伏見方面を車で走っていて、「あっ、そうだ!」と思いつきました。紫陽花の名所 藤森神社までわずかな距離。 いま紫陽花は見頃。こういう時に思い切って行かないと、いつに行けるかわかりません。自坊を向いて走っていた車を方向転換させて、藤森神社を目指しました。
藤森神社の前を通ったことは何度もありますが、中に入るのは初めて。境内の参道脇には白線が引かれ、臨時の駐車場がしつらえてありました。 車を駐めようとしたら、赤や青の紫陽花の‘色の塊’が目に飛び込んできて、思わず「すご〜い!」と感嘆の声を上げてしまいました。でも、次の瞬間にはその背景にある民家も目に入ってきて、ちょっと興ざめ。境内のたたずまいも、ちょっとまとまりを欠く気がしました。
300円を払って紫陽花園へ。赤、青、白など、大変な数の紫陽花が通路に迫ってきました。晴天で花に元気はありませんでしたが、雨だったら紫陽花に触れて濡れてしまうでしょう。 「あっ、これは『墨田の花火』だ。これは『四季咲き』『城ヶ崎』」などと独り言を言いながら、花の感触を手で確かめました。
紫陽花はいろいろな種類が規則的に植えられている感じではなく、背も高かったり低かったり、剪定も結構アバウトな感じでした。細長い紫陽花園の長辺の一方向には民家が並び、情趣が損なわれているのは仕方ありません。 参道脇と本殿の裏側の2ヵ所に分かれた延べ1500坪の紫陽花苑には、3,500株の紫陽花が植わっているそうです。三室戸寺は30種1万株と言います。規模やロケーション、‘質’では三室戸に軍配があがりますが、藤森は場所が狭い分だけ紫陽花が迫ってくる気がしました。
ボクの育てている紫陽花は、職員が「赤いのを植えてください」と言うほど青ばかり。土壌にかかわらず赤くなる種類の紫陽花を買ってきて増やさなければいけないと思いました。
やっぱり、あちこち見て歩くのは勉強になります。紫陽花を堪能して、ヒントを得た一時でした。
〜 藤森神社の紫陽花苑 〜
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2007年6月21日(木)
No.1439
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