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2013年7月の日記

三千院さんの本葬
 三千院門跡御門主の本葬。

 1時からですが、12時過ぎには着いていなければいけないので、余裕を見て出発。あらかじめ車を駐める位置を指定されていたのですが、三千院参道の細い道を参列者用をピストン輸送する小型バスが走っていて、その離合が大変で大渋滞。

 ちょうどいい頃に着きましたが、街中よりも涼しいはずの三千院の中は、人いきれで蒸し暑いほど。でも、式場の宸殿は、汗が出ない程度の蒸し暑さでした。

 大導師をお勤めになった天台座主のお声は、1917年生まれとは思えないほどの声量と力強さ。また、御十念をされた時の「南無阿弥陀仏」が、とても情感に溢れ、有り難く思えました。

 2時間の式を終え、帰りもまた混雑。行って帰って5時間弱でした。


 先日、ヘブンリーブルーの病気の状態の写真を送った種苗会社から返答が郵送されてきました。

 写真を見た結果では、「つる割れ病」の症状と思われるとのこと。効果的な薬物はなく、同じ場所で栽培しないことぐらいしか打つ手はなさそうでした。

 昨日、植物園に行って来た人のヘブンの写真を見せてもらいましたが、まったく同じ症状で、「難儀している」とおっしゃった前園長さんの言葉通りでした。プロでも克服できないのですから・・・。

 補完的に置いたプランターの代替苗は今のところ元気ですから、その生育に賭けるとしましょう。

 今日、三千院に行く途中、ヘブンが咲いているのを今年初めて見ました。どうか、境内でも、1輪でも咲いてくれますように。

 7月も今日で終わり。いよいよお盆の月がやって来ます。

〜 三千院の門前 〜
2013年7月31日(水)  No.3678

明治天皇忌
 今日は東山の門跡寺で明治天皇の聖忌法要。湿気の多い、どよんだ空気に包まれた中での法要でした。でも、この時期の法要にしては、まだマシでした。

 帰ってから、業者さんとの打ち合わせをして、残り時間は中途半端。本堂でお盆の法要の準備をしたり、ちょこちょこっとしたことをする時間しかありませんでした。


 窓の外では植木屋さんが剪定作業をしています。こんもり茂った貝塚伊吹の中に、あたかも小鳥が隠れているかのように、植木屋さんが3人。時々、ちょこっと頭を出しながら作業をされていました。

 剪定が終わると、スッキリ! さすがは本職。見るからに暑そうだった木が、サッパリしました。


 宗派のポスターにたくさんの人の顔写真を使うことになりました。それぞれが手分けをして写真を集めることになったので、ボクもとりあえず職員さんの写真を撮りました。

 じっくり見てみると、「こんな顔だったっけ?」と思うことも・・・。自分の顔は見たくないですが、坊さんの写真は使えないのでヨカッタです。

 さて、どんなポスターになりますでしょう。楽しみです。

〜 顔写真撮りました! 〜
2013年7月30日(火)  No.3677

バークのシートの張り替え
 1ヶ月以上前に買った、バイクのシートの張り替え用ビニールレザー。貼り替えるための道具が揃わず、そのままになっていました。

 でも、雨の降った後などに座ると、じんわりと水が染みてきて、お尻が気持ちわりぃ〜。見た目も当然悪く、見かねて「乗り換えたらですか?」と言う人も・・・。

 「このままお盆に乗って回れない」と奮起し、道具のテストも済ませて、今朝一番に張り替え作業。

 古いシートを剥がして、新しいものをかぶせ、建築用のタッカーで留めていきます。シートは樹脂をスポンジで覆ったもので、裏側は樹脂。そこにタッカーでビニールレザーを固定していくわけです。

 作業は思ったよりもずいぶん簡単で、10数分で完了。タッカーの‘足’が長く、表側に突き抜けてしまったところもありますが、実用上、問題はないでしょう。

 「HONDA」のロゴはなくなりましたが、見た目は上々。こんなことなら、もっと早くしておけばよかったと思いました。

 スピードメーターのワイヤーは切れたままで、スピードも走行距離もわかりませんが、まぁ、それは体感で・・・。

 お盆前の課題、また一つクリアです!

〜 ほころびたシート / 張り替え後! 〜
2013年7月29日(月)  No.3676

浸透移行性
 酔芙蓉に湧いて来た虫を、とにかく早く退治しないといけません。

 天気予報で、夕方以降に雨が降ることはわかっていましたが、1日延ばすとそれだけ被害が増えます。

 普通の殺虫剤でも即効性はあるのですが、少しでも長くその効果を持続させたいので、‘浸透移行性’の殺虫剤を撒くことにしました。

 浸透移行性の殺虫剤は根や葉から薬の成分が吸収され、葉自体が殺虫効果を持つようになって、その葉を食べた害虫を退治できます。2〜3週間効果が持続して、害虫退治と予防が一度にできるというものです。

 手持ちの薬剤の残りが少ないので、出かけたついでに園芸店に寄りましたが、売っていませんでした。最近は、スプレー式のものが増え、液体も小さなボトルがほとんどで、たくさん撒くには不便になりました。仕方がないので残っているすべてを撒くことにして、すぐに農家向けの通販で、広範囲に撒ける量を注文しておきました。

 残っている薬剤の量から逆算して、薄める水は20リットル。酔芙蓉と藤袴に撒くには十分でした。

 電動の強力な噴霧器で一気に撒布。薬が葉の表だけにしかかかっていなくても、葉裏まで効果があるので楽チンです。実際、この前この薬を撒いてから1ヶ月ほどは、虫が発生しませんでした。お盆の間も、これで安心です。

 案の定、夕方、雨が降りました。降らないに越したことはありませんが、すべて雨に流れたわけではないので、効果はあるでしょう。

 虫も必死ですが、こっちも必死。花芽が識別できるほどになってきた酔芙蓉や藤袴を、おいそれと食べられてしまうわけにはいきません。

 あ〜、殺生をしてしまいました。

〜 2メートルほどまでに成長した酔芙蓉 〜
2013年7月28日(日)  No.3675

スマホのアプリ
 お盆の準備はほぼ終了。でも、ここしばらくはそればかりやっていたので、他のことが後回しになっていました。

 今年で1150年遠忌を迎える慈覚大師円仁。真如堂の御本尊を彫られた方でもあります。
 それを期して、全国にある慈覚大師ゆかりのお寺情報のスマホのアプリを作るプロジェクトが進んでいるのですが、原稿の締め切りが25日でした。それに気が付いたのが24日。とても間に合いません。

