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2008年11月の日記

夕紅葉
 自坊前の黄葉・紅葉が一気に‘開花’した感じ。夕陽に照らされた銀杏やもみじは、本堂から望んでも圧巻でした。

 自坊前のもみじは、イロハモミジとは少し種類が違って、葉も大きく、黄色く色付くのが特徴です。
 その夕紅葉はまさしく黄金色。天を仰ぐと、青空を背景に、黄金色の中に紅い葉も混じって、筆舌に尽くしがたい美しさ。しばらく、言葉を失って立ち尽くしました。どんなカメラでも、この美しさは撮りきれません。

 今年一番の紅葉風景でした。


 夕方から、明日の生中継に備えて、TV局の人が15人ほど準備に来られました。

 生中継の場所は、ボクから見たら、「なんでこんなところを撮すの?」と思えるほど、さほど綺麗でもない紅葉風景。逆に、カメラを使えば誤魔化せるのかも知れませんが、ディレクターの作った‘ストーリー’が先行して、本当に綺麗な紅葉は二の次のような気がします。せっかく、素晴らしい紅葉風景が他にいくらでもあるのに・・・。


 説明のし過ぎで、喉がガラガラ。でも、せっかく来て下さるのですから、説明はせめてもの‘御接待’です。

〜 素晴らしい夕紅葉 〜
2008年11月30日(日)  No.1970

突然の雨
 今日は土曜日。

 さぞかし多くの方が来られて、説明も大忙しと思っていましたが、それほどではなくて、何か肩すかし。団体はめっきり少なくなって、個人の方が多いようです。

 ある程度人数がまとまらないと説明しにくいので、今日は説明も数回だけ。

 毎日、「安倍晴明 決定往生印」がいくつ授与できるかを楽しみにしているのですが、今日は目標達成ならず。これからは減少傾向が続くのかな。

 昼過ぎ、いきなりやや強い雨が降り、紅葉を見ていた人たちは、一気に本堂の軒下や手水舎の屋根の下に駆け込まれました。

 ほんの数分で、今度はパッと日が差し、雨宿りの人たちからは歓声があがりました。

 晴れている時に来られるのも縁、雨もまた縁。それぞれに紅葉が楽しめます。

〜 雨宿りをする人たち 〜
2008年11月29日(土)  No.1969

湯たんぽ
 夕方、近くのディスカウントショップとスーパーに買い物に行きました。

 ディスカウントショップで、さくらのトイレ砂や爪研ぎ、洗濯洗剤、ティシュー、それに安売りをしていた湯たんぽ買い、両手いっぱいの荷物になってしまいました。スーパーで食材を買わなければいけないのに、えらいこっちゃ。

 スーパーのカートにディスカウントショップで買ったものを結びつけたら、重くてひっくり返りそう。またいろいろと食材を買って、やはり両手いっぱいの荷物。

 外へ出たら、雨!

 4つの大きなスーパー袋を、1つは前カゴに、1つは足の前に、残るふたつはハンドルに引っかけて、びしょ濡れになりながら、ふらつきつつ帰りました。あー、危な。

 自宅では、昔ながらの反射型石油ストーブを使っているので、いくらでもお湯が沸きます。ポットに入れてもそれほど使うわけではなし。もったいないので、湯たんぽへ。

 ブリキ製の湯たんぽが子供の頃にあったを覚えがありますが、使った記憶はありません。いまはプラスチック製なのですね。形は昔のものを真似てありました。

 湯たんぽは、ほんのり温かくていい感じ。朝までぐっすり眠りました。

 湯たんぽ、オススメです!
2008年11月28日(金)  No.1968

団体旅行
 連休の頃よりもここ一両日のほうが、団体や貸し切りタクシーを使って来られる方が増えています。団体は20ほど、貸し切りタクシーは100台に迫る勢いです。

 団体で来られる方には出来るだけ説明をさせていただいていますが、ほとんどは大急ぎ。
 「はい、40分後にはバスに戻ってください」という団体が大半。40分後にバスに戻るということは、境内にいられるのは30分しかないということ。拝観コースーを回るだけで、いくら急いでも10分はかかります。10分では「回った」というだけ。

 ひどい時は、「15分後に本堂の前に集合で〜す!」。そうなると、ただ辛い思いをして急坂を上がってきて、そのまま帰るだけ。紅葉も楽しめません。

 多くの団体は、道路状況のせいで遅れ気味。先日などは、暗闇の中で団体客がうごめいておられました。

 参加している人はそんな状況をあまり分かっておられないでしょうが、こちらからすると、「あそこも、ここも、まったく見られないなぁ」と、せっかくの紅葉の景色をほとんど目にすることもなく帰って行かれ、勿体ないことこの上なし。

 「団体旅行の実体って、こんなものなのか。本当にいいところは見ていないんだなぁ」と、思い知らされる毎日です。

〜 窓越しの紅葉と菊 〜
2008年11月27日(木)  No.1967

全国中継?
 夕方、某テレビ局のディレクターから、「いま、境内にいますが、お時間ありますか?」と電話。1週間ほど前に紅葉中継の1候補として下見に来られ、他もいろいろ回った結果、真如堂から放送したいとのこと。

 朝早い番組とはいえ、全国中継の効果は相当大きく、「これ以上、人が増えると困るなぁ」と思いつつ、寺の姿勢や木々を大切にしていることをアピールしてくれる内容にもなりそうなので、受ける前提で暗闇の中をさらに下見。

 テレビ局のディレクターの中でも、特に某局は、取材で得た情報をもとに自分流のシナリオを作るのが好きな感じ。‘ヤラセ’とまではいかないものの、どうしてもそのシナリオに沿って番組を作りたい素振りが明白で、いろいろ質問をしたり、ピッタリな現場を探そうとします。

