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2010年4月の日記

涅槃の庭の桧の剪定
 本職の植木屋さんが、今日から書院の「涅槃の庭」の剪定作業。背の高〜い桧7〜8本の枝を透かす作業です。

 1988年にこの庭が造られてから22年。今まで、桧は一度も剪定されたことがなく、枝は暴れ放題、時期になると無数の実が落ちて掃除が大変でした。

 植木屋さんも命綱をつけての作業。次々と枝を透かしていきます。実に見事です。惚れ惚れします。

 やってもらっているうちに、「あそこもやってください」「あれも切ってもらえますか」と作業は増える一方。最初は3日間の予定でしたが、それで終わるかどうか。もちろん、費用も・・・。

 境内も庭もどんどん綺麗になっていきます。うれしいなぁ〜

〜 シルエットの植木屋さん 〜
2010年4月30日(金)  No.2486

ウンが付く
 今日も午後から植木屋。椿の透かし剪定もあと一息です。

 塔の横にある椿の剪定を片付けて、次は鐘楼前。花の終わった木からかかっているので、場所はあっち行ったり、こっち行ったり。

 鐘楼前の椿に登って剪定していたら、どうも変な臭い。気のせいかと思いましたが、やっぱり臭います。猫のウンチの臭いです。

 「ひょっとしたら…」と思い、自分の足元を見たら、足を載せている枝にウンチが…  その前に足を置いていた枝にも、その前の枝にも… 椿の木のあちらこちらに猫のウンチが…

 「あかん。これはもうやってられんわ」

 このまま剪定を続けていると、靴の裏どころか、手や服にウンチが付くのは必至。そそくさと木から降りて、今日の剪定を放棄しました。

 選定候補の木は、ほぼこれで最後。お天気もいいので仕上げてしまいたかったのですが…。

 仕方がないので、強風で折れた藤袴の茎を挿し芽する作業をして、今日の植木屋はお仕舞い! 無念です。

〜 新緑の向こうに小さくミーコ 〜
2010年4月29日(木)  No.2485

‘偵察’
 午後、外回りのついでに、牡丹で有名なお寺に行きました。他のお寺を拝観するのもとても勉強になります。

 ホームページで下調べしたら、駐車場があまりないとのことでしたが、難なく駐めることが出来て、境内へ。門には、三脚・一脚・写生禁止の張り紙がしてあり、どこでも、同じようなことで手を焼いている感がしました。

 広くない境内には牡丹がいっぱい! 花壇のようになっていてあまり風情はありませんが、色とりどりの牡丹は豪華です。

 ついつい細かいところに目がいってしまうのは‘偵察’ならでは。牡丹は綺麗ですが、境内の整備はイマイチ。この季節以外にはほとんど人が訪れないことが察してとれました。

 まぁ、あまり参考にはなりませんでしたが、気忙しさから解放されて花を愛でることが出来たいい時間でした。

 さぁ、明日からまた頑張ろうっと!

〜 豪華な牡丹の花 〜
2010年4月28日(水)  No.2484

ドライブスルー
 今日は、朝は檀家宅へ月参り、午後は会議、終わって5時半からまた檀家宅へお参りという予定。

 お昼はコンビニ弁当を車中でとも思いましたが、嵐のような荒天で、車から降りるのも億劫。

 「久々にドライブスルーで買おうかな」と思い、マクドへ。マクドは3年ぶりぐらい、ドライブスルーは・・・記憶にないぐらい。

 マイク越しに注文しなければなりませんが、何を買ったらいいかわかりません。「?????はいかがですか?」と言われ、進入経路の看板に書いてあったものだなぁと思い、「あっ、じゃぁそれを。ホットコーヒーと」と注文。

 品物を受け取り、しばらく走って、ホームセンターの駐車場に車を駐め、人目をはばかりながら食べました。僧衣だったので。

 海老をフライしたようなものがバンズに挟んでありましたが、何とも美味しくない・・・。「若者はこれが美味しいのかなぁ・・・年取ったのかなぁ・・・」と思いました。コーヒーも美味しくない・・・。以前もコーヒーは不味かったですが、改善されたと聞いて、少し期待していたのですが。

 「これならコンビニでお弁当を買えばよかった」とがっかり。ホームセンターでスコップなどを買って、会議に駆けつけました。

〜 今日の昼食 〜
2010年4月27日(火)  No.2483

新しい看板
 昨日の‘犬事件’の対応策として、看板を作り直しました。

 今までは、「糞は持って帰ってください。リードをつけて」という文句と犬のイラストだったのを、「糞を持ち帰らない人 リードをつけない人 犬の散歩お断り!」と犬に×を付けたイラストに替えました。しかも、今度はカラー刷り! 事務所のコピーをこの前カラー機に替えたのを活用しました。

