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2012年2月の日記

表具の日?
 今日は表具絡みの出来事の多い日でした。

 まず、9時から本堂に大涅槃図を吊す作業。職員さんに表具屋さんの職人さんや研修中というフランス人の女性も加わって、総勢10人余で吊しました。


 11時には、修復に出していた『花車図』屏風の右隻が帰って来ました。

 文化財の補修は現状維持が基本ですから、加色・加筆などはしません。目に見えて綺麗になったということはありませんが、汚れなどが取れて一皮剥けたようにスッキリしました。胡粉の剥落などを止めて、これで‘安心して’見られるようになりました。

 来年度は左隻の修復です。


 1時には、府中市美術館の方が掛け軸と借りに来られました。3月から開かれる「三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る」という同館の企画展に、狩野山雪の『寒山拾得』図を出展するのです。

 同図は近くで見るとかなり傷んでいました。次の修復候補ナンバーワンでしょう。次々と修理ばかりで、本当に大変です。

 それにしても、かなりの迫力です。墨だけでこんなにも‘色彩豊かに’描いているのですから、驚くばかりです。


 2時からは防災工事の打ち合わせ会議。設計者・施工業者とかなり微に入り細に入り打ち合わせをして、5時頃までかかりました。

 行政の補助金を受ける関係上、3月末までに工事を終了し、消防の検査も受けなければなりません。予定よりも工事が遅れ気味ですし、お彼岸もあって工事がしにくくなりますので、これからが大変です。


 ということで、今日は‘表具の日’? 大涅槃図、花車図、寒山拾得を間近で見て、目の保養をしたようです。

 
〜 大涅槃図、花車図、寒山拾得 〜
2012年2月29日(水)  No.3158

久しぶりの植木屋
 午後から少しだけ‘植木屋’作業をしました。久しぶりの作業ですが、ダイエットのためにも、どんどんやりたいです。

 去年買って植木鉢に仮植えしておいた「チューリップの木(ユリノキ)」を、境内に定植しました。

 チューリップの木は大木になる、洋風の庭に合う木なのですが、ちょっと珍しい木が境内にあれば、お越しになる方にも楽しいだろうと購入しました。

 木はまだわずか1メートル高程度のほんの幼木です。境内の土はかなり硬いですし、環境に合うかどうかもわかりませんが、やってみないとわかりません。

 昨日に診察で、ドクターから普通に動いてもいいと言われたので、傷めた方の足も少し使ってみましたが、大丈夫でした。


 防災工事は、総門内の正面参道を横断する作業。思ったよりもコンクリートが分厚くて、それをめくるのにかなり手間取っているようです。

 昨日はユンボで水道管を引っかける騒ぎがあったり、毎日気が抜けません。

 今日は電力会社が来て電柱立替の試掘作業も行われました。

 どんどんややこしくなっていく境内です。

 
〜 総門付近の掘削作業 〜
2012年2月28日(火)  No.3157

MRI検査
 今日は検診日。「骨が生きているかどうか診る」ためのMRI検査。

 MRIは怪我以来3度目。1度目は痛くて、台の上に上がるのも大変でしたが、2度目も今回も、あのうるさい音が眠気を誘い、爆睡をしてしまいました。中には、爆睡して、寝返りを打った人もいるとか・・・。さすがにそこまではしませんでしたが、気分が悪くなった時のためにと持たされたブザーのスイッチを落としていました。

 診察の結果、骨は生きていました。今さら「死んでいます」と言われても、どうしようもないですが・・・。血流があるそうです。

 でも、骨のことはレントゲンやCTのほうがよくわかるということで、また1ヶ月後にそれらを撮ることになりました。

 なかなか解放してもらえませんが、ボクもまだまだ痛みがあって、治ったとは思えませんし、診てもらうほうが安心です。

 MRIは高くつきますねぇ・・・トホホ。


 改修をしていた本堂北側の階段の最下段用に誂えていた石が届きました。中国で加工されて船便でやってきたのです。重さは約2トン。

 さすがに大きい! 仕上げもまずまず。朝一番から石屋さんが4人がかりで据え付け始め、夕方まで掛かって仕上げてくれました。

 本堂のある限り、この石は使われるでしょう。自分の携わった修理が末代まで残るのは感慨も一入です。

 いやぁー、ご立派!

 
〜 据え付け作業中の石 〜
2012年2月27日(月)  No.3156

パソコンの‘お引っ越し’
 夕方から、友人のパソコンの‘お引っ越し’作業をしに行きました。

 新しいパソコンは、画面も大きくてきれいで、ディスプレイと本体が一体になっているタイプ。大手メーカーのデスクトップパソコンは、この形が主流になりました。10年ほど前のパソコンとは、見かけも中身も雲泥の差です。

