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2009年7月の日記

朝は植木屋、夜はパソコン
 今日は久々にお天気。

 朝は目覚ましをかけず、外の明るさの具合で自然と目が覚めるようにしているので、天気のよい日は早い目に起きます。天気の悪い日は5時半、いい日は5時前ぐらいでしょうか。この30分が、大いなる差を生みます。

 外回りがある日は、僧衣を着て、だいたい9時前には出かけますが、ない日は思いっきり外の作業ができます。暑くなってくると、早朝の涼しいうちに作業が出来ることはとても貴重なのです。

 朝の作業は密度が濃く、ずいぶん作業がはかどって、予定以上の成果があがります。今朝も、事務所の庭の草刈りや自坊の木の剪定、遠方のためお盆の墓参ができない方の代わりにお参りする時の樒の供花作りなどをしました。充実した時間でした。


 夕方、事務所を閉めようとしていたら、テレビ局から『真如堂縁起絵巻』の応仁の乱の合戦場面のデーターが今日中に欲しいという連絡が入りました。

 あまりにも急な話ですが、貸出料も入るので、背に腹は替えられません。「ポジなら今すぐに送れるけれど、データーはないので、本をスキャンしたものしか提供できない」という条件にも、先方はとにかく使いたいとのこと。

 夕食を終えて、本をスキャン。あいにく、その画像は2ページに渡っていて、ページの真ん中に影や線が入ってしまいます。それを手作業で細かく修正して、なんとかデーターを完成させ、ネットで先方に送りました。

 この作業に2時間近くかかり、それから「今日の散歩道」に着手。3時間かかってようやく作り、ようやくビールを飲んで一段落。あ〜、やれやれ。。。

 7月も終わり。さぁ、お盆の8月がやってくるぞぉー

〜 気持ちよさそう〜 〜
2009年7月31日(金)  No.2213

書き直し
 朝、散歩に行ったら、黒谷の文殊塔の前から、西山がとても綺麗に見えました。夜中の激しい雨が、塵芥をすべて地中に染み込ませてくれたかのようで、久々に爽やかな景色でした。

 昨日続いて今日も企業研修。昨日は蒸し暑い上に、掛け軸がいっぱいぶら下がった本堂での研修でしたが、今日は近日中稀な過ごしやすい日和でした。虫払会の掛け軸も今日仕舞えればよかったのですが・・・。


 土曜日の法事の6尺塔婆を書き終え、今日もほぼ順調に終わりつつあるように思えた夜、どうも嫌な感じがして過去帳を見直すと、塔婆に書いた戒名が間違っているのに気が付きました。

 小さい間違いなら削って修正するのですが、間違っていたのが戒名であり、しかも字数が違うので、書き換えるより仕方ありません。

 昨日、表を書いて、今日、裏を書き、やれやれ仕上がったと思っていた6尺塔婆6本がボツ。書き直し。気を取り直して、新しい塔婆に表だけ書き直しましたが、今日の気力はここで尽きました。

 明日もまずまずのお天気かぁー。そろそろ梅雨明けでしょうか。週間予報、どうなってるの!

〜 朝の爽やかな景色 / 黒谷西雲院の蓮 〜
2009年7月30日(木)  No.2212

失せ物、出る
 雨で湿気を含んでいたため片付けられなかった掛け軸など。25日の虫払会から4日経った今日、ようやく片付けました。

 昨日の段階では60〜80%もあった降水確率も、今日には30%程に下がり、実際は朝少しパラついただけで、ずっと曇天でした。

 片付けるに適した天気なわけではありません。ずっと雨続きで、掛け軸などはまだ湿気をたっぷり含んでいます。でも、週間予報では来週にならないと晴天は望めません。それまで、ほとんど傘マーク。かといって、いつまでも本堂に吊しておくわけにもいかないので・・・。午後から10人がかりで2時間ほどかかって、何とか土蔵に仕舞いました。

 お盆が終わった晴天の日などに、もう一度出してきて、完全に乾かしてやらなければなりません。大変な虫払会になってしまいました。


 書架を片付けていて、ふと封筒の中を見たら、失せ物になっていた名刺入れが入っていました。まったく予期せぬ出来事でした。

 誕生日? クリスマス? バレンタイン? 何かの時にボクのリクエストでプレゼントしてもらったもので、見当たらなくなってしまったことを、とても口に出せずにいました。

 どこかにしまい込んでいるのだろうとは思っていましたが、ようやく出てきた、やっと出てきたと安堵し、気になっていた塊が一つ溶けた気分です。

 「実は・・・」と打ち明けて、出てきた喜びを素直に表現したいところですが、言わずに越したことはないでしょうね。

 本当にヨカッタ!! 万歳!!

〜 本堂の軒下で汗の引くまで休憩する人。そんな ど真ん中で・・・ 〜
2009年7月29日(水)  No.2211

蓮、初咲き
 自坊の蓮がやっと咲きました。

 隣寺を見ても次々と咲いていますし、墓地管理所などはもうすっかり種になっています。

 今春、前住職が残していった蓮の植え替えを初めてしたものの、やり方があっているのかどうか・・・。大きな葉っぱだけが茂り、一向に花芽が上がって来ないので、「植え替えの方法が悪かったのかなぁ」と気になっていました。

 以前は、庭の中に置いてあったので人目に触れることは少なかったのですが、今は自坊の門内に置いてあるので、門の外からも咲いている姿が見えます。

 今朝早くも、「蓮が咲いていますね」と通りがかりの方に声を掛けていただきました。我が子の成長のごとく嬉しかったです。

 ボクの一番好きな夏の花は蓮。清浄な花を見ていると、心の中まで透き通ってくる気がします。

〜 初めて咲いた蓮 〜
2009年7月28日(火)  No.2210

修復記録見つかる
 今年の4月に修理に出した大涅槃図から修理の記録を書いたものが出てきたというので、表具屋さんの工房に見に行きました。

 大涅槃図は軸木や標木が外され、大方の裏打ちを剥がされて、今は膠で絵の具を定着させながら、薄い裏打ちをそろりそろりと剥がしていく作業の途中でした。

 記録が出てきたのは、掛け軸の上の標木の部分。木に直接墨書してあるものと、貼り付けた紙に記されていたもの。標木には、「宝永6年仲秋」の文字が見えました。製作年代でしょう。紙は「享保19年卯月17日」と書かれたものと、「明治30年晩夏林鐘之時」と記されたもの2枚。宝永6年(1709)に製作されて、享保9年(1724)と明治30年(1897)の2回、修理が加えられたということでしょう。作られてそれほど経たない宝永6年に手を加えなければならなかったのは、何か初期的な不具合があったのでしょうか?

