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2009年5月の日記

トレビアン!
 本坊の水が鉄さび色が付いていることが多く、悩みの種の一つでした。

 紅葉期には水の供給が追いつかないため、去年100ミリの消防用の給水管から取水するようにしたのですが、それが古い上に使っていないため、錆びだらけ。いまだに少し茶色い水が出て、洗濯にも支障が出る日があります。

 先日、そういう話をしていたら、鉄さびぐらいだったら安い浄水器で十分にきれいになると聞きました。

 即、浄水器を注文し、今朝届いたので、早速付けてみました。

 いやぁー、歴然と違います! 恐るべし中空糸膜!

 繊維メーカの人に、透析などにも使われていると聞いてはいましたが、水を通すだけでこんなに綺麗になるとは思っていませんでした。

 洗濯の問題は未解決ですが、飲料水はこれでOK! 科学の力やなぁ−。

〜 原水(左)と浄水(右) 〜
2009年5月31日(日)  No.2152

大工さんに迫られる
 外回りから帰ってきたら、ボクを待ちかねていた大工さんが、「現場を見て欲しい」と駆け寄ってきました。

 ボクは長い僧衣の上に雨コート姿。決して動きやすい格好ではないのですが、着替えに帰るのも面倒なので、そのまま書院の工事現場の素屋根の足場に登りました。

 大工さんは、かねてより屋根を単純な構造に変えたいという主張でしたが、文化財的な側面や建物の歴史的経緯を尊重して、今回はその提案を採りませんでした。

 でも、実際に屋根をめくってみると、構造的にそれは無理なことではなく、雨仕舞いのことなどを考えると、やはり屋根の構造を変えるほうがいいということを現場で説明したかったのでしょう。

 大工さんの熱意とその主張の合理性、今後のメンテナンスのことなどを勘案して、屋根の形状を変えることに同意しました。

 修理中の建物は元々は三井家の仏間でした。棟札から、1897年に柴田宇兵衛という棟梁によって建てられたことがわかりました。調べた結果、柴田氏は名古屋市の指定文化財である「井元家住宅」という和洋折衷の建物を建てた棟梁でした。

 その後、財閥解体などもあって、1959年に真如堂に移築。現在は真如堂歴代をまつっています。

 非公開ですが、二重のせり上げ格天井、その真ん中には龍が描かれ、襖絵なども綺麗で、細工は建具に至るまで秀逸。「さすが三井さん」という建物です。

 大工さんの当初よりの主張を取り入れたことで、意気は益々上がるでしょう。さぁ、腕を見せてくださいよ!


 茶所横のトイレも形が見えてきました。真如山荘の漏水は、どうやら止まった感じ。また、別の工事の準備も進めています。しばらく、境内は工事だらけです。


 朝夕、バイクで出かけて降られました。昼間は暑いほど陽が照っていたのに・・・。

〜 棟札2枚 〜
2009年5月30日(土)  No.2151

100円の杓
 百円ショップに行くと、つい必要でないものまで買ってしまいます。

 「確か、何か要るものがあったなぁ」とうる覚えのまま店に入って1周しましたが、何が目的の品か思い出せず。

 店を出ようと出口に向かった時、通路の横に、杓が置いてありました。アルミ製の大きな杓と竹製の小さな杓が円筒形のものに刺して展示してありました。

 「おー! これ、欲しい!」と思いましたが、今日は車でもなく、後に友人と会う約束があったので、「こんなもの持って歩けないなぁ・・・」と断念。でも、欲しい・・・。庭の蹲の杓はアルミ製の小さなもので、風情がありません。このほうがずっとマシ。しかも、100円!

 躊躇した挙げ句、5本求めました。

 それから後は、どこへ行くにもこの杓と一緒。レジ袋から杓の柄が出た状態で、行きつけのお店に食べに行ったら、「それ、何もったはるの?」と聞かれました。

 「こんなものが100円で売っているなんて信じられない。自分で作ったらどれだけ手間がかかるか」ということを一頻り語って、見せびらかしました。

 さぁて、使い心地はいかがでしょう? すぐに壊れたりして・・・。使うのが楽しみです!

〜 竹製の杓、100円也 〜
2009年5月29日(金)  No.2150

キャパ
 携帯のメールは苦手。でも、あの絵文字は魅力的。

 せめて家にいる時ぐらいはパソコンから携帯メールが送れないだろうかと探していたら、ありました! 携帯になりすまして、パソコンから絵文字を使ったメールが送信できるソフト。送り先の携帯に合わせた絵文字まで選んでくれます。さらに、フリーソフトなのでタダ!

