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2005年3月の日記

春のイベント
 毎春、北陸に足を向けるたびにする“イベント”、土筆摘み。

 今年もいつも摘んでいた場所に行ったら、そこには新しい家が建ち、すっかり様変わりしていました。
 都市近郊の田園風景は、毎年来るたびにどんどん変わっていくのを実感します。

 「今年はダメかなぁ」と思っていたら、越前海岸に向かう山中の休耕田に、土筆の姿を見つけました。

 「あっ、土筆だぁ!」と車を急停車させ、Uターンしてその場所に戻り、ひたすら土筆狩り。

 通りがかった地元の人たちは、「都会ものが何しとるだぁ?」と思っておられたでしょう。

 収穫適期を少し過ぎてはいましたが、土筆ご飯にするには問題ありません。

 採れども採れども、ずっと向こうまで土筆だらけの光景に後ろ髪をひかれながら、日が傾いた海岸道路を京都に向かいました。

 無事に定例のイベントを終え、これでボクの中にもいよいよ春が訪れる気がします。
2005年3月31日(木)  No.587

鉛色の空
 プライベートな用事で福井へ行きました。

 京都からわずか2時間ほどのところですが、 北陸へ向かう峠にはまだまだ雪が残り、何だか別世界のような気もしました。

 空は、もうすぐ4月だというのにまだ鉛色。単にお天気が悪いだけでもなさそうです。

 京都で、お風呂屋さんをしている人、墓地の管理人をしている人には、石川県の人が多いと聞いたことがあります。
 北陸の人は、鉛色の空の下でじっと冬の間を我慢しているから、忍耐深いのでしょうか?

 ボクも北陸で育てばよかったのかも知れません。


 風呂上がりに飲もうと思ってコンビニで買った地酒と酎ハイが、車のハッチバックを開けた途端に袋ごと地面に落ちました。

 何だか酒臭いなぁと思ったら・・・地酒の瓶は割れ、酎ハイの缶も音をたてていました。地酒の瓶の欠片が酎ハイのアルミ缶に刺さったのでした。

 あんまりな結末・・・ショックで、ビール大瓶1本呑んで、ふて寝しました。

〜 高台より敦賀湾を望む 〜
2005年3月30日(水)  No.586

古紙回収
 明日は地域の婦人会の月1回の古紙回収日なので、要らなくなった書類や本、新聞などを取りまとめました。

 今年度も今日を入れてあと3日。こういう時でないと、書類などはなかなか整理できません。

 会議の議事録などもデジタル化してペーパーレスとなったので、以前に比べて相当減りました。それでも結構な量になります。

 裏の白い紙はプリンタの試し刷りやメモ用紙にするために、ホッチキスなどを外し、白い面をそろえて、まとめていきます。
 前は、B4、B5、A4とバラバラでしたが、最近はほとんどA4サイズになり、メモ用に裁断する時にもやりやすくなりました。

 最近はこの紙がたまりすぎて、ダンボール1箱以上になっています。

 一応、雑誌やカタログなどダンボールや新聞紙などは分けてくくりましたが、、コート紙にカラー印刷したものなどは再生にかなりの手間がかかりそう。

 それにしても重い!

 明日の朝、これを一輪車に載せて総門まで運ばなければなりません。4往復ぐらいはしないといけないかも・・・車で運んじゃおうっと。

〜 古紙と愛車 〜
2005年3月29日(火)  No.585

神戸はいいなぁ
 プライベートな用事で神戸に行きました。

 運送業の人の「神戸の人は親切ですよ。震災を経験していますから」という言葉に、いろいろな困難を協力し合って、助け合って克服してきたという自負を感じました。

 煉瓦造りの教会や洋館、キラキラしてまぶしいばかりの繁華街、ガード下の商店街、中華街、露地にひっそりあるジャズ喫茶、海そして山・・・神戸は京都とはまったく違う雰囲気を持った町です。