 早速、古い看板の上に張り替えましたが、よく目立ちます。

 まぁ、最初から守る気のない人には看板が替わろうと関係ないかも知れませんが、今度のほうがインパクトがあります。

 実は、以前、職員さんが結構強い語調の看板を作ったのですが、「ちょっとキツ過ぎる」とボクが外した経過がありました。その後に「糞は持って帰ってください。リードをつけて」を立てたのですが、「やさしすぎる」と職員さんには不評だったのです。

 今度の看板に、職員さんたちは「効果があがる」「守らない人に注意しやすくなる」と満足。

 さぁ、効果があるやら・・・。

〜 新しい看板 〜
2010年4月26日(月)  No.2482

糞だりけったり
 毎日、本堂前の白川砂のところをはじめ、境内の所々に、犬の糞が放置されていて、職員さんの悩みの種。

 寺の参道入り口には、糞は持って帰ることとリードを付けて散歩するようにと、イラスト入りの‘やさしい言葉’の看板が立ててありますが、守る気のない人には何の効果もありません。

 昨日はリードを付けたまま放して散歩している人がいました。以前に注意したので、リードだけは付けていたのでしょう。夫婦揃って‘決まり’を守る気のない人たちです。

 今夕は、やはり大型犬をリードを付けずに散歩していた夫人がいたので注意したら、文句を言いながら付けました。「これは目が届かないところへ行ったら、また放すなぁ」と思っていたら、案の定。

 もう一度注意をしたら、人がいないのだからいいではないかとか、逆ギレされる始末。
 ちょうど、犬の散歩に来られていた見ず知らずの夫人が、「散歩させていただいているのですから、ちゃんと守りましょうよ!」と強い口調でおっしゃり、逆ギレ夫人は退散。

 犬の散歩を許容していて、寺にとって‘プラス’になることはなりもありません。苔や砂は足で掻いて飛び散りますし、オシッコ臭くなるし、そのうえ犬を放して散歩させたり、ウンチを放置されたりと、迷惑なことのほうが圧倒的です。

 それでも、皆さんの憩いの場になればと、様々な‘後始末’をしながら、犬の散歩を許容しているのです。

 「犬の散歩を禁止しよう」という意見も出始めていますが、無理もありません。犬のことばかりに近視眼になって、人として当然のことがわからなくなっているような、あまりにもひどい人が多過ぎます。ちゃんとマナーを守って散歩している人にも大変な迷惑です。

 出入りが自由だと、「何をしてもいい」と勘違いする人も多いですが、豊かな国の貧しい公衆マナーを痛感します。


 夕方、自坊に帰ろうとして歩いていたら、どこからともなく甘〜い香りが漂ってきました。

 「あっ! オガタマだ!」と急いで、オガタマの木を見に行くと、2、3輪が花を半分広げていました。

 唐種招霊(カラタネオガタマ)、「バナナの木」とも呼ばれる、香りが特徴的な木。ボクにとっては、季節を感じさせてくれるシンボルツリーの一つです。

 あ〜、咲いた咲いた、オガタマ咲いたぁ!

〜 半開きのオガタマの花 〜
2010年4月25日(日)  No.2481

ほんまにきれい、新緑
 今日は午後からひたすら植木屋。銀木犀やもみじを植えたり、椿の剪定をしたりしました。椿の剪定はあと4本ほどで完了で〜す。

 午後からは曇り時々晴れ〜晴れ時々曇り。剪定している木の横にカメラを置いて、晴れてきたら、すぐにカメラを持って写真を撮りに。

 正面参道は、垣根を低くしたり、樟などを伐採したりして、今年になってからずいぶん‘てこ入れ’をしました。その分思い入れも強く、今まで見えなかった角度で三重塔を撮ったり、新たに植えた百日紅の様子を確かめたり。かなり思い切った‘てこ入れ’でしたが、してよかったです。

 今日は新緑に魅了された日でした。本当に、本当に綺麗でした。

〜 普賢象桜と新緑 〜
2010年4月24日(土)  No.2480

久々の草引き
 曇り空の少し肌寒い日。

 檀家宅へお参りに行ったり、某企業グループの慰霊法要の打ち合わせとその折の浄斎の試食をしたり、自坊で法事をしたり、某企業の元会長や社長ご夫妻がお参りに来られたり、植木屋さんや板金屋さんが作業をしたり・・・なんか、目まぐるしい日やったなぁ〜 ちかれたぁ〜

