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2008年1月の日記

「副住職」返上
 朝から、「おめでとうございます」と電話がかかってきたり、地元信金から立派な蘭の花が届いたり。

 「どうしてみんな知ってるの?」と思いきや、住職の真如堂貫主就任の記事が朝刊に載っていたのでした。そういえば、昨日電話取材を受けたっけ。
 その後も、ホテル数社が「ご用があれば・・・」とパンフレットを持って挨拶に来られたり。皆さん、よく新聞を見ておられるのですね。

 明日は引っ越しのため、土・日は節分行事のため、「今日の散歩道」の更新ができないので、今日、繰り上げ実施。

 ところが、引っ越しの準備、節分の用意、事務引き継ぎなど、所用が目白押し。午前中にそそくさと写真を撮って、夜7時過ぎから何とか更新。写真も文章も少ないけど、しかたありません。

 明日の午後、両親は本坊に引っ越すので、今夜の夕食は、両親を交えてする、ある意味「最後」の夕食でした。

 明日付で父は真如堂貫主、ボクは自坊の住職に就任します。これから自坊のことはボクがすべてを引き受けてやっていかなければなりません。執事として、父のサポートもしていかなければなりません。身の引き締まるような思いですが、今は疲れで頭がボケていて、あまり実感が湧いてきません。

 地に足が付くには、数ヶ月、いや、行事を一巡しなければならないかも知れません。着実にしっかりと・・・。やることいっぱい!

 今日で、「副住職」返上です。


     日 脚 伸 ぶ  今 年 為 す こ と 多 き か な      虚子

2008年1月31日(木)  No.1665

久々の餃子
 引っ越しに使う段ボールが足りなくなったのでホームセンターに買いに行ったついでに、餃子を買いました。

 疲れがたまってきていますし、まだまだ忙しい日が続くので、ニンニクを食べて乗り切ろうと思ったのです。臭いが気になって普段は食べられませんが、明日も片付けのみ。いくら臭くても差し支えありません。

 祇園に本店があり、デパ地下などにも出店している一口餃子の洛北支店で、焼いていない餃子80個を求め、帰りにロールケーキも買いました。

 にんにくパワーと甘い物で、心身共にリフレッシュ!?

 餃子は焼き加減が難しい。お店で食べる時は、底はこんがりきつね色で、食べるとパリッ!っと音がして、中側はジューシー。お持ち帰りにしたらパリッと感が減じますし、家で焼くとなかなかパリッと焼けません。

 餃子に同包されていた焼き方に忠実に従って焼いたところ、もちろん店で食べるようにはできませんが、そこそこ上手く焼き上がりました。

 エネルギーを注入するようなつもりで食べ、こたつに入って休憩していたら、またもや居眠りしてしまいました。

 起きて、気を取り直して、また細かい引っ越し準備作業。「もう今夜はやめよう」と、買ってきたロールケーキと紅茶、1日を締めくくりました。

 さぁ、もう一息!

〜 玄関で出くわしたクロ夫妻 〜
2008年1月30日(水)  No.1664

本の整理三昧
 今日は1日中、片付け。家から出たのは、真如堂の事務所をチラッと覗いた時だけ。後はひたすら片付け、片付け。

 ボクの場合は隣の建物に移るだけなので、引っ越し屋さんに家具などを運んで貰う準備さえしておけば済みます。ただ、書架の中身を出して、必要な本、読まないけど取っておく本、古紙回収に出す本などに分類し、紐でくくって取りまとめるのが結構な重労働。

 でも、それもほぼ目鼻が付きました。あとは、何ヶ月〜何年か掛けて整理です。

 マスクをして整理をしていましたが、声が枯れてきてしまいました。

〜 移動した書架にまたもやとりあえず入ってみるさくら 〜
2008年1月29日(火)  No.1663

いよいよ間近に
 朝、月参り。読経をした後、入院されているご主人の様子をお尋ねすると、手の施しようがないとのこと。お正月にはちょっと良くなられたと聞いたので、お尋ねしたのですが・・・。

 点滴をしながら寝ておられる姿をただ見守るしかないというご家族の心痛は、察するに余りあります。奇跡が起きてくれれば・・・。

 話されるほうも聞くほうも、涙がにじみました。


 今日も片付け。気が付くと、夜11時。さすがに疲れました。

 両親たちは引っ越し先の状況がよくわからず、「行ってみないとわからない」ということだらけ。引っ越しした夜は、とりあえずその夜を過ごすのに必要な物を、あちこち買いに走ることになりそうです。

〜 整理した書架に、とりあえず乗ってみるさくら 〜
2008年1月28日(月)  No.1662

開山忌〜事務引き継ぎ
 今日は、真如堂開祖戒算上人のご命日。各塔頭の檀家総代の方々などにご出席いただき、本堂で「開山忌」956回忌の法要が営まれました。

 節分前の、1年で一番寒い時期。境内は雪で白くなっていました。

 本堂は境内でも一番寒い空間。いくら暖房をしても、効果はありません。法要中、板の間を行道する時は足の裏から冷たさが伝わってきて痛いほど。経を持つ手もかじかんできます。参列者もコートを来たまま。

 法要を終えて、本坊の奧にある戒算上人の墓前で回向。雪がちらついていました。

 終わって浄斎の席へ。現貫主が今月いっぱいを持って辞任する旨を、初めて対外的に公にされました。

 開山忌の日は毎年決まったお店の精進料理。おいしかったです。


 ちょっとほろ酔い気分で、本坊の事務引き継ぎを受けました。前任者の作ってくれた資料は大変詳しく、微に入り細に入り、大変よくできていました。4時間近くかかって、ようやく終了。酔いはすっかり覚めたどころか、これからの大変さを改めて思いました。あとはその都度尋ねてやっていくしかありません。

