ 〜
2014年10月26日(日)  No.4130

落ちる
 今日も会社の研修。‘幹部候補生’の11人。

 2時間掛けて、ゆっくりとの依頼に、余裕をもって進めていたのですが、パワーポイントを使って説明している途中で、スクリーンが真っ白に!! 一瞬、何が起こったのかわかりませんでしたが、パソコンがいきなり落ちてしまったのです。2/3ほど進んだところだったので、後はパワポを使わずに説明しました。

 プレゼン用のノートパソコンは、超安物。ひょっとしたら、寿命? 次の研修までに点検しないと・・・。

 茶会に書院をお貸しする準備など、今日もバタバタでした。

 夕方、本堂工事の足場へ。

 この足場もあと数日。紅葉の絶景をここから俯瞰したいですが、それは叶いません。今のうちに、毎日、上がっちゃおう!

〜 夕暮れの境内 〜

2014年10月25日(土)  No.4129

快晴過ぎ
 朝から夕方まで、雲一つない快晴! 少し雲があったほうが風情があるのになぁ・・・。

 今日はウイークデイなのに、法事が2座。東京の方と千葉の方。週末は京都観光でもされるのでしょうか?

 その合間をぬって、「今日の散歩道」の更新用の写真を撮って回りました。花の様子を見ていると、確実に季節が移ろっているのがわかります。

 本堂の修繕のための足場も、もうすぐ撤去。今のうちに写真を撮っておかなきゃと、2回登りました。でも、京都市内が少し霞んでいるのと、雲がないのとで、ちょっとイマイチでした。

 もうすぐ10月も終わり。早いなぁ〜

〜 塔と花の木 〜
2014年10月24日(金)  No.4128

ほぼ植木屋
 昨日、雨で最後まで出来なかった金木犀の剪定を、7時前から始め、8時過ぎには終了。朝イチの植木屋も、清々しくて気持ちがいいものです。

 その後、檀家宅へお参りに行った他は、ずっと植木屋三昧。途中、先日の台風で壊れた屋根瓦を補修。

 藤袴や萩の刈り取りも始めました。いよいよ紅葉準備も本格化してきます。

 紅葉までに目処をつけてもらう予定の本堂の修復も、先が見えてきました。今日は、正面の樋の内側に、ステンレス製の樋を付ける作業が進んでいました。外見は古びた銅製の樋、機能的にはステンレス樋です。

 内側の表具作業も今週でほぼ終わり、火曜日頃には撤収です。

 だんだん気忙しくなってきます。

〜 完成間近の樋 〜
2014年10月23日(木)  No.4127

降ったり止んだり
 朝、時代祭のために御所に向かう行列に遭遇。覚悟はしていましたが、道は渋滞。

 行列が出発するお昼頃になって、雨が降り出しました。雨は覚悟していたでしょうが、雨天順延のリスクを考えて、今日、実施を決断したのでしょう。行列する人も、見る人も、ちょっと可哀相・・・。

 ボクも昼から金木犀の剪定を始めましたが、雨に降られては中断。あがって、また再開。あがっても葉っぱが濡れているので、結局はびしょ濡れです。結局、途中で断念しました。

 明日からはしばらく晴れそう。紅葉準備を早く済ませておきたいです。

〜 明治時代の行列のための馬車。市長などが乗るみたいです 〜
2014年10月22日(水)  No.4126

自宅葬
 今日は葬儀で行ったり来たり。

 ご葬儀は、ご自宅のリビングルームで、大袈裟な祭壇を設けずに行われました。最近、また自宅葬が少し増えつつあります。ホールなどでの‘トコロテン式’の葬儀を避けて、それぞれの考え方で行われる傾向です。

 読経を始めるまで、ジャズがかかっていました。マイルスの「ウォーキン」、バドパウエルの「クレオパトラの夢」など、ベスト盤のようでした。

 火葬場へ向かいましたが、自家用車が1台到着しないため、少し遅れました。

 自家用車が増えたのも最近の傾向。かつては黒塗りのハイヤーでしたが、すっかり様変わりしました。
 その影響で、今日のように、はぐれたり道に迷ったりで到着しなかったり、途中でガソリンがないと入れに行ったりなどというトラブルが増え、ちょっと大変です。