 ボクの担当は、三千院、勝林院、来迎院、浄蓮華院などの大原の寺、赤山禅院、そして真如堂。他の担当者も原稿が出来ていなかったので、8月5日に締め切りが延期されました。

 今度は何としても間に合わせなければなりません。

 スマホを持っていないのに、アプリの原稿を作るのもちょっと変ですが、要するにお寺の概要や情報をまとめる作業。同じ天台宗ながら、今まで他のお寺の由緒などはあまり知りませんでしたので、ちょっと勉強になりそうです。

 とりあえず、今日は真如堂を完成させ、次は赤山。お寺によって、祈祷中心とか観光寺院とかの‘種類’が違うので、統一感を持った原稿がなかなか出来ません。

 ここ数日は、これにかかりっきりになりそうです。

 酔芙蓉に害虫が湧いているので、それも退治しなきゃ!

〜 鬼百合と白粉花 〜
2013年7月27日(土)  No.3674

今年もまた・・・
 とうとうヘブンリーブルーが枯れ始めて来てしまいました。これで3年連続の症状です。

 この時期までは普通に育つのですが、蔓が長く伸び始める頃になると、茎が異様に太くなって葉が萎れ始め、数日で枯れていきます。その太さは2センチ以上。とても朝顔の茎とは思えません。10本余植えたうちの5本程度がその症状です。

 原因はわかりません。以前にも書いたように、京都の植物園でもこの症状に困っていて、植える場所を替えるしか避ける方法はないと聞いています。去年も今年も、土を総替えしたのですが、やはり症状が出てきてしまいました。今年は、抗生物質のストレプトマイシンも試してみましたが、ダメでした。

 種苗メーカーに電話しても、そういう症例の報告がないとか。やりとりした末、とりあえず現状の写真を撮って送り、場合によっては検体を送ることになりました。「新種の病気かも知れません」ということでした。

 「ひょっとして・・・」と思うことは、肥料など。油粕や牛糞・鶏糞などはほぼ同じものを毎年使っているので、そこに原因が潜んでいるのかも知れません。

 この事態を予想してプランターで育てておいて代替苗を、急遽、プランターごと後ろ側に添え置きしました。幸い、この苗にはまだ症状は出ていません。うまく行けば、これで枯れて抜けたところを補完できます。

 お盆を挟んで気を抜けない状態が続きそうです。何とか、少しでも育ってくれるよう、祈るばかりです。

〜 異常に太くなった茎 〜
2013年7月26日(金)  No.3673

宝物虫払会
 今日は宝物虫払会。

 晴れ時々曇りの予報ですが、午後からはにわか雨や雷雨があるかも知れないとのこと。いつでも早仕舞いできるようにと、気が抜けません。

 6時半頃から‘若手’が集まり、土蔵から長持を搬出する作業を始めました。ボクも手伝いましたが、長持が重たく感じられ、‘力がなくなったなぁ’と実感しました。

 搬出した長持から掛け軸などの木箱を出し、古いもの、新しいもの、絵や文字、‘玉’や‘石’など、順不同に吊していきます。宝物に土用の風を通すという行事ですから、見やすいということは二の次なのです。

 8時過ぎに展示し終わって、いったんそれぞれの自坊に戻り、汗だくになった服を着替えて再度集合。9時からOPENしました。

 親切な説明などはないので、どんな掛け軸かはその下に置いてある箱を見ないとわかりません。すごく興味のある人は長い時間をかけて見ておられますが、そうでもない人にはよくわからないと思います。

 空模様がずっと気になっていましたが、午後からはカンカン照り。受付のテントの中の職員さんたちはさぞかし暑かったでしょう。最高気温は36.8度でした。

 3時に終了して、それから逆の手順で片付けていきます。やはり、片付ける方が時間がかかります。せっかく干した軸を汗で湿られては何もなりませんので、タオルを頭に巻き、手袋をして収納。長持ちに入れて、また土蔵へ。結構な重労働です。

 でも、お天気が崩れることなく、平穏無事に行事を終えることができました。これでお盆前の大きな行事はすべて終了です。

〜 絵巻や掛け軸を前に説明する僧 〜
2013年7月25日(木)  No.3672

前例主義
 ここ数日、目まぐるしくお天気が変わるので、雨雲レーダーを見ることが多くなりました。サイトによっては、500メートル四方単位程度の降水状況がわかるので、今どこでどの程度降っているのか? これからどうなっていくのかが、手に取るように把握できます。

 今朝もバイクで出かけようと思っていたら雨。強い雨は通り過ぎたものの、出かける時刻まで雨が残りました。「あと10分経てばバイクで出かけられる」とわかっていましたが、約束の時間があるので車で出かけました。

 明日は宝物虫払会。天気予報はいったん良くなったのですが、夕立の可能性も出てきました。明日も雨雲レーダーから目が離せません。

 今日は、その準備。テントを建てたり、本堂内の設えを変えたり、明日の早朝の作業が少しでも減るように準備をしました。

 今年は、本堂前の受付のテントの位置などを変えました。おそらく、ボクの知っている限り、初めての場所に建てました。

 長い間同じ行事を繰り返していると、前例通りするほうが楽なので、何も考えずにそれを繰り返してしまいます。ボクは、結構、「どうして?」と考えるほうで、「前例はそうでも、こっちのほうがいいんじゃない?」と、前例を覆します。もちろん、前例は長い間のノウハウからできていることが多いので、頭から否定したりはしません。

 今日のテント位置の変更も、思いつき半分ですが、「こっちのほうがいいんじゃないかな?」で決めました。さて、結果はどうでしょう? 前例と違うことをすると、頭から反対を唱える人が出てくることは確実。そんな時は理詰めで説明。それがまた気にくわない人も出てくるわけで・・・。

