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2011年5月の日記

鐘撞き開始
 明日からの鐘撞きに備えて、今夕はその練習。

 6時に鐘楼で待ち合わせて、さぁ、いよいよ鐘撞きです。

 鐘撞きには力が要ると思っている人も多く、除夜の鐘の時も力任せに撞こうとする人がいます。でも、力尽くで撞いた鐘の音はきれいではありません。鐘撞きにそれほどの力は要らないのです。

 撞く直前、鐘撞きの撞木を鐘と反対側に‘バックスウィング’する。それが一番のポイントです。バックスウィングの反動で自然と鐘を撞くのです。

 最初はおっかなびっくり撞いておられた‘新人’も、10打するうちに段々とわかっていかれたでしょう。これから慣れてくれば、鐘の音はますます澄んでくるでしょう。

 朝夕6時の鐘撞きはなかなか大変です。朝は起きればいいのですが、夕方は外出することもあり、それまでに帰って来なければなりません。

 でも、四季折々の変化が本当によくわかります。日が短くなったり長くなったり、桜が咲いたり、夕焼けがきれいだったり・・・。ぜひ、それを楽しんでいただければと思います。

 さぁ、明日から本番です!

〜 試し撞きをする‘新人’ 〜
2011年5月31日(火)  No.2884

電気屋さん痩せる
 朝には雨もほぼあがりました。本当によく降りました。

 午後、電気屋さんが茶所のエアコンの移設工事に来てくれました。

 急いで工事をして欲しいので何度もお店や携帯に電話をしたのですが、音信不通。やっと通じたと思ったら、「体調が不良なので・・・ お急ぎでしたら、他の電気屋さんに行ってもらいます」とのこと。

 今日、奥さんに「大腸癌で手術をして、一昨日、退院してきました」と聞き、ビックリ! 「後で見に来るようですよ」と、しばらくして来られた電気屋さんはゲッソリ痩せておられました。7〜8キロ痩せたそうで、大腸を50センチほど切除したと、傷口を見せてくれました。予後は心配はないということでした。

 年齢はほぼ同じくらい。他人事とは思えません。「もし、倒れたら・・・」ということを最近はよく想像します。


 ボクももともとお腹は弱い上に加齢もあるので、整腸を期待してビフィズス菌製剤を飲もうと、注文したばかりでした。効果のほどは・・・。

 人間ドックにも行ったほうがいいなぁ・・・。

〜 増水した池の畔で 〜
2011年5月30日(月)  No.2883

不思議
 強い雨の降りしきる中、「京都木工芸展」に行ってきました。

 会場は、烏丸御池のビル街の中の昔ながらの建物「嶋臺」という、もともとは酒屋さんだったところで、今はレンタルスペースとして使われている「京都指定歴史的意匠建造物」。

 この展覧会は、調度指物、茶道指物、曲物、彫物、挽物、桶などの京指物を作っておられる京都木工芸協同組合が毎年開いておられるもので、ボクが訪れるのも今年で3回目ぐらい。

 会員15のうち、自坊の檀家さんが2軒。しかも、共に毎月お宅にお参りに伺っているお家。もう1軒、真如堂で毎月かかるお茶会の世話人をしている方も会員。何という確率でしょう。

 会場に着いて、1軒の檀家さんと話をしていたら、受付にどこかで見たことのあるような和尚の姿。「あれぇ〜」「あっ!」 貫主が自坊の住職であった頃からよく境内に散歩に来られる近くの禅寺の師家さん。「知り合いに案内状をもらったもので」と話されているところへ、その知り合いが来られたのが、なんともう1軒の檀家さん。

 何だか不思議なことばかり。出していただいたお抹茶をいただきながら、「いやぁ、ビックリしました」「ご縁ですなぁ」と何度も繰り返しました。

 東山の山麓までまた歩いて帰るという和尚を、「雨がひどいですから、お送りしましょう」と誘い、貫主から譲り受ける約束済みだという嵯峨菊の苗をボクがついでの時に届けことを相談しながら、門の前までお送りしました。

 ホント、不思議の連続でした。


 帰って合羽を着て、樋や溝の点検と清掃をしました。濡れて冷えてしまいました。
2011年5月29日(日)  No.2882

扇風機を買う
 扇風機を買いました。エアコンはあまり使わないので、節電対策とは関係ありません。

 自坊には壁掛け式の扇風機が3台あります。でも、そのいずれもが危うい状態なのです。

 まず1台目は、ちゃんと正常に動いているのですが、ずいぶんな年代物。30年以上経っているのは確実。ひょっとしたら45年前のもの?