 もうチリチリになっているもみじをあまり映して欲しくないのですが、「綺麗なところをアップで撮り、そうでないところは引いて撮ればわかりません」とのこと。でも、それでは、番組を見て、「わぁー、綺麗だ」と来てくださる人をがっかりさせるだけ。紅葉中継は、どの局でも、ほとんどそういうやり方でしょう。

 中継の時、何にも邪魔されずに、中継基地に向かって電波を飛ばすことができる場所を探したり、中継車を駐める場所を考えたり、すっかり暗くなった境内をウロウロしました。

 どうやら本気でやりたいみたい。こういうのって、大きなニュースが入ったら飛んでしまうから、その日になるまではわかりませんが。

 アクセス方法とか「駐車場はありません」とかをテロップで流して貰わないと、放送された途端、事務所の電話はパンクしてしまいます。こちらも対策を考えておかないと・・・。

 あまりに現実と違うシナリオが提示されてきたら、「あかん」と言っちゃおうっと。ホント、某テレビ局って、勝手な思い入れが強いんだから。

〜 今日の本堂裏の紅葉 〜
2008年11月26日(水)  No.1966

スタバで一服
 夜、大阪で企業グループの集まりの講師。

 滅多に電車には乗らないので、何だか緊張して、つい早い目に自坊を出て、自ずから早い目に目的地に着いてしまいました。

 仕方がないので、スタバのカウンターで時間調整。何となく場違いだなぁー。

 講演は、45点かな。

 いつも‘材料’を用意しすぎて時間が足りなくなるので、少ない目にしたら、時間が余ってしまい、1時間の予定が、時計を見るとまだ35分。えらいこっちゃ! そういう時のためにと用意しておいた‘材料’を使って、何とか50分過ぎまで話を延ばしました。

 パソコンとプロジェクターを使って写真などを投影しながらの説明は、本堂で毎日している説明とは勝手が違います。もうちょっとくだけた話をすればよかったなぁー。

 講演後の懇親会は、次々にご挨拶に来てくださるので、ほとんど食事が食べられず。美味しそうだったのになぁ。トホホ。

 電車で緊張しながら帰りました。

〜 スタバで待つ 〜
2008年11月25日(火)  No.1965

雨、本降り
 今日は六阿弥陀巡拝の功徳日。連休最後の日。お昼頃から雨が降り出し、次第に本降りになりました。

 連休も最後で帰路に就く人も多いし、雨で人出も少ないだろうと思っていたら、さにあらず。
 午後からは立て続けに団体の方がお越しになり、ほぼエンドレス状態で説明。しゃべってばかりでは、頭が酸欠になりそう。はぁー、くたびれた。

 それにしても、団体の人は集合時間に追われて大変。境内の紅葉をゆっくり楽しむ暇などありません。もっとスローな団体旅行があってもいいのではないかと思いますが、たくさんのところを巡るようにしないと、参加者が集まらないのでしょうね。

 最初は「今年はいいかも・・・」と思っていた紅葉も、だんだん「やっりりダメだなぁ」という状態になってきてしまいました。茶店前のもみじなど、茶色くてチリチリ。本堂裏に期待しようっと!

〜 傘の花 〜
2008年11月24日(月)  No.1964

最高の人出
 朝7時から大工仕事。昨日の夕方、あまりにも多い人出に階段が耐えかねて、壊れてしまったのです。

 今日は、おそらく1年のうちで最も多くの人が真如堂を訪れる日。下手をすると階段が落ちてしまうかも知れません。即、修理を要します。

 かつて飯台に使っていた板を流用し、墨壺で線を引いて、丸鋸で切断。電動ドリルで固定して、はい、一丁上がり! 我ながらスバラシイ!

 バイクで出かけようとしたら、駐車場の整理の係員とタクシーがトラブル。タクシーが駐車禁止区域に駐めていたのを注意したのに、運転手が塔頭の知り合いだと居直り。後で名前のあがった塔頭に確認したら、真っ赤な嘘。こんなことが多すぎます。

 その後は、本堂で説明をしたり、駐車場に走ったり、トイレを修理したり、三脚を注意したり、シャッターを押してあげたり・・・。

 トイレは、今朝、ペーパーを150m巻の芯無タイプに変更。メンテナンスが楽になるはず。

 「集団で三脚を立ててる!」とビックリしたら、どうやら中国人。中国人の団体が一眼レフを手に手に、三脚を立てて撮影していたのです。三脚を指さして、手で×印をして注意。なぜ「三脚禁止」なのか、わかってないだろうなぁ−。

 それにしても、三脚禁止は絶大な効果。今まで最高の場所を占拠していた三脚群が姿を消し、一般の参拝客が、ゆっくり紅葉を楽しめるようになりました。

 今日も何とか無事に終了!