 ‘お引っ越し’用ソフトがついているので簡単だろうと思っていましたが、機械的にデーターを移動するだけでもかなりの時間がかかりました。

 メールのデータは引き継いでくれましたが、WINDOWS7のメーラーは今までとは違うので、使い方がイマイチわかりません。

 MyDocumentにデーターが入っていない場合は、その在処を探してコピーしなければなりませんが、在処を探すのに一苦労。

 かなり長い間やりましたが、作業は未完。また行かなきゃ。

 データは古いPCに残っているので、気は楽です。

 
〜 新旧のパソコン 〜
2012年2月26日(日)  No.3155

クラス会
 今日は小学校のクラス会。

 卒業してから44年。20才頃からオリンピックの年ごとにクラス会をしていますので、もうかなり回を重ねています。

 当時のクラスは35人。音信不通が5人いるので、今日は連絡の取れる人の半数の15人が出席。先生と合わせて16人の会でした。

 1次会はこぢんまりしたイタリアレストラン。10数人だろうと思っていたので、16人にはちょっと手狭で、ちょっと身動きが取りにくかったですが、全員の顔が見渡せてよかったです。

 どうして今回は出席率が高かったのか? それは年齢とも関係しているようです。

 男性はそろそろ肩を叩かれるような年代。早くもリタイヤした人、転職を余儀なくされた人もいて、仕事上でも大きな岐路に立たされているのかも知れません。女性も、子育ても終わり、身体的にも大きな曲がり角。そういう背景もあるのかも知れません。

 でも、こうして同窓会に出てくる人は、みな‘幸せ’に暮らしているのでしょう。

 ボクは小学校の頃のことはあまりよく覚えていませんが、中には「よくそんなこと覚えているなぁ」という人もいます。転居したり、他の地に住んでいる人ほどよく覚えている傾向があるようです。生まれた時からずっと今の場所にいるボクなんかは、大きく言えば小学校の延長線上に生きていますから、記憶に残りづらいのかなぁ・・・。

 幹事としては、楽しんでもらうのが一番。一番の‘ご馳走’は旧友とのおしゃべりですから、まずまずよかったかな。

 老化は致し方ないとして、しゃべり方や仕草、考え方など、みんなあまり変わっていませんでした。‘三つ子の魂’ですね。

 
〜 こぢんまりしたレストランで 〜
2012年2月25日(土)  No.3154

春の訪れ
 あたたかい日でした。こんな日は境内でボーッとして、春の訪れを味わいたいものです。

 法事が2座。参列されたのは1人と2人と少なかったですが、終わってからもゆっくりお話しすることができてよかったです。

 お墓&仏壇&ご自分の戒名の相談にお越しになった方もおられました。春が近付くと‘次のこと’を考えたくなるのかも知れません。

 木々が芽吹き、周囲に次を目指す人が増える季節は、‘元気が出ない人’にとってはかえって辛い季節かも知れません。

 もうすぐ3月。彼岸や年度末ということもあって、忙しい月です。それも春の訪れの一つ。

 病院のベッドで寝ていた頃が懐かしいなぁ・・・勝手なものです。

 さぁ、頑張るっきゃない!

 
〜 ちょっと緊張してる猫 〜
2012年2月24日(金)  No.3153

またキレる
 今日も古いパソコンのセットアップ。DVDドライブが認識されないのを直したり、ソフトを加除したり、いろいろな設定をしたりで、一応以前同様に使えるようになりました。

 問題は使い手。業務委託をしている人が使うのですが、それほど年輩でもないのに、かなりの機械音痴。パソコンの寿命を縮めているとしか思えません。

 まぁ、次の中古パソコンも控えているので、壊れてもまたすぐに何とかします。


 1時に修学旅行の体験学習の打ち合わせの約束をしていた中学校の先生が、11時過ぎに突然やって来ました。たまたまボクはスケジュールが変わってその時には帰ってきていましたが、連絡も無しに、自分の都合が変わったからといきなり来られても・・・。

 修学旅行の下見に来る教員の一部の人たちは、「行ってあげる」「使ってあげる」という態度がありありと出ていて、宿泊施設や見学施設などでも評判がよくないそうです。

 今日の教師もそのうちの1人かも知れません。電話一本寄こすこともなく来て、タクシーを進入禁止の所まで乗り入れ、「下見」と称して拝観料も払わずに入って来たそうです。

 最近、「ちょっと丸くなったかなぁ」と自分で思っていたボクもキレてしまい、名刺の交換をするなり、「約束も守らない方とはお話しできません」と帰ってもらいました。教師は不意を突かれたためか一言も謝るでもなく、帰っていきました。

 お茶を出そうとしていた職員さんも、応接室に案内してきた職員さんも唖然。

 我ながら、このトンガリを何とかしなければと思いますが・・・直りそうにないですね。

 
〜 雨で工事もおやすみ 〜
2012年2月23日(木)  No.3152

古いノートPC
 寺務所のノートパソコンがいきなり逝ってしまいました。電源も入りません。

 5年ほど前に人からもらった10年以上落ちのもので、処理速度は嫌というほど遅く、普通には使えないのですが、寺務所のネットで処理をする特定の業務に限って使っていました。

 壊れたノートを分解してハードディスクを取りだし、アダプタに繋いで、データは抽出しました。バックアップも別に取ってあったので、その点は問題ありません。

 自坊で眠っていたこれまた古いノートPCを代替機として持ち込みました。この機械、ディスプレイが‘自立’しないので、後ろにブックエンドを置いて、画面を支えなければなりません。