 古い扇風機から火が出たという話を時々聞くので、もうそろそろ替えた方がいいかと思いました。

 2台目はスイッチが壊れていて、コンセントを抜き差ししないといけないもの。危険はないのですが、ちょっと不便。

 3台目は動きが不信。動き始めはちょっと唸りを上げ、動いている途中もいつ止まるのかわからないような状態。「弱」では止まってしまいます。この機械は絶対に危ない。いつ火を噴くかわかりません。

 ということで、3台すべてを取り替えることにしました。

 一流ではありませんが、一応メーカー品。やっぱりリモコン付きが楽。ネット通販で3台買って1万5千円弱。マイナスイオン云々と書いてありますが、そんなのはどうでもいい。

 首振りがちょっとぎこちないですが、まぁまぁです。

〜 さぁ、取り付けないと 〜
2011年5月28日(土)  No.2881

ミーコ人気
 昨日に引き続いて、首・肩・腰、それに足までちょっと不調。

 骨が折れているなら別ですが、こういうことで整形に行っても湿布薬が出るだけなのは目に見えているので、行く気はありません。まぁ、行ってもせいぜい整体。ウォーキングなど、日にち薬で治ると思うので、結局どこへも行かず。

 茶所の引っ越し作業が明日から始まるので、アンテナ配線のために、屋根に登ったり天井裏に入ったり。昔はおくどさんで燃やしていたので、天井裏は煤だらけ。埃と煤まみれになりました。

 後はデスクワークなど。来月のシフト表も作らなければいけません。

 「今日の散歩道」更新のための写真も撮りました。景色は先週とそれほど大きく変わっているわけではありませんが、皐月が満開になっていたり、紫陽花が色づいていたり、少しずつ季節が進んでいました。

 ウツギの写真を撮っていると、ミーコが「ミャァー」といいながら近づいて来ました。この子は何かがもらえるのではないかと思うと、やけに人なつこく近づいてくるのです。
 「ミーコ」と呼ぶと、「ミャァー」と答えるところなどは、家猫のさくらよりもよほど愛想がいいです。

 更新を終えて何通かのメールをいただきましたが、皆さんウツギとミーコの写真に触れておられ、今日の更新の一番人気でした。

 寒い頃は姿を消していた猫たちも、最近は勢揃い。シロクロ(♂)は相変わらずゆったり。クロは風邪を引いているのか、いつも舌を出して鼻を垂れています。ブサイクは、遠くからでもボクを見るとサッと姿を隠します。みなそれぞれ性格が違います。

 さて、とにかく早く寝ちゃおう!

〜 「ミーコ、そこを横切るなってば!」 〜
2011年5月27日(金)  No.2880

つまずく
 雨もまだ降り出さないので、午後からは少し外の作業をしようと思っていたら、境内の電柱の立て直しの打ち合わせに電力会社が来たり、いろいろ雑用に追われて、結局なーんにも出来ませんでした。

 実は、昨夜からちょっと不調なのです。

 昨夜遅く、自坊の廊下で蹴躓きました。華道の教室で使った、砂利のいっぱい入ったバケツが廊下に置いてあったのです。

 暗かったのですが、慣れた場所なので、サッサと歩いていたら、突然衝突。一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。躓いて宙に浮いたような感じで、「あっ、このままいくと襖の枠にぶつかる。眼鏡が割れたら目を怪我するなぁ・・・」とスローモーションで考えているうちに、ちゃんと着地していました。

 ところが、身をかばって無理な体勢をしたのでしょう。直後から、首が痛み、腰も攣ったような感じ。一晩寝て、ひどくはなっていませんが、治ってもいませんでした。
 頸椎を軽く捻挫したのでしょう。もともと頸椎は弱いところなので、朝からウォーキングしたりして、バランスを保つように心掛けましたが、今日は、頭痛、肩の痛み、腰には棒が入っているような感じです。

 家庭内の事故が多いという話はよく聞きますし、檀家のお年寄りなどにも、気をつけるように言っていたのに、自分が・・・。まぁ、大事に到らなくてよかったです。

 寝るのが一番。今夜も早く寝ちゃおうっと!

〜 寝たふりしているシロクロ 〜
2011年5月26日(木)  No.2879

もみじの世代交代
 午後からは慣れない会計作業。

 いつもは触らない会計ソフトを手探りで使って、摘要や金額を修正したり。ようやく整合性が保てるようになりました。

 ‘正解’がある作業というのは、合わないと気持ち悪いですが、到達点があるので成果がわかりやすく、達成感がありますね。


 デスクワークは得意ではないので、寺務所が終わってからは、植木屋仕事。

 自坊の前に、樹齢70〜80年、ひょっとしたらもっと古いもみじの木がありました。残念ながら、この春、新芽を吹くことができませんでした。数年前から不調で、枝枯れなどが進んでいましたが、とうとう本体まで枯れてしまったのです。

 切ってみると、幹の中は空洞。もみじの宿命ともいえる現象です。カミキリムシなどが幹に穴を開けて中に入り、その穴に蟻が入ってきます。やがて雨水などが入って腐敗も進み、中が空洞になっていくのです。

 枯れて乾いたもみじの木は堅いのですが、中が空洞なので、どんどんチェンソーが入っていきます。思ったよりもずっと短時間で枯れた木の整理が終わりました。

 子供の頃には登って遊んだ記憶もあります。枯れ始めてからは、何度か登って手入れもしました。でも、これでお別れです。

 さぁ、また次代を担う木を植えるとしましょう。

〜 空洞になったもみじの幹や枝 〜
2011年5月25日(水)  No.2878

1周忌&晋山式
 今日は、ちょうど1年前に亡くなった先輩僧の1周忌。そしてそのお弟子(子息)さんの晋山式が東山のお寺で行われました。

 明け方までの強い雨も8時過ぎにはピタッと止んで、青空さえ見えてきました。本当によかったです。

 普通は1周忌の法事とおめでたい晋山式は一緒には行いません。案内状が届いた時から、「金封は何色を使えばいいのだろう?」「表書きは?」などということが話題になりました。

