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2007年3月の日記

エドヒガンに間違いなし!
 枝垂れ桜が満開になりました。

 自室の窓からも近くに見えるし、ライブカメラでも確かめられますが、やはり‘生’にはかないません。朝な夕なに枝垂れた枝の下に入って、塔をバックに見上げるのは最高です。

 でも・・・。

 立ち小便をする人あり、朝の掃除の時には必ず吸い殻がいくつか落ちていたりします。いずれも、写真を趣意とする人です。50メートルも歩けばトイレがあるのに、写真を撮る時間が惜しいのでしょうか。写真を撮るタイミングを待っている間にタバコを吸われるのでしょう。でも、吸い殻はコワイ!

 せっかく植えた苗も踏まれ、何年もかかって伸びた枝が折られてしまうことも稀ではありません。

 以前は犬の散歩の人のマナーもひどいもので、糞の処理をしない人が大半でした。それが今ではほぼ完璧に処理をされ、マナーはずいぶん良くなっています。
 写真を撮る人のマナーは、ますます悪くなるばかり。徒党を組んでやってくる中高年の撮影会などは最悪です。
 犬の散歩は地元の人ですが、写真を撮る人はそうではありません。恥はかき捨てていっても平気なのかも知れません。

 桜の下で眺めていると、そんな光景に遭遇せざるを得ません。一々注意していては、こっちの神経が持ちません。蟄居して、ライブカメラで見ていようっと!

 写真に夢中の方、花も愛してくださいね!


 友人が植物園の映像配信専用サイトを作るのに関わったというので、見てみました。園長さんが先頭に立って、1日1テーマを目標に自ら取材(解説)して、自分でアップしておられるのだそうです。

 これが実に面白い! 園長さんが自分でビデオを写しながら、広大な植物園のその折々に咲いている花を解説しておられるなど、現場の人ならではの内容を毎日発信しておられます。植物園ファンや植物好きには、実に興味深い内容だと思います。

 この1駒に、「あなたも桜博士、エドヒガンの不思議 」というのがありました。江戸彼岸はガク筒の付け根が球状に膨らんでいるのが特徴だという内容でした。さっそく「縦皮桜」と「枝垂れ桜」の花を見に行くと、ちゃんと両方とも膨らんでいました。

 「よっしゃ! 江戸彼岸に間違いなし!」

 今までも江戸彼岸だとは思っていましたが、これで学術的にも裏付けができ、自信を持って、「江戸彼岸です」と言えます。


 夜9時頃から、嵐となりました。でも、桜はまだ大丈夫です。

〜 「縦皮桜」の花/枝垂れ桜の花 〜
2007年3月31日(土)  No.1356

温泉三昧
 3月末まで有効な温泉の回数券を5枚いただきました。

 何人かに声を掛けてみたのですが、興味がないという人や、また行きたくても今日・明日中には行けないというばかり。残された時間もないので、檀家へお参りに行った帰りに一人で行ってみました。

 僧衣のまま行くわけにはいかないので、先ずは人の来ない道で車を止めて着替え。

 温泉があるのは市内の嵯峨野。何度も前を通ったことがあるので迷わず到着。ウイークデーの午前中ということもあって、来ている人のほとんどは高齢の常連客。

 「チケットを買って入るような人がいたら、残っている回数券をあげよう」と考えていましたが、その計画は頓挫。残ったチケット4枚は無駄になってしまう・・・くださった方、ゴメンナサイ。

 施設は昨日行ったマキノ高原の温泉よりも立派なもので、大浴場、露天風呂、シアターサウナ、垢すり、足湯などがありました。ご高齢の方々で、思っていたよりも混んでいました。

 来客の予定があったので残念ながらゆっくり入っているわけにはいかず、大浴場にごく短い時間浸かっただけで、すぐに出ましたが、お湯は昨日よりも温泉っぽく、カルキ臭いことを除けば満足。時間があればいろいろな施設を使ってみたいと思えるものでした。

 帰って調べてみたら、源泉は地下1200メートルから湧き出たもの100%使い、京都盆地では初めての「ナトリウム・カルシウム塩化物泉」。療養泉としての成分も基準を満たしているのだとか。へぇー、なかなかいい温泉じゃないの。またゆっくり来ようっと。

 昨日も今日も温泉。何と贅沢な・・・。山中の秘湯に行きたくなってきちゃうなぁ。


 今日は「今日の散歩道」の更新日。せっかく桜が綺麗なのに、日が照ってくれません。青空が欲しかったなぁ。

〜 町中の温泉 〜
2007年3月30日(金)  No.1355

満足な春のドライブ
 プライベートな所用で福井へ行く途中、滋賀県の北端、マキノ高原に立ち寄りました。
 温泉に入ろうと思っていたのがあいにく定休日。すぐ近くの別の大きな温泉に行きましたが、アルカリ性単純温泉で無色透明、ヌルッともツルッともしないお湯で、ただカルキ臭だけがして、失望しました。
 白骨温泉に端を発する温泉の不当表示など以降、カルキ臭が際だつようになった温泉が増えた気がして残念です。

 早いことを知りつつ行ったカタクリの自生地では、日当たりのいいところにわずかながら咲いているカタクリを見つけて感激! 反り返った花の形が可憐やなぁ。

 山間を少し走ったところに、「在原」という集落がありました。平安の歌人在原業平が晩年を隠れ過ごしたといわれる山里で、集落の外れには、業平のお墓だと言われる小さな供養塔が、杉やあすなろの木に埋もれるように建っていました。
 業平のお墓だといわれるものは、真如堂の近くの吉田山にも、大原野にもありますが、いずれも意外なほど小さなものです。色男のなれの果てはこんなものなのでしょうか?

 在原集落には30軒ほどの茅葺きの民家が並び建っていましたが、いずれも傷みが進んでいるようでした。

 今津町の樹齢500年ともいわれる酒波寺の背の高い江戸彼岸は3分咲き、海津の町外れの墓地の中に1本立つ樹齢300年以上といわれる「清水の桜」はやっと咲き初めたばかり。

 国道を走っていると、少し紅い桜が点在しているのが見えます。江戸彼岸でしょう。今津町の平野部には樹齢10〜400年ぐらいの江戸彼岸が135本ほどあるのだとか。海津大崎や奥琵琶湖ドライブウエイの圧倒されるほどの染井吉野は確かに圧巻ですが、気品の高さでは江戸彼岸とは比べものにはならない気がします。

 まだ咲き初めの数輪を見て、開いた時に思いを馳せるだけでも、「やっぱり桜は江戸彼岸やなぁ」と、心から満足できました。

 お昼はコンビニ弁当、コーヒー一杯さえ飲まない、行って帰ってきただけでしたが、カタクリと江戸彼岸で80点! いやぁ、100点あげちゃおう!

 残念なのは、デジカメにメモリーカードを入れていくのを忘れたこと。あかん、昨日に続いて春ボケです。

〜 業平のお墓?/清水の桜 〜
2007年3月29日(木)  No.1354

春やなぁー
 鷹峯のお寺にPCヘルプに伺いました。今日のお相手は、パソコン2台にプリンタ2台。ネットが繋がらなくなった、プリントアウトできないなどが主訴。何ヶ月か使っておられるとおかしくなっていくみたいです。どうして?