 夕食を食べて、少し居眠りをして、後はひたすら本の整理。10時頃には、「もう、や〜めた!」

 濃〜い1日でした。

〜 戒算上人の墓所「開山堂」 〜
2008年1月27日(日)  No.1661

初出勤
 今日から新しい事務職員さんが出勤してくださいました。雪のちらつく寒〜い初出勤の朝となりました。

 まずは雰囲気に慣れていただくために、今日は封筒の表書きなどをしていただきました。‘事務所’らしくない雑然とした雰囲気の事務所で、ビックリされたのではないか、「やっぱりやめておきます」と言われないかと、ちょっと心配。

 ボクも午後は事務所に詰めて、今後の打ち合わせや若干の仕事をしました。


 夜は昨日に引き続いて本の整理。書架から出すと、本って、すごい量になるものです。ほとんどは屋外ストッカーで‘冬眠’か‘永眠’です。
2008年1月26日(土)  No.1660

初雪景色
 今冬初めての雪景色。といっても、屋根や苔の上には雪が積もりましたが、地面や石畳は普段通り。
 でも、わずかな雪ながら、境内の景色は一変します。雪はすべてを浄めてくれるようにも思えます。いまだに、雪が積もるとワクワクして、外へ飛び出したくなってしまうのです。

 今日は「今日の散歩道」の更新日。雪がいろいろな演出をしてくれるので、更新の写真を撮るのも助かりました。


 明るいうちは片付けをしようと思い、移動させる書架の本を整理しました。心理やターミナルケアの本ばかりを集めた書架で、いまは読むこともなくなりましたが、どうにも捨てられません。わずかな本だけ、持っていくことにして、あとは紐で縛って、屋外ストッカーに収納します。

 「この本をすべて読んで、書いてあったことを忘れなかったら、ボクはもっとマシになってただろうなぁ」などと、あり得ないことを考えながら、遅々として作業は進みませんでした。


 住職の引っ越しの日が、いまだに見当さえ付きません。ここまで来たら、一気呵成にやってしまったほうが楽なのですが、いろいろな調整を経ないと日程が決まらず、予定していた2月1日はどうやら無理。

 いろいろな仕事・作業が頭の中で併走していて、「へぇー そうー」と気楽に構えていられない状態。でも、「なるようになれ」と焦ってはいないので、回りに迷惑を掛けない範囲でボチボチやることといたしましょう。

〜 集会に参加していた猫2匹。あとは逃げてしまいました 〜
2008年1月25日(金)  No.1659

わくわく天井裏!
 「こんな機会でないと捨てられない」と、「もう使うことはないだろう」と確信する物を思い切ってどんどん捨てています。

 今日は古紙の回収に来てもらうというので、百科事典を出すことにしました。

 ボクが小学生の頃だったでしょうか、平凡社の百科事典が流行ったことがあり、両親が近所の人と誘い合うようにして買った記憶があります。きっと、相当高かったでしょう。全26巻の大部なもので、飾っておいても立派なものでした。

 それから何度使ったでしょう。時々調べ物をするのに使うことはありましたが、そのボリュームと値段に相当するほど使ったかというと、それは「否」というしかないでしょう。きっと、どこの家でもそうだったのではないでしょうか。

 学校を卒業してからはほとんど使うこともなくなり、インターネットが普及してから使ったことはありません。もはや記述内容も古くなり、細かい字を読むのも辛くなりました。

 回収してもらう古紙の山の中に、百科事典が2冊混ざっていました。両親が調べ物をしたまま元の書架に戻さないまま持っていたのを出したのでしょう。「両親が古紙回収に出すのならボクも出してもよかろう」と思い、急遽、ヒモで縛って回収の山に加えました。書架2段半が空きました。


 電気屋さんが工事に来てくれました。電気屋さんは天井裏を一瞥して、回収中の部屋へ送る100V、電話、LAN、TVのケーブルを通すのは無理だと諦め、建物の外を管に入れて通す予定だったようですが、ボクが天井裏の方が簡単に早くできると主張して、天井裏に方針転換。
 経緯上、ボクも助手を買って出て天井裏に潜り、ケーブルを送る手伝いをしました。天井裏って、ワクワクします!

 頼んでも忘れた頃にしか来てくれないことが多い檀家の電気屋さんですが、腕は確か。今回は恐い大工さんの工事の進捗状況との兼ね合いもあるので、速攻、工事をしてくれました。
 うちの複雑な電話配線も熟知してくれているし、パソコンのことも詳しいので、後は任せておけば大丈夫。自分でLANを引かなければいけないと思っていましたが、作業が一つ減りました。

 回収はまだ4〜5日はかかりそうです。

〜 捨てるのは惜しいけれど・・・ 〜
2008年1月24日(木)  No.1658

思うように進まず・・・今日はこんなもんかな
 冷たい雨もお昼にはあがりました。

 午後からは、家の整理作業。今日は思うようには進みませんでした。

 改装する部屋のクッションフロアをどれにするかと、大工さんが見本を持ってこられました。
 「とにかく早くお願いします。床はクッションフロアで、壁は化粧合板でいいですから」とお願いしたのですが、「合板は最近使いませんよ。クロスのほうがいいでしょう」とおっしゃっていました。