 故人は超宗派の僧侶の会の一員でもあったので、メンバーには、同じ宗派のボクが「受付が、1周忌用と晋山式用の2つ出来るそうですので、1周忌は黄白(京都式)、晋山式の御祝は紅白でお願いします」とFAXを回しました。

 昨夕、親族たちで故人の遺骨を本堂裏の墓地に納め、今日はまず1周忌のお勤めが他寺の僧を導師に行われ、そのままいったん外へ出て、次は新住職が導師となって晋山式の法要が勤められました。

 確かに異例ではありましたが、ちょうど1周忌の日にその弟子が次の住職となるというのは、一番の故人への恩返しでもあり、次を担う新住職の大きな励みともなったでしょう。

 先輩僧としていろいろなことを教えてくださった故人。今も生前中のいろいろなことを思い出します。本音で語り合える人でした。

 法要後の宴席の最後に、阿波踊りのアトラクションがありました。いかにも賑やかですが、精霊踊りや念仏踊りが起源だとも言われ、法要の後の出し物としても相応しいのかも知れません。

 途中、踊りの手ほどきを受ける時間があり、出席者全員が老いも若きも総立ちで、阿波踊りを踊りました。某寺の御門跡までもが・・・。結構疲れるものですねぇ。

 故人がもしもこの場におられたら、真っ先に壇上に上がって、うれしそうに踊って見せたに違いありません。そんなお茶目なところもありました。

 そんなことを考えると涙腺が・・・。 

〜 宴席での阿波踊り 〜
2011年5月24日(火)  No.2877

雨の日の内職
 今日は1日雨。九州南部が、平年より8日、昨年より20日早くも梅雨入りしたとか。
 西日本は6月に雨が多く、雨のピークは6月末。夏の訪れは昨年とほぼ同じ時期で、7月20日前頃の見込みだとか。もう梅雨の話題なのですねぇ。

 雨で外作業が出来ないので、午後からは、境内のお堂のご本尊を本来の場所に遷す作業などをしました。

 境内のお堂の仏像は、一時、かなり盗難に遭いました。それを避けるため、本堂に集めたりしたため、空になったままになっているお堂もありました。最近は、セキュリティー装置などを付けて戻っていただくようにしています。

 今日の仏様は小さいので、アクリルケースに入れた上で御厨子にお納めし、さらに施錠して、セキュリティーの備えのあるお堂に戻っていただきました。だんだんと境内のお堂の整備も進めていきたいと思っています。

 先日来、お盆に備えた過去帳の整理を始めています。過去帳といっても、自坊では20年ほど前から電子化しています。ですから、データーを加えたり訂正したりの作業です。実際に見る時は紙媒体にしますので、その体裁の整え方も、長い年月をかけて年々進化してきました。

 ボクが僧侶になってからでも、送った人の数は4〜500人。整理をしていると、そんな人たちのことも思い出します。そしてやがて自分も・・・。

 雨の日の夜は長いですねぇ。

〜 今年はよく咲いた山法師の花 〜
2011年5月23日(月)  No.2875

新芽を切られる
 今朝はずいぶん降りました。お陰で、樋や排水のチェックができました。

 天気は次第に回復。午後は雨も上がってきたので植木屋作業。

 葉っぱにはまだ雨粒が付いていて、剪定などをするとこちらも濡れるのですが、多少のことはお構いなし! 茶所の裏側の剪定もほぼ終わりました。

 今年もヘブンリーブルーを育てるべく、種を蒔いたりしているのですが、せっかく芽が出て二葉が開いてきても、虫にかみ切られて半分がダメになってしまいました。薬を撒いても効果がありません。他にも芽が出ているものはたくさんあるのですが、朝顔の被害が顕著。おいしいのでしょうか?

 今日もう一度蒔いて別の場所で保管し、虫除け対策などを万全にするようにしました。これでダメなら、もう一度種を買ってこなければいけません。

 蚊も一気に増えてきました。ムカデもうろうろ。虫たちとの‘戦い’が本格化してきそうです。

〜 チョコレート色の八角蓮の花。何だかよくわかりません 〜
2011年5月22日(日)  No.2874

蒸し暑い中を走り回る
 今日は蒸し暑い日でした。

 何だか1日走り回っていたような感じ。

 朝から2軒月参りに伺い、事務所にチラッと寄って自坊で早昼を食べ、八坂神社へ。12時から舞殿で行われる知人のお嬢さんのオープン形式の結婚式に僧衣で参列?見学?

 ジリジリと照りつける太陽のもと、お二人の知人友人たちと一緒に立って結婚式の進行を見つめました。舞殿の中はよく見えるので、何が行われているかはだいたいわかるのですが、残念ながら声は何も聞こえませんでした。

 角隠し姿が可愛かったなぁ。若いお二人、お幸せに!

 25分ほどで式が終わり、お嬢さんに手を振って、もう1軒月参り。

 終わって、東山の某寺で行われる定例の大般若転読会に出仕。いつの間にか、5人の出仕僧の中の‘最長老’になってしまいました。ちょっとショック。

 事務所に帰って、書類の整理などをして、終業時間と共に自坊へ。

 大般若で大声を出したので、かなり疲れてしまい、20分だけ寝ようと横になってしばらくしたら、瓦屋さんから電話。今日から始めた工事のことで相談があると言って、すぐに来てしまいました。あ〜ん、寝損ねた・・・。

 そうこうするうちに、友人との会食に出かけなければいけない時間。早目に出かけて、ユニクロで夏用のアンダーウェアーを買いました。

 那須から来た友人と、いろいろな話をしながら会食。地震や原発の影響もかなりあるようでした。

 今日はこれでオシマイ!

