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2006年7月の日記

登山靴新調
 お盆を終えてから山に行く計画をしています。その準備として登山靴を出してみたら、靴底が剥がれかかっていました。

 ショックでしたが、そろそろ靴底の張り替えをしておこうと思っていましたし、考えようによっては山で剥がれなくて幸いでした。ボクも今までに3回靴底が剥がれたことがありますし、他の人がそういうアクシデントに遭っているのを何度も目にしたことがあります。

 靴は底以外もかなり傷んでいて、1万円ほどかけて靴底の張り替えをしても、そう寿命は長くない感じでした。修理は諦めました。買うよりしかたがありません。

 でも、高い・・・。少し本格的な登山靴なら3万円は下りません。・・・しかたない。買わないと山に行けません。

 時々行くアウトドアショップから、全品1割引セールの案内が来ていたのを思い出し、いま出回っている靴の下調べをネットでしてから、型番を控えてすぐにお店に行きました。

 第1候補の靴は、そのメーカーの靴自体を扱っていませんでした。第2候補の靴を、サイズや幅の違うタイプと履き替えて、斜めに置いてある板の上を登ったり降りたりしながら、選びました。

 帰ってさっそく試し履きをしようと、大文字山に登りました。法然院までバイクで行き、墓地から法然院の裏山を越えて「大」の左足を登り、火床の中心から「大」の右足を降りて霊鑑寺の横に出ました。

 靴自体はいい感じですが、足に馴染まず、皮も固くて、かなり歩きづらい感じです。ぎこちなく歩いているのが自分でもわかります。

 わずか1時間ほど歩いただけですが、ちょっとくたびれたぁ〜。こんなので、本番の7〜8時間が歩けるかなぁ・・・。靴に慣れるのと、筋力アップに努めないといけません。
 これでお盆の先の楽しみができました。さて、どこに登ろうかなぁ・・・。


 植木屋さんは2日間で剪定作業が終わりました。

 「今年は早いですねぇ」と言ったら、「おっさんがいろいろやっといてくれはったんで・・・。あの台杉は透かしすぎですよ。真ん中の新芽を残しておかないとあきまへん」と叱られました。

 まぁ、また芽が出るからいいですが、来年は触らないでおこうっと。

〜 「大」の中心近くに咲いていた鬼百合と京都市街 〜
2006年7月31日(月)  No.1079

お盆を前に大忙し
 今日は、法事が朝10時から1時間おきに5座連続。それに加えて葬儀。お盆や彼岸などを除けば、こんな日は1年に1度あるかないか。

 8月にはいるとお盆の棚経が始まって2週間は法事などができないため、その前に勤めておこうという方が、たまたま今日に集中したのです。

 法事5座のうち、2座は納骨。1軒はお寺で食事もされたので、自坊は大混乱。一日中、人の出入りが絶えませんでした。

 ボクが葬儀へ行っている間、住職はひとりで法事3座と墓参を勤めました。ボクも帰ってから2座に出仕。

 こちら見ると5つでも、法事にお越しになる檀家の方々からすると、大切な故人のお勤めに違いありません。きれい事ではなく、決しておろそかにはできません。

 しかし、5座ぶっ続けでお勤めをした住職は、暑さもあって、かなり疲れているでしょう。いくら忙しいと余計に張り切る人でも、もう80ですし。

 ボクが勤めた今日の葬儀は、とても辛くて悲しいものでした。遺影を前に、鳴き声を背にしながら、達観してお経を読むには、ボクはまだまだ‘鼻たれ小僧’の域を出ていません。


 昨日、電気屋で買ってきたBOX型の扇風機を窓辺に置いて、夜中付けっぱなしで寝ました。
 夕べは夜中でも25度を上回る熱帯夜でしたが、木々のお蔭で街中よりは冷やされた空気が強制的に部屋に入ってきて、とても快適に寝られました。

 今夜は、扇風機の前に氷でも置いてみようかな? 外に水を打っておいてもいいかも知れません。

〜 さくらもお気に入りのBOX型の扇風機 〜
2006年7月30日(日)  No.1078

待ってました、植木屋さん!
 今日から、植木屋さんが来てくれました。

 今年は雨で仕事が遅れたそうで、「やっと来てくれた」という感じ。植木屋さんも本当に困っておられるようでした。

 毎年のことなので、「お任せしますので」とお願いするまでもなく、来るなり木の下にブルーシートを敷いて、梯子をたてて、即作業。

 「チョン チョキン」という鋏の音がいかにも小気味よく、見ていなくても、どんどんサッパリしていくのがわかります。ボサボサに伸ばしていた髪を、一気に丸坊主にしてもらうような感覚でしょうか・・・昔のことなので忘れました。

 お天気はやはり不安定。梅雨明けが発表されないのも、もっともです。抜けるような青空になったかと思えば、黒雲が現れて雨が降り出したり。植木屋さんが来られる今頃は、毎年こんなお天気になることが多いようです。
 植木屋さんも、カッパを着たり、脱いだりと、仕事がやりにくそうです。

 それにしても、今の植木屋さんは‘手が早い’。松の剪定も、親子2人がかりで、見る見る進んでいきます。ボクが、正月に使うことを考えて逡巡して切れずに繁らせていた南天も、適宜透かしてくださり、今後躊躇う必要がなくなりました。

 以前頼んでいた植木屋さんは、仕事は遅いし、木の上で親子げんかをするわ、据え付けた灯籠は傾くわで、お願いしながらも「大丈夫かなぁ」と気が気ではありませんでした。
 今の植木屋さんは愛想はありませんが、安心です。

 今年は3日ほどかかるかなぁ・・・。その間、ボクの‘植木屋’は休業です。

〜 どんどん進むぞ! 〜
2006年7月29日(土)  No.1077

災いは忘れた頃にやってくる
 たまに忘れることもありますが、日課となりつつある野良猫クロの朝食提供。今朝のクロは、客間の庭の苔の上にちゃんと正座をして待っていました。

 クロのご飯をトレイに入れて差しだすと、クロはいったん縁の下に隠れ、しばらく用心してから、食べに出てきます。

 その様子を縁側の上から、さくらを抱きかかえて見ていましたが、さくらも興味津々でおとなしかったので、その手を緩めた隙に・・・スルッと手をすり抜けて、いきなり走り回り出しました。

 「猫の真空行動」です。 家猫の宿命だそうです。 真空行動というのは、喜び・恐怖などの刺激で猫が狂ったように走り回ったり、柱を天井近くまで登ったり、暴走する行為です。この間、猫は何も考えていないとも言われます。

 こうなったら手が付けられません。もちろん捕まりません。

 網戸の外からは、朝食を食べ終わったクロが、「何が起きているのだろう?」という顔をして覗き込んでいました。猫同士でも理解ができない行動なのでしょうか?

