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2012年5月の日記

1日、苔貼り
 今日は朝一から夕方まで、ずっと苔貼り。心配していた天気の崩れもなくて、気持ちのいい1日でした。

 貼り進んでいる場所は、苔の緑に従って次第に緑色に、剥がされていく場所は次第に土の色がむき出しに。ちょっと目立つので、葉っぱをばらまいてカモフラージュしました。しばらくこの場所は掃除できません。

 それでも貼れたのはわずかな場所。今日貼った3倍ぐらいがまだ残っています。先は遠いです。

 工事の残土を紫陽花園に運んでもらいました。さて、こっちの整備もまた始めなければなりません。

 やることがいっぱい。それを心地よく感じてしまう性格って、どうなのでしょう?

 
〜 右側の石の手前一面を今日貼りました 〜
2012年5月31日(木)  No.3251

扇骨
 博物館横のパーキングメーターのある路上駐車場に車を駐め、檀家宅に伺ういつもの迷路のような路地。細いながらも真っ直ぐな道に出る手前の、細くて車は通れないコンクリート舗装の上に、意外なものがズラッと並んでいました。扇子の骨です。

 もう何年もこの道を通っていますが、扇骨が並んだ光景は初めて見ました。

 読経を終えて檀家の方にお聞きすると、その近辺は扇子に関連した手仕事を生業とする人たちが多く住んでおられたということでした。

 扇骨の加工、要を止める、和紙を貼る、折る、紐を付けるなど、京扇子は紙の扇子の場合でも大別して20工程以上を経るらしいですが、そのそれぞれの仕事をする人たちが密集しておられ、扇骨もあちこちで干してあったとか。現在もその仕事に就いておられる方がわずかに残っておられるのだそうです。

 伺ったお家は、かつて紙箱を作っておられましたが、やはり扇子などを入れるためのものだったとか。今日まで知りませんでした。

 帰って調べてみると、「塗師屋町」という町名は扇の塗師が多く住むということに由来するようでした。

 近くには、他にも、秀吉の方広寺大仏殿建立に際し瓦工が居住していた、巨鐘を鋳造する炉鍛場跡、茶を商う者が居住した町、弓弦や弓箭などを製作していたなど、昔の町衆や町並みを彷彿とさせる町名がたくさん残っていました。

 京都の住所は通り名の組み合わせに「上る、下る」「西入る、東入る」が加わり、さらに町名もあって、とても長くて面倒ですが、ただの「○○丁目□△番地」になってしまったら、町の歴史さえも失ってしまう気がします。

 路地に並んだ扇骨を見て、何だかホッとしました。

 
〜 路地のコンクリートに並べられた扇骨 〜
2012年5月30日(水)  No.3250

急展開
 檀家宅へのお参りの帰りに、塗装担当の職員さんに頼まれたペンキなどを買い込み。ボクがペンキ塗りを‘発注’したのですが・・・。

 さて、今日もまた墓所の生垣の刈り込み作業。職員さん2人が切った枝葉の回収に当たってくれたので大助かり。

 塗装担当の職員さんは、‘発注’を受けて墓所の門の塗装。この職員さん、大手塗料メーカーで色あわせの現場にいた人。ペンキを作るのはプロですが、塗るのは素人。でも、さすがに手順を知っていて、仕事も丁寧で完璧。

 ということで、今日は植木仕事3人、ペンキ塗り1人の合計4人と、今日は墓所も賑やか。

 お昼が近づいた頃、急に空が暗くなって、雷鳴が聞こえ出しました。降ってくるのは確実なので、少し早い目に切り上げて昼食。案の定、まもなく土砂降りに雷。京都市内でも落雷の被害が相次いだようですが、1時頃には雨も上がって、陽が差してきました。急展開の天気です。

 「さっきの雨で濡れているから、午後はデスクワークだなぁ」と寺務所に向かうと、職員さんが軽トラに乗って墓所に向かっていきました。「えっ、やるの!? ずぶ濡れになるよ」と思いましたが、現場放棄するわけにもいかないので、刈り込みの続きを始めました。

 思った通り、ずぶ濡れ。刈った枝葉の掃除をする職員さんはそれほど濡れないのか、平然と作業を続けています。

 3時過ぎにボクの作業は一段落。片付けはまだ終わっていませんが、また黒雲が来て雷鳴が聞こえてきたので、今日はもう撤収。ちょうどやらなければいけないデスクワークもあったので、いいタイミングです。

 寺務所に帰って来るや否や土砂降りになり、地響きを伴った雷鳴も聞こえて、電灯が2回暗くなりました。でも、また4時頃には陽が差していました。本当にややこしいお天気です。


 夜はお盆の経木塔婆書きをしています。例年よりも1週間ほど早いスタートです。ついこの前、お正月だ、お彼岸だと思っていたのに、もうすぐ5月も終わり。どんどん時間の経つのが早くなっていきます。歳を取ると気が短くなるのも、これと関係あるのかな?

 
〜 こんなところでユンボが作業! 〜
2012年5月29日(火)  No.3249

刈り込む
 今日は職員さんの出勤も多く、本堂や書院の担当になった以外はみな境内整備。朝、誰がどういう作業をするか打ち合わせをしました。

 お堂の壁を修理する人、北参道の剪定をする人、草払い機初体験ながら総門前を草刈りする人、除草剤を撒く人、それぞれに分かれて作業開始!