〜 八坂神社舞殿での結婚式 〜
2011年5月21日(土)  No.2873

枝打ち完了
 今日もまた快晴の夏日。

 またまた7時過ぎから茶所の枝打ち作業。1時間ほどやって、檀家宅へお参りに行き、帰ってまた枝打ちと思ったら、急いでガラの搬出をしなければならなくなりました。

 畑を作った時に出てきた植木鉢や瓦の欠片の処分を、朝、石屋さんに会ったので頼んだところ、帰った時に「お昼一番に取りに伺います」と言われたのです。

 ガラは自坊の奥。そこからトラックが入るところまで出してこなければなりません。距離にして約50メートル。手押し車で4回。18袋のガラを搬出。また、手製の焼却炉を壊した時の煉瓦も搬出。これも相当な量がありました。全体で500キロぐらいにあったのではないでしょうか。

 でも、これでスッキリ! 畑もほぼ完成しているので、これからは家庭菜園&ガーデニングが楽しめます。

 午後は枝打ち作業に復帰。

 茶所の屋根にアンテナを取り付ける作業もしました。茶所の屋根に久しぶりに登りましたが、ゆるやかで広々としていていい感じ。ゴロンと横になりたい気分でした。

 後はひたすら枝打ちと片付け。成果あって、茶所の裏庭はかなりスッキリしました。これで一段落です。

 ゴメンナサイ、片付けが残っちゃいました。明日は忙しいので、職員さんに頼んじゃおうっと!

〜 トボトボ歩むブサイクちゃん 〜
2011年5月20日(金)  No.2872

桜ん坊、熟す
 今日も快晴の夏日。

 7時過ぎから、一気に延びた草を草刈り機で刈りました。草の匂いがプーンと香り立ちます。

 今日は、桜ん坊の木に鳥がいっぱい来ています。昨日まではそんなことはなかったのですが…食べ頃になった証です。

 「鳥に盗られるものか!」と高枝切りで、枝ごと収穫。ちょっと酸っぱいですが、とても自然な味です。

 いつも「メダカの学校」に来て下さる方が、たまたま桜ん坊の熟し具合を見に来られたので、「今日がちょうどいいですよ! 明日になったらなくなってしまいます」と、またもや枝ごと切ってたくさん差し上げました。

 ヒヨドリは桜ん坊を丸ごと飲み込んでいます。メジロは集団で来て、同じ実を何度も突いて食べています。ヒヨドリとメジロの争奪戦も、見飽きません。

 桜ん坊が熟すのは、例年よりも1週間〜10日ほど遅い目でした。

 季節を満喫!!

〜 夏の陽を受けて光る桜ん坊 〜
2011年5月19日(木)  No.2871

ダーツ・バー
 昨日とは打って変わった快晴。境内の緑もどんどん濃くなってきます。どこかへ行きたくなってきます。

 夕刻より、職員の歓送迎会。一人が退職、二人が新たに勤められました。

 会場は三条の京野菜のお店。前回のタッチパネルの店は、狭くて、チープで評判がよくなかったので、今回は上品に。

 彩りもきれいで、器もよく、何よりも広くて清潔感があって、みんなにも気に入ってもらえてよかったです。

 2次会はダーツバー。職員さんのたっての希望です。

 ダーツをするのは初めて。今のダーツは、機械がすべて計算してくれるので、投げていればいいだけ。

 一人が3本ずつ8投するのですが、4人組でやっているとすぐに順番が回ってくるので、ゆっくり喋ったりしていられません。

 ボクはこういうゲームはどうも性に合いません。何か‘結果’や‘収穫’があればいいですが、ただ投げて点数を争っていても、「何になるの?」という気がしてしまうのです。実地で行う「植木屋ゲーム」などがあればいいのに・・・。

 結果はまずまず。力を抜いて、紙風船を飛ばす要領で投げるのがいいみたいです。

〜 緑が濃くなった境内 〜
2011年5月18日(水)  No.2870

イヒョウを突かれる
 お昼前から雨が降り出始め、次第に本降りに。雨脚が強くなり、雷が鳴ったかと思ったら、パッと晴れて…それだけでは済まずに、今度は雹。また雨。夕方までそんな繰り返しでした。

 雹を見たのは久しぶり。イヒョウを突かれました。上空約5700メートル付近に氷点下20度前後の寒気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定になったのだそうです。

 外作業は諦めて、茶所の扉の立て付けを直したり、工作をしたり。住みやすいようにしてあげなければ・・・。

 先日、檀家さんが廃棄される古い仏壇の扉をもらい受ける約束をしましたが、仏壇屋さんがその扉を届けてくれました。漆の部分にはヒビが入っていますが、螺鈿の細工はなかなか綺麗。山水画が彫られています。反対側には漢詩の螺鈿細工が施してあります。