 「やめてくれよ! 襖はダメだよ! 障子もあかん!」と願っていたのも束の間、障子を目がけてまっしぐらに突進し、さくらの体が宙に浮きました。

 グァッシ! ズルズルズル・・・・。やられたぁ・・・・・・・・・・・昨年末から今年にかけて張り替えた雪見障子2枚分の4枠分が・・・・・・・・。

 しかたがありません。これ以上、さくらを興奮させないように知らんぷりをしていると、さくらのヘトヘトになって横を向いてひっくり返りました。

 しばらくしてから、鰹節で誘って捕まえましたが、今さら叱ってもさくらには何のことかもわかるはずがありません。さくらを客間に連れて行った自分自身を反省しました。

 日曜日にはこの部屋で檀家の方が食事をされるので、それまでに張り替えなければいけません。トホホ。

〜 情けなや、障子の穴 〜
2006年7月28日(金)  No.1076

35.3℃
 今日も暑〜い!

 こんなに晴れていて今後お天気が続く予想をしているのに、まだ梅雨明け宣言が出ないなんて、気象庁も慎重です。

 バイクで走っていても、白い車が眩しく感じられるようになりました。いよいよ真夏到来です。


 午後からは暑くて、外仕事をする気にはなれませんでした。

 kusyami.com にまだアクセスできないという連絡が入ってくるのですが、こちらとしても打つ手がありません。ひょっとしたら、ボク宛に送っていただいたメールの中には、行方不明になっているものもあるかも知れません(返事がなければ、お手数ながら再度お送りください)。


 夜は客人と出かけ。お盆を控えて体調を壊すわけにもいきませんが、イスラエル人がオーナー&マスターの日本酒バーで、ここ1ヶ月では最高量のお酒を、慎重にいただきました。

 イスラエル人に日本酒の解説をしてもらうのも、奇妙な感じでした。

〜 寝ようとしたら、先に占領されていました 〜
2006年7月27日(木)  No.1075

kusyami.com の移転
 準備を進めてきたホームページの移転作業がほぼ終わり、夕べ寝る前に、kusyami.com のサーバーが移転したことを登録しておきました。

 夜中に目が覚めた時に、kusyami.com を入力してみると、ちゃんと新しいサーバーに繋がりました。

 ところが、朝になって「繋がりませんよ」という問い合わせが入ってくるようになりました。

 インターネット上で利用されるドメイン名などの割り当ての情報が、まだすべてに周知されていないことが原因でしょう。
 調べてみると、ボクのパソコンから kusyami.comに行く着くまでに、10以上のサーバーを経由しています。このどこかの情報が古ければ、繋がらなくなってしまうのでしょう。

 午後になって繋がった方、夜になっても繋がらない方などいろいろで、ご迷惑をおかけしました。夜中には、ボク自身も繋がらなくなっていたようです。

 でも、これで今まで分散していたサーバーも一つにまとまり、ホームページのスペースは相当増えました。後は、内容の問題ですね。内容はないよう〜。


 久しぶりに晴れたので、殺虫剤や除草剤を撒きました。今年は雨が多いためか、ツツジなどには病気が出ているものもあります。葉を食べる虫も1週間ほど前から急に発生して、晴れてくれるのを待っていたのです。

 新しく買った背負い式の手動噴霧器を使って30リットルぐらいの薬剤を撒きましたが、手動はやっぱりしんどい・・・。
 今日の最高気温は35度近くまであがり、3時間ほどやったら、ヘロヘロになりました。

 こんなことで根を上げていたら、お盆は乗り越えられないぞぉ!

〜 夏に似合う鬼百合。ちょっとおどろどろしい 〜
2006年7月26日(水)  No.1074

宝物虫払会
 今日は1年に1度の「宝物虫払会」。

 朝7時に、土蔵から掛け軸などを搬出する作業を始めましたが、ザァーッと通り雨が来て、作業は一時中止。

 「こんな日に虫干しをしたら、余計に湿気を含んでしまうのではないか」という危惧もありましたが、雨はあがってお天気も持ち直したため、中止にして皆さんに納得していただけるだけの材料に乏しいこともあって、実施となりました。

 例年、「安楽寺のかぼちゃ供養に行ってきました」という方などもおられますが、今年はそういう声も聞かず、お越しになる方自体もかなり少なかった気がします。

 その分、専門家や研究者の方が目立ち、書の専門家、絵画の専門家、工芸の専門家などから教えていただいたりすることもあって、とても有意義な一時でした。

 虫干しが終われば、いよいよお盆突入が秒読み段階となってきます。

〜 珍宝「ヘイサラバサラ」 〜
2006年7月25日(火)  No.1073

羅漢さんが笑ったら笑おぅじゃあないか
 今日は愛宕念仏寺の大般若転読会。少し早く着いたので、本堂などを見下ろす、境内の一番高いところにある西村公朝師の供養塔にお参りさせていただきました。

 供養塔からは、師が寺の復興の勧進にと彫り手を募られた石の羅漢がズラリと並んでおられるのがよく見渡せました。この寺がここまで復興できたのは、先生の力と人徳としかいいようがありません。

 信者寺は住職の人気に大きく左右されます。頻繁にテレビに出たり、たくさんの本を出された先生。それを見てお寺に集まってこられた方々は、先生がおられなくなったら次第に来られなくなるのは必定。
 今日の法要の参列者数には、小雨という事情もあったものの、如実にそれを感じさせられました。

 先生の後を継いで寺を維持発展させていく役目を背負った新住職さんは、本当に大変だろうと思いますが、ぜひともご自分のカラーで、さらに素晴らしいお寺にしていただきたいと思います。

 それにしても、夏の大般若は本当に大変。まだ今日は暑さもましでしたが、頭の汗が顔の汗と合流して、顎からしたたり落ちました。


 帰りに、パソコンの不調著しいとSOSが発信されたボランティアの事務所に立ち寄りました。3月末以来です。

 何とも複雑な心境でしたが、事務の統括責任者の行動を見ていて、「やっぱり、こんな‘誠’のない人と組むことはできないなぁ」と、しばらく離れた甲斐もあってか、心底そう思いました。さびしい限りですが。