 お寺の職員になりたいと言ってくる人が時々ありますが、筆を持って朱印を書いていたりすればいいわけではありません。特に、ボクが執事になってから、外作業は増え、時には土木作業、また植木仕事と、内容も‘高度’になっています。

 ボクは、6月にある法要のために、墓所の垣根などの刈り込み作業をしました。

 高い塀に囲まれた広い墓所でただ一人、エンジン式の刈り込み機や剪定鋏を使っての剪定。静かな中にエンジン音が響いたり、鋏の音がとても大きく感じられたりと、普段とはまた違った雰囲気です。

 ‘満たされた孤独な時間’ですが、「もし怪我をしたらどうしよう・・・誰か見つけてくれるだろうか?」などということを考えてしまいます。去年の事故の‘後遺症’です。
 ほぼ1日やりましたが、かかりっきりになってもあと2日は必要でしょう。幸い、明日も明後日も時間が取れそうです。

 5キロほどある刈り込み機をずっと操っていたので、明日頃には筋肉痛になりそうです。まぁ、これもリハビリのうちです。

 明日・明後日がお天気でありますように。

 
〜 静かな墓所には生垣がいっぱい! 〜
2012年5月28日(月)  No.3248

薬散
 昼下がりから、害虫駆除。

 朝、モッコクの新芽を見たら、巻いている葉がわずかにありました。葉巻虫です。モッコクは、毎年これにやられます。昨年はあっという間に新芽の大部分をやられてしまいました。

 今年は先手を打って1回薬散しているのですが、やはり発生しました。電動の強力な噴霧器で一気に薬を掛けました。

 紫陽花にも、茎に卵を産み付ける虫による被害が出ていますので、薬を撒布。ついでに、自坊のモッコクやエゴノキ、卯木にも薬を掛けました。

 だいたい120リットルを撒きました。効いておくれよ!


 夕方は自坊の前のレンゲを刈り取りました。だんだん黄色くなって見苦しくなってきていたのです。

 屈強に伸びたレンゲの茎が草払い機に絡みついて、何度も作業を中断しました。レンゲって、もっと上品でやさしいものと思っていたのですが、まったく違いました。

 当面、垣根の刈り込み、草刈り、薬散など、植木屋作業が目白押しです。さぁ、忙しいぞぉー

 しかしまぁ、この閑話、まるで植木屋さんの作業日誌。とても坊さんが書いているとは思えません。

 
〜 何を撮ったのか? 一応、シロツメグサ 〜
2012年5月27日(日)  No.3247

ヘブンの準備
 ヘブンリーブルーの芽も出てきたので、そろそろ植える場所の準備。

 ヘブンリーブルーのために作った茶所前の花壇は、ヘブンの後は菊を植え、その後はビオラを植えて、今も咲いています。そのビオラを別のものに植え替えて、土を総入れ替えです。

 植えても植えても、大きくなってきたら枯れるという繰り返しで、結局一輪のヘブンも咲かなかった悪夢のような去年。部分的に土を替えたりもしましたが、結局ダメでした。 土に問題があるとは思えないのですが、土しか考えられないともいえるので、とにかく土を入れ替えるしかありません。

 「また、今年もダメだったら・・・」と、去年のことが蘇ってきます。

 新しく入れる土は、落ち葉などを腐らせた自作の完熟堆肥に砂を加えたもの。赤玉土なども入れる予定です。しばらく放置してから、ある程度育ったヘブンを植えます。

 「いつやろうかなぁ〜」と思っていた作業が出来て、ちょっとした達成感です。

 今年はうまくいきますように!

 
〜 植え替えたビオラと土を新しくした花壇 〜
2012年5月26日(土)  No.3246

池の浄化大作戦
 今日は午前中が空きました。でも、残念ながら小雨。

 実は、新しい‘計画’があって、昨日からその準備を進めています。それは、池の浄化作戦。

 雨水が入り込む以外に水が更新されることのない境内の池は、今の時期、濁った緑色になっています。プランクトンや藻が増えているのでしょう。

 これを何とか浄化する方法はないだろうか、しかも安価でというのが、近年ずっと課題となっていました。

 いろいろ調べた結果、「マイクロバブル」という方法が有効ではないかと思い当たりました。

 酸素を供給することで水中の微生物有機物の分解を促進させる曝気は、浄水の常套手段ですが、さらに細かい泡では水中のウイルスや雑菌などの殺菌も行えるとか。簡易な装置ならば自作も可能。これをやってみようと思いついたのです。

 ポンプで池の水を汲み上げて、それを池に放水するホースの先に、マイクロバブルを生成させるノズルを付ければ装置は完成。ポンプは自坊に眠っている、人からもらったものがありますし、ノズルはとりあえず2千円ほどのものを購入して試験してみればいい。

 昨日の夕方、そのポンプを動かそうとしたところ、錆び付いていて唸っているだけだったので、分解して錆を落とし、回るようにしておきました。

 今朝、池の畔にポンプを持って行って準備していると、防災工事に来ていた電気屋さんが漏電のテストをしてくれました。漏電の心配はナシ! 早速、給水・排水の管を繋いで始動してみましたが、ほとんど水が出てきません。

 もう一度、ポンプを分解・洗浄し、再チャレンジ。今度はかなりの水量が排水管から出てきました。これでポンプはOK! しばらく動かしておきました。

 そのうち、宅配便でノズルが到着。排水管の先に付けてみましたが、どうも勢いがありません。手のひらで先を押さえると水が止まるほどの非力な排水。これではバブルが期待できません。

 午後から、防災工事の工程会議があったので、設計士さんたちに相談して見てもらうと、このポンプではせいぜいこの程度の水の勢いしか得られないとのこと。ボクが調べてみた結論も同じでした。しかも、このポンプはやたらと電気を食います。節電の世には相応しくない代物です。ポンプは買わないといけません。

 次に、ノズルの様子を確かめるために、水道のホースの先に取り付けてみました。すると、‘マイクロ’とまではいきませんが、かなり細かい泡が発生しました。水圧さえあればいけそうです。