 涅槃図に大きく裏書きされていたものは、その紙質から、明治になってから記されたものであろうとのこと。これも新しい事実でした。

 軸木の丸太は、違う木を2本合わせて作ったもののように見えたので、表具屋さんにそれを指摘しました。ただ割れているだけで1本の木だと思っていたらしい表具屋さんは、、ボクの指摘を受けて調べ直し、明らかに寄せ木だということを認めました。

 こういう場合、木の中はくり抜いてあり、そこに文書が入っていたり、故人の「歯」などが入っていたこともあるとか。職員さんが3人がかりでその丸太の合わせ目を剥がそうとしましたが、太い和釘で止めてあり、簡単には開きません。
 慌てて作業をしても傷めるだけなので、「今日はもういいですから」と改めて作業をして貰うことにしました。

 修理は現状保存を旨に行っているので、今までよりも格段に綺麗になることはないでしょうが、折れや切れが修復されますので、ずいぶん見やすくなるでしょう。でも、まだまだ先は長い感じです。膨大な時間と費用を費やして修復される涅槃図。早く仕上がりが見たい気がします。

 今回見つかった記録からも、この大涅槃図がいろいろな人の思いで作られ、多くの人がその修復に携わってこられたことがわかりました。単なる美術的価値だけでは語れないものを実感しました。

〜 修復風景 / 見つかった墨書 〜
2009年7月27日(月)  No.2209

我にはたらく仕事あれ
 外回りの後、午前中、晴れと雨が繰り返すお天気に翻弄されながら法事3座。

 衣は雨でベタベタ、襦袢は汗でベタベタで気持ち悪い中、突然の雨で予定が遅れ気味になりながら、「ここは気合いだ!」と乗り切りました。ちょっと、くたびれたぁ〜。

 お盆までに残された日はわずか。どの日に何をしなければと、自ずから日程が決まってきます。午後も時おり雨。木々も雨露だらけでしたが、逼迫した予定に追い立てられて、生け垣の刈り込み作業をしました。

 普段使っている電動の刈り込み機では感電する恐れがあるので、本坊からエンジン式の刈り込み機を借用して作業。エンジン式は重たい・・・。どうにかこうにか2か所を刈り込みましたが、全身びしょ濡れ。

 でも、植木作業は楽しいなぁ〜。毛虫と蛇さえいなければ、ずっとやっていたいと思います。

 面会の約束を忘れていて電話がかかり、着替える間もなく、びしょ濡れの作業着のままお目にかかって、他宗の僧侶の研修会を引き受ける約束をしました。ホント、失礼な格好やったわぁー。

 夜は更新。これも何とかこなしました。

 今日も間断なく働きました。よう働くなぁ〜。自画自賛。

〜 いただいた檜扇が咲きました 〜
2009年7月26日(日)  No.2208

雨の虫払会
 今日は恒例の「宝物虫払会」。宝物を本堂に吊るし、土用の風を通して、虫などを追い払う行事です。

 問題はお天気。昨日からさんざん天気予報を見ましたが、降水確率は50〜60%。どうしたものかとさんざん迷いました。食事関係は、当日キャンセル出来ないので、昨日のうちにキャンセル。夜の間に、降水確率は20〜30%に下がっていました。

 今朝も5時から天気予報とにらめっこ。5時前には少し雨も降りました。降水確率20〜30%の予報もあれば、60%というところもあり、さてどうしたものか。

 7時時点でどうするかを決定しなければなりませんが、ちょうどそのころだけ晴れたのです。晴れているのに中止にするわけにいきません。

 「はい、じゃぁ、やります!」と土蔵から宝物を入れた長持ちを運び出し、掛け軸など約200点を本堂に吊しました。

 9時過ぎ、西の空が真っ暗になってきたかと思うと、雨。しかも、結構強く。かと思えば、また上がって、明るくなってきました。

 ところが、あとはずっと雨。時おりかなり強く降り、雷もなる始末。気象レーダーを見ると、淡路島あたりから京都までずっと雲が続いていて、しかも強い雨を示す色で表示されていました。本堂の軒下には、雨脚が弱まってから出ようとする人がたくさん雨宿りをされていました。お越しになる方は一気に減って、本堂の中はガラガラ。

 一度蔵から出して吊していまったものは、今さらどうしようもありません。湿気てしまった掛け軸をどうするか、頭を寄せて協議。予報では27日まで雨模様。28・29日は晴れて、その後また雨。外れてばかりの週間予報など信用しませんが・・・。

 結局、今日は撤収を断念して、晴れてから片付けることになりました。

 7時の時点で晴れていなかったら、少しでも雨が降っていたなら、中止にしたのですが・・・。ボクも30年以上この行事に携わってきましたが、こんなことは初めてです。仕方がありません。

 いつ、梅雨は明けるのでしょう。いつまでもこんなお天気では困っちゃうなぁ〜。天気に悩まされた雨の虫払会でした。

〜 雨宿りをする拝観者 〜
2009年7月25日(土)  No.2207

立ちくらむ
 はぁー 忙しかったぁー

 午前中は月参りやお宅での法事。午後は嵯峨野のお寺での大般若転読会法要。今日はまだ暑さもマシでしたが、滝のような汗でした。

 体調を整えておかないと、お盆が乗り切れません。梅干し食べて、クエン酸で疲労回復。ビタミン剤飲んで・・・。いつもこの時期は、たくさん食べてパワーを体にため込もうと努めます。

 最近、時として、目の前が真っ暗になる時があります。貧血? 立ちくらみ? アブナイ、アブナイ。

〜 羅漢の並ぶ寺 〜
2009年7月24日(金)  No.2206

最期の姿
 境内の工事ラッシュも、ちょっと一段落?