 でも、「人を批判するのはやめよう。自分がどう生きるかだ」と、最近つくづく思っています。

〜 羅漢さんも青空が恋しい 〜
2006年7月24日(月)  No.1072

朝のお給仕
 朝食前、ボクがメールのチェックなどをしていると、さくらがボクに頭突きをしたり、訴えるように鳴きかけてくるようになりました。

 朝、さくらには缶詰のキャットフードをあげるのですが、ボクがいろいろしている間にだんだん焦れてきて、「早く頂戴よ!」とアピールしてくるようになったのです。

 あまりに執拗に訴えるので、「さぁ、行こうか!」と椅子から立ちあがると、さくらは嬉しさを全身で表し、時々ちゃんとボクが付いてくるかを振り返って確かめながら、階下のDKに向かいます。

 缶詰は4〜5日で1缶。余ったものは冷蔵庫に入れてあるので、それを出して小分けし、レンジで人肌程度に温めてあげます。もちろん、その間も、ボクの回りを行ったり来たり、レンジ台に足をかけて中を覗き込んだりして、落ち着きません。

 あっという間に食べ終わって、水を飲み終わったら、さっさと独りでボクの部屋に帰っていって、床などでくつろいでいます。


 最近、ミーコに代わってクロが、何かご飯にありつけないかと、朝の庭で待つようになりました。

 さくらが食べなくなったドライフードを一握り犬走りに置いて、クロが食べる様子を、ボクの部屋に戻ろうとするさくらを捕まえて、一緒に見ます。

 さくらは大して興味はなさそう。きっと自分がクロと同種の生き物だとは思っていないのでしょう。


 他に、ピーコエリザベス(セキセイインコ)、緋メダカ、金魚に餌をあげ、前日のお仏飯のお下がりを自室の窓の外の餌台に置いて雀を待ち、朝のお給仕作業が終わります。

 自分が御飯を食べるのに費やす時間より、そっちの方が長くかかっているかも知れません。

〜 クロの朝食 〜
2006年7月23日(日)  No.1071

奮闘努力の甲斐もなく 
 「あ゛ーっ! 盗られてますよぉ!」

 一緒に境内の整備作業をしていた本堂の堂守さんが、叫びました。視線の先を見ると、今年にボクが紫陽花を植えた場所に穴が・・・。株分けして、50センチほどに剪定した額紫陽花が植わっていた場所でした。

 今年に入って、山吹は3株、紫陽花3株が盗られました。いったい誰がこんなことをするのでしょう。本当に腹立たしいです。

 盗って帰って育てるわけでも、売るわけでもないのでしょう。‘気がついたら手が動いてしまっていた’という人ではないでしょうか。

 先日来、紫陽花を150株以上挿し芽しましたが、それが活着して地植えしても、これではまたすぐに盗られてしまいます。

 鹿除けの金網を張って、電流を流すか・・・。


 夜は、以前、録画しておいた寅さんのビデオを見ながら、ホームページの移転作業をしました。

 いま、2つのサーバーに分けてホームページを置いていますが、メインのサーバーが今にも溢れそうになってきて、サブも来月契約更新。これを期に、より大きいサーバーを借りて、1つにまとめることにしました。

 なかなか複雑な作業もあって、頭の中が混線しそう。そんな時、寅さんはいいですねぇ。のめり込んで見なければいけないわけはなく、人の愚かさや人情に溢れています。癒しだなぁ・・・。でも、寅さん自身はいつ見ても‘混線’していました。

 八千草薫さん、吉永小百合さん、秋吉久美子さんがマドンナになっているのを、ぶっ続けの3本立て。八千草薫さんの若い時は、すごーくカワイイ!

 「朝には紅顔ありて 夕には白骨となれる身なり」 こんなにかわいい人も、やがては歳を取り、死して白骨となってしまう定めなのだ・・・。


 ♪ ドブに落ちても根のある奴は いつかは蓮の華と咲く
      意地をはっても心の中じゃ 泣いているんだ兄さんは
   目方で男が売れるなら こんな苦労も
      こんな苦労もかけまいに かけぇまいに〜 ♪

 目方で男が売れるなら・・・。この前、ガリガリの代診のドクターに、「ダイエットをしたほうがいいですねぇ」と言われたっけなぁ・・・。そんなに太ってないぞ! 失礼な! でも、メタボリックシンドローム予備軍には違いないなぁ・・・。

 ♪ 奮闘努力の甲斐もなく 今日も涙の
      今日も涙の日が落ちる 日が落ちる〜 ♪

〜 蓮の実 〜
2006年7月22日(土)  No.1070

懸案成就!
 ピロリ菌除菌を終えてから10日ほど経ちます。最近、どうも胃酸過多気味。調べてみると、除菌によって胃酸の分泌が正常になり、約1割の人に胃酸の逆流(これが胸焼けです)の症状が見られる。しかしそれは胃が本来の機能になったことによる現象だとか。

 この前、ドクターに、「除菌できたかどうかは調べないのですか?」と聞いたところ、「もう一度胃カメラを飲んで貰うのは気の毒ですから、次に何か症状が出たときに調べましょう」と言われましたが、胃酸過多気味というのは除菌成功ということかな。

 今日の外来は代診の30そこそこのドクターで、こちらがこれまでの経緯や血液検査の結果の注目ポイントなどを‘教えて’あげました。

 待合室に、ボクの他1人しか患者がいないので、「雨が強いせいかなぁ」と思っていましたが、代診だからなんだ・・・担当医表にちゃんと書いてありました。


 午後は坂本で会議。山中越えは、山からの水が道路を水路のように流れていたり、小さな崖崩れと思われるところにブルーシートがかけてあったりして、ちょっと不気味でした。


 夜、塔婆書きが完成!! 最近、いつも気持の片隅にあったことが消え、お盆が迎えられます。

 塔婆業者が納品したのは、遅れに遅れてやっと今日の午後。「もう終わったぞぉ!」 こんな業者でやっていけるのなら、ボクも塔婆屋さんをしようかなぁ・・・。

 もうこれからは当てにはしません。秋のお彼岸やお正月の塔婆を確保しておくために、早々と西多摩の業者に注文しました。

〜 萩の葉の雨粒 〜
2006年7月21日(金)  No.1069

てるてる坊主
 今日も雨。雨の何が辛いって、朝の散歩ができないことです。

 ボクは肩凝り〜頭痛体質なので、脂肪燃焼も兼ねて、毎朝30分ほど早足で手を大きく振って歩くことにしています。その途中で、景色や花を見たりするのも楽しみ。

 ところが、こう雨が続くと、その散歩ができません。傘をさしたりカッパを着たら可能ですが、赤土や石畳がすごくよく滑るので、早足で大手を振って歩くことができません。
 滑って転けるのも怖いし、そんな無理をしても散歩の目的は達成できないので、雨の日はお休み。もう1週間ほどの‘連休’です。

 今は、お盆の水塔婆書きの最盛期。肩は凝るし、目はショボショボ。そんな時に散歩ができないのというのは、ボクにとっては死活問題です。

 仕方がないので室内で体操をしたりしていますが、やはり散歩にはかないません。頭痛で寝込むことにならないか、ちょっと心配です。

 墓地で石屋さんに会ったら、「雨で仕事が遅れて困ってます」とのこと。そういえば、植木屋さんもまだ来てくれません。

 夏のお天道さん、もうそろそろ主役になってくださ〜い! ただし、ほどほどにね!