 みなさんはわざわざ京都に来られますが、ボクは京都巡りをするぐらいなら、近畿なら神戸や奈良に行きたい気がします。大阪は行きたいとは思いません。

 これって、「京都にいるくせに、贅沢!」と言われるのでしょうか。
2005年3月28日(月)  No.584

菜の花もどきといかなご
 収穫忘れの菜っ葉に花が咲きそうになってきたので、摘んで一炒めしました。

 今、スーパなどでは「花菜」というものが売っています。寒咲き菜の花の蕾で、漬物などにも加工されています。
 でも、どうもボクのイメージする味と違うのです。

 花菜は茎も太くて花も大きいのですが、春に咲く普通の菜の花は、もっと茎が細く、花数はもっと少ないのです。
 ボクには、普通の菜の花のほうが味がよく、苦味もほどほどにあって、花菜とは比べものにならない気がします。

 以前はうちの畑でも菜の花を作っていたのですが、最近は買ってきた花菜ばっかり。今日食べたのも菜の花とは違うのですが、花菜よりは美味しいかな・・・。


 関西で、春を感じる食べ物といえば、いかなごの釘煮を忘れるわけにはいきません。

 以前、愛媛出身の脚本家 早坂暁さんに講演をお願いした時、瀬戸内に面した人がいかにいかなごを愛しておられるかを、しみじみ感じさせられたことがありました。
 「いかなごの釘煮」は、関西では俳句の季語にもなるほど定番となっています。

 スズキ目イカナゴ科の魚ですが、ある旅人が 「この魚は、何という名前ですか?」と尋ねたのに対し、 現地の人が「何とおっしゃいました?」と方言で聞き直したのを、旅人は名前だと思ったとか。「ナンジャモンジャ」と同じような逸話です。

 保存ができないため、釜揚げにするか天日干しにするかしかなかったのですが、醤油・砂糖・生姜を使って時雨煮にする方法がつい70年ほど前に考えられ、出来上がりが錆びた釘のようなところから「釘煮」と命名されたのだそうです。

 それほどの歴史しかないのに、関西ではずいぶん定着し、毎春「釘煮をつくりましたので」と神戸あたりの方から頂戴するのが常となっています。

 菜っ葉の花の炒め物と釘煮、それに燗酒さえあれば、あとは何にもなくても春を満喫できる、心豊かな夕餉でした。

〜 菜の花もどきの炒め物といかなごの釘煮 〜
2005年3月27日(日)  No.583

干し芋パイ
 去年の秋にたくさんいただいた干し芋。冷凍保存しながら楽しみにチビリチビリいただいていましたが、先日、「そうだ! これでパイを作ってみよう!」とひらめきました。

 パイなどいまだかつて作ったことはありませんが、冷凍の生地があることは、焼きたてのパイを檀家宅で頂戴した時にリサーチ済み。

 早速買い求め、今日、作ってみました。

 冷凍保存してある干し芋は、そのままではかなり堅いですし、パイにするには甘みが足りない気がしました。

 そこで、砂糖を加え、味にバリエーションを付けるために干したブルーベリーも入れて、しばらくて煮込みました。シナモンがあったらなぁ・・・。

 試作段階なので、まずはパイ生地を1枚を使って、干し芋とブルーベリーを挟んで二つに折って合わせ、卵黄を塗って、いざオーブンに!

 オーブンで焼くこと25分程。「へぇ〜、こんなにうまく仕上がるのかぁ」と思うほど、こんがり焼きあがりました。

 シナモンがなかったのを飲み物で補おうと、FAUCHONの紅茶を入れ、さぁ試食。

 うん! 初めてで、勘だけで作ったにしてはうまくできています。

 改善点は、干し芋をもう少し長く煮込んで柔らかくすること、甘みを増すこと、シナモンを入れることでしょうか。

 こんなに簡単にパイができるのなら、いろいろなものを中に入れてみたいです。
 ひょっとして、才能があるのかも知れません。


 先日、苦労して無線LANをセットアップした古いノートパソコンが逝きました。“ Operating System not found ” ハードディスクが死んでしまいました。

 使ったのはわずか5回程度。今までにハードディスクを換装したしたりしましたが、全体的に古すぎて、もう限界です。

 残念っ!