 御遺骨が帰って来られた時に、またお参りに伺って、何とか無事に終わりました。

〜 道路の隅を覆っていたヒメツルソバ 〜
2014年10月21日(火)  No.4125

樋の掛け替え
 今日は雨がちなので、外作業はやめて、法事のための6尺塔婆書き。

 6尺塔婆書きって、結構エネルギーを使うので、少し書いては境内に出てみたり・・・。

 今日から本堂正面の樋の掛け替え作業が始まったので、足場に登って見学。穴だらけの樋が、念願かなって修復されます。

 裏側はまだ瓦を葺く作業が続いているので、それを待って掛け替え。何とか今月中に終わるかどうかというところです。

 最近、Facebookのネタ探しが大変で、時間があればカメラを持って境内に出ています。そろそろ息切れかな?

〜 本堂の樋の掛け替え作業 〜

2014年10月20日(月)  No.4124

日吉神社 神幸祭
 今日は毎月定例の茶会。こちらは場所の提供だけですが、7時前に解錠して、その後も細々とした用事があります。

 また、お茶会の来る方々、特に女性の駐車の仕方が結構デタラメで、冷や冷やします。
 というわけで、何だか気疲れするのが月釜です。


 3時頃から、真如堂の鎮守社 日吉神社の御輿が本堂に参来。神職や氏子総代、稚児や奉納太鼓の連、保護者や近所の人たちも加わって、かなりの人数。

 本堂前に御輿を安置し、その前で僧衆の読経。神職や氏子総代が焼香。それが終わると、子供たちの太鼓の奉納。

 秋晴れの境内、楽しく和やかな一時でした。


 秋の行事をこなしていく度に、紅葉シーズンの到来を実感します。

〜 本堂前での読経と太鼓の奉納 〜
2014年10月19日(日)  No.4123

会場提供
 今日は、天台宗の京都の寺院が合同で行う「伝教大師の降誕会法要と一隅大会」。伝教大師の誕生日は8月18日ですが、お盆直後ということもあり、例年2ヶ月遅れの今日、行事が行われます。

 180人ほどの方が参加されて、午前中は法要と写経。午後は講演など。

 こちらは会場を提供するという形で、スタッフがたくさんいて、実質的なことはその方々がやってくださるのですが、細々としたことなどへの対応が結構ありました。

 普段なら3時に終わるのを、15分早めてもらって、即、撤収。

 入れ替わりで、明日の定例の茶会の準備。これも場所の提供で、お釜をかける方の社中さんが10数名来られて、畳の拭き掃除からお道具の準備まで。結局、5時頃までかかりました。

 いろいろな方が出入りされるので、それだけで結構疲れました。今日は植木屋はナシ。

〜 法要開始 〜
2014年10月18日(土)  No.4122

樫の木の段下げ剪定
 午後から、本格的植木屋。樫の木の段下げ剪定をしました。

 久しく剪定をしていなかった茶所裏の樫の木は、伸び放題。北側の日当たりも悪くなっていますし、景観もよくないので、思い切って段下げすることにしました。

 樫の木には藤蔓などが巻き付いていて、切っても落ちてくれません。蔓を1本1本切って、ようやくドサッ!