〜 本堂前の人混み 〜
2008年11月23日(日)  No.1963

連休1日目
 「連休は法事をしないほうがいいですよ」と申し上げた檀家さんが、「9時からなら大丈夫でしょう? お願いします」と言ってこられました。兵庫県の方で、車でお越しになるには1時間半ほどかかります。

 ご主人夫妻は8時過ぎには着かれましたが、他の方々がなかなか着かれません。おじいちゃんの納骨なのに、おばあちゃんが・・・。

 後の予定もあるので、とりあえず自坊での御読経を始めました。30分ほどして読経が終わった頃、ようやく「あと300メートル」というところまでお越しになり、無事に墓所での納骨に立ち会っていただきました。

 こういうことがあるので、紅葉期の連休の法事はできるだけお避けになるように申し上げるのです。京都は普通の状態ではないですもの。

 納骨が終わって、外回りに飛び出しました。車が多くて走りにくく、東山界隈は大型バスだらけ。抜け道を選んで、スムーズに帰り着きました。

 午後はひたすら本堂での説明係。「15分しかありません!」という団体もいれば、「ゆっくり回らせていただきます」という団体もあり、説明も長短様々。

 最後に安倍晴明の「決定往生の印」の説明をして、皆さんをドッと笑わせ、あわよくば護符をお求めいただきます。ボクが説明をすると、護符をお求めになる方の数が急増するそうです。

 説明の合間に本堂の回廊に出て、「はい、あっちがいいですよ!」と、紅葉と塔を背景に記念写真が撮れるベストポジションへ案内。

 「はぁ〜い、シャッター押してあげますよ!」と、30ショット以上撮らせていただきました。

 あー、楽しかった。

 カフェの売り上げも、もちろん今期最高。129杯でした! やった!
 
〜 紅く染まったもみじの下は人だかり 〜
2008年11月22日(土)  No.1962

更新日
 日に日にもみじを見る人の数が増えてきています。今日も時雨がちなお天気の中、たくさんの方がお越しになりました。

 今日は「今日の散歩道」の更新日。本堂での説明、トイレの点検、境内の見回りなどの合間に、写真を撮りました。

 紅葉時期は素晴らしい光景がたくさんありますから、いくらでも写真が撮れます。でも、魂を揺さぶられるような紅葉には、まだ今年は出会っていません。今年は出会えるでしょうか・・・。

 様々なアクシデントがありながらも、職員の皆さん、車の整理をしてくださっているシルバー人材センターの方々、皆、一丸となってこの超繁忙期に対処してくださっています。

 さぁ、明日からの3日間が山です。

〜 最初は期待した紅葉でしたが・・・どうかなぁ 〜

2008年11月21日(金)  No.1961

さっぷい!
 寒かった・・・ バイクで走ると、ますます寒い。袂から入ってきた風が背中に回り込んで、背中が膨らんでいるのを感じながら疾走。

 境内はすごい人。団体も次々と来て、大変。貸し切りタクシー専用の駐車場に駐める車も、今季最高となりました。

 「紅葉はどうですか?」「どうやって行けばいいのですか?」という電話もひっきりなし。落ち着いてデスクワークも出来ません。

 本堂に行くと、拝観者の方々に説明せざるを得ない状況になってしまいます。京都の滞在時間よりもバスの移動時間のほうが長いツアーの多いこと。朝出発し、夕方京都について、まず真如堂に滑り込み、その後清水の夜間拝観に行って、大阪のホテルに泊まるという、埼玉からのバスツアーもありました。

 夕方、散策される場面の撮影を予定だった森光子さんも道路事情で遅れ、十分な光がないため撮影できず。紅葉だけでも見たいとお越しになりました。あまりの寒さに震えておられ、少しお気の毒。あと30分でも早くお越しになれば、綺麗な紅葉が見られたのになぁ。

 カフェは、スタッフの急病で臨時休業。せっかく来ていただいた方にはご迷惑をお掛けしました。

 何だかんだ雑多な1日でした。

〜 この木はもう少しピークを過ぎた感じ 〜
2008年11月20日(木)  No.1960

トイレの棚
 落ち葉がわんさか落ちてくるようになりました。カエデ、無患子、モクゲンジなど、いろとりどりの落ち葉を掃除するのもまた楽しいものです。ちょっとしんどいけど・・・。
 参拝客用のトイレにペーパーを置く棚を付けて欲しいという要望が現場から上がってきて、先日来、建物内のトイレには棚を作りました。

 外のトイレはロータンクの上にペーパーを置いていたのですが、ご婦人たちは荷物を置くためにそれを地べたに降ろしてしまうため、結局濡れてしまって使い物にならなくなるのだとか。先日は、ペーパーが丸ごと便器に詰まって大騒動でした。

 昼間は参拝者が多いので、朝、8時頃から作業開始! 

 ところが、団体客などが着く度にワァーッと女性が押し寄せて作業が出来ません。作業途中で、材料を取りに‘個室’を出たほんの数秒間に女性が突入してきて、工具などが中に閉じ込められ、作業などまったく出来ない状態になったり、作業をしているのが見えているのに、「まだですか?」と急かされたり。

 そんな中で作業していると‘変な人’と思われかねないので、作業を断念。夕方にすることにしました。

 拝観も終わり、薄暗くなってきた頃、もう一度トイレに。薄暗くなってきても、まだ境内にはたくさんの人がおられました。

 作業はあと‘1室’のみ。でも、また朝と同じ状況です。入っては出て、出ている隙に場所を取られ・・・。行列が出来ている時は、諦めて外で待つことにしました。

 ほんのわずかな作業なのに、ずいぶん時間がかかって、ようやく作業終了!

 トイレットペーパーは、いくつも置いておくと盗られるので、1つ2つのみ置いておきました。

 この秋、仮設トイレのことなど、トイレ関係でずいぶん時間を取られています。でも、大事なことですから・・・。

〜 色とりどりの落ち葉 〜
2008年11月19日(水)  No.1959

折らないで!
 うー、さっぷい! 夜になって、かなり冷え込んできました。朝方は寒さで目が覚めるかも知れません。

 タイミング良く、友人がネックウォーマーやハンドウォーマーを送ってくれました。毛糸の帽子もいただいたばかり。寒さなんてヘッチャラ!