 さて、これをどう使いましょう。衝立などに仕立て直してもらおうかなぁ。捨てるのはもったいない。

〜 譲り受けた扉の螺鈿細工 〜
2011年5月17日(火)  No.2869

茶所
 椎の木の花の生臭い匂いが境内に漂うようになりました。好ましい匂いではありませんが、季節の移ろいを感じさせる匂いです。

 茶所の裏側にある大きな椎の木の下枝を払いました。近々、この茶所に人が住まうことになりそうなのです。

 茶所に住む人は、朝夕6時の鐘を撞くのが仕事となります。10年ぶりぐらいで、朝夕の鐘の音が近隣に響き渡ることになりそうです。有り難いことです。

 それに備えての枝払い。建物の周りの清掃、鍵の修繕、プロパンガスの手配などもしました。

 ボクも10数年前、この建物に住んで朝夕の鐘撞きをしたことがあります。

 朝な夕なに鐘を撞くと、季節の移ろいが本当によくわかります。春は八重桜に包まれ、次第に濃くなっていく緑、紅葉、雪景色・・・日の長短も実に如実にわかります。冬の朝は鐘撞きも辛いですが、夕焼けの綺麗な日など、言葉を失います。

 朝の6時はまず撞くことが出来ますが、夕方の6時は外出することもあって、代わりの撞き手を手配しなければならないこともあります。住む時の契約書に、鐘撞きの連帯保証人を書く欄があるのはそのためです。

 子供の頃は、夕方の鐘の音が帰宅の合図で、それまでは木登り、チャンバラ、住み家作り、ターザンごっこなど、とことん遊んだものです。

 そんな鐘の音が復活するのが何よりも嬉しく、心弾ませながらの清掃・修繕作業でした。

〜 茶所前のビオラ 〜
2011年5月16日(月)  No.2868

法事重なる
 今日は法事ラッシュ。

 9時の納骨に始まって、10時・11時は年回、12時は納骨のノンストップ。仏間で法要をして、墓前で読経をしてを連続4回。さすがに4座というのは厳しいです。

 皆さんのご希望が重なるためで、「午後ではいかがですか?」と申し上げても、「できれば午前中に」と言われればそうなっていきます。

 午後は‘抜け殻’状態。事務仕事をしたり、更新用の写真を撮ったりして、夕方から更新作業。早く終わらせて寝たいの一心で、頑張りました。


 写真を撮る途中、本堂裏の屋根葺き替え現場に行きました。

 13日、職人さんが屋根から落ちて、救急車で搬送されたのです。重篤な状態ではないとは聞いていたのですが、昨日は法要のため工事がストップしていたので、今日聞きに行きました。

 足場に登りましたが、高い・・・。「この上から滑って落ちたのか・・・」と考えた時、落ちる時の時間の長さを真っ先に想像しました。

 そういう時って、ずいぶん時間が長く、いろいろなことが頭に浮かびます。「どうやって落ちるかな・・・ 頭からだったらまずいな・・・足から落ちても折れるなぁ・・・死んでしまうのかなぁ」などと、いろいろ考えたに違いありません。

 落ちた職人さんは60歳代かそれ以上。軽傷で済んでいるといいのですが、この事故を契機に廃業されるかも知れません。何だか他人事とは思えません。

〜 足場から撮った作業風景 〜
2011年5月15日(日)  No.2867

フル活動
 今日は、某企業グループの物故社員慰霊法要。本堂の裏の慰霊塔のところに大きなテントを張って行われました。

 今日は爽やかな晴天で、若葉も美しく、清々しい法要となりました。

 参列された皆さんとの浄齋を終え、お見送りをした後、葬儀のため京都の西のはずれまでタクシーで行きました。

 タクシー〜電車〜タクシーを乗り継いでとも思いましたが、時間的なロスも多く、荷物も重いので、思い切ってタクシーで直行。いくらかかるか心配でしたが、メーターを見ているうちに眠たくなって爆睡。気が付いたら、間もなく目的地。メーターは3280円。高くつきましたが、予想以下でした。

 すべてが終わったのは6時半頃。今朝は6時過ぎからフル活動だったので、ちょっと疲れました。

 さぁ、明日も大変。早く寝ちゃおう!

〜 慰霊法要会場 〜
2011年5月14日(土)  No.2866

亀との遭遇
 朝、車で境内を走っていたら、砂利の上に何か大きいものが・・・ 亀だぁ! 危うく轢いてしまいそうでした。

 は虫類、両生類はあまり好きではないので、亀もその範疇。職員さんに頼んで、池に戻してもらいました。ひょっとしたら、産卵場所を探しているのかな?


 午後、本堂裏の屋根の工事をしていた職人さんが、屋根から転落しました。救急車で搬送されて行かれましたが、幸い大事にはいたらなかったとのこと。

 普通の屋根よりはずっと高さがありますが、足から落ちたのと、下が土だったので、まだマシだったようです。
 
 雨の影響で、竣工が1週間以上遅れていて、焦りもあったのかも知れません。

 落ちた職人さんは60歳半ばを超えているでしょう。親方もショックを隠せない様子でした。


 夜はお通夜。

 今年はどういうわけか、亡くなる方が多いのです。まだ1年の半分も過ぎていないのに、亡くなった方が例年の3/4にもなりました。それは自坊だけの現象で、真如堂の他の塔頭は平年とそれほど変わらないとか。どうしてなのでしょう・・・。