〜 メロン好きなさくら 〜

2006年7月20日(木)  No.1068

お姉さまたちに引かれて蓮見物
 ボランティアで一緒だった‘お姉さま’たちに誘っていただき、蓮を見に行きました。

 車に乗ってから、琵琶湖の畔にある「草津市水生植物公園みずの森」に行くことに決定。約1時間の車中は、際限ない会話に溢れていました。

 「みずの森」に隣接する琵琶湖の蓮の群生地は、花蓮としては日本でも指折りのスケール。
 施設自体には今までに2回来たことがありますが、蓮の咲く時期に訪れるのは初めて。「ここ一面に蓮が咲くのか・・・」と、公園横の琵琶湖を見ながら、一面に咲く蓮を2度イメージしていました。

 夜来の激しい雨も公園に着く頃には上がり、真っ先に蓮の群生地を見に行きました。最盛期は7月下旬〜8月上旬とか、ちょっと早いかなぁ・・・。

 やはり少し早く、イメージしたほどの一面の蓮花は見られませんでしたが、それでも今まで見たどの蓮田よりも壮観。蓮はきれいだなぁ〜。心が洗われます。

 お昼過ぎには帰ってお盆の水塔婆書きをするつもりでしたが、塔婆は今日の午後にしか配達されないとか。午後といってもどうせ夕方だろう、急いで帰る必要もないと思うと、蓮や睡蓮、そして‘お姉さま’たちとの時間をゆったり楽しめました。

 琵琶湖大橋を渡ったところにある道の駅のテラスで、持参したふたばの豆餅を食べていると、引いては寄せる琵琶湖のさざ波の音が聞こえてきました。お天気は回復して、青空も広がって来ています。本当にゆったりした時間でした。


 トマトジュースを買い込んで、自坊に帰りましたが、塔婆は明日の午後になるとか。・・・ よーくそんなことで商売をしていると思います。競争がないからでしょう。
 ちょうど西多摩の業者から、申し込んでいた塔婆の見本が郵送されて来ていました。品質も悪くないので、秋のお彼岸からはこの業者の製品を使ってみようと思います。

 たまりかねた住職が隣寺から水塔婆を借りてきました。夜は再び塔婆書き。

 あー、きれいだったなぁ、蓮の花・・・。

〜 これを横に何枚も並べたような広大な蓮田が広がっています 〜

2006年7月19日(水)  No.1067

雨にも負けて、さくらにも負ける
 今日も雨。月参りに出かける時は雨も上がり、レーダーの雨雲を見てもしばらくは降りそうになかったのでバイクで出かけたら、帰りはしっかり濡れました。

 帰った頃には小降りだったので、紫陽花の最後の剪定をしているうちにまた雨がきつくなり、それでも続けていたらびしょ濡れ。

 塔婆書きをしようにも、塔婆は明日の午後にしか届かず、ダメ〜。

 仕方がないので、部屋の掃除。ずいぶん前にさくらに粉砕された直筆『雨ニモマケズ』のレプリカの額を直して壁に掛けましたが、わずか10分ほどで、またもやさくらの一撃を食らってバラバラ。
 さくらは、ここに壁に何かがぶら下がっているのが気に入らないようなので、もう諦めることにしました。


 そうこうするうちに、名古屋のNTTの料金係から、「馬郡純照さまですか?」と電話。「いいえ、違います」と答えたものの、似た名前なので「どういうご用件ですか?」と聞いてみましたが、用件を言いません。それどころか、いきなり「携帯電話の番号を教えてください」とか、本人確認のためとも思えない質問の繰り返し、5回ほど「どういうご用件ですか?」と聞いて、やっと「料金が未払いになっております件で」と白状しました。

 ひょっとしたら、春に名古屋に転居した甥の電話料金のことかと思い、「○◇△*のことですか?」と聞いたら、そうだとの返事。4月から料金が支払われていないとのこと。
 電話を引くときに、ボクがネットで手続きをしたので、ボクに連絡が来たのでしょう。

 この甥は、とても独自の考え方で、先日も自分の車の重量税を「最近車に乗っていないから」と支払わず、督促されました。
 ひょっとしたら、今度も「電話は掛けていないから」と、料金を払っていないのかも。

 「馬郡純照」なる人物について、NTTに尋ねても「わからない」の一点張り。いつもながらの対応です。この会社にいい印象を持ったためしがありません。

 甥に連絡を取って尋ねたところ、結局、請求書の名前が「馬郡純照」になっていたので、前の住民かと思い開封せずに捨てたのだとか。
 甥が「電話代を支払わんと、電話を止められても、ネットはできるそうやで。支払んでええやろか?」と言うので、「払っておけ!!」と指導しました。


 またそうこうしているうちに、ホームページを置いているレンタルサーバーの空きスペースがわずかになっていることが判明。

 結局、新たにもっと大きいスペースを借りて、今は2つのサーバーに分割しているファイルをまとめるのが一番効率的なので、そうすることにしました。
 でも、ドメインの移転やプログラムの修正など、しなければいけないことがいっぱい! 期限は8月初旬。

 お盆の準備、ホームページの移転、雨、これでは北アルプスは遙かに遠い。せめて白山、最悪、比良でテント泊か・・・ガクッ。

〜 さくらに粉砕されてぶら下がる額 〜
2006年7月18日(火)  No.1066

雨の巡行、我関せず
 今日は外回りも法事もなく、少し強い雨が朝から降り続いて墓参の人もほとんどなし。閑散とした祝日でした。

 ボクも自坊の門から一歩も外へも出ずに、ひたすらお盆の塔婆書き。


 時おり横殴りに降ることもある雨の中、祇園祭の山鉾巡行の様子が地元TVで生中継されていました。

 都大路ではこんなに賑やかな祭礼が行われているのだなぁと思いつつ、窓から見下ろす市内の景色にはその気配すら感じられません。駅伝やマラソンなら、ヘリが飛ぶのに。

 夕食の頃には塔婆が在庫切れ。塔婆業者に注文して1週間以上経つのに、まだ持ってきてくれません。お寺相手の業者は、衣屋さんにしても、仏具屋さんにしてもこんな調子です。やむなく作業は中止。