 となると、あとはポンプの選定。高価な高機能なものは買えませんし・・・。でも、今日の実験で、課題や今後の方策が見えてきました。

 さぁ、もう少し考えてみましょう。圧力とか、文系のボクには難しいなぁ。

 
〜 雨除けに弁天さんの祠で雨宿りのポンプ / 非力な吐水 〜
2012年5月25日(金)  No.3245

ほろ酔い状態で
 今日はボクよりも10才年上の先輩僧の3回忌。飾ってあった遺影が、今にもしゃべり掛けて来そうな気がしました。

 もう丸2年経ったのですね。


 浄斎で御酒をいただいたので、ちょっとほろ酔い気分。

 でも、知人がわざわざ持ってきてくださった卯木や紫陽花の苗が萎れてきました。火曜日にもらったのですが、植える時間がなくて、根を湿らせた不織布で巻いた状態のままだったのです。

 これは大変だと大きな鉢に植えましたが、土や鉢を運ぶのがほろ酔い状態とあってちょっと大変。危うく転けそうにもなりました。

 でも、数日ぶりに土を触ってリフレッシュ!

 どうか萎れているのが直ってくれますように・・・。

 
〜 ヘブンリーブルーも発芽 〜
2012年5月24日(木)  No.3244

折角の晴天に
 今日も午後は会議で大津・坂本。折角、いい天気なのに、勿体ない・・・。

 檀家の人からも、「お具合はどうですか?」と、頻繁に聞かれます。医者には行かなくてもいいようになりましたが、痛みや違和感はまだ常にあります。筋や筋肉が元に戻っていないのでしょう。

 悲観的に考えれば、「なかなか治らない・・・いつになったら痛みが消えるのだろう」ということになるのかも知れませんが、動けないほど痛むわけでもありませんので、ボクは「ここまで動けるようになってきた。まぁ、骨が折れたのだから、痛みはあって当然。リハビリ兼ねてどんどん動こう!」などと思っています。やりたいことも山ほどありますから。

 それにつけても、やりたいことが山ほどあるのに会議とは・・・。

 
〜 金平糖のようなカルミア 〜
2012年5月23日(水)  No.3243

黄昏時
 午後は会議。

 会議などをしているよりも、植木屋がしたい! 草引き、薬散、剪定、いっぱいやることがあるというのに・・・。これで今日も終わってしまいます。


 夕方、職員さんの作業の進捗状況を見に、境内を一回りしました。

 紫陽花園の囲いもほぼ仕上げてくれていました。囲いがないと、踏み荒らされてしまいます。紫陽花も咲き始めました。

 竹の葉が黄金色になって、ひらひらと散ってきています。「竹の秋」、何ともステキな言い方です。

 墓地のカルミヤが見頃になっているのが土塀越しに見えます。少し薄暗くなっても鮮やかな色に見えるのですから、日中に見ればもっと綺麗です。

 墓地の井戸蓋の上では猫が黄昏れていました。一時は困るほどいた猫ですが、姿を見ることが少なくなりました。

 わずかな時間の散歩でしたが、いい感じ!

 
〜 黄昏れる猫 〜
2012年5月22日(火)  No.3242

金環食
 今朝は金環日食。

 木立に囲まれて見にくいし、曇るだろうと思っていたら、快晴! 途端に見たくなってきました。

 専用のグラスなしで太陽を見たらダメと盛んに注意していますが、グラスはナシ。何か代わりになるものはないか、手当たり次第やってみました。

 黒か茶色のもの・・・一升瓶の空き瓶。ガラスにムラがあって、ちゃんと見えません。スーパーの黒いレジ袋。まるでダメ。下敷きは見つからず。サングラス1つでは明るすぎ。重ねて掛けてもまだ明るい。3つ重ねてようやく少しは見えるように。

 それでしばらく見た後は、太陽の残像がなかなか消えませんでした。やっぱり目に悪かったみたいです。

 ふと壁を見ると、映っている木漏れ日がみんな輪っかの形! 面白い! それに、これのほうがロマンチックで、目にもやさしそう! 境内を歩いて、木漏れ日の写真を撮りました。

 朝の貴重な時間が、この騒ぎで吹っ飛んでしまいました。まぁ、いかな。希有な出来事なのですから。

 
〜 壁と石畳に映った金環 〜
2012年5月21日(月)  No.3241

テグスを張る
 境内の池には、ほぼ毎日、鷺がやってきます。たぶん、青鷺でしょう。

 「鷺」というと優雅に聞こえるかも知れませんが、池にいる魚などを狙っては食べる食欲旺盛な鳥です。

 今日も、50センチはある錦鯉が死んでいました。鷺に突かれたのです。毎年、何匹もの大きな鯉が鷺にやられます。

 業を煮やして、今日は池に鳥除けのテグスを張りました。以前にも張っていたのですが、切れてなくなっていました。

 これを張っておくと、鳥は嫌がって降りてきません。せっかくやってくる鴨のつがいも来なくなってしまいますが、仕方ありません。

 さて、効果のほどは?

