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2013年3月の日記

桜満開の東京日帰り
 月参りと法事2座を終えて、自坊に来て待機してもらっていた貫主と、予約しておいたタクシーに乗って京都駅へ。

 桜の時期の日曜日で、きっと道は大渋滞に違いないと、余裕を持って3時前の新幹線を取っていたのですが、朝の雨のせいか車は少な目。少し渋滞はしたものの、思ったよりも早く駅に着きそうなので、急遽、新幹線の予約を変更。40分早い列車に乗れました。携帯から変更が出来るのは本当に便利です。

 でも、新幹線は子供連れだらけ。金切り声のような奇声や鳴き声で、ほとんど眠れませんでしたが、本を丸1冊読むことが出来ました。。

 西麻布の幼稚園を式場にして6時から法要が行われます。故人は幼稚園の理事長さん。ゆかりの園での忌明法要です。当初の列車ではもう本当にギリギリでしたが、早めの列車に乗れたお陰で、余裕を持って着き、準備などもできました。

 40分ほどで法要などを終え、僧衣などの大きな荷物をパッキングして、送ってもらうように依頼。品川まで送ってもらう途中に、また新幹線を30分早めました。

 東京滞在3時間。送り迎えの車窓や園庭の桜は思ったよりも残っていました。でも、コンクリートの建物や高架の下に見える桜は、やはり風情に欠けます。

 残り少ない駅弁を買いましたが、高い割には美味しくありません。しかたがないので、僧衣姿でちょっと気が退けましたが、ipodでユーミンと中島みゆきを聞いて爆睡。10時に京都に帰着しました。

 短時間での日帰りはさすがに疲れました。80半ばの貫主は相当堪えているでしょう。

 かなり以前から、今日がスケジュール通りにいくかどうか気がかりで、遅れた場合のシミュレーションなどもしていましたが、スケジュール的には100点満点。ちゃんとお勤めもさせていただき、今年度最後の大きな責務が果たせた思いです。

  
〜 幼稚園の応接室で 〜
2013年3月31日(日)  No.3556

お花見日より
 今日はお天気も良くて、あたたかく、絶好のお花見日より。

 朝早くからカメラを持った人がたくさん。昼頃になると家族連れなどが増えて来ましたが、カメラマンは減らず。あっちでパシャ! こっちでパシャ!

 紅葉期以外に、こんなにたくさんの人を見かけるのは超珍しいことです。


 午前中は職員さんたちと一緒に土木作業。手つきがいいとはとても言えない職員さんたちですが、フーゥフーゥいいながら頑張ってくれました。その甲斐あって、長年気になっていた場所が綺麗になって行きそうです。

 午後は、「花車図」屏風の特別公開の準備。1日からの予定ですが、明日はまったく時間が取れないので、今日のうちに準備をして、ついでに公開しちゃいました。

 一番困ったのは照明。あまり強い光を当てるわけにもいきませんが、かといって暗くてはよく見えません。このために買ったライトを天井に付けて、まぁ、何とか・・・。

 今日は拝観者もこの時期にしては記録的に多かったですが、屏風に関心のありそうな人はごくわずか。ちょっとインパクトに欠けるのでしょうか・・・。

 涅槃図は都合により、1日の朝まで特別公開。明日は涅槃図と花車図の両方が見られます。

  
〜 フライングの特別公開 〜
2013年3月30日(土)  No.3555

鴬の声を聞きながら
 今日は10時過ぎから夕方まで、ほぼ外での作業。

 買い求めた「銀梅花(マートル)」を植える場所を考えるのに一苦労。

 地中海産の銀梅花は寒いのが苦手。北風が当たらず、日当たりの良い場所って、なかなかありません。ようやく、書院の庭に定植しましたが、「和尚さん、こんなところに植えたら困ります」という本職の顔が目に浮かびます。

 バックヤードで育てていた雪柳に花が咲いてきたので、まだ小さいですが境内に定植しました。成長が早いので、数年後にはいい感じになるでしょう。

 砂利がばらまいてあったところに土を盛って苔を張る作業にも着手しました。本堂の横は、去年、同様の工事をして、ずいぶん雰囲気が良くなりました。それに倣っての工事です。

 苔を張れば、縄を渡して、立ち入りを制限しなければなりません。そういう場所が増えましたが、そうしていても縄を越えて入っては苔を踏み荒らす人が絶えないので、致し方有りません。

 時間があった割には、あまり作業が進まない1日でしたが、鴬の声を聞きながらの作業は、何とも清々しいです。

 明日もまたやろうっと!