 お蔭で夜はゆっくり過ごすことができました。

〜 蓮の花弁の雨粒 〜
2006年7月17日(月)  No.1065

ビデオ鑑賞
 お盆の準備をしながら、『漢詩紀行』のビデオを、今日までに11巻見ました。

 テレビの画面を見ずに、BGMのように聞いていたに等しいので、内容はほとんど頭に入っていませんが、一番印象に残っているのは、彼らの多くが辿った人生がいかに定まらないものだったということでした。

 詩人といっても、世の中と関係なしに詩を詠じているのではなく、ほとんどはエリート官僚を目指して、3年に1度の、競争率数千倍という科挙を受験。パスして採用されても、左遷をされたり、場合によっては殺されたり。政争や謀略に巻き込まれる者、皇帝に進言して疎まれて薬殺される者、そんな生活が嫌になって田舎に隠遁する者など、安定した人生を過ごした詩人はあまりいないような気がします。

 そんな人生の喜怒哀楽、自然や人々の暮らしを、わずかあれだけの文字で表現した漢詩は、やはりすばらしいなぁと、改めて思いました。

 それにしても、中国は広いし、歴史もあるし、いろいろな民族が入り乱れていますし。

 安保理で日本が何を言おうが、中国は「我々の文化が流れ着いた東の小さな島国が何を騒いでいるのだ」と思っているような気がしてきます。

 ビデオ、もう一度ちゃんとメモなどを用意して見ないと、なーんも頭に入りません。

〜 邪魔をするさくら 〜
2006年7月16日(日)  No.1064

異業種交流
 午後からずっと雷が近付いたり遠のいたりしながら、夕立が時折降る天気。今日は、祇園祭の宵々山。出かける人は、この天気と人いきれの蒸し暑さでさぞかし大変でしょう。

 夜、6月の「メダカの学校」で講師をお願いした「出町ホタルの会」の懇親会に参加させていただきました。

 といっても、ホタルの会の方は先日お越しいただいた6名の方。出町でお店をしておられる方、サラリーマンをしつつ、出町あたりの鴨川にホタルが飛ぶ姿にロマンを感じて参加されている方など職業もいろいろで、そこへボクが寄せていただいた形。また、‘異業種’が加わったようなものです。

 ホタルの話はもちろん、京都の食住文化、教育、子供の遊びなどなど、‘おっさん’たちの話は縦横無尽。5時間ほどしゃべり続けました。

 窓の外は、バケツをひっくり返したような雨に雷鳴。ちょっと小降りになったところで、「さぁ、雨もやんできたし、帰りましょうか」と解散しました。

 利害や職業、年令などを超えて、実にざっくばらんに話し合える貴重な会でした。お声を掛けていただき、とても嬉しかったです。

 ボクも、これで「ホタルの会」のメンバーになったのかな?

〜 気が早すぎる萩 〜
2006年7月15日(土)  No.1063

夢パワー
 ゲリラ雨の急襲を恐れつつ、月参り。

 移動の間のカーラジオで、中3の時に脳梗塞で半身不随になった野球少年が、夏の甲子園の地区大会でマウンドに立ったという話が紹介されていました。


 中3の時、軟式野球の地区大会で130キロのストレートを武器に、エースとしてチームを引っ張り、優勝に導いたその少年は、その決勝の3日後に脳梗塞で倒れ、その後遺症で左半身が麻痺してしまいます。

 推薦で高校に入学、野球部に入ったものの、ランニング練習も歩いて仲間についていくが、頻繁に転んだといいます。その後、監督の尽力もあって機能回復訓練に努め、130キロの速球を投げられるまでに回復。

 3年生になった最後の大会にあたって、彼はチームメートの支持を受けてエースナンバーの「1」を付け、「1イニング限定。ランナーが出たら交代」という条件で先発。7球目でファーボールとなり、降板。


 この時期によくあるお涙頂戴話かと思っていましたが、そうではありませんでした。

 話を聞いていて、本当に野球が好きで、野球をやりたいという少年が、それを実現するために自然体で溌剌として臨み、監督やチームメートも彼を支えつつ、大きな示唆と勇気を彼から受けていたということが想像できました。

 悲壮感漂う話は聞いていても辛いですが、この少年の話からは、彼の笑顔が浮かんできました。きっと、彼の持つ天性のものがそうさせているのでしょう。

 ちょうど、「ガンになっても諦めずに頑張れるか?」という話を檀家さんとしていた後なので、余計に心に染みてきました。

 「いただいた生命を最後まで精一杯全うしなければいけない」などということを我々僧侶はよく法話の中で話します。自分ができるかどうかということは差し置いて・・・。

 先に何も楽しみがないのに、「いただいた生命だからそれをフルに活用しよう」などというのは、ただ教条を掲げているだけに過ぎませんし、実現することは難いでしょう。

 意志の力、夢を持つ大切さを実感します。問題は、それをどうして作るか、持つかですね。みんながみんな優等生ではありませんから。

〜 器量イマイチの白クロネコ 〜
2006年7月14日(金)  No.1062

国破れて山河あり
 オークションでちょっと勘違いして高い金額を入れて落札した『漢詩紀行』のビデオが、今日届きました。

 ずっと以前から欲しくて何度か入札したものの、高値を付ける人がいて入手できなかったのですが、今度は間違ったお蔭で落札しました。

 19巻セットで、専用箱に入っているそのビデオを見て、満悦です。

 さっそく第1巻の李白から観賞。リラックスして寝ころんで見ていたら、二胡の心地よい音色についうとうとしてしまい、気がついたら最初に巻き戻されていました。

 もう一度と思い見直し、次は杜甫。途中で電話がかかってきたりして、結局3回見ました。

 今までの中国旅行の折に訪れたことのある場所も数か所出てきて、とても懐かしい思いがします。

 漢詩の、リズミカルで韻を踏んだ上の簡潔さと、それを聞いて広がる世界、心境に、「買ってよかったなぁ・・・」と思いました。

 昨日は、安売りのコーナーに混じっていた高いパジャマを買って後悔しましたが、今日の買い物は大正解です。

 すり切れる前にDVDにダビングしないと・・・DVDを買わないと。

〜 『漢詩紀行』19巻 〜
2006年7月13日(木)  No.1061

お盆準備に思う
 お盆の案内状や寺報の印刷、発送作業。檀家名簿の住所変更などを確認して、棚経に回る日時などを入れていくと、「あー、このお家も絶えてしまったなぁ」というお檀家が年々増えている気がします。

