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2007年11月の日記

「かふぇ水琴窟」千秋楽
 「かふぇ水琴窟」最終日。快晴で小春日和だったので、今日はお越しいただく人が多いと、「売り上げ80杯! アップルケーキ完売!」の目標を立てました。


 今日は「今日の散歩道」の更新日でもあります。日頃でもなかなか‘難産’なのに、今日はカフェも手薄で、抜けるわけにはいきません。

 朝の掃除を終えてカフェ開店までの小一時間と、昼食頃の客足が下火になる頃を狙って、そそくさと写真を撮りました。

 朝の光に照らされた紅葉はそれなりに綺麗でしたが、やはり今年もよくありません。「うわぁー!」と夢中になりつつシャッターを押す場面に出会いませんでした。

 自坊の本堂の屋根に登ってみましたが、イマイチ。誤って瓦を割ってしまい、差し替える作業をしていたら、カフェのスタッフがやってきて、屋根の上のボクを見つけて驚いていました。

 お昼過ぎ頃、日が天辺から次第に西に傾いていこうとする頃、カフェを抜け出して自坊の門を出てみたら、目前の紅葉の美しいこと! 隙間なく茂っている背の高いもみじや銀杏が陽の光を受けて赤や黄、朱に輝き、頭の上を覆い尽くすようように広がっていました。今シーズン1番の紅葉。とても写真には撮れきれないと思いつつ、何枚も写真を撮りました。

 3時半頃、もう一度本堂の屋根に登りました。今度は、西日が塔やもみじ、銀杏に当たって、紅葉をより赤く見せていました。期待通りの素晴らしい眺め。これで何とか更新の写真は足りるかな? 足りなくても、作るっきゃない!


 カフェは予想通りの大繁盛。5人、8人、15人などという大人数のグループも多く、販促計画に従って、「美味しいアップルケーキはいかがですか?」とお勧めしたら、ケーキは飛ぶように出て行きました。

 今期一番の紅葉を見た興奮冷めやらず、お越しになった方々に、「今日が最高ですよ。いい日にお越しになりましたねぇ」などと言って差し上げたら、みなさんも嬉しそうでした。

 今日はコーヒー・紅茶108杯。23日の祝日に匹敵する売り上げ。‘108杯’とは、お寺にふさわしい千秋楽でした。


 終わって感慨にふけるでもなく、手締めをする暇もなく、すぐに撤収作業と掃除。そして、明日の「メダカの学校」の支度。5時前にはスタッフたちも帰り、もう少し準備をして、5時半頃にようやく自室に戻りました。かなりヨレヨレ。

 夕食を食べて30分ほど寝るつもりが1時間寝てしまい、何とか起きたものの、頭は朦朧。明日は忙しいので、何が何でも今日中に「今日の散歩道」の更新作業を終えなければなりません。撮ってきた写真の選択と修正作業をして、文章を書いて、手抜きながら何とか1時頃には完成しました。

 ハードな1日でした。


 19日間にわたる「かふぇ水琴窟」が終わりました。

 この間、お越しいただいたのは、コーヒー・紅茶の数から推計すると1250人。番茶とケーキだけという方もおられましたし、コーヒーを2杯飲んでくださった方もおられますので、多少は前後します。

 関わったのは4つの作業所に通う20名ほどの心の病を抱えるメンバーたちと8名ほどの職員。19日間を交代で勤めてくれました。障害を抱えながらも一所懸命働いたメンバー、それを支えたスタッフ共々、本当に充実した日々でした。

 働いてくれたメンバーたちも、このカフェに来ることを通じて、新たな気づきがあったでしょうし、今後の自信にも繋がっていくでしょう。もちろん、働いた対価も得てもらえます。

 このページに来てくださる多くの方がご来店くださり、あるいは差し入れやカンパを送ってくださったり、ボランティアをしていただいたり声援をくださったりと、本当に多くの方々に支えられたお陰で無事に楽日を迎えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 本当に有り難うございました。

〜 吉祥院前の紅葉。最高!! 〜
2007年11月30日(金)  No.1603

また、ぼやいちゃった
 今日、お越しになった70歳近い女性は、いつも首からカメラをぶら下げておられて、撮った写真を地元紙などに頻繁に投稿されている方。

 「こんなに人がおられるのだったら、お金(拝観料)を取ったらいいですのに。みんながお金に見えてきます」と開口一番。そりゃぁ、まぁ、そうすればお寺の維持も助かるけど・・・。

 「三脚を禁止したらどうですか。ズラッと並んで、迷惑です」と。なるほど、この方が三脚を持っているのは見たことがないからなぁ・・・。

 「さっき、鐘楼のところに綺麗な紅葉があったので撮ろうとしたら、子供が4人いたので、『そこ、どいてくれる?』と言ったらすぐにどいてくれたのに、お菓子を食べてる女性がいて、どいてくれないのですよ」と、その女性を責める口調。

 あまりに自分本位なので、「それはあなたの勝手ですよ。そういうことを言ったらあきませんよ」と言いましたが、まったく通じていないようで、「三脚はほんまに迷惑ですよ。入り口に『三脚禁止』と立て札を立てておけばいいですよ」と自分のことはどこ吹く風。他人の迷惑を顧みずに三脚をたてる人と、人払いをしてまで写真を撮ろうとする人に差はなかろうに・・・。

 紅葉期の境内に、こういう視野狭窄の写真マニアがいっぱいお越しになるのは、毎年のこと。紅葉を楽しみに来られた方からも、たくさん苦情が寄せられます。迷惑の主は、ほとんどがリタイアされた65歳以上の方々です。

 先日、別のご高齢の方が、「この国は高齢者のマナーが悪すぎる」とぼやかれたのを聞いて、同じ世代の方からもそう見えるものなのかと驚いたことがありました。

 境内に来る一握りの高齢写真マニアのマナーは悪すぎます。中でも、女性は輪を掛けて悪い。人の迷惑などどうでもよく、とにかく我先に気に入る写真が撮りたい、禁止されている区域もお構いなしという人が目立ちます。年長者として尊敬を受けるべき要素が見あたらない、子供たちには見せられないような傍若無人な素行です。しかも、そういうことをしている自分に気が付いていない。本当に情けないです。

 老カメラマンたちは、ファインダーの中の美しい紅葉は見えていても、自分の愚行は「見えていない」のでしょう。

 自分のことが見えにくいのは、老いも若きも一緒ですが、加齢と共にだんだんと見えにくく、視野が狭くなり、独善的になっていく傾向があるに違いありません。ボクもその一途にあると、時々自覚することがあります。その自覚さえ、他人から見ると手前味噌で生ぬるいのでしょうが。

 あー、今年はカメラマンのことをぼやかずにいようと思ったのですが・・・。


 今日のカフェは61杯。さぁ、明日は千秋楽!!