  
〜 染井吉野も見頃 〜
2013年3月29日(金)  No.3554

危なかった・・・
 外はあたたかいけれど、家の中はまだ寒い。昼食後、ちょっとこたつで休憩をして、こたつから出た途端、「バチッ!」と音がして、足に激痛を感じました。何が起こったかわからず、足を見ると、火が出ている!

 えええええっ!!

 このまま使っていては危ないと思っていたこたつのコードをボクが踏んだらしく、その時に線がショートして火が出たのです。靴下は焦げて穴が開き、畳には煤が付いていました。足は痛い・・・。

 危ないと思って、使う時以外はコンセントを抜いていましたが、一つ間違えば火事になるところでした。すぐに線は切って捨てました。

 これぐらいで済んでよかったです。


 小雨が降ったりする中、更新用の写真を撮りましたが、この前、低いところからカメラを落としてから、ズームを広角にするとオートフォーカスが合わなくなってしまいました。広角で撮る時は、望遠にしてピントを合わせてから広角に戻して使わざるを得ません。
 ピントは甘いし、露出はおかしいし、このままでは使い続けられません。修理しなくちゃ・・・。

  
〜 桜もそろそろ見頃 〜
2013年3月28日(木)  No.3553

‘大きな’消防訓練
 午後から消防訓練。新しく設置した消火栓を使っての初めての訓練です。一山の僧侶や職員など、約20人が参加しました。

 1時から、まずはグルッと境内を回って、業者の方から機器の場所の確認や取り扱い方法の説明を受けました。いろいろなタイプの機器があるので、初めて見た人は頭が混乱したかも知れません。

 いったん解散して、それぞれ自坊などに戻り、続いて2時から実際に水を出しての訓練。

 事前に消防署とも相談して、誰がどこで火災を発見して、どのように通報し、自衛消防隊がどこに集合して誰が消火活動に当たるかというシナリオを作っておきました。

 2時、境内南端の民家から出火。職員さんがそれを見つけて携帯で寺務所に電話。寺務所から女性の職員さんが119番通報。ボクが非常ベルの代わりにメガホンのサイレンを使って一山に通知。集合して、消火活動に当たりました。

 放水は、いったん放水して消火活動を始めたけれど、ホースが短くて火点に届かないので、ホースを継いで再度放水するという設定にしました。放水は、交代して何人にも経験してもらいました。

 キビキビとしたというよりは、のんびりした訓練でしたが、ただ消火栓があるのを眺めているのと、実際に使ってみるのとでは大きく違います。せっかく設備を整えたのに、いざという時に役に立たないのでは悔やんでも悔やみきれません。そいう意味で、今日の訓練は大きな一歩でした。

 一昨年から行ってきた防災工事。それが年度末ギリギリの今日の訓練で、ようやく完結したという気がしました。ホッと一息です。

  
〜 桜花のもとの訓練 / 消防署の講評 〜
2013年3月27日(水)  No.3552

花見団子が食べたい
 今日も慌ただしい日でした。

 川の土手にでも寝転んで、花見団子でも食べながら、のんびり桜の花を眺めたいものですねぇ・・・今日はちょっと肌寒かったですが。

 涅槃図の特別公開も今月いっぱい。来月は修復成った「花車図」屏風の特別公開。その解説を作ったり、涅槃図を撤収した後に掛けるお軸を選んだり。でも、涅槃図の迫力に太刀打ち出来るような軸はありません。難しいですねぇ。

 くたびれたので、早く寝ちゃおうっと!

  
〜 総門前も4分咲 〜
2013年3月26日(火)  No.3551

楽しい会
 夜、超宗派の僧侶の会「バカボン」の懇親会。約半年ぶりの集まりです。

 今夜は11人が集まりました。一番年上は80才、ボクは下から2番目(一番下とは1ヶ月違い)。宗派も、天台、真言、浄土・西山浄土、臨済(大徳寺、妙心寺)、日蓮・法華。宗派や年齢など関係なしに、好きなことを話して、パッとお開きの会です。

 今夜は最長老が宗派の管長になるというので、その祝賀の打ち合わせもしようと思っていたのですが、ご本人が出てきてしまいました。それにも関わらず、ご本人の前で「御祝はいくら包もう?」という相談。「御祝金はどうせ宗派に行ってしまうのだから、そんなに包まずに、また別席を設けよう」と決まりました。

 今度管長になった人の他にも、宗派の宗務総長が2人います。もう30年近く前、血気盛んだった‘青年僧’が集まって会を作り、病院などを法話に回っていたメンバーが、みな平等に歳を取って、‘お偉いさん’になってしまいました。

 実に楽しい会です。

  
〜 開花は進まず 〜
2013年3月25日(月)  No.3550

思う存分
 今日は日曜日なのに、法事はなし。お墓での回向が1霊あるだけ。

 というわけで、朝から植木屋モード全開!