 娘さんひとりで「家」を継ぐ人がおられないところもあれば、遠縁の人しかおられない家など様々ですが、その傾向はますます進んでいくことは確かです。

 自分の代でお墓を守れなくなるので、今のうちに合祀にしておきたいと希望される方も増えています。

 葬儀・埋葬に大きな変化の兆しを感じます。


 紫陽花の剪定をするついで切った枝の挿し芽していましたが、置く場所がなくなって来たので、今日でお仕舞い。合計して5〜6種、170ほどの挿し芽をしました。

 本堂の職員さんは、「ここにズラッと植えましょうや!」と簡単に言うけど、咲くまで大きくするのは大変なんですよぉ。場所もいるし、その間に盗られもするし。

 四季折々、いろいろな花が咲いている寺にしたいなぁと思っていますが、ボクが生きているうちにどこまでできるかな。

〜 紫陽花の挿し芽 〜
2006年7月12日(水)  No.1060

蜂の一刺
 紫陽花の剪定ついでにシダを刈っていたら、手にチクッと刺すような痛みを感じました。イラガに刺されたような痛みですが、シダにイラガは付きません。

 「ひょっとして・・・」とシダの葉を叩いてみたら、10匹ほどの蜂が一斉に飛び回りました。

 「やられたぁ・・・・」 蜂に刺されるのは久しぶりです。

 刺されたところを口で吸いながら家に帰って、常備してある毒虫の毒を吸い出す器具を使って、吸引。本当に吸い出せているのかなぁ・・・。後は氷で冷やして、OK!

 処置が早かったのか、痛みはしますが、腫れませんでした。


 インド菩提樹の苗を無料配布している団体から、菩提樹の苗が届きました。

 「シャカの木」と並べてみると、まったく同じ。やはり、「シャカの木」はインド菩提樹でした。

 育てるのは大変そうですが、1本も2本も同じ。大きく育てて、この木の下で瞑想しよう!

〜 左が「シャカの木」、右がインド菩提樹 〜
2006年7月11日(火)  No.1059

紫陽花の剪定をして責められる
 紫陽花の剪定をしていると、通りがかりの人がいろいろ話しかけてこられます。

 「切ってしまわれるのですか・・・」 こう声をかけて来られる方がほとんど。

 「来年の花のためには、早く切らないとダメなのですよ。もう花も色あせてきましたし」などと説明しますが、「せっかくの花を切っちゃうの!」と責められている感じです。

 「いただけますか!」と駆け寄って来られる方もおられました。スケッチをするのに欲しいとのことでした。

 「もう終わりかけですが、いいですか? こっちの八重はまだ綺麗ですが?」と尋ねると、初心者なので、八重は難しいから要らないとのこと。3種類ほど差し上げました。

 観光タクシーを待たせて、「植木屋さん!」と声を掛けてこられる方もおられました。娘さんたちは本堂にお参りに行かれたのだけれど、自分は足が痛いので石段が登れないとか。

 紫陽花を挿し木で増やしたいけれど何度やってもダメだった言われるので、「紫陽花の挿し木は簡単ですよ。こことここで切って、葉を半分ほどにして、挿してください。よく切れるカッターなどで切らないとダメですよ。切り口には発根促進剤を付けたほうがいいですよ」と教え、また3種類ほどさしあげましたが・・・ご旅行中じゃないの?

 戻ってこられて娘さんたちから何か言われておられる感じでした。あげちゃダメだったかな?

 あと10数株剪定しなければいけませんが、また何か‘ドラマ’が生まれるかも知れません。

〜 ここはまだ手つかず 〜
2006年7月10日(月)  No.1058

迎盆準備を阻まれる
 午前中の納骨法要を終え、あまりの蒸し暑さに午後から外の作業をする気になれず、少しエアコンを効かせて、室内でお盆の準備をしました。

 寺報の作成、棚業のスケジュール作り、そして今日からは水塔婆書きを始めました。例年より、かなり遅れてスタートです。

 筆を持って水塔婆を書いていると、さくらが必ずやってきます。筆が動いているのが面白いのか、噛もうとしたり、前足でちょっかいを出したりします。こちらもたまりかねて、叱ったり、部屋から追い出したり。でも、さくらは全然堪えた感じではありません。

 塔婆の字は、ボクの心が定まってないことを表しているかのようにバラバラ。これではいけません。

 これからは、時間があれば水塔婆書き。7月中はそれに費やしてしまいそうです。

 さて、さくら対策をどうするか・・・。

〜 くたびれて休憩中のさくら 〜
2006年7月9日(日)  No.1057

合歓の木の花
 お参りに宇治方面に行きました。宇治川沿いには、合歓の木の花があちこちに咲いていて、川を背景にしたその景色がなんともいえません。

 伺ったお家の庭にも合歓の木があり、木の下には散った花がたくさん落ちていました。

 少し離れて見ると、緑の葉が繁った上に、赤紫の花が層を成したように咲いています。5センチほどの花軸が、葉の上に花を浮き上がらせて見せてくれているのです。
 こんなにまじまじと合歓の花を見たことがなかったので、その光景はとても新鮮でした。

 貝原益軒は、合歓の木のことを、「この木を植えると人の怒りを除き、若葉を食べると五臓を安じ、気をやわらげる」と書いているそうです。薬効もあるようですが、やわらかそうで、白から赤紫へのグラデュエーションの美しい花を見ているだけでも、気持がやすまりそうな気がします。

 伺ったお家の方のお気持ちが、やすまりますように・・・。


   昼は咲き 夜は恋ひ寝る合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ   紀女郎

(昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝るという合歓の花を私だけに見させないで。ほら、君もここに来て見なさいな。『万葉集』)

〜 落ちていた合歓の木の花 〜
2006年7月8日(土)  No.1056

今日もまた更新日、来る
 今日は「今日の散歩道」の更新日。

 晴れでもなく雨でもなく、ハッとするような花が咲いているわけでもなく、人もあまり通らない。イベントもないし、なーんにも目新しいことはない。

 そんな、ないないずくめの境内に、写真を撮りに出かけること4度。何とか更新できました。


 本堂の前で、浴衣の女性のビデオ撮りをしている人たちがいました。呉服屋さんのイメージビデオ?
 境内で商用目的の撮影をする場合は申請して貰うことにしているので、「撮影許可は貰っておられますか?」と尋ねたら、「そんなものいるの?」という顔をされました。