 ネット上では、痒いところに手の届くようなソフトが必ずといっていいほど見つかります。必要に迫られて作ってくれる人がおられるのです。今までもこういうソフトにずいぶん助けられました。ほんまに助かります。


 明日、所用があるので、「今日の散歩道」を繰り上げ更新しました。

 季節の移ろいが緩やかになってきた上に、天気が悪くて、境内を歩いている人もおられません。

 気持ちと時間に余裕があった頃に比べて、最近の更新は上っ面に流れていると感じることが多くなりました。

 一つはカメラの問題。今使っているカメラは、撮る楽しみがありません。最近、可動液晶タイプの一眼レフが相次いで発売されるようになってきました。先日、電気店の店頭で手にとってみましたが、なかなかいい感じでした。そろそろ買おうかなぁと、少し気持ちが動いています。

 文章が上っ面に流れるのはどうしたらいいかなぁ−。

 人ができることって、例えば「10」とか決められていて、片方で「8」使えば、「2」しか残らない。短期的には「10」を越えることも可能でしょうが、長い目で見ると、キャパを越えることは出来ないのだろうなぁと思います。キャパ自体を増やす工夫が出来るかなぁ?

〜 石塔と青もみじ 〜
2009年5月28日(木)  No.2149

大躑躅の剪定
 自坊の門前の大躑躅の剪定をしました。

 躑躅の株は相当大きく、剪定作業はちょっと危険を伴うので、先日来躊躇していましたが、今日は気合いを入れて取り組みました。

 2つの脚立の天辺に足場板を渡し、その上に立って、ヘッジトリマーを伸ばした片手に持っての刈り込み作業。届かないところは、そこからさらに高枝切りを伸ばして切ります。共に、バランスを崩すと、足場板から落ちてしまいます。ちょっとコワイ・・・。

 でも、毎年の慣れた作業。慎重に作業を進め、案じたよりも簡単に刈り込み作業を終えることができました。


 夜、遠来の友人と食事に出かけました。おばんざい屋さんのメニューも、鱧やじゅんさいなど、もうすっかり夏気分。

 1軒目は控えめにして、京都には何度も来ている友人なのに、行ったことがないという「一銭洋食」へ。

 マネキンだらけで、何だか気味が悪いなぁ・・・。うわぁー! ボクの横にもマネキンが座ってる・・・。

 客の大半は洋の東西を問わない外国人。外国人向けの旅行ガイドに載っているのでしょうか? 店の雰囲気といい、味といい、「これが日本だ」と思われちゃ嫌だなぁ。

〜 マネキンと食事をする人 〜
2009年5月27日(水)  No.2148

野良猫来る
 野良猫の子供が我が家に引っ越してきました。きっと、居場所が発覚したと思った親猫が、仔猫を移動させたのでしょう。

 朝早くはボクの部屋の縁の下にいたのですが、そこも見つかったと思ったのか、昼からは納屋の間に移っていました。

 シロクロ柄の3匹。親は、茶所にいるシロクロです。今夕も、うちの門から出て行くのを見かけました。

 ボクが近づくと大急ぎで逃げなきゃと大慌て! 2匹は逃げたものの、1匹はパイプの中に入ろうとしばらく試みたものの入れず諦め、パイプの上でキョトンとしていました。親もあまり美人ではありませんが、この子も同じ。ただ、やっぱり仔猫って愛嬌がありますね。

 さぁ、どうしましょう・・・。住み着いたら困るなぁ・・・。

〜 「わぁ、逃げろ!!」 / キョトン! 〜
2009年5月26日(火)  No.2147

庭を見ながら4時間半
 午後、かつてのボランティア仲間のお姉さまたちが訪ねてくださいました。しばらくボクが忙しかったため、久々の再開となりました。

 庭が見えるところにテーブルを置いて、デパ地下で買ってきてもらったお弁当を一緒に食べ、しゃべり、お茶を飲み、またしゃべり・・・気が付いたら4時間半が経っていました。

 こんなに長い時間、庭を見ながら過ごしたのは、もちろん初めて。

 水音に混じって鴬の鳴き声が聞こえてきたり、ちょっと涼しすぎるくらいの風を感じながら目前の鮮やかな緑の揺らぎを堪能したり。水盤で、スズメが気持ちよさそうに水浴びしている姿も目にしました。

 あー いい庭だなぁー

 薄暗くなってから水まきをして、今日楽しませて貰った‘お礼’をしました。

〜 テーブル越しの庭 〜
2009年5月25日(月)  No.2146

剪定週間
 日曜日なのに、寺での法事は無し。雷雨の予報も幸いに外れたので、躑躅の剪定作業をしました。

 作業はまだ1/3終わっただけ。今週の目標は、躑躅全部を剪定すること。剪定時期が遅れると、来年の花付きが悪くなってしまいますので、時期を逸することができない作業です。


 本坊の書院の廊下をギャラリーとして提供する準備も着々。その名も「ギャラリー書院」。かつてのワ−プロみたい・・・。

 先ず初めは、二科の会員でもある職員さんの写真展。拝観コースに見どころが増えます。


 「今日の散歩道」に「妙齢の美女募集中!?」と書いたら、「いくつまでが『妙齢』ですか?」「BBSにいっぱいいるじゃん!」「年増で悪かったねぇ!」などと、様々な反応。ちょっと書いただけやんかぁー。ハハハ!