 まずは、せっかく見頃の枝垂れ桜に気が付かない人がいるので、参道に「枝垂れ桜→」の表示を立てました。効果は絶大!

 その枝垂れ桜ですが、以前から不要な支えが邪魔になっていると思っていたので、職員さんと一緒に撤去。今までそれを避けて写真を撮らなければならなかったのが、無くなってスッキリ!

 表示とスッキリした支えで、枝垂れ桜は今一番の見どころとなりました。


 次は、楠の枯れ枝除去。これも気になっていたのです。枯れた枝が雨や風の日に落ちてくることがあるので、危険。万が一、人が下を通っている時だったら・・・。

 自作の枯れ枝除去用の道具で、次から次へ折っては取り除きました。相当な量になりました。

 そうこうしているうちに、桜の枯れ枝も気になり始め、次から次へと除去。直径30センチほどの幹も切りました。

 楠と桜の枯れ枝で、軽トラの荷台は満杯。


 午後、墓回向を済ませた後、昨日に続いて紫陽花の定植。そして、紫陽花の回りの草引き。草はあっという間に延びました。

 去年植えた紫陽花の新芽が美しい! さぁ、今年は去年よりも一回り大きくなって、きれいに咲いておくれよ!


 久々に思う存分植木屋をして、結構疲れました。心地よい疲れです。

  
〜 今日も枝垂れ桜 〜

2013年3月24日(日)  No.3549

セキュリティー機器の交換
 先日来、故障していたセキュリティー機械の交換に、朝から電気屋さんが来てくれました。

 一応、機能はしていたのですが、エラーのランプが点きっぱなしになっていたので、何となく落ち着きませんでした。型式が古くて基板がないので、機械丸ごと交換です。トホホ。

 3人がかりで、10時前から2時頃まで作業。ボクも帰るわけにいかないので、お昼抜きで待機。お腹が空きすぎて、空腹を感じなくなってしまいました。

 待機中に事務仕事がいろいろ進んだのは怪我の功名。今日は外作業をするつもりだったのですが、もししていたらまた事務が滞っているところでした。

 ようやく電気屋さんの作業終了。テストもOK。真っ新できれいな機械ですが、職員さんがちゃんと使えるかどうか・・・誤発報させるだろうなぁ。

 2時過ぎに自坊に戻ってお昼を食べ、ようやく外作業。新芽の出てきた紫陽花のポット苗10株ほどを地に降ろしました。

 明日もからだを動かそうっと!

  
〜 見頃の枝垂れ桜 〜
2013年3月23日(土)  No.3548

責任役員会議
 今日は真如堂の責任役員会議。真如堂の最高意思決定機関です。

 寺の事業や会計などについて協議していただくのですが、役員方は著名な財界人などで、真如堂とは桁の違う数字などを扱っておられる方々。多忙な中をわざわざ東京などからお越しくださって、本当に申し訳なく有り難いことです。

 今日のために様々な準備をしてきましたが、会議は順調に終わり、これで大きな仕事が一つ終わりました。


 会議を終えて、久々にスコップを持って境内へ。ほんのわずかな時間でしたが、穴を掘って草を植えたりしました。

 いいですねぇ、春の野に出て庭仕事をするのは。桜も咲き始め、鴬も啼いて、言うことなしです。

 まだいろいろな行事が続きますが、ちょっとホッとしました。

  
〜 参道脇の美しい藪椿 〜
2013年3月22日(金)  No.3547

春爛漫
 今日は葬儀が重なりました。

 まず最初の葬儀を勤め、火葬場に行き、その足で次の葬儀に行き、また火葬場へ行き、今度は最初の葬儀の繰り上げ初七日へ。帰って会議に滑り込み。

 地理的にも近く、道も混んでなくて、普段通りにちゃんとお勤めもできました。無事に済んで、ホッとしました。


 葬儀会館の窓から外を眺めると、鴨川の畔の染井吉野が咲き始めていました。

 帰って、塔の脇を通りがかると、枝垂れ桜が咲いていました。一昨日はまだ咲いていなかったように思うのですが・・・。

 花の木も真っ赤な花をいっぱい咲かせ、陽を透かして見るとなお一層きれいでした。正面参道の大きな椿も、もう満開。

 事務仕事に明け暮れているうちに、何だか春爛漫です!