 忙しいのも少し落ち着いてきました。今日はほんのわずかながら、お正月用の水塔婆書きもしました。

 本堂前のトイレの詰まりを直したり(直らず、水道屋さんに来てもらいました)、トイレットペーパーを置く棚を作ったり、文化財補修の申請書を書いたり・・・来週に迫ってきた大阪での講演のパワポ資料作りをしたり。雑多なことを脈絡なくやっているようですが、気分はのーんびりでした。

 境内でお十夜のテントを片付けていると、手にもみじの枝を持った2〜3歳ぐらいの子供を見つけました。さっき、同じような年頃の子供4人が細い枝にぶら下がるようにしていたので、おかあさんに枝が折れるのでやめさせるように言ったばかり。枝はすでに折れてしまっていたのでしょう。
 もう一度、おかあさんに注意をすると、元の木のところに枝を置きにいきました。

 それを見ていた少し離れたところにいた別のお母さんが、1メートル四方に紅い葉っぱが付いている枝を垣根の中に隠そうとしていました。「あんな大きな枝を・・・ひどいなぁ」。
 もう何も言いませんでしたが、3〜4人のお母さんたちは逃げるように帰って行きました。

 我が子に色付いたもみじの枝を与えたい気持ちはわからないでもないですが、折ってはいけないと止めるのが母親の役目のような気がします。

 でも、中年でも高齢者でも年齢に関係なく、平気で枝を折ったり、葉っぱを取ったりする人を見かけます。それを見ていると、「あっ、痛い!」と我が身のように感じます。

 ほんま、やめて欲しいなぁ。

〜 夕方、本堂前の紅葉 〜
2008年11月18日(火)  No.1958

道を知らないタクシー
 タクシーに乗りました。あいにく、ボクが好きではないM〓タクシー。

 「M〓の○○です。どちらまで?」と聞かれたので「真如堂まで」と行き先を告げましたが、どうもわかってない感じ。「どの道を通っていきましょう?」と、このタクシー会社のいつものパターンの質問をしたので、道を指定して、「はい、承知致しました」と走り出しました。

 「本当にわかっているのかなぁ」と不安に思いながらもしばらくの間携帯に目を落とし、ふと外を見たら、指定した道とはぜんぜん違う道を走っていました。

 「運転者さん、言った道と違うんじゃないの? ずいぶん大回りでしょう」と言うと、「あっ、スミマセン」と、訳のわからない理由を言い、「近づいたら、メーターを切らせていただきますので」と。

 何のために道を聞いたの? 行き先もちゃんとわからず、道を尋ねるのもポーズだけ。「またか・・・」という感じでした。

 挨拶などをちゃんとしたり、制服をきちっと着たりしてはいますが、このタクシー会社の運転手さんは、道を知らないのでは有名。それもそのはず、ほとんどが他府県の人を採用し、今までタクシー勤務の経験のある人は雇わない。他の会社の‘癖’が付いていないようにだとのこと。もっとも、経験者は労働条件の過酷なこの会社にはいかないとも。
 事故を起こした運転手は他の営業所に移してしまって、「もう辞めました」という対応を会社側はするとか。着物を着ていると料金を割引してくれるサービスをしていますが、割引分は運転主負担。「割り引かなくてもいいですよ」というと、運転手さんは喜びます。そんな話は枚挙に暇がありません。

 結局、ボクが道は教えながら走る羽目に。着く間際に、「いつもいくらぐらいかかりますか?」と聞かれましたが、「わかりません。もう返して貰わなくてもいいですよ」と言って、車を降りました。タクシーは、一方通行の道を目がけて走っていきました。本当に道を知らないんだ・・・。

 タクシー業界における規制緩和のきっかけを創ったり、様々な新しいことを打ち出す会社ですが、目新しさだけを追っていて、「客を乗せて目的地に運ぶ」という肝心のことが出来ていない気がします。

 今年から、紅葉期の境内への観光車両の進入・駐車を規制していますが、その禁を破って進入してくるタクシーの半分はこの会社の車。

 もうこの会社のタクシーには乗らない!


 貸し切りタクシーのみ、境内に駐められるようにしていますが、今日はその台数が一昨日・昨日の6〜7倍に一気に増えました。市内の道路もずいぶん混雑するようになってきました。

 いよいよ、秋の混雑が本番に入ってきそうです。

〜 車が少なくて境内は落ち着いています 〜
2008年11月17日(月)  No.1957

癒しのカフェ
 十夜法要の片付けが大変。本堂の片付けはもちろん、台所、什器備品など、細々としたものがなかなか片付きません。
 雨降りのためテントは仕舞えず、また後日。紅葉見物の人にはブーイングものでしょう。

 午後は、今季初めてカフェに行きました。いままでほんの一瞬覗きはしましたが、なかなかゆっくりすることができませんでした。
 今日もそんなに長くいたわけではありませんが、‘厨房’を覗いたり、庭の整備をしたり、門の内外をメンバーと一緒に掃除をしたり、お客さんの木や花の説明をしたりと、久々にゆったりした時間を過ごすことができました。

 作業所のメンバーやスタッフはカフェで忙しく立ち回っているにも関わらず、彼らの中にいると、不思議と時間の流れがゆったりしているように感じられて、心から落ち着きます。わずかな時間でしたが、肩の力がスウッと抜けていく気がしました。

 今日は近所にお住まいの二弦琴の先生のライブがありました。演奏は1時と2時の2回の予定でしたが、先生は朝から夕方まで、休憩を挟んでずっと演奏してくださったようです。・・・・・ゆっくり過ごせなかったお客さんもおられたかも。