 本堂の裏に付けた小径も、その部類。いろいろな経過があって作った径で、きれいになって、見どころも増えたと思いますが、まぁ、反対する人は出てくるでしょう。

 結構‘敵’の多いボクです。

〜 右が新しい径 〜
2013年7月24日(水)  No.3671

くっさぁ〜
 少し前の雨の日、軒下の棚に積んであった油粕の大きめの袋が崩れ落ち、袋が破れて中にまで雨水が入り込みました。

 気が付いたのは翌朝。濡れないところに移動しておきましたが、そのうちに濡れた油粕が発酵してきて、異臭を放つようになってきました。

 置いてあったのはちょうど通路で、通るのも辛いほどの臭さなので、苗木などを育てるバックヤードに保管場所を移し、蝿もたかってきたので、一部はゴミペールの中に入れて水溶きし、液肥として施しやすいようにしておきました。一部はかたまりのまま。

 そのクッサイこと!!

 一番臭っているのは‘液肥’なので、早く処分してしまおうと、玄関前の酔芙蓉などにバケツ1杯ずつほど撒いたら、辺り一帯がクッサイ! 風向きによっては、‘田舎の香水’ごとき臭いに包まれ、着ているものまでその臭いがしみ込みそう。

 かたまりは乾燥してきて臭いは少しマシになってきましたが、虫が湧いているのか、鳥?が来てほじくり返すので、あたりに散らばってしまいました。

 苗の世話などでバックヤードには日に何回か行きますが、クッサイ!! しばらくいると少し慣れますが、皮膚の中まで臭いが入り込んでくるような気がします。

 かつては畑などのあるところのあちこちでこんな臭いがしました。懐かしくもありますが、その‘中心部’にいると、鼻がひん曲がりそう・・・早く処分してしまわないと・・・境内全域が臭くなりそうです。


 池の蓮と自坊の蓮が揃い咲き。蓮はいいですねぇ。蓮にも栄養を与えなきゃ!

〜 池の蓮 / 自坊の蓮 〜
2013年7月23日(火)  No.3670

歯医者へ
 紫陽花の剪定の最終仕上げをしていたら、レース状にまで食われてしまった葉を発見。よく見ると、同じ種類の紫陽花の葉だけが相当食われていました。

 どんな虫が食べているのかと見るまでもなく、カナブンの集団が群がっていました。カナブンが紫陽花を好きだとは・・・。

 そのまま放置できないので、電動の強力な噴霧器で、宝蔵付近の紫陽花を消毒して回りました。

 ところが、それからしばらくしてから夕立。ショック・・・。少しは効いていると思うのですが・・・トホホ。


 3年ぶりに歯医者に行きました。左上の奥歯が、物を噛むと痛むのです。お盆の最中に悪化すると困るので、珍しく、早目に医者へ。

 レントゲンで調べてもらうと、歯と歯の間の部分に小さい穴が開いていて、虫歯になっているのだろうとのこと。

 「お盆までに何とかなりますか?」と聞くと、そこは真如堂の他の塔頭の檀家のドクター。「大丈夫です。3回で治ります。今月中で終わります」とのこと。明日は麻酔を打って削るのだそうです。

 あ〜、行きたくない・・・。

〜 久しぶりに咲いた池の蓮 〜
2013年7月22日(月)  No.3669

‘お宝’の写真撮影
 昨日出てきた‘お宝’の写真をどうやって撮ろうかと、夢うつつでしミレーション。朝のお勤めの時もまた考えました。

 ホワイトボードなどにマグネットを使って貼り付ける…裏打ちをした絵は結構重たいので無理。床に置いて、テーブルなどの上から撮る…斜めから撮ることになるので写真に歪みが出る。

 結局、絵を跨ぐように脚立を置き、真上から撮る。これがベストという結論に達しました。

 いつ撮ろうか? 午後は植木屋に専念したい…11時からの法事の前に撮る。これしかない!

 月参りから戻り、早速、大玄関に脚立を持ち出して、絵を跨ぐように置き、真上から撮りました。僧衣を着ているので、脚立には少々登りにくかったですが、思った通り真上から自然光で撮れました。

 早速、撮った4枚の写真をパソコンで加工して、絵柄や取っ手の位置を参考に並び替えてみました。

 よく見るような図柄。調べて見ると、『琴棋書画』というモチーフです。

 「古来、中国では、琴、棋、書、画の四芸を士大夫・教養人の嗜みとして尊重しました。わが国でも、ことに漢詩文学に傾倒し隠逸を愛した五山僧の間にこれを倣おうとするところが多く、絵画に表わされたのは、少なくとも室町時代初期にまで遡ることができます。以後、公武の愛好も得て琴棋書画図は、唐人物を描く際の絶好の画題として、江戸時代に至るまで長く制作され続けました」とのこと。

 でも、この絵には、棋・書・画の図はありますが、琴がありません。それに、並べてみた右から2枚目の図柄がどうにも合わない気がします。一番左の絵の右下に長細く切り取ったような箇所があります。ひょっとしたら、ここには落款があったのかも知れません。
 結構傷んでいるので、これを修復するのは大変です。

 もう一つ、裏張りが面白そう。大半は大福帳のようですが、一部に日記か記録のような部分があります。読んだら面白そうです。


 法事を終えて、午後は自坊の生垣の刈り込み作業。植木屋もどきの格好をしていたら、法要後に食事をされていた檀家の方に見つかってしまいました。最初は気付かれませんでしたが、じっと顔を覗き込んで、「アラぁ!!」と。

 軽トラック山盛りを刈り込んで、今日の植木屋は終了。これで、境内も自坊も、粗方の刈り込みなどを終えました。後は、いずれも本職にお任せします。

 お盆の経木塔婆書きも、ようやく「や」。先が見えてきました。順調にお盆に向かっています。

〜 お宝写真 〜
2013年7月21日(日)  No.3668

お宝いづる
 本堂の納戸の整理のために購入したスチールラックが届きました。さっそく職員さんに組み立ててもらい、結構離れた書院の納戸に入っていたものを移送してもらいました。