  
〜 咲き始めた枝垂れ桜 / 真っ赤な花の木の花 〜
2013年3月21日(木)  No.3546

重なる
 朝からどんより曇り空。今日はお彼岸のお中日。天気予報では「曇り 降水確率0%」でしたが、午後になって雨が降り始めました。

 普通のお中日と同じく忙しかったですが、夕方からお通夜が2座。うち1座は今朝6時過ぎに決まりました。

 道も混雑しているので、イライラしながら運転するのはよくないと思い、移動はタクシー。今日は遅れることもなく、無事に勤められました。

 さぁ、明日が大変です。

 車中、運転手さんに、「あそこの咲いていました。あっちも・・・」と聞きましたし、鴨川の畔でも開花していましたが、どうやら染井吉野ではなさそうです。

 でも、開花は時間の問題。あと3、4日でしょうね。

  
〜 京都御苑出水の小川のシダレザクラですって(「そうだ 京都、行こう。」より 〜
2013年3月20日(水)  No.3545

百花繚乱間近
 今日もポカポカ陽気。

 気が付けば、自坊の侘び助も桜ん坊も十月桜も、もう満開。境内の椿なども一気に開き、花の木は紅い花を咲かせ始めました。

 経験したことがないほど、春の訪れが早い気がします。

 今日は、彼岸のお中日に参拝者の方々への御供養としてお出しするちらし寿司などを作る作業に10数人の方が来てくださいました。本当に有り難いことです。

 明日が雨という予報が出ているためか、今日は昨日よりも参拝者が多く、その応対に追われました。

 こんなにお参りが多くては、お中日に来られる人が少なくなってしまいます。それも困ります。

 葬儀もできて、目が回りそうです。

  
〜 侘び助、十月桜、桜ん坊・・・春本番! 〜
2013年3月19日(火)  No.3544

春一番 電話は二番?
 朝からどんより曇って、いつ雨が降り出してもおかしくないようなお天気。空気が生ぬるく、昨日よりもなお一層‘春の臭い’がしました。

 今日も行政に出す書類作り。お彼岸で忙しくて、そんなことをしている場合ではないのですが・・・。

 業者さんが間違って見積と違う請求書を送ってきて、その通りに支払ってしまったので、年度初めに行政に申請した額よりも多くなってしまいました。それでは通らないので、申請通りにするために、業者に連絡。あっという間に午前中が終わってしまいました。

 午後、ようやく自坊のお彼岸の準備。

 明日からお手伝いの方が来てくださるので、今日の間にいろいろなことをしておかなければならないのですが、雨にもかかわらず墓参の人が絶えず、準備が捗りません。

 久々にひどい肩凝りになってきました。明日の朝はウォーキングして、筋肉をほぐさないといけません。

 寝るっきゃないですねぇ。

 近畿は春一番が吹いたそうですが、京都ではそれほどでもありませんでした。

  
〜 椿系? 山茶花系? わからないけど綺麗です 〜
2013年3月18日(月)  No.3543

カルピス違い
 今日は彼岸の入り。日曜日。

 人の行動パターンは結構決まっていて、1週間ある彼岸のうちでも、入りの日に来る人は、ほぼ毎年決まっています。そうしないと何だか気が済まないのでしょう。

 加えて、晴天のあたたかい日になったので、墓参に来られる方はひっきりなし。駐車場も満杯。市街地の道路も、日曜日の朝にしては、かなり車が多かったです。

 夕方になって、お参りの人も少なくなってきたので、遠方の方のお墓に、樒の花と水塔婆を持って拝んで回りました。

 今年初めて、あの春の臭い、バクテリアが活発に活動し始めた臭いを嗅ぎました。いい臭いとはいえませんが、あたたかくなったことを確実に証明してくれる臭いです。


 ネットで、生地にカルピスソーダを加えると、ふわふわのホットケーキが焼けると書いてあったので、くたびれているにもかかわらず、スーパーに行きました。

 カルピスソーダ・・・ありません。ビールなどの横に、「カルピスサワー」というのがあったので、「これでもいいかな」と買い求め、帰宅。帰ってから、それがお酒であることを知りました。

 一口飲んでみましたが、カルピスソーダのようなもの。「これなら大丈夫!」と思い、早速生地作り。「炭酸を飛ばしてしまわないように、ヘラで切るように混ぜる」と、書いてある通りにして、さぁ、焼きましょう!