〜 カフェも静かになってきました 〜
2007年11月29日(木)  No.1602

紅葉期の道路工事
 紅葉で混雑する11月、市内の道路が工事のために渋滞しています。丸太町、今出川の賀茂大橋、平安神宮の東横、ボクがよく通るところだけでもいくつもあげられます。

 路肩の雨水が流れる部分を新しくしているなど、別にいま急いでやる必要があるとは思えない工事内容。

 普段でも工事渋滞が起きるのに、今は紅葉を見に来る大型観光バスや他府県の車が多い時期ですから、渋滞はなおさらです。

 何ら緊急性のない工事を今やっているために、多くの人が渋滞に巻き込まれて時間をロスし、観光に来られた方にも不愉快な思いをして貰わなければなりません。排気ガスも自ずと増えます。

 車が少ない時期に工事をすればいいものを、硬直化した行政のシステムではそういうことすら出来ないのでしょうか。毎年繰り返されるこういう情景に、行政のセンスを疑います。


 カフェの来店者数が、今朝、千人を超えました! 千人目となった母娘さんには、アップルケーキをプレゼントさせていただきました。

 今日の来店者数は90人。曇天の平日なのに、紅葉が綺麗になってきたからでしょうか、一向に減りません。

 忙しくてメンバーも大変ですが、みな生き生きと働き、新しい仕事にチェレンジしています。

 さぁ、あと2日。頑張るぞぉ!

〜 水琴窟の庭。茶室前の紅葉 〜
2007年11月28日(水)  No.1601

苔も頑張って!
 進物用のお茶を買いに、寺町二条の茶舗へ行きました。

 寺町二条近辺の茶舗といえば、○○堂が有名。カフェでも、ネームバリューと少し変わった味を‘売り’としたくて、ここの番茶を使っています。

 目的の店は、寺町二条を1筋少し西へ入った◇◇園。茶道に詳しい友人の僧侶たちに聞いても、この店の抹茶が美味しいと一押し。茶道各家元御好みのお抹茶を揃えているお店です。

 有名なのは○○堂ですが、味は◇◇園かなということで同店に寄り、煎茶と鳥獣戯画があしらわれた缶に入ったほうじ茶のセットを求め、炉開きのお抹茶を売っていたので買いました。

 買った物をバイクのヘルメットフォルダーに隠し、○○堂へ。いつもは観光客でいっぱいの店内も、朝早かったので空いていました。同店で一番安い「炒り番茶」を、カフェ用に仕入れました。

 自分用や贈り物として求めたいものと観光客向けは別。こういうことって、意外とあります。飲食店でも、漬物屋でも菓子屋でも、観光客が喜ぶお店と本当に美味しいお店は違うことが、これほどネットで草の根情報が発信されるようになっていても、案外多いものです。

 何となく、自分の中ではスリルのある茶舗のハシゴでした。


 カフェの来場者が計991人(杯)にもなりました。今日も81杯。有り難いことです。

 覚悟はしていましたが、せっかく貼った庭の苔が踏まれてペチャンコになったりしています。
 飛び石など関係なしに、平気で苔の上を歩く人がいるのです。こんなこと書くと怒られそうですが、たいていは中年以上の女性です。見ていて、「あ、イタタっ!」と、自分が踏まれているように思います。

 カフェもあと3日。カフェが終われば、落ち葉でも掛けて、ゆっくりと休ませてあげたいと思います。

〜 傷んできた苔 〜
2007年11月27日(火)  No.1600

あわただしくもゆったり
 朝7時頃に知人より、「8時頃に伺いたい」と電話がありました。
 ちょうど境内の掃除に出るところだったので、「掃除中かも知れませんが、すぐに戻りますから」と伝え、8時前まで掃除。帰って着替え、カフェの部屋に上がっていただき、コーヒーのご注文を受けて、速攻、コーヒー屋のマスターに変身。
 今日のカフェは8時10分開店でした。

 その後しばらく閉めて焼き芋の準備と仕込みをしていたら、10時過ぎにご近所の方がみえ、続いてホームページへお越し下さる方も来てくださって、いよいよ正式OPEN!

 朝のカフェは焼き芋とコーヒの香りに包まれていました。

 その後も来客が続き、2時過ぎにはインドのサンガ師たちが来られて、カフェの一番大きなテーブルで打ち合わせとパソコンの講習会。

 ボクはほとんど厨房に入りませんでしたが、ベテランメンバーの指導を受けながらコーヒー係をしてくれたメンバーの、「今日はコーヒーが入れられて、本当によかったです」という帰り際の笑顔と言葉に、ボクが出過ぎないほうがいいことを改めて思い知りました。
 もちろん、コーヒーはちゃんと美味しく入っていたことは、お客さんの「美味しかったです。ありがとう」という言葉からも伺えました。

 カフェも残り少なくなり、「今日が最後です。また来年もお願いします」という声が聞かれるようになりました。

 今日は64杯。コンスタントにお客さんが入ってくださったものの、連休のように慌ただしくはなく、ゆったりしたカフェでした。

〜 クロもゆったり。何だかすっかり家猫みたい 〜
2007年11月26日(月)  No.1599

連休最終日
 連休3日目。

 カフェの準備を整えて、ボクのフライング開店に合わせてだんだん出勤が早くなってきているメンバーに引き継ぎ、ボクは法事へ。


 法事は、95歳で亡くなったおばあさんの納骨でした。

 入院されるまでずっと着物姿で、晩年は目が悪くなられて、着物のほころびや足袋の破れもわからないほどだったのに、天神さん(北野天満宮)へはずっとお参りされていました。

 先に亡くなったおじいさんは茶道具の木工職人でしたが、洒脱で短気。ゆっくりしたおばあさんとの掛け合いが思い出されます。

 おじいさんはパチンコが好きで、晩年には景品でもらってこられた駄菓子などを、お参りに伺った時によくもらいました。若い頃はお金か煙草に替えられていたのでしょう。


 法事を終えてカフェに戻ってみると、厨房が満員。メンバー、スタッフ、ボランティアと人が多すぎ、入り乱れて作業の流れもバラバラ。これではピーク時が乗り切れないと思ったので、一旦みんなを集めてミーティングをしました。

 コーヒーを入れるベテラン・メンバーに厨房を任せ、ボクはフロア係で、メンバーに指示を出したり、お客さんの質問に答えたりと、店内をウロウロしていました。

 今日は、ご寄贈いただいた手作りのドライフルーツケーキ4本もメニューに加わりましたが、お客さんがひっきりなしで昼過ぎには完売。閉店の頃にはほぼすべてのサイドメニューが完売となりました。

 看板を下ろして「本日は閉店しました」と張り紙を出してもお越しになる方があり、「炒り番茶」だけ無料で飲んでいただいたり、それもなくなった後は水琴窟だけご覧いただいたりしました。トイレに飛び込んでくる人もありました。

 今日の売り上げは162杯。今日は連休最終日で人出も減るという予想に反して、今期最高となりました。
 閉店時には、メンバー、スタッフ、ボランティア、みんなクタクタ。厨房に入らず、店内をウロウロしていたボクは、案外疲れていませんでした。

 カフェも‘山’を越え、残すところあと5日。ちょっとさみしく思いますが、いつもまでもやっていては体がもちません。

 さぁ、来週も頑張ろう!

〜 紅葉を見るさくら 〜
2007年11月25日(日)  No.1598

人出、最高!
 連休2日目。今日は外回りも法事もないので、カフェに没頭。

 11時半開店の予定を、「モーニングカフェを飲みたい人もいるだろう」と、9時前に超フライングスタート!