 茶所横のトイレが完成。いろいろ難があるので、出来は70点ぐらいかな? 歴代をまつった「宗恭殿」の屋根の葺き替え工事も完成し、今日は素屋根を撤去。綺麗になりましたし、雨漏りの心配からも当面は解放されるでしょう。

 代わって、先日解体した総門内の門番所跡地の舗装準備が始まりました。こちらは来週中には完成する見込み。

 まだあと2つほど、工事計画が残っています。今年度は、工事に明け暮れそうです。


 今日の葬儀は103歳のおばあさん。息子さん夫婦と暮らしてきた自宅の一室で、ほとんど飾り付けもなく、曾孫まで15人ほどの親族がぎゅうぎゅう詰めの状態で挙行されました。

 「荘厳」とは正反対の葬儀でしたが、胃瘻の手術をされて7年間、寝たきりの状態で自宅介護を受けてこられたおばあさん。亡くなったおばあさんを見る眼差しが、息子さん、家族の方々、みな温かく、おばあさんがどういう雰囲気の中で最期を過ごされたかが一目瞭然でした。

 照りつける太陽を受けながら、鐘を叩くボクを先頭に、棺、親族が続いて、車が入れない路地の中を霊柩車が駐まっているところまで行列しました。まるでドラマのようでした。

 喪主の長男さんが運転する自家用車の助手席に乗り、おばあさんのことをいろいろ話ながら火葬場へ。普通は貸し切りタクシーに乗るので、こんな経験は初めてでした。

 いろいろ初めてのことが多い葬儀でした。

 「ボクはどんな最期を迎えるかなぁ」と思います。「どんな老い方をするだろう」とも。あまり楽天的には考えられません。
 
〜 素屋根を撤去する工事 〜
2009年7月23日(木)  No.2205

外れる
 天気予報が当たりません。

 降らないといって降ったり、降るといって降らなかったり。いつ降っても大丈夫なように自衛する他ありません。

 雨が降るかどうかは、ボクにとっては結構大きな問題です。バイクで外回りに行けるかどうか、草刈りや剪定、除草剤などの薬剤散布ができるかどうか、天気予報を見て、雨雲の動きを見て、空を見て、最終的には「えーい! 行っちゃえ!」と、思いきりです。

 大きく育った蓮の葉が、雨に翻弄されています。

 蓮の葉は大きな雨粒に叩きつけられて音を出し、真上を向いた葉の中心には小さな水溜まりが出来ています。

 水溜まりは風が吹くと右往左往して、葉が首を傾げると、バサッと一気にこぼれていきます。

 写真を撮ろうとしても、風のある日は水溜まりを追いかけるのが大変。今日は、しばらくの間、蓮の葉にたまった水で遊ばせてもらいました。

 花芽も上がって来て日々成長し、開花する日がが待ち遠しく思えます。

 19日が土用の入り。25日には宝物の土用干しが行われます。もうそろそろ夏空になって、溜まりに溜まった湿気を飛ばしてくれないと困るのですが・・・。

〜 蓮の葉のにたまった雨水 〜
2009年7月22日(水)  No.2204

啄木
 先日来、古い詩集や歌集などがマイブームになっていて、古い単行本などを引っ張り出してはパラパラ見ています。

 いずれの本も奥付は、昭和40年代後半から50年代初めと、ボクが中学生から高校生になる頃。「中3の時に、こんな本を買って読んでいたんだぁ」と驚きです。

 以来、捨てるどころか、いつも本棚の中でもすぐに手の届く位置に置いてありました。時々、読みたくなるからです。

 気に入った詩や歌の載っているところは、ページの角が折ってありました。

 ここ2、3日は啄木ブーム。

 やわらかに柳あをめる
 北上の岸辺目に見ゆ
 泣けとごとくに

 鴨川岸の柳が芽吹く頃には、必ずこの歌を思い出します。高校生だった頃、岩手県渋谷村の啄木生家跡を訪ねたことがあり、鉄橋から柳の芽吹いている光景を見たイメージが今も頭に残っています。でも、行ったのは2月。雪国の厳寒期に柳が芽吹いているはずはないのですが・・・。

 かなしきは
 飽くなき利己の一念を
 持てあましたる男にありけり

 誰が見ても
 われをなつかしくなるごとき
 長き手紙を書きたき夕

 たはむれて母を背負ひて
 そのあまりの軽きに泣きて
 三歩あゆまず

 こころよく
 我にはたらく仕事あれ
 それを仕遂げて死なむと思ふ

 かにかくに渋谷村は恋しかり
 おもひでの山
 おもひでの川

 ふるさとの山に向かひて
 言ふことなし
 ふるさとの山はありがたきかな

 石をもて追はるるごとく
 ふるさとを出でしかなしみ
 消ゆる時なし

 よく読んだ歌が、次々と目に飛び込んできます。

 今回読んで、「あー、この歌いいなぁ」と思ったのは、

 山の子の
 山を思ふがごとくにも
 かなしき時は君を思へり

 啄木の歌を読む時は、ティッシュが必要になってきます。鼻をズルズル言わせながら、ページをパラパラ。一段落して、中島みゆきの怨み節を聞いて・・・。結構濃い時間です。


 お盆の水塔婆、一応完成しました!
2009年7月21日(火)  No.2203

樹木レスキュー
 お墓で回向をしていたら、お腹のあたりがブルブル。携帯のバイブです。着物を着ている時は、帯のところに挟むのが一番好都合なのです。

 回向が終わって電話の主たる事務所に電話をすると、庭の一角のザクロの木が倒れているとのこと。雨の多い今なら救えそうとのことなので、遅めの昼を済ませて、レスキュウに向かいました。

 枝を茂らせたザクロの木は、葉に雨粒をいっぱい抱えて重たくなり、虚になっている部分から曲がるように倒れたのでした。皮の部分がまだ生きていますので、何とかなるかも知れません。枝には、未熟な実がたくさん付いていました。

 せめて2人は隊員が欲しいものの、今日のレスキュウ隊はひとりっきり。

 まず、茂った枝をどんどん切って重量を減らすと共に、葉からの蒸散を抑えるようにしました。ザクロの木には棘があって、時々、指に刺さりました。

 次いでロープや丸太を駆使して、さほど太くはないものの、4メートル高ほどもある木を何とか起こし、つっかい棒で固定しました。これでOK!