 ところが、今日見ると、材料の中には壁用の化粧合板や天井の部材が置いてあります。「大工さん、自分で決めちゃうのかな?」と思っていた矢先だったので、クッションフロアだけ選ぶのは何だか奇異な感じ。
 クロスにすると、その分時間がかかるので、大工仕事で片付けられる合板や天井を選ばれたのでしょう。ボクもそう思って「合板で」と依頼したのです。
 大工さんの仕事は今週中に終わりそうです。


 真如堂の公式ホームページの試作を始めました。現在の同ページは、天台宗に出入りする業者が、パンフレットの情報とボクのHPから一部‘パクって’、十把一絡げに作ったもので、愛想もなければ、親切さも感じられません。

 せっかく真如堂まで来ていただいても、行事で拝観が休みになっていたりすることもあります。最低でも、それらをウェブで告知できるようにしたい。もちろん、もっといろいろな工夫を施して、たくさんの情報を発信できればと思っています。

 ネットはただのお遊びと思っている人も多いお寺の世界、前途多難かも知れません。

〜 まだ種がいっぱい付いたもみじ。こんなもみじが境内にはたくさんあります 〜
2008年1月23日(水)  No.1657

ゴジラの気持ち
 外回りのついでに、昨年「メダカの学校」の講師としてきていただいたお菓子屋さんで紅白饅頭を注文しました。来月2日、住職の入山法要を真如堂一山で内々に執行した際、塔頭の各住職と職員に内祝として配らせていただくためのものです。

 ご主人に事の経緯を説明して、紅白20組を注文。このお店の饅頭は食べたことがありませんが、松露や生菓子の餡は美味しいので、間違いはないでしょう。楽しみ!


 午後は、お決まりの片付け。

 庭に放り出していた家具などを、大工さんのゴミと一緒に業者に回収して貰うのですが、「おっさん、そのままでは積むときに場所を取るので、壊さはったほうがいいですよ」と大工さんに言われたので、ぶっ潰すことにしました。

 箪笥2棹、大きな書架、棚・・・いい物なら取っておくのですが、合板製の安物。住職手作りの書架だけは分厚すぎる板で作ってあって丈夫なのですが、大きすぎて置く場所に困ります。

 足の裏で蹴ったり空手チョップで割ったり、バールで叩いたり、頭、膝まで動員して、箪笥などはいとも簡単に壊れました。

 別に腹が立っていることもなければ、ストレスたまっているわけでもありませんが、破壊するのって気分爽快! スカーッとしました。ゴジラの気分がわかるような気がします。

 豆炭あんかがゴロゴロ出てきたり、古いアイロンや電気ストーブ、こたつ、ブリキ製の行李、祖母の介護ベッド・・・これらはこのまま処分して貰うよりしかたがありません。

 片付け作業はまだまだ続きます。

 あっ、今日は誕生日でした。
2008年1月22日(火)  No.1656

いきなり大工さん
 朝8時過ぎ、突然、若い大工さんが来られたという内線電話がありました。

 ビックリして現場に行くと、見慣れた顔の大工さん。先日、改装をお願いした大工さんのお弟子さんです。

 驚いているボクの顔を見るなり、「やっぱり、大将、ご連絡してないのですね。『行けばわかるから』と言われたのですが・・・」と申し訳なさそう。

 いつから取りかかるという連絡がなかったので、改装して貰う部屋の整理はまだ未完のまま。箪笥や書架、わけのわからないようなものがまだいっぱい置いてあったので、それらを大騒動して移動しました。朝からホコリまみれ。

 廊下と住職が建てた小部屋を合わせて1部屋にしてもらい、そこを事務スペースにする改装工事。LANや電話工事もしてもらわないといけません。それが済まないと、ボクの仕事の拠点が動かせません。

 住職が作った部分は雨漏りが心配なので屋根からやり直すことになり、予想していたよりも大がかりな工事になりそうです。今月中には無理かも・・・。でも、早く来てくださってよかったです。


 午後は東山のお寺で大般若転読会。大寒ということもあってか、参拝者はまばらでした。

 帰ってからは、就退任挨拶状の封筒の封をして切手を貼る作業。700通が完成して、あとは住職のプライベートな送り先のみとなりました。こっちはほぼ一段落です。

 大寒のわりには、少し山が白くなった程度で、さほど寒くない日でした。
2008年1月21日(月)  No.1655

カレー好き
 お昼にカレーを2杯食べました。夕食にも、また2杯。夜遅くなっても、お腹にカレーがたまっているようで重たい感じがします。でも、もう1杯ぐらいなら食べられそう。

 明日の朝食は、パンにカレーを付けて食べるのは必定。

 カレーが大好きです。インド旅行に行って、毎食カレーでも苦にはなりません・・・お腹をこわしさえしなければ。日本風でも、インド風でも、タイ風でも、カレーならばOK!

 カレーを食べた後はコーヒーが飲みたくなります。カレー〜コーヒーはお決まりのコースです。

 でも、昼食にカレーを食べた後の今日の法事は、喉にはキツイ。喉がヒリヒリしました。

 カレーの主原料は「ウコン(ターメリック)」だそうですが、ウコンに含まれる色素成分「クルクミン」にはアルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果があるそうです。

 最近、「いま、何をしようとしていたんだっけ?」などと、自分を見失うことが増えました。まだ今のうちは、「あっ、そうそう、そうだった」と思い出せますが、その状態をいつまで保てるか自信がありません。

 好きなカレーを毎日食べて、脳を活性化したほうがいいような気がします。ボケ防止にカレー!