 そんなポンコツですが、すっかり壊れるまで、ボクはパソコンが捨てられません。現に、こうして役に立つことが多々ありますので。

 OSのアップデートや要らないソフトの整理などをし始めましたが、この機械もすこぶる動作が緩慢につき、何か作業をさせてもなかなか終わりません。その間にボクは他の仕事をしたりしていました。

 朝は法要の合間に、午後は植木屋の合間にセットアップ。そんな繰り返しで、今日は何だかすごく肩が凝りました。

 作業はまだ終わっていません。

 「これを使えるようにしても、またすぐに壊れるんじゃないかなぁ・・・」と思いつつ、また明日もやることになるでしょう。

 目はチカチカ、肩は凝り凝り。懲り懲りです。

 
〜 本堂前の絵馬 〜
2012年2月22日(水)  No.3151

スプリングコート
 今週の土曜日、小学校の同窓会があるのですが、最近、服を買っていないので、着ていくものがありません。スーツでは芸がないし、もっとカジュアルな格好のほうがいいでしょうし・・・。

 服を買いに行くといっても、ユニクロか青山ぐらいしか思いつきません。それに、買いに行くのも邪魔くさいし・・・。

 ネットで、「スプリングコート」と検索してみると、ほとんどは女性ものでしたが、某サイトに男性用のショートトレンチコートが出ていて、人気もありそうなので、ほとんど無頓着に購入してしまいました。

 後で寺務所の女性に、ディスプレイを見せながら感想を求めたら、「これ、若者向きですよ! うちの息子が着るようなものです」と言われてショック。

 若作りしてやるぅー!!


 電柱立て替えの件で、今日はNTTが来ました。

 電話線も光ケーブルも、空中ではなく地下のパイプを通じて入線してあるので、どこからどうやって繋がっているのかわかりません。

 仕方がないので、担当者と2人であっちのボックスを開けたり、こっちを開けたり。結局、電話線は縁の下を潜ったこところにあるボックスに入っていました。光はまた別のところ。

 電柱の立替って、ユーザーにとってこんなに大変なものなの?

 来月は電気も電話もネットも止まるという事態にならないでしょうか・・・

 
〜 なかなか咲き進まない梅 〜
2012年2月21日(火)  No.3150

ナンチャッテ着物
 まだ雪の残る今日の境内は、防災工事や薬剤を散布する植木屋さんなどで‘賑わって’いました。

 おまけに、去年の夏前に電力会社から打診のあった境内の木製電柱4本を立て替える工事が来月から始まるにあたって、急に担当者が打ち合わせに来たり。防災工事と現場が重なるので大変です。

 原発事故以来、電力会社の体質が問われていますが、電柱を立て替えるに当たっても、いろいろな人が横の連携も薄いまま何度も打ち合わせに来ましたが、結局半年以上進まず、「この会社はいったいどうなっているのだろう・・・」思いました。

 来月、寺務所は大停電するかも・・・。電話は大丈夫? ネットは?


 夕方、会議があって清水寺に行きました。

 着物姿の若い女性が多いのにビックリ! レンタル着物を着付けてもらって、観光されているのでしょう。

 何だかちんどん屋みたいなド派手な着物が多く、歩き方も大股で、まったく色気も趣きもありませんが、若い人たちが楽しんでいる姿はいいですね。

 「京都に来て、着物を着て歩いたの!」と、帰ったらうれしそうに話しをされるでしょう。

 茶碗坂を下りる景色が、「三丁目の夕陽」を連想させて、何だかノスタルジックでした。

 
〜 夕刻の茶碗坂と市街地の遠望 〜
2012年2月20日(月)  No.3149

京都マラソン
 今日は車椅子駅伝。冬の京都は駅伝、マラソンなどのロードレースラッシュ。その上、今年からは「京都マラソン」なるものが始まります(3月11日)。

 京都マラソンは各地で流行っている大規模な市民参加型マラソン大会で、参加者は1万5千人。制限時間は6時間で、フルマラソン(42.195km)、10km又はハーフマラソン、車いすマラソンが創設されます。

 世界遺産などを意識的に回るので、コースは広い範囲に及び、市内は規制箇所が多数。交通規制によって「陸の孤島」と化すところもあり、真如堂界隈もぐるっとそのコースに囲まれています。

 町内会などを通じて、「大会当日はノーマイカーデー。ご賛同いただける方は、ご署名ください」などという署名用紙まで回っています。「京都市民は車で出かけるな」というような雰囲気です。

 昨年から、この日に予定していた行事の日程変更を余儀なくされるなど、こちらも影響を受け始めています。法事の日程を替えた人もおられます。観光での入洛を考えておられる方は、日程を再考されるほうがいいかも知れません。

 寺務所でも、来月の勤務表を作るに当たって、歩いて通勤できる人以外は休んでもらうことにしました。どこでどんな大渋滞に巻き込まれるかわかりませんので、そのリスクを減らすためです。

 市民ランナーはうれしいでしょうし、観光振興に役立つのかも知れませんが・・・困った、困った。

 
〜 京都マラソンのコース 〜
2012年2月19日(日)  No.3148

多忙だった雪の日
 起きてカーテンを開けたら、なんと真っ白! 昨夜寝る時には何にもなかったのに・・・。

 大変だ、雪かきしなければ・・・。

 お勤めもそこそこに、長靴を履いて、雪かき用のプラスチックの大きなスコップを持って外へ。転けてなるものか! 転けて尻餅着いたら、また折れちゃう・・・。

 自坊の門の中をまずやって、それから参道、本堂の前、寺務所に通じる道などをやって、傷が痛んできたので職員さんにバトンタッチ。

 今日の雪はサラッとしていて、雪かきしやすかったです。


 さぁ、それからが忙しい!