 今日は更新写真を撮る時間もなかったので、明日に延期。

 夕方のわずかな時間ですが、自坊の新しい庭で、久々に草引きをしました。

 苔の間から、もみじや栴檀葉菩提樹の芽が無数に出ています。いつ終わるともわからない草引きをするのは、結構「無」になれます。ん〜 これはいいです。

 庭は、三ツ葉つつじが終わって、アメリカ花水木が満開となってきました。桔梗、萩、紫蘭などの芽も出て、見る見る大きくなっています。

 草引き、いいわぁ〜

〜 真もなく開花のつつじ 〜
2010年4月23日(金)  No.2479

とことん降る
 明け方から雨、雨、雨。半端じゃない降り方。「若葉にはいい雨です」などと言っていられません。

 見回ったら、あちこちの溝や排水路が麻痺状態。落ち葉などが詰まって流れなくなっていました。僧衣で溝掃除をするわけにもいかず、職員さんに依頼して流れるようにしてもらいました。こういう日の溝掃除は、開通した時の快感が何ともいえず、ぜひともやりたかったのですが・・・。

 今日は植木屋さんも、板金屋さんも、当然休み。自坊に来るはずの植木屋さんも休み。

 午後は大津・阪本で会議。

 山を越えて大津に出たところにあるホームセンターでお買い物。いろいろな苗をゆっくり見たかったのですが、そんなことをしていたらびしょ濡れになってしまいます。そそくさとゴーヤの苗だけ買ってレジに行ったら、「よく降りますねぇ」と店員さんが話し掛けてきました。「まったくひどい雨ですねぇ。本当にひどい」と念を押すように返したら、笑っていました。

 会議の出席者はほとんどが大学の教員ばかり。いつもながら議論を楽しんでいる様子で、現場と遊離してる感を否めません。「時間が勿体ないなぁ」と思いつつ、終わる時間を待ちました。晴れていたら、もっとイライラしたでしょう。とことん降ってくれてよかったかも知れません。

 さぁ、雨が上がれば、また季節が進んでいるでしょうか? この頃は、雨後にそんな兆候を探してまわる楽しみがあります。

〜 夕方の青もみじ 〜
2010年4月22日(木)  No.2478

着々と進む作業
 午後から気持ちのいい快晴。新緑が本当に綺麗! 新緑越しに見る八重桜もすばらしい!

 今日も境内ではチェーンソーの音が鳴り響いていました。本堂の裏の桧、杉、赤松を植木屋さんが伐採しているのです。材木として使える部分は製材所へ、使えない部分で節の少ないところは護摩木用に細かく裁断して貰いました。

 他にも手入れを依頼しているので、もう数日かかるでしょう。

 落ちる寸前の屋根を修繕していた大工さんの仕事も、この快晴で進みました。後は板金屋さんが仕上げるのみ。でも、明日は雨ですから・・・。

 ボクもほんのわずかな時間でしたが、昨日途中になっていた椿の剪定作業をしました。
 夕方、百日紅の苗が届きました。昨日から、宅配業者の配送追跡サイトで、どこまで苗が来ているか調べていたのですが、今日の昼下がりになって「配送中」となったので、業者に何時頃に配達の予定か聞いて、待機していました。

 5時前、3メートルほどもある、でも細くヒョロッとした苗が届きました。すぐに植木屋さんに頼んで定植。ボクも穴掘りをちょっと手伝いました。

 太い百日紅と比べると本当にか細い苗ですが、いつかは大きくなって、夏空に映える赤い花をいっぱい咲かせてくれることでしょう。大きな計画が一つ進んだ気がしました。

 夜、筍の佃煮を作りました。かたい筍は佃煮が一番! 今期2度目の佃煮作りです。この前は昆布を入れたらドロドロに溶けてしまって失敗。今回は山椒だけにしました。これでまたご飯が進みます。

〜 赤いバケツの右側に見える細い苗。左は百日紅の古木 〜
2010年4月21日(水)  No.2477

雨の中、プロ&アマの植木屋
 雨が降って新緑の色はますます鮮やか。

 境内の整備への思い入れのせいか、「こんなに綺麗な新緑は見たことがない・・・」と思えるほど幻想的な緑に包まれた境内でした。

 雨の中、植木屋さんは墓地内の樹木の伐採作業。直径30センチほどの樫など30本以上を、次々と伐採してくださいました。さ〜すがぁ〜

 腕はいいのですが、忘れっぽいのはボク以上の植木屋さん。昨日伐採してもらった樟やウバメガシの跡に植える百日紅の苗探しを依頼していたのですが、今朝尋ねると忘れていたとか。当てにならないので、ボクが通販で手配しました。

 「ペパーミントレース(夏祭り)」という、花の一つ一つが紅に白覆輪で、花穂全体が泡立つようなレース模様になっている珍しい品種です。大きくなって、夏空に花が映えるように咲くのが楽しみです! 茨城県から運んでくるのですが、明日着くかな?