〜 花いっぱいの自坊の門内 〜
2009年5月24日(日)  No.2145

ペースダウン
 スチール棚が来たので、組み立てていろいろなものを置き始めましたが、いざやってみると、それほど棚に入れる物はなく、結構ガラガラ。

 その代わり、細々とした物がいっぱいあって、床に散乱しています。それを無差別に段ボール箱に入れてしまえば一気に部屋は片付くのですが、そうしてしまうとそれらのものは使われることもなくずっと眠ることになるでしょう。面倒だけれども種分けしなければいけません。

 そう考えると、とても面倒になってきて、片付ける気力が失せてしまいました。床は散乱したまま、ボクの片付けブームは去ってしまった感じです。あー、あと、どうしよう・・・。

 晋山式の後始末が終わってもホッとしないようにと始めた片付けでしたが、やっぱり気が抜けてしまいました。メールも返す気力がなく、溜まっていきます。

 まぁ、こういう時は諦めて、活力が湧いてくるのを待つとしましょう。

〜 緑がきれい! 〜
2009年5月23日(土)  No.2144

飛行機の残骸
 先日来、苔の間から見えている飛行機の残骸。

 アルミダイキャスト製で、飾る台も付いていたのだと思いますが、今は翼もちぎれ、ようやく飛行機だとわかる程度。

 今まで苔の中に埋まっていたのが、作庭工事の関係で苔が剥がれ、姿を見せたものだと思います。

 おそらく、今から40年ほど前に茶の間のテレビの上などに飾ってあった、飛行機に乗ったことのある人からいただいた搭乗記念品でしょう。

 今でも、昔の茶の間や飛行機が飾ってある光景が目の前に浮かんできそうです。その光景はちょっとセピア色をしています。

 掃除をする度に見ていながら、残骸を片付けるでもなく、「いつまで置いておくつもり?」「早く片付けてやればいいのに」ともう一人のボクに囁かれながら、今朝も掃除を続けました。

〜 飛行機の残骸 〜

2009年5月22日(金)  No.2143

忙中ゆったり
 今日はウイークデイなのに、自坊や他寺の法事もあって、忙しい日でした。

 合間を縫って、気がかりな真如山荘の漏水箇所の特定作業。順番にバルブを開け閉めして、少しずつ特定できてきました。あと一息。

 法事や所用の隙間に、熊本から届いたメダカを蓮の鉢に放ったり、咲きかけてきた紫陽花を切って飾ったりして、夜はジャズを聞きながら部屋の片付けの続きをしたりと、気持ち的にはゆったり。

 「晋山式って、こんなに気持ち的に重荷になっていたのかなぁ」と、改めて意識しました。

 今日は「小満」。立夏から数えて15日目。陽気が盛んになって、草木が生い茂る頃。木々や草の緑も濃くなりました。

 あと20日ほどもしたら、もう梅雨入りですね。

〜 早咲きの額紫陽花 〜
2009年5月21日(木)  No.2142

やっと部屋の整理
 今日の京都の最高気温は31度。一気に真夏です。ムッとするような暑さに誘われて、西洋アサガオ「ヘブンリーブルー」の種を蒔きました。

 昨年は茶所の前で11月まで花を咲かせてくれて、お越しになった方々に大人気でしたが、今年はさらにパワーアップ! 2種を加えました。

 ブルーに白の斑入りの花が咲く「フライングソーサー」と色鮮やかな赤い花の「スカーレットオハラ」です。空飛ぶ円盤? ビビアン・リー扮するスカーレット・オハラのように美しいのでしょうか?

 果たしてこの3種類の蔓をどのように這わせるのか、うまくやらないと綺麗には見えません。先日来、思案しているところです。


 夕方から一念発起して部屋の模様替え&整理に取りかかりました。

 部屋の中には、去年の2月に引っ越した時のままの段ボールが山積み。時折、その段ボールをひっくり返しては必要な物を探していたのですが、どういう心境の変化か、今日は部屋を整理してスッキリさせたい気分になったのです。

 約1年4ヶ月、段ボールの山の中でした・・・。

 結局は棚がないと効率よく整理できないので、通販でスチール棚を注文。これで床の間は軽印刷機とスチール棚に占領されることになります。

 せっかくの床の間なので、自分で書いた掛け軸でも吊そうかなぁ・・・。物だらけの床の間に『本来無一物』なんて文句も、皮肉が効いてていいかも知れません。富士山の初日の出も、風呂屋の書き割りのようでいいかも・・・。

 晋山式の後始末や支払いもすべて終わって、ちょっと余裕が出てきたかな?

〜 3種の西洋アサガオの苗床 〜
2009年5月20日(水)  No.2141

思う存分!
 今日は心ゆくまで外の作業をしました。

 刈り込み、植え替え、石の整理、バイクの置き場所変更に伴うグレーチング(鋼材を格子状に組んだ溝蓋)の据え付け作業などなど。

 本坊に出入りしている大工さんに、「何されているのですか? そんなに汚れて・・・」と言われるほど、汚い格好でした。

 あー、楽しかったぁ。天気がよくて、外仕事に勤しめるなんて、最高や!