〜 まずまずの出来の「干し芋パイ」 〜
2005年3月26日(土)  No.582

認知症予備軍
 朝起きたら、屋根にうっすらと雪が積もっていました。こういうのを「なごり雪」というのでしょうか?

♪ 今、春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった


 今日は、何だか頭の中がボワァーっとしています。

 やろうと思っていたことをその尻から忘れたりして、それでもまたちゃんと思いだしてやっています。

 やらなければいけないことはメモに書いてあるのですが、もっと小さくてメモに書くほどでもないことを、一瞬、やっている最中に忘れてしまうのです。


 春は何かとざわざわして、気ぜわしい季節でもありますね。 

〜 「今日の散歩道」掲載選外の椿 〜
2005年3月25日(金)  No.579

ミーコがかわいい?
 朝、散歩をしていたら、ちょっと離れたところにミーコを見つけました。

 「ミーコ、ミーコ」と呼びながら近づいていくと、「ミャァー」と泣きながらこっちを見て、3メートルほどの距離で面と向かいました。

 ミーコは、餌をくれる人でも一定の距離以上には近づけさせませんが、以前は距離があってもボクのことを警戒していました。
 去年、数十匹の金魚を食べられて以来、ボクはミーコを見ると、石を取っては投げつけていましたから、警戒されても当たり前。

 それが、最近は3メートルほどまで近づいても逃げなくなったのです。2メートルでは逃げられますが。

 ボクとミーコの関係が変わってきたのかなぁと思います。きっと、クロを拾ってからでしょう。

 ボクは子供の頃から30才ぐらいになるまで、境内に捨てられた犬を何匹も飼い続けてきたこともあり、犬は嫌いではありませんでした。
 でも、猫に対しては、子供の頃に猫を抱いて犬に近づいた時に顔を引っ掻かれて以来、好意は持てませんでした。

 もうずいぶん長い間、犬を飼っていませんでしたが、わずか数日でもクロの面倒をみたことでその感覚を思い出し、あろうことか、最近はミーコでさえも少し可愛いと思えてきてしまったのです。
 それがミーコにも伝わり、ミーコのボクに対する警戒感も少し薄れたのでしょう。

 何だか複雑です。

〜 面と向かったミーコ 〜
2005年3月24日(木)  No.578

冷たい雨
 一日中雨降り。あたたかい雨ではなく、冷たい雨でした。

 檀家への月参りの帰りに、ボランティアへ行き、僧衣から服に着替えて活動。

 夕方に帰る時も、雨がよく降っていました。新芽を育てる気なら、もう少しあたたかい雨にして欲しいものです。


 昨日考え出した自宅サーバーの廃止とサーバーの統合、IP電話への変更のことに、頭の中を支配されてしまったようです。

 とにかく、複雑な手続き・作業がたくさんあるので、どこから手をつけてどう進めたらいいのか、考えるだけでうまく行くのかと不安になります。

 こういう時は頭の中で考えているだけでは余計に混乱するので、少しずつ作業を始めることにしました。

 まずは、「レンタルWEB日記」の移転準備。今日までのデーターは移し終え、テストもうまくいきました。この調子で、すべて順調にいってくれればいいのですが・・・。


 せっかく無線化した古いノートパソコンですが、どういうわけか5回に1回程度しか立ち上がらなくなってしまいました。
 せっかくここまでやったのになぁ。
2005年3月23日(水)  No.577

IP電話
 知り合いの和尚からかかってきた電話番号を見ると(PC画面でわかるようにしてあります)、見慣れない番号。「050」が頭に付いています。

 「あれっ、これIP電話じゃないの!」

 やっとメールが打てるようになったばかりの和尚が、自分でIP電話になどできるわけがないと思って聞いてみると、メールの打ち方を習った人にセットして貰ったのだとか。やっぱり。


 うちもそろそろと思いつつ、自宅サーバーを運用している関係でなかなか決心がつきませんでしたが、自宅サーバーも運用し始めて3年半。ずっと動きっぱなしですから、そろそろ機械のトラブルも案じられます。

 そもそも、大きなスペースを比較的安価で貸してくれるサーバーがなかったのでひねり出した裏技ですが、最近は500Mを貸してくれるところもできました。これを複数使えばなんとかなり、自宅サーバーを発展的に解消することも可能な環境になってきました。