 もう1台の修復の予約を受けて、3時間半で作業完了!

 鷹峯は真如堂よりも1週間程度、染井吉野の開花が遅そう。次は御衣香の咲いている時に来ようかなぁ。


 帰って、植木屋に変身! もみじの太い幹を切った後に雨除けのトタンを付けたり、境内の木々の混み合っている枝を剪定したり、自坊の石畳に除草剤を撒いたり・・・。

 縦皮桜に見とれていて、うっかり剪定鋸が滑り、軽く指先をかすめてしまいました。去年買ったばかりで切れ味も鈍っていない鋸だったので、軽く当たっただけでも、血が垂れるほどのかなりの出血。ちょっとビックリしましたが、血を口で吸いつつ作業を続けていたら、そのうち止まりました。

 車の後部ハッチを開けたままバックして木にぶつかり、車が・・・完全に春ボケか?

 今日は作業をするには実に心地よい陽気。鶯もよく啼いて気持ちいい! 最高! やっぱり植木屋はええなぁ。車が・・・。

〜 お花見をする人たち 〜

2007年3月28日(水)  No.1353

椿の蜜
 朝の散歩のコースを変えて、中学校へ通うときに通った隣寺の墓地を歩きました。自室の窓際に赤い椿がたくさん咲いているのを見て、子供の頃吸った椿の蜜の味をふと思い出してコースを変えたのです。

 子供の頃は覆い被さるように大きい椿の木だと思っていましたが、今日あらためて見てみるとそうでもありませんでした。花もさほど多くは付いていません。

 下にいくつかの花が落ちていましたが、落ちているのには蟻が付いていたりするのは幼い頃に経験済み。手頃な高さにあるしっかりした花弁を、とても申し訳ない気がしながら取り、顎を外して花のお尻の方から吸ってみました。

 しっかり甘い!

 「まだこの花は若いからあまり味はしないかも知れないなぁ」と思いつつ、他に手頃な花がなかったので取ったのですが、予想を超えるしっかりとした、新鮮な甘さでした。

 その新鮮な甘さに心身全体をリフレッシュしてもらったような感覚が、自分の中に広がっていくのを感じました。

 「あっ、子供ながらにこの爽快な甘さを求めて、毎日虫のように椿を吸っていたのかも知れないなぁ。‘日常のコース’から離れてみるのもいいものだなぁ」と、朝から得をした気分でした。

〜 藪椿と竹林 〜
2007年3月27日(火)  No.1352

町内会会計、お役ご免
 桜がちらほら咲き出し、鶯もよく啼いています。今日は快晴! 今日のあたたかさで、桜の開花も進みました。

 夜、町内会の寄り合い。うちで町内会をするのも今日が最後。来年度は、真如堂の正面参道に向かって左側の塔頭が会場となります。
 町内会73軒のうち、新旧役員あわせて20数名が出席。出入りの少ない町内ですが、知らない人もおられました。

 組長の回り持ちで自動的に町内会長や会計が決まるので、やっかいな役員選びなどは必要ありませんが、次の会計さんが欠席だったので、来年度に関わる支払いもしなければなりませんでした。
 それに、せっかく閉めた今年度の会計だったのに、今日になって領収証を持ってくる人がいて、また作り直し。あー、面倒。

 4月早々に監査を受けて引き継ぎ、ボクの会計の役目は終わり!

 地域の集まりはあまりボクには向いてなさそう。これでまた回覧板を次に回すだけに関わりになりそうです。

〜 咲き出した縦皮桜 〜
2007年3月26日(月)  No.1351

スーパー徘徊
 連続法要3座を勤めて、ちょっとヘロヘロ。今日は声が出にくく、それを頑張って出すと、さすがにしんどい。

 ちょっと気晴らしにと思い、近くの大型ショッピング店へ。駐車場に入るのに待たされるかと思いきや、ほとんど待たずに済みました。法事に来られた方に道が混んでいたと聞いていたのですが、混んでいるのは郊外だけだったのでしょうか。

 テナントとして入っているユニクロでパンツ(ズボン)を購入。いつものサイズでは大き過ぎるので、1サイズ下。効果的なダイエットをした覚えはないのですが・・・まぁ、嬉しいことです。

 裾直しをしてもらっている間に、地下の食料品売り場で買い物。洋服の売り場は興味がありませんが、食料品売り場は、いろいろなものが所狭しと並べてあって、まさに‘パラダイス!’ 片っ端からカゴに入れていきたい衝動を抑えようとしても、ついつい手が伸びてしまいます。この浅まじき物欲。

 朝食用に紅鮭の切り身を吟味。北海道産とチリ産、どう違うのでしょう。チリ産のほうが安くて綺麗だから、購入。不味いのかなぁ。

 いつまでもこんなところにいたら、手を伸ばそうとする自分とそれを押さえる自分の葛藤でつぶれてしまいそう。早々に脱出し、お酒の売り場へワインを買いに行きました。

 フランス、イタリア、アメリカ、南米、オーストラリア、南アフリカ・・・それぞれ千円以下から数千円までが並んでいますが、何が違うのかさっぱりわかりません。高いのが美味しいとは限らないのは、お歳暮にいただいたワインなどで経験済み。

 大きい1.5リットルのボトルで680円というスペインのワインが大量に並んでいました。普通のボトル換算では340円! あまりに安すぎるのでいったんは通り過ぎましたが、やっぱり気になり、結局それを求めました。

 抑制しつつもいっぱい買ってしまったので、カートのまま車へ。ちょっと反省。

 休日のせいか、3組のも檀家の方とニアミスをしました。別に悪いことをしているのではないので、会ってもいいのですが、カートを押している姿はお見せしたくありません。檀家の方は洋服姿のボクは見慣れていないので、一見では気付かれないのが幸い。「あっ、ヤバイ!」と180度ターンをして、その場を切り抜けました。地元は気をつかうなぁ・・・。

 帰って夕食にワインを飲んだところ、味に深みはありませんが、嫌みのない味でした。これならOK! ちょっと飲み過ぎて、食後にうたた寝をしてしまいました。また時間を無駄にしてしまった・・・。

 反省して、町内会の会計の引き継ぎ書類を作成。あまりに部屋が散らかっているので、夜も更けてから掃除。ちょっと無計画な1日でした。

〜 スーパーは楽し 〜
2007年3月25日(日)  No.1350

応援団の同窓会
 この3月いっぱいで定年退職をされる、高校の応援団の顧問の慰労会に出席しました。
 ボクが応援団に入っていたというと、まず「想像できない」「風貌と合致しない」という感想を言われますが、その反応には自分でも納得します。

 どうして応援団に入ったのかは詳しく覚えていませんが、寮の先輩に応援団に入っている人がいて、その人に自分も入りたいと自ら志願したのだと思います。応援団に入って大きな声を出していたら、太っ腹になれるかと思ったのでしょう。いまは、別の意味で‘太っ腹’を達成していますが・・・。