 深夜や早朝に電話がなるとビクッとします。

 家族が亡くなるということは本当に大変なことです。ですから、‘慣れる’ことないよう、誠心誠意勤めさせていただいているつもりです。

 忙しくて、こっちも倒れてしまいそうです・・・。

〜 遭遇した亀 〜
2011年5月13日(金)  No.2865

雨上がり
 今日も午前中は雨。雨の中、企業研修の下見に来られた方たちを墓所などに案内したり、パワーポイントでプレゼンしたり。

 ようやく雨が昼過ぎにあがってくれたので、職員さんと草刈り機をもって境内へ。明後日、大きな法要があるのですが、雨で掃除が出来ないばかりか、たっぷりの水分と夏のような温度で、一気に草が伸びてしまったのです。

 まだ水滴だらけの草を刈ると、水気がどんどん飛んできます。ちょっとぬかるんだ場所などでは、泥も一緒になって飛んできます。お陰で、服の全面は泥だらけ。

 小用を足したくなってトイレに行ったところ、ズボンのチャックが壊れていて下がりません。すっかりそのつもりで行ったのに、いざ用を足せないとなると、その辛いこと。ジタバタしながら何とか目的を達成しました。危なかった・・・。

 帰って藤袴の挿し芽。挿し穂を作って、いざ挿そうとしましたが、用土がない・・・。仕方なく、明日回しとなりました。

 畑に液肥を撒いたら、夜になってまた雨。もう降らないと思っていたのに・・・。液肥が無駄になってしまいました。

 今日はなんだか空回り。

〜 いっぱい落ちたサクランボ 〜
2011年5月12日(木)  No.2864

屏風の‘旅立ち’
 昨夜からずっと雨。時折、かなり強く降り、樋は溢れるわ、溝は詰まるわ。台風の影響なのでしょうか?


 今日は久々に時間に余裕が出来たので、外回りの作業をしたかったのですが、この雨では無理。デスクワークを少しして、後は気になっている挿し芽作業をしました。

 野路菊はもうやめ! 藤袴の挿し穂を、きつい雨の中採ってきて、厨房で作業をしました。

 事務所で90、自坊に帰って50、挿し芽をすることが出来ました。「早くしないと・・・」と焦っていたので、ちょっと一安心。200を目標に、もうちょっと頑張ります。


 「花車図屏風」が、雨脚の強い中、修理に‘旅立ち’ました。これから、国立博物館の中の作業所で修復作業が進められます。

 搬出に先立って、行政から求められていた、屏風を真っ平らに開いたカットの写真を撮りました。

 職員さんに後ろから支えてもらっておいて、一隻ずつ、写真撮影。‘旅立ち’前の記念撮影のようでした。

 綺麗になって帰って来てね! 再会は1年後です。

〜 よく見ると、職員さんの指が写っているのがわかりますよ 〜
2011年5月11日(水)  No.2863

卯の花腐し
 今日は1日中、雨が降ったり止んだり。降る時はとても強く降りました。

 明日も雨の予報。

 「卯の花腐し」という初夏(陰暦4月)の季語があります。卯の花を朽ちさせるほど長く振り続ける雨。ちょうど、自坊の卯の花も満開です。

 今日は、朝一番と夕方の薄暗い中、野路菊の挿し芽をした他は、ほぼ1日、葬儀の対応でした。

 野路菊はそろそろやめて、藤袴の挿し芽に取りかからないといけないのですが、挿し穂に出来る枝を捨ててしまうのが勿体なくて止まりません。

 「そんなにたくさんどこに植えるのですか?」と言われつつも・・・。

〜 雨の中、満開の卯の花 〜
2011年5月10日(火)  No.2862

 文化財は高くつく
 屏風の修理への補助金の相談に行政関係の窓口を訪問しました。

 補助金を受けるためにはそれ相応の業者に依頼し、それ相応の仕様で修復をしなければなりません。

 でも、‘それ相応’がかなり高くつくのです。

 今回も、町の表具屋さんで見積をしてもらった金額と、文化財補修業者の見積額とでは、6倍以上も違いました。大きい桁ですから、額にしたら数百万円の違いです。

 文化財指定を受けている作品ならまだしも、今回の屏風はそうではありません。基本的には自費。今回はすぐれた作品だということで、補助金をもらえるかも知れませんが、それでも自費は相当な額です。涅槃図もそうでした。

 所有者によっては、補修費用を出してまで直さない場合も多いでしょう。補修はもちろん絵画や彫刻ばかりではなく、建物もしなければなりません。毎年毎年そんな費用が莫大にかかります。

 直したからといって、‘稼いでくれる’わけではありません。先人の遺してくれた物を守りたい、その意思だけなのです。

 「あれを直して・・・ 次はあれで・・・ いや、あっちの方が先かなぁ・・・」 そんな考えが頭の中をグルグル。

 あー 大変だぁー

〜 京都会館・・・写真がこれといってなかったので 〜
2011年5月9日(月)  No.2861

慶弔こもごも
 起き抜けに野路菊の挿し芽をしました。

 切った野路菊を持って境内を歩いていると、いつも散歩に来るおばあさんたちが、「また忙しいねぇ」と遠くから声を掛けてきました。「そうなんですよ。また、朝顔の水やりもお願いしますねぇ」「なんぼでもやりますよ」と会話を交わしつつ自坊へ。