 カエデの落ち葉が本当に綺麗です。

〜 カフェでの二弦琴ライブ / カエデの落ち葉 〜
2008年11月16日(日)  No.1956

お十夜終わる
 天気予報の雨の確率は、午前中50%、午後20%。

 「午前中、少々降っても、2時のお練りの時に雨が上がっていてくれればいいなぁ」と思っていましたが、午前中から時々日のさすこともあるお天気。ポカポカとあたたかく、雨が降るような気配はまるでありません。うれしい誤予報です。

 早朝から職員、婦人会など総出で、本堂内や本堂前のテントの出店の用意。あれがない、これがないと走り回り、ようやく9時過ぎには準備が整いました。

 境内には次第にたくさんの人がお越しになって、活気が出てきました。

 参道の真ん中で20人ぐらいの人が集まっているのを見つけました。一目で撮影会だとわかったので、撮影会は禁止だと言いにいきました。
 団塊の世代ばかりの集まり。境内は自由に入れるのだから、撮影会をするのも自由だとか、お寺の固定資産税は非課税なのは云々と、集団で団塊の世代らしい議論をしかけてきました。

 理屈は得意かも知れませんが、あまりにも常識を逸脱しています。これ以上言っても通じる相手ではないと、許可できないので中止するように告げ、とにかく参道の真ん中を占拠するのは邪魔だと言って法要の準備に戻りました。

 2時の結願大法要は雨にたたられることもなく、無事に行われました。冬用の厚い衣装を着ていると、少し汗ばむほどでした。

 5時、御閉帳法要。本尊の扉を閉まる、お十夜最後の法要です。お参りの方はもうわずか。でも、十夜の中でもっとも感動的な法要です・・・はずでした。

 御本尊の扉を閉めていくのに合わせて、鉦がだんだん早くなり、扉が閉まると同時に、「ナッッマイダァーブ」と鉦も終わるはずでした。

 扉を閉めるのと鉦のタイミングが合わないことがあるため、前夜にその練習をしました。

 扉を閉める前に、まず御本尊の手に結ばれていた綱を外し、その後、扉の前にしゃがみ込んで、ジワジワと扉を閉めていくのですが、前夜は綱を外している段階で、鉦が終わってしまいました。早すぎるどころの話ではありません。
 もう一度練習して、今度は何とかうまくいったのですが、本番に不安を感じていました。

 その不安が的中。御閉帳の本番でも、前夜と同じ失敗。最高に感動的な場面のはずだったのですが、締まりの悪い、スッキリとしない法要になってしまいました。

 十夜法要も終わり、これからが紅葉のピークを迎えます。

〜 肩衣を着た鉦講と御本尊の御前で参拝する人 〜
2008年11月15日(土)  No.1955

お粥炊き
 早朝からお粥5升炊き×12釜を炊きました。やっぱり無洗米は楽だなぁ−。

 心配なのは雨。天気予報では40%が雨とか。前住職が貫主になってから、晋山式は雨、地元の神社の祭礼も雨で、本堂前に御輿が参来する行事は中止。「15日も雨?」と言われていたので、ちょっと心配。

 「今日の散歩道」の更新を無理矢理しました。今日しか出来そうな日がないので、明日の準備の間隙を縫って写真を撮り、夜、写真の修整と文章を書きました。

 やっぱり、今年の紅葉は綺麗! 真っ赤に染まっている場所ばかり狙えば、いくらでも写真が撮れそうです。でも、そういう場所だけの写真では全山真っ赤に染まっていると勘違いする人も多いので、青いもみじの写真も少し入れました。

 今日も一日よく働きました。バタン、キュー!

〜 落ち葉降る こんなところに待たされて 〜
2008年11月14日(金)  No.1954

十夜準備佳境に入る
 早朝から、一山の‘若手’と職員で、お十夜のお粥の接待などをするテント立てをしました。

 昼間は非番の職員さんまで参加して(自主参加及び応援要請)、「十夜多幸 三百円」などと、テントの出店の看板書き。今日も快晴で、まさに小春日和でした。

 夜になって、十夜粥の仕込みを始めました。明日の夜明け頃に炊き始めるお粥の5升炊き釜3つ分をセット。明日は、13釜を予定しています。

 今年からお米を無洗米に変えました。昔と違って、ガス釜のスイッチを入れさえすればお粥は炊きあがりますが、一番大変なのはお米を研ぐ作業。13釜分を研ぐのは大変。

 研がなくてもいいから「無洗米」なのですが、水を入れると少し白く濁ります。後から調べてみたら、これはお米のデンプンと気泡で、糠ではないそうですが、何となく1度くらいは研がないと気が済みません。
 「従来の(研ぐ必要のある)米への固定観念から、無洗米を研ぎ洗いせずに炊くことへの抵抗感も年長者を中心に存在する」。ボクは年長者? まぁ、そうかも知れないけど・・・。

 とりあえず、今日仕込みをした3釜分は研いでしまいました。明日から研がずに炊こうっと!

 さぁ、いよいよだぞぉー!

〜 今日も夕方の本堂から 〜
2008年11月13日(木)  No.1953

紅葉見物客の受け入れ
 仮設トイレの配管が済んで、今日の午後から使用開始。看板をあちこちに立てて、準備OK!

 さっそく使われる方があって、設置した甲斐がありました。

 これからはトイレ待ちの行列が出来ます。‘切羽詰まった’人には、ホッとする場所になるでしょう!