〜 雪雲がかかったように見えない東山 〜
2008年1月20日(日)  No.1654

‘健康的’な新年会
 一日遅れの「今日の散歩道」の更新。境内の景色に変化は乏しいものの、お天気もよかったので、何とか写真も撮れて、2時半頃には完成しました。

 あとは例によって、しばし片付け作業など。

 夜は天台宗の京都の寺院の新年会に出席するために、住職と一緒に京都駅のホテルへ。久しぶりにお目にかかる人もあり、和やかな雰囲気でした。

 2次会に出ることもなく、住職のお伴をして8時半には帰宅。何という健康的な。
 これから寺関係の行事に出る時は「貫主」のお付きとして出かけることが多くなるので、機会は増えても、時間は‘健康的’になるでしょう。

〜 蓮の鉢に張った氷 〜
2008年1月19日(土)  No.1653

法則(ほっそく)
 外回りを終えて、午後の大津である葬儀の準備をしていたら、送られてきた何通かのメールに、「今日は更新ですね」「更新頑張ってください」などと書いてありました。
 それを見て、初めて今日が金曜日であることに気が付きましたが、更新はとても無理。あっさり、明日に順延することにしました。

 住職を乗せて山中越で大津へ。道路の所々に雪が残っていたので、夕方になるだろう帰りは三条経由にしようと思いました。

 20畳ほどの部屋で、葬儀は親族だけで執り行われました。

 法要や葬儀などの中に、どういう趣旨でその法要を行うかということを導師が独唱する「法則」と呼ばれるパートがあります。ひな形があって、たいていはそれを自分流に‘加工’して使います。

 いままで30年来、住職と共に葬儀をやって来たので、葬儀の際に住職が唱える法則は、ボクも暗記しています。ところが、今日は出だしからいつもの法則とはかなり違っていました。今日の法則は一般の人にもわかりやすいように、ずいぶん平易な語り口となっています。

 「新しく作ったのかな? いや、片付けをしていて、見つけたのだろうか?」などと思いながら、耳を傾けていました。

 かつての法則は漢語調でリズムもよかったのに比べ、今日のは現代語調の部分もあって、少しもたついた感じがします。でも、意味は圧倒的にわかりやすい。
 ミサでも意味はわからなくてもラテン語がいいというクリスチャンがいます。お経でも、わかりやすいように現代語に意訳して読んだところ、「意味はわからなくても、いつものがいい」と言われたという話を聞きます。なかなか両立の難しいところですが、意味がわからないことを「お経のようだ」と喩えられるのは、決していいこととは思えません。
 ボクはやはり意味がわかってする法要、葬儀を目指していきたいと思っています。端的に意味を表し、それでいて格調高い法則を作り出すにはあまりに浅学菲才ですが、これからも自分なりに精進したいと、今日の法則を聞いていて思いました。

 火葬を終えて、初七日を繰り上げて修し、三条回りで帰ったら6時過ぎ。喉が枯れてきました。

〜 百日紅の種を食べに集まる雀 〜
2008年1月18日(金)  No.1652

万年筆
 秋に自坊の前の石にぶつけた車の修理をしました。大して目立ってはないのですが、パーツを一つ替えるだけなので、せっかくの新車ですし・・・。

 修理の間、隣のショッピングセンターで買い物。最近字を書く機会が増えたのですが、筆圧が高いのか、ボールペンでは肩が凝って仕方がありません。万年筆なら楽だと思い、文具店を見てみましたが、品揃えが悪くて選ぶ余地なし。ふと見ると、315円のおもちゃのような万年筆がありました。全部で14色。とりあえず赤と黒の2色を求めました。

 帰って使ってみると、なかなかスムーズに書けて、ボールペンよりも楽。これなら字を書くのも苦にならないかも知れません。問題は、漢字が思い出せないこと。時々パソコンで字を調べながら書かなければいけません。

 他にも、部屋の照明用ペンダント、掃除機(掃除機は今年2台目)、家人の携帯電話を求めました。なんだかんだと、出費多端です。


 夜は大津へお通夜。山中越は20センチの積雪があったと聞いたので、大事を取って三条通から行きました。路面を這うように雪が動く寒い夜でした。

〜 境内では今冬初めての積雪 〜
2008年1月17日(木)  No.1651

うるわしの貝殻ワールド’
 朝一番に大津に枕経へ。京都から大津へ通じる山中越えの脇は、所々、雪で白くなっていました。

 亡くなったのは、16世紀から続く茶道具の名家の11代当主。お子さんがないので、跡目をどうされるのか気がかりでした。


 帰りに、京都のデパートによって、スケジュール帳を求めました。
 4月始まりのスケジュール帳が出回るのは2月半ば頃だとか。それでは、最大の目的である頭の中を整理するのに間に合わないので、仕方なく、1−12月のものを買いました。革製のバインダーの少し高価なもの。さぁ、これに今年のスケジュールをいこう!

 帰って法事をして、電話を‘光’に替える相談にNTTに来てもらったりしながら、例によって家の整理。暗くなってからは事務仕事とを、最近お決まりのコースでした。


 知人から、思いがけなくも貝殻が送られてきました。奄美に旅行に行かれた時、夢中になって貝殻拾いをされたものだそうです。

 珊瑚の欠片や巻き貝、二枚貝など、大きくても3センチほど。でも、その貝殻を見た瞬間、行ったこともない奄美の海岸へ連れて行ってもらった気分になりました。青い空と海。細かい砂の浜辺に寄せた波が「シュワー」としみ込んでいく音。貝殻が波に転がされてたてるカチカチという音。

 埃まみれの毎日とはまったく別世界。それをイメージするだけで、とても爽やかな気分になりました。これからも、この‘貝殻ワールド’に、時々お世話になろうっと!