 せっかく開けたのに、お客が来てくれないので、[LiveCamera2]の位置を変えようと、木を切ったりネジで留めたりしてカメラの台座を作り、いざ軒下に取り付けようと梯子に登っていたら、カップルに「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。「梯子に登っているけれど、カフェは本当に開いているの?」と確かめられたのです。

 「はい、大丈夫ですよ。どうぞお入りください」と案内。コーヒーをお出しして、また梯子に登り、カメラを取り付け。カフェの庭の傘と塔と紅葉が写るようになりました。

 その後お一人がお見えになり、「早く開けた甲斐がないなぁ」と思っていたら、いきなり9人の女性たちが来店。店内は一気に賑やかになり、コーヒーと紅茶を入れるのに大騒動。そんな時に限って、花屋さんが来たり、お菓子屋さんが来たり。たまたま、超早出のメンバーが来てくれて、無事にお給仕することができました。

 今日は1日中お客さんが絶えることもなく、コンスタントに忙しくて、コーヒと紅茶が150杯。今期最高の来店者でした。

 ほとんど休みなしで、すべてが終わったのは5時過ぎ。喫茶店を生業にされている人のご苦労のほんの一端がわかるような気がする毎日です。

 いろいろなお客さんがおられます。「オレは客だ」と言わんがばかりに、えらそうな態度をする人もいます。「ありがとう」「ご馳走さま。美味しかったです」などと言われると、嬉しいものです。

 いろいろと勉強になります、カフェは。

 人出は、おそらく今日が最高。連休最終日の明日は、少しお客さんも減るでしょう。

 さて、明日のメニューはどうしようかなぁ。また、メニューを差し替えることになりそうです。

〜 夕方の傾いた日の中のカフェの庭と塔 〜
2007年11月24日(土)  No.1597

「かふぇ舞妓」
 外回りと法事を終えて、今日もカフェ。

 スタッフが来る前に一通りの準備をしておいたので、法事を終えてカフェに行ったときには既に開店していて、たくさんのお客さんが入っておられました。さすが連休!

 カフェのサイドメニューは、その日任せ。「頂き物だけど、食べきれないので、カフェで使ってください」などと送ってくださった焼き菓子があった時はそれをメニューに加えていましたが、昨日にはなくなったのでメニューから外し、洋菓子店で買ったアップルケーキを加えて、さらに和菓子店から買った栗餅が加わりました。

 その都度、メーニューを差し替えなければならず面倒ですが、原価がタダで日持ちもする焼き菓子には、本当に重宝しました。ありがとうございました。

 値段をいくらにするかには、いつも頭を悩ませます。そこは主婦のメンバーの感覚優先。アップルケーキは、値段は同じでも、昨日は8等分、今日は9等分。洋菓子系は、来て下さった方への感謝を表したような、あまり儲からないサービスメニューです。

 普段なら2時過ぎ頃が一番混雑しますが、今日はそういう波も少なく、1日中コンスタントにご来店いただきました。いつもホームページに来て下さる方のご来店も多く、有り難く思っています。

 今日は110杯。もちろん、今期最高でした。

 宅急便が、「混雑していて入れないので、また改めて配達します」と電話をしてくるほど、境内はすごい人と車のようでした。

〜 「かふぇ舞妓」に改名しようかなぁ 〜
2007年11月23日(金)  No.1596

スピード撮影、新記録?
 夕べは寒かったぁ・・・。剃りたての頭から冷え込んできて、何度も目が覚めました。頭は、ボクの体の中でも最も敏感な部位。暑さ寒さも頭から。

 さくらもそれを知っているのか、お布団に入れて欲しい時は、頭を舐めてボクを起こします。舐められなくても、さくらの息で目が覚めます。

 頭から冷え込まないように、そろそろ帽子を被って寝ようっと。


 明日からの3連休は人が多く、カフェから抜けるわけにはいかないので、「今日の散歩道」を今日に繰り上げて更新することにしました。

 時々、ごく短時間、嘘のような青空が広がることがありましたが、時雨がちの曇天。

 今日のカフェは、コーヒーや紅茶を入れる係がいなくて、開店から閉店まで、ずっとボクがマスターを務めざるを得ませんでした。

 カフェが暇な時を狙って、急いで境内に写真を撮りに出かましたが、お客さんが来られていないか気になるので、大急ぎで一回りして撮っただけで、すぐに戻ってマスターの仕事。閉店後の夕方にもう一度撮ろうと思っていたら、雨が本降りとなって断念。

 閉店して片付けも済んだ5時過ぎから、ようやく、写真の編集から更新作業を始めました。

 この時期はそこそこ撮りがいのある景色も多いので、何とか写真を取りそろえ、忙しく心ここにあらずのような頭で何とか文章を書いて、やっと更新! 画面を見たら、「1 日前の境内です」になっていました。日付が替わっての更新は久しぶりでした。

 さぁ、明日からの3連休。覚悟して臨まなきゃ。外回りの読経は、混雑する前に行ってしまおうっと。

〜 真っ赤な紅葉もいいですが、こんなまだらな色合いはホッとします 〜
2007年11月22日(木)  No.1595

放っておけない性格
 最近の『閑話』はカフェのことしか書くことがありません。それだけ、カフェにどっぷり浸かっているということです。

 心の病を持った人たちの就労支援と働く自信を付けて貰いたいというのがカフェの目的の一つですが、ついついボクが出しゃばって、コーヒーを入れたり、いろいろ指示したりしたくなってしまいます。ボクがいると、みんなもボクを頼ってしまいます。

 「今日の散歩道」の更新は明日しか出来そうにないので、それを口実に?、明日は少しカフェから離れてみようかと思います。

 ・・・でも、カフェのスタッフは毎日変わるので、上手く回るかどうかはその日にならないとわかりません。やっぱり不安やなぁ・・・。


 喪中欠礼の葉書が来るようになりました。もうそんな季節なんだと改めて思いました。

〜 いつも持ち歩く小さなデジカメがまだないので、あり合わせの携帯画像 〜
2007年11月21日(水)  No.1594

今日もカフェ
 「連休で踏みクチャにされる前に、落ち葉の掃除をしましょう」と、朝一番に職員とブロアで落ち葉集め。
 落ちているのはほとんどがカエデの葉っぱ。赤や黄、褐色など色とりどりで綺麗ですが、量が半端ではないので、結構大変。

 ガソリンがなくなるまでやって、ボクは時間切れ。「後はお願いしま〜す」と自坊に戻りました。

 予定よりも早くカフェの準備をして開店。来るか来ないかわからないお客さんを待ちながら、護符を作る作業をしました。

 あとちょっとで完成というときに、お客さんが2組。朝、早めに出てきて休憩したいという方でしょう。割と早くにお客さんが来られ、お昼頃はパタッと客足が止まって、また2時頃にドッと来てくださるというパターンです。