 法事を2座。1座目の人は、「これ以上登れません」と寺へ通じる坂の途中でタクシーを降ろされたとか。雪による車の事故や歩行者の転倒なども、頻発していたそうです。

 法事は2座とも納骨。幸い、墓地の雪はかなり溶けてきていましたが、みぞれ状になったりしていて、かえって始末に悪い状態。

 何とか終えて、さらにもう1座あったのは前住職にお願いして、ボクは葬儀へ。葬儀は雪の影響もなく順調に進み、火葬場へ。火葬場は除雪をしたらしく、遅れることはありませんでした。

 ボクは先に寺に帰って、少しだけ事務をして、すぐにバイクで三十五日のお勤めに檀家宅へ。今出川通の南側はずいぶん雪が残っていて、恐る恐るでした。

 それから今度は今日のお葬式の方の繰り上げ初七日。ゆっくりバイクで向かいましたが、6時の約束に間に合い、これを勤めて、浄斎をご馳走になりました。

 帰ったら8時。長丁場の、傷の痛む1日でした。

 
〜 雪に埋もれた自坊の庭と青い空に映える塔 〜
2012年2月18日(土)  No.3147

故人にふさわしい戒名
 今日もスケジュールが細切れで、まとまったこと、とりわけ植木屋作業などが出来ませんでした。

 でも、まとまった時間が仮にあっても、ここ数日は傷が痛むので、不可能だったかも知れません。

 少し動けるようになってから、知らず知らずのうちに無理をしているのかも知れません。どの‘程度’動いてもいいのかという判断は、かなり難しいですね。

 早く完治して、あちこち穴を掘ったり、木に登ったりしたいものです。


 今夜、お通夜をお勤めするご遺族から、お昼過ぎになってようやく連絡が入りました。15日に枕経に伺った時、「どんな字が故人に相応しいと思われるか、ご家族で考えてみてください」とお願いをしておいたのです。

 こちらで考えて戒名をお付けすることはもちろんできますし、その方が楽なのですが、「故人らしい戒名」と思うと、ご遺族にアイデアをいただくほうがいいですし、大切な‘喪の作業’にもなるかと思っています。
 ご家族が相応しいと思われても、戒名に相応しくない字、年齢や性別が不相応な字もありますから、必ずしもそのアイデアを生かすことが出来るとは限りませんが、故人のことを話し合っていただければと思うのです。

 幸い、今日いただいた4字はすべて戒名に使えそうな字。通夜まで数時間しかありませんでしたが、あらかじめ考えていた字とも合致していたので、すぐに決めることができました。

 でも、お戒名の字がどうかについて、こちらが思うほどには関心のないご家族も結構多いのが実情。亡くなったということをすぐに受け入れがたいというお気持ちも働くのでしょうか?

 さぁ、今日のお戒名にご遺族は満足されているでしょうか? 

 
〜 もみじの枝にいっぱい付いている種と枯葉 〜
2012年2月17日(金)  No.3146

昼火事
 久々に会った友人たちと近くで昼食を食べ、「ちりめん山椒を買いたい」ということでお店にお連れしたら、ちょうどその店の前にある消防署の分署から、消防車がけたたましいサイレンを鳴らして出動していきました。

 しばらくして店を出ると、ちょうど前を防火服に身を包んでボンベを背負った消防士さんがバイクで走っておられました。次の信号では、緊急車両ではないので、ストップ。

 「あんな格好で、しかもカブで出動?」と何だか滑稽に感じていたら、少し向こうに赤色灯がたくさん回っていました。パトカーや救急車も見えます。

 後部座席に座っていた友人たちが、「黒い煙がモクモクとあがっている!」と叫んでいましたがボクには見えす、寺務所に「近くが火事だ」と電話を入れて、そのまま所望されたお香屋さんへ向かいました。途中、何台もの消防車が現場に向かうのとすれ違いました。

 友人たちを目的地に送って自坊に戻ろうとすると、かなり離れたところでも規制線が張られ、交通整理が行われていました。

 寺務所に帰ってみると、物が燃える匂いがして異常を感じたらしく、ボクの電話で火事を知って見に行ったとのこと。火事は黒谷(金戒光明寺)前の銭湯。真如堂からは500メートルほどのところでした。