〜 黒革の手帳の上の貝殻 〜
2008年1月16日(水)  No.1650

スケジュール帳が欲しい
 いろいろな予定が一気に入り出して、頭の中では整理しきれなくなってきたので、スケジュール帳に書こうと思うのですが、ボクのスケジュール帳は3月で終わり。
 来年度の手帳を探しましたが、まだあまり出回っていません。ネットで見ても、使い勝手がよくわかりません。

 いまは頭の中にX軸、Y軸関係なしに立体的に入ってくる予定を、スケジュール帳というテーブルの上に並べて、順番や優先順位を付けたりして、頭の中を整理するのが最優先課題です。

 年末に貰ったスケジュール帳は何冊かあるのですが、みな、1〜12月。今後のことを考えると、何年間かの予定を照らし合わせることができるものがいいので、複数年度のタイプがいいかも。とすると、システム手帳? 電子手帳でもいいのですが、やぱり紙ベースがいいなぁ・・・。

 早く欲しいなぁ、スケジュール帳。
2008年1月15日(火)  No.1649

バチ当たり
 朝一番に本堂で慈覚大師忌のお勤め。朝食を食べて、一乗寺、どんと南へ下がって墨染のお宅へ月参。

 帰りに、伏見稲荷近辺で渋滞、やっと抜けたかと思ったら、川端二条を東へ行こうとする車が三条を越えて大渋滞。岡崎で行われる成人式に参加する人たちの車でしょう。

 お正月といえども華やかな格好をしている人はほとんど見かけなかっただけに、振り袖姿の多い今日のほうが、お正月ムードが漂っている気がしました。

 帰って、即、法要2座。もちろん、丁重にお勤め・・・。

 読経の時には木魚を叩くのですが、ふと手にしたのが念仏鉦。読経を始めると共に、「カ〜ン カ〜ン」と叩いて、その音で我に返って、とっさに木魚のバチに持ち替えて、何事もなかったかのようにそのまま読経を続けました。

 30年来、僧侶をやってきてこんなことは初めて。横で導師を勤めていた住職もどうしようかと思ったでしょう。風邪薬で朦朧としていたのでしょうか。我ながらビックリでした。

 終わって、朝からの忙しさも一段落しました。あとはシコシコと宛名書きという1日でした。

〜 休日でも静かな境内 〜
2008年1月14日(月)  No.1648

見かけ倒し
 今日は住職が妙法院三十三間堂の法要に出仕するので、法要などの予定が入ってなく、月参りも日程が変更になっていたので、丸一日、時間が空きました。

 喉が不調なので片付けはお休み。おとなしく、就退任挨拶状の封筒の表書きに勤しみました。

 少し書いては、しみじみ「下手だなぁ」と反省。急に上手にはならないけれど、これからは筆を持つ機会が圧倒的に増えるので、徐々に上達するでしょう。

 昼過ぎからは、女子駅伝のヘリコプターが行ったり来たり。選手たちが近づいたり遠ざかったりするのが、音でわかりました。

 ずっと机に向かっていて肩が凝ってきたので、駅伝の一行がゴールしたのを見計らって、風邪薬を買いに出かけました。ゴールしてからでないと、交通規制に引っ掛かったら面倒なのです。

 ついでに友人に護符を届け、「お茶しようか?」と北山通のカフェへ。駐車場があったので入ったそのお店は、広々した店内に 真っ赤なレザーソファで、雰囲気はアメリカンカジュアル。「ケーキ屋で買うよりも安いなぁ」と思いつつケーキを頼んだら、値段にそぐわない豪華なものが出てきました。かなりお得な感じでしたが・・・。

 食べてみて安い理由がわかりました。「美味しくない。生地が作り置きしたもののような感じ。売れ残ったもの?」ということで食後感が一致。久々に一緒にお茶をしたのに、つまらない店に入って損をした気がしました。

 時雨が時おり固まりかけるような寒い日になりました。早く風邪を治さないと。

〜 見かけ倒しだったリンゴのシブースト 〜
2008年1月13日(日)  No.1647

喉がヒリヒリ
 一晩明けても喉がヒリヒリ。「濡れマスク」をして寝たのになぁー。

 午前中、法要2座。喉が痛い割には声は出ます。出ない声を出すのは、すごくしんどいので、よかったぁー。

 終わって昼食を食べて、「メダカの学校」の準備。今日の講師はプロジェクターをお使いになるというので、部屋を暗くするために襖を運んだり、スクリーン用にシーツを張ったり、講師のお土産を買いに行ったりと、バタバタ。

 今日の講師は、ボクの高校の同級生。いまは府立高校で理科の先生をされています。高校の時から天体に造詣が深く、今日のテーマである京都の‘地面の下’の問題などは少し逸れますが、「地学」全般としては守備範囲。無理にお願いしました。

 会うのは2年ぶりぐらい? 高校から大学までは日夜よく会っていたので、久しぶりにあっても何の隔たりも感じませんでした。

 高校生に話すのと勝手が違って、少し話しにくそうでしたが、京都盆地の断層のことや地下水のことがよくわかりました。浅いところから出る地下水は柔らかく、深いところからくみ上げる地下水は硬度が高く、それによって豆腐や湯葉などの味に影響が出るのだという話はとても興味深いものでした。