 朝のコーヒを飲みたいという方のためにも、出来る限り早く開店させていただこうと思っています。

 取り急ぎコーヒーをお出しして、護符を片付けた頃にスタッフがやってきて、正式に開店。順調に滑り出したので、ボクは自室に戻って護符を完成させました。

 首が痛くて頭まで響いてきていたので、湿布薬を塗り、焼き芋の段取りをしてから、昼食後30分ほど昼寝。少し楽になったので、またカフェに復帰。午後も時々横になりながら、カフェのマスターを続けました。

 今日の売り上げは55杯でした。イイ線です。


 夜は、カフェ用の焼き菓子の調達をしてから、遠来の友人とまた酒宴。今日は深酒をせず、それでも3軒回ってお利口に帰りました。

 出かけるときに見た境内のもみじが綺麗でした。急に色付いて、よくなってきました。この連休にはそこそこ見ていただけるでしょう。

〜 今冬初めてのかぶら蒸し。携帯画像 〜
2007年11月20日(火)  No.1593

紅葉、少し進む
 朝の掃除をしていて、わずかな間だけ、素晴らしい紅葉を見ました。もみじの紅葉としては、今年一番の紅葉。それほど綺麗な発色をしているわけではありませんが、朝日に透かされて、「あっ!!」というような美しさでした。

 デジカメがないのが悔やまれました。しかたなく、携帯のカメラで。

 午後から、西の方に用事があり、「嵐山の紅葉はどうだろう。ちょっと回り道して車中から見てみようかな」と思ったのが仇に。

 大堰川の土手で渋滞し、ピタッと車が動かなくなってしまいました。向こうの方に大型バスが連なっているのが見えます。嵐山の駐車場あたりが渋滞の原因でしょう。平日でさえこんな調子なのですから、土日や連の混雑が思いやられました。

 嵐山の山肌の紅葉はまだまだ。少し赤いのがポツポツと見えますが、色も濁っていて綺麗ではありません。

 新聞やテレビなどでは綺麗な紅葉が写し出されていますが、あれは‘いいとこ撮り’。あの写真見て、一面真っ赤になっているなどと思って出かけたら、失望されるに違いありません。

 新聞やテレビはずいぶん無責任に‘事実’の一部を拡大報道しているものだと、改めて思いました。


 今日のカフェは49杯。相対的に人が増えてきました。

〜 「あっ!」と思った紅葉の携帯画像 〜
2007年11月19日(月)  No.1592

カフェ、パニックに!
 今日は法事をしながらカフェ三昧。

 1時半頃には一気にお客さんが立て込んで、二弦琴の演奏もあって、てんやわんや。どのテーブルから注文を聞いてきたのかわからなくなったり、コーヒーを同じ人に持っていったり、長くお待たせしてしまったり。厨房も接客係もパニック状態で、ボクもコーヒーを入れる係に加勢。

 忙しかった割には、コーヒー・紅茶の数は57杯と、日曜にしては当てが外れました。でも、23日からの繁忙期に備えて、カフェの体勢を考え直す教訓にもなったので、この程度でよかったかも知れません。

 皆さんから、カフェで頑張っている人たちへの差し入れしていただき、大変感謝しています。カフェに来ると作業所にいるよりもおやつが当たると、みんな大喜びです。一所懸命動いた後に甘いものを食べて、みんなほっこりしています。本当にありがとうございます。

 カフェもそろそろ折り返し。後半も頑張ります!


 「木枯らし1号」が観測されました。夕方、外に出てみると、今までとは打って変わった寒さにビックリ! 慌ててセーターを着込んで、東京の友人との呑み会に行きました。
 この友人と呑むといつも酩酊してしまいますが、今日も疲れもあって、早々と酔ってしまいました。

 某料亭が鶏肉を仕入れていた店の近くとあって、話題がそちらに及び、飲み屋の大将に地鶏とシャモの違いを見せて貰いました。確か、小さくてよく身が締まっているほうがシャモだったような・・・。

 熱燗の美味しい季節になりました。紅葉も綺麗になってくるでしょう。乞うご期待!

〜 リクエストに応じて、地鶏と軍鶏の肉を見せるポーズをとってくれた大将 〜
2007年11月18日(日)  No.1591

二弦琴の妙なる調べ
 朝の掃除に時間が掛かるようになってきました。

 今日は掃除区域を拡張して、ブロアを持って本堂の前まで‘遠征’。本来は堂守の掃除区域なのですが、これから人が増えてくると本堂内の仕事だけで手一杯になってきて、なかなか外の掃除が行き届かなくなってきます。おまけに、たくさんの人に踏まれた落ち葉が汚くなってくるので、早く掃除をしなければいけません。
 去年も人出が一段落するまで、雨の日以外、毎日境内を掃除をして、手のひらにタコができました。ブロアのタンクのガソリンがなくなるまでのほぼ1時間の落ち葉掃除‘遠征’。今年もそろそろスタートです。

 せっかくお越し下さるのですから、出来るだけ綺麗な状態で皆さんをお迎えしたいと思います。


 本堂前で記念写真を撮っている写真屋さんによると、今日、写真を頼まれているのは3団体だけ。明日から来週にかけて、グッと増えるそうです。

 その頃には、少し紅葉もよくなってきているでしょう。


 今日のカフェでは二弦琴の演奏が行われました。

 作業所の近くにお住まいで、いつもご支援くださる二弦琴の老先生が、紅葉期に演奏会をしたいので自坊を貸して欲しいと申し出てこられました。紅葉期はカフェで使うのでご期待には添えないとお断りしたところ、カフェのお客さんに聞いていただきたいということになり、今年は今日・明日、1時と2時に演奏をしていただくことになりました。

 10時半過ぎ、先生は自転車に二弦琴を乗せて、早くもご来場! 本番まで2時間半もありますが・・・。ご自分で書いてこられた掲示用の紙などを境内に貼りに行かれ、白い上着に袴姿に着替えて、カフェの床机で煙草を一服。ご持参になった‘緑のたぬき’をスタッフの部屋で召し上がって、本番スタンバイ。

 今日は土曜日にしては人出が少なく、カフェの来場者も少な目。先生は、「少ないですなぁ」を連発しながらも、ボクの「定刻ですからお願いします」の催促に、第1回目のステージ。

 二弦琴を聞くのは初めてだったのですが、とても素朴で哀愁のある音でした。『六段』『五十鈴川』など数曲を演奏。でも、ちょっと長い・・・。少ないお客さんは席を立つにたたれず、演奏が終わると客席は一気に誰もおられなくなってしまいました。

 次の演奏は2時だと思っていたら、15分ほど前に客席のほうから琴の音。先生待ちきれず、フライングスタート!