 服もズボンも泥だらけの上に、葉っぱに付いていた水を浴びてびしょ濡れ。近所の人に会ったら、「とてもボンサンには見えん」と言われました。さもありなん。即、帰ってシャワーをしました。


 今夜もあやめはボクの足の間でじゃれ回り、ホント、可愛いのなんのって! でも、やっぱり2匹飼うのは無理かも。

 塔婆書きの合間にポスターを作り、明日、境内に張ることにしました。可愛がってくれる人が見つかればいいのですが・・・。

〜 里親募集のポスター / 鬼百合と桔梗 〜
2009年7月20日(月)  No.2202

びしょ濡れ
 夕方から激しい雨。夜にかけて、大雨洪水警報が出ていました。

 隣寺の排水が道路に噴き出しているのを横目で見ながら自坊に戻り、すぐに境内を見回りました。こんな激しい雨の時に雨水がどのように流れるかを観察したり、排水路のメンテナンスをするためです。

 自坊の溝は地中の土管が詰まっているらしく、溢れていました。細い竹で突きましたが埒があかず、物干しの太い竹で押したり引いたりして、ようやく開通。すでに全身びしょ濡れ状態。

 境内の雨水升は落ち葉などで網目が詰まって水を吸い込まない状態でした。手で落ち葉を取り除くと、雨水が渦を作って流れました。そういうのが6ヶ所。服からは水が滴り、傘はほとんど意味をなしていない感じです。

 近々修理する参道の雨水の流れ具合や解体した門番所跡の排水路などを見て回り、ようやく自坊に戻りましたが、そのままでは上がれません。

 勝手口の土間で上着やズボンを脱いでからあがり、下着まで履き替えました。髪は乾かす手間が要らないので、こういう時は楽です。

 後はひたすら日付が変わるまで塔婆書き。ようやく、「や」に突入! あと一息だぁー!

〜 昼間にはこんな晴れ間も / 前が霞むほどの夕方の雨 〜
2009年7月19日(日)  No.2201

今日から夏休み
 夕方、繁華街に出かけたら、すごい人。夏休み最初の土曜日、祇園祭山鉾巡行の翌日などの影響でしょうか? たまに‘街’に出かけた身には驚くべき人の数でした。

 それにしても、境内はガラガラでした。

 今夜は遠来の友人との呑み会。

 友人は連日の祇園祭観光と前夜の呑み過ぎで、ちょっと覇気が無し。ボクは炎天下の工事現場で打ち合わせをした疲れや、仕事上気になることができて、何となく下降気味。

 二人とも何となく盛り上がらず、今日は1次会だけでおしま〜い!

 帰って、塔婆書きに勤しみました。

〜 スッポンと冬瓜のスープ 〜
2009年7月18日(土)  No.2200

門番所
 今日は祇園祭のハイライト、山鉾巡行。

 「気の毒に、雨だなぁ」と思っていましたが、天気予報もはずれ、何とか雨にあることもなく、無事に行われました。カンカン照りでもなく、涼しくてよかったかも知れません。


 倒壊の危機にさらされていた総門脇の門番所が、紆余曲折の末、ようやく解体されました。「結構、広かったんだなぁー」というのが、跡地を見ての第一印象です。

 門番所には、かつて、夫婦と娘3人が暮らしておられました。ご主人は、真如堂の細々とした作務や法要の準備などを行う門番兼寺男。かつて、総門は朝夕6時に開閉していたので、門番も必要でした。奥さんも寺の行事などの時は手伝いに来られていました。3女の「つねちゃん」はボクより少し年上。子供の頃は、この建物の中でも、一緒に遊びました。

 ご主人は「町の発明家」で、底にバネの付いた靴や変わった竹馬のような、実用とはほど遠いものを‘発明’されていました。

 また、大の動物好きで、家の中には多くの犬猫が住んでいて、子供の頃は、境内に捨てられていた犬猫がいると、門番所の前に持って行って置いておくのが‘習わし’でした。貰う手を探すか飼うか、ちゃんと世話をしてくださったのです。

 夏休みには、門番所の出窓から外に向けてラジオを置き、その前でラジオ体操をしました。

 娘さんたちはそれぞれ嫁ぎ、夫婦も高齢になって娘さんのところへ行って、門番所は20年ほど前に空き家になりました。以来、物置同然となって荒廃が進み、やがてご夫婦も他界されました。

 いろいろと思い出深い門番所。瞼を閉じれば懐かしい光景がいろいろと浮かんでくるような場所も、今日でお別れです。

〜 更地になった門番所跡 〜

2009年7月17日(金)  No.2199

惚れ惚れ
 「今日こそ寺報を作ってしまおう!」と固く心に決めました。ゼロからのスタートでしたが、何とかB5版6ページの寺報を完成! 内容はともかく、我ながら手際の良さ?に感心!

 夕食後、間髪入れず、印刷に取りかかりました。不調の軽印刷機を何とかなだめながら刷り上げ、紙折り機などを使って折り、帳合いは手作業。

 他にお盆の施餓鬼法要の案内、棚経日程の刷り込みなどを行い、封入する物は完成!

 来月3日から棚経に回り始めるので、早く伺うお家にだけでも取り急ぎ通知を出すべく、封筒詰めと宛名ラベル貼り。とりあえず、40軒ほどの分だけ発送準備が整いました。
 またもや、惚れ惚れするような早業だと感心! 誰も誉めてくれないから・・・。

 一段落してお風呂に入り、ちょっとビールを飲んでいたら、もう1時。あかん、4時間しか寝られへん。

 寝ようっと!

〜 猫はええなぁー 〜
2009年7月16日(木)  No.2198

寺報作り進展せず
 今日は34.2度。昨日ほどではありませんが、わけのわっからないことをブツブツ。「暑さで壊れてきた」と評されています。

 「お盆は何日に来ていただけますか?」という問い合わせがパラパラ来始めました。「去年と同じです」とは答えつつ、早く通知の郵便を送らなければと焦っています。

 通知にはいつも寺報を同封するのですが、まだ皆目出来ていません。数日前から構想を練ってはいるのですが、まるで思いつきません。

 「困った・・・」といいつつ、具体的な作業を始めたら何かアイデアが出てくるかも知れないと思い、ボチボチ作り始めました。

 塔婆書きは、現在「ま」。それに寺報作りに、棚経日程通知作り。サボっているわけではありませんが、作業が追いつきません。


 あやめはますます慣れて、マッサージ椅子に座ったボクの足の間で、寝そべったり,ゴロゴロしてみたり、手でイタズラをしたりと、本当に可愛くなってきました。

 さくらは相変わらず素っ気なく、ご飯を貰う時だけ擦り寄ってきます。あの子も拾ってきた頃は本当に可愛かったのですが・・・仔猫とオバサン猫の違いかな? ひがまないように大事にしてあげなければ。