 自宅サーバーのデーターを移転して、kusyami.com を移転して、今使っている光ファイバー回線を使ったIP電話にして、普通の加入電話は廃止して、もう1本の加入電話をISDNにしてFAX番号を移して・・・・あー、頭が割れそう。
2005年3月22日(火)  No.576

飛ぶ、飛ぶ!
 連休の3日目で、今日もお彼岸の墓参対応。

 今日は、土曜日に比べたて、墓参の方はやや少なめ。

 休日の最後の日はゆっくりしていたいという方が多いのか、だいたい少なくなります。

 今日は花粉がかなり飛んでいるようで、お越しになった方の数人が、「ここはすごいですね」「車を降りた途端、違う!と思いました」などとおっしゃっていました。

 「いやぁー、お宅も山に近いでしょう」と言っても、境内の花粉のほうがすごいとおっしゃる。
 「ティシューを5箱買っても、すぐになくなります」「いやぁー、うちもですよ」。
 花粉比べやティシューの早使い競争をしても、何の得にもなりませんが・・・。

 甥が、トンボの目玉のようなメガネをかけて来ました。
 「それ、何なの?」「これ花粉よけ」「へぇ〜、効くの?」「わからん」
 効果はあるかも知れませんが、滑稽さのほうが上回っていました。


 97年式の小さなノートを無線LAN化しようと思い、親機とカードの無線LANセットを買ったのが、彼岸の入りに届きました。

 古い機械を無理して動かしているせいか、メーカーのサポートに何度か電話してセットアップしてみたものの、結局「もともとがWINDOWS95のパソコンですから、無理かも知れません」と言われてしまいました。ボクも納得。

 これでは親機が無駄になると、年式の古いカードをオークションで求め、今日、墓参の方々と応対している合間に、セットアップしました。
 古いカードでさえ、すんなりとは行かなかったのですが、何時間か掛けているうちにようやく成功!! うちにも無線LANがきました!

 これで、無線LAN付きのネットワークカメラがあれば、送り火中継なんかもできるかも知れません。


 境内には、杉花粉だけではなく、無線LANの電波も飛んでますよ!
2005年3月21日(月)  No.575

彼岸中日
 彼岸のお中日。まずまずのお天気。

 今日は1年中で1番参詣者の多い日です。

 もともと吉祥院の仏間は、内仏(住居内に仏様を安置したもの)で、それほど大勢の人が入れるようには建てられていないのではないかと思います。

 経木をお書きするコーナー、護持会の会費受付コーナーなども設けられた50畳ほどの座敷は、ぎっしりの人で身動きが取れないような状態。玄関には座れない人が立ち、玄関に入れない人が外に並んでおられました。

 この状況に、経木だけ書いて貰って、法要を待たずに墓参して帰られる方もチラホラ。

 法要が終わると、半分の方は別棟の祥源坊に移動していただき、仏間前に座敷には別室に準備してあった浄斎の載った飯台がいっせいに運び込まれ、昨日から準備してあったちらし寿司とお浸し、豆腐と芹のお吸い物を召し上がっていただきます。

 お寿司は2斗1升分作ったそうですが、世話方や裏方、ご近所へ配った分を除いて、170人ほどの方に召し上がっていただいたのではないでしょうか。

 お参りになったのは150軒ほど。1軒で7〜8人来られる場合もあり、全部で何人お越しになったのかはよくわかりません。


 今日は境内も大渋滞していたようで、総門前に着いてから車を留めるのに1時間かかったという方もおられました。
 また、都大路もかなり混んでいたようで、金閣寺からバスに乗ったら2時間近くかかったとおっしゃっていた方もおられました。