 2時にはボクも本職のためにカフェを離れましたが、先生は3時前にもう一度演奏されたそうです。明日は何があるかなぁ・・・。

 今日のお客さんは40人でした。

〜 二弦琴の杉山先生 〜
2007年11月17日(土)  No.1590

デジカメ、壊れる
 デジカメの液晶がこわれてしまいました。

 お十夜の後片付けをするために本堂に行く時、ひょっとして何か面白い光景があるかも知れないと、デジカメをポケットに入れていきました。今日は更新日でもありますが、そうでなくてもデジカメは必携の道具。いつも持って出かけます。

 堂内の荘厳具を通常の形に戻したり、本堂前のテントの片付けなどをしている時、ポケットに入れていたデジカメに何かが当たったような・・・。
 そんなこと忘れて片付けを続け、帰りにカエデの紅葉が美しかったので、写真を撮ろうとスイッチを入れたところ、ガァ〜〜ン。もう一度スイッチを入れ直しましたが、白地に黒い蓮の葉のような模様が表示されただけ。やっとその時、液晶に何かを当ててしまったことがわかりました。

 販売店の5年保証に入っていたので、ダメ元で電話をしたところ、無償修理の対象は自然故障のみ。今回のようなケースや自然災害による故障は対象外。そりゃそうだなぁ。

 デジカメのメーカーに電話して、修理費の概算を聞いたら、1.4〜1.5万円。高いなぁ。
 いまは後継機が出ていて、販売店では同型の新品は売っていないため、オークションの相場を調べてみたら、新品同様でも修理費とほぼ同じ値段。

 修理しても、オークションで買っても、同じ。ならば、新品同様を買った方がマシかな・・・。でも、同じ買うのなら、少しお金を足して、新しい機種を買った方がいいかなぁ・・・。

 少し古くて大きいデジカメがもう1台あるので、更新などには困りません。普段持って歩くのがありませんが、それは仕方なし。

 故障したデジカメは去年の6月に買ったものですが、通算5千枚ほどは写真を撮っているでしょう。電気系統も少しおかしく、時々誤作動をするので、修理しても少し不安。でも、それは5年保証で直してもらえそう・・・。

 修理するか、オークションにするか、もう少しお金を出して新しい機種を買うか、自分の中で結論が‘落ちてくる’まで、気長に待つことにしようっと。

〜 液晶の壊れたデジカメ 〜
2007年11月16日(金)  No.1589

お十夜、結願
 今日はお十夜の最終日。2時には境内を稚児や僧衆が練り歩く「結願法要」。5時には御本尊の扉を閉める「御閉帳法要」。その他に、12時から自坊で檀信徒の方を対象とした法要と、法要ずくめ。間隙を縫って、カフェのサポートと、走り回った1日でした。

 お十夜の御閉帳など、かつては寒くて背中に懐炉を入れたこともあったのに、今日は読経をすると汗が出るくらい。ボクの記憶がある数十年の間でもそれほど違うのですから、どんなに温暖化が進んでいるのかと驚かされます。

 寒さで心身が締まらないせいか、法要自体も何となくピリッとしない感じ。ボク自身も、かつてお十夜の御閉帳の時などはもっと感動したのに、だんだんとそうではなくなって行た気がします。‘慣れ’というのとはちょっと違うと思いますが、何でしょう・・・。

 紅葉が遅れるという情報が行き届いているためか、境内にお越しになっている人は例年よりずっと少な目でした。


 カフェの来店者は60数名。今シーズン一番の賑わいでした。今週末からが紅葉の人出のピーク。紅葉はまだですが・・・。

〜 本堂回廊を行道する僧 〜
2007年11月15日(木)  No.1588

「かふぇ」の客わずか
 朝夕の冷え込みで、境内の紅葉も少し進みました。「お越しになった方にも、これなら紅葉の‘さわり’を楽しんでいただけるかなぁ」という程度です。塔頭の他の住職と話をしても、「今年も悪いなぁ」という感想しか出てきません。

 「かふぇ」で働くメンバーたちはすごく張り切っていて、今日もビラを持って境内に呼び込みに行っていましたが、テレビなどで紅葉が遅れると伝えているので、境内の人出自体がまだわずか。「かふぇ」のお客さんも、今日は5〜6人だけでした。

 生き生きしているメンバーたちを見ていると、「かふぇ」をやってよかったなぁと思います。
 今日も、お客さんの前でコーヒーをこぼしたりするアクシデントがありましたが、スタッフなどと励まして、また次へチェレンジして貰いました。

 みんなのためにも、もっとお客さんに来て欲しいなぁ。今日はメンバーたちが自分でお金を払ってコーヒーを飲んでいました。それではかわいそう・・・。


 明日のお十夜法要の時に自坊で檀家さんたちを接待するちらし寿司の仕込みに、たくさんのご婦人たちが手伝いに来てくださいました。本当に有り難いです。

〜 美しいカエデの紅葉 〜
2007年11月14日(水)  No.1587

特別拝観
 朝の散歩道に見える黒谷の山門に、今月は五色の幕が張ってあります。古文化保存協会の特別拝観のための設えでしょう。

 拝観料は800円。高いか安いかはその人の主観でしょうが、ボクは数年前に行って、「こんな高い拝観料はないなぁ」と思いました。だから、特別拝観の看板を眺めている人を見つけると、「やめておいたほうがいいですよ」と言ってあげたくなります。

 上に登ると、京都市内が見渡せ、それは見事な景色です。

 でも、古文化保存協会が派遣している学生かシルバーのガイドさんの説明は紋切り型で、決して上手とはいえません。釈迦三尊像や十六羅漢像、蟠龍図がありますが、「えっ、これでお仕舞い?」という感じでした。

 古文化保存協会や京都市観光協会の特別拝観はほぼ800円だと思いますが、拝観料収入は協会とお寺で折半し、協会側はその費用でポスターやチラシを作り、ガイドの人件費を支払います。お寺としては、「開けておく」だけで、後はすべて協会任せ。手を煩わされることはありません。

 「特別拝観」といっても、しょっちゅう特別拝観しているお寺もあり、新鮮味にも欠けがち。もっと安く、‘本当の’特別拝観をしてくれるのなら、大いに値打ちがあるでしょうが・・・。

 高くて美味しくない料理を出されたり、高い拝観料で大したことのないものを見せられたり、京都観光は落とし穴だらけかも知れません。

 黒谷にお参りされるのなら、ぜひとも本堂の吉備観音をお参りください。素晴らしい仏様です。拝観料は要りませんが、ちゃんとお賽銭を!


 今日のカフェのお客さんは15人でした。スタッフが慣れるまでには、もうしばらく掛かります。

〜 五色幕のかかった山門と桜の紅葉 〜
2007年11月13日(火)  No.1586

「かふぇ水琴窟」オープン!
 今日は「かふぇ水琴窟」のオープンの日。

 朝、15日のお十夜結願日に備えて本堂前にテントを立てたあと、バイクで檀家宅へ、一旦戻って車に乗り換えて別の檀家宅へ、それぞれ月参り。

 飛んで帰って、3分で昼食を食べ、焼き芋用の炭を熾しながら、かふぇの準備をするスタッフと打ち合わせ。ようやく1時に開店しました。

 今年のかふぇのお客さん第1号は、いつもホームページに来てくださる諏訪の女性。いろいろおしゃべりをしているうちに女性が1人お越しになり、次いでご夫婦がご来店。そのご夫婦がいつもホームページに来てくださる高知の方だとわかって、4人でお話をしてたら、先に来られた女性がいつもメールを下さる兵庫の方だとわかり、5人でワイワイ。
 待ち合わせたわけでもないのに、ホームページを見てくださっている方々がほぼ同時に来てくださるなんて・・・不思議。ボクと諏訪の女性は面識はありましたが、他はそれぞれ初対面でした。

 ほぼ入れ替わりに来られた埼玉の母娘さんも、ホームページ繋がり。しかも、うちの檀家の方ともブログ繋がりだとか。これまたビックリ!