 蓮を育てている水鉢の中がボウフラだらけなので、メダカに食べて退治してもらおうと思っているのですが、近所にあった熱帯魚屋さんが閉店して、入手出来なくなってしまいました。ホームセンターやペットショップも探してみたのですが、売っていません。困りました。

 仕方なく、水面に天ぷら油を少し垂らして、ボウフラを窒息させようとしましたが、うまくいきません。蓮に悪影響が出ないようにと、油を少量にしたのがいけないのでしょう。

 最終的には、夜にネットで注文しました。隣の寺も同じように困っているだろうから分けてあげようと思い、クロメダカ100匹1600円+送料500円でした。安いのか高いのか・・・。


 今日は蛇も見ました。10センチほどの子供の蛇だったので、最初はドキッとしましたが飛び上がるほどではなく、物影に隠れたつもりで半分出ていた体を、ちょっと凝視してしまいました。蛇を凝視したのは生まれて初めてでした。やっぱり、気持ち悪り〜ぃ。


 作業をしている時は楽しくて、手〜腕〜肩の痛みを忘れているのですが、じっとしているとまた痛みます。筆を持つのがちょっと大儀です。

〜 水面の蓮の葉と紫蘭の落花 〜
2009年5月19日(火)  No.2140

六阿弥陀
 爽やかなお天気! 緑も美しい!

 今日は六阿弥陀巡拝の日。普段よりも大勢の方がお参りになりました。

 巡拝者用に用意されたお茶が、今日はどんどん無くなっていくとか。見た目には爽やかですが、歩いて来られると少し暑いようでした。


 夕方の会議は眠たくて、机に頭をぶつけそう。多量の資料を作った方々の苦労を考えると本当に頭が下がるのですが、「えっ! 全部読み上げるの!?」という感じ。

 それにしても、どうして今日は、いや今日もこんなに眠たいのかなぁ?


 庭作業をしたいのですが、手〜腕〜肩の痛みが一向に消えず、なかなかやろうという気になれません。鍼も効果が実感出来なくて、予約を入れないままになってしまいました。

 「ある時、突然治る」という人が多いので、多分そうなのでしょう。それまでは我慢我慢なのかなぁ。

〜 六阿弥陀の巡拝者の方々 〜
2009年5月18日(月)  No.2139

えごの木
 お礼状や内祝の発送も最終段階。残っているのはプライベートな関係の方々。一人ひとり暮らしぶりなどを考えながら、作業を進めました。

 あと一息!


 新しい庭に植え付けられたえごの木に花が咲きました。

 有毒物質であるサポニンを含んでいて、その味が「えぐい」ので、「エゴノキ」と名前がついたといいます。小さくて可愛い釣鐘形の花で、最近庭木に使われることが多くなったそうです。

 かつてよく散歩した小学校近くの家の庭に1本植わっていた、ボクにとっては印象深い木。この木が庭に植えられた時、「あっ、えごの木だ!」とすぐにわかりました。今まで境内には1本もなかったので、境内初お目見えとなりました。

 やって来て間もない、しかも境内では稀な木が咲くというのは、何ともうれしいものです。木に負担がかかっているのではないかということは心配ですが・・・。

 今日は1日雨。雨に濡れたかわいい花は、ますます清楚に見えました。かわいいなぁ〜

〜 新しい庭とえごの木 / 雨に濡れる白い花 〜
2009年5月17日(日)  No.2138

宝探し
 本堂裏にある慰霊碑の前で、毎年恒例の法要が行われました。屋外のテント張りの中での法要なのですが、幸いお天気もどうにか保ってくれて無事に終了。

 問題は参列者の控え室並びに浄斎場所になっている真如山荘の水。昨夕、水槽に少し溜めて帰ったのに、朝見たらすっかり空っぽ。慌ててタンクに給水してポンプを働かせ、何とか急場をしのぎました。

 法要などがすべて終わってから、水を送っている各系統を遮断していくために、もう一人の執事と一緒に、地中に埋まってしまっているバルブ探しを始めました。

 図面を見ながら当たりを付けてバルブを探すのですが、なかなか見つかりません。
 たまたま見積書を持ってきた水道屋さんも加勢してくれて、あちこち掘り返しましたが、まるで宝探し。

 今日の目標の2つのバルブのうちの片方をようやく見つけることができて、閉栓しようとしましたが、長年動かしていないので、完全には閉まりませんでした。

 2時間以上やりましたが、成果はそれだけ。何とかしなきゃなぁ・・・。

〜 慰霊碑前での法要 〜
2009年5月16日(土)  No.2137

仔猫騒動
 先月末、通称「ブサイク」が、本堂床下の掃除用具入れの段ボール箱の中で5匹の仔猫を産みました。

 最初は目も見えず、じっとしているだけ。野良猫の子供は決して泣きません。箒などを取りに入った職員さんでさえ、目の前に仔猫がいるのに気が付きませんでした。

 そのうち、「仔猫をどうしよう?」ということになりましたが、誰も保健所には連れて行きたくない。でも、これ以上増えたら困るということで、里親を捜す張り紙をしたり、もらい手を捜したりと、手を尽くしました。

 ところが、昨日から、仔猫の姿が見えなくなったのです。

 職員さんは、ボクがどこかへ連れて行ったのだろうと思っていたそうですが、今日、そうではないことがわかり、結局、見つかったことを知った親猫が仔猫をどこかへ連れて行ったのだろうということになりました。