 今日から、境内に進入・駐車する車の規制が始まりました。

 一般観光車両は全面的に進入・駐車禁止、貸し切りタクシーは一定の拝観料を先にいただいて駐車して貰います。

 今までは無制限に駐車をさせていたので、駐車待ちの長い行列が出来、我々でさえその行列に付かないと境内に入れませんでした。ご近所にも多大な迷惑をかけていました。

 中途半端に駐車を許可するよりも、自家用観光車両は全面禁止。大半の貸し切りタクシーは乗客に境内を散策させるだけでしたが、そのために駐車場が埋まってしまうのでは困ります。駐車を許可するのは拝観客が乗っているタクシーに限定するために、入り口で定額の拝観料をいただくことにしました。

 初日は混乱も予想していましたが、あちこちに看板を立てていることもあって、一般車両は「駐車できない」と言われるとすんなり立ち去ったようです。タクシーの中には、「聞いてない」などと言う運転手もいたようですが、概ね順調でした。

 今日は人件費の方がうんと高くつきました。トータルで考えてもそうなるでしょうが、少しでも境内を静かにするには必要な経費でしょう。


 今日は快晴。紅葉がよくなってきました!

〜 夕方の本堂から 〜
2008年11月12日(水)  No.1952

2度目の法事
 11時からの法事の参列者がいくら待ってもお越しになりません。施主は東京? ん? 横浜の人。遠方の人は概ね早めにお越しになることが多いのに・・・。

 待てども待てども・・・。 「電話しようかなぁ・・・いや、家にはおられないだろうし・・・」

 そのお家は、東京、神奈川に4軒ほどの親戚があり、それぞれみな吉祥院の檀家。2軒は今年になってから法事を勤められ、今日で3軒目のはず。

 「そういえば、先月お勤めされたのは・・・」

 過去帳をめくって、今日の法事のお宅のページを見ると、御命日はちょうど今日。間違いないはず。念のため、他のご親戚のページを見たら、この秋に法事が当たっている仏さんはおられません。・・・ということは、先月法事をしたのは、今日の仏さん? 1ヶ月繰り上げてされたということだったかな?

 まさか、予定表の書き間違え?

 自坊の月間予定表のホワイトボードは2枚あって、偶数月用と奇数月用に書き分けています。だから、先月のがそのまま残っていることは考えられませんし、ちゃんと「11日」の欄に「11月 ○○家内仏」と書いてあるので、間違いはないはず。でも・・・。

 こうなったらお墓に行って調べてみるのが一番確実。

 急いで墓所に行って、法事の時に建てた塔婆を見ると、日付は「十月十一日」、御戒名は、なんと今日、法事を予定していたものと同じ。

 今日もやろうとしていた法事は、1ヶ月前に既にやっていたのです。それをすっかり忘れて、じっと待っていました。あかん、すっかりぼけてる。

 近隣の方ならよくお目にかかっているので、法事をしたかどうかを間違えるはずはないのですが、遠方の方はお顔と名前も一致しないことも多く、まして同姓のご親戚が数軒あるので、すっかり別の家の法事だと勘違いしていたのです。

 塔婆を書いて、御供や花も新しいもの替えてお待ちしていたのに・・・。どうして、ホワイトボードには・・・。


 気持ちを切り替えて、僧衣を作業服に着替え、チェーンソーを持って境内に出かけました。不調につき様子を観察していたもみじの木がすっかり枯れてしまったので、早く伐採しようと思っていたのです。

 樹齢70〜80年以上でしょうか、子供の頃にはよく登った木でした。数年前から弱って来たので、雨水が朽ちた幹に浸みないようにトタン板で覆ったりしましたが、枯れるのは時間の問題でした。、葉っぱを紅く色付かせることなしに枯れてしまいました。せっかく、雨の少なかった夏を越してきたのに。

 幹の直径は40センチ以上ありましたが、中が腐っているとみえて、チェーンソーの歯は何のストレスもなく入っていきました。そして、紅葉刈りの人たちが立ち止まって見学する中、もみじの老木は見かけよりも軽い音を立てて倒れました。切り口のほんの一部には、まだ生気が残っていました。

 人が亡くなるのはもちろん、木が枯れるのも辛いものです。死に体を衆目に晒すことがないように最後の後始末をしてやるのが、木に対するボクのせめてものお礼です。

〜 もみじの老木の切り株 〜
2008年11月11日(火)  No.1951

カフェ初日
 カフェ初日。今日担当するメンバーのみんなは、生き生きとした顔で働いてくれました。

 残念ながら、ボクはほとんどカフェにいることができませんでした。今年はそんな日が多くなります。

 後からスタッフが送ってくれたメールによると、今日のコーヒー・紅茶の売り上げは34杯。

 ビラを持って境内に呼び込みに行ったり、近くの病院のデイケアが来てくれたりしたお陰で、まだ境内の人が少ないわりには、意外に多い来客数でした。

 メンバーたちが嬉しそうに働いている顔が、何にも増して素晴らしい! 今年も楽しもう! ガッポリ稼ごう!

〜 開店前のカフェ 〜
2008年11月10日(月)  No.1950

十夜への思い
 5日はお十夜の開闢法要。6日からは、毎晩、鉦講の方たちが鉦を打ちながらお念仏をされるので、本堂をもう一度開けたり、お茶などの接待をしたりしています。

 今夜はずいぶんと冷え込んで、いよいよお十夜らしくなってきました。

 夜の本堂は荘厳さに満ちています。

 漆黒の境内に包まれた本堂の障子越しに、電球が照らされて煌々と光る堂内が見えます。中に入ると、金箔の施された瓔珞や天蓋が光を浴びてキラキラと輝いています。極楽浄土の片鱗を思わせます。