 夕食後は挨拶状の表書き。眼鏡をはめながらマスクをすると、息で眼鏡が曇ってよく見えなくなります。マスクをしているほうが喉には良さそうなのですが・・・。早く治さなきゃ。

 忙しい一日も終わり。1日が48時間あればなぁ・・・。

〜 「メダカの学校」の風景 〜
2008年1月12日(土)  No.1646

事務職員決定
 外回り、職員の面接、自坊の改装工事の打ち合わせ、ホームページの更新、夜は就退任の挨拶状の表書きと、盛りだくさんな1日でした。

 面接は今日で3人目。少ない給与ですが、それでも働きたいと思って下さる方がおられるのはうれしいことです。

 働きたいと思っておられる方と働いてくれる人を探している事業所が、縁あってうまく出会うことができれば何より。ハローワークに求人を出すという方法もありますが、今回は多くの方に声を掛けさせていただいて、その知人などをご紹介いただきました。親身になって探して下さった方には心から感謝しています。

 採用させていただくのはお二人。最初に面接させていただいた方は採用決定なので、9日に面接した方と今日面接した方のうちのどちらかを採用させていただくことになります。裏返せば、どちらかはお断りしなければいけないということ。

 お二人ともいい方だったのですが、仕方なく決めて、お一人には「お勤めいただきたい」、もうお一人には「今回はご縁がなかった」という電話をさせていただきました。あ〜、嫌な役だなぁ。

 これで執事2名、事務職員2名の執務体勢が決まりました。

 1年に1度しかない行事などもあって、前例を踏襲していくこともなかなか難しいですが、お寺運営の要である部署ですから、きっちりやっていきたいと思っています。


 夕方から喉がヒリヒリしだしました。喉の不調は困ったなぁ。

〜 水仙がきれい 〜
2008年1月11日(金)  No.1645

芳しき蝋梅の花
 午後はひたすら片付けと引っ越し準備作業。毎日、たくさんのゴミが出て、行政が指定したゴミ袋が瞬く間になくなっていきます。捨てきれずに取っておいたものですが、結果的には、今となっては長年に渡って場所を占めていただけということになりました。

 廃棄する家具や廃材のようなものは庭に出してまとめ、住職が引っ越す際に本坊に持って行く物は一つの部屋にかためるようにしましたが、庭はあっという間にガラクタの山。法事の時にはブルーシートをかけて隠さなければいけません。

 明るいうちは片付けと引っ越し準備、暗くなってからは自坊の就退任挨拶状の封筒表書きや事務作業。当面そんな生活が続きそうです。

 今日は快晴であたたかく、青空を背景に咲く蝋梅の花が一段と美しく見えました。

〜 青空と蝋梅の花 〜
2008年1月10日(木)  No.1644

免許更新
 外回りと職員の面接を終えて、運転免許の更新へいきました。

 京都の免許センターは京都市の南のハズレ、長岡京市の近くで、自坊からは1時間近くかかります。
 センターに着いたのは1時ちょうど頃。1〜2時が受付ですが、着いたときには受付を待つ人の列が建物から駐車場のほうまで続いていました。一番混む時間に着いてしまったみたいです。

 受付をしてもらうまで30分弱待って、申請用紙を貰い、手数料などを払って適性検査、写真撮影と、受付が済むと、案外、列は早く進みました。

 「これは早く帰れるかなぁ」と期待しましたが、講習が始まるまで25分も待たなければなりませんでした。ちょうどタイミングが悪かったみたい。25分待って、30分の講習を受けるのって、何だか馬鹿みたい。

 講習は、道交法の改正点などの説明が主で、退屈はしませんでした。

 昨年の法改正で、自動車の種類として新たに中型自動車が設けられ、これまで普通免許を持っている人の免許は「中型免許」になって、改正後も以前の範囲(車両総重量が8トン未満、最大積載量が5トン未満の中型自動車)を運転することができるとのこと。新しく交付された免許証には「中型」と表記されていました。

 去年の事故のことが思い出され、安全運転の大切さをとしみじみ思いました。

 講習が終わってトイレに行き、横で「用を足している」人を見たら、ボクとは従兄弟弟子関係の嵯峨野のお寺の住職。何という偶然!
2008年1月9日(水)  No.1643

やること多いなぁ・・・ファイトぉ!
 いつも車で月参りに行くお宅の駐車場が、今日は急に使えない状態。近くにコインパーキングもなかったので、仕方なく路駐しましたが、昨秋には別の場所ながらバイクで駐車違反になっているので、お経を読んでいても落ち着きません。最初からわかっていればバイクで行ったのですが・・・。
 落ち着いて読経できないのは、自分も嫌ですが、仏さんに対しても申し訳ない気がします。

 お盆は今まで30年来ボクが運転する車に住職を乗せて回っていましたが、今年からはボク一人。駐車違反の問題だけではなく、狭い道に面していて車を停めることすらできないお宅もあるので、どうしたものかと今から思案しています。屋根付きのバイクを買おうかなぁ・・・。


 昨日承認された住職就任の書類を持って塔頭を回り、署名捺印してもらいました。新住職としての実印登録するのに、年末にネット通販で作った印鑑が早速役に立ちました。宗派への「礼禄」も納め、あとは宗派の承認待ち。

 宗派の承認が降りれば、法人登記を変更したり、所轄庁の京都府に届け出たりして法的な手続きが完了。でも、銀行口座などさまざまなものを、登記簿のコピーを添えて名義変更しなければなりません。山のような書類が、次から次へと待ちかまえています。

 礼禄を納めるための大金を銀行口座から降ろす際、キャッシュカードに1日の限度額があるということを初めて知りました。

 いろいろな書類を書いたり、銀行の機械を扱ったりするのは大の苦手ですが、大工仕事や穴掘りは得意! 一連の苦手な作業を終えて、引っ越しに伴う部屋の改装のために、ディスクグラインダーでアルミサッシを切断したり、バールで壁をぶち破ったりと大工仕事で鬱憤晴らし! やっぱりこれが性に合っています。時間があれば自分で改装作業をするのですが、いまはちょっと無理だなぁ・・・。

 置く場所がなくて捨てざるを得ない家具、廃材など、とりあえず廃棄しなければならないものが、2トン車1台分程度はありそうです。

 お正月に墓参に来られた方も落ち着いたので、来年以後のために、参拝者をデータベースに記録しました。お寺の事務も合理化していこうっと!