 ボクがさくらを拾ってきたのも、ちょうどそういうタイミングだったと思います。
 連れて行った先は、まったく見当が付きません。ニャンとも泣きませんから。

 仔猫のうちにウロウロすると、カラスに狙われます。「捨て猫がいます」とボクに知らせに来て下さったほんの束の間にカラスの標的になって、連れ去られてしまったこともありました。

 かといって、5匹全部が大きくなっても、正直なところ困ります。今、境内にいる野良猫は8匹程度。これ以上増やすわけにはいきません。去勢手術を施した上で、安穏と過ごさせてやりたいとは思っています。

 いろいろな苦労を知らずに、餌をやりに来る人がいます。餌をやる人には猫もなつくので、そりゃぁー嬉しいでしょう。でも、その行為の結果、こうして子供が生まれたり、育たずに死んでいったりすることをご存じないのでしょう。結局は不幸な猫たちを作ってしまっているのです。

 仔猫、どこに行ったのでしょう・・・。

〜 5/9の仔猫たち / 「ブサイク」ちゃん、どこへ連れて行ったの? 〜
2009年5月15日(金)  No.2136

管理屋
 真如山荘の水道代が、ここしばらく、毎回、十数万かかっています。ほとんど施設は稼働していないのですから、そんなにかかるはずがありません。

 漏水に違いないと、業者に点検して貰いましたが、便器のパッキングが悪かったのを除いて、他に異常なし。それに、そんなことで十数万もかかるはずがありません。そんなに大きな水漏れならば、外から見ても何らかの兆候があるはずなのに、何もありません。

 先日来、「おかしなぁ」を連発しつつ、原因を調べるために砂利に埋まったバルブを探したり、貯水タンクを操作してみたり、今日はボイラー室の配管を調べてみたりと、対策に追われています。

 境内では、建物改修のラッシュ。管理面の仕事が相当多くなっています。職業を変えたほうがいいかも・・・。

〜 山荘屋上から見た素屋根作り 〜
2009年5月14日(木)  No.2135

ドライブ
 今日もお礼状書き。ちょっと気分を変えて、草刈り作業。やっぱり、草刈りが性分にあっています。

 夕方から、お逮夜へ琵琶湖大橋の近くまで行きました。

 八瀬〜大原を抜けていく国道沿いには、藤、栴檀、ニセアカシア、タニウツギなどの花がいっぱい咲いていて、走っているだけでも随分楽しませてもらいました。

 昼前、数ヶ月ぶり、ひょっとしたら半年以上ぶりに洗車をしたのです。洗車機にかけても綺麗にならなかったので、自坊に帰ってからもう一度手洗いしました。

 花粉、黄砂、泥などで汚い極みだった車もきれいサッパリ! 綺麗になった車に乗るのは気持ちいいですねぇ。

 お天気も良く、道の両側には花がいっぱい。いいドライブでした。

〜 湖西道路 〜
2009年5月13日(水)  No.2134

礼状書き
 午後はひたすら晋山式の礼状書き。封筒の表書きは機械任せなので、せめて一言添えさせていただこうとすると、結構時間がかかります。

 書いていると、ずいぶんお世話になった方、遠くからご夫婦で来て下さった方など、皆さんそれぞれに感謝の念が湧いてきて、短い添え書きでは伝えきれない気がします。

 礼状書き、まだ当分かかりそうです。


 夜、晋山式のために東京から来てくださった方との呑み会。お酒を呑みに出るのは久しぶりで、木屋町に新しい交番が出来ているなど、大袈裟ですが、街の様子が少し変わったような気さえしました。

 最近めっきりお酒が弱くなったという自覚があるので、お酒もほどほど。ほろ酔い加減で、雨の中を帰りました。

 雨、うれしいなぁ。新しい庭の苔が、きっと喜んでいます!

〜 祟られそうなお酒 〜
2009年5月12日(火)  No.2133

後始末
 夕べは10時前には寝たので、睡眠はたっぷり。思ったほど疲れは残っていない感じですが、積極的に何かをしようという気にはまだなれません。

 8時半から、修学旅行の中学生たちが掃除体験に来るというので、ご褒美のジュースを近くのスーパーに買い出しに行きました。
 今の京都は修学旅行だらけ。道路のあちらこちらで、修学旅行生を待って待機する数十代のタクシーの車列や観光バスを見ました。

 掃除体験に来たのは12名と教員1人。竹箒を渡して、掃除をしてもらいましたが、5分と経たないうちに、「あー、疲れたぁ」。

 わずか1時間の体験を終えてジュースを飲み、待たせてあった貸し切りタクシーで、次なる観光地に向かっていきました。何か変やなぁ・・・。


 今日から境内は工事ラッシュ。茶所横のトイレを建て直すために、今日は解体作業。書院に隣接する建物の瓦の葺き替えのための足場組み立ても今日から始まりました。加えて、植木屋さんの薬散作業。それぞれが大きな音を立てて作業をし始めたので、いつもは静かな境内も今日から当分は騒がしそうです。


 自坊の庭へも植木屋さんが最終仕上げに来られました。水を循環させる仕掛けも完成。「これで完成しました」と言って帰って行かれました。
 たっぷりの水を流してみるもよし、チョロチョロ流れるもよし。これからいろいろ試して見るのが楽しみです。

 植木屋さん、本当にありがとうございました。


 晋山式の後始末も始めました。

 襖などを日常モードに戻したりという模様替えもしなければなりません。お礼状や欠席された方への記念品を贈る作業もしなければなりません。

 今夜も早く寝ようと思っていましたが、結局、10時半頃まで内職作業。あー、何もせずに、ボーッと音楽を聞いていられる夜が欲しいなぁ。

〜 違った角度から見た庭 〜
2009年5月11日(月)  No.2132

さぁ!!
 さぁ、晋山式!