〜 ちょっと奇妙な青空を見て飛び上がっていた作業所のスタッフ 〜
2009年7月15日(水)  No.2197

訓練本番
 今日は消防訓練。準備に来ていた消防署の署員の「梅雨明けしましたねぇ」という言葉をそのまま信じるほどの真夏日。夜のニュースを見たら、近畿はまだ梅雨明けしていませんでした。

 ‘訓練の訓練’をして臨んだ今日の訓練本番。

 総門の火事を発見した職員さんが本坊まで走ってそれを知らせ、本坊女性職員さんが通報。火災を知らせるベルで塔頭の僧侶たちが集まって、自衛消防隊による放水活動開始。鎮火。
 その火が本堂に飛び火。自衛消防隊は本堂に移って消火活動。併せて消火器訓練と重要物品の搬出訓練。いったん放水を止めて、次は消防隊と共に放水、鎮火。という設定。

 訓練の訓練の甲斐あって、何とかスムーズに本番訓練は終了。やれやれ・・・。

 放水の雨だれの中にスッポリ包まれたいような、今年初の酷暑日でした。ほんまに暑かったぁ〜。

〜 自衛消防隊と市消防隊の放水による4本の水柱 〜
2009年7月14日(火)  No.2196

愉快な仲間と
 最高気温33.2度。暑かったぁ〜。蝉の鳴き声も、すっかり盛夏並みです。

 午後、気になっていた紫陽花回りの草刈りをしました。ちょっとドジって、紫陽花を刈り払うこと数回。「ギャァーー!」と心の中で叫びました。

 茶所横の改築なったトイレの前の蹲回りに石を積み、秋海棠などの植栽を施しました。手が痛いのに・・・。

 トイレはいくつもの難点があって、ちょっと不評。それをカバーする対策を講じると共に、少しでもお寺らしい見かけにするのに腐心。植栽によって見かけがちょっとよくなりました。


 今夜はバカボンの‘お盆激励会’。夕方、少し早めに出て回り道をし、デパートに行きました。

 四条通は鉾立も終わり、浴衣の人が歩いていたり、商家の前には出店が出たりで、明日からの歩行者天国を待たずに、すでに祇園祭ムードいっぱいでした。

 デパートで、親戚1人、女性の友人2人に立て続けに出会いました。ほんの短い時間しかいなかったのに、ビックリしたなぁー。おしゃべりしていて気が付いたら、買い物に使える時間はわずか。急いで意中の物を買い求め、地下鉄に乗って、今夜の会場へ向かいました。

 バカボンのメンバーと過ごす時間は、いつも楽しくてためになる、実に素晴らしい時間です。宗派も年齢もバラバラなため、何のしがらみもなく、利害関係もありません。自由に語り合えるのです。

 脈絡のない話をそれぞれが勝手にして、談笑したり、うなずいたり。店の調度品を‘採点’したり、床の間の花がどうだと言ったり、もちろん料理にも二言三言。

 今日のお店はお料理もよく、人目を気にすることもない個室だったので、ゆったり気ままに過ごすことが出来、気が付いたら、食べ始めてから4時間半も経っていました。

 こうして皆が喜んでくつろいでくれた時は、幹事冥利に尽きます。みんな満足して、1次会だけでお開き。そうでない時は、2次会へと足が向いてしまいます。お盆明けの再開を約束して、それぞれタクシーに乗って散り散りに。

 今日も楽しいバカボンの面々との時間でした。

〜 長刀鉾 〜
2009年7月13日(月)  No.2195

うれしいこと
 今日はささやかながら嬉しいことが2つありました。

 1つは、修理に出していた車が直ってきたこと。

 先月26日に突然エンジンが止まり、パワステが効かなくなるなどの不調を来たし、即、ディーラーへ。診断の結果、「この状態ではお返しできません。ヨーロッパから部品を取り寄せるので、7月20日頃まで待ってください」と言われました。

 夕べ、電話がかかってきて、「メーカーに頼んで先に部品を回して貰って、原因は特定できないものの、とりあえず悪いと思える部分を直しました」とのこと。

 特定できないのか・・・。修理費は保証期間中につき無料。同じ部品を使っている車種で同じ現象が起きているので、おそらくリコールになるだろうとのこと。

 昨春にはエアコンのコンプレッサーを交換、今度もパワステの重要部品を交換。ほんまに大丈夫かいなぁ・・・。

 久々に乗った愛車は、昨日までの小さい代車と違い、とても安定感があり、ゆったりしていました。でも、これがお盆にはデメリットとなるのですよねぇー。


 もう1つの嬉しいこと。それは、地元ラジオ局の「藤袴の苗プレゼント」というのに応募して当選し、今日、藤袴の苗3本をいただいたこと。

 万葉の昔から秋の七草として歌に読まれ、今は、環境の変化で絶滅寸前にまで追いやられた「原種の藤袴」。それを守るために、80人に3本ずつの苗をプレゼントしてくださるというもの。

 同局には友人や知人が何人も勤めているので、裏から頼めば何とかしてくれるでしょうが、そんなキタナイ手は使わずに、普通に往復葉書で応募。当選したのです。応募者が少なかったのかも知れません。

 法事などを終えた夕方5時前、締め切りギリギリに局まで取りに行きました。

 苗は20センチほど。さぁ、大きく育てて、立派に花を咲かせ、万葉の世界に思いを馳せようっと!