 2年生の3月の選抜に出られることになって、甲子園を目指して練習していた矢先、野球部員が不祥事を起こし、出場停止処分を受けました。顧問に教室に集められてそのことを聞いた時は、頭の中も胸の中も真っ白になり、やがてみんなで大泣きをしたことを覚えています。

 それですっかり気が抜けてしまい、3年生になって寮を出て自宅から通うようになったこともあって、退部しました。

 以来、母校は何度か甲子園に出場し、ある時は完全試合を喫したり、またある時はベスト8にまで行ったこともあって、その都度OB会から応援の誘いがありましたが、ボクは結局一度も行きませんでした。

 以来30余年を経た今回、世話をしてくださった先輩から何度も電話をいただいたことや、インドで先生のことを話していたこともあって懐かしく、出席をすることにしました。

 余りにも久しぶりでもあり、途中で退部したこともあって、会場に定められた応援団員同士が結婚して営んでいる居酒屋の入り口がなかなか開けられません。2往復ほどしてガラス越しに中の様子をうかがい、知っている顔が見えないまま、なんとか店に飛び込みました。

 名前を申告し、「やぁー、久しぶりやなぁ」と言ってくれた人がいましたが誰かわかりません。気持ちが落ち着いていて、席札を見て、ようやく「あっ!」と気がつくような始末。
 応援団は15世代ほど続いたものの、20年ほど前に廃部。ボクは5代目の世代。上の世代はOBとなっても指導してくださったこともあってかろうじてわかりますが、年下はまったく面識がありません。同学年では女性が3人出席していて、多少‘容貌’が変わっていましたが、よく見ると面影が残っていました。

 大方の参加者が揃った時点で、居酒屋をしている後輩の奥さんが、会の趣旨はまったく告げないようにして、先生を迎えに行きました。

 店の戸が開いたら、「先生、お疲れさまでした!」の声で先生を迎えるという算段をして、その通りにしましたが、先生は別に何食わぬ顔。ビックリも感激もされていない様子。
 臨席の先輩に、「なんや、先生、ちっともびっくりしはらへんかったやないですか」とささやいているうちに、司会が会の趣旨を述べ出すと、先生はいきなりウルウル。乾杯の言葉にも涙ぐんでおられました。

 急な計画だったので、参加者は16名ほどでしたが、初代から15代目まで、間は抜けながらも参加。それぞれが先生の思い出話を披露するのを聞いていると、女子以外は先生に殴られていることがわかりました。少林寺拳法をやっていた先生の拳骨は半端じゃなく、顔の形が変わった、耳が聞こえなくなったという後輩もいました。今なら確実に暴力事件です。また、多くが喫煙が見つかって、「停学か殴られるか、どっちがいいんだ?」と決断を迫られたという部員が何人もました。

 ボクも、先生に殴られたことがあったようですが、あまり記憶にありません。先生に、「あの時はスマンかったなぁ」と謝られましたが、他の部員にはそんな言葉はありません。先輩に、「坊さん同士やから違うか」と言われる通り、先生は浄土真宗の僧侶でした。
 初代団長によるエール、『応援歌』の合唱。最後は花束と記念品の贈呈。先生はもう涙ぼろぼろ、顔くしゃくしゃ。見ていてもらい泣きしました。

 考えてみたら、ボクより10歳だけ年上。ちょっと軽い感じでおっちょこちょい、熱血漢で人情家、面倒見のいい先生の慰労会に、学生時代に殴られ、蹴られた部員たちが、一声でこれだけ人が集まったのも頷けます。一筋縄ではいかないような部員の信頼を集めるだけの魅力ある先生だったことを、改めて感じました。

 ドキドキしながらも参加してよかったと思いました。

〜 ずっと大切にとってあった応援団のバッチ 〜
2007年3月24日(土)  No.1349

町内会会計
 3月いっぱいで町内の会計もお役ご免。近く開かれる町内会の会議のために、引き継ぎの準備や決算作業をしました。

 収入といっても町会費だけ。支出は地域の諸団体の会費と運動会や弔費程度。地蔵盆の会計の方がよほど出入りが多かったですが、そっちはもう決算済み。

 でも、会計は大の苦手。電卓は何度やっても合わないのが常ですが、Excelで出納簿を作っていたので、その点はバッチリ! 前年の決算書の数字を入れ替えていけば、簡単にできあがるはず。

 作業は順調に進み、今度の会議の時に渡す来年度分の諸団体の会費をそれぞれ袋に入れて、もう一度残金を数えたら、なんと1万円が不足! あちこち探しても出てきませんでした。

 「しょうがないなぁ。さっきは合っていたと思ったんだけどなぁ・・・」と仕方なく奥の手。自分の財布から不足分を出して、帳尻を合わせました。何だか損した気分・・・確かに損しています。

 諦めて片付けていたら、「こんなところにお金がある」と言われ、見てみると千円札が10枚。そういえば、さっき1万円札を両替した後でトイレに行った時、近くの窓枠の上にお金を置いたのでした。すっかり忘れていました。

 「あらまぁ、こんなところにいたの、1万円ちゃん! やったぁ! 会計なんて簡単、簡単!」

 出てきたお金を自分の財布に入れ、これで気分も晴れ晴れ! 何ならもう1年やってもいいなぁという気持ちになりました。我ながら単純。

〜 今月末には満開かな? 〜
2007年3月23日(金)  No.1348

鶯啼けり
 今日もお彼岸の墓参の方が、パラ・・パラ・・とお見えになりました。今度の日曜まではこんな調子でしょう。

 昨日の‘後遺症’で筋肉痛です。‘若い’ボクがこうなのですから、年輩の方が案じられます。

 少し放心状態の1日でした。

 あー、鶯がよく啼いていたなぁー。

〜 ベンチの下に‘隠して’あったリンゴ。『林檎』という小説が書けそう? 〜
2007年3月22日(木)  No.1347

彼岸中日
 彼岸中日。快晴。遅霜が降りる寒い朝でしたが、快晴に恵まれ、外はあたたかかったようです(外に出られなかったので)。

 朝から参詣者の車のトラブル。参道をふさぐような格好で車が駐められていて、他の車が立ち往生していました。やっと見つかったドライバーは女性。女性ドライバーには、まわりの状況を見て判断する能力に欠けている人も多いですねぇ。これは社会性とも関係あるのかな? ブツブツ・・・。

 次々と檀家の方が来られる中に、どうしてもお名前が思い出せない人がおられます。そんな方に、「お塔婆をお願いできますか」と言われると、ドキッ!とします。「どちらさんでした?」とも今さら聞けず、お布施を差し出されてそこに名前が書いてあるとホッとします。そういう危うい場面が何回かありました。

 やはり、最近のお中日は以前よりも人が減った気がします。

 11時前頃から1時頃までは境内が満車状態で入れず、ご主人が乗ったまま待っておられるとか、入るまでに30分かかったとか、そんな声をよく聞きました。

 多くの塔頭は11時から法要。その後、お供養を出されるので、参詣者が墓参を終えて帰られるのは1時過ぎ。その間は車の移動があまりありませんので、満車状態が続いてしまします。