 5時頃から大掃除。参道や白壁、濡れ縁などを水洗いしたり雑巾掛けしたりして、提灯を出したり、ブロアでゴミを吹き飛ばしたり。朝からエライ疲れました。

 9時を過ぎた頃から受付などをお手伝い下さる方が段々集まってきてくださいました。
 段取りだけはすべてしたものの、今日はすべてお任せしようと思っていたので、皆さんに御挨拶だけして、ボクは法要後の挨拶を覚えることにしました。ご挨拶の原稿は書いてあったのですが、ここ数日はそれを見返すこともできず、まったく内容を暗記していませんでした。

 それでなくても、疲れて頭の中は真っ白。思考力はゼロ。暗記しないと、一言も話せない状態でした。

 自室に籠もって時々呼び出されつつも何度も挨拶文を読み込み、一人で声を出して復唱してみたりしながらも覚えきれず、いざとなったら紙を見ようと、懐に挨拶文を忍ばせました。

 出仕して下さる方との打ち合わせが始まるギリギリまで、お越しくださった方へのご挨拶。開式15分前に、正式な装束に着替えて、出番を待ちました。

 法要の内容はごく簡単なものでしたが、やはり緊張します。新調した紬の白衣は裾が広がらず、動きにくくて仕方がありません。

 法要が終わって、問題のご挨拶。いくつかのフレーズは抜けてしまいましたが、ペーパーを見ずに、何とかやり終えました。

 火の元を確認して、戸締まりをし、祝宴会場へ。タクシーの中では、祝宴でのご挨拶の原稿の丸暗記に勤めました。法要の時と違って、こちらの挨拶は少しくだけたものにするつもりでしたので、気は楽でした。

 祝宴から参加される方は20名ほど。またご挨拶などをしているうちに、開場の時間。やはり、また懐にペーパーを忍ばせました。

 ‘主役’は立ったり座ったりの繰り返しだということを知りました。問題のご挨拶も、やはり何フレーズかは抜けましたが何とか切り抜け、後はひたすら各テーブルを廻りました。

 スピーチをいただく時には、またテーブルに呼び戻され、こそばくなるような誉め言葉をいろいろと頂戴しましたが、祝宴は檀信徒とごく親しい方しかお呼びしてなく、スピーチも本当に親しい人ばかり。丸っきりお世辞ばっかりでもなかったので、歯は浮きませんでした。

 ‘吉祥院スペシャル’のカントリーの演奏も、中には踊り出す人もおられ、皆さん方にはずいぶん楽しんでいただけました。

 予定よりも長引いて、あっという間の3時間弱。何とか無事に祝宴も終えることが出来ました。

 帰って、提灯や門幕を片付けたり、一働き。座ってしまうともう立てなくなるので、しばらくは動き続け、庭に水やりをして、今日はここまで!!

 法要が始まってから自坊に帰るまでは、本当にあっという間でした。うまくいったのかいかなかったのか、まだ反省点すら考えることができないような状態ですが、とにかく終わりました。本当にやれやれ・・・。

 皆さん、新しい庭には感激してくださいましたことも、大きな喜びでした。庭を造っていただいて本当によかったぁ!

〜 唯一の法要の写真 〜
2009年5月10日(日)  No.2131

庭がにわかに!
 今日の最高気温は29度! 外はモワッとするほどの暑さでした。

 さぁ、明日は晋山式。午前中に敷物などが敷かれ、準備も着々と進みました。

 庭は?

 来る人、来る人、庭を覗き込んでは、「出来るのですか?」「明日ですよね?」などと尋ねられます。

 「はい、親方は今日中に仕上がるとおっしゃっていますから」と答え、ボクも式場の準備をしながら、庭が出来上がっていくのをゆっくり拝見させていただきました。

 昔ながらの木製のリンゴ箱に入れられた杉苔が、一箱、また一箱と運び込まれては貼られていきます。

 大きな木は昨日植え込みが終わっていますが、低木や草木などがそれに加えられていきました。何もなかったところに砂利が敷き込まれて通路が出来たりと、どんどん風景が整っていきました。

 今日は親方ご夫妻を含めて6人の方が、それぞれのパートを極めて計画的に造っていかれる様は、見事としかいいようがありませんでした。

 最後は、参道などを洗って綺麗にしてくださり、すべてが終わったのは7時半頃。もうすっかり暗くなっていました。

 出来ました! 庭が出来ました! 明日の法要には皆さんにお披露目することができます!