 ぜんぜん膨らみません。普通に作った生地の方がマシ。食べてみても、ふわふわというほどのことはありません。「ソーダじゃなくて、サワーにしたのがいけなかったのかなぁ・・・『そーだ、京都、行こう』かぁ」とブツブツ言いながら、膨らみの悪いホットケーキを食べました。
2013年3月17日(日)  No.3542

彼岸の入り前日
 彼岸の入りは明日ですが、今日は土曜日なので、墓参に来られる方も多かろうと、寺務所から書類を持ち帰って仕事しながら待機。

 この時期、行政に出す書類が多いのです。文化財関係補助金の今年度の報告書、来年度の計画書、国指定、府指定、市指定などといろいろあるものですから、頭の中がこんがらがってきます。

 墓参の方は思ったよりも少なかったです。でも、「明日伺います」と電話をしてくる方が多いので、明日は忙しくなりそうです。


 かたくりの花が咲きました。この反り返った形と赤紫の色が好きです。

 昔、自坊には大きなクルミの木があって、毎年何百という実を拾いました。その木の下に、毎年、かたくりが咲きました。ボクが植えたのですが、増えはしないものの減りもせず、毎年楽しめました。

 その近くには、ボクが小学校低学年の頃飼っていた犬‘ペル’のお墓がありました。

 うちでは、子供の頃から20歳を過ぎるまで途絶えることなく、何匹もの犬を飼いました。みな、境内に捨てられた犬かその子孫でしたが、ペルだけはどこかからもらってきた、のらくろのような愛嬌のある毛並みだった気がします。

 どうしてこんなことを思い出したのでしょう・・・かたくりからの連想です。

 気が付けば、いろいろな花が咲いています。春だなぁ〜
2013年3月16日(土)  No.3541

仏涅槃の日
 今日は月遅れの仏涅槃の日。朝、本堂の大涅槃図の前で法要を行いました。

 1軒お参りに伺った後、自坊の檀家総代さんたちとの会議。今日は都合の悪い人、体調の悪い人がおられて、ごく少ない人数でした。

 今お願いしている総代さんたちの高齢化は否めませんが、ボクの代になってから、まだ誰も総代にお願いしていません。今の方々に加勢してくださる人を探さないと・・・。

 でも、お勤めの方では難しく、自営かリタイヤされた方に限られます。ボランティアですし、今どき名誉なことでもないですから、なかなかお願いしにくくて・・・。あっちを立てればこっち立たずというのもありますし・・・。

 お昼を共にして、終わったらすぐに寺務所へ!

 22日にある真如堂の重要会議の書類を、できれば今日発送したいので、もうてんやわんや! あらかじめ用意してあって書類に、会計士さんから届いた書類を加え、速達メール便で発送! やれやれ・・・。

 と思ったら、来客との約束の時間。タッチの差でお越しになり、失礼せずに済みました。

 毎日毎日慌ただしくて、くたびれるなぁ・・・。

  
〜 氷の上の白梅の花びら 〜
2013年3月15日(金)  No.3540

表彰される
 今日も朝から大車輪のごとく動き回った後、団体への説明を途中で交代して、バイクでひとっ走りして地域の消防署へ。何でも表彰してくださるとのこと。消防の設備を整えたからでしょう。

 行ってみると、かなりたくさんの人が集まっていました。「こんなにたくさん表彰されるんだ・・・」と思いましたが、お年を召した方が大半。多くは地域の自主防災会の方々のようです。

 消防団でも、団員数の減少と高齢化が問題になっていますが、町内の自主防災会もかなり高齢化しているのでしょうか? ウイークデーの昼間の表彰式なので、勤めている若い人が出席できないからでしょうか?

 自分の表彰の順番が回ってくるまでしばらくかかったので、つい眠たくなってしまいました。昨夜は1時まで数字とにらめっこ。寝るのが大好きなボクが、5時間足らずしか寝ていないのですから、眠たいはずです。

 ようやく順番が回ってきて、ガラスのフレームに入った小さい賞状をもらいました。賞状を受け取るなんて、高校の卒業式いらいでしょうか? その他、賞罰なし。

 消防の設備を整えても、使い方がわかっていなければ役には立ちません。今月末の訓練に向けて、ただいまシナリオ作成中です。

  
〜 いただいた賞状 〜
2013年3月14日(木)  No.3539

ハプニング
 車で檀家宅へお参りに行って、いつものコインパーキングに駐めようとしたら満車。いつもはガラガラなのに・・・。近くでマンションの工事が始まったので、その関係者が駐めるようになったのでしょう。

 檀家さんが、「うちの前に駐めておけばいいですよ」とおっしゃるので、私道の細い道に入ろうとしたら、引っ越し屋さんが作業をしていて、ボクが駐めると出られなくなります。

 「何分ぐらい作業されますか?」と聞いたら、ボクの読経時間と同じぐらいだったので、「そこの家に行きますから、何かあったら言ってください」と檀家さん宅に伺いました。

 読経を終えて出てきたら、引っ越し屋さんは待ってくれていました。

 朝からハプニングの多い日です。

 ハプニングといえば、オーブンが壊れて、ホワイトデー恒例の‘スノーボール’が焼けませんでした。

 スミマセン、ホワイトデーに間に合いません。


 今日は朝から夜中まで数字とにらめっこ。目がちらついてきました。興奮して寝られないかも・・・そんなことはないなぁ。

  
〜 咲き始めた紅梅 〜
2013年3月13日(水)  No.3538

「寒山拾得」
 午前中、「狩野山楽・山雪」展に出展する「寒山拾得」図を借り受けに博物館の人が来られ、破損箇所などをチェックした後、丁寧に梱包して、運んで行かれました。