 燃えかすが境内まで飛んできていて、ボクも何枚か拾いました。ずいぶん前になりますが、平安神宮が焼け落ちた時も境内にはいっぱい火の粉が降って来ました。

 防災工事の関係者は、すぐ近くだと思って、ホースを持ってそっちに向かったけれど、ちょっと離れていたと。

 後からネットのニュースを見ると、「銭湯『常盤湯』約260平方メートルを全焼、隣の民家に延焼した。出火当時は営業時間外で、住宅の57歳男性と54歳女性がやけどを負う軽傷。警察と消防はボイラー室から火が出たとみて17日、実況見分を行い出火原因を詳しく調べる」と出ていました。

 夜遅くに近くを通ると、消防車2台と消防士の人たち10人ほどが現場近くで張り番をされていました。寒い中、本当にご苦労さまです。

 火事はこわい。

 いくら消火設備を整備しても、まずは火を出さないことに尽きます。十分、気を付けないと。

 
〜 出動中の消防士さん 〜
2012年2月16日(木)  No.3145

短い1日
 今日は涅槃会、お釈迦さまの御命日。

 真如堂の涅槃会は3月15日ですが、天台宗の京都のお寺が集まった‘京都教区’主催の法要が本堂でいとなまれました。

 修理を終えた大涅槃図は吊したり収納したりすることでストレスが掛かるので出さず、小さいほうの涅槃図を掲げて法要をしました。

 午後は来客と防災工事の打ち合わせ会議。終わってすぐに枕経。あっという間に夜になってしまい、「今日はこれでオシマイ!」という感じ。

 1日が短すぎます。

 
〜 自坊にも帰りにくい・・・ 〜
2012年2月15日(水)  No.3144

男の直感
 朝からずっと雨。お陰で寒さも弛んで、また春に近づいた気がします。この雨で、蕾や芽が育つ・・・そう思うと、とてもうれしい雨です。

 でも、工事関係者にとっては、やっかいな雨。

 境内の土は赤土で、水分を含んだらドロドロになって手が付けられなくなります。おまけに今日は、掘ったところに排水路の水が流れ込んでしまって、ポンプを使いながらの作業。皆さん泥まみれでした。

 午後はデスクワーク。

 年度末が近づいてくるので、予決算の準備や来年度の事業計画を立てる作業をしなければなりません。

 今年度に行った事業をリストアップすると、ずいぶんたくさんありました。「これ、今年度だったかなぁ」と、もうずいぶん古いことのように思えてしまうこともあります。来年度にまたがってする事業もあります。

 来年度にやらなければいけない事業もたくさん。優先順位を付けて、来年度にするか、再来年度にするか、決めなければいけません。いっぱい費用が掛かりますが、必要な事業ですから、迷いはありません。

 そんな相談と帳簿確認に、今日は会計士さんが来ていました。おそらく、20代後半〜30代前半の女性です。

 一昨年頃から担当になった彼女は、最初はすごく派手でした。高いヒールを履いて、着る物も会計士とは思えないような服装。ケバい化粧。車はピンク色の特別仕様車。

 その彼女が去年の春には結婚し、秋頃からはヒールのない靴を履き、服装も何となく落ち着いてきました。

 「これはひょっとして・・・」と男の感。寺務所の女性たちも、「顔つきが変わって来た」などと言っていましたが、誰も聞くことはしませんでした。

 今日、彼女が「実は・・・」と言い出したので、皆まで聞く前にすかさず「やっぱり! おめでた!?」と切り出しました。いま妊娠6ヶ月で、男の子の予定。産休中の交代要員を来月から連れてきて研修させたいとのことでした。

 「ボクの直間も捨てたものではないなぁ」と、ちょっと自信を持ちました。何の役にも立ちませんが・・・。

 
〜 水の溜まった中での作業 〜
2012年2月14日(火)  No.3143

ちょっと恐かったぁ・・・
 午後から大津・坂本で会議。京都は雨でしたが、坂本はチラチラと雪が舞っていました。

 会議が終わる夕方頃も雪は少し降っていましたが、それほどではありませんでした。

 「これぐらいなら大丈夫だなぁ」と思って、いつも通りの山越えの道を通って京都へ向かいました。

 ところが、山を登るにつれて、雪は本降り。タイヤはノーマル。「これはやばいなぁ・・・」と思いましたが、Uターンすることもできず、そのまま峠に向かって走り続けました。

 そのうち路面まで白くなり始めたところで峠にたどり着き、後は京都へ向かっての下り。ほんのわずかに下ったところで、雪はちらつきもせず、路面は普通になりました。

 「はぁー 助かった」

 その後、自坊に帰るまで雪どころか雨も降らず。「こんなにも違うのだなぁ」と実感しました。

 これから雪がちらついている時は遠回りして帰ろうっと。

 
〜 坂本の坂から見た琵琶湖 〜
2012年2月13日(月)  No.3142

因縁
 今日は真如堂の発願主である東三条女院藤原詮子様の1012年忌。

 984年、比叡山にまつられていた阿弥陀如来を、この方の夢枕に立った老僧のお告げに従って、現在地近くにあった女院の離宮に遷座したのが真如堂の始まりです。

 お墓は宇治市木幡の宇治陵にあり、宮内庁が管理しています。真如堂境内(換骨堂内)にあるのは供養塔でしょう。

 亡くなったのは長保3年(1001)閏12月22日ですが、「閏」なので、1002年2月7日という計算になるそうです。とすると、「2月12日」というのは一体どこから出てきた日付でしょう? 没年が1002年とすると「1012年忌」というのもおかしいはずです。

