最終の迎春準備をしていたら、あっという間に夜になりました。
冷蔵庫の残り物の整理がてらの適当な夕食を食べて、数日前からすすめていたホームページの元旦更新や年賀メールの最終準備に取りかかりました。
残された時間はわずか。除夜の鐘の光景などはほぼ毎年決まっているので、思い出しながら予定稿を書きましたが、やはり臨場感に欠けるので、終わってから加筆修正しなければなりません。
そうこうするうちに年越し蕎麦。
蕎麦は聖護院の河道屋さん。先代さんが亡くなってからも、今日の日には必ずお蕎麦をくださいます。
蕎麦は辛み大根と葱、わさびをのせ、温かい出汁をかけただけのシンプルなお味。毎年変わらない美味しさの、大晦日の味です。
出入り業者から別の有名店のお蕎麦もいただいたので、食べ比べることにしました。
こちらはいかにも手打ち風で、蕎麦が打ち粉まみれでした。打ってから時間が経っているのでしょうか、茹でている間にブチブチと切れてしまいます。きっと大晦日に間に合わせるために、数日前から蕎麦打ちを始めるのでしょう。せかっくのお蕎麦でしたが、お味は・・・。
食べ終わって、テレビも音楽もつけない静かな部屋で、また更新準備を進めました。 気の早い年賀メールが飛び込んできます。もういよいよ大詰めです。
除夜の鐘の風景を撮るためのカメラや三脚を持って、鐘楼へ。お勤めにそんなものを持っているわけにいかないので、墓地にそれらを隠して、上堂しました。
お勤めの後、鐘突が滑り出すと、こっそり抜けて墓地から大晦日の鐘楼堂の光景を撮りました。月が綺麗で星も見え、空も濃い藍色をしていました。美しい大晦日の夜空です。
写真を撮っていると、他の塔頭の檀家が声を掛けてこられました。その酒臭いこと! 鐘楼堂の上に出ている月を入れたらいいとか、鐘突に割り込めないかとかいろいろなことを話しかけてきて、そのうちにどこかへ行かれました。
堂内に戻って、参拝者に頼まれた写真を撮る合間に、更新用の写真をパチッ! 暗くて液晶には写らないので、感で撮るしかありません。何枚か撮っているうちに、使えそうなできました。 これで、更新用の写真はOK!
鐘を撞き終わったのが1時15分。それからかがり火などを消して、自坊に帰ったのが1時半。お風呂で体を温めて、撮ってきた写真を編集し、見てきた光景にあわせて文章を修正しました。後は、元旦の境内の写真を撮れば、更新できます。
布団に入ったのは3時前。2時間半しか眠れません。いつもは布団に入った途端に眠りにつくのですが、今夜は少し時間がかかりました。5分ぐらいかな?
今年が終わるという実感もなく、今年の諸行に対する反省をしている暇もないうちに、大晦日が終わってしまいました。
〜 鐘を撞く順番待ちの列 〜
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2006年12月31日(日)
No.1234
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