 今日もボクは苗の植え付けや剪定作業。植木屋さんに負けていられません。今までにたくさん植えた苗も、雨で生き生きしていました。

〜 車の上にどんどん落ちてくるもみじの花粕 〜
2010年4月20日(火)  No.2476

伐採作業始まる
 今日から境内の木々の剪定・伐採作業が始まりました。

 まずは、正面参道の樟やうばめがしの剪定・伐採。大きくなった樟は本堂や三重塔を見えにくくしていて、石垣を恐しかけています。全部伐採したいのですが、いろいろな意見をお聞きして、一部剪定、一部伐採となりました。

 朝から植木屋さん4人が来て、実に手際よく作業を進めて行かれました。惚れ惚れするような技です。さぁ〜すが。

 夕方には今日の作業が終わりましたが、正面参道下から見た景色は一新されました。今まで、樟が邪魔になって、正面参道の途中から塔を見上げることが出来ませんでしたが、夕方にはスカッと見えるようになりました。

 伐採跡には百日紅を補植します。いまも「京都巨樹名木に」指定されている百日紅が植わっているのですが、‘老衰’で、木の中が空になり、倒壊寸前。




 今回すぐ脇に生えていた楠とうばめがしを伐採したことによって、正面参道から塔をバックに百日紅が見えるようになりました。その横に、若木を捕食して、古木の倒壊に備えることにしました。

 夏になると、塔をバックにした赤い百日紅の花が見られます。夏の見どころが増えました。我ながらグッドアイデアです。

 植木屋さんが作業している間、ボクは遠巻きに見ながら、植木の植え付け作業や選定作業をしていました。植木屋はいいなぁ〜 音を聞いていても、仕事を見ていても最高です。

 樟の香りが境内に充満。気持ちのいい日でした。

 さぁ、お次の伐採作業へ。

〜 伐採作業前 / 後  切った幹を吊す作業。こんなに塔がよく見える! 〜
2010年4月19日(月)  No.2475

腰じゃなくて背中
 今日も快晴。清々しいお天気でした。

 朝一番にブロアを分解。エンジンがかかっても、すぐに止まってしまうのです。原因はキャブレターか燃料フィルターではないかと思うのですが、結局わかりませんでした。

 買って植えたばかりのオオデマリが萎れて不調なので、もう一度植え直しました。元気になってくれるといいのですが・・・。

 朝からいろいろやっているうちに、9時にご自宅での百箇日のお勤めに伺う約束を失念しかかっていました。バイクで疾走! その後、年回法要3座。季候がよくなってくると、法要も増えて来ます。

 昼下がりからは植木屋に変身。

 今日届いた苗は「隠れ蓑」と「常盤万作」。隠れ蓑は日陰に強い木なので選びました。葉も大きいので‘目隠し’に使います。常盤万作は生け垣のアクセントに使おうと思って求めたのですが、花が綺麗なので目立つところに植えました。

 境内のことばかりやっていて、自坊のことがすっかりおろそかになっています。夕方、自坊の椿の剪定や「下野」の植え替えなどを少々。

 夜は、このところずっと6尺塔婆書きです。法要の時などに6尺塔婆をあげる慣わしがあるのです。法要が多いと塔婆も増えます。大きい塔婆は書くのに気力が必要で、毎日、そんなにたくさんは書けません。

 痛めたと思っていたのは腰ではなく背筋のようで、マッサージ椅子のローラーがちょっと当たるだけで飛び上がるほど痛みます。塔婆書きも堪えます。

 今夜は早々に寝ちゃおうっと!