 それはさておき、朝、真如堂の僧衆10名が、正式な僧衣を着けて錦林車庫側の換骨堂へ赴き、堂内で読経の後、供養塔へ参拝しました。

 雪が積もることも時々ある女院忌ですが、今日はまずまずのお天気でした。


 今日は、亡くなった当時、金沢に住んでおられた方の法事。

 その方は、自分が死んだら岡山の山奥にある実家のお墓を整理して、日本の中心の京都にお墓を作って欲しいとおっしゃっていたそうです。そのご主人が47才で予期せぬ急死。奥さんは遺言通り、岡山のお墓を整理して京都に転居。市役所で天台宗のお寺を探して、とりあえず市役所の近くの天台宗の寺を訪ねたところ吉祥院を紹介され、先代住職の時にここにお墓をお作りになったのだそうです。

 もともとは、まったく京都にも吉祥院にもゆかりのなかった方が、そんな巡り合わせで、今日、三十三回忌をお勤めになったわけです。

 とても不思議なご縁を感じます。

 世の中には不思議なご縁がいっぱいあると、最近よく思います。その中に生かされている自分を感じます。

 何だかお坊さんみたいな日記になっちゃいました。

 
〜 東三条女院の供養塔 〜
2012年2月12日(日)  No.3141

初脚立
 玄関の外灯が先日来点かなくなってしまいました。

 1968年に建物を修理した時に取り付けた器具のはず・・・44年も!? そんなに保つものでしょうか?

 ネットで注文していたのが来たので、夕方、取り替え作業をしました。

 古い器具の中を明けてみると、安定器などはすっかりさびだらけ。よくもこんな状態で、先日まで点いていてくれました。

 新しい器具は一流メーカー製ですが、何だかチャチな作りです。10年も保てばいいところでしょう。昔と比べて、薄っぺらで安っぽく、粗悪になったしまったものが増えました。日本の物作りは大丈夫かなぁ・・・。

 事故以来、初めて脚立に登って器具を交換。脚立に登るぐらい、かつては何にも恐くありませんでしたが、今日は慎重に・・・。

 器具のサイズが小さくなったため、壁の補修しなければならなくなりましたが、それはまた後日。同じ消費電力ですが、ずいぶん明るくなりました。この点は進歩ですね。

 ‘初○○’がまだまだ続きそうです。

 
〜 外灯器具の交換 〜
2012年2月11日(土)  No.3140

定植作業
 今日も午後からちょこっと植木屋作業。大山蓮華、黒蝋梅、もみじの苗を植え付けました。

 体が動かず植えることも出来ないのに、園芸店のサイトなどを見ていると、ついつい欲しくなって買ってしまった苗です。

 すでに数本は職員さんに植えてもらいましたが、まだ残っています。春が近付き、根が動き出す前に、何としても植えてやらなければなりません。

 先ずは場所の選定。どこに植えるかも考えずに買っているのですから・・・。

 選んだ場所は、必ずしも木にとって環境がいいところばかりではありません。花が咲いてくれるか不安ですが、拝観コースなどの‘景色’になってくれればと思います。「いつ行っても、何かしら花が咲いている」というような寺になれば・・・。

 体を動かして働くのは気持ちがいいですねぇ。心地よい疲れです。

 
〜 自坊の前は穴ぼこだらけ 〜
2012年2月10日(金)  No.3139

作務
 今日は久々に何も予定がなかったので、「よし! からだを動かそう!」と朝から張り切っていました。

 まずは、「メダカの学校」のポスターを掲示する掲示板を作り替える作業。

 表の電柱に取り付けてある掲示板は、「メダカの学校」を始めて以来のものだったと思うので、もう17年間も風雨にさらされながら頑張ってくれました。木は腐り、押しピンを刺しても何の抵抗もなく入っていくほどになってしまいました。

 「もう限界」だと以前から思っていたのですが、ようやく今日、古材を集めてきて同じ形に作りました。板は松の木。削っている時もいい匂いがしていました。

 出来上がって、来月のポスターを張ろうとしましたが、板がしっかりし過ぎていて、押しピンがなかなか刺さりませんでした。

 また、15年ほど活躍してもらいましょう。


 後は昼食を挟んで3時前まで、本堂裏の紫陽花園作り。

 ボクが動けない間、職員さんが一所懸命に苗の定植などをしてくださっていたので、かなり形になってきています。

 苗がまだ極々小さいのですが、3年ほどすれば花が咲いてくれるでしょう。

 今やってもすぐに結果が出ないのが、園芸のいいところかも知れません。「思うようにはならないよ」ということを諭されている気がします。


 今日は事故後いちばん作務をしたかも知れません。さすがにちょっと痛みます。これもリハビリ。寝たら治るでしょう。

 
〜 作成中の紫陽花園と植え込み作業中の*ULLさん 〜
2012年2月9日(木)  No.3138

ちょっと外作業
 今日は時々、雪がちらつくお天気。時には吹雪くこともありました。

 午前中、市内の北の方のお宅で読経をして外へ出たら、車は真っ白。でも、積もることはありませんでした。

 今日の午後は久々にゆっくり。去年、鐘楼の周りに植えた水仙に今年は一つも花が付いていないので、少し施肥をしたりしました。

 外の作業は気持ちがいいです! 雪も寒さもヘッチャラ!