 さっきまでおしゃべりに興じていた鉦講の人たちが、神妙な顔をして鉦を打っておられる姿も、その荘厳な雰囲気にマッチしています。

 ボクは、このお十夜が年中行事の中でも一番好きです。

 自室にいても、闇を伝わって聞こえてくる鉦の音。子供の頃は露店が楽しみで、急いで学校から帰り、アテモンやスマートボールなどの店に走りました。

 長じて法要に出られるようになり、隣の僧の読経も聞こえないほど鉦がガンガン鳴る中で、御本尊のお姿を仰ぎ見る時の法悦ともいえる感動。

 お十夜には語り尽くせない思いが籠もっています。

 お十夜は、やっぱり寒いほうが、鉦の音も澄んで聞こえてくるような気がします。いい調子になってきました。

〜 本堂内夜景 〜

2008年11月9日(日)  No.1949

コインパーキング
 市街地を走っていると、「あっ、ここも」と思うことがよくあります。今まであった家がなくなって、コインパーキングになっているのです。

 コインパーキングといっても、わずか2、3台の車が駐められる程度の本当に小さなもの。機械を付けたりする経費を考えると、元が取れるのだろうかと心配になるほどのものです。

 このコインパーキング、車で外回りに行く時には本当に助かります。

 今日伺ったお家は室町錦。かつては呉服屋さんなどがたくさんあったところです。

 檀家宅のマンションのすぐ向かいに新しいコインパーキングが出来ていました。「しめた!」と思いましたが、わずか2台しか駐められないそのパーキングは、あいにく満車。 角を曲がっていつも駐めるパーキングも「満」。1軒おいてその隣も「満」。いずれも2台しか駐められないタイプ。

 5軒ほど行った道の反対側にある5台駐められるコインパーキングに空きがあったので、そこに駐めて檀家宅まで歩きましたが、ものの3分程度。

 雨の日は車で回るしかないのですが、1日に2枚、3枚とレシートがたまることがあります。

 便利なのはいいですが、そうして家が歯抜け状態になったり、高齢で施設に入られたりして住んでおられない家が増えたりで、町やコミュニティーとしての機能はどんどん下がっているのかも知れません。

 そう考えると、ちょっと複雑になってきます。

〜 時雨がちな境内 〜
2008年11月8日(土)  No.1948

雨上がる
 今日は外回りと紅葉シーズンの準備、企業研修の受け入れと夜はお十夜法要。

 夕べからの雨が朝になっても残っていたので、事務所まで車で出かけたものの、パソコンの雨雲レーダーを見直すと、さっきまでたくさんあった雨雲がほとんどなくなっていました。

 「やったぁ! バイクで行ける」と、バイクに乗り換え、北大路方面や祇園にお参りに行きました。結局雨に降られることはなし。車だとコインパーキングに入れたり、一か八かで家の前に駐めなければいけません。雨が上がってよかったなぁ。

 更新も何とか先送りすることなく出来ました。内容的には我ながら‘余裕’や‘遊び’がない気がしますが、仕方ないかな。

 今年の紅葉にはすごく期待しています。色が鮮やかなこと、近年稀。さて、これからさらに綺麗になるか、路線転換してしまうのか。スカッと冴え渡る紅葉が見たいなぁ・・・。

〜 曇天の紅葉。晴れたらもっと綺麗 〜
2008年11月7日(金)  No.1947

カフェの予行演習
 カフェの予行演習をしました。

 今年のカフェには、去年同様、5つの障害者地域活動支援センターが参加(障害者自立支援法の施行に伴って「共同作業所」から名称変更)。

 今年は11月10日に開店して12月4日までですが、休店日が9日もあるので、トータルで去年よりも短め。

 去年まではボクが開店の段取りをしておいたので、店員を勤めるメンバーが来たらすぐに店を開けられる状態でした。でも、今年はボクがあまり関われないこともあって、休店せざるを得ない日が増えてしまいました。残念。。。

 今日の練習には20人ほどが参加しました。去年経験している人もいますが、大半は初めて。コーヒーの入れ方、オーダーの取り方やサービスの仕方などを、入れ替わりロールプレイしながら練習しました。

 もともと人間関係が苦手な人も多いのが、こころの病を持った人たち。カフェに参加していようという動機の背景には、早く社会復帰したい、就労したい、ステップアップしたい、お金が欲しいなど様々な気持ちがあるでしょう。練習をしていても、その前向きさが伝わってくるような気がしました。

 カフェに参加して辛い思いをされることもあるでしょうが、少しでもその意欲が報われるように願っています。

 皆さんのご来店をお待ちしていま〜す。

〜 お客役とウエイター役のメンバー、写真を撮る地元紙記者 / 翌朝の掲載紙  〜
2008年11月6日(木)  No.1946

お十夜開闢
 今日から「お十夜(十日十夜別事念仏会)」。お十夜の鉦の音を聞いていると、季節が晩秋から初冬へ移り、紅葉の季節がやってくるという実感が湧いてきます。そして、年の瀬も近いという気忙しさも身にしみてきます。

 鉄工所作業をしたりして準備した鉦の‘舞台’は、「いい高さやわ。後ろからもよく見えるし。今までは壁みたいになっていたもの」と、鉦講の人たちには好評。これでお参りの人にも、御本尊や鉦を打つ様子がよく見えます。「いい仕事してますねぇ〜」 自分で誉めておこうっと。

 15日の結願に向けて、人出を予想してお粥を炊く量を考えたり、お箸やお持ち帰りのビニール袋の調達など、細々とした準備も大変になってきました。

 今日は、「真如堂には一般観光車両の駐車場はありません。お車でのお越しは固くお断りします」などの看板が納品されました。この設置作業も待っています。

 ほんまに忙しいわぁー。今年は大晦日まで休みなし!