 そんな状態を避けて、お中日以外に参詣される方が増えているのです。

 こういう行事の日は、門幕や五色幕を張り、提灯を出します。うちの住職はそれが大好きで、「もう張ってるの? ‘趣味’なの?」とあきれるほど、朝早くから張り切ってその準備をします。

 でも、今日は一部の五色幕を張っただけ。高いところの作業とかは自粛するようになったようです。若い頃は、屋根の棟のところで逆立ちをするのが自慢だったそうですが、落ちて怪我でもしたら笑いものです。そういう馬鹿げたことはしなくてもいいですが、ちょっと元気がなくなってきたのかなと心配です。

 とりとめのない「あかんわ」でしたぁ。

〜 行事の時に出す提灯 〜
2007年3月21日(水)  No.1346

台所の‘古参兵’
 今日から、明日のお中日のお供養(ちらし寿司)を作るために、10人余の方がお手伝いに来てくださいました。

 寿司の具を煮たり切ったり、寿司折や皿などを用意したりという台所仕事が主で、みなさん女性ばかり。台所は、にぎやかったらありゃしない。切り方一つにしてもそろぞれの家庭で違うので、ああでもないこうでもないと話ながら、‘船頭’が多くてどこへ行くやも知れません。

 でも、高齢化の波はここへも来たって、一番年上の方は80歳代、平均70前後でしょうか。座れないので椅子に腰掛けながら作業をされる方、一度座るとなかなか立ち上がれないという方も。どこのお寺でもそういう状況なのか、今では自家製のお供養をお出ししているのは、塔頭ではうちだけになりました。

 ちょっと台所でウロウロしていたら、お米を研ぐ羽目になってしまいました。3升炊きの釜でとりあえずは6回分、1斗8升のお米を、今までは高齢の女性軍で長い時間かけて研いでおられたそうです。

 椅子に座って指示を飛ばしておられる‘中将’に、「さすがに男の人は違いますねぇ」と励まされながら、6つに分けたお米をせっせと研ぎました。

 それほどの重労働ではありませんでしたが、背の低い女性には流しの高さもあって、大変だったろうと思います。本当にありがとうございます。

 お昼は前の日から仕込んだおでん。大鍋で長い時間煮込むので、味がよくしみて美味しい! 

 食事時も、「私はこんなに食べられへん」「ご飯は半分だけにしてください」と賑やか。ボクは襖の影でこっそりいただきました。

 明日はお天気の予報。一度に200ほどが食事をされます。台所はきっと古参兵の‘戦場’です。感謝しています。

〜 大鍋のおでん 〜
2007年3月20日(火)  No.1345

彼岸準備忙し
 朝イチからパソコンが起動しなくなりました。

 「VISTAのどこが安定しているだよ!?」とブツブツ言いながら、修復セットアップ。なかなか終わらないので、放って檀家宅へお参りに伺い、昼前に帰ってもまだ継続中。どうもおかしい・・・。

 思い切って再起動してみると難なく普通に立ち上がりました。一時は再インストールも頭によぎりましたが、元に戻ってくれてよかったぁ。

 今のところ、VISTAはいいとこナシです。


 今日も墓参の方がひっきりなし。確かに、車を駐めるところもなく、水を汲むにも並ばなければいけないお中日に比べ、今日のほうがゆったりとお参りできるのでオススメです。

 明日からはお手伝いの方々も来てくださるので、その前にいろいろな準備をしておこうと重たい物を動かしたりして、その手で急に筆を持ったりすると、握力がなくなった感じで字が書けません。もともと字は苦手なのに・・・。


 先日来、庭に数カ所の掘り返した跡が出来ています。気がついて埋め戻したのに、また今日も掘り返してあります。

 野良猫の仕業とは思えません。イタチ? カラス? いったい誰が、何のために? 埋蔵金?

 穴の中からは春の匂いがしていました。

〜 ここにお宝が? 〜
2007年3月19日(月)  No.1344

たぬき
 今日は彼岸の入り。朝起きて外を見たら、屋根の上は真っ白。地面にまでは積もっていませんでしたが、彼岸に雪が降ろうとは・・・。

 「毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは」という子規の句を、先週の「今日の散歩道」に使ったばかり。本当にそうなりました。

 朝早くは墓参の人も少なかったものの、今日は日曜日とあって、10時過ぎからは人が絶えませんでした。最近は、お中日が混んで車がおけなかったりすることがあるので、その日を避けてお参りする人が増えました。

 墓参の方の水塔婆を書いたり、法事や墓地を欲しいという方の相談を受けて現場に案内したとウロウロ、バタバタ。

 人の多い日にあまり食べ物の臭いをさせるわけにもいかないということもあって、昼は久々にうどんの出前を取りました。

 ボクは「たぬき」を所望。うどん台に刻みんだおあげとネギをのせ、餡がかけてあるのです。寒い日に「たぬき」はありがたい。生姜のトッピングも効果的です。

 4時半頃になってようやく一段落。

 夕食が、あまりの眠たさに‘気絶’したものの、細々としたことをしていたら、結局夜中の2時前になり、やっと寝付いたと思ったらイタズラ電話。安眠妨害は、さくらだけで十分。

 長い1日でした。

〜 たぬきうどん 〜
2007年3月18日(日)  No.1343

VISTAが家にやってきた
 1月初めに申し込んだWINDOWS VISTAのアップグレードDVDがやっと送られてきました。
 最初、指定されたシンガポールの申し込み先に必要書類を郵送したのに梨の礫。ネットで他の方もみなトラブっているのを知って、新たに出来た日本の窓口に、3月1日、コピーしておいた同じ書類をFAXで送りました。翌日には、「4〜6週間の間に商品を発送致します」というメールが来ましたが、シンガポールは何していたのでしょう?

 進行状況を調べるサイトで見ていると、しばらくしてカード払いを受け付けた画面になり、15日に「ご注文の商品を発送致しました。お客様のお手元には3週間以内にお届けさせていただきます」というメールが来ました。そして、3週間以内どころか、翌日16日にはDVDが届きました。

 12月に申し込んでもまだ届かないという方もおられるようですが、マイクロソフトのこのプロジェクトは本当にひどい対応でした。

 やっと来たとはいうものの、もう邪魔くさくなってしまっていました。夕べ、インストールしかけたものの、アンインストールしなければいけないプログラムがあるなどと警告が出たので、中止。今夜、もう一度やってみることにしました。

 夕べ警告の出たプログラムはやはりアンインストールしないと、VISTAへのアップグレードは受け付けてくれません。消したくなかったのですが、アンインストール。あとは順調に進み、1時間以上かかって、ようやくVISTAのデスクトップが現れました。

 ん〜、何だか使いにくいなぁ。慣れていないということも大きいですが、一々セキュリティーの警告が出たり、プログラムを実行してもいいかと尋ねてきたり、面倒くさいったらありゃしない。「やってくれ」と操作しているのですから、つべこべ言わずやって!