 幅20メートル以上ありますが、ようやく10メートルほどだけを段下げ。まだまだ作業が続きそうです。

 数年前に落ちて骨折してから、ずいぶん用心深くなりました。時期的にも、紅葉前の今頃でしたから・・・。

 植木屋していると、本当に気持ちがいいですねぇ。綺麗になって、日当たりもよくなり、明るくなります。また、いろいろな植物を植えることができそうです。

 ちょっとくたびれましたが、植木屋の疲れは心地いいです。

〜 色付いてきたもみじ 〜
2014年10月17日(金)  No.4121

紅葉に向けて
 引声阿弥陀経会の結願法要を終えて、ちょっと一段落。

 午後は久々の植木屋。

 紫陽花園を広げて、現在の500本を1000本にする計画を進めるため、笹を枯らして植える場所を作ったりしていますが、今日は枯れたその笹を刈ったりしました。

 職員さんたちには、蹲の筧を青竹に替えたり、もみじや桜の枯れ枝を取ったりと、紅葉期に備える作業をしてもらいました。

 萩や藤袴を刈り取ったりする作業も、そろそろ始めなければなりません。紅葉はもうすぐそこです。

〜 柿の種がちょっと堅かった・・・ 〜
2014年10月16日(木)  No.4120

今年も、後半は釣瓶落とし
 午後は、婦人会の方々と、お十夜の‘出店’などに使うポリ容器などの在庫調べや食材の調達などの打ち合わせ。紅葉期の車の整理係の人たちの勤務シフト組み。

 やっていることは、すべて11月の準備。あっという間に10月も半分が過ぎました。

 「お盆を過ぎた後は、どうしてこんなに早く月日が経つのだろう・・・」と毎年思いますが、今年もやっぱり・・・。

〜 落ちていた櫨の実 〜
2014年10月15日(水)  No.4119

引声初日
 朝、台風の被害がないか、境内をグルッと一回り。

 小枝が折れていたり、葉っぱが散乱したりしていますが、特に何もなし。枯れ枝が落ちているのは、枯れ枝取りの手間が省けて好都合。

 お墓は、経木が散乱。これは仕方ありません。ところがビックリ! 墓石の後ろにある石の大塔婆立てがひっくり返っているお墓を発見。きっと、施工が悪かったのでしょう。そのお墓の宿坊に連絡しておきました。


 今日から「引声阿弥陀経会」。

 1時間、そろりそろりと歩くので、腰が痛くなります。腰を締めるベルトを巻いて、出頭。1年ぶりの割りには、まずまずの揃い具合でした。

 法要中、開いている障子の間から吹いてくる風が、少し寒く感じられました。台風一過、季節が急に進んだようです。

〜 本堂に掲げられた引声の看板 〜
2014年10月14日(火)  No.4118

台風接近
 今日は、本堂で大きな法要。参列される方も東京へ帰られるということで、とにかく台風のことが心配。

 墓所にテントを建てるかどうか、風の様子を見ながら、ギリギリまで判断を延ばしましたが、どうやら風は大丈夫そう。しっかり固定して建てました。

 法要は本堂の中なので、台風は問題ナシ。終わって、墓前回向に行く時も、風雨共に問題ナシ。お墓から戻る頃に、わずかにパラッと降っただけ。無事に法要が終わって、やれやれでした。

 浄斎が済んで帰られる頃になって、風が出てきました。門幕などを早目に外しましたが、新幹線は通常通り運行。安心して帰って行かれました。

 法要が終わった後、本堂は扉を完全に閉め、書院も参列の方が帰られた後に片付けて、2時頃には早仕舞い。少し風が強くなってきましたが、職員さんたちも無事に帰って行かれました。

 一番風が強かったのは、4時〜8時前頃だったでしょうか。外は小枝がいっぱい落ちていますが、何事もなさそうです。

 今度の台風は強力で、どうなることかとヒヤヒヤしましたが、大きな問題も起きずに去って行ってくれそうです。よかったぁ・・・。

〜 浄斎にも秋の気配が 〜
2014年10月13日(月)  No.4117

無患子の実
 朝、掃除をしていたら、1.5センチほどの緑色の実を見つけました。見慣れない実だったので、「何の実だろう・・・」と思いましたが、落ちていたのが無患子(むくろじ)の木の下だったので、無患子の実に違いありません。

 この木が植えられてから、おそらく40〜50年。今までに1度だけ、小さな未成熟の実が落ちていたことはありましたが、1.5センチほどのものは初めて。「実は羽根突きの玉に使う」と説明書きをしたものの、「ぜんぜんならないからなぁ・・・」と説明書きを空しく思っていました。