〜 新緑と八重桜 〜
2010年4月18日(日)  No.2474

新年度事業着手
 今日は快晴! 朝の薄暗い時からでも、光のきらめきが違い、何だかうれしくなってきます。

 檀家宅への月参りと法事2座。今日は植木屋はしないでおこうと思っていたのに、ボクが境内を歩いていると、「あそこに大きな枯れ枝があります」と職員さんが報告しにやってきました。

 放っておくわけにもいかないので、鋸と脚立を持って現場へ(鋸はいつも腰にぶら下げているのです)。職員さんも、「やるはるのですか?」と来てくれました。

 大きな桜の枯れ枝を切り終えたら、「あっちも枯れているんです」と、さっさと脚立をその場所へ持って行きました。仕方がないので、また切り、次へ。結局、1時間半ほど作業をしました。

 今日から大工さんが、落ちる寸前の屋根を修繕しに来てくれています。雨の多い天気に翻弄されがちな本職の植木屋さんが、月曜日からの伐採作業の下打ち合わせに来てくれました。来週は何日も、チェーンソーの音が境内に響き渡るでしょう。新年度の事業がスタートです。

 晴れて、新緑がいっそう綺麗でした。

〜 塔で日向ぼっこする猫 〜
2010年4月17日(土)  No.2473

半日だけ植木屋
 今日は坊さんらしい仕事が何もないので、「丸々1日、植木屋をするぞぉー!」と意気込んでいたのですが、朝から時雨れ気味。

 それでも、こんな機会を逃してなるものかと、ヘッジトリマーを持って垣根の刈り込み。決して適期ではないのですが、伸び放題が気になっていたのと、近くに他の木を植えたり整備をするための下準備です。

 山茶花の垣根の刈り込みは楽勝。次は高く伸びた樫の木やこれまた超大きくなったモチノキの剪定作業。モチノキの枝は、電線や電話線に接触していたので、切るのに神経を使いました。

 これで下がかなり明るくなりました。さぁて、何を植えましょうか。

 昼前頃には雨が本降りになってきたので、残念ながら作業は中止。後片付けをする時間がなかったので、散らかりっぱなし。また職員さんに怒られます。

 午後は仕方なく事務仕事。

 毎日こんなことばかり書いていたら、植木屋さんの日記だと思われそうですね。

〜 砂紋を引いたばかりの雨に濡れた「涅槃の庭」 〜
2010年4月16日(金)  No.2472

松の剪定
 昨日から総門前で職員さんたちが草引きをしているのを見て、「これはチャンス!」と狙っていました。

 総門前の参道の両側に並んでいる松が伸びて景観がよくありません。「あの松はないほうがいい」という意見が大勢なのですが、内部事情で切るわけにもいかず、低めに剪定したいとずっと思っていたのです。

 わざわざ職員さんたちに「手伝って」と言わなくても、ボクがやっていれば多少は手伝ってくれるはず。「今がチャンス」というのはそういうことです。

 午後から、職員さんたちの間に割り込むようにして、剪定を始めました。

 松は葉の無いところから芽が出ることはなく、剪定の失敗が許されない木です。自坊でも松は植木屋さん任せで、ボクは一切手を出しません。しかし、今日はそんなことを言っていられないので、失敗覚悟でどんどん切っていきました。

 ねらい通り、そのうち職員さんも手伝ってくれて、思い切った剪定をした後の整枝作業は、道の南側は職員さん、北側はボクと分担。大きな切り口には他の職員さんが腐食止めを塗ってくれました。

 剪定した枝は軽トラ3杯分。15〜20年来の大胆な剪定となりました。

 こういうことをしている時は、腰や肩の痛みはすっかり忘れています。ちっとも痛くありません。夜になったら痛くなるかと案じていましたが、大丈夫。逆療法が効くのかも知れません・・・そんなことないのでしょうが、今のところは。

 最高気温10度の寒い日もなんのその! 懸案をひとつ片付けて、気分もスッキリです。

〜 うんと背が低くなった松並木 〜
2010年4月15日(木)  No.2471

寒さぶり返す
 朝一番に桜の花びらをブロアで吹いて掃除をしようとしましたが、ブロアが不調。どうしたんでしょう? 何度も何度もエンジンのスターターの紐を引っ張ったのが、かなり腰や肩に堪えました。

 今日は某銀行の新入社員研修。約200人のフレッシュマンが研修に訪れました。

 200人を4つのグループに分け、午前・午後2グループずつ、参拝してもらったり、寺の歴史などを説明したり。毎年の行事ですが、今年は人数も少ない目。景気の影響で採用が少ないことをこんなところで感じました。

 今日は季節が戻ったような寒さだったので、女性の中にはかなり寒そうにしている人もいましたが、ボクの肩凝りと腰痛にも今日の寒さは結構堪えました。夜になると余計に痛い・・・。

 夜、作業所の会議が終わってから、スタッフの女性に‘手当て’‘足当て’?をしてもらいました。心地いい感じ〜 でも、やっぱり痛い。これでは思いっきり植木屋ができません。痛いのを我慢して思いっきりやるという逆療法もいいかも!