 採ってきた菊の枝を挿し芽用に切って、とりあえず50本ほど差しましたが、時間切れ。檀家宅へお参りに伺いました。

 今日は塔頭の寺の晋山式。2年前の今頃、ボクもその日を迎えて大忙しでした。何だかどんどん忙しくなっているような気もします。

 寺での式典を終えて、ホテルで祝賀会。乾杯の挨拶を聞いている時に、お腹のあたりで携帯がブルブル。予感がしました。

 乾杯のお酒を呑むのを控え目にして、座ってから携帯を見ると檀家さんの訃報。すぐに会場から出て電話をすると、枕経に来て欲しいというご依頼なので、今日はアルコール抜きとなりました。

 祝宴を終えてからいったん寺に戻り、車を運転して、ご自宅へ。夜なべに、白木の位牌や他の檀家さんのお墓の文字などを書こうとするのですが、我ながら嫌になるような下手くそな字。まったく困ったものです。

 今日もあっという間に終わってしまいました。もっと時間が欲しいなぁ。思っているようには事が進みません。

〜 地に落ちた八重桜の花びらともみじの新緑 〜
2011年5月8日(日)  No.2860

早川先生
 午前中に4軒のお宅に月参りに伺った後、お昼をはさんで「メダカの学校」。今日の講師は早川一光先生。

 先生は今年、米寿をお迎えになるとか。ご自分で車を運転して、奥さんを助手席に乗せてお越しになりましたが、お元気な様子に安心しました。

 先生とは20年以上のお付き合いになります。白衣を着せられて、一緒に西陣の家々を‘往診’に回ったこともあります。いろいろなことを教えていただきました。

 今日のお話はちょっとジョーク控えめ。最後に奥さんの手話を交えて「ふるさと」を合唱。楽しい会でした。


 終わってすぐに着替えて、玄関前の錦木にビッシリ付いていた蛾の幼虫を退治しました。

 先生を迎えに出た時にニシキギから細かいものが落ちてくる音がするので、ふと見上げてみたら、虫だらけだったのです。

 電動の強力な噴霧器を使って、一気に薬散しました。明日には、木の下が虫だらけになっているでしょう。

 どうせ噴霧器はこれから大活躍するので収納せずそのままにして、野路菊の挿し芽作業に取りかかりました。今の時期は、植物の生長と競い合いながらしなければいけない作業が目白押しです。野路菊、藤袴の挿し芽はしばらく続きます。

 今日も忙しい日でした。

〜 「川の流れのように」に振りを付けて踊る早川先生 〜
2011年5月7日(土)  No.2859

御命日
 今日は某家初代の御命日。318回忌が本堂で厳修されました。

 黄砂やもみじの花粕、樫の落ち葉などをまず掃除しないと! 僧衣とブロア(風でゴミを吹き飛ばす機械)、一眼レフを持って事務所へ。

 まずは、渡り廊下や回廊などを一吹き。その後、墓所までの参道を吹いて、蹲の掃除をしたり、玄関前に水を撒いたり。

 僧衣に着替えて、参列者の出迎え、法要。参列の方が食事をされている合間に、更新用の写真を撮って、お帰りになったら、また作業着に着替えて片付け作業。

 あっという間に終業時間。いろいろしたり走り回ったりで、腰が痛いどす。

〜 今日も新緑が美しい 〜
2011年5月6日(金)  No.2858

今日も特別拝観
 朝、月参りの途中で、寺町通にある浄土宗のお寺の特別拝観に行きました。

 真如堂の涅槃図と同じ人が描いた、同じような構図の涅槃図が公開されているのです。
 もともとは天台宗のお寺であり、真如堂の御本尊の作者である慈覚大師が開祖。この寺の歴代住職が『真如堂縁起』に登場したり、安倍晴明と所縁があったり、とても‘他人’とは思えないようなお寺なのです。

 でも、お参りするのは初めて。やはり、他の宗派のお寺って、何となく気後れして行きにくいものです。

 今回はこのお寺の人から招待券をいただいたので、思い切って伺いました。

 とてもよく整備されたお寺でした。説明などの行き届いていて、気持ちよくお参り、拝観することができました。よかったぁー


 急いで帰って着替え、草刈り機で一気に延びてきた草を刈りました。

 今夕・明朝は大きな法要があります。草が伸びていては格好悪いのですが、今日は職員も手薄。そこで、ボクも加勢というわけです。

 午後からは僧衣に着替えて、本来の仕事。


 帰って、また作業着に着替えて、ちょっと畑仕事。頑張り過ぎて、腰が痛いです。

〜 新緑が美しいなぁ 〜
2011年5月5日(木)  No.2857

筍掘りの見学
 今日、お参りに伺った家のある洛西は筍の産地。マンションの2階の通路から、竹林で筍の収穫をしている様子がちょうどよく見えたので、しばらく見学していました。

 テレビでも時々放映されていますが、素人が見てもほとんどわからないような地面に、「ほり」という細くて長い鍬のような道具を差し、クイクイッとやれば小さな筍が面白いように出てきます。

 竹藪の中には、収穫されないまま大きく育った筍が何本も生えていますが、それらは竹藪を維持するために竹にするのでしょうか?