 すべて本堂で使うものなのですが、今までは離れた場所にあったので、かなり不便でした。これで利便性が高まります。

 たくさんの段ボール箱などを運び出した後の書院の納戸はガラガラ。また他のものが入れられるようになりました。

 ふと棚を見ると、直径30センチ、長さ90センチほどのロール状のクラフト紙の包みがありました。取り出してみると、「唐風人物絵」とボクの字で書いてありました。

 腰が抜けるほどビックリしました。ここ5年間ほど、折に付け、これを探していたのです! 昨日も「どこへ行ったんだろう・・・」と考えていたばかりでした。

 広い場所に持ち出して広げてみると、まさしく探していた絵に違いありません。まだ、1枚をチラッと見ただけですが、金地に唐風の唐風の衣裳を身につけた子供たちが遊んでいる姿が描かれています。狩野派でしょうか。襖を剥がしたものが4枚包んであります。

 10数年前、ボクが執事をしていた時に見つけ、襖に仕立て直すか屏風にするかと考えつつ、いったん収納。その後、執事を辞め、5年ほど前に再任された時、前職にその在処を聞いたのですがわからず。ボクの記憶も曖昧で、あちこち探しましたが、今日まで行方不明でした。

 その時に少し調べた記憶があるのですが、現在の建物にはその襖絵のサイズに合う襖はありませんでした。また、金箔を張った障壁画はまるで真如堂の雰囲気とは異なり、現在の真如堂にはありません。

 今日見ると、下張りもかなり付いていますので、時代考証などに役立つでしょう。早く全容を見てみたいものです。

 この前見つけた屏風よりはるかに値打ち物。ただ、これを仕立て直すとすると、またまた巨額の費用がかかります。うれしいけど、困りました。

 やっぱり、紅葉期だけでも境内有料化して、資金を捻出しないとダメかなぁ〜 本堂の畳もボロボロですし。

〜 秋のような空でした 〜
2013年7月20日(土)  No.3667

土用干し
 今日はカラッとした夏晴れで、夕立の心配もあまりなさそう。「よし! 干そう!」と早朝から梅干を干す作業を始めました。

 今年も大原産の紫蘇を入れたので、いい発色です。「スーパーで買うのとはまるで違いますよ」と、あちこちで大原産の紫蘇をお勧めしています。

 その赤紫色の梅酢に使った梅は、熟していた度合いによって、色付きもまだまちまち。それを引き上げて、天日干し用のザルに広げていきます。

 作業をしていると、その酸っぱい匂いに誘われて、唾液がどんどん湧いてくるのがわかります。匂いだけでご飯が食べられそうです。

 今年は量が少なく、ザル3つ分を広げて、作業終了。ひっくり返したりしつつ、数日干します。

 後で暦を見たら、今日は土用の入り。ちょうどいいタイミングでした。


 寺務所の庭の剪定も完了して、スッキリ涼しげになりました。本堂の屋根もよく見えるようになって、いい感じです!

〜 見ているだけで酸っぱい! / 剪定が終わった寺務所の庭 〜
2013年7月19日(金)  No.3666

どうにも止まらない
 「今日はやめておこう」と思っていても、何故か止まらない植木屋作業。中毒状態です。

 午前中は最後に残っていた育苗トレイの挿し芽苗の植え替え。山吹やウツギなどを植え替えて、これでこの時期の植え替え作業はすべて終了!

 午後は少しゆっくりしようと思っていたのですが、寺務所の庭を触っていると、「剪定されるのですか?」「かなり茂っていますねぇ」などという声が掛かってきました。

 確かに、かなり茂っています。松だけは先を飛ばしたのですが、このまま見て見ぬ振りをして秋口にでもしようと思っていたのですが・・・。

 脚立を持ってきて剪定作業。木が多いので、包まれるような安心感があって、最上段に登ってもコワイ感じがしません。こういう‘安心感’がかえって危険。気を引き締めないといけません。

 時には「そこがちょっと延びています」という声がかかります。時々木から下りて見てみないと、剪定の具合はわかりません。「植木屋さんは縁側でタバコばかり吸っている」と言われることがありますが、あれも‘仕事’の内です。

 かなり思い切って剪定しましたが、作業は明日に繰り越しです。あ〜〜


 自坊に入ってもらっている植木屋さんからは、「職人が腰を痛めています。剪定に伺うのが少し遅れます」との連絡。

 境内の参道の補修をしている石屋さんは、「中断したままですみません。職人が風疹で1週間入院してしまったので」とのこと。テレビでは風疹が流行っていると言っていましたが、170床ほどの病院で、風疹で入院したのは彼が初めてとか。他の科のドクターも、珍しそうに見に来たとか。それほど流行っていないのかな?

 ボクも、お盆を控えて、怪我や体調に気をつけないと。明日も気をつけてやろうっと。

〜 剪定途中の庭木 〜
2013年7月18日(木)  No.3665

‘土’争い
 お盆で不在にしている間のことを考えて、先日来、育苗トレーの挿し芽苗をポットに植え替える作業をしています。土の少ない育苗トレーでは、すぐに干上がってしまいそうだからです。

 紫陽花、レンギョウ、菊、卯木、いろいろあります。「よくこれだけ挿し芽したなぁ」と、我ながら呆れます。

 直径10センチほどのポット数十個に土を入れるとなると、結構たくさんの土が要ります。土は境内の赤土に山砂と腐葉土を入れて作るのですが、軽トラで材料を集めてきて混合していると、職員さんがやってきて、「ちょっとください」と折角作った土を幾度となく持って行ってしました。

 職員さんは、朝顔を定植するのに奮闘しているのです。去年、大きな生垣に朝顔を這わそうとネットを張ったりいろいろしたのですが、結果は振るわず、咲いたのは3輪ほど。今年はそのリベンジにと、入念に植え付けをしています。そのための土ですから、仕方ありません。