 皆さんには、今シーズン初の焼き芋を召し上がっていただきました。ネットで購入した紅あずま。「美味しい」とおっしゃってくださいましたが、まだボクは食べてないのです。

 他にも、十夜鉦講の男性3人、新聞記事を見てくださったと思われる女性4人もご来店くださって、今日のお客さんは13人でした。

 晴れたり、急に雨が斜めに降ってきたりの、はっきりしないお天気。境内を歩く人もさほど多くないのに、13人もお越しくださったことは、開店初日としては大成功! 本当に有り難い限りです。

 残念だったのは、学校を通じて申し込んでくれた女子大生のボランティアが、急に来なくなったこと。雨が強くなるのと同時の連絡だったため、作業所のスタッフは「無責任だ!」とお冠。本当にそういう理由で来られないのなら、今後が思いやられますが・・・。

 これから19日間、お越しくださる方々には混雑する紅葉期の京都においてホッとできる場となることを、働くメンバーにとっては少しでも自信を付けてもらえるような機会となることを、願ってやみません。
 皆さんのお越しをお待ちしています。

 なお、ご来店の予定を事前にお知らせくだされば、ホカホカの焼き芋を用意してお待ちいたします! ホームページをご覧下さっている方への出血大サービスです!

〜 かふぇの情景。モデルになっていただいた埼玉の母娘さま 〜
2007年11月12日(月)  No.1585

暑い法事集中日
 今日は何故かしら法事の集中日。11・12・1・2・3時の合計5座。こんなことは年に1度あるかないか。紅葉期になると道が混んでくるので、皆さんそれをお避けになったのでしょう。

 11時の檀家宅での法事には住職が伺い、自坊の12時の法事はボクが一人で勤めさせていただきました。

 いまは冬衣の上に、「帽子」と呼ばれる白い絹の襟巻きをするのですが、暖房をしているわけでもないのに、やたらと暑い!

 帽子は、天台大師が隋の煬帝から縹色の袖を賜ったという史実をもとに、伝教大師が正装の時かぶったものが起源と伝えられていて、天台座主は1年を通じて頭から被り、ボクたちは10月末(真如堂では11月5日以降)より襟に巻くのが正装です。

 あまりの暑さに汗だくになり、のぼせてクラクラしてきました。お墓へ行って、外の風に当たり、ようやくホッ!

 1時の法要は戻ってきた住職と一緒。ボクが何も言わないのに、住職が「帽子、やめよか。暑うて気分が悪くなってくる」と言いだしたのに救われました。一応、規則外なのです。

 規則外と言えば、ボクは4月から衣が紫、袈裟は緋色、袴は浅黄色に八藤紋に‘昇格’したのですが、それでは住職と一緒になってしまって、ビジュアル的によろしくないので、自坊で法事をするときはワンランク手前の法衣を着用しています。
 これも「規則外」。墓地で他の僧に出会ったら、あまり具合のいいものではありませんが、‘上’のを着ているのではないので、まぁいいかな・・・。

 法事が多いからといっても、1座、1座、心を込めて。帽子無しの読経は、ちょうどよい具合でした。

 3時の法要が30分遅れて始まったので、終わったのは4時半頃。墓前回向から帰る頃には、日が傾きだしていました。

 夕陽の中のもみじを見たくて、少し寄り道を境内へ。期待通り、まだらに色付いてきたカエデやモミジに夕陽が当たって、とてもきれい! 1日の疲れがスゥッと消えていく気がしました。

〜 傾いた日の光が当たった木々 〜
2007年11月11日(日)  No.1584

大改装
 今日は「メダカの学校」。講師はラジオのパーソナリティーなどをされている中国人の
チェン
さん。

 中国の大学で日本語を学ばれた後、日本に来られてからもう14年。お話を聞かせていただいても、メールをいただいても、とても流暢で美しい日本語で、日本人以上。

 事前に若干の打ち合わせをしながら作ってくださったパワーポイントの資料を映写しながら、中国の‘表と裏’をお話しいただきました。
 大変よくまとまっていて、ユーモアもあり、時間ピッタリに終わられました。

 今春、中国の首相が京都に来られた時には通訳をお勤めになったと、今日のお話の中で聞きました。さもありなんと思わせるような才能、それでいて実に物腰の低い才色兼備のチェンさんでした。


 朝から、スクリーン用のシーツを壁面に張ったり、部屋を暗くするための襖を運んだりと、「メダカの学校」の会場設営をして、始まる頃にはくたびれ気味。

 終わって、今度はカフェへの大改装。机や椅子を片付け、襖や障子をはめたり外したり、毛氈を出してテーブルを並べたりと、結局夜9時頃までドタバタしていました。もうヘロヘロ。今夜はもう内職はやーめた!

〜 今年の紅葉は救い難い気配 〜
2007年11月10日(土)  No.1583

凡庸な日
 まずまずのお天気。境内を探して歩けば、部分的に紅くなった葉を見つけることができますが、紅葉はまだ先。

 本堂の拝観者が100人を越えたとか。来られた方には‘それなり’の景色を楽しんでいただくより仕方ありません。

 朝の落ち葉掃除に時間が掛かるようになってきました。これから12月終わり頃まで、毎朝、ブロアがお友達です。ブロアの調子が思わしくなく、今シーズンを乗り切ってくれるかどうか、不安含みです。

 今日は「今日の散歩道」の更新日。久々にゆっくり更新することができました。来年はかなり忙しくなりそうなので、毎週更新することが出来なくなるかも知れません。

 今日はまずまず凡庸な日でした。こういう日もいいものです。

〜 収穫した蕎麦の実 〜
2007年11月9日(金)  No.1582

賓客とのランチ
 朝、出先の携帯電話に、高校の寮の先輩O氏から、「今日のお昼を一緒に食べよう」というお誘いの電話。
 「えー、いいですよ」「せっかくだから。仏教の質問にも答えて欲しいし」「えー、嫌ですよ、そんなの」などという会話の後、結局行くことになりました。

 実は、O氏の会社がこの度バチカン美術館の館長夫妻を講演のために招聘したそうで、O氏はその接待計画を立てるところから、来日後のエスコートまでを取り仕切ることになったため、少し前から京都のお店などについて何度も相談の電話が掛かってきていたのでした。

 夫妻は6日に来日、10日に講演をされた後に帰られる、今日はまさにそのまっただ中。
 6日の夜は、ボクが紹介した祇園の御茶屋さんに行き、舞妓さんの舞を見たり、御座敷芸を一緒にされて、ご満悦だったとか。今日は金閣寺と竜安寺に行って、お昼はボクが提示したリスト中のイタリア料理店に行くと、朝早くに電話があったばかりでした。
 その後しばらくしての再度の電話でお誘い。状況はよくわかっているので、そんな気の張るランチ、ましてイタリア料理は御免被りたかったのですが・・・。

 急いで自坊に戻り、まずはちょっと延びていた頭の毛を剃りましたが、お風呂で剃るのと違って毛が柔らかくなっていないこともあり、数カ所から出血。イテテ!