 ボクの新しいPCはVISTAを動かすのには十分以上のスペックですが、それでも動きが緩慢です。後ろの画面が少し透けて見えるなど、ちょっと目新しい画面ですが、「そんなもの要らないからサクサク動いて!」とじれたくなります。

 パソコンを買い換えるのでVISTAもついでに申し込んだだけで、特に魅力を感じていたわけではありませんが、今のところ、「百害あって一利なし」の感。

 プリンタも設定し直さなければいけないし、使えなくなったソフトもあります。慣れたらメリットもわかってくるかな?

 明日から彼岸なのに、面倒なことをしてしまいました。

〜 ちょっと目新しい画面だけど 〜
2007年3月17日(土)  No.1342

春なのに・・・
 ここしばらくの寒さで、境内の桜の花やもみじの新芽もひと休み。「今日の散歩道」に載せるのに、ちょっとは‘進化’しているだろうと期待していましたが、期待はずれでした。

 今日は気分も下降気味。こういう時は、カメラを持って外に出ても、気持ちが動きません。季節も足踏みなら、心も低迷。

 心の低迷気味の原因は、数日来の「過去振り返りモード」です。忘れているままのほうがよかったことを思い出したり、仕舞いこんでったあったものを見てりして、墓穴を掘りました。

 お経の本にはとにかく懺悔をする文句がたくさん出てきます。別に悪いことをしたから懺悔するというのではなく、自らの至らなさに気づいて自分を正し、そんな自分でも生かされていることの有り難さをかみしめるためのものかも知れません。

 伝教大師は「塵禿の有情、低下の最澄」と、親鸞聖人は「愚禿親鸞」とおっしゃり、自分の至らなさを懺悔する中から信仰を深められていったのでしょう。また、修験者たちは「懺悔懺悔、六根清浄」と唱えながら山中を駆けめぐります。

 「こういう低迷気味の日は、ひたすら懺悔文を唱えながら読経三昧が一番!」と確信に近いものを感じながら、それも出来ない自分。そんな姿を、「もうしばらく様子を見てやろう」と、高みの見物をするもう一人の自分もいます。

〜 桜も足踏み 〜
2007年3月16日(金)  No.1341

猫はお友達
 本堂での涅槃会と自坊での法事を終え、午後から久しぶりに植木屋をしようと、腰に植木鋏と鋸のホルダーを付けて境内に出ました。

 でも、ぐるっと見回しても切らなければいけない枝があるわけでもなし、啓蟄を過ぎてもこの寒さで虫は穴に逆戻り。座り込んで草引きするのも寒そう。

 残念ながら、まったくすることナシ! せっかく、そろそろボクも‘穴’から出ようとしてみたのに。また‘穴’に逆戻り。


 最近、さくらがセーター踏み踏みを復活させました。去年の秋以来、ずっとしていなかったのです。

 セーターをくわえて、前足を左右交互に出してセーターを踏んでいます。その恍惚たる様は、もの悲しくもあり、滑稽でもあり、不憫でもあります。

 機械的に手(足)を動かしている様子は麦踏みをしているようで悲しく、それでいて実に可笑しく、それが母猫を知らないが故にする「ウールサッキング」という行動だと聞くと、誠に不憫に思えます。

 また、最近、さくらはよく声を出します。高いところから飛び降りる時は、必ず「ウッ!」と唸ります。人間なら「よいしょ!」というところでしょう。

 してはいけないと自分でもわかっていることをしている時に、ボクが近づいていくと、「ウゥーン」と鳴いて耳を立てます。「注意せんでもわかってる!」という警告でしょう。

 階段の踊り場では「ニャァーオーーー」と長く鳴きます。「おとうちゃん、どこにいるの? 上か? 下か?」という意味でしょう。ボクが、「さくら、こっちやでぇ」と呼ぶと、スタコラサッサとやってきます。

 さくらとの共同生活にもすっかり慣れ、ニャオリンガルなどなくても、意思の疎通に事欠くことはありません。

 家の中には、猫のカレンダーが3つ。そういえば、ボクが集めているご当地キティーちゃんも猫でした。

 猫嫌いで、猫と戦っていた頃が懐かしくさえ思えます。今は野良猫でさえお友達です。

〜 踏み踏み中のさくら 〜
2007年3月15日(木)  No.1340

自分史年表
 インドで撮った写真を送ってあげた青年から手紙が来ました。

 ただたどしい英語な上に字が読みづらく、こちらも英語ができないため、よくわかりませんが、何やら仏教を啓蒙するための場所を作りたいので、アイデアとサポートが欲しい。ボクの写真と仏教書が欲しいとも書いてあります。

 どう対処したらいいのでしょう・・・放っておくのはボクの主義じゃないので。


 昨日、手帳を新年度用に替えた流れ?で、部屋の古い書類などの整理をしました。

 出てくる出てくる、今となっては要らない書類、黄色くなった新聞の切り抜き、古いパンフレット。いまは疎遠になった人の手紙、「へぇ〜、こんなことしてたんだ」。

 今日出会った人に、「学校を卒業したのは何年ですか?」と聞かれましたが、即座には答えられませんでした。
 考えてみたら、今まで自分がどういうことをしてきたか、あるいはプライベートな出来事でさえ、まったく無頓着で覚えていませんでした。

 古い資料が出てきたついでに、何年に何をしていたというMY年譜を、思い出したりわかったついでに書き留めることにしました。といっても、今日は生まれた年月日の他に、わずか10行ぐらいしか書けていません。

 それでも書いているうちに、何となく自分史が振り返れて結構いい感じです。しばらく書いてみようっと。

〜 インドからの手紙 〜
2007年3月14日(水)  No.1339

スケジュール帳、求める
 声は少し復活。声が出ないと変に力んで疲れるので、回復基調にあることはとても助かります。


 スケジュール帳が3月で終わるので、買いに行きました。今年度もあと半月、3月末の欄に4月以降の予定が増えてくるのも煩雑で、早く欲しいと思っていました。

 いまだにアドレス欄や当用漢字表などが巻末についているものもありましたが、そういう機能は携帯で済ませている人がほとんどではないでしょうか。

 ボクたちの場合、「六曜」がスケジュールに影響を及ぼすときがあるので、表示されているものでないと困ります。

 自分の好みや使途にあうようなものはなかなかありませんが、使っているうちに慣れるだろうと、適当に選びました。

 買って帰って、いままでのスケジュール帳に書き込んであった4月以降の予定を転記。書いているうちに、お正月を迎えた時よりも、「年」が変わるという感じがしてきました。
 また、今までのスケジュール帳を見て、「あー、こんなことがあったなぁ」「あれっ、これってまだ去年のことだったっけ?」などと、いろいろ思い出しました。

 新しい年度への期待・・・思いつきませんが、沈滞気味のここ数年を変えるような年にしたなぁ。

〜 紫陽花の新芽と落ち椿 〜
2007年3月13日(火)  No.1338

声はどこえ
 朝、檀家宅で読経をしているうちに、だんだん声がおかしくなっていきました。

 比叡山や愛宕山が白くなる冬のようなお天気。「今日はエアコンが効かないのです」と奥さんはおっしゃっるのですが、外から入ってくるとかなり暖かく、その上に明らかに乾燥している感じ。