 
〜 池に張ったテグス 〜
2012年5月20日(日)  No.3240

ひたすら苔貼り
 今日は土曜日なのに、法事は無し。月参りも無し。

 「さぁ、今日は思いっきり植木屋するぞ!」と、買ったばかりの作業服を着て、腰に鋏と鋸をぶら下げて境内へ。今日は苔貼りに専念する予定。


 すると、本堂から、「境内にスーツを着た人たちが集まっておられます。お聞きすると、○○会社の方ということです」という連絡が入りました。事前の連絡はなかったのですが、会社の創業者の墓参に来られたようです。有り難いことです。

 今さら着替えている時間もないので、作業着のままで挨拶に行き、そのまま本堂や庭、墓所などをご案内しました。ひょっとしたら、皆さんは「植木屋さんに案内してもらった」と思っておられるかも知れません。


 さて、仕切り直して苔貼り作業。苔を張る場所は、どれくらいの広さがあるでしょうか? 20坪程度? とにかく、簡単な作業ではありません。

 まずは苔の採取。境内をまわって目星を付け、スコップで土ごと苔を起こして軽トラに積みます。まとまった量の苔が生えている場所はなかなかありませんので、集めるだけでも大変です。一度にたくさん採っても乾燥するので、少し採って苔を張る現場に戻りました。

 張る場所の赤土に水を撒いてドロドロにし、そこにゴミや石を取り除いた苔を張っていきます。1回採ってきても、大した範囲には貼れせん。

 お昼を挟んで夕方まで、採ってきては貼る作業を続けましたが、今日貼れたのはわずかに1.5坪ほど。まだまだ先は遠い・・・。果たして、それだけ苔を確保できるかどうか・・・。

 でも、苔を張ると見違えますね。やるっきゃないです!

 
〜 咲き始めた墓地内のカルミア 〜
2012年5月19日(土)  No.3239

節電対策
 午後から植木屋。昨日、石を据えてもらったところの整備。

 職員さんたちにも苔貼りやロープの張り替えをしてもらい、ボクはポイントになる草木を植える作業。紫陽花、卯の花、姫シャガなどを植えました。

 だんだんよくなって行きます!


 節電のため、本堂の照明を替えました。

 以前から電気代のことが気になっていたのですが、この夏の節電のこともあって、交換することにしました。政府、まして電力会社の言い分など信用するには値しませんが、出来ることはしておかないと・・・。

 堂内の照明や展示物を見やすくするために、現在は150Wのレフ型の白熱球が常時5つ点いています。小まめに消すことはできません。

 他の場所ではLEDに替えたりしていますが、レフ型のLED電球は同等の明るさのものがまだなく、最後になりました。

 いろいろ探して、結局、明るさは100W同等で消費電力は22Wの蛍光灯レフランプを購入しました。ちょっと暗くなりましたが、これで5つ点けても今までの白熱灯1つ以下の消費電力となるはずです。

 これで照明の節電対策はほぼ終了です。

 
〜 苔貼りの途中です 〜
2012年5月18日(金)  No.3238

石を置く
 頼んでいた植木屋さんがやっと来てくれました。

 防災工事で出た残土を本堂の北側付近に撒いて平し、苔を生やして見どころを作る作業の途中。残土を撒いて平すところまでは既に職員サイドで行い、そこに石を配してもらうように頼んであったのですが、なかなか植木屋さんが来てくれません。何度も言わないと忘れてしまう植木屋さんなのです。

 置いてもらう主な石は、墓地を整理して出てきたもの。今年、ある元公家さんが墓石を整理されました。

 公家さんの中には10、20とお墓があって、それを守っていくのに難儀されている家が少なくありません。供花代だけでも大変。そのお家も、20ほどあった墓石を一ヶ所にまとめて、雛壇のように祀られたのです。

 整理した墓石の中には、有栖川宮家の家臣で、幕末の尊攘運動家のお墓がありました。ネットで検索しても出てくるような方です。雛壇に並べるのは戒名などを彫った棹石だけで、下の台石は処分するのですが、その墓の台石は自然石で、とても趣のあるものだったので、石屋さんに境内の片隅に置いておいてもらいました。

 今度並べる石のメインがその台石です。墓石も‘生き返り’ます。四国の青石で、重さは1.2トン。海の石のようです。他にも、職員さんが譲り受けてきたまま置いてあった鞍馬石や境内に無造作に置いてあった石などを並べてもらいました。

 石を配して、雰囲気はガラッと変わりました。石はいいですねぇ、惚れ惚れします。海石、山石、川石、それぞれ違った表情があります。

 さて、次なる工程は苔貼りです。いまはまだ赤土がむき出しなので、ここに苔を貼って、ポイントになるような小さな草木でも植えれば完成です。苔は、職員サイドで境内のあちこちから剥がしてきて貼る予定です。梅雨は苔貼りにはもってこいです。

 残念なことに、ロープを張って規制をしないと、苔の上でもどこでも踏みくちゃにされます。本当はない方がずっといいのですが・・・。

 かかった費用は、植木屋さんの日当と樹脂杭やロープの材料代のみ。それでまた見どころが増えるのですから、我ながらグッドアイデアです。

 いやぁー、やっぱり石はいいわぁー

 
〜 据え付けられたお墓の台石 〜
2012年5月17日(木)  No.3237

通販で買った作業着
 今までは、履き古してくたびれたズボンを作業用にしていたのですが、だんだんそれでは追いつかなくなってきたので、作業ズボンを買うことにしました。これまでも2回ほど買ったことはあるのですが、店に行くのも面倒なので、ネットの作業着専門サイトで頼むことにしました。

 何でもありますねぇ。鳶職用、カーゴパンツ、帯電防止機能付きなど様々。数が多すぎて、選ぶのに困るほど。裾上げも有料ながらしてくれます。その中から適当に2本を注文。

 ズボンとおそろい上着、ポロシャツ2枚、ついでに靴も2足注文して、合計1万円ちょっと。安い! 宅配便で届いたので、早速ズボンを履きました。

 青っぽいものを選んだのですが、ちょっとイメージと違い、目立ちすぎ。おそろいの上着も買いましたが、上下で着るにはちょっと抵抗がある色なので、ズボンだけ着用。それでも・・・。