 親方はじめ、休日返上で頑張ってくださった職人さんたちには、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 何だか、ボク自身も大きな仕事が終わったような気がしました。

 ボクの本番は明日。さぁ、ここまで来たらあとは一気呵成だぁ!

〜 リンゴ箱の中の杉苔に朝日が差し込む / 完成後の記念写真 〜
2009年5月9日(土)  No.2130

一気に進む!
 朝のうちは少し時雨れることもありましたが、お天気は回復。

 晋山式まであと2日。植木屋さんは総動員で来てくださいました。今日から、植木の植え付けなど、最終段階。

 お昼頃出先から帰ってきたら、植木はまだトラックの荷台の上でしたが、午後から植え込みにかかられ、まるで魔法のように庭の雰囲気はどんどん変わってきました。

 今まで分断されていた庭と塀の外側の樹木が、ハナミズキ、エゴ、モミジ、三つ葉ツツジなどを植栽をすることによって一気に一体化。石組みと地山の赤土で殺風景な感さえあったものに、いのちが吹き込まれていくようで、「この感動を味わったら、庭造りはやめられないだろうなぁ」と思えるほどでした。

 明日にはほぼ完成するとのこと。明日も‘マジック・ショー’が見られます!


 晋山式の準備は、明日、業者が敷物などを敷いてくれるまで一段落。何となく手持ちぶさたな中を、一気に「今日の散歩道」を更新。我ながら、「こんな時によくやるなぁ」と感心しました。

 日曜日はお天気も上々の予報。さぁ、最後の追い込みです。

〜 一気に進む植栽作業 / 親方の尺八も快調! 〜
2009年5月8日(金)  No.2129

 皐月雨
 とにかく、よく降りました。

 当然、作庭作業は中止。ペンキを塗った白壁は、赤土が跳ね返ってすっかり汚れてしまいました。洗ったら落ちるかなぁ・・・。

 植木屋さんは水中ポンプの電気配線に来られました。若い方がかつて設備関係の仕事をされていたとかで、電気工事もお手のもの。

 植木屋さんって、水道工事もする必要がありますし、機械のちょっとしたトラブルも直さなければなりません。もちろん、デザイン的な素質も重要。いろいろな技術が要求されるお仕事だと、改めて思いました。

 今日これだけ降れば、庭は遅れるけど、晋山式当日は晴れるでしょう。


 午後は引き菓子などの最終発注や部屋の設えなど細々とした準備をして、夜は挨拶の原稿作り。雨のせいか、眠たくって・・・晴れても眠たいのですが。

 寝られる時に寝ちゃおうっと!

〜 例年よりも開花の遅いつつじ 〜
2009年5月7日(木)  No.2128

燈籠据え付けられる
 今日は1日雨だと思っていましたが、時おり薄日も差す天気。うれしいなぁー。法要のためはもちろん、この天気なら待ちに待った燈籠が据え付けられます。お天道様が味方してくれた感がしました。

 でも、法要に行かなければいけないので、今日も作業を見ることができません。残念。
 「長素絹」という裾を引き摺る僧衣を着て行う真如堂一山総出仕の法要は、淡々と進行。昼食を経て、1時半頃にはすべてが終わりました。

 「さぁ!」と自坊に戻り、燈籠の据え付け具合を見学! 自坊の前まで来たら、塀越しに燈籠の笠や宝珠が見えました。ちょうど作業が終わったところだったようです。

 据え付けられた燈籠は、河桁御河邊神社(滋賀県東近江市)にある国重要文化財の燈籠の写し。もちろん、細工の精緻さなどでは本物に及びませんが、同じ花崗岩製の堂々としたものでした。

 燈籠が入ったお陰で、庭の形がどんどん出来上がってきました。でも、残された作業はまだいっぱい。どこまで完成するでしょうか?

 晋山式では、法要後と祝宴と、2回挨拶をすることになっていますが、夜はひたすら挨拶原稿作り。さっぱり進みませんでした。

〜 燈籠が入って庭が締まってきました 〜
2009年5月6日(水)  No.2127

夕刻より雨
 明日は三井越後屋さんの初代の316回忌。大きな法要の前日には‘逮夜’が営まれる習わしで、夕方、専用の仏間で法要が行われました。

 その準備と法要の間隙を縫って、晋山式の準備作業。そろそろ当日の挨拶を考えなければいけませんが、まだそこまで気持ちが行きません。

 夕方から雨。今日は降らないはずだったのになぁ。明日も雨。法要するにも雨は困りますし、庭を造っていただくにも大困り。

 庭の地山の赤土は、濡れるとベタベタツルツルでどうしようもなく、今日の作業も雨のために遅れたとか。明日の天気予報は雨。作業は中止を余儀なくされるでしょう。

 燈籠が入るのを楽しみにしていたのですが、雨には勝てません。

〜 形が出来てきた石組み / 今日は尺八の演奏が多かった親方 〜
2009年5月5日(火)  No.2126

晋山式モード全開へ
 今日は外回りも法事もなし。晋山式準備モード全開です。

 朝しばらくは草刈り。その後は、室内の模様替え。襖を取っ払って、家具などをすべて自室に詰め込み、たくさんの人が入れるスペースを作りにかかりました。

 晋山式まで、あと1週間を切りました。それまでには本堂での大きな法要もありますし、いつ‘急用’が入るやも知れません。手もいつ‘使用不能’に陥るか・・・トホホ。

 とにかく前倒しで、どんどん準備を進めています。


 事務的な準備はほぼ整って来たと思っていたら、今日になって「出席」の返事。

 体調などの都合で欠席される方があるのは織り込み済みでしたが、「出席」とは・・・。欠席なら名簿から消せばいいのですが、出席はその1人のために作り直さなければならないものが数種類出てきます。記念品の数も・・・。有り難いけど、ちょっと殺生やなぁ。