 昨日忙しかったこともあって、不調になりかけていた喉。「これはちょっとやばいなぁー」と思いつつ読経を始めました。

 初めは「ちょっと声が出にくいなぁ」という程度だったのですが、読経するにつれてだんだんその度合いを増していきました。

 息継ぎをした後の最初の声が出にくい。ちょっと読むと普通に戻る。それを繰り返しているうちに、なかなか普通の声に戻らなくなっていきました。声に2色ある感じで、どこでどう裏返るかわからず、自分でもおっかなびっくり。

 読経を終え、振り向いて、「どうも声が・・・」と申し上げると、奥さんも「だんだん声が出にくそうになっていかれたので、どうされたのかと思いました」と。ホント、どうされたのでしょう。

 「今年は喉の調子がいいなぁ」と思っていたのですが・・・。線香の煙と乾燥は喉には大敵。自坊に帰ってからは、ずっとマスクをしていました。

 彼岸の案内の発送作業完了! 確定申告も、四苦八苦の結果、あとは出すだけ。並行して進んでいた作業が、少しずつ減ってきました。

〜 パソコンラックの上で顔を洗うさくら。「他のところでやれ!」 〜
2007年3月12日(月)  No.1337

忙しかったなぁー
 今日は、京都シティハーフマラソン。お参りに伺うお宅に行くには、コースになっている白川通をどうしても走らなければいけません。

 何とか避けようと、早く自坊を出発したので通常通り走れ、帰りは迂回をしなければいけないだろうと思っていましたが、車線が半分に減っただけで、スイスイ走れました。

 ところが、自坊も目前の銀閣寺道の交差点は南行車両は全部左折。「えー、すごそこなんだけど・・・」。

 何とか白川通を突っ切って自坊へ帰ろうと試みましたが、通りへ通じる道はすべて通行止め。ガードマンに、「どこから行ったらいいの?」と聞いても、トンチンカンな答え。

 しかたがないので大回りをして、なんとか自坊に戻りました。あと15分遅かったら、完全に足止めされていたところです。やれやれ。
 

 彼岸前とあって、今日は11・12・1・2時の4座法要がある過密スケジュール。風がガラス戸を揺さぶり、時おり雪が斜めに降ってくる中の墓前回向はさっぷい! 時々青空が出て日が差した時のあたたかさ。あー、ありがたやお天道様!

 法要を終えて事務作業。寺報や彼岸の案内、護持会の会費納入のお願いなどを、ガッチャンコ、ガッチャンコと軽印刷機で刷り、折ったり帳合いしたりして封筒詰め。

 その合間を縫って、ホワイトデー用の菓子をオーブンで焼き、パックに詰めました。去年と同じだけど、喜んでもらえるかなぁー。

 とにかくウロウロ、バタバタの1日でした。しばらくこんな日が続きそうです。

〜 オーブンで焼成中の「苦沙彌謹製 スノーボール」 〜
2007年3月11日(日)  No.1336

変装している暇がない
 1日遅れの「今日の散歩道」の更新。

 朝から、檀家宅へのお参り、法事2座があり、その合間を縫って写真を撮りに境内へ。
 略衣で衣を撮っていると、「苦沙彌さん・・・」単語が正面参道を上がってくる人の会話に聞こえたような・・・・。またファインダーを覗こうとすると、ちょうど横に来られた人の会話に「苦沙彌さん・・・」。

 ボクのことを言ってくださっているのに間違いないので、そちらを向いて会釈をすると、「今日更新ですか?」と尋ねてくださいました。

 僧衣姿でデジカメをかまえていたので、すっかりボクとわかってしまったみたいです。普段は変装しているので、‘バレル’ことはないのですが、今日は見るからにそうと露見してしまいます。

 「今日は法事などで忙しくて、更新できるかどうか・・・ありがとうございます」などと言葉を交わしました。

 その後も、犬の散歩の人の就職の相談にのったり、お堂を直している大工さんの栄達話を聞かされたり、道を尋ねられたりと、変装している時はほとんど気づかれずに写真を撮っていられるのが、今日は‘立て板にトリモチ’のような状態。

 午後、法要も終わり、屋根の上からサクランボを撮ろうと登りかけたら、檀家の娘さんに見つかってしまいました。法要に参列された後、仕出しをとって食事をされていたのです。
 すぐに物陰に隠れたし、変装もしていたので、気づかれなかったかな?

 更新は意外にも夜10時前には完成。あきらめの境地で臨んだときは、案外早く出来るみたい。

 それからまた他の事務作業。いま頭の中では3つ4つのことが並行して進んでいて、ブチ切れ寸前状態です。

〜 野の花にホッとしていたい 〜
2007年3月10日(土)  No.1335

大好きな盆梅展
 湖北・長浜の盆梅展に行きました。大好きな盆梅展です。

 明後日で会期が終わる寸前なので、もうほとんど散ってしまっているだろうとあまり期待しないで行ったのですが、どうしてどうしてまだまだ盛り。これから咲こうという木もあって、嬉しい誤算でした。

 会場は梅の香りに包まれ、枯淡の味わいのある幹から出た枝に、白く、紅く、色鮮やかな花が付いているさまは、実に見事。何度見ても感激します。

 梅の清楚さは、桜にはありません。また、古木を野山や庭園から収集して育てた盆梅には、野の梅とはまた違う、調整された野趣がある気がします。

 精魂こめて手入れをした梅の開花は、雪の多い湖北の人たちにとっては、春の訪れ感じる嬉しい兆しでしょう。

 伊吹山は神々しく雪をかぶっていました。長浜は京都よりも少し寒かったですが、この寒さもいい感じ。あー、行ってよかったぁ。

〜 いいなぁ、盆梅 〜
2007年3月9日(金)  No.1334

御礼のご挨拶
 インド禅定林の会議&お礼の挨拶回り。サンガ師はまだ日本に帰ってきていませんが、落慶法要から1ヶ月。とりあえずご挨拶に伺わなければと、本堂建設委員会の委員長たちとお歴々をお訪ねしました。

 ボクはいつのまにかインド禅定林の本堂建設計画の事務局員になっているような・・・。

 まずは、ワーキングランチ・・・のはずが、問題点を言いたい放題出しただけで終わってしまいました。ホテルのリッチなランチでしたが、話の成果は、マクド相当。

 ここからがご挨拶めぐり。まず、山科毘沙門堂に行って御門主にお礼のご挨拶。坂本・滋賀院門跡に先月御上任された天台座主猊下をお訪ねし、御礼。天台宗務庁で若干の打ち合わせをして、前天台座主猊下の御自坊に伺い、御礼。続いて前毘沙門堂門御門主の探題大僧正の御自坊をお訪ねして御礼。

 「猊下」「上任」「探題」、用語が難しいかと思いますが、とにかく天台宗の超VIPの方々にお目通り賜り、御礼を申し上げました。

 皆さまこの事業を心から指示してくださり、支援の必要を熱く語ってくださって、意を強くしました。

 ご高齢の方々ばかりですが、若い者よりも気力に溢れておられる印象。抜きん出た方々は違うものだと感動を覚えました。

 帰りに、浜大津の居酒屋で杯を重ね、「おけいはん」で帰ってきました。大津は、琵琶湖を渡る風が冷た〜い!