 日本語の名刺しかなかったので、名前の部分だけローマ字併記したものを大急ぎで作成! 完璧やなぁ。
 イタリア語の「こんにちは」は何だったかなぁとネットで検索して、「ボォンジョールノ」と「グラーツィエ」を思い出しました。
 食べるとお腹が痛くなることが多いイタリアン、フレンチ。とりあえず、薬を2種用意して、かばんに入れました。

 タクシーを呼んで、まずは手土産を買いに香木店へ。店員さんに、「外国人のお土産は何がいいでしょう」と相談したら、「白檀なら外国でも使うけれど、沈香とか伽羅とかは喜ばれないかも知れません。布香合はどうでしょう」と適切なアドバイスをいただいたので、ご夫婦それぞれに求めました。

 用意は完璧!?

 少し早くお店に着いて、2階奧の個室の窓から外を眺めていると、しばらくして徒歩で近付いてくるO氏一行が見えました。美術館の館長というから、少しお年を召した方かと思っていましたが、ボクとそれほど変わらない様子。通訳もまじえて、リラックスしたムードがただよっていました。堅苦しくなさそうでホッとしました。

 やがて、ボクのいる部屋に入って来られたので、握手をして、勉強してきた挨拶の言葉を「ボォンジョールノ!」。O氏から「名刺あげて」と言われたので、「待ってました!」という素振りは押さえ、おもむろに名刺交換をしました。夫人は、ローマ字表記を声を出して読まれました。おー、準備が役にたったやん!

 席について、まずはオーダー。5人それぞれがランチコースの中の違ったパスタと肉魚料理をオーダーしました。

 若干の紹介の後、早速、仏教についての質問が夫人から通訳を通じて次々と出てきました。
 「仏の世界のヒエラルキーはどうなっているの? それは誰が決めるのか? それと我々の位置づけは? 世界は誰が作ったの?」など、普段されるような質問とはかなり違うので、ボクもあたふた。通訳は紙製のランチョンマットに絵や字を書いて説明。乾杯後、料理が出てきましたが、いろいろ書いてあるマットはメモ用紙にして、もう1枚マットを貰っていました。

 立て続けにお話になる夫人と対照的に、ご主人は穏やかで静かな感じ。バチカンといえば教皇庁や宮殿があり、その美術館はキリスト教美術屈指の作品を収蔵しているそうです。もちろん、キリスト教に対する造詣の深さもひときわでしょう。でも、そういうことを自慢げに、あるいは威圧的に感じさせるような方ではありませんでした。

 食事も終わりに近付き、買ってきた布香合をプレゼント。大変気に入っていただけたようで、ボクが「ピアスや指輪などを入れていただいてもいいです」と説明すると、夫人はご主人に「指輪を買って!」というジェスチャーをオーバーにしておられました。

 その後、骨董が見たいという館長のリクエストで、すぐ近くの知り合いの骨董の店へ。土日しか開けておられないのを無理に開けていただいたのですが、さすがに専門家だけあって、鑑定書付きのような骨董が欲しかったようで、お求めはいただけませんでした。ゴメンナサイ。

 店の前に呼んだタクシーのリムジンで、一行は京都駅から奈良へ。明日は薬師寺、東大寺を回って、鳴門へ行き、10日に講演されるそうです。

 何とも急で慌ただしいランチでしたが、とてもいい出会いでした。


 何ともゆっくりしたランチだったので、帰ったらもう夕方近く。暗くなる前に、今日やる予定だった外回りの掃除の続きを少しして、あとは内職仕事に勤しみました。

〜 賓客を迎える食卓 〜
2007年11月8日(木)  No.1581

痛たたぁ
 朝一番、まだ少し薄暗い頃、また境内に苔を取りに行きました。丸坊主のほうが誰かに見つかっても怪しくないだろうと思い、今朝はかぶり物ナシ。いい苔がたくさん取れました。

 昼前、外回りから帰ると、植木屋さんがボクの取ってきた苔を張り終えておられました。いっぱい取ってきたつもりでしたが、それほど広い範囲には張れなかったみたいです。
 植木屋さんの作業は昼までで終了。かふぇ開店前の庭の手入れはこれで完了です。


 午後は、茶室の畳を冬用に替えたり、ガラス磨きや廊下のワックスがけ。1畳分ほどのガラス戸が12枚余。表裏ですからその倍。体全体を動かして磨かなければならず、これはかなり大変でした。

 ちょっと頑張り過ぎたのでしょう、夕方には背中や首が痛くなってきてしまいました。まだ事故の影響が消えていないのを実感しました。

 夕方以降は、シコシコと正月の護符作り。

 かふぇのボランティアを知り合いの方々にメールでお願いしたところ、数人の方からすぐにお返事をいただきました。本当にうれしい限りです!

 だんだん気忙しくなってきて、動いていないと落ち着かなくなってきました。いろいろな日程を逆算すると、「この日にこれをやっておかなければ」ということが、向こう何日分か連なっています。

 ちょっと今日は動きすぎたかなぁ。痛たたぁ。

〜 夕陽の当たる櫨の紅葉 〜
2007年11月7日(水)  No.1580

アヤシイ
 夕方、外出から帰り、急いで作業着に着替えて、境内から苔を取ってくる作業に走りました。

 明日、本職の植木屋さんが来てくれるというのですが、午前中はボクも出かけなければなりません。先日、いい苔が生えているところを見つけたので、とりあえずそれを取ってきて、準備をしておこうと思ったのです。

 薄暗くなってきた境内、頭にタオルを巻いて、腰にのこぎりなどをぶら下げた格好は我ながらアヤシイ。タオルを鼻のあたりで結んだら、泥棒そのもの。

 苔を取って、自坊に戻ろうとしたら、向こうのほうに塔頭の住職の姿が見えました。幸いそれほど目のいい人ではないので見つからないだろうと、薄暗闇と茂みに隠れ、無事に自坊に戻りました。いや、別に見つかってもいいのですが・・・。

 せっかく作業着を着ているので、続きに庭のつくばいの清掃作業をしました。水琴窟のあるつくばいで、12日からの「かふぇ」の折、皆さんの目に触れることが多くなります。


 今日の地元紙の朝刊に、「かふぇ」の事前記事が出ました。先日のリハーサルの時、記者に頼んで取材に来てもらったのです。どうせ小さい記事だと思っていたのですが、カラー写真入りで、大きな扱いでした。

 こころの病を持っている人が一所懸命やっているということや、紅葉を見に来られた方を御接待したいのだという思いも書いてくれて、満足、満足。

 後半の繁忙期のボランティアが不足しているのが懸念材料ですが、「お菓子を送るから使ってください」というような応援もあり、年々、この行事が広がりを見せているのを感じます。

 さぁ、これから忙しくなるぞぉ!