 小さなことでも嬉しいと思える我が身の幸せを感じました。

〜 鉢植えした藤袴 〜
2009年7月12日(日)  No.2194

粗製・・・
 最近は巡礼ブームで、真如堂も最近出来た「神仏霊場会」とやらに入っています。
 そこに加入する社寺を取り上げた薄い本が、4月7日から毎週刊行され、全部で50刊にもなるといいます。

 毎週刊行される、オマケが付いているような、薄っぺらい本も流行。CMを見る度に、「定期購読をしている人以外に、きちっと最後まで買う人がいるのだろうか?」と思います。

 その26号は、銀閣寺・吉田神社・真如堂の巻。

 6月末にレイアウトが出来上がってきたものの、文書はまだ。ふと見ると、配置してある写真の多くは確実に20年ほど以上前のもの。有名な写真家の作品ですが、明らかに現状と違います。他の写真も、ホームページから引用して適当にはめたようなもの。あわてて作るという印象は否めません。

 「これではあんまりですねぇ・・・」と、出来る限りの写真をこちらが提供する約束をしたものの、締め切りは今月24日とか。新たに撮る時間はないので、今までの写真を総動員して、被写体や季節ごとにわけて整理し、あとは出版社側で選択して貰うことにしました。

 昨日からその作業にかかりっきり。今夕ようやく出来ましたが、データーは約1Gにもなりました。

 この分では、どんな文字稿が出てくるかわかりません。おそらく、原稿もホームページを土台にして作って来るのでしょう。

 他の社寺もおそらく事情は同じでしょう。写真も文書も・・・・・。ん〜〜〜

〜 朝の白蓮 〜
2009年7月11日(土)  No.2193

イタ電
 さぁ、寝ようと布団に入ったら、無言電話。

 かなり前から無言電話がかかるようになり、しばらく続けてかかった後、またかからなくなるというのを繰り返していました。朝7時過ぎにかかることもあれば、お昼もあります。夜が一番多いでしょうか。また、‘かかる周期’に入ったようです。

 相手はおそらく男性。電話に出た後、しばらくして切れることもあれば、出ると同時に切れることもあります。だいたい2回で1セット。1回かかって切れると、またすぐにかかってきます。

 夕べは11時頃から3時過ぎにかけて、それが数回繰り返されました。

 こちらももう慣れたもので、枕元に電話を置いておき、鳴ったらすぐに手を伸ばしてモニターのスイッチを押します。

 それ自体は面倒くさいだけで、別に「またかかってきた」という程度なのですが、何度も繰り返されると寝不足になってしまいます。

 もうすぐお盆。寝不足は大敵。対処法を考えなければなりません。

 ナンバーディスプレイにして、非通知はコールしない設定にすればいいのですが、ホームテレホンなので、メインの機械や子機8台を変えるのは大変です。

 そんな大袈裟なことをしなくても済む方法を考え、今日、NTTに申し込みました。手の内は明かせません。‘犯人’が読んでいるかも知れませんから。

 それにしても、ご苦労さまというか、暇というのか、あるいはボクに怨みでもあるのか・・・。

 午後、予想外に雨が上がったので、紫陽花の剪定をしました。バッサバッサと切っていけばいいので、気持ちがスカッとします。

 イタ電の‘犯人’にもやらしてあげたいなぁー。

〜 切り落とした紫陽花の山 〜
2009年7月10日(金)  No.2192

不平はありません
 今日は忙しかったぁ〜

 自宅での法事2軒、月参りの後、コンビニでおにぎりを買って、車中でパクパク。お茶を飲んでトイレに行きたくなると困るので、水分抜き。3〜4分で2つ食べ、そのまま葬儀会場へ。

 着くなり、昨日、書き間違った位牌の裏側を小刀で削って修正。着替えて葬儀。

 今回は檀家ではない人の葬儀を頼まれたのですが、喪主はオープンして40年という、祇園のサパークラブのオーナー。

 ‘サパークラブ’ってどんな場所か知りませんが、「ホステスを置かないで(お客さんの)男女同伴が原則、バンドやピアノの演奏があってダンスも楽しめる」というようなところとか。そのお店では、メル・トーメやアース・ウインド&ファイアーなどがライブを行ったこともあるのだとか。

 そういうお仕事柄か、故人との‘お別れ’の時には、棺の前でバンドの生演奏と歌が献じられました。

 先約があったので、火葬場での読経は火葬場付きの僧に委ねて、事務所へ直帰。某企業のヨーロッパを管轄する外国人の人事部長を、親企業の社員の通訳で1時間半足らず案内。企業の歴史性を見せておきたかったのだそうです。

 終わって葬儀会館へ戻り、繰り上げ初七日の読経。また、事務所に戻って、水道工事の立ち会い。すべて終わったら、6時を過ぎていました。蒸し暑い中、汗だくでした。夜はコツコツ塔婆書き。「は」まで来ました。

 副住職の時なら、こういうスケジュールの日は、すごく疲れて、不平たらたらだったでしょう。でも、今は疲れもしませんし、何だか逆に生き生き! 要は気分の問題。取り組む姿勢の問題でしょう。

 やり甲斐は感じています。でも、自分の時間はまったくといってもいいほどありません。せめて2泊3日程度でいいですから、山に行きたいなぁ〜。山が呼んでるぅ〜。

〜 生理落花した銀杏 〜
2009年7月9日(木)  No.2191

癒しのあやめ
 夜になって閑話を書こうと、「今日は何があったっけ?」と思い起こしました。

 月参りをして、その帰り、雨の中、ホームセンターなどをハシゴして買い出しをし、事務仕事をして、塔婆書きをして・・・。まぁ、そんなところでしょうか。これといって何の変哲もない日でした。

 あやめがかなり慣れてきました。夜、塔婆を書く時、作務衣の合わせ目の中にポヨンと入れてやったら、おとなしくしていました。お腹が空いたら呼ぶように泣きますし、撫でてやったらゴロゴロ。容貌も多少なりとも可愛くなってきました。

 でも、あやめのいる浴室に入っていくと、最初は必ず「フゥー!」と威嚇するしぐさをします。このあたりは、まだ野生の性が残っているのでしょう。

 バタバタしている1日の中で、とても気持ちの安まるあやめとの時間。あ〜 手放せなくなってくるぅ〜。

〜 ちょっと可愛くなってきたあやめ 〜
2009年7月8日(水)  No.2190

お盆準備ラッシュ
 8月16日、五山の送り火の日に、本堂前でたくさんの灯ろうを並べて供養する行事を去年から始めました。今までも本堂横の池に灯ろうを浮かべて行っていたのですが、灯ろうは池の中でぐるぐる回っているだけ。「救われた」感じがしないので変更。本堂前に「大」の字に並んだ灯ろうはとても綺麗でした。