 木を見上げてみても、他に実が付いている様子はありません。第一、花が咲いたのを見たことがありません。でも、無患子の実に違いありません。

 今日は重要な法要があって忙しいので、実はちょっとお預け。自室のデスクの上に大切に置いておきました。

 夜、その実を‘解剖’。果肉はべとつきます。熟しきっていないので、羽根突きの玉のようなものは出て来ないだろうと諦めていましたが、しっかり堅い玉が入っていました。

 さらに、水の中に入れて実を擦り合わせてみると、泡立ってきました。本で読んだ知識通りでした。皮にはサポニンが含まれていて、昔は石鹸のように使われたこともあったとか。説明にもそう書きましたが、自分で確かめたのは初めて。

 ようやくこれで、自信を持って説明できます。

 自坊の前庭には、もう1本、問題の木があります。ドイツ菩提樹です。この木は、文化勲章を受章された桜田一郎さんがドイツから持ち帰った種を、京大の農学部で発芽させてもらって、ご自宅に植えておられたもの。15年ほど前でしょうか、自宅の改築に伴ってこちらに譲り受けました。

 ところが、一度も花を咲かせたことがありません。中国菩提樹の花はクリーム色ですが、ドイツ菩提樹は白いと聞いています。ぜひ見たいものです。無患子にならって、ぜひ来年!


 今日は何だかうれしい日でしたぁ!

〜 無患子の木/落ちていた実/‘解剖’してみました/泡立ちました 〜

2014年10月12日(日)  No.4116

「七卿落ち」
 朝、東山の門跡寺で「七卿西竄記念法要」。毎年、10月の連休の頃に行われます。

 1863年(文久3年)、薩摩藩・会津藩などの公武合体派が画策した8月18日の政変で失脚した尊王攘夷派の7人の公家が、京都を追放され、長州藩へと落ち延びたというのが「七卿落ち」。
 七卿らは、長州藩兵2600人余りとともに東山・妙法院に到着。いつ追撃の手が伸びるかも知れぬ緊迫の中を、篝火を焚き、大砲を据え、銃を構えて警戒。妙法院の宸殿て協議の末、長州に落ち延びて再起を図ることを決めました。

 今日は、七卿の子孫の方々が参列されました。

 時代祭の行列にも、この「七卿」が出られるそうで、今日の地元紙には「七卿落ち」のことが大きく出ていました。

 浄斎をいただいた後、宇治の檀家宅で、忌明けの法要。8月に葬儀をさせていただいた時に初めてお会いしたので、お宅に伺うのも初めて。お墓もこれから宇治に作られる予定とか。

 自坊に帰ったら、もうすっかり夕方でした。

〜 いろいろな色が混ざる境内 〜
2014年10月11日(土)  No.4115

50年
 毛虫?にやられたようで、先日来、手や首筋がちょっと痒い。年に1回はこんなことがあるので慣れっこですが、痒いのは辛いなぁ〜

 今日も午後は会社の研修。会社によって、あるいは部署などによって、来られる方の雰囲気は、不思議と違います。

 本堂の中も外も、工事の音がうるさいので、ちょっと研修するには困るのですが、業者さんたちも、紅葉期までに何とかしなければと必死なので、手を休めてもらうわけにはいきません。


♪ ハァー あの日ローマで ながめた月が 今日は 都の 空照らす

    4年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない

      ヨイショ コリャ 夢じゃない

 あの日から、50年・・・50年ってか!! ひぇ〜〜

〜 そろそろオシマイ、ヘブンリーブルー 〜
2014年10月10日(金)  No.4114

引声法要の準備
 朝、真如堂の僧侶総出で、本堂の模様替えをしました。

 14〜16日は、年中行事の「引声阿弥陀経会」。そのための特別の荘厳をします。

 内陣の中央にまつるのが「引声塔」。応仁の乱で途絶えたこの法会が、元禄の頃、篤志家の助力で再興した時に作られたものです。

 この塔を見る度に、「なんて美しいのだろう」と惚れ惚れします。おそらく、どこかにモデルがあったのでしょう。塔の真ん中には四仏をまつり、法会の間に唱える『引声阿弥陀経』の経巻を並べます。この仏像がとても精緻な作りで、とても美しい!