 帰ってから、いただいた筍で佃煮作り。筍の佃煮、大好きなのです。固〜い筍は、佃煮にして美味しくいただいちゃおうっと!

 あー、今日も終わったぁ。

〜 日射しはあたたかそうですが、寒い! 本堂前に整列する研修生たち 〜
2010年4月14日(水)  No.2470

腰をひねる
 新しい靴下を履いて板の間を歩いていたら、ツルリ! 転けるのは免れましたが、無理な体勢をしたようで、腰をひねってしまいました。

 足袋でも、真っ新の時はよく滑ります。ボクのダジャレもよく滑る?

 先日来、肩凝りがひどくて、毎日肩にホカロンを貼っていたのに、今度は腰。うぅ・・・・・。最近、気持ち的にもちょっとイライラ気味ですし・・・。

 心身共に休養が必要かも知れません。

 でも、ボクには植木屋をするのが一番の休養。ただし、適度に。それが難しいんやなぁ。

〜 いつでも休養している猫たち / 満開の灯台躑躅 〜
2010年4月13日(火)  No.2469

墓誌
 花散らしの雨が一日中、時には強く降りました。

 境内のあちらこちらは花びらだらけ。水の流れに乗って移動したり澱んだりする花びらも、桜の季節の終わりを告げているかのようでした。

 雨の日は外の作業が出来ないと諦めがつきます。腰を据えて事務仕事をあれこれと。

 6月の納骨法要に備えて銅板製の「墓誌」というのを注文しなければいけません。古代史などには「墓誌」がよく出てきますが、今では極めて珍しく、ボクも初めての経験です。

 特殊なものなので、請けてくれるところがなかなか見つからず、昨今の銅価格などの高騰やリスクを考えて、業者は二の足を踏んでしまうのでしょう。

 しばらく業者探しが続きそうです。

 さぁ、これからは新緑の季節が一気に進みます。

〜 花びら模様の参道 〜
2010年4月12日(月)  No.2468

道すがらの花見
 大阪の檀家宅へお参り。

 混んでいるだろうから電車で行こうか、やっぱり車にしようかと迷った挙げ句、車で行きました。

 昨日の経験で、京都市内のどの辺りが混んでいるかがわかっていたので、それを避けて高速に入ると、下りの名神高速はかえって普段よりも空いている感じ。みんなの走る方向と逆だからかも知れません。

 高速を降りてからの道は、両側に桜がいっぱい。「さくらまつり」というのも開かれて、シートを広げたり、テントを張ったりしてお花見をする人がたくさんおられました。

 超順調に目的のお宅に到着!

 百箇日のお勤めとお仏壇の開眼を依頼されたのに、伺ってみると、「まだ買っていないのです・・・」。「・・・ そうですか、まだそういうお気持ちになられなかったのですねぇ」とお話し、ご遺骨を前に読経しました。

 帰りも超順調。3時間半ほどで往復してきました。

 暑くて暑くて、今年初めてカークーラーをつけました。

 夜から雨。明日も雨みたい。草木にはうれしい雨です。

〜 道すがらのお花見 〜
2010年4月11日(日)  No.2467

三ツ葉躑躅
 桜を楽しめる最後の土日とあって、市内の名所近くは大混雑。京都御所も一般公開しているので、近くは人だらけでした。

 移動するにも一苦労。どこが空いているか、どこなら観光客の車の影響を受けにくいかと思案しながら、スケジュール通りに動くのに苦心しました。

 夕刻帰って、疲れたので一眠りしようかとも思いましたが、時間がもったいないので、自坊前の草刈りをしました。草払い機を使うのは今年初めてなので、エンジンを掛けるのに奮闘しました。

 去年5月に完成した庭も、春を迎えるのは初めて。庭で初めて三ツ葉躑躅が咲きました。低山でよく見かける、印象深い花です。エゴノキの新芽も出てきています。苔や砂利の間からは、もみじの小さな芽がいっぱい! これも引かなければなりません。

 春の植物は‘スピード狂’。次から次へと作業が待ってくれています。

〜 自坊の庭の三ツ葉躑躅 〜
2010年4月10日(土)  No.2466

目が回る
 目の回るような日でした。

 朝一番に月参り。続きに、東山の門跡寺院で行われた明治天皇のご内室 昭憲皇太后の法要に出仕。

 浄斎を辞して寺をあとにし、夕べ亡くなった方の枕経。コンビニで弁当を買って、大津・阪本へ。

 駐車場で弁当を食べて、2時から会議。4時半頃に終わって、自坊へ。軽く食事をして、通夜へ。

 帰って、「やっと今日も終わった…お風呂に入って寝よう」と思っていたら、呼び出しの電話。会議の後、懇親会が大津であったのですが、2次会に京都へ出てきているので出て来いとのこと。天台宗の‘総理大臣’なども出席されているからと言われて断れず、タクシーで会場へ。御歴々などがおられ、会議の懇親会よりも人数が増えている宴席でしばし…。