 ボクもちゃんと期日までに返信を出そうと! たまに忘れるので。


 植木屋さんは、今日は水道管などの配管作業。

 「明日・明後日で、石組みが進み、雰囲気がガラッと変わります」と言って帰られました。石組みが終わったら、燈籠の搬入のようです。

 毎日、連休も返上で、有り難うございます。

〜 ここを水が流れます 〜
2009年5月4日(月)  No.2125

超忙しかった日
 ほんまに忙しい日でした。

 朝、1軒外回りに伺った後、10時護摩供法要、11時・12時自坊の法事。2時葬儀〜初七日。息つく間もなく、すべて終わったのは6時でした。

 植木屋さんは日曜返上で、今日も来てくださいました。

 庭は仏間のすぐ横なので、「法事がありますから、その間は音を出さないでください」とお願いしておいたら、植木屋さんは静かに瓦を並べて、「延べ段」と呼ばれる部分を作っておられました。

 最初のイメージ画では、大小の平らな自然石を並べた「延べ段」を作る予定になっていましたが、親方が「石にしようか瓦にしようか迷っています」とおっしゃったので、「凍てて割れることさえなければ、瓦のほうが親方らしいのではないですか?」と申し上げたところ、気が付いたら瓦が運び込まれていました。

 なかなか地道な作業なので、今日、ボクがすべてを終えて帰ってきた時には、まだ5メートル半ほどの述べ段は完成していませんでした。

 石組みもまだまだ。ほんまに10日までに出来るのかなぁ。出来なくてもいいのです。どうぞ、ごゆっくり。

〜 瓦を立てて並べた延べ段 〜
2009年5月3日(日)  No.2124

寝不足な1日
 夕べの余波で、今日は眠たくて仕方ありません。寝るのが大好きなボクにとって、寝不足は大敵です。

 晋山式が近付き、だんだん気忙しくなってきました。1部屋を晋山式関係の道具置き場にして、気が付いたものからどんどん運び込み始めました。

 「風邪をひいたので、欠席します」という連絡があるかと思えば、「返事するのを忘れていました。今からでも間に合いますか?」という電話もあります。まだまだ不確定要素がいっぱいです。

 庭を覗き込んで行かれる方々は口々に、「間に合うのですか?」とおっしゃいます。ボクも植木屋さんに、「10日までに出来なくてもいいですよ」と申し上げています。まだそんな状態なのです。

 今日は水の流れ具合をテストされていました。水が流れる庭というのは、やっぱりいいですねぇ。植木屋さんも、「水があるのとないのとでは、庭の潤いが違います」と、水を流すのがお好きなようです。

 明日は日曜返上で作業をして下さるとか。こちらも法事があるので、その時間は作業はストップです。寸暇を惜しんで、10日を目指してくださるようです。

 唐種招魂がすご〜くよく香っています。緑も鮮やかで本当に綺麗です。

〜 自坊の前は石がゴロゴロと川原のよう 〜
2009年5月2日(土)  No.2123

夜中の自転車
 恒例の、東山の尼寺での大般若。天気もよく、暑くもなく、寒くもなく、大般若にはちょうどよい日でした。

 連休の関係か、清水寺へ通じる道では、車の渋滞が始まっていました。高速道路千円もあって、明日以降はきっと大渋滞でしょう。


 午後から、文化財保護課と消防の視察。1時間半もかかりました。来年度には大工事しなければいけないような雲行き。何だか大ごとになってきました。


 夜、友人と食事に出かけて日付が変わる頃に帰ろうかとしていたら、枕経の連絡。12時半頃にご遺体が帰って来られるので拝みに来てもらえないかとのこと。

 最近、そんな時間に枕経に行くことは珍しいのですが、「来て欲しい」と言われれば可能な限り伺います。少しお酒も入っていたし、割と近くだったので、自転車でエッチラオッチラ行きました。

 夜中に真っ黒な僧衣を着て自転車をこいでいる坊さんなんて、そうは見かけないでしょう。ちょっとコワイかも。すれ違う人はみな一様に驚いた顔をされていました。

 昼間は暑いぐらいでしたが、夜の自転車はまだちょっと寒い。拝んで、いろいろ打ち合わせや相談をして、帰ったら2時。しばらくボーッとして、3時前に寝ました。

 いろいろあった1日でした。


 庭は少しずつ進行中。「10日に間に合わなくてもいいですよ」と申し上げています。またたくさんの石が運び込まれました。さて、どうなっていくのかな?

〜 メインとなる1.05トンの石 〜
2009年5月1日(金)  No.2122

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