 ボクはポットへの移植、職員さんは朝顔の定植で、作った土はあっという間になくなってしまいます。また、軽トラで材料を集めて回って土作り。

 二人して、まずまず進みました。もうひと息です。


 今日は祇園祭の山鉾巡行ですが、なーんも関係なし。ただ、巡行が終わった午後に少し人が増えた程度。40名弱の団体は、着くなり「10分しかありません」と言って、大急ぎで拝観して帰って行かれたそうです。

 バスを降りて10分ほどの坂道を登って来られたのに、見るのも10分、大急ぎでバスへリターン。なんて無茶なスケジュールでしょう。大半がご高齢の方でしたから、本当にお気の毒でした。

 そんな方々を遠目に見ながら、腰に蚊取り線香を付けて、黙々と作業の1日でした。

〜 今年は木槿の調子がいいです 〜

2013年7月17日(水)  No.3664

順調な一日
 朝から職員さんと一緒に本堂の納戸の整理。使う予定がないけれど捨てるわけにもいかないようなものを土蔵に入れたり、あるものは廃棄したりと、4人がかり。ヒビが入って音がおかしくなった木魚が7つ。これも捨てられないので(取っておいても仕方がないのですが)、土蔵へ。

 古い屏風も出てきました。調べてみたら、江戸時代中期の絵師の作品。画面に穴が開いたりしているので、修復するだけで相当な費用が掛かりそう・・・。そのまま土蔵へ仕舞っておきました。

 昼過ぎ頃にはほぼ完了。4畳半ほどのスペースが空いたので、スチール棚を置いて、いろいろな在庫などを整理しようと思います。便利になります。


 茶所のところのミストシャワーを増強しました。今まではノズルが5つだったのが、一気に14になりました。

 今度買ったのは以前のほぼ半額の値段。セットされているパーツも色が違うだけでまったく同じに見えましたが、いざ通水してみると水の出方が違ってミストがショボイ。水圧を掛けても前のとは歴然とした差が出ます。

 それでも、見た目の涼しさは増したので、良しとしましょう。これで水道代は1時間3円程度。夏の出血サービスです。


 自坊の勝手口の鍵付きノブも交換しました。急に鍵が効かなくなったのですが、ホームセンターに行っても合うものがないので、昨日ネットで注文。すぐに届いたので交換しました。

 今日はいろいろなことが順調に進んで大満足。

 夕方には、「明珍」の火箸風鈴を吊しました。でも、風がないので、今夜は妙なる音色が聞けませんでした。

〜 縁側に吊した明珍 〜
2013年7月16日(火)  No.3663

祇園祭宵々山
 朝から曇り空で、最高気温は29.8度。湿度は低くなかったですが、久々に「ちょっと楽だなぁ」と感じました。

 夕刻から、祇園祭を見に来た遠来の友人と食事。

 今夜は宵々山で鉾や山のある辺りは大混雑。6時からは歩行者天国。そんな中には行く気もせず、一通り鉾などを見て回った友人と、祭りの地域から少し外れたところで待ち合わせ。それでも、お店はあっという間に満席になっていきました。

 食事を終えて店を出たら、何と涼しいこと! このままお盆になってくれればと思いましたが・・・。

 2次会へ向かうタクシーの車窓から、駒形提灯を掲げた山をチラッと見て、ちょっとだけ祇園祭気分。長刀鉾や菊水鉾の粽もすでに親戚や知人からもらっていて、これでボクの今年の祇園祭も終わりかな。

 2次会を終えた後、タクシーが拾えるか心配でしたがすぐに来て、普段は客待ちタクシーにあふれる祇園石段下あたりは客待ちなど1台もない‘異様な’光景で、普段よりもスイスイと帰って来ることができました。


 本堂南側の階段を、荷物を運んでいた職員さんが踏み抜いてしまいました。職員さんには怪我はなかったのですが、階段には大きな穴が・・・。

 普段の出入りには使わないので、すぐに支障が出ることはありませんが、このまま放ってはおけません。文化財保護課に連絡して、許可が出たら修理。またまた大出費。

 えらいこっちゃ・・・トホホ。

〜 穴の開いた本堂の階段 〜
2013年7月15日(月)  No.3662

降ったり晴れたり
 1日中、降ったりやんだり、晴れたり、雷が鳴ったりの繰り返し。気温は32.4度とそれほどでもなかったのですが、肌にまとわりつくような湿気でした。祇園祭の頃はこうでなくっちゃ! 

 それにしても、梅雨入りしたと言った途端、晴ればかり。梅雨明けした発表した後に、こんなに不安定な天気。今年の夏はどうなるのでしょう。

 雨粒だらけの紫陽花を。びしょ濡れになりながら剪定していたら、遠くでゴロゴロ。あたりが暗くなってきました。「これは来るなぁ」と避難。ヒンヤリした風が吹いてきたと思ったら、どしゃ降り。

 そんな時のために作っておいたブルーシートの屋根の仮設作業場で、植え替えなどの作業をし始めましたが、雨が横殴りに吹き込んできますし、雷がだんだん近付いてくるので、仕方なく待避。

 「ドッカーン」という音と共に三重塔の侵入警報が発報して、サイレンがなること2回。職員さんが「そこに落ちました」という割には、そんな間近な感じはせず、「そこってどこ?」と思わず聞き直しました。今まで、ごく近くへの落雷は何度も経験していますが、そんな生やさしいものではありませんでした。

 雷は嫌ですが、雨はまだうれしい。もうちょっとぐらい降ってくれてもありがたいですが、出来れば数日空けてくれれば、なおさら嬉しいです。

 明日もまた同じような空模様のようです。

〜 引き込み線がなくなってすっきりした本堂北側 〜
2013年7月14日(日)  No.3661

有り難い雨
 午後から、一天俄にかき曇り、どしゃ降り。

 ありがたい、雨だぁ わぁーい! 雨降れ降れ! 雷も夕方までの長い時間、しつこいほど鳴り続けました。

 今日の雨量は43ミリ。こんなに降ったのは半月ぶりでした。

 「今日は雨が降るから、水撒きしないでもいいです」と職員さんには言ったものの、ちょっと心配だったので、特に大事なものにだけは、こっそり水をやりました。

 水撒きをしても、到底雨には敵いません。今日のようにたっぷり降ってくれる雨は、本当に有り難いのです。

 雷雨で外へも出られなかったお陰で、お盆準備のデスクワークが進みました。棚経のスケジュールもかなり固まり、寺報もそれなりに完成。次は、印刷〜発送作業です。

 すべてうまくいった、有り難い雨でした。

〜 2時の落雷マップ 〜
2013年7月13日(土)  No.3660

ミストシャワー
 今日は、紫陽花の挿し芽、ミストシャワーの設置、「随縁の庭」にオブジェを配置、その3本柱。

 挿し芽は50本。今年はこれで止めます。

 ミストシャワーは通販で見つけて買ったもので、参拝者が少しでも涼しくなったら…という思いから。「御接待」の精神です・・・「お節介」かも?