 3次会へ行かれる方もある中を、無理矢理帰ってきました。こういった席は得意ではないので、疲れました。

 夜遅くになると、桜の名所もひっそり。帰りのタクシーの車中から夜桜を楽しめました。

〜 いただいた肉球饅頭 〜
2010年4月9日(金)  No.2465

春爛漫
 少し肌寒いながら快晴。風が吹く度に桜の花びらが青空に舞う春爛漫の日でした。

 午後からは、買い溜めていた苗の定植などを行いました。

 大手鞠、赤花ひょうたん木、桔梗は地植えにして、アメリカヒトツバタゴやチューリップの木はもう少し大きくなるまで鉢で育てることにしました。

 あ〜、楽しかった。早く咲いてくれないかなぁ〜 早く大きくなってくれないかなぁ〜

 朝、昼、夕、合間を縫って、「今日の散歩道」の更新をするために写真を撮りました。朝夕は風情がありますが、日中はあまり面白くありません。

 桜もそろそろ終わり。先月20日頃から、本当に長い間咲いてくれました。ありがとう。

〜 桜花ともみじの新緑の参道 〜

2010年4月8日(木)  No.2464

複合機の入れ替え
 今日お参りに伺った檀家3軒のうち2軒が、昨日・一昨日に植物園に行かれたとのこと。高齢者は無料ということもありますが、それにも増してゆっくり過ごせるというのが何より。

 また行きたくなる植物園です。


 午後からは事務所の複合機の入れ替え。今まではモノクロ機でしたが、今度はカラー機。同じ機能なら、カラー機のほうが安いのです。モノクロ機の生産がそれだけ減ってきているということでしょうか?

 機械の入れ替えに伴い、事務所のパソコンの設定をすべて変えなければなりません。もちろん業者がやってくれるのですが、事務所を占領されたような状態で、ほとんど仕事になりませんでした。かといって、放っておいて、植木屋をやりにはいけませんし。

 桜吹雪の舞う、寒〜い1日でした。

〜 苔の上の花びら 〜
2010年4月7日(水)  No.2463

剪定に汗する
 お昼ご飯をそそくさと食べて、「さぁー!」と椿の透かし剪定をしに境内へ。

 境内にはいつもよりずっと多くの人が訪れ、ご飯を食べたり、写真を撮ったり。ボクはそんなことお構いなしに、即、剪定に取りかかりました。

 今日はポカポカ陽気。あたたかくなってくると、虫も発生してきます。チャドクガやアメリカシロヒトリなどにやられたら大変です。ますます気が急きます。

 今日は3〜4メートルほどの木を3本、2メートルほどの木を1本、片付けました。1本はかなり切りすぎましたが・・・。

 剪定したい椿はまだまだありますが、花が終わるまでもうしばらくかかるので、これでしばらくは一段落できそうです。

 あっ、今日もまた花の苗を買ってしまいました。早く植えてやらないと。

〜 買ってきて、何の労もなく咲いた山芍薬の花 〜
2010年4月6日(火)  No.2462

植物園
 境内にこれから植えようと思っていたり、いま実際に植わっている植物などを、写真ではなくこの目で見たいと思い、植物園に行きました。

 今日はウイークデイながら天気もよく、駐車場に入るのにも少し並ばなければいけないほどでした。でも、広い園内は混んでいる様子もなく、ゆっくり廻ることができました。
 入ったところの広場は、毎年のことながら、チューッリップがくさん植わっていましたが、その他はまだそれほどたくさん咲いているわけではなく、「これから」という雰囲気でした。

 でも、さすがに桜は満開! 「植物園にこれほどの桜があるのか…」と思うほどでした。帰りに見た賀茂川沿いの「なからぎの道」の紅枝垂れも7分咲程度。桜を見に来たようなものでした。

 ひとつの目的であった椿は、あまり元気がなさそう。種類はビックリするほどありますが、花は期待したほど咲いていませんでした。

 大文字山などによく咲いている三つ葉つつじは満開。木々の新芽も可愛く綺麗でした。
 やっぱり植物園はいいです! たった200円でこれほど楽しめて勉強になるところはありません。