 気が付いたらもう7月。「早く準備をしないと!」と先日から焦っています。

 紙製の灯ろうもよりふさわしいものに変えるため、サンプルをいくつか取り寄せて比較検討。ようやく決まりましたが、作ってもらうのに2週間かかります。もっと早く準備にかかっておけばよかった・・・。

 ポスターも四苦八苦しながら、ようやく夜11時過ぎてから入稿。こちらも約1週間待ち。もっと早くしておけばよかった・・・。

 あとは待つのみ。

 こういうことに時間を取られていると、自坊のお盆の塔婆書きがなかなか進みません。いまはようやく「な」。ピッチを上げないと! 他にもお盆絡みの作業がいっぱいあり、もうお尻に火が点いてきています。

 さぁ、えらいこっちゃぁ〜


 満月の七夕。特に願いが叶うとか。誰に会いたいかなぁ、何をお願いしたいかなぁ・・・。

〜 新しく作るポスター 〜
2009年7月7日(火)  No.2189

訓練の訓練
 14日に消防訓練をするのに先立ち、それを円滑に実施するための訓練を行いました。
 何でも、その頃は文化財防火週間か何かに当たるとのこと。消防署から「やりませんか?」と言われ、「はい、やりましょう」とお返事。こういうことは日頃から訓練をしていかないと、いざという時に役に立ちませんので・・・。

 消防訓練は数年ぶり。今回は少し難度の高い設定なので、訓練本番に備えて、予行演習をしました。

 先ずは、総門から火災が発生したという設定で、既設の消火栓からホースを7本(約100メートル)繋いで消火活動。次にその火が本堂に飛び火したという設定で、本堂前の2つの放水銃から放水。本番では、これに消化器訓練、非常搬出訓練、消防隊の放水などが加わります。

 貫主が自衛消防隊長なのですが、実際に指揮をするのはボク。ボクが指揮などするのも初めてならば、ほとんどの僧侶も消防のホースを繋いで延ばし、放水するなども初めて。消防署からレクチャーを受け、ホースの延ばし方、号令のかけ方などを教えて貰って、どうにかほんの少しは形になりましたが・・・。

 号令って、キビキビ掛けるのは難しい〜。ボクは滑舌もよくないので、ちゃんと号令にならない感じですぅー。

 最後は事務所からの通報訓練。これは難なく終了し、後は14日の本番に臨むのみとなりました。さぁ、「台本」を少し修正しないといけません。


 夜、友人と食事をして店から出たら、祇園囃子の音が耳に飛び込んで来ました。人通りのさほど多くない雨上がりの小路に響くお囃子の音は実に素晴らしい!

 「せっかくだから、ちょっと聞いて回ろう」と、四条界隈の鉾町を歩き、10ヶ所足らずの練習風景を見聞きしました。

 商家の2階、マンションの一角、大学の校舎内など、それぞれの場所での練習。活気のある町内もあれば、人数の少ないところもあり、絵になる場所やちょっと気の毒に思える場所など、様々でした。

 鉾が建って人が増えると、見物の人も大勢繰り出します。でも、今日はまだお囃子を聞いている人などほとんどおられません。通りもガラガラで、難なく各町内を回れました。もうしばらくすると人だらけで、こうはいきません。

 夕立もあがって空にはお月様。予期せぬ祇園祭の光景を堪能させてもらいました。今年はもうこれで十分です。

〜 本堂前の放水風景 / おそろいの浴衣でお囃子を練習中 〜
2009年7月6日(月)  No.2188

桔梗咲き、あやめ捕まる
 朝5時前頃、あやめは、勝手口の土間に置いてある餌を、人がいないのを見計らって食べに来ていました。

 何度か捕まえようとしましたが、人の姿を見るとサッと逃げるので、近づくことすらできません。

 夕方、秘策を思いつきました。

 上がり框の下の穴の大半を風呂蓋で閉鎖。少し開けておいた部分に遠隔操作の扉を付け、遠くに潜んでおいて、あやめがご飯を食べに土間に出てきたら、紐を引っ張って扉を閉めるというものです。

 細工は簡単。段ボール板に穴を開けて紐を通し、5メートルほど先の物影で待機。

 お腹の空いているあやめは、すぐに出てきました。すかさず紐をサッと引っ張り、縁の下への逃げ道を封鎖! あやめは廊下を走って、どんつきで逃げ道を失いました。物影でうなっていましたが、噛んだり引っ掻いたりしないのはわかっていたので、素手で捕獲! 即、シャワー! あやめは、おとなしく、気持ちよさそうにシャワーを浴びていました。

 濡れた毛を乾かして、またマッサージ椅子の上に横たわった胸の上にあやめをのせて撫でてやると、すぐにゴロゴロ言い出し、ペタンとくっついてきました。きっと、真っ暗な縁の下でひとりいるのが心細かったのでしょう。

 ‘3日で慣れる’はずでしたが、昨日からずっとあやめのことを心配したにもかかわらず、今日その顔を見ても決して可愛いとは思えません。しぐさはかわいいのに、顔で損をしている典型的なパターンでしょう。

 しばらく撫でてやり、バスルームへ連れて行きました。疲れていたのでしょう、しばらくおとなしく寝ていました。

 本当にやれやれでした。こんなことを繰り返していると、可愛くて仕方なくなってしまいます。早くもらい手を探さないと・・・。

〜 新しい庭に初めて咲いた桔梗の花 〜
2009年7月5日(日)  No.2187

あやめ、自由を求める
 夕べが遅かったので、今日は何だか眠たくって・・・。

 外回り、「メダカの学校」、夕方にまた外回りをして、夜に「今日の散歩道」の更新をしました。

 更新の合間、気分転換にあやめを風呂場から連れてきて、マッサージ椅子に横たわったボクの胸の上で撫でてやったりしていたのですが、大丈夫だろうとマッサージ椅子の上にあやめを置き、ちょっと席を立った時、あやめが突っ走って逃走しました。

 最初はおとなしく座っていたのに・・・。

 部屋の隅に行ったので捕まえようとすると、するりと身をかわして別の方向へ。何度も穂構えるのに失敗しているうちに、あやめは勝手口のほうへ行きました。ここでも捕獲に失敗し、上がり框の下の靴を入れるスペースに入り込みました。

 行き止まりだろうからこれで捕まえられると思って中を覗いたら、なんと延々広がる縁の下に続いていました。もちろん、あやめは自由を求めて縁の下へ。人が入れるような高さはなく、追跡はそこまで。

 しばらくしてから、「あやめ!」と呼ぶと、遠くで「ニャァー」と応えました。「ニャァー」というと、声は遠ざかったり、近づいたりしながらも、ちゃんと「ニャァー」と応えます。しかし、一向に戻ってくる気配はありません。

 真っ暗な縁の下を、あやめは闊歩しているのでしょうか? それとも不安に怯えながらも、戻ることだけはしないと決めているのでしょうか?