 夜は、作業所の会議に昨秋以来出席。作業所は全面改装が終わったところで、見違えるほどきれいになっていました。皆にとって居心地のいい場所になっていくでしょう。

 帰りに何かおつまみを買って帰ろうと思い財布を見たら、お札は皆無。小銭も300円ほどしかなく、断念。冷凍室の奥にあった氷下魚の干物を食べながら、ちょっと一杯飲んで、ゆっくりしました。

 
〜 いきなり吹雪まみれの境内 〜
2012年2月8日(水)  No.3137

仏壇の前に椅子
 2月から檀家宅へのお参りを再開しましたが、伺った家の半数ほどのお仏壇の前には椅子が置いてありました。ボクがまだ座れないだろうと思って、置いてくださっているのでした。

 今日伺った3軒も、2軒は椅子が置いてあり、一軒は「これをお尻の下に入れたら楽どすえ」と二つ折りにした座布団を差し出してくださいました。昔、舞妓さんをされていた方なので、座って痛い思いをされたことがあるのでしょう。

 本当に有り難いことです。

 でも、椅子は置いてあるのですが、木魚や輪は畳の上。それでは「くの字」になって木魚を叩かなければいけません。

 「有り難うございます。もう大丈夫です。お医者さんからも座ってもいいと許可が出ていますので・・・」「いや、無理したらあきまへんえ。年取ってから堪えますから」と、いろいろご心配をお掛けしています。

 たいていの方は、ボクの怪我の話の延長で、ご自分の手が痛い、膝や腰が痛いという話になっていきます。痛いところのある今のボクなら、普段にも増してわかってくれるだろうと思っておられるかのように。

 ここ数日のハードスケジュールで、腰の痛みが増しています。時々、ビリッと電気が走るかのように痛んで、顔が引きつり、思わず「うっ」と声を出してしまいます。

 「無理をするな」と言われても、葬儀などは待ったナシ。多少の無理は、筋肉のリハビリになったり、関節の可動域を広げるのにもいいのかなぁなどと、素人ながら考えています。ひょっとしたら、まったく逆かも知れませんが・・・。

 明日はちょっと楽したいなぁ〜

 
〜 ほころび始めた馬酔木の花 〜
2012年2月7日(火)  No.3136

うれしい雨
 久々の雨。すっかり乾いていたので、うれしい雨です!

 今朝も訃報が入りました。今夜にもお通夜をしたいというご希望です。

 向日市近辺を拝んで回った後、枕経へ。30年ほど、毎月伺っていたお家のおばあさんでした。

 お昼過ぎに寺に帰って、企業研修の打ち合わせ。東京から来られるので、日程を動かすことが出来ず、昨日お通夜を勤めさせていただいた方の葬儀は前住職にお願いしました。長年の馴染みの前住職が伺ったほうが、檀家の方もお喜びでしょう。

 火葬後のお勤めはボクが伺うことにしましたが、斎場近くで事故があったとかで、なかなか御遺骨が帰って来られません。結局、予定よりも40分遅れてお勤めを始めましたが、夜のお通夜に10分ほど遅れてしまいました。家族葬だったので、まだよかったです。

 今月に入って、葬儀はこれで3件目です。病院に入っておられたら、寒いなんて関係ないと思うのですが、多いのですよねぇ。

 本当にくたびれました・・・。

 さぁ、明日はおばあさんの葬儀。「死ぬまで持っていますわ」とおっしゃっていた原因不明の頭痛から、おばあさんも解放されました。生きているうちに治ればよかったのにねぇ。

 
〜 自坊に近づいて来たユンボ 〜
2012年2月6日(月)  No.3135

体が付いて来ない・・・
 期待通り、‘夢のお告げ’で戒名が2つ決まり、ご遺族に連絡して故人にふさわしい方を選んでもらいました。

 ボクの夢って、すごく役に立ちます。我ながらすばらしい!


 今日も、法事、月参り、お通夜と忙しい日でした。

 だんだんと喉が疲れてきて、エアコンの効いたお通夜も最初はよかったのですが、次第に声が出にくくなってしまいました。そこを振り絞って声を出したので、クタクタ。

 事故から3ヶ月ゆっくりした後で、まだ忙しさに体がついてこない上にそんな調子ですから、今日はバテバテです。動き回ると、足や腰が痛みますし・・・トホホ。

 お子ちゃまのように、9時過ぎには寝てしまいました。

 
〜 木々も春らしく 〜
2012年2月5日(日)  No.3134

戒名
 寒さが厳しいためか、お葬式が続きます。

 戒名をお付けするのも、時によってはそれが結構な大変な作業になります。

 仏教語などを分解して、後先を逆にして入れたりなどと様々な手法があります。戒名にふさわしくない字、無意味な字、年齢不相応な字などもあり、一定の法則があるのですが、ボクは「どうしたらその人らしい戒名になるか、戒名を見ただけでその人が彷彿とするような戒名に出来ないかと腐心します。

 サッと決まる場合もありますが、なかなか決まらない場合もあります。今日は11時頃まで考えましたが、決められませんでした。

 「寝ようっと。また夢の中で名案が浮かぶかも知れないから」と布団に入りました。夢の中でいいアイデアが浮かぶことが、これまでにもよくあったのです。そして、ちゃんと朝まで覚えていて活用できるのです。

 だから、「寝たら何とかなる」というのは、やけくそになっているではなくて、有効な手段なのです。

 さて、今夜はどうでしょう?