 この法会が終わると、次はお十夜。そして紅葉、年末。今年も先が見えてきました。

 夏を過ぎると、本当に早いですねぇ。

〜 美しい引声塔 〜
2014年10月9日(木)  No.4113

秋の研修、続く
 午後、銀行の新入社員研修。秋採用のフレッシュマンたち20人が、東京から日帰りで来られました。

 春は新入社員が千人近いですが、秋はひっそり。雰囲気も、春はいかにも新卒という感じですが、秋はどことなく落ち着きがあります。

 2時間近い研修を終えて、帰って行かれました。

 「いつでも、また来てください。仕事が嫌になった時とか、恋人と京都に来た時などでも・・・」と、研修の度に言っています。せっかくご縁をいただいたのですから、彼らの気持ちの拠り所の一つになれればと思います。

 今月は、まだまだ各社の研修・参拝が続きます。それも秋の光景の一つかも知れません。

〜 本堂で参拝する研修生 〜
2014年10月8日(水)  No.4112

秋晴れ!
 今日は文句なしの快晴! 朝は少し寒いほど。

 いつの間にか、紅葉期がもうすぐそこ。「お十夜」の準備や自家用車を規制するための臨時雇員の手配など、すぐにしなければいけないことが山積み。この前にお盆が終わって、すぐにお彼岸も終わったと思っていたのに、息つぐ暇もありません・・・。

 とりあえず、ちょっとやって、久々に少しだけ植木屋。蓮の葉を刈り取ったり、取り寄せたおたふく南天を植えたり。あっという間に、夕方になってしまいました。

 日が傾いてきた頃、本堂の足場に登って、色付く境内の写真をパシャッ! 駆け足で紅葉に向かっています。

 最近、Facebookの記事を書くのも忙しく、この閑話ともニアミスをしたり、「今日の散歩道」に書くことがなくなったりと、混乱気味です。

 風邪が一段落したら、腰痛と肩凝り。その対策に、今朝も一歩きしました。歩くにはちょうどよい気候になりましたねぇ。

〜 夕方近い境内 〜
2014年10月7日(火)  No.4111

文化財の日
 文殊様の蓮台の修復が出来たと連絡があったので、午後から仏師さん宅に取りに行きました。車で3分です。

 そろりそろりと持ち帰って、すぐに獅子の上に載せました。

 仏師さんに来てもらって、文殊様‘本体’の宝冠や首飾りを外してもらい、修理に出しました。文殊様は、いったん獅子座の上に戻ってもらいました。

 文殊様の修理は、今回、計画外。でも、こんな時でないと修理できないので、思い切って直します。


 別の建物では、大学のグループが古文書調査。江戸期の日記を調査してくれています。
 元禄2年の日記に『鈴麿殿得度之記』というタイトルのものがあり、その‘鈴麿殿’がどういう人物か不思議に思っていたのですが、今日、その疑問が解けました。真如堂を今の地に移した時の貫主 尊通、その幼少の頃の名前だったのです。垂加神道の布教に努めたことで知られる正親町公通の子供でした。

 この文書は、とても興味深く、関連の文書も数点あるため、今後の調査が楽しみです。

 また、本堂裏堂の釈迦三尊像を修復している表具屋さんから、「絵の裏張りから、享保11年(1726)に修復をしたという記述が見つかった」と電話がありました。

 この絵は、大涅槃図を描いた厭求(1634−1715)の作。涅槃図が1709年に完成しているので、おそらくその前に描かれたものでしょう。

 下地の板に歪みなどが生じて、下張りから直したのかも知れません。これもまた発見でした。


 今日は、文化財に関する発見が続きました。面白いですねぇ〜 調べ始めたら、いくら時間があっても足りません。

〜 落ちていたどんぐりの緑の実 〜
2014年10月6日(月)  No.4110

新しいチラシ
 来月はもう「お十夜」。先日から、その準備を始めています。

 新しいチラシも作成。イラストレーターで作ったデーターを、印刷屋さんに入稿。このダイレクト印刷のお陰で、気軽にチラシやポスターも作れるようになり、経費的にもずいぶん助かっています。