〜 滋賀院門跡 〜
2007年3月8日(木)  No.1333

自営消防団の消防訓練
 春の火災予防運動の最終日。真如堂自営消防団の消防訓練が行われました。

 今年は消火栓を使っての本格的な訓練ではなく、消化器の試用体験と境内の消火設備の説明などだけ。のんびりムードの中、約30分ほどで訓練は終わりました。

 とはいうものの、1月には塔頭の小火騒ぎがあったので、他人事ではありません。お寺にとって火は大敵。お寺の火災のニュースのなどでを見ると、「住職は(精神的に)大丈夫だろうか・・・もしうちが火事になったら・・・」と、いつも想像してしまいます。


 午後から、知人のノートPCをダイヤルアップ接続で繋ぐ設定をしました。

 PCは9年ほど前のものを譲り受けたのだそうですが、回転系の異音が出ています。費用を掛けたくないというので、今では数少なくなったダイヤルアップ接続のできる無料プロバイダを探し、メールアドレスも無料のものを獲得して設定。

 ダイヤルアップ接続の設定なんて久々のことでなので、少々とまどいました。また、パソコンの動作の遅さ、接続するまで、接続してからホームページに行き着くまでに、何と時間のかかること。「つい数年前まで、こんなことをしていたのだなぁ」と思い出しました。

 せっかく設定したけど、あのPC、もうそんなに永くないなぁ。

〜 快晴下の消防訓練 〜
2007年3月7日(水)  No.1332

護持会費の値上げ
 お彼岸に先立って、檀信徒の世話役さんたちの会議を開きました。

 いつもこれといって特別な議題はありませんが、今年はお寺の護持会会費の値上げを検討していただかなければなりません。護持会の会計は、去年・今年と続けて7〜9万円の赤字になってしまったのです。

 会費は月額1口200円、年額2400円で、1981年以来26年間、据え置かれたままです。「今どきこんなに安いお寺はない」というほどの額ですが、「できるだけご負担をおかけしたくない」という住職の意向で、ギリギリまで据え置かれていました。

 会議では1口500円にしようという意見も出ましたが、結局300円で決着。彼岸中日の檀信徒総会に諮られ、来年1月からの実施をお願いすることになりました。

 単純計算では収入が1.5倍になるのですから、当面はしのいでいけるはずです。ただ、少子化などによって檀家が減っていく事態も予測されますので、そう楽観してはいられません。

 会費額が変更になれば、15年来使ってきた会費台帳のデータベースを更新しなければなりません。頭の中で、「あれをこうして・・・その前にこっちをこうして・・・」と早速シミュレーション。うまくいくかなぁ・・・。

 先日来作っていた寺報はなんとか完成。あっ、今年の護持会会費の納入願いを作らないと・・・。彼岸中日まであと2週間。個人のことですが、確定申告もしなきゃ。ひぇ〜。

 お寺って、案外、事務仕事が多いのです。ボクはパソコンも使えるし、自分でも長けているほうだと思いますが、苦手な人は一体どうやっておられるのでしょう。

〜 満開になった桜んぼ 〜
2007年3月6日(火)  No.1331

危うく・・・
 朝から荒れもようのお天気。いつもバイクでお参りに行くお家も、この天気では車で行かざるを得ませんが、駐めるところがないのが気がかり。

 「雨だから、こんな時には回ってこないだろう」とあまり根拠のない理由をつけて自分を納得させ、車で出かけました。

 お家に面する道路は一方通行で、車2台程度の幅。家の反対側は京大の塀でした。塀際に車を駐めて、お家へ。

 「大丈夫でしょうか?」とお家の人に聞いたところ、そのうちのご子息がガレージで着替えている間に取り締まりを受けそうになったこともあったとか。「大丈夫でしょう」の言葉はありませんでした。ボクも、京大に隣接しているだけに、学生の不法駐車などの取り締まりが厳しいだろうと思っていました。

 焦ることもなくいつも通りに読経し、少し雑談をしましたが、お家の方もボクも落ち着きません。いつもの1/2〜1/3に話をとどめ、「何だか落ち着きませんねぇ」と失礼することにしました。

 玄関の戸を開け、正面に駐めてあった車に変わりがないのを見て、「あっ、大丈夫です。失礼します」と通りに出てビックリ! 玄関からは死角となっていた場所に、監視員が機械を構えて立っていました。

 「あっ、やばい・・・やられた?」と思いましたが、「あっ、スミマセンねぇ」と軽く声を掛けたら、「あっ」と小さく声を上げて監視員は向こうに歩いていきました。

 「やったぁー。セーフ!」と心の中でガッツポーズ!

 その声にお家の方も出てきて、「あー よかった。仏さんのお陰ですねぇ」と安堵してくださいました。

 10メートルほど走って、2車線の対面通行の道に出たら、そこにはいっぱい車が駐まっていました。「なんでここはしないの?」と思うほどでした。

 いつもは駐車場がないところには車に乗っていきませんが、今日は緊急避難。でも、やっぱり落ち着きません。今度はカッパを着てバイクで行こうっと。


 午後から夜遅くまで、お彼岸用の寺報の作成作業。目はチカチカ、肩はコリコリ。

 夕方、雨が上がったので境内を散歩すると、しだれ桜の蕾が紅くなってきていました。この調子ではお彼岸中日過ぎには咲き出してくるかも知れません。

〜 紅くなってきたしだれ桜の蕾 〜
2007年3月5日(月)  No.1330

初夏のような日曜日
 月参りも法事もない珍しい日曜日。

 お天気もいいので、部屋の掃除をしました。部屋が綺麗になるのって気持ちいい!

 掃除をしながら、インド旅行で一緒だった友人の女子?アナが、毎日曜朝の自分の番組でインドのことを話しているのを、古ぼけたポータブルラジオで聞きました。

 ベナレスの沐浴や仏跡参拝のことを、見たことがない人でもわかるように表現したり、短い時間で要領よくまとめたり、「さすがはプロやなぁ」と感心しました。

 番組からの視聴者プレゼントは、菩提樹の葉脈をラミネート加工したもの。昨日の「メダカの学校」のお土産と似ているような・・・それもそのはず、ボクがブダガヤで土産物売りから値切って買った菩提樹の葉を、「加工しないとバラバラになってしまいますよ」と、ラミネート加工してさしあげたもの。
 ラジオを聞きながら、何だか不思議な気分でした。

 掃除は半分やって面倒になり、やめてしまいました。部屋の半分だけ綺麗です。

 所用があって出かけると、普段は混むことなどない場所で渋滞が起きていました。賀茂川の河原はポカポカしていそう。いや、暑いかな? 今日の最高気温は22.8度。4月末〜5月上旬並。

 ケーキ屋さんに立ち寄ると、普段は他の客と出会うことが珍しい店内が人だらけ。注文するのにも待たなければいけないような状態。「雑誌にでも出たのですか?」と思わず聞いてしまいました。