 そんな中をようこそお参りいただきました。また、忙しい中をお手伝いくださった皆さん、有り難うございました。

 座布団の片づけなどを手伝ってくださった3才の坊やには、ご褒美に仏さまから頂いたバナナのお下がりをあげました。坊やもアリガト。

〜 法要直後の吉祥院 〜
2005年3月20日(日)  No.574

彼岸中日前日
 人によっては3連休の1日目。

 予想していたとおり、ひっきりなしに墓参の方が来られ、昨日は30軒だったのが、今日は50軒。東京など、遠方の方も数組お越しになりました。

 今日こそは経木塔婆書きに没頭していました。

 お顔を見てご挨拶をしても、「んーーー、あの方は何というお名前だったかなぁ」と名前が思い出せない場合もあり、檀家名簿を「あ」からずっと見ても思い出せず、それとなくお布施の名前を見たり、頼みの名前が書いてない場合はしかたなく「あのー」とお尋ねしたり。

 最近、本当に忘れっぽくなってしまいました。

 3軒、4軒と一度に来られ、1軒に数枚の経木を書いていたりすると、「あれっ、次はどこだっけ?」と思い出せなくなって、もう一度用もないのにお顔を見に行ったりします。

 仕舞いに、「ここはどこ? 私はだぁれ?」ということにならないでしょうか?


 明日のお中日には、法要の後、精進のちらし寿司+お浸し+おすましを御参拝の方に召し上がっていただきます。

 今日はその仕込みに10人以上の方がお越し下さって、朝早くから夕方近くまで、仕込みをしてくださいました。
 本当にありがとうございます。


 最近はお中日が混んで車をとめるのに一苦労したり、墓所の水を汲むのに並ばなければいけないということがあって、お中日を避けてお参りになる方が増えています。
 そのほうがゆっくり落ち着いてお参りできます。

 今年は3連休で、今日や振替休日に来られる方も多いので、その傾向が強まって、お中日に浄斉を召し上がる方も例年より少ないだろうと予測しています。

 席数を少し減らしたりして準備しましたが・・・。 お天気だからといって、墓参の方が増えるかというと、どこかに遊びに行かれるのか、かえって減ったりすることもありますから、その日になってみないとわかりません。

 さて、結果は如何に?
2005年3月19日(土)  No.573

どうもスミマセン。。。
 今日は1日晴れたり時雨れたりのお天気でした。

 「今日の散歩道」の定例更新日なのですが、平日にもかかわらず墓参の方が多く、呑気に更新作業をしているわけにはいきません。

 でも、明るい間に写真を撮っておかなくては更新ができないので、お参りの方がお墓におあげになる経木塔婆を書きながら外の様子を伺い、雨があがって日が差してきたら、僧衣から普段着にパッと着替え、スキー帽をかぶって変装して、カメラ片手に飛び出しました。

 境内をウロウロしていて、何人もの檀家の方に遭遇しそうになりました。

 汚いウインドブレーカーに毛糸のスキー帽の出で立ちでお会いするわけにもいかないので、「わぁー、あかん!」と一心に写真を撮っているふりをしたり、背を向けて立ち去ったりして、その場をしのぎました。

 たぶん、ボクの姿を見た檀家の方は、ボクを観光客かカメラおじさんと思っておられ、彼岸の最中に、副住職が変装して抜け出し、カメラ片手に徘徊しているのを見破った方はおられないでしょう。

 ただ、ご家族が本堂に行っておられる間に本堂前のベンチに座っておられた檀家のおばあちゃんには、見つかってしまったかも知れません。
 ボクの顔をジーッとのぞき込み、ボクが「ヤバイ!」と思って後ろに回り込んでも、まだ振り返って見ておられました。

 ゴメンナサイ。
 素直にご挨拶をすればよかったのですが、変な出で立ちに、我ながら気がひけたものですから。

 「よくお参りになりましたね」とお声をかけたかったおじいさんと鉢合わせしそうになったのですが、しゃがみ込んで写真を撮る振りをしてしまいました。スミマセン。

 ボクがわざわざ着替えて写真を撮りに出ると、今まで晴れていた空がにわかに曇って時雨れ始め、戻って僧衣に着替えたらまた晴れくるという繰り返しだったので、お天道様に「なんか怨みでもあるの!」と心の中で叫んでいたのですが、今これを書いていて、「あっ、バチが当たったんだぁー」と思うに至りました。