 この収穫時期までに、農家の方が土を入れたりして手入れされているのを見て来たので、収穫されている光景は、見ているボクにとってもうれしいものでした。

 京都の筍はとても高価ですが、あれだけの手間がかかっているのだから、仕方ないとも思えます。

 お参りの前後に見た筍掘り、とても面白かったです。


 自坊の畑の開墾作業もかなり進みました。植木鉢の欠片などはまだどんどん出てきますし、植木鉢の片付けもまだ少し残っています。

 困ったことに、前住職が積み上げた堆肥混じりの土がて小山のようになって、処理できません。おまけに、鹿沼土が混じっているので、酸性土壌になっているはず。中和しようと、境内に放置してあった石灰を取ってきましたが、袋がボロボロで、運ぶ途中で破れてズボンは白い粉だらけ。叩けば埃の出る体になってしまいました。

 3つ畝を作りましたが、後は多すぎる土をどうにもできず、今年は高台のような状態のままで何かの種を蒔くことにしました。

 起き抜けや夕方、時間を惜しんでやっているので、腰にはかなりの負担。でも、もうあと一息! 頑張ろう! 植え付けや種蒔きの好機は待ってくれませんから。

〜 書院庭園の桜の花びらとヒメシャガ 〜
2011年5月4日(水)  No.2856

特別拝観
 「随縁の庭」を設計してくださったS氏が、静かでゆっくり見られると勧めておられた庭は・・・確か、妙蓮寺? 妙顕寺?

 春の非公開文化財の特別公開で、妙蓮寺が公開されるというので、某ルートから入手した招待券を使って拝観に行きました。

 「十六羅漢石庭」は、なかなかいい庭でした。でも、惜しいことに、庭の向こう側と横の二方向がグランドらしく、背の高いネットがどうしても目に入ってしまます。街中の庭の難しさを感じました。

 はたして、オススメの庭はここであっていたのかな? どうも違ったような・・・。

 続いてもう1ヶ所。大徳寺本坊。さすがにメジャーな場所。建物も立派で、整備も行き届いています。大徳寺は、他にも特別拝観をしている寺院がたくさんあり、人も大勢でした。

 今季の特別拝観では、16社寺が公開されています。拝観料は800円。半額は主催する団体へ行き、公開している社寺は半額だけ。宣伝費や、説明係の日当などもかかるのでしょうが、それにしてもちょっと高い。何度か行きましたが、かなり当たり外れもあり、内容的に「値段相応」ということはあまりありません。招待券で行っていながら、文句を言っていてはいけませんが・・・。

 でも、他のところを見て、「このやり方はいいなぁ」「これは注意しないといけないなぁ」ということがいろいろあって、とても参考になります。今回も得るところ大でした。
〜 十六羅漢石庭 〜
2011年5月3日(火)  No.2855

つちふる
 「霾(つちふる)」日でした。

 近くの東山を見てもぼんやり。遠くの西山は見えません。余計なものが飛んできましたが、季節感を味わうにはいいかも知れません。

 『奥の細道』にも「雲端につちふる心地して」と出てきますし、『源氏物語』にも「朧月夜」として出てきたりしますから、太古の昔から黄砂は降り続けているのでしょう。

 砂だけならまだしも、汚染物質も加わっているのですからたまりません。


 檀家の90歳になられる老夫婦から、仏壇を買い換えたいと連絡があり、今日、お性根抜きのお勤めに伺いました。

 最初は、おじいさんが「すぐに新しい仏壇を買いたいから、古い仏壇を持って帰って欲しい」と言われ、「新しい仏壇と引き替えに仏壇屋さんが持って帰ってくれますから」と説得したのですが、なかなか話が・・・。「わかりました。じゃぁ、ボクが軽トラで行って、引き取って帰りましょう」と引き受けました。いったん電話を切った後、今度はおばあさんから電話がかかってきて、一切を仏壇屋さんにお願いするということになり、仏壇を運ばなくて済みました。

 滋賀県出身の方なのですが、滋賀県の仏壇はずいぶん大きいのです。「小さいのに買い換える」とおっしゃっていたので、今日伺った時にどれくらいのサイズに決めたか聞くと、それでも普通の仏壇よりは大きめでした。

 古い仏壇は中国式とかで、その昔、ご先祖が神戸で求められたのだとか。扉にはそれを思わせる螺鈿細工が施してありました。廃棄してしまうには勿体ないので、扉は譲り受けることにしました。

 また、御本尊は総丈45センチほどの立派な阿弥陀様。明治初期か、それ以前のものでしょう。この仏様も処分してしまうには勿体ないので、引き取らせていただいて、御本尊が盗まれた境内のお堂におまつりしました。これで、仏様も、お堂も生きてきます。

 よかった、よかった。

〜 黄砂に煙る大文字山 〜
2011年5月2日(月)  No.2854

人の少ない連休
 お昼前から、恒例の東山の聖天さんでの大般若転読会法要。大きな声を出して拝むので、ちょっと疲れました・・・。

 帰ろうと思ったら、東山通は大渋滞。川端通に迂回して帰りましたが、やはり渋滞。

 夕方、向日市までお参りに行くのに、渋滞を覚悟してずいぶん早目に出かけたら、今度はぜんぜん混んでいなくて、予定よりもうんと早く着いてしまいました。渋滞は局所的なようです。

 例年の連休に比べたら、やはり人は少ないようです。特に、外国人の姿をあまり見かけなくなりました。

 政府、原子力保安院、そしてマスコミも、言っていることが本当に信用できるのか、一連の発表からはもちろん、外国の対応を見ていても疑問に思えて当然でしょう。

 混んでる連休は嫌ですが、活気のない連休も困ります。たくさんの人が心から楽しめる連休になるといいなぁ〜

〜 尼寺の近くの道標 〜
2011年5月1日(日)  No.2853

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