 職員さんからも、「工事の人みたいですねぇ」と言われるし、着ていても何だかシックリきません。もう一着のズボンはおとなしい色なので、それならば大丈夫そうですが・・・。でも、着心地は悪くありません。

 そんな作業着を着て、害虫駆除の薬散や草引きをしました。一気に虫が増え、これからは木々や花を守るために虫とのせめぎ合いです。

 
〜 作業着通販サイト 〜
2012年5月16日(水)  No.3236

就任祝い
 今日は久々に超宗派の僧侶の会「薄伽梵KYOTO」の集まり。会員の1人が‘宗務総長’という、国でいえば総理大臣にあたる役職に就任したお祝いの会です。

 街中の小さなお店。12人で身動きがとれなくなるという店なのに、当初の参加予定者は12人。「困ったなぁ」と思っていたら1人減り、開始10分ほど前にドタキャンが1人あって、結局10人。スペース的には助かりました。

 実はこのお店では昨年の10月にも懇親会を開きました。でも、ボクは来るのが初めて。その日、ボクはハシゴから落ちて骨折し、ベッドの上から痛みを堪えながらキャンセルの電話をしたのでした。

 お祝いの会といっても、別に堅苦しい会でもなく、いつも通りそれぞれが勝手なことを言っては笑っているだけ。それがこの会の一番いいところです。

 1984年、京都を中心とした仏教伝統教団の僧侶が宗派や年齢を超えて「信仰に根ざした社会活動をしよう」というスローガンのもとにこの会を結成。病院において患者さんを対象に法話の会を開いたり、ベッドサイドへ訪問したりしました。いまはそんな活動はなく、ただ時々集まって盃を傾けるだけですが、当初の意気は失っていません。

 年齢的にも、一番上は80才、一番下がボクを含めて3人。宗務総長もこれで現役が2人となりました。

 「次は傘寿と喜寿の祝いにしよう」などと言いたいことを言い放題すること3時間半。サッと解散しました。

 得がたき友人たちです。

 
〜 石畳に落ちたナンジャモンジャの花 〜
2012年5月15日(火)  No.3235

知人の消息
 今日は、何故かしら身体がシャンとしないので、軽めの‘植木屋’。人からいただいたアシタバを植え、紫陽花園に土の水分蒸散抑制のための落ち葉を敷きました。半分腐った落ち葉が大量にあるので、一石二鳥です。


 夜、お寺関係の20年数来の友人が、彼女が関係する会の開催する講演会のチラシとポスターを持って訪ねてきました。

 結構遠慮なく話が出来る相手で、共通の知人も多く、今回の講師もボクが知っている人。自然と「あの人は今?」のような話になりました。

 聞くところによると、共通の知り合いの人たちが、ある人は50代で亡くなり、ある人は病に伏せっているとか。権力争いに敗れて干されている人がいたりと、明るい話題はほとんどありませんでした。

 昨年は、チベット旅行に新婚旅行で来ていた奥さんが、40歳代で亡くなりました。つい数日前、高校で寮生活を共にした後輩の訃報を聞きました。
 自分と年の変わらない人たちが、あるいは若い人たちが、何人も亡くなっていく。それは避けられないことであり、我が身にいつその日が来るかもわかりません。

 重たい話が多いのに、二人して時には笑いながら大声で話をしている。お互い、ある意味での‘諦観’があるのでしょうか。

 時の移ろいを感じました。

 
〜 つつじも盛り 〜
2012年5月14日(月)  No.3234

茶摘み
 昨夜は3回も腰〜足が攣って目が覚めました。こんなことは初めてです。昨日、フル回転で動き回ったからでしょうか?

 そろそろ近場の山に登ろうかと思っていたのですが、これではちょっと不安です。もう少し鍛えないといけません。


 今日は近くの禅寺の雲水さんたちが、本堂裏のお茶の新芽を摘みに来られました。時おり境内を散策されている禅僧から、「お茶を摘ませてもらってもいいですか?」とご依頼があって初めて実現したのです。

 その方は、雲水の修行を指導する‘お師家さん’。師家というのは禅宗では大変重要な立場で、普通はなかなかお話しすらできないのですが、大変気さくな方で、ふらっとお訪ねくださったり、植物の苗を差し上げたりもしています。

 ボクは所用があってほとんど現場にはいられなかったのですが、9時前にお師家さんと11人の雲水さんがお越しになり、本堂前で般若心経を読経の後、茶摘み作業。

 皆さん、もちろん茶摘みは初めて。摘んだ葉で番茶を作られるのですが、誰も経験がありません。そこで、ボクが子供の頃、番茶を作っていた前住職(貫主)にレクチャーをしてもらいました。

 番茶ならハサミで刈り込んむ程度でもいいのですが、お茶の葉の垣根には山茶花なども混じっているので、手作業にされたようです。11時前にボクが見に行った頃には、皆さん黙々と茶摘みをされていました。

 その後、持参されたおにぎりをお昼に召し上がって、帰って行かれたそうです。

 さて、うまく番茶が出来ているでしょうか? いいご縁をいただきました。


 午後は、新たに紫陽花を植える場所の整備にかかりました。

 境内には防災工事で出た赤土が余っています。かなり搬出はしているのですが、よさそうな土をもらって、堆肥などと混ぜて、紫陽花を植える場所を作る計画です。

 職員さんに、「医者から『ハシゴはダメ』と止められているでしょう!」と叱られながら、日陰を作っている余分な枝を剪定。落ちた時に使っていたハシゴに登るのは、やはりちょっとコワイ・・・。