 結局、捕まえることはできず、勝手口に餌と水を置いて、気が向いたら食べられるようにして、床に着きました。

 捕まえる手立ては何もありません。ひょっとしたら、親が迎えにやってくるかも知れません。縁の下で野垂れ死にしてしまう可能性もなきにしもあらず。

 どうしよう・・・。

〜 龍の髭の花 〜
2009年7月4日(土)  No.2186

ネット利用
 最近は、物を買うにもたとえば印刷をするにも、ネットを利用して行うことが圧倒的に多くなりました。

 今日、出来上がってきた真如堂の包装紙も、ボクのサイトに来てくださる方にお願いしてデザインして貰い、1度もあったこともない印刷屋さんにネットでデーターを送って、出来上がった物は宅配便で送られてくるというシステム。

 これまでにも、クリアファイル、封筒など多くのものを、ネットを通じて印刷しました。文具などもネット通販を利用しています。

 ショッピングも同じ。最近では、モップ、浄水器などを購入。お店を何軒か見て回っても埒があかなかったテーブルクロスは、ネットでサンプルと見積もりを取り寄せて比較検討中。お盆に使う灯ろう流しの紙製灯ろうも、寺院向けの業者のものがあまりにも高いので、ネットで探した業者からサンプルを取り寄せて検討。

 行く手間が省ける、多くの種類の中から自分の意に沿うものが選べる、安価など、いろいろなメリットがある反面、これまでの出入り業者とのお付き合いが減るということも否めません。時々は地元の業者に発注して、いざという時のために関係を維持しておくということもしています。

 デパートの売り上げが減った大きな原因は、ネット販売の利用者が増えたことだと、テレビで伝えていました。ボクなどはデパートで洋服などを買うわけでもないので、デパートにはほとんど用事がありません。「どうして正価で買わなきゃ行けないの?」と思うと、他の物でもまるで買う気はしません。

 ボクにとっては、本当に重宝しているネットの様々なシステム。‘識者’は、「人間関係が希薄になる」とか、様々な蘊蓄を述べるでしょうが、要は使い分け。システムの問題ではなく、それを使いこなす「人」の問題だろうと思います。


 うちに投宿している野良猫の子。いままでは「ブシャイク」と呼んでいましたが、あまりにかわいそうなので、産まれた季節に因んで、「あやめ」と仮に名付けました。

 「あやめ」という名前にはそぐわない感じの容貌なのですが・・・。


〜 お風呂の椅子の下に隠れた「あやめ」 〜
2009年7月3日(金)  No.2185

‘空飛ぶ円盤’に備える
 茶所前に植えた西洋朝顔の蔓が伸びてきたので、紐を渡して、成長に備える作業をしました。

 今年は大失敗。「ヘブンリーブル」「フライングソーサー」「スカーレットオハラ」の3種の西洋朝顔の種を蒔いたものの、青と白の「フライングソーサー」を除いて成長が悪く、おまけに真っ青な「ヘブンリーブル」は虫に芽を食べられてしまって、まともな株がありません。

 追加して苗を育てたり、今さらながら種を蒔いたりしていますが、時既に遅しの感。今年は目の覚めるような真っ青な‘朝顔の壁’を見ることが期待薄となってしまいました。

 一方、「フライングソーサー」はよく伸びていて、そろそろ蔓を這わす準備をしてやらなければなりません。

 今日は職員さんと2人で作業。2人でウロウロ、バタバタしている脇で、野良猫たちは昼寝。仔猫たちはじゃれ合ったり、オッパイを飲んだりしています。警戒心なさ過ぎです。職員さんが、「こら、猫! ちょっと邪魔や」と叱っても、ピクリとも動きません。

 去年のノウハウを活かして、今年はあっという間に作業完了。「フライングソーサー」でもいいですから、とにかくたくさんの花を紅葉直前まで咲かせて、お越しになった方々を楽しませてあげて欲しいと思います。

〜 朝顔用の紐 / じゃれ合う猫たち 〜
2009年7月2日(木)  No.2184

切り刻む
 真如堂総門脇の「門番所」を解体することになったので、その横にある桜と橙の木を伐採することになりました・・・お金を掛けずに自前で。

 桜は腐っているとはいえ、幹の直系が50センチほどもある古木。樹齢70年ほどではないでしょうか。

 橙は、毎年たくさんの実を付けてくれ、お正月のお飾りには重宝していた木でした。

 門番所を解体して、跡地を参拝者用の駐車場にするのですが、そこにポツンと2本の木だけが残っているわけにはいきません。仕方なく伐採するのです。

 小さい電動のチェーンソーを使って、まずは橙から。しっかり‘詰まった’木でした。桜は幹のまわりだけがかろうじて生きていて、中はほとんど虚。それでも小さいチェーンソーでは切るのには一苦労でした。

 場所が総門を入ってすぐのところなので、いろいろな人が通られます。その度に、「これこれこういう事情で伐採せざるを得ないのです」と説明をしなければいけません。でも、それもあまりにも面倒なので、時には知らんぷり。向こうは、植木屋まがいのことをしているのが、まさかボクだとは気が付かれませんので…。

 わずか1時間ちょっとで、両方の木を伐採して、ある程度細かく切り刻みました。


 夜、部屋の中に吊していたドクダミをお茶にして飲めるように、今度は鋏で、これまた切り刻みました。相当な量でした。

 切り刻んだものを袋に詰めて乾燥剤を入れ、明日、発送する段取りをしました。これでOK! なかなか手間のかかる作業でした。効くのかなぁ?


 今日は痛い手を酷使して、チェーンソーで、あるいは鋏で、切り刻んだ1日でした。手が疼きますが、久々に大汗をかいて、実に気持ちいい!

〜 解体する門番所(左)と、桜と橙の木 〜
2009年7月1日(水)  No.2183

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