 この掛け軸も相当傷んでいます。本当は今すぐにでも修復したいのですが、文化財未指定なので、修復費は基本的には自己負担。かなりの費用になるでしょう。いろいろな条件を考えると、26年度に修理。「それまで無事でいてくれ」と願うばかりです。

 午後も夜も会議。お彼岸の準備がぜんぜん進みません。

  
〜 破損箇所をチェック中! 〜
2013年3月12日(火)  No.3537

数字がチラチラ
 今日はほとんど事務作業。しかも、苦手な数字とにらめっこ。決算の見込額を出して会計士さんとメールでやりとりしたり。

 あまりにくたびれたので、途中でこの前買った桜やハイノキを植えに行きました。はぁー、スッとした!!

 さぁ、次は来年度の予算だぁー

  
〜 梅の花と無縁仏 〜
2013年3月11日(月)  No.3536

京都マラソン
 今日は京都マラソン。

 朝早く仕事に行く友人から、「タクシーを呼んでも来てくれない」と泣きのメールが入りました。混雑するのがわかっているので、タクシーは出庫を控えているのでしょう。

 ボクも、マラソンのコースをチェックしながら、バイクで外回り。コースに当たるところには大勢のガードマンやボランティアが集まっていました。でも、走っている車はかなり少な目。「ノーマイカーデー」の呼びかけが効いたというよりは、‘巻き込まれたくない’という人が多かったのではないでしょうか。

 コース上を走ることもありましたが、参加者が来る前に通り抜けたので、事なきを得ました。でも、裏道に入ると、抜け道を探して迷い込んだような車が何台もあって、ちょっと怖かったです。

 曇っているのとは少し違う霞み具合。きっと黄砂でしょう。時おり時雨れて、風も案外ありました。

 マラソン、来年もやるのかなぁ〜 参加する人や観光関連業界の人にはうれしいイベントなのでしょうけれど・・・。


 午後は事務仕事。今日は消防計画の改訂と消火設備のマニュアルの整理。明日は、消防署との打ち合わせです。

 最近、外仕事ができません。肩が凝ってきそうです。

  
〜 落ちていた紅白の梅の花びら。よくわかりませんが… 〜
2013年3月10日(日)  No.3535

1日だけの特別公開
 午後から「花車図」屏風の特別拝観。屏風の修理に補助金をくださった京都市の外郭団体主催の、限られた方120名だけへの特別拝観です。

 蔵から出してきた屏風を展示して、ごくわずかな時間だけ展示。また収納するので、なかなか手間がかかります。でも、4月には1ヶ月間公開するので、そのシミュレーションのようなものかも。

 本堂で大涅槃図を見た後、書院で屏風を見ると、サイズ的にも色彩的にも見劣りしますが、ご覧いただいた方は満足してくださったでしょうか?

 照明も電球色では色が冴えません。4月の特別公開の時には何か演出したほうがいいかも知れません。考えなければ・・・。

 走り回って準備をして、久々に説明をしたので、疲れました。

  
〜 六曲一双なので横幅があります 〜
2013年3月9日(土)  No.3534

一寸の光陰軽んず可からず
 今日は寺の用事はそれほどなく、外の作業が出来るはずだったのに、結局、デスクワークのようなことばかり。

 明日の京都市の外郭団体主催の特別拝観のために、本堂での説明の準備をしていたら、いきなりプロジェクターが不調になり、パソコンの設定もおかしくなって、元に戻すのに1時間掛かってしまいました。

 今日は何故かしら電話が多く、話しては切るの連続。その合間に、旅行誌などの校正をしたり、本堂のスプリンクラーのマニュアルを考えたり、ふらっと外に出て更新用の写真を撮ったり・・・あっという間に毎日が過ぎ去っていきました。

 「少年老い易く学成り難し。一寸の光陰軽んず可からず」

 この前まで少年だったのが青年になり、あっという間にオッサンになってしまいました。時間はケチなぐらい大切にしているつもりですが、このままでは何も成し遂げられないままに一生が終わってしまいそうです。

  
〜 本堂のスプリンクラーのバルブ 〜
2013年3月8日(金)  No.3533

鴬の啼くを聞く
 早朝、バタバタと用事をしていたら、鴬らしき声が・・・ 耳を澄ませましたが、声はせず。用事を再開すると、またそれらしき声が・・・・・ 鴬だ!