 積み上げてあった枯れ枝などを紫陽花を植える場所に敷き、その上に土を載せていく予定です。今日は枯れ枝を敷くところまでしました。

 境内の樹木などの整備は、少なくとも3年ほど経たないと結果が出てきません。思い切った剪定をしても、また芽が吹いてきて形が整うまでにもそるぐらいはかかりますし、何かを植えてもやはり大きくなるまでには月日がかかります。ほとんどが将来を見越しての作業です。

 
〜 茶摘みをする雲水さんたち 〜

2012年5月13日(日)  No.3233

走り回る
 今日は本堂裏の慰霊塔の法要。薄ら寒い日となり、空模様も少し不安です。

 7時前からブロアで境内掃除の最終仕上げ。法要の前に巡拝するところやそのルートなどの掃除にかかりました。そのうち職員さんも出勤して、総動員で準備作業。

 霧雨のようなものを‘頭’に感じたので、急遽、墓所内の巡拝ポイント前に簡易テントを張りました。この簡易テントは最近求めたもので、張るのは2回目。だんだんサッと張れるようになってきました。

 10時から参列者と共に各所を巡拝した後、10時半から慰霊塔の前で法要。蒸し暑くて汗が出たり、蚊取り線香を焚かないといけない年があったりしますが、今年は寒さを堪えながらとなりました。

 法要後、出仕した僧も参列者も、異口同音に「寒かったぁ」。こんな年も珍しいです。

 全員揃っての浄斎の後、飛んで帰って『メダカの学校』。お勤めをして、今日の講話が始まったところで、また事務所に駆けつけました。

 「東京から来ているので、研修の打ち合わせをしたい」と今朝になって連絡があり、「この時間しか空いていないので」と時間を指定してお話しをしました。生保のトップセールスをしている方々の研修ということでした。

 30分で打ち合わせを終え、また自坊に飛んで帰って、メダカの講師の方のお話を聞きました。今日のお話は、知り合いの女性フリーアナウンサーの方の「心をつかむ話し方」。聞きたかったのになぁ〜

 終わってから、美味しいパン屋さんについての情報交換。湯豆腐に牡蛎醤油が合うということも教えて貰いました。

 講師をお送りして、また事務所に戻り、ちょっと仕事をして、オシマイ!!

 夕食に熱燗を少し多目にいただいたら、酩酊に疲れも手伝って2時間も爆睡。夜にするつもりだった仕事はやめて、お風呂に入ってまた寝ました。

 予想以上にクタクタになった1日でした。

 
〜 法要の準備ができた本堂裏の慰霊碑 〜
2012年5月12日(土)  No.3231

また、植え替え
 明日の大きな法要を控えて忙しいだろうなぁと思っていましたが、今までにいろいろやってきていますし、明日でないと出来ないことも多く、今日はそれほど多忙ではありませんでした。

 明朝、早くからやらなければ・・・。

 昨日、九州の育苗業者から届いた山吹の育苗ポット苗40を、一回り大きなポットに植え替える作業をしました。

 先日間違って届いたものの‘修正版’として送って来たもので、今度は所定の大きさがありました。でも、梱包がかなり荒っぽいため、枝が折れたりして結構痛んでいますし、葉の色もよくありません。

 ちょうど1週間前に植え替えた苗とは、葉の色がまるで違いますが、この苗も最初は栄養が切れたような色でした。1週間で持ち直したのでしょう。早く植え替えてやらないと・・・。

 今日はかなり冷え込んでいるので、冬用のジャンバーを引っ張り出して着て、外でコツコツと植え替え作業。植え替え用土が足りなくなって、防災工事の現場から赤土をもらい、境内の堆肥場から堆肥を補充し、墓地の使用済みの砂を混ぜて、土を作りました。

 夕方には終了。これでしばらくは、挿し芽や植え替え作業はないはずです。あっ、朝顔を蒔かなくては・・・。

 さて、明日は早いから、早寝しようっと。

 
〜 参道を掘り返す防災工事 〜
2012年5月11日(金)  No.3230

手元が狂う
 午前中は葬儀。

 最近は、「家族葬」なるものが増えて、会葬者のおられる葬儀のほうが少なくなったようにも思えます。

 今日の葬儀もごく限られた親族だけの参列で、司会者もなく、式が始まると会場の係の人もいなくなり、焼香のタイミングはボクが読経の途中で親族に言わなければなりませんでした。

 また、つい最近まで、火葬場への移動は貸し切りタクシーが主流だったのですが、最近はマイクロバスも増え、また自家用車が急増しました。時にはその自家用車が道に迷ってしまい、なかなか火葬場に着かないこともあります。

 本当にここ数年でずいぶん様変わりしました。


 2時前から草刈り。

 手元が狂って、刈ってはいけないものを刈ってしまいました・・・。何年もかかって育てても、刈っちゃうのは一瞬。ショック・・・。

 
〜 のんびり骨休め 〜
2012年5月10日(木)  No.3229

結構、はかどりました!
 今日の午前中はほぼフリー。うれしいですねぇ。朝イチから好きなことができます!

 朝、檀家宅へのお参りなどがあると、朝イチには汚れるような作業が出来ませんし、時間的にもあまり余裕がありません。何もないと、汚れてもいいですし、汗を掻いてもいいし、時間を気にせずにいろいろなことができます。

 今朝は7時半頃から、まず山吹の挿し芽。挿し穂を採ってきたまま2日間ほど置いてあるのが気になっていました。25本を挿し芽して、山吹は今年これでオシマイ。

 お次は紫陽花の定植の続き。時おり小雨がパラつく中、今年初めて蚊取り線香を焚きながらの作業です。今日も20数本を定植し、地ならしをして体裁を整えて、宝蔵の裏はこれで完成!