 4つのノズルから細かい霧が出て、見た目にも涼しそう。体感的に涼しいかどうかは微妙。でも、喜んでくれる人もおられるでしょう。

 庭のオブジェは、昨日失敗した睡蓮の代替策。水盤に水を張って、そこに陶器やガラスの浮き玉を浮かべてみました。

 5〜6個ある浮き玉が、風などでかたまってしまうのは想定外でした。でも、綺麗な水があるのはとても清涼感があっていいものです。

 夜は寺報製作。これが出来ないと、お盆の案内が発送できません。なかなか文章が書けなくて・・・早くしなくちゃ。

〜 ミストシャワー風 〜
2013年7月12日(金)  No.3659

アレンジにチャレンジ
 今日も最高気温は36.9度。もうヤケクソです。

 あまりの暑さに境内を歩いている人はなし。見える人影は、職員か出入りの石屋さんだけ。拝観者も3時頃までゼロ。終わりがけに外国人の方2人が来られて、何とか‘坊主’は免れました。

 「棚経は何日に来てもらえますか?」という電話があったり、「お盆に来られないので、お盆の塔婆を書いてもらえますか?」という方がお越しになったりと、何だか焦るようなことが重なりました。あれもこれもしなくちゃ・・・。

 「だったら、外作業などやめればいいのに」と思われるでしょうが、植物にも‘タイミング’があるので、それを外すわけにはいきません。

 今日も、花が終わった紫陽花の整枝作業を、何十株もしました。その過程で、「これ、もうちょっと増やしたいなぁ」と思った枝を採って、挿し穂を確保。また作業が増えてしまいますが・・・。

 来年は紫陽花園もきっとよくなります!


 「随縁の庭」の平らな石の上に、花を活けた花器などを置いたりしてはと、作者の重森先生からアドバイスを受けていたので、やってみることにしました。

 でも、この酷暑では生け花は無理。鉢花にしようかと思いましたが、適当なものが・・・。「水盤に睡蓮を植えてみたらどうだろう!」とやってみました。

 水盤を置いてから2時間ほどして見に行ったら、水盤の水はすっかりお湯。水に浸かっていた睡蓮の葉も、色が変わってしまっていました。

 「生きたものはダメだなぁ・・・よし! 明日、再チャレンジ!」と思いついたのは、睡蓮はやめて、水を鉢いっぱいに張り、そこに夜店で売っているようなガラスの浮き玉を浮かべるというアイデア。

 明日、ホームセンターで買ってきてやってみます! いいかも!

〜 水盤を置いてみたものの・・・ 〜
2013年7月11日(木)  No.3658

Illustratorで冷や汗
 今日の最高気温は36.8度。暑くてクラクラします。

 朝、職員さんに、「た〜っぷり水やりをしてください」と頼みました。少々水をやっても、それこそ「焼け石に水」ですが、やらないわけにはいきません。

 水やりも、職員さんによって、やり方はいろいろ。人を見て、「とにかくたくさんやってください」という頼み方をする場合と、「そこそこでいいですから、サッと与えてください」などと依頼する場合があります。まるで正反対の頼み方をしても、結果は同じ。同じ頼み方をしてしまったら、結果はバラバラになります。


 午前中は檀家宅への月参り、午後は会議で、今日は外作業はナシ。

 夜は、お盆の塔婆書きを中断して、印刷屋に出す版下作り。10月に行う大きな法要の案内状の完全版下を Illustrator を使って作りました。

 Illustrator というソフトは、滅多に使いません。細かい使い方は忘れてしまっているので、操作方法を調べながらになって、なかなか進みません。別段、凝ったデザインをしているわけではありませんが、例えばルビを振るのに一苦労。‘適当’になってしまいました。

 まぁ、いいっかな・・・。

 さぁ、今夜もエアコンの助けなしには眠れません。何度目が醒めるかなぁ・・・。

〜 炎天下にこんなに葉を茂らせているのは大変 〜
2013年7月10日(水)  No.3657

剪定作業、目処が付く
 今日は何も予定ナシ。「さぁ、気になっている場所の剪定などを一気にやってしまおう!」と、朝からの猛暑も何のその。

 職員さんのシフトの関係上、今日は境内の掃除担当が3人。絶好の日です。

 1人はやりかけの鐘楼前の生垣の剪定。もう2人に一緒に来てもらって、総門前の生垣の剪定をしました。

 最初はボクがエンジン式の刈り込み機で刈って、職員さんの1人が高枝用の電動刈り込み機で作業をしてもらっていましたが、大虎刈りになった上、作業が遅々として進まないので、結局ボクが両方することになりました。

 一番目立つ正面参道側の生垣もまずまず綺麗に刈れました。他の部分は多少大ざっぱでもいいと思いつつやっていたら、エンジン式の刈り込み機の手元が狂って、膝を負傷。傷は浅いのですが、結構出血したので、ズボンも履き替えました。

 刈り込み作業は午前中に終わり、後は掃除だけになったので、その場は職員さんに任せて、ボクは鐘楼と墓所の境目の生垣の刈り込み。2時間ほどで終わったので、紫陽花を花の終わったものから整枝しました。

 午前・午後を通じて、1.5リットルほどの水分を摂ったでしょうか。服もズボンも色が変わるほど汗をかいたので、それぐらい飲んで当然かも。

 最高気温は今日も36.9度。これからどうなっていくのでしょう?