 許可無しの撮影はできないと説明すると、ボクの風体をじっと見て、「プロの方ですか?」と質問されました。

 チューリップ帽をかぶって、ウエストポーチに蚊取り線香をくくりつけ、398円で買った雪駄を履いて三脚持っているこの格好のどこを見てそんな言葉が出てくるのでしょう。

 「いえ、寺のものです」と言うと、まったく予想してなかったというようなリアクションをして、おまけに慌てて撤収のあまり、白砂の上にビデオカメラを落としてしまわれました。

 あ〜あ〜、気の毒。大丈夫かなぁ・・・ボクを恨まれても困るよぉー。


 寺報の編集、棚業の案内、水塔婆書き、お盆の準備を早くしないとと、最近、すごく気が急いてきています。

 でも、今日は更新だけで、精一杯でした。

〜 赤門脇に咲いていた藪ミョウガの花 〜
2006年7月7日(金)  No.1055

あれまぁー インド菩提樹とは・・・
 1週間ほど前、園芸店で「シャカの木」という名札が付いていた20センチほどの木を、「聞いたことのない名前やなぁ。葉っぱはインド菩提樹に似ているけど。名前がいいので買っちゃおう。ネットで調べたら、どんな木かわかるし」と、衝動買いしました。

 それから、ほぼ毎日、この木のことを調べようと思いつつ忘れていましたが、今日、その木の横で紫陽花の挿し木作業をしていて、「今日こそ調べよう」と、忘れず実行しました。

 「シャカの木」「シャカノキ」「シャカノ木」「シャカ 木」「シャカキ」といろいろ検索語を替えて調べましたが、それらしいものはヒットしません。

 ヒットしたのは予想もしていなかった「榊」。榊や姫榊(ヒサカキ) のことを、「釈迦木(シャカキ)」「シャシャキ」「ビシャコ」と呼ぶ地方もあるということ。神さんに釈迦木をお供えするのですね・・・。

 それは一つ勉強になったのですが、「シャカの木」については何も解決していないので、買ってきた園芸店に電話をしてみましたが、定休日。もうぉ!!

 「待てよ・・・ ひょっとしたら、買ったときの第一印象通り、本当に‘インド菩提樹’じゃないのかなぁ」と、「インド菩提樹」で検索して、表示されたその写真を見たら、葉はまるっきり同じ。幹の感じも同じように見えます。

 「やっぱり! ‘菩提樹’と名札に書いたのでは‘中国菩提樹’と間違われるので、‘シャカの木’としたのかなぁ? そんないい加減な名前のつけ方では困るなぁ」とブツブツ文句を言いつつ、心配なのはインド菩提樹が日本の路地で育つかどうか。

 以前、黒谷の本堂前で育てておられたことがありましたが、冬はビニールで覆っておられたのに、枯れてしまったようでした。

 調べてみると、インド菩提樹(天竺菩提樹)は降霜のないところなら屋外でも生育が可能とのこと。京都では年数回は霜が降りるので、ちょっと厳しいかも知れません。
 インド菩提樹の苗を無料配布している団体があり、そこで育て方の情報が得られそうなので、少し安堵しました。

 大変なものを買ってしまいました。欲しかった木なので、偶然とはいえ入手できたことは嬉しいのですが、ちょっと大変そうです。

〜 インド菩提樹の苗 〜
2006年7月6日(木)  No.1054

ピロリ発見せり!
 先週した胃カメラの結果を聞きに行った結果、なんと、ピロリ菌発見!

 50歳以上の日本人の70〜80%がピロリ菌に感染しているそうですから、別に珍しいことでもありませんが、胃カメラで見た胃の内壁がきれいだったので、「これはいないだろうなぁー」などと勝手に思っていたので、ちょっとビックリ。

 ドクターに、「除菌をしましょう」と、某除菌・消臭剤のCMのように言われ、除菌用にセットされた1週間分の薬を貰いました。

 菌を持っていても症状に出が人は2割程度。ボクも、食欲がないとか、普段から胃が悪いという自覚症状は何もありません。除菌をすると太る人もあるということですが、それは困るなぁ・・・。


 トマト酢効果はバッチリです! よく眠れます。

 安眠を妨害するのは、さくらのみ。夕べも、枕元へスーパーボールを持ってきて弾ませたり、階段から落としてみたりしてくれました。

 猫って、昼夜逆転の典型です。

〜 蓮の花びらの水滴 〜
2006年7月5日(水)  No.1053

植木屋から電気屋へ
 やはり、かかってきました。「すまんけど、見てくれんか?」という電話が朝8時前に。午後3時以降が都合がいいとのことなので、それまでは植木屋仕事。


 朝一番に、職員に約束していた正面参道の除草剤撒き。背負いのエンジン式噴霧器で薬散したのですが、ポリ製の薬剤タンクが劣化のためひび割れていて、そこから薬剤がチョロチョロ、チョロチョロ、かなり漏れてきます。それが腰や足にかかるので、腰にゴミ袋を巻いての作業。ケッタイな格好です。

 終わって、即刻シャワーをして着替え、農機具屋さんに電話して、薬剤タンクの交換を依頼したら、「ものすごく高いですわ。2万5千円もかかります」とのこと。10年以上前の機械だし、新品の半額ほどかかるので、やめたほうがいいというアドバイスでした。また、買わなければいけないものが増えました。

 昨日に途中になった、手製千歯扱風ガーデンシュレッダーでの、剪定枝細断作業は完了! 隣の塔頭に来ていた植木屋さんが、変な目で見ていました。欲しいと思っているのか?


 さて、某寺塔頭のパソコンサポート。行って状態を調べてみると、かなりの被害でした。
 プロバイダーからレンタルしているモデムは、1時間ほどサポートセンターの指示で設定・初期化などの作業をした末、ようやく「不具合が生じているようです。交換させていただきます」。代替機が来るまでに、3〜1週間もかかるそうです。それまで、ネットは使えても、IP電話が使えません。

 デスクトップPCのLANボードは、新しいものを買ってきて交換。ハブ兼用のアクセスポイントは2台が動作不良。モデムを交換した後でも動かなかったら、これも買い換えです。