〜 聖護院の寒行の一行 〜
2008年1月8日(火)  No.1642

決定・・・
 早朝の七草の法要に引き続いて、本坊で一山会議。2月1日付で、ボクが自坊の吉祥院の住職となることが承認されました。また、もう一人の塔頭住職と共に、真如堂の執事になることが報告されました。

 早速、午後からは事務職員の面接など、新しい体勢に向けての準備。いまはやるべき仕事がいっぱいあって、それを着実にこなしていくことで精一杯。特別な感慨が湧いてくるということはありませんでした。

 ホテルより、10月5日に宴会場が確保できたという連絡が入り、各方面の都合を確かめた上で、この日にほぼ決定。他のホテルの仮押さえを全部キャンセルしました。一つ解決!

 熟慮をしつつ焦らず確実に、いろいろなことを決めて実行していく、そんな日々がずっとずっと続きそうです。

 ひぇ〜〜〜
2008年1月7日(月)  No.1641

冬の花火
 年頭回礼3日目。今日も住職を乗せて、市内を35軒回りました。

 帰って、車の掃除をしました。お盆やお正月などに住職を車に乗せた後は、車のフロアマットが下駄の歯の木屑だらけになるのです。マットに付いた木屑は取れにくく、掃除機やクルクルで掃除してもなかなか綺麗になりません。だいたい取って、お天気もいいので車体を水洗いして完了!


 あとは、また例によって引っ越しに伴う整理、廃棄、打ち壊し・・・? 年末から正月返上でずっとやっていますが、まだまだ一向に先が見えません。

 整理をしていたら、いつのものかわからない花火が出てきました。「やってみよう!」と思いましたが、大きいサイズの花火だったので、目立ってしまいます。

 仕方なく、塀の外の焼却炉の中で一つずつ火を付けて、「パーン」「シュワァー」「パチパチ」というのを楽しみました。結構おもしろかったぁ。花火の臭いって、大好きです。

 帰ろうとすると、門の中は煙幕を張ったように霞んでいました。愉快、愉快!


 住職の晋山式の祝賀会を10月にしようと5〜6軒のホテルに電話をしましたが、ほとんど空きがありません。空いているのは、決まって12日。3連休の真ん中なので、婚礼等も少ないようです。仮押さえされている宴席をホテルに確認して貰って、キャンセルが出ればそこに滑り込むしかないかな・・・。

 初夏は今からでは無理ですし、夏以降で冷暖房の要らない季節となれば10月。もし空いてないとなれば・・・困りました。


 3〜4、4〜5の事が頭の中で同時に併走しているような感じです。

〜 焼却炉の中の花火 〜
2008年1月6日(日)  No.1640

年頭回礼2日目
 年頭回礼2日目。今日は住職を乗せて、市内の上半分を60軒回りました。

 住職は去年の夏に転けて傷めた膝が痛いようで、新しくなった車の乗り降りが辛そうでした。また、眼鏡が合わないとかで、階段などは見えにくそう。大丈夫かいな・・・。

 北野の天神さんには駐車場の空きを待つ長蛇の列が出来ていました。受験シーズンも始まっていることもあり、地元の人のお参りも多く、大変な賑わいでした。

 混雑を抜けて堀川通を下がると、晴明神社。ここにお参りされる人の多くは観光客でしょう。京都の人で晴明さんにお参りしたという人は聞いたことがありません。

 ふと堀川を覗くと、川の中に大きなユンボが並んでいました。これは何の工事? 疎水の余った水を堀川に流し、その一部を二条城の外堀に導水。最後は第2高瀬川と合流するとかいう工事?

 堀川は今ではほとんど水の流れることのない‘溝’。ここに水が流れると、また景色も変わっていいでしょうねぇ。

 いろいろな景色を見ながら5時間半グルグル回り、ようやく帰ってかなり遅めの昼食。お腹空いたなぁー。

 さぁ、あと1日。頑張るぞぉ!