 調子はかなり外れていますが、音色は確かに鴬。

 境内では少し前から啼いていると聞いていましたが、実際に聞くのは初めてでした。

 京都地方気象台の梅の標本木が、今日開花したとか。ちょっと晩熟ですねぇ。

 梅に鴬。うれしいですねぇ〜 鴬の声


 今日の最高気温は20.4度まで急上昇したとか。ボクは大津・坂本の部屋の中で会議をしていたので、それほどまで気温が上がったことは実感出来ませんでした。

  
〜 自坊の梅 〜
2013年3月7日(木)  No.3532

十夜鉦 無形民俗文化財へ
 今日は昨夜の酩酊が尾を引いて、調子が出ず終い。自業自得。トホホ。

 午後はひたすら事務仕事。会計士さんも来て、今年度の決算見込と来年度予算について相談。1週間以内に書類を作ってもらわないといけません。

 ボクも能率が悪いながら、いろいろな書類作り。

 夜はお彼岸の案内状作りと発送作業。これは肩が凝ります。


 今日はうれしいこともありました。昨秋、いろいろな資料探しに苦労した真如堂のお十夜の鉦が、京都市の無形民俗文化財に登録されるのがほぼ決まりました。

 地元紙にも小さくそのことが載りました。これで十夜鉦も日の目を見ます! よかったぁー

【京都市文化財保護審議会は5日、6件を市文化財に指定・登録するよう市に答申した。
◇…登録…◇【無形民俗文化財】真如堂の十夜鉦(じゅうやがね)」(左京区)真如堂で毎年11月5〜15日に営まれる十日十夜別時念仏会」(十夜法要)に行う念仏。室町時代に伊勢貞国が行ったのが始まりとされ、独特の節の念仏に合わせ、つり鉦鼓(しょうこ)を打つ。江戸期には庶民による「鉦講」が成立し、現在にも継承されている。】

  
〜 活動し始めたメダカ 〜
2013年3月6日(水)  No.3531

酩酊する
 日差しはあたたかいけれど、風が冷たい日でした。

 青空ですが、山は霞んでいます。これからの春霞には気をつけないと、何が混じっているかわかりませんね。

 今日は桜を1本植えただけで、外の作業は自粛。事務仕事をしました。

 3月は補助金などの報告書を国・京都府・京都市などへ出す時期なので、その書類作り。添付書類などに抜け落ちがないか慎重に提出書類を作りました。

 自坊のお彼岸の案内も作らなければなりません。護持会の会費を納めていただくために、これまでの納入状況をデータベースに入力しました。

 夜は、数年ぶりの友人と食事に。2次会は薪ストーブのあるジャズバー。マスターに2年ぶりぐらいだと言われましたが、友人がボク用に入れてくれたボトルはちゃんと置いてくれていました。

 ここのオーディオも最高で、アンプは管式。ほんのり赤くなる玉を見ながら、薪ストーブを背中に、ジャズとパチパチという薪の音を聞きながらバーボンを飲んで、何年ぶりか、すっかり酩酊してしまいました。

 いい夜でした。

 さぁ、明日からまた頑張ろう!

  
〜 静岡からとどいた旬の味 〜
2013年3月5日(火)  No.3530

‘オッサン’たちのガーデニング
 朝は冷え込んで氷も厚かったですが、あたたかい光がいっぱい差してきて、すぐに温かくなりました。

 外回りのついでにホームセンターに寄って、もみじの大苗を探しましたが、園芸種ばかりでダメ。季節柄、桜の苗を売っていたので、買い求めました。桜はあまり植えたくないのですが、枯れかかっている木の代替木です。

 2メートル以上ある苗3本を何とか車に積んで、檀家宅へのお参りを継続。

 「こんな日に中にいるなんてもったいない!」と、午後からは念願の外作業。来客などで途切れ途切れですが、少しは出来ました。

 今日は出勤している職員さんが多く、5人が境内掃除の当番。「こんな日に‘外’とは、なんて幸運なんでしょう!」 そんなふうに思うのはボクだけでしょうか?

 お堂の壁修理をする人、整備した鐘楼前の一角にヒメヒオウギスイセンの球根を植える人に分かれて作業。夕方には5人全員で球根植え作業。ボクは桜を植える作業。

 ‘オッサン’ばかりが集まって小さな球根を植える様子は、何とも場違い・・・。でも、一所懸命やった甲斐あって、作業はかなり進みました。

 さぁ、‘オッサン’たちが手塩に掛けて植えたヒメヒオウギスイセンは、夏に色鮮やかな花を咲かせてくれるでしょうか?