 園内を走り回る電動の作業車を見て、「欲しいなぁ…」となど思いつつ、早足で一回りした春爛漫の植物園でした。

〜 チューリップ! / 半木の道の紅枝垂れ 〜
2010年4月5日(月)  No.2461

久しくとどまる事なし
 日曜日。陽光にあふれ、絶好のお花見日より。

 今日は、昨日にも増して境内にはたくさんの人がお越しになりました。人が多いとトラブルが増えます。今日もそれなりにはありましたが、まずまず平穏。

 午後、特別公開していた「涅槃図」を片付け、代わりに「花車図」を出しました。いま発売されている『婦人画報』にも載っているのですが、涅槃図に比べると人気はイマイチです。ちょうど今の季節には合うのですが・・・。

 夕方、去年挿し芽をしたままの紫陽花を大きな鉢に植え替えました。本堂裏を紫陽花園にしようと思っているので、それに備えての大苗作りです。去年付けた札が判らなくなってしまっているので、どんな花が咲くのかは咲いてからのお楽しみ。

 この作業もまた数年後、十数年後の楽しみのための布石です。その頃ボクはどうしていることやら・・・。

 たくさんのお墓などを見ていても、故人の記憶があるのは、その子や孫の身内でさえ長くて50年程度。

 「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまる事なし。世の中にある人と住家と、またかくの如し」

 人の一生など川の流れの一滴にも及ばず、サッと流れ去っていくようなもの。大きな大きな流れのほんの一刹那の出来事。

 ボクが植えた木々がやがて大きくなっても、それを見る人に、ボクの記憶などあろうはずはありません。それがいい、そのほうが愉快だと思います。

 ただ、いまどんどん植えている木が少しでも成長した姿を、この目で見てみたい。それまでは生きていたいなぁと思うだけです。

〜 自坊から見た塔と桜 〜
2010年4月4日(日)  No.2460

花見客、繰り出す
 桜は満開。でも、ちょっと肌寒い日でした。

 境内にはたくさんの人がお越しになり、お弁当を食べたり、写真を撮ったり、思い思いの時間を過ごしておられました。

 京都市内の名所はどこも混雑。近くの銀閣寺の交差点は大混乱していたようです。出かける用事がなくてよかったぁー。

 今日の「メダカの学校」は朗読。フリーで活躍されているアナウンサーの方でした。

 「どうして、あんなにいろいろな声が出るのだろう」と、本の中の登場人物に応じて声色が変わることに感動しました。じっと聞いていると、例えば「これちょっと太り気味かな?」「これはお年寄りかな?」などと、登場人物が彷彿としてきます。

 「ボクも話をする時に、こういう技術を身につけたいなぁ」と思いました。


 夕方、行政からの郵便を開け、補助金に関する書類を見てビックリ! 「もう年度が変わっているのに、決算もしているのに、昨年度の事業を今からしろというの・・・」。エライことになってきました。週明けの協議が難航しそう・・・。

〜 朗読をしてくださっている星野さん 〜
2010年4月3日(土)  No.2459

桜満開
 朝まで雨が残り、午後も期待していたほどは晴れませんでした。

 桜はちょうど満開になりましたが、曇り空でイマイチ。更新用の写真も、何だか曇りがち。

 午後は花の終わった椿の剪定をしました。早く剪定してあげないと、来年の花付きに影響するので、最近ちょっと気忙しいのです。

 夕方、園芸店に行きました。そろそろ春の花であふれているだろうと期待していました。期待通り、園芸店は数週間前とは大きく様子が変わり、色とりどりの花がたくさん並んでいました。

 境内に植えるもの、個人的に楽しむものなどをたくさん買い込みました。また作業が増えてしまう・・・。でも、植物を相手にしているのが、いちばん心も安まります。

〜 苔の新芽の上に落ちた桜の花びら 〜
2010年4月2日(金)  No.2458

新年度
 今日から新年度。

 一昨日の役員会を経て、今日を待って、植木屋さんや畳屋さんに仕事を発注しました。なかなか来てくれない大工さんには、それを見越してすでに発注済み。

 1日に何回も電源を落とさなければ行けなかったコピー・プリンタ・FAXの複合機も、業者に電話したところすぐに飛んできてくれて、契約。8年前にモノクロ複合機を買った値段で、カラー機が買えました。

 書院の掃除も、今日から作業所の人たちに委託することになり、指導員も含めて3人で、トイレや廊下、台所、土間などの掃除をしてもらいました。

 いろいろなことが変わる4月1日。気分もリフレッシュ!!

〜 門前の桜 〜
2010年4月1日(木)  No.2457

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