〜 堀川の工事風景 〜
2008年1月5日(土)  No.1639

年頭回礼
 今日から年頭回礼。市内中心部の檀信徒の方々のお宅に、3日に御加持した護符を持って、正月のご挨拶に伺います。遠方の方は、夕べ、メール便で発送させていただきました。

 住職が「代わりに行ってくれると助かる」というので、今日はバイクで寺から近い範囲を65軒回りました。

 いろいろなお宅をお訪ねしてお話しさせていただくのは、とても楽しいものです。お留守のお宅も結構多く、その場合はポストに投函して帰りました。

 今日はあたたかかったそうですが、僧衣姿でバイクに乗って何時間も走り回っていると、芯から冷えました。

 かつてはこの時期に結構たくさんの僧に会ったのですが、最近は回礼に回る寺も減ったのか、車で回るので目立たなくなったのか、今日は1人としかすれ違いませんでした。

 帰って、「今日の散歩道」の更新。写真を撮る時間もあまりなく、風邪が悪化したらしくて、普段もキレが悪い頭が余計に回らず、四苦八苦。夕食後、「これはアカンなぁ。明日にしようかなぁ」と思って2時間ほど寝たら少しマシになったので、短いながらも更新してしまいました。

 早く治さないと、予定が目白押しで、寝ていられません。

〜 またクロの領域を侵しに来たな! いくら追っても我が物顔 〜
2008年1月4日(金)  No.1638

三が日終了
 今日も墓参にお越しになった檀信徒の方々のお接待。正月も3日目になると、人数はかなり減り、元旦などにどこかへ出かけていたという方などのお参りが多くなります。

 昨日よりも時間があるので、朝、拝んだ護符の発送作業、引っ越し準備など、家中それぞれがいろいろな作業をしました。

 弟一家が朝帰りましたが、風邪を残していき、不調の者若干名。ボクもそのうちの一人です。

 封筒が山のようになっていたり、荷物を運ぶ音が賑やかだったり、ほこりが舞っていたりと、今日も約1割のお正月気分でした。

〜 立派な看板が出来たんだぁー 〜
2008年1月3日(木)  No.1637

年始調整
 今日も年頭の挨拶と墓参にみえた檀信徒の方々のお接待。

 2日の出足は毎年遅く、また人数も1/3程度になるので、今日はわりとゆったり。あまりゆったりしているのも勿体ないので、毎年この日に年末調整をすることにしています。

 「お寺は税金がかからない」といまだに思っておられる方があります。
 確かに、宗教目的で使っている限り、今のところ固定資産税はかかりません。もし、境内や本堂にまで固定資産税がかかったら、多くのお寺が破産するでしょう。公共のために使う場所だからかからないわけですから、そういう意味でもお寺は開かれているべきだと思います。
 また、お寺も給料制になっています。住職や職員は、お寺という「法人」から給料を貰うのです。当然、その時には、普通の事業所同様に源泉徴収をしなければなりません。20人以下程度の小さな事業所は、半期に一度税金を納めればいいことになっていて、後期の納付期限は1月10日または1月20日。この時に年末調整をした税を納めます。

 ということで、墓参に来られる方を待ちながら、ノートパソコンで年末調整の計算をしました。年末調整のソフトを使う前は、年々変わる控除を見落として納付しすぎたこともありましたが、使ってからはバッチリ! 今年は、年税額の計算方法が変わって、去年よりも少し税金が安くなってラッキーでした。

 埼玉から一家揃って帰省してきた弟が、自坊の引っ越しに伴って、自分の子供の頃のものを整理するのに、ドスン! ガラガラ!と大きな音を立てて大騒ぎ。
 古い写真もいっぱい出てきて、昔の父が今のボクに似ていて区別がつかないと言われたり、写っている人との続柄を説明したり。懐かしいというよりは、少し気恥ずかしい幼少期の写真でした。

〜 黒谷文殊塔前から見た京都市内 〜
2008年1月2日(水)  No.1636

元旦は長い
 除夜の鐘は寒かったぁ〜。帽子を被るわけにいかず、冷えがダイレクトに頭にアタックしてくる感じでした。

 1時半頃に自坊に戻り、少し雑用をして、もう一度お風呂に入って体を温め、ようやく寝たのは2時半頃。

 5時過ぎには起きて身支度を調え、6時からの「修正会」出仕のために、5時半過ぎに本堂上堂。

 「修正会」はその年最初に発する声で読経をするという暗黙の了解があるので、黙って座って、全員が揃うのを待ちました。
 1時間15分ほどで「修正会」は終了。手や顔・頭が寒かったですが、一昔前のように手がかじかんでしびれるようなことはありませんでした。

 真如堂の歴代がまつってある本坊の「宗恭殿」に行って読経。別室にて新年の拝賀式。屠蘇、花びら餅と抹茶、昆布茶などをいただき自坊へ。

 自坊の仏間で読経、ボクの住んでいる祥源坊の仏間で読経。これで元旦朝のお勤めは終わり!

 お腹空いたぁ〜。8時半頃、ようやくお雑煮にありつけました。

 夕べ撮った除夜の鐘の写真を修整等しているうちに、檀家の方々が次々と来られるようになって、3時過ぎまではひっきりなし。立ったり座ったり、御挨拶をしたりで、あっという間に時間が過ぎました。

 とにかく眠たい・・・寝ることが大好きなボクにとって、睡眠時間3時間弱というのは拷問に等しいものです。
 人の足がパタッと途絶えたので、4時頃から30分だけ仮眠をして、写真の修整と「今日の散歩道」作り。

 両親、姉弟、甥、姪など親族16人との食事。こういう形でお正月を迎えるのは今年最後かも知れません。思いは複雑でした。

 食事を終えて、眠たいのを必死で堪えてホームページ作りの続き。8時半頃にはとにかく作り上げて、ようやくホッとしました。仕事は残っていますが、もう今日は勘弁してぇ〜。

 とにかく眠たくて仕方がないのですが、頭の芯が冴えている感じで、なかなか寝付けません。結局寝たのは11時半頃でした。

 長くてバタバタした、いつも通りの元旦。「今年はこういう年にしよう」と一年の計を立てるのは、もう少し落ち着いてからにしようっと。

〜 元旦の朝焼けと鐘楼の屋根、東山 〜
2008年1月1日(火)  No.1635

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