〜 今日の「京都新聞」朝刊にのったかふぇの記事 〜
2007年11月6日(火)  No.1579

十夜開闢
 薄暗くなってきた境内。本堂にだけ灯りが点り、白布で作った綱が本堂から境内の回向柱に向かって延びています。

 今日は「お十夜(十日十夜別時念仏会)」の開闢法要です。

 これから10日間、鉦を打って念仏を唱える講の方々20名ほどが次々と本堂にお集まりになり、5時からはその講中の物故者慰霊法要。
 続いて、僧衆は内々陣に入り、鉦講の人たちは鉦を打つ壇に上って、御本尊の御扉を開ける法要と十夜開闢法要が厳修されました。

 長臈が御厨子のところまで上って御本尊の御扉を開け、境内に延びる綱の先を御本尊の御手に掛けました。これで境内の綱を握っていただけば、その先は御本尊に繋がっているわけです。

 一向に寒くないお十夜の入り。僧衆は、今日から「帽子」と呼ばれる白い羽二重を首に巻くのですが、一所懸命にお経を唱えると暑くて汗が出てきました。汗をかく十夜の入りの日なんて記憶にありません。

 鉦講の方々も皆さんお年を召されて、足が思うがままにはならない感じ。1年ぶりに鉦を叩くのでなかなか合わず、叩きながら打ち合わせをしている声が肩越しに聞こえてきたりしました。

 隣の僧の読経の声さえ聞こえにくいほど鉦が鳴り響く内々陣に座って、その音の中に入り込んでいきながら、「あー、お十夜かぁ…」と思いました。もうお十夜…いい音だなぁ…御本尊は有り難いお姿だなぁ…お正月までもうすぐ…迎春準備が忙しいなぁ…紅葉はどうだろう…、そんなこんながいっぱい詰まった「あー、お十夜かぁ…」でした。

〜 明かりの灯った本堂と境内に延びる白い綱 〜
2007年11月5日(月)  No.1578

テレビが映らない
 朝、テレビをつけたら画面が砂嵐。民放はまだマシですが、NHKは霧の中。BSはまったく結像せず。

 家中のどのテレビも同じ症状なので、きっとアンテナ系統の故障でしょう。外に出てアンテナを見ましたが、見た目上は特に異常はありません。ブースターの故障かな?

 電気屋さんを3軒回りましたが、同性能のブースターは売っていませんでした。しばらくは砂嵐越しの映像を見ることになりそうです。


 午後は草刈り。草を刈るのも今年最後になるでしょう。

 ギンナンが落ちているところの草を刈ったら臭かった・・・。

 粉々になったギンナンが飛んできて、服や防護マスクに点々と付きました。かぶれるのが怖っかったので草刈りを止め、自坊に帰って顔を洗い、服を着替えました。

 くさかった・・・。


 今夜から、年始用の護符作りを始めました。晩秋の感がますます募ります。

〜 まったく結像しないテレビ画面 〜
2007年11月4日(日)  No.1577

またもや薯蕷饅頭にこだわる
 昨日延期した「今日の散歩道」の更新日。

 スカッとした快晴かと思いきや、晴れてはいるものの、何となくイマイチの青空。期待したような写真は撮れませんでしたが、「まぁ、こんなもんかな」と手打ち。

 「更新で疲れた頭を、昨日いただいた薯蕷饅頭じょうよまんじゅうで活性化しよう!」と、黄白の饅頭を切りました。白は漉し餡、黄が粒あんの二重餡でした。

 昔なら二重餡は豪華だと思いましたが、「メダカの学校」の授業で、二重餡は大きな饅頭を作るときのボリュームアップの手法で、味としては落ちるのだと教えていただき、今では二重餡を見ると「逃げたな」と思うようになりました。

 今日の饅頭は、その講師先生のお店の本家のもの。「さぞかし美味しかろう」と期待したのですが、すっかりハズレました。餡が水っぽ過ぎるのです。きっと白あんの水加減がいけないのでしょう。

 美味しい饅頭だったら、すごく幸せな気分に浸れたのになぁ・・・ガッカリ。

 甘いものには、ブルックスで取り寄せたコーヒーの「ヨーロピアンブレンド」がよくマッチします。

 饅頭を片手にコーヒーを飲みながら進めた更新作業も、夕方にはほぼ完成しました。

 それにしても、京都市内が一気に混雑し始めました。大型バスもひっきりなしに走っています。いよいよ‘来るべき時’がやってきた感です。

〜 水っぽかった饅頭 〜
2007年11月3日(土)  No.1576

プチ酔ってしもた
 塔頭の前住職の23回忌法要がありました。バイクを運転している時に脳梗塞で倒れ、10年近く闘病生活をされた末に76歳で亡くなった方でした。

 10年近く闘病生活をされた末に亡くなった方の23回忌ということは、30年以上前に公の場に姿を見せてられなくなったということになります。いま50歳のボクがまだ大学生以下だった頃に隠居されたわけですから、何かを教えていただいたとか、席を同じくしたという記憶はまったくありません。

 現在、真如堂には11名の僧侶がいますが、亡くなった前住職を知っているのは5人。ボクが最年少で、ボクより若い人は顔さえ知りません。故人を知らない僧が多くなったと気付かされ、ずいぶん時間が流れたのだと改めて感じました。

 法要後の浄斎で、断りつつもほんの少しお酒をいただいたら、体がだるくなって、思考はストップ。昼間のお酒は効き過ぎます。

 「今日の散歩道」の写真を撮りに出かけましたが、なかなか撮れず、先週に引き続き、ギブアップ! 明日、することにしました。


 夕方、吉田山を見たら、尾根の木々から頭一つ出している、黄色く輝く木を見つけました。毎年、紅葉の季節になると、ひときわ目立ってくる木です。

 3年前にこの木の正体を求めて吉田山に分け入ったところ、「茂庵」の近くに立っている楓の一種でした。

 これからしばらく、お天気のいい日にはこの黄葉が輝いて見えます。まわりの木々のざわめきに我関せずというが如く孤高に輝く木を見るのが楽しみです。

〜 吉田山の見事な黄葉の木 〜
2007年11月2日(金)  No.1575

かふぇ、リハーサル
 「かふぇ水琴窟」のリハーサルをしました。

 心の病を抱えた人たちの就労支援と心の病の啓発、紅葉を見に来られた方へのお接待などを目的に、一昨年から始めた「かふぇ水琴窟」。今年も4つの施設が参加して、12日〜30日まで行われます。

 去年からは1年間のブランクがありますし、初めて参加する人もいるので、リハーサルをしようということになり、今日を迎えました。

 15名ほどの人が参加して、コーヒーや紅茶を入れたり、客席まで運んだりという、一連の動作を練習。薬の副作用で震えてコーヒーがこぼれたり、動きが緩慢だったりする人もいますが、皆、真剣そのもの。対人関係が得意ではない人のほうが多い中、「参加してみよう」と思うことはかなり勇気がいることだろうと思います。

 最初1週間は慣れて貰う期間、2〜3週目は紅葉を見に来る人も増えて、かなり忙しくなるでしょう。大変ですが、やり甲斐を感じて貰えればうれしいですし、紅葉を見に来られた方にホッとするようなスペースを提供できればと思います。

 サポートしてくださるボランティアを募集しています。お手伝いいただける方はご連絡くださぁ〜い!

〜 接客の練習をしたり見守ったりしているメンバー 〜
2007年11月1日(木)  No.1574

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