 誠にどうも、スミマセン。

〜 知らない方の前では堂々と写真を撮っていました 〜
2005年3月18日(金)  No.572

「ダメだこりゃ」
 出講を断ったはずの学校から、来年度の時間割と講師の契約書が郵送されてきました。

 すぐに学校に電話をしてみましたが、断りの連絡は聞いていないとのこと。あり得ないよぉ。

 提出書類も出さずに期限を1ヶ月半過ぎているのに、何の請求もないし、ボクのメールにも梨のつぶてのまま。断ったから連絡がないのだろうと思っていました。

 開講まであと3週間しかない今頃になって、書類が送られてきて、出講の時間もボクの希望と違う内容。

 「いったいこの学校はどうなっているのだろう・・・ダメだこりゃ」の思いをさらに強くしました。

 ボクの中ではまったく終わっている話なので、今さら引き受けるつもりはありませんが、しばらくゴタゴタしそうです。


 昨日のフィッシングメールについて、「○○銀行を偽装した電子メール詐欺が発生していますのでご注意ください」というメールが、名を語られた銀行からきました。

 事件が起きてから、すでに丸1日半以上経っています。どうして、迅速に対応しなかったのでしょう。

 ○○銀行、「ダメだこりゃ」。


 今日は一日中雨降りでした。

 この雨が大地を潤し、新芽を育てるかと思うと、「ありがとう」と言いたくなってきます。

 それに、花粉も抑えてくれますし。
2005年3月17日(木)  No.571

ホリエボン
 午前中はボランティアへ、移動に1時間かかって、午後は坂本で会議。

 どこかでお昼をと思いましたが、店に入っている余裕はないし、マクドのドライブスルーは長蛇の列。

 坂本が近づいたら、コンビニもなし。高校の寮生活時に通っていたパン屋さんで、焼きそばパンを買って、車中で急いで食べました。
 せっかくの懐かしのパンでしたが、味も素っ気もありませんでした。


 毎日、livedoorとニッポン放送・フジテレビの問題がマスコミをにぎわせています。そんなに大騒ぎする問題なのだろうかと思いますが、マスコミ絡みの問題だけに、マスコミが過剰反応しているということもあるのでしょう。

 見ていて面白いのは、フジテレビのワイドショー番組。この問題絡みのコメンテーターの発言は客観的ではなく、どうみても“お抱え”で、NHKが自分のところを擁護するのに等しいものを感じます。


 ボクも livedoor にはIDを持っています。いろいろ買収合併して livedoorになっているので、今の社名になる以前からのものです。

 今日も、“livedoorデパート”というところからメールが来ました。

      livedoorパブリッシングの新刊は、5冊SETでご予約いただいたお客
     様から抽選で、堀江社長の直筆サイン色紙をプレゼント!
      何かと話題の堀江社長ですから、プレミア物になること間違いなし!

 色紙!? 要らないって! プレミア? いやぁ〜、ウケ狙いなら欲しいけど。

      堀江社長著「堀江本。」

 ホリエモン・・・ホリエボン。これは座布団1枚! ネタ帳にメモしておこうっと。

      「堀江の本棚」 過去にlivedoorブックスで堀江社長が購入した書籍
     をピックアップ! これで、あなたも堀江貴文になれる?!

 えっ、ボクも? うれしくない・・・。

      最後にはlivedoorグッズの特集もあります。
      あなたの生活の中にlivedoorグッズを取り入れてみては!

 要らないってば! 誰か買う人がいるのかなぁ・・・。

 “livedoor社長日記”というのも見ましたが、これは読むに堪えません。

 ボクは、ふんぞり返ったフジテレビの社長は好きではないし、新しいものを切り開こうとする堀江さんの意気には共感しますが・・・。
2005年3月16日(水)  No.570

フィッシングメール
 ネットバンキングをしている大手銀行名で、次のようなメールがきました。

「この度、○○銀行のセキュリティーの向上に伴いまして、オンライン上でのご本人確認が必要となります。この手続きを怠ると今後のオンライン上での操作に支障をきたす恐れがありますので、一刻も素早いお手続きをお願いします」

 メールには、そこに記されたサイトで手続きするように書いてありました。

 でも、タイトルが[ Verify ]だけだったりと、なんだか様子が変