 朝5時半でもまだ真っ暗。寒さも日に日に増して、朝起きるのがだんだん辛くなってきました。

〜 開闢前の本堂 〜
2008年11月5日(水)  No.1945

工事だらけ
 今日は暑いほどの快晴。境内ではあちこちで作業が進められています。

 北参道は舗装のコンクリートの修繕工事。凸凹で雨の日はよく滑る北参道ですが、全面補修をするには数百万の費用がかかるでしょうから、おいそれとはできません。かといって、今のままで紅葉シーズンに多くの方を迎えるにはちょっと危険。ということで、舗装の傷んでいるところだけ緊急修理。

 本堂では電気屋さん。お十夜が始まると、毎夜、鉦講の人たちの出入りがありますが、本堂正面が暗くて危ないので、足下を照らす照明の設置作業。頼んでから数ヶ月。いい仕事をするのですが、忘れた頃にならないと仕事をしてくれません。今回は、「5日までにお願いしますよ!」と念を押して、ようやく今日、ギリギリの工事です。

 本堂裏の蔵では、夏以前から、屋根と壁の補修工事が続いています。行政の補助を貰っての工事なのですが、認可がおりる前に大工さんが工事を始めてしまったのを慌てて止めて、数ヶ月間は足場が架かったまま放置状態。やっと再開して、ほぼ完成。今日は塗装工事でした。

 書院では、表具屋さんが張り替えの済んだ障子を搬入。どうせ張り替えるなら、晋山式前にしておけばよかったなぁ−。


 今年の紅葉は、数年ぶりにちょっと期待できるかも。ここ数日、「いいかも・・・」と思っています。

〜 北参道の工事 〜
2008年11月4日(火)  No.1944

発報
 夜中の3時にけたたましい電話のベルの音。

 「誰か亡くなったのかな・・・でも、こんな時間に電話は・・・。警報だな」と飛び起きるまでのわずかな瞬間に考えて、枕元にあった服をとりあえず着て、懐中電灯片手に飛び出しました。

 本堂方面に向かっていくと、向こうから懐中電灯の灯りが見えました。もうひとりの執事と貫主です。

 暗闇の中、発報している場所を知らせる声が聞こえてきました。発報したお堂は、ちょうどボクが歩いている脇。懐中電灯で外観を調べましたが、異常なし。中も異常なし。ネズミか虫か、誤作動か、ともかく事なきを得ました。

 帰って布団に入りましたが、体が冷えてなかなか眠れませんでした。


 1度あることは2度ある。こういう時は続きます。今夜も寝入りばなの1時半に発報。
 昨日と同じ手順を踏んで、発報場所の昨日と同じお堂へ。

 鍵を開けて中に入ってみても、何も変わったことはありません。「異常ないなぁ・・・」と帰ろうとした時、大きな蛾が飛ぶのを見つけました。「あっ、これだ!」 油蝉ほどもある大きな蛾にセンサーが反応したのでした。

 座布団や箒で追い払い、死んだのか、出て行ったのかわからないうちに、蛾の姿は見えなくなりました。

 本当に蛾が出て行ったか確証はありませんでしたが、原因がわかっただけでも一件落着。やれやれ・・・。

 帰って布団に入りましたが、寝入るまでに時計を2回ほど見ました。これから寒くなると、夜中の発報はますます辛くなります。

 蛾でよかった・・・。明日は朝まで寝させてくでぇ〜!

〜 今年の紅葉はいいかも! 〜
2008年11月3日(月)  No.1943

携帯の機種変をする
 携帯電話の機種を変えました。

 今まで持っていた携帯電話は、文字を最大にしてもよく見えず、電話番号を控えたり、メールを打つ時にやたらと目を細めないと見えませんでした。

 毎日使うものが使いにくいというのは実に難儀なこと。早く変えたいと思いつつ、「らくらくホン」を持つには少し抵抗がありました。

 そういう人向けの機種があるというのを知ったのは数日前。「ボクと同じような思いを持っている人も多いのか。そりゃそうだ」と、意を強くしした思いです。でも、悪く言えば、企業の戦略に乗せられているのかも・・・。

 正規の店や携帯ショップを数店回り、結局、昨日、下見をした店で購入しました。

 契約の途中で、表示されていた価格がすべての割引を適用した場合のものだと知り、「えーっ! それはズルイ!」とも思いましたが、今さら違う店に行くのも面倒。ドコモ同じ。そのまま機種変していまいました。

 新しい携帯は、機械の厚さが今までの半分近く。着物の時はお腹の帯のところに挟んでいるのですが、ちょっと存在感がなさ過ぎかも・・・。テレビも写るし、何よりも字が見やすい! でも、使い方がよくわからない・・・まぁ、そのうちに慣れるでしょう。

 携帯、高いなぁ。これだけ普及しているのになぁ。

〜 新旧の携帯 〜
2008年11月2日(日)  No.1942

霜月到来
 今日から11月。10月は秋まだ浅いし、12月はせわしい。「11月」という響きは晩秋から初冬を思わせ、何とも心地よい気がします。

 その反面、「いよいよ来るなぁ」という気も起こさせます。

 今日から3連休。紅葉はまだまだですが、今日からライトアップを始める寺もり、気の早い人たちがもうお越しになって、市内の幹線道路も混雑し始めました。

 境内の人も多くなってきました。

 リードも付けずに犬を散歩させる人、弁当のパックを物陰に捨てていく人。禁を破って境内に進入してくるタクシー。ホント、マナー悪すぎ。

 さぁ、大変になってくるぞぅ。

〜 少し赤みを帯びてきたヘブン 〜
2008年11月1日(土)  No.1941

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