  
〜 作業風景 〜

2013年3月4日(月)  No.3529

カレーうどん屋
 倒れるかと思うほど、忙しかったです・・・。

 「忙」という字は「心」を「亡」と言いますが、塔婆の字を間違ったり、ケアレスミスが重なりました。誠に申し訳ありません。トホホ。


 数日前の夕飯がカレーだったのですが、結構残っていたので(冷凍するほどでもなく)、昨日も今日もカレーうどんにしました。

 昨日は賞味期限を半年以上過ぎた即席のチャンポン麺が出てきたので、そこにカレーを伸ばして片栗粉でとろみを付けた汁を掛けました。チャンポン麺に付いていた出汁がイマイチで、カレーチャンポンもイマイチ。

 今夜は、カレーをお湯で延ばし、旨み調味料と醤油を適当に入れて片栗粉でとろみをつけ、そこに冷凍の讃岐うどんを入れて温めました。味はグー! でも、カレーうどんに入れるうどんは、讃岐うどんじゃないほうが美味しいですね。

 カレーうどんは食べる時に注意しないと、出汁があちこちに飛び散ります。「もし、カレーうどんの店を開くことになったら、紙製の前掛けをサービスで提供したほうがいいなぁ・・・」などと、疲れていたせいか妄想気味。


 このところの寒さで、玄関前に出してあるチューリップはなかなか開きません。車から降ろす時にしくじって、花を1本折ってしまいました。見れば見るほど、やさしい色です。

 今週は気温がグッと上がるそうです。さぁ、早くヒメヒオウギズイセンの球根を植えなきゃ!

  
〜 玄関前のチューリップ 〜
2013年3月3日(日)  No.3528

雪舞う日
 月参り、法事、「メダカの学校」と予定をこなしつつ、「今日の散歩道」の写真を撮りましたが、僧衣姿なのでなかなか思うようになりません。今日の更新は写真も少な目となりました。

 メダカが終わったら、明日の法事後の浄斎のために客間をモデルチェンジ。テーブルや椅子を押し入れに入れて、襖や障子をはめ、掃除機をかけ・・・。

 夜は更新作業と法事の準備。今夜は小学校の同窓会の幹事会があったのですが、とても行けそうにないので、欠礼しました。

 外は雪。ひょっとしたら、明日の朝は真っ白かも・・・。

  
〜 自坊前の紅梅 〜
2013年3月2日(土)  No.3527

YAMATOYAのリニュアル開店
 夕食を終えてから、強い雨が降る中をタクシーに乗って、熊野神社前にあるジャズ喫茶YAMATOYAに行きました。

 今日は同店が1年半の休業・改装を経て、リニュアルオープンする日。改装のため閉店する直前、松葉杖をついて行ったら休業日。がっかりして帰って来たことがありました。

 ボクがこの店に行きだしたのは高校生の頃。当時のYAMATOYAは2階にアルテックの巨大なスピーカーがあって、そこから出てくる明るく張りの有る音は、特にペットやサックスを聞くには最高でした。音で頭の中を満たして何かから逃避するかのように、そこへ行っていたのかも知れません。

 大学生になってから1階に行くようになりました。そこにはVITAVOXのクリプッシュ・ホーンがあって、2階と比べると‘静か’でした。

 初めてボトルをキープしたのがこの店。酒は‘だるま’でした。そして、そこに書いたのが「苦沙彌」。『吾輩は猫である』の猫の飼い主の名前でした。

 大学の頃は本当によく行きました。以後も、回数は減りましたが行き続け、最近は年に1、2回。でも、行き続けていました。

 店も2回ほど改装し、2階はマスターの陶房などになって閉まり、今回は本格的な改装。「改装するとは言っていたけど、このまま閉店するのかなぁ・・・」と思っていましたが、マスターの葉書や年賀状、ホームページにも、リニュアル開店すると書き続けてあったので、今日の日をとても待ち遠しく思っていました。

 強い雨の中行った店は、ほぼ満席。少し違和感がありますが、内装などは今までの店に出来るだけ近いように工夫されていて、クリプッシュ・ホーンやピアノの位置は昔と同じでした。

 カウンターは満席だったので、マスターや奥さんとゆっくり話すことは出来ませんでしたが、マスターはテーブルまで来て、2度の手術や四国のお遍路さんなどを経て今日を迎えられたと話してくださいました。

 飲むのは、I.W.ハーパーのロック。いつの頃からか、これになりました。

 「もう来てくださって40年になりますようねぇ」と言われ、「37、38年ぐらい?大差ないな」と思いつつ、学生の頃がついこの前のようにも思えました。

 店がある限り、ボクが行ける限り、たとえ年に1度でも行くであろう店。それがYAMATOYAです。

  
〜 昔から変わらないコースター 〜
2013年3月1日(金)  No.3526

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