 ちょうど大工さんが廊下の張り替えの打ち合わせに来られたので、床材のサンプルを見て協議しました。そのサンプルはネットで取り寄せたもので、初めて取り引きをする材木屋さんです。

 幅の広い、厚みのある床板は、普段は材木屋さんに在庫がなく、サンプルもありません。いろいろ探して今回の材木屋さんを見つけ、最終的に発注しました。今までネットでした買い物の中で最も高価でした。

 午後はちょっと園芸作業をして、2時から防災工事の工程会議。終わってしばらくしたら遠くから雷鳴が聞こえ、一時強い雨が降りました。雨はサッと上がって陽が差してきましたが、お通夜に行かなければならないので、今日の作業はこれでオシマイ。

 まずまず成果のあった日でした。植え替えた紫陽花にもうれしい雨でした。

 
〜 定植が終わった宝蔵裏の紫陽花 〜
2012年5月9日(水)  No.3228

防災工事続く
 防災工事も、今は塔頭付近の配管作業を行っていて、参道の石畳を剥がしながらの掘削作業が続いています。

 作業は順調。頼もしいプロの職人さんたちです。

 次なる工程は、本坊書院の配管と消火栓の設置作業など。今日は関係者が集まって、配管ルートや設置する器具などの検討を行いました。

 今度は配管ルートの半分程度が縁の下。縁の下を掘ることはできないので、露出配管になります。縁の下を覗いたりしながらルートを検索。屋外は掘削しますが、木の根などの影響を考慮して、ルートを決定。

 書院の工事もかなり大変そうです。


 紫陽花の苗を20本ほど定植しました。

 蕾ももうかなり大きくなっていて、開花まであとわずか。せっかく咲くのですから、人目に触れるところで咲かせてやりたく、定植を急いでいます。咲いたら咲いたで、盗られることもあるかも知れませんが・・・。

 もう一息でほぼ終了です!

 
〜 不揃いの古材や束石が使ってある縁の下 〜
2012年5月8日(火)  No.3227

苗の多さに萎えそう・・・
 夕方、バイクで住宅街を走ったら、甘い香りが漂ってきました。

 「あっ、オガタマだ!」と思いつつ走り抜け、帰りはまた同じ住宅街の別の道を走ると同じようにバナナの香り。「あっ、オガタマだ!」

 止まって木を探してもおそらく見つけることは出来ないでしょうし、見つけてもそんなに大した花ではないので、止まる気はさらさらありませんでしたが、香り立つことにかけては群を抜いています。

 なかなか幻想的な夕方の原付ツーリングでした。


 午後は、新しい紫陽花園の整備。運んでもらってあった防災工事の余剰土を平して、そこに紫陽花の苗を植える準備です。

 紫陽花はもうすぐ咲きそうな様相ですが、挿し芽をした後、ポットで大きくしてきた苗なので、そのままスポッと地に降ろせば根を傷めることもありません。

 苗はまだ大量にあるので、明日から定植作業にかかります。


 大量といえば、先日、山吹の苗をネット通販で40本注文しました。「高さ50センチ」と説明には書いてあったのですが、届いた苗はだいたい30センチ。小さいものでは10センチほどしかありませんでした。

 大きい育苗ポットに植え替えながら、「これ、絶対におかしいなぁ。説明と違いすぎる」と思い、九州の業者にメールをすると、「何かの手違いで高さが足りない商品を出荷していたと考えられます。早急にもう一度商品をお送りします。先に到着している分は処分して頂くか植え付けて頂けると助かります」という返事が来ました。

 一件落着。先に届いているものを処分するなんて、とんでもありません。業者の人も仕方なく書いたのでしょう。先の分にこれから届く分を合わせて、すべて植えます。でも、この前から挿し芽をしている分と合わせると200株ぐらいあります。

 大変なことになってきました。山吹は急な傾斜地に植える予定なので、よほど注意しないといけません。おぉ〜、恐い恐い・・・。

 
〜 ベンチのテーブルの上に落ちていた「花の木」の種 〜
2012年5月7日(月)  No.3226

‘大きな法要’
 今日は‘大きな法要’。参列される方は少ないのですが、大変重要な法要です。

 朝一番からブロアを持って参道や墓所などを掃除。空模様があやしいので、墓所の前に急遽テントを設営するなど大忙し。

 やっと一段落して、法要の開始。ここまでくれば、もうやれやれです。

 法要・墓参が終わって、浄斎。この法要の浄斎は精進の幕の内と決まっていますが、それは特に贅沢なものではありません。先人方の辛苦を偲んで質素にという趣旨だと聞いています。見た目も美しく、素材の味が生きている美味しいお料理です。

 終わって一気に片付け。止めていた拝観も復旧しましたが、連休最終日でお天気も不安定とあって、わずかに4人でした。

 さて、今週末はまた大きな法要です。あっという間に草が伸び、枯葉が落ちるので、また草引きからスタートです。

 
〜 浄斎の精進料理 〜
2012年5月6日(日)  No.3225

山の事故
 今日の夕方と明日の午前中は大きな法要があるので、職員さんは全員出勤の上、大忙し。

 少し前に草刈りや除草をしたばかりなのに、もう草が目立つほどに伸びてしまい、慌ててそれを刈り払い。ボクも草刈り機で応援。

 また、今の時期は常緑樹の落葉のピークなので、やはり数日前に掃除をした場所も枯葉だらけ。掃除をしても、掃除をしても、落ち葉がバラバラと切りがありません。

 今日は屋内だけの行事なので、草刈りも落ち葉掃除も出来るところまでやって、墓地での参拝もある明日に備えました。

 明日のお天気はどうでしょう? 今日も夜になって、雷の音が聞こえてきました。明日も、天気が急変して、雷や突風、アラレの可能性もあるとか。何とか無事に終わって欲しいです。


