朝一に、水琴窟復旧の最終作業。
従来の排水口を、もう一度使う可能性が出てくるかも知れないことを考慮しつつ、コンクリートで塞ぎました。切り取った壷の最上部も元に戻し、コンクリートとコーキング剤で接着。これですべてOK!
昼前から、西国三十三所の札所の名誉住職の葬儀に出仕。亡くなった名誉住職は尼僧で、戦後荒れた寺を復興した情熱はすさまじく、また大変厳しい方でした。91歳。
今日の葬儀はソロパートが多いのに、咳がひどくて困ったなぁ、何とかマシにならないかなぁと、昨日呼吸器科に行き、今日も葬儀前にのど飴を舐めたり、龍角散を口の中に入れたりして備えました。
いざ式に臨み、声を出そうとしましたが、喉の奥のほうで声の塊があちこちぶつかって、なかなか出てこないという感じ。一声で3回抑揚を付けなければならないような節のところも、2回が続けるのがやっと。仕方なく息を継いで、また声を出すといった感じで、ようようソロパートを抜けました。
終わっても、呼吸が浅く息が大きく吸えない感じで、もう息絶え絶え。「あんなんじゃ、お布施を半分返さなければいけないなぁ」と思いました。
閉式して霊柩車を見送り、急いで自坊に帰って、ほとんど立ち食いで茶碗半分のご飯を口に入れ、大津・坂本の会議へ。
メンバーはお偉いさんばかりで、ボクは一番年下。制作中の宗派関連のホームページのデモをしましたが、年輩の方にわかったかなぁ。年輩の方が多い部会の報告書はいまだに手書き。まずそこからIT化して欲しいなぁ。
夕方、速乾性のセメントが固まったのを確認して、水を注いでみました。チャポン、チャポンと、よく鳴っています。蹲の小石も元に戻して、これで完全復旧! まったく不安なしに「かふぇ水琴窟」の臨めます。
水琴窟は直りましたが、ボクは治りません。トホホ。
〜 名誉住職の葬儀を終えた寺 〜
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2006年10月31日(火)
No.1172
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