 これで生垣などの剪定作業はほぼ終わりました。後は、紫陽花の整枝ぐらい。お盆までの外作業にも目処が付いてきました。やれやれです。

〜 暑くてもムクゲを見ると気分爽やか! 〜
2013年7月9日(火)  No.3656

ビヤガーデンでウーロン茶
 近畿も今日、梅雨明け。もう少し雨が降って欲しいですが、これで夕立か台風ぐらいしか期待できないようになってしまいます。

 お昼にはすでに35度を超えました、暑い京都を後にして、大津・坂本へ。坂本はすずしい! 車を降りた時に、違いを感じます。実際、36.9度まで上がった京都に比べ、大津は2度以上涼しかったようです。

 室内での会議だったので、エアコンでちょっと肌寒いほどでした。

 終わって、産休から復活した方の‘歓迎会’で、京都駅近くのビヤガーデンへ。ビヤガーデンは、うだるような暑さ。「こんなところで飲むの!?」と思うほどでしたが、幸いにも日陰の席で、風もあって、だんだん慣れました。

 ボクは車だったので、ひたすらウーロン茶。飲み放題でしたが、ウーロン茶なんて何杯も飲めるものではありません。おまけに料理の美味しくないこと。久々のビアガーデンでしたが、料理はなんら‘進化’していないと思いました。

 ウーロン茶と食べるもののない中でしたが、アウトドアの雰囲気を楽しみながら3時間半近くおしゃべりをして階下へ。エアコンの効いたエレベーターホールで、異口同音に、「わぁー、すずしい!」。

 室内のビヤホールのほうがよかったかも・・・。

〜 東山の名所が一望でした 〜
2013年7月8日(月)  No.3655

いよいよヘブン棚
 茶所前の‘ヘブン’が延びてきたので、早く‘ガイド’を作ってやらなければなりません。出来れば今日中に・・・。

 朝、外回りに出かける前、7時半頃から僧衣姿で、その準備を始めました。

 例年使っている、蔓を誘引する紐を括り付けるための4・5メートルほどの角材が、さんざん探しても見つかりません。仕方がないので、自坊に戻って代用品になるものを、また本坊へ持って行きました。

 棕櫚縄を4メートルほどに切ったものを15本ほど作りましたが、ここでタイムアウト。バイクで檀家宅へ3軒。帰って、法事を2座。

 さて、再開。

 15本ほどの棕櫚縄を括り付けた角材を、茶所の庇の垂木に取り付けます。棕櫚縄の角材と反対側を朝顔の支柱に括り付けます。朝顔から屋根向かって斜めの紐が15本ほど延びました。毎年やっていることなので、作業はすべて順調。

 延びてつかまるところを探している蔓を、棕櫚縄に添わしてやって、作業は完成!

 作業をしていると、「今年もされるのですね」「今年はうまくいくでしょうか? 楽しみにしています」などと声を掛けてくださる方がおられました。

 そう、今年こそ病気にならずに元気に育っておくれよ。これから、日々、ハラハラ、ワクワクです。

〜 完成したヘブンの棚 〜
2013年7月7日(日)  No.3654

愉快な老写真家
 今日も蒸し暑い日になりました。

 関東甲信越は梅雨明けしたとのこと。近畿はまだ夏空とはいかず、今夜も雨が降って雷もなるような不安定な天気だったので、梅雨明けはもう少し先でしょうか? 気象庁も用心深くなっているでしょうから。


 今日は「メダカの学校」。

 親しい臨済宗の僧に講師を頼んだところ、「話は苦手だから、若い者に行ってもらう」と、3月に引き続いて、今月も講師派遣。臨済宗は大徳寺派とか建仁寺派、妙心寺派などと‘派’に分かれているものの、どの僧堂で修行してもいいし、布教師さんたちも各派をまたがって活動されています。

 今日の講師は初めての建仁寺派の方。男前で、爽やかな感じの和尚さんでした。


 夜、久々にテレビの前に釘付けになりました。

 『NHKスペシャル/足元の小宇宙〜生命を見つめる 植物写真家〜』という番組で、群馬県の山里に住む82才の植物写真家 埴沙萠さんの撮影風景。老翁が、一見地味な植物の中に、躍動感あふれる瞬間を見つけ出して、喜々としながら撮り続けている姿は、実に愉快でした。

 ボクは境内の様子を皆さんにお伝えしたいとホームページを開設し、花などを撮る時でも、寺の建物などが写り込むようにしていますが、実に駆け足。こんな番組を見ると、いつかじっくりと腰を落ち着けて、写真を撮ってみたいと思います。

 こんな老人になりたいなぁ・・・。

〜 「できすぎ太郎」という品種の胡瓜 〜
2013年7月6日(土)  No.3653

外国人研修
 「曇り時々晴れ」の予報は的中。蒸し暑い日になりました。

 でも、風もあったので、まだ耐えられる蒸し暑さでした。顔をしかめるような日が、何度かはやってくるでしょう。まぁ、梅雨ですから・・・。

 午後、企業研修。様々な国から日本に研修に来ている人たちが20名弱お越しになり、まずは1時間半掛けてゆっくり昼食。「さすが外国人研修だなぁ」と思いました。

 その後、パワーポイントを使った説明、本堂、書院庭園の案内、墓所などの参拝を行いました。もちろん、通訳を交えてです。

 本堂や墓所などでは焼香の用意がしてあります。「仏教式はこうして参拝します」と焼香をして見せた後、「皆さんそれぞれの宗教のスタイルで参拝してください」と言いますが、大多数は焼香をされます。
 でも、それは宗教的節操がないわけではなく、‘訪れた寺のスタイルを尊重する’という理由からではないかと思っています。

 いろいろ質問してくるのは西洋人ではなく、中国、台湾などのアジア人。「サムライ」「ニンジャ」の話はウケました。

 「少しでも英語がしゃべれたらなぁ。‘スピードラーニング’やってみようかなぁ・・・」とも思いますが、こんな時しか必要を感じないので、勉強することは今後もないでしょう。