 山の遭難が相次ぎました。皆、高齢の人たち。

 白馬岳で遭難した人たちは、3千メートル級の山に、まだ雪も降ることも珍しくない今の時期に登るのに、Tシャツに合羽だけという軽装備だったなんて・・・信じられません。(その後の調査で、装備は持参されていたけれど、使われずにリュックの中に仕舞ったままだったことがわかりました)

 涸沢で亡くなった人は経験もあり、装備も十分だったそうですが、山の天候の急変に対応できなかったのでしょう。

 山は恐い。まして、冬と春の狭間の今の時期の山は恐い。中途半端な気持ちや装備、準備で行けるようなところではないでしょう。そう言いながら、ボク自身も身の引き締まる思いです。

 中高年の登山ブームで、時間の出来た団塊の世代以上の人たちがたくさん山に入るようになりました。経験を積むこともなく、いきなり有名な3千メートル級の山々を目指す人も少なくありません。熟練度など関係なしに募集する登山ツアーも無責任です。

 亡くなった方には申し訳ありませんが、起こるべくして起こってしまった事故だと思いました。

 
〜 シャガが美しい 〜
2012年5月5日(土)  No.3224

佳き時間でした
 今日も休日ながら法事はなし。午前中、向日市方面を月参りに回りましたが、さほど車が混んでいる様子はなく、他府県ナンバーもあまり走っていませんでした。観光地周辺ではなかったからかも知れません。

 午後から、昨日の夕方に届いた山吹の苗40ポットを、二回りほど大きなポットに植え替える作業をしました。

 境内の一角にある‘育苗場’には、紫陽花、連翹、卯の花、お茶の木などの苗がズラッと並んでいます。すべてボクが挿し芽で増やしたものです。順次定植しているのですが、これらもいずれは地植えしてあげなければなりません。

 山吹も挿し芽で増やしていますが、大きくなるまでには数年かかるので、取り急ぎ、苗を取り寄せたのです。数年後は、北参道が山吹の花で溢れる計画です。

 こういうことをしていると、あっという間に時間が経ちます。作業は手早くこなしながらも、気分はゆったり。ボクにとっては、最高のゆとりの時間の一つです。

 
〜 再度、自坊の庭のつつじと新緑と灯ろう 〜
2012年5月4日(金)  No.3223

なぜか今日だけ
 法事の少ない連休なのに、今日だけはどうしたことか法事集中日。

 10時から境内のお堂で護摩供法要をした後、自坊に戻って、11時、1時、2時の3座、法事がありました。連休中の法事はこれで終わりです。

 最近は休暇を取ることが最優先で、連休に法事をすると遊びに行きにくくなるため、すっかり減ったのです。結婚式なども同じ。本当に様変わりしました。


 刈っても枯らしても、また草が生えてきて切りがありません。草も一所懸命です。草には申し訳ありませんが、そのまま‘野放し’には出来ません。

 刈ったり切ったり、植えたり増やしたり、何だか不思議なことをしているように思えてきます。

 
〜 自坊の庭のつつじと新緑と灯ろう 〜
2012年5月3日(木)  No.3222

植物の囁き
 今日はあまり予定が入っていないのに、残念ながらずっと雨。

 雨の日には雨の日の作業。今日は室内でひたすら挿し芽三昧。

 木や草が、「私を挿し芽で増やして」とか「私を植えて」「ここを切って」などと訴えてくるのです。もはや妄想状態でしょうか?

 また、数年先の境内の様子が、「ここは山吹が枝垂れるように咲くんだなぁ」とか目に浮かびます。これも夢か幻か・・・。

 そんな妄想?や幻視?に操られて、日々、地道に作業をしているみたいなものです。

 藤袴の挿し穂を採りに行ったら、「早く私を地植えにして」と植木鉢の藤袴たちに懇願されました。確かに、植木鉢のままでは窮屈そうです。おまけに、今日は雨なので、植え替えてもストレスが少なくて済みそうです。

 幸い雨も小降りになったので、5鉢を地植えすることにしました。

 同じように、雨を残念がってじっとしていられず、何かすることはないかとウロウロしていた職員さんも加勢して、一気に作業をしました。終わった時には2人ともびしょ濡れ。体は冷えましたが、気持ちは満足です。

 去年は不調だった境内の藤袴。今年はうまく育ってくれますように・・・。

 
〜 植え終わった雨の中の藤袴 〜
2012年5月2日(水)  No.3221

5月
 もう5月。今年も4ヶ月が過ぎてしまいました。あらら・・・。

 恒例の東山の尼寺での大般若転読会。今日は湿度が高く、大般若のような大声を出して動きのある法要は暑くて、うっすら汗がにじむような感じでした。


 まとまった時間が取れないので、帰ってからは野路菊の挿し芽作業をしました。

 挿し芽をする育苗用ポットが足りなくなったので、今朝、ホームセンターで買ってきておきました。

 そのホームセンターは、なんと朝の6時半から営業! 現場に行く職人さんたちを取り込もうという作戦のようです。ボクも8時半頃に行ってゆったりと回れましたが、肝心の育苗用ポットがほとんどなく、目的を完遂することができませんでした。

 それでも、5×5のポットが5枚。合計125株を挿し芽し、縁の下近くの雨のかからない涼しい場所にしばらく置いておきます。ほぼ100%発根するでしょう。

 でも、野路菊も藤袴も山吹も、まだまだ挿し芽する予定なので、また明日にでもポットを買ってこなければなりません。

 明日は雨で外作業もできないでしょうし、挿し芽作業にはもってこいです。

 
〜 犬走りに並んだ挿し芽群 〜
2012年5月1日(火)  No.3220

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