 それにしても、2月から‘通常業務’に戻したところ、一気に多忙。今までゆっくりさせてもらった分だけ、堪えます。ヘロヘロだぁ〜

 
〜 今日は立春! 〜
2012年2月4日(土)  No.3133

キツかったか〜
 今朝の最低気温はマイナス4度ほど。この冬一番のようです。

 思った通り、大変な日でした。

 8時に寺務所に行って行政への申請書類などを作った後、今日の法要の準備。

 10時から元三大師護摩。終わってすぐに車に乗って、伏見の葬儀会館へ。昨日の失敗の甲斐あって今日は順調。十分余裕をもって着きました。

 葬儀を終え、火葬場での回向は現場の僧侶に任せて行かずに、急いで寺に戻りました。
 2時からの日数心経の当番の10分前に帰り着いて、30分間の持ち時間を勤め、引き続いて一山の僧侶揃っての日数心経結願法要。さらに引き続いて、去年から復活させた大般若転読会法要。終わったのが4時過ぎ。

 また車を飛ばして、初七日のお勤めのために葬儀会館へ。本来だったらお勤めが終わってから浄斎なのですが、遅くなるので、先に‘仕上げ’をしてもらうように頼んでおきました。5時に着いて、お勤め。

 はぁ〜、これで終わり。帰路の車中は目がショボショボ。大般若で大声を出したので、声は枯れ気味。

 足腰も酷使した、本当にキツイ1日でした。

 
〜 テント内の‘売店’ 〜
2012年2月3日(金)  No.3132

日数心経
 今日・明日は、節分の行事で「日数心経」というお勤めをします。「日数」の名の通り般若心経を365回読誦する行事で、真如堂の僧侶が30分交代で行います。

 30分で読める般若心経はだいたい15回。それ以上ピッチを上げるとしんどくなってしまいます。

 今日は風も強く、本堂前のテントには大きなストーブも置いてありますが、それほどあたたかくなりませんでした。池も凍っています。いつも節分の頃が一番寒いですが、今年もその通りとなりました。でも、雪が積もらなくてよかったです。

 終わってからお通夜に行きました。

 初めて行く会場へ、最近開通した高速を使って行きましたが、上下線で入り口が丸っきり別で、あっという間に反対向けに入ってしまいました。引き返そうにも引き返せません。仕方なしに次の出口まで行ってUターン。次の出口が近くて助かりました。

 降りる時もトラブル。カーナビにはまだ載っていない高速なので、ネットの地図で出口を確かめていったのですが、その出口がありません。仕方なしに次の出口で降りてカーナビを頼りに行きましたが、案内された道は行き止まりで、その先は階段があるだけでした。

 グルグル回ってようやくたどり着きました。用心して早い目に出発していたので、十分間に合いました。

 帰りに、明日のために高速の入り口を確認しました。これでもう大丈夫です。フロントガラスを洗おうとしたら、その水があっという間に凍ってしまうほどの寒い夜でした。

 さぁ、明日は節分と葬儀。大変だぁ。

 
〜 本堂で拝む僧 〜
2012年2月2日(木)  No.3131

通常スケジュール
 今日から2月。今日からスケジュールを事故前の普通の状態に戻しました。檀家宅への月参りも再開です。

 初日の今日は、まず檀家宅へお参り。読経が終わったら、事故や怪我の状況などを尋ねられるままに説明しました。当分、このパターンでしょう。

 その後、東山の尼寺での大般若転読会に出仕。他寺の法要は事故後初めてです。板の間に毛氈を敷いただけの堅い場所に長い時間座っていましたが、痺れるのは前も同じ。立つ時は難儀しましたが、何とかクリアしました。

 自分のところで調理された精進料理をいただいて帰宅。着替えてすぐに事務所に行き、明日からの節分行事の準備。

 2時からは防災工事の打ち合わせ会議。行政、設計者、施工業者が集まって、進捗状況の確認や今後の工程について打ち合わせをした後、寒風吹きすさぶ境内で現場打ち合わせ。終わったのは5時半。長かったぁ〜 でも、工事の打ち合わせは、面白くって大好きです。

 満3ヶ月を経て、ようやく通常スケジュールの毎日が動き始めました。3ヶ月間、ゆっくりさせてもらいました。

 まだ痛みがあったり、関節の可動域が狭かったりで動きに制限がありますが、後は自主リハビリと日にち薬です。

 
〜 総門前で現場打ち合わせ 〜
2012年2月1日(水)  No.3130

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