 新入社員研修とは違って、‘食いつき’もいいし、学ぼうという姿勢も旺盛。ジョークも通じる楽しい研修でした。

〜 Golden Rain Treeの花粕 〜
2013年7月5日(金)  No.3652

晋山のお祝い
 夕方から、‘バカボン’のメンバーが管長に就任されたお寺を訪問。執事さんから丁寧な説明を受けながら、普段は非公開なところまで拝観させていただきました。

 ただ、我々も同じ‘業界人’。「あの電気の傘はどこで買ったのですか? いくら?」「納骨代はいくら?」「むこうの土地もお寺のですか?」などという細かくて不躾な質問だらけ。とっても参考になりました。

 終わって、マイクロバスに迎えに来てもらって、会員制のホテルで祝宴。お寺としての晋山披露パーティーへはみんなも出席したのですが、今夜は‘仲間内’。

 管長になったメンバーは今年82才。腰の手術をして、背骨や肋骨にチタンが6本も入っているとかで、いかにも痛そう。でも、超宗派で利害関係のない我々とは気楽な関係なので、満面の笑顔でした。

 市内の外れにある会員制のホテルは、別世界のような素晴らしい雰囲気。女性が喜びそうな綺麗に盛り付けられた食事。ゆったりした空間でおいしい食事をいただき、2次会は同じホテル内のラウンジ。黒人の生演奏のピアノを聞きながら、またおしゃべり。

 でも、メンバーも高齢化かつ多忙で、居眠りし始める人も出たので、9時にはお開きにしました。

 強い雨の降ったりやんだりする日でしたが、楽しく有意義なひと時でした。

〜 拝観したお寺 / きれいなお食事! 〜
2013年7月4日(木)  No.3651

園芸相談
 檀家さん宅に伺うと、いろいろな相談を受けることがあります。

 一番多いのは園芸相談・・・。

 今の時期ならば、「紫陽花の花が咲かないのですが、どうしたらいいでしょう?」「それはたぶん、切る時期が悪いのですよ。切るんだっら、‘今でしょ!’」とか。「これは何という名前ですか?」「肥料はいつやればいいですか?」などは、年がら年中。

 パソコンの相談もあります。実際に見てあげたり、配線をしたりすることもありました。

 今日伺ったお家の奥さんは、去年、ヘルニアの手術をされたとか。聞いてみると、去年のお盆、ボクが痛そうにしておられる奥さんを見て「我慢をしていてはダメです。すぐにでも病院に行ったほうがいい」と近くの総合病院を勧めたのを契機にすぐに受診。手に負えないからと他の病院を紹介され、紹介先の病院でも「どうしてもっと早く来なかったのですか」と叱られ、すぐに手術を受けたのだと。

 今も完治したわけではなく、装具を付けないと転倒するらしいですが、「もしあの時に受診していなかったら、今頃は車椅子生活でした」とおっしゃっていました。

 「装具を付けるので、合う靴がなかなかない」とおっしゃるので、「それだったら、府庁前の○○がいいです」と教えて差し上げました。

 いろいろなところで様々な話を聞いている耳学問が多少なりとも役に立ちます。亡くなった人のことばかりではなく、生きている人がよりよく生きる手助けをすることが何より。園芸相談もその一環かな?


 今日はちょっとだけ園芸作業。野路菊のポット苗、100鉢完成! 明日は雨になるので、職員さんにしてもらう作業の資材も整えておきました。

 「これも植えてください」といただいた朝顔。宿根朝顔でしょうか? 2輪目が酔芙蓉の蔭でひっそりと咲きました。なかなか深い色合いです。

〜 ひっそり咲く朝顔 〜
2013年7月3日(水)  No.3650

植え替え
 5月に挿し芽をした野路菊の苗を育てるために、育苗ポットに移植する作業を始めました。ポットで大きく育てておいて、秋頃に地に降ろせば、枯れたりするリスクも少ないでしょう。

 昨日も少しやったので、今日のと合わせて60程になりました。あと40ほど出来る見込です。

 この苗は、隣寺の黒谷から真如堂に通じる小径の低い石垣の上に植える予定。石垣から垂れ下がるように咲いてくれれば大成功です。

 他にも、紫陽花や山吹、藤袴などを育苗ポットに植え替えなければなりません。まだこれからも、少しだけは挿し芽をするので、それを含めると相当な量になるでしょう。

 昨日、作業場にブルーシートの仮屋根を付けたので、雨が降っても作業が出来ます。ただ、そのためには、ポットに入れる土やそれに混ぜる腐葉土は、あらかじめ境内からかき集めて用意しておかなければなりません。それも結構大変です。


 未完成の紫陽花園ながら、見てくださっている人の姿を結構目にします。「まだ未完成なのですが、来年には良くなっていると思います」と声を掛けたくなります。

 境内花だらけ計画、徐々に進行中です。

〜 育苗ポットに移植した野路菊の苗 〜
2013年7月2日(火)  No.3649

ハズレ3連発
 東京から友人が来たので、京都らしい食事をと思い、時々行く「おばんざい」の店に行きました。

 ちょうど、その店の女将が引退するという葉書をもらっていたので、お辞めになる前に行きたいと思っていたのでした。

 店に入って中を見回しましたが、女将の姿はなし。カウンター越しに板場さんに、「ひょっとして、女将は今日お休み?」と聞くと、「そうですねん。いやぁー、折角来てくれはったのに」という返事。残念。


 2次会は‘朝まで中島みゆきをかけている店’にしようと行ってみると、定休日。「あちゃぁー」

 今日から祇園祭。鉾はまだ立っていませんが、各鉾町ではお囃子の練習が行われているははずと、タクシーに乗って四条新町へ。月鉾の会所は2階の窓が開いて、浴衣姿の囃子方がうろうろされていました。何やら、仕出弁当の後片付けをされている感じ・・・。

 「これからかな」と待っていたら、若い囃子方が出て来られました。「これからですか?」と聞くと、「今日は‘吉符入’なので、もう終わりました」。あぁぁぁぁ・・・・。
 ハズレ3連発でした。トホホ。

〜 休み・・・ / 月鉾の会所 〜
2013年7月1日(月)  No.3648

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