 天気もよく、薄着で飛び出しても寒くはない気候に、皆さん家でじっとしていられなくなったのでしょうね。一気に春爛漫、いや初夏の装いです。

 金曜日に咲き出した自坊の桜んぼは満開。まだ虫たちが出そろっていないでしょうに、受粉が間に合いません。ウグイスも啼くタイミングがわからなくなってしまうのではないでしょうか。

 夜、大文字山が山火事の夢を見ました。どうして? 水をかけて消火する夢は危険。オネショをしなくてよかったぁ。

〜 車窓から撮った賀茂川。本当に「山紫水明」だなぁ。 〜
2007年3月4日(日)  No.1329

「メダカの学校」の講師になる
 今日は「メダカの学校」開校以来、ボクが講師を勤める日。

 お題は、「インド納経報告〜仏跡参拝」。先月、インドへ行って、「メダカの学校」の皆さんの写経を納経したことや、「禅定林」の落慶法要、仏跡参拝などについて、PowerPointを使って視覚的にお話しさせていただこうと臨みました。

 「今日は多少内々の話でもあるし、参加者は少ないだろうなぁ」と思っていたのですが・・・結果的に満員御礼。‘常連さん’の他に、参加予告をしてくださっていたホームページ関係の方、以前ボランティアでご一緒させていただいた方も予想外の参加。よく知っている人の前でお話をするのって、緊張しないようで緊張します。

 まず最初に、ブダガヤで求めた菩提樹の葉っぱをラミネート加工したものと、カレー粉をお土産にプレゼント。これを差し上げて、話の下手なのを我慢していただこうという作戦に出ました。
 菩提樹もカレー粉もたくさん用意してあったのですが、予想外に多い参加者で、カレー粉はほぼ在庫が尽きてしまい、ホワイトデーに配る分がなくなってしまいました。

 自分でも「これは材料が多すぎるなぁ」とは思っていましたが、話半分ですでに予定の終了時間が近づき、仏跡参拝の部分は飛ばし気味。

 ボクたちにとっては、お経に出てくる場所へ直接訪れるわけですから、その感激は筆舌しがたい感激があるのですが、難しい名前や地名が多いので、仏教や釈尊のことをあまりご存じない方には、よくわからない話だったろうと思います。

 終わりのほうになって、ノートパソコンが不調。「えっ、映像なし説明できないよ・・・」と焦りました。PowerPointのデータサイズが大きすぎて、GoogleEarthとの併用は負担が大きすぎたのでしょう。奥の手で見ていただけるようになり、何とか最後まで説明できました。

 所要時間1時間半。予定を30分上回ってしまいました。

 終わってから何人かの皆さんとコーヒーを飲みながらお話をしていて、肝心なことをお話しするのを忘れていたのを思い出しました。

 禅定林の工事が遅れた理由の一つは雨期が長引いたことですが、最大の原因はセメントが‘とある事情’で入手できなかったからでした。そんなことにも屈しない姿勢を見せるためも、本堂が未完成にも関わらず落慶法要を敢行したのでした。

 インドでは一発触発の宗教間の軋轢があることもお話したかったのですが・・・忘れてた。もう一度話す機会があったら、うまく行くと思うのですが・・・次はありません。

 一番ウケたのは、落慶法要の準備をしているみんなを高見から見物する犬の後ろ姿の写真でした。

 お忙しい中お越しくださった皆さん、ありがとうございました。拙い話でゴメンナサイ。

〜 一気に咲き出した桜んぼの花 〜
2007年3月3日(土)  No.1328

星の瞳
 朝、「今日、少しは咲き出すかなぁ」と思っていた桜んぼの花が、夕方見たら、かなりたくさん開いていました。夕方近くなって薄雲が晴れ、急にあたたかくなったせいでしょう。

 例年、お彼岸の中日頃に満開を迎えるこの桜んぼ。今年は10〜2週間早く満開になりそうです。

 今年の桜は? 紅葉は? 年々予測が難しくなくなってきました。


 更新用の写真を撮っていて、大犬おおいぬ陰嚢ふぐりが咲いているのを見つけました。

 うれしいなぁー。

 ボクはこの花を見た時、梅や桜よりも、たんぽぽやスミレよりも、「あー、春が来たなぁ」と感じるのです。

 鮮やかなコバルトブルー、春を呼ぶ小さな花。

 そのけったいな名前に反して、花言葉は「神聖・清らか・信頼」。それもちょっとボクのイメージとは違います。別名「星の瞳」、こっちのほうがしっくり来ます。

 野に出ては、一つ、また一つと春を見つける今日この頃です。

 エラク差し障りのない閑話で失礼・・・。
2007年3月2日(金)  No.1327

VISTAでしくじった
 今日は塔頭の跡継ぎの僧が、境内のお堂で、一山の僧たちを前に、修行を終えた報告の護摩供を修しました。

 炎に照らされる彼の所作を見ていると、「若いっていいなぁ。今から何でもできるなぁ」と羨ましくさえ思えます。彼はどんな僧侶を目指すのだろうとも思いました。

 仏教って幅が広すぎて、何でも出来るかわり、何をしたらいいのかわからなくなってしまうことも多いと思います。特に天台宗は何でもあり。護摩などは、元はといえばバラモン教の儀礼で、釈尊の教理とは何の関係もありません。そんなことを言い出したら収拾が付かなくなってしまいますが・・・。

 「自分はこれだ!」というアイデンティティーを持つ僧になって欲しいと思いました。


 WINDOWS VISTAへのアップグレードを申し込んでほぼ2ヶ月。まだDVDが送られてきません。

 あまりに遅いので、マイクロソフトの「注文状況」画面で調べてみたら、まだ何も進んでいない模様。クレジットカードの履歴を見ても、代金が引き落とされた様子がありません。「すぐに引き落とされた」という人が多いのに・・・

 「おかしい!」

 VISTAへのアップグレード版の発送はずいぶんトラブルが多く、12月に申し込んでもまだ送られて来ない人も多いのだとか。

 ボクは指定されたシンガポール宛に必要書類を送ったのですが、シンガポールのデータがなくなったらしいという噂まで出ています。そんな噂が出るほど、DVDが送られてこない人が多いということなのでしょう。

 そのためなのか、その後日本にも受付窓口が開設されました。そして、そっちに申込書を送った人には、2月に申し込んだ場合でも、もう届いているという情報もありました。

 「そんなアホな!」

 「きっと受け付けられていない」という思いはほとんど確信になり、「このままでは梨の礫に違いない」と、一昨日、もう一度必要書類を日本の窓口にFAXし直しました。 

 今日になって、「お客様のご注文の受付を完了致しました。本日より4〜6週間の間に商品を発送致します」という、改行なく文章を4行羅列したメールが送られてきました。
 シンガポールからこんなメールは送られてきませんでしたので、やっと受付を通ったということなのでしょう。

 「えーーーっ、今からまだ4〜6週間かかるってか! ほんまにもうアホか!」

 まぁ、焦らなければいけない事情はなにもありませんが、天下のMSって、こんなお粗末なのかとビックリ。大きくなりすぎた‘恐竜’は自滅していくのがセオリーですが・・・。

〜 護摩を修する青年僧 〜
2007年3月1日(木)  No.1326

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