 でも、パソコンの画面で見るのと、プリンタで打ちだしたのと、実際に印刷したものとは少しずつ違うので、なかなか難しいです。

 仕上がりが楽しみ&心配です。

 バインダー式手帳の2015年の用紙を買って取り付け、早速、来年の予定を書き込みました。

 もう来年のことを考えないといけないなんて・・・気忙しいですねぇ。

〜 新しい「お十夜」のチラシ 〜
2014年10月5日(日)  No.4109

柿の葉の紅葉に見とれる
 自坊の母屋の間に、柿の木があります。

 今年は柿の実が青いうちから烏に突かれてさんざん。その柿の葉が紅葉して、先日から落ち始めました。今年はずいぶん早い落葉です。

 柿の葉の紅葉って、とても深淵で、味わいがあって、美しいと、見る度に思います。赤、オレンジ、黄色、緑が複雑に入り交じっています。こんなに複雑な紅葉は他にはないと思います。


 午前中は、青蓮院門跡の別院「青龍殿」の落慶法要。三井寺の黄不動、高野山明王院の赤不動とともに日本三不動の一つとされる青不動の落慶法要も行われました。実物は、かなり大きい掛け軸でした。

 午後は「メダカの学校」。大文字山に生える草木や茸を食べるという講師の話は、ちょっと刺激的でした。

 今日も何だかくたびれました。風邪は未だ全快せず。もう寝ちゃおうっと!

〜 柿の葉の美しい紅葉 〜
2014年10月4日(土)  No.4108

むかご採り
 朝イチ、むかご採り。昨日、少しだけ採ったのですが、それでは何の料理にも使えないので・・・。

 毎年なっている場所はだいたい決まっているので、目星を付けて、傘持参で行きました。

 むかごのある場所の下に傘を広げておいて、竹竿などで蔓を叩きます。でも、残念ながら、傘の中に入ったのはごくわずか。

 仕方がないので、他の場所へ行って、巻き付いている蔓を撮る作業をしようとふと見たら、むかごがいっぱい! しかも、かなり大粒。近くにモッコウバラが植えてあって、それに与えた肥料を吸ったのでしょう。

 結構採れたので、むかご飯ぐらいは出来そう。でも、冷蔵庫で保管して、またどこかで採ってきて、かき揚げや塩焼きなど、むかご尽くしをしようっと!

 午後、雨がパラパラ降って来ましたが、それほどでもありません。さぁ、台風はどうでしょうねぇ。

 まだ、喉の痛みが引きません。今日も来客を案内したりしましたが、声を張って説明するのは、ちと辛いです。

〜 むかごの収穫法 / 少し採れました 〜
2014年10月3日(金)  No.4107

いまだ快復せず
 「朝、起きたら、よくなっているといいなぁ」と期待していましたが、ほとんど変わらず。ちょっと悪化したかも・・・。

 門を開けて、お勤めをして、朝食を食べて、また布団へ。30分ほど眠りました。

 声はまぁまぁ出るので、檀家宅へお参りへ。何とかなりました。

 午後、企業の国外採用の人たちの研修。少ない人数ですが、通訳を介してなので、時間がかかります。

 今日の通訳さんとは2回目。「立て板に鳥餅」のような通訳も今までにはいましたが、今日の人とは安心してできました。

 約1時間半、話し続けていたので、さすがに疲れました。

 あ〜、早く治したいです!

〜 秋の風情、尾花 〜
2014年10月2日(木)  No.4106

少し安静
 さすがにお医者さんにもらった薬はよく効き、夕べはほとんど咳も出ず、割とぐっすり眠れました。すべての予定をお断りしたので、何も予定がないという開放感もいいのかもしれません。

 また、夕べは久しぶりに加湿器を使いました。湿度を最高に設定したのも、功を奏したかも知れません。

 さて、今日は何にもなし。声は変ですし、何となくボヤッといていますが、寝付くほどでもありません。寺務所に行って仕事をしたり、自坊で法事の準備をしたり。

 明日には全快? それはちょっと無理みたい・・・。

〜 早い花の木の紅葉 〜
2014年10月1日(水)  No.4105

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