 雷は30メートルほど離れた他の塔頭に落ちたそうで、そこは火災報知器の基盤などが焦げたそうです。それから比べると、まだマシだったと思わないと仕方がありません。

 また来週、引き続いてサポートです。

〜 下野(しもつけ)の蕾 〜
2006年7月4日(火)  No.1052

千歯扱風ガーデンシュレッダー
 山となっている剪定して切り落とした梅の枝を、早く整理しないとと思いつつ、時間がなかったり、天気が悪かったり。

 今日は昼前から時間が出来たので、それに取りかかることにしました。

 燃やすと空気を汚すことにもなるので、できるだけしたくはありません。かといって、細かく裁断するのは相当手間がかかります。鋏を使いすぎて、手が痛くなることも必至。

 先日来、「ガーデンシュレッダー」なるものをネットで調べているのですが、どうもチマチマした感じで、能率は悪そう。3pほどの枝までしかチップにできなかったり、粉砕するものを入れる口がオモチャのように小さかったりと、買う決心ができません。

 そんなことを言っていたらまた遅くなってしまうので、奥の手を考えました。
 刈り込みに使うヘッジトリマー(植木用のバリカン)を脚立に縛り付け、千歯扱(せんばこき)を使って籾を取るようなイメージで(やったことはありませんが…)、細い枝を細かく切ろうというアイデア。

 脚立にヘッジトリマーを縛り付けて・・・ スイッチを入れて・・・ 枝を差しだす・・・ ガァーバリバリバリ。あー、なかなか軽快! 直径1pぐらいの枝までしか細かくできませんが、鋏が並んでいるようなものなので、細い枝はスイスイ切れていきます。太い枝はまとめて重ね、腐っていくのを待つこととします。

 その時のボクは、「こういうことを考えさせたら、ボクは天才やなぁ〜」と、したり顔をしていたに違いありません。

 時おり通りがかる人が、不思議な顔をして見て通り過ぎて行かれました。

 剪定した枝はどんどん片付いていったのですが、遠くから雷鳴が聞こえると思っていたら、空が真っ黒になり、まるで夕方のように暗くなりました。限界と思える時まで作業を続け、ヘッジトリマーをくくりつけたままの脚立を片付けたと思ったら、大粒の雨が落ちてきました。

 雨は1時間ほどでほとんど止みましたが、枝なども濡れているので作業はできません。

 お盆に出すお寺の機関誌作りなどをしていたら、夕方、某寺の住職より電話。雷で寺の電話が壊れ、また自分たちの住む隠居所の電話もネットも動かなくなったとか。北区のほうは雷が大暴れしたようでした。
 とりあえずの対処法を言いましたが、きっとまた明日にでも、「やっぱりあかんわ。すまんけど、見てくれんか?」と電話がかかってくるでしょう。

〜 手製ガーデンシュレッダー 〜
2006年7月3日(月)  No.1051

猫またぎ
 今日は琵琶湖畔までご葬儀。往路はどしゃ降りの雨。フロントガラスを叩く雨音がうるさくて、カーラジオのボリュームを上げなければならないほどでした。

 「今日は帰りにマタタビを取るぞ!」と、国道沿いのマタタビに目星を付けながら走りましたが、なかなか取りやすそうな場所が少なく、交通量が多くて車を止めにくそう。帰りは、雨が上がってくれているといいのですが・・・。

 晴れたり、曇ったり、どしゃ降りになった、小雨になったりを繰り返しながら、5時過ぎ帰路につく頃は小雨。161号線バイパスは、3人が亡くなる事故があって閉鎖。一般道はかなり渋滞していました。

 小雨の中、目星を付けていたあたりに車を止め、垂れ下がってきていたマタタビ2枝をガードレール越しにGet! 「さくらはどんなに喜ぶだろう・・・」とワクワクしながら帰りました。

 帰って、出迎えてくれたさくらに、早速その枝を差しだしました。が、さくらはクンクンと鼻を動かしただけで、知らんぷり。顔の前で揺すってみたり、先回りして顔に枝に当たるように差し出してみましたが、無反応。

 「生ではダメなのかなぁ? ちょっとレンジでチンして、乾かしてみよう」と、レンジの中が蒸気で見えなくなるほど加熱しました。葉はチリチリ。熱くて持ちきれなくなってしまった茎が冷めるのを待ち、再度、さくらの鼻っ面へ持っていきましたが、またもや知らんぷり。
 何度か繰り返しているうちに、ボクの執拗さに嫌気がさしたのか、2階のボクの部屋に逃げて行ってしまいました。

 ・・・・ いろいろ下調べをして、小雨の中を足袋を汚しながら取ってきてあげたマタタビなのに・・・。

 こうなったら、こっちも意地です。歩いている前に放ったり、ゴロンと寝ころんでいる横に置いたり、2時間ほどいろいろ試してみました。でも、さくらは遠巻きにして通ったり、臭いを嗅いで前足で埋める仕草をするばかり。終いに、ボクがピクリとでも動いたら、さっと逃げるようになってしまいました。

 すっかり、マタタビがトラウマになってしまったようです。これぞまさしく‘猫またぎ’。

 さくらが喜ぶ様を見ながらのんびりしようと思っていたボクの目論見はすっかりはずれ、お互いに疲れただけの夜の一時となりました。

〜 マタタビを見て見ぬ振りをするさくら 〜
2006年7月2日(日)  No.1050

マタタビ
 メダカの学校が終わり、参加してくださった数人の方とワイワイと楽しく談笑。そこへ、東京から近くに来たついでに寄ってくださった真言宗智山派の友人が加わり、ますます賑やかな一時を過ごしました。


 檀家の夫人から、ご実家のお母様の葬儀をして欲しいという依頼を受け、琵琶湖大橋の近くまで通夜を勤めに行きました。

 八瀬、大原を抜けて、途中越から琵琶湖岸へ通じる道すがら、ネムノキの花などが咲く中に、葉の半分が白くなった木を時折見かけました。ちょうど、半夏生を木にしたような感じです。

 帰ってから調べてみると、マタタビ(木天蓼)でした。
 マタタビといえば、ボクの中では深山に生えているような印象だったのですが、こんな身近にあったのですね。

 マタタビの葉は、芽だしの頃は緑で、その後に白い斑紋ができ、また再び緑色になるのだそうです。

 猫がマタタビを好きなのはよく知られていますが、それは想像を超えるほど。爪研ぎグッズなどにマタタビ・パウダーが付いていたりして、さくらにその匂いを嗅がせると、舐めたり、頭や頭をこすり付けたり、体をくねらせたり転がったりしながら身もだえます。いくら制しても止まりません。

 さらに調べてみると、マタタビの実だけではなく、葉や茎でも、猫を引きつける効果はあるとか。
 これはぜひとも、一枝とってきて試してみる必要があります。

 へぇー、あれはマタタビだったのかぁ・・・。

 今日から1年の後半戦。マタタビの実を食べて元気を出し、後半に向かって「また旅」をするってか?

〜 マタタビの葉 〜
2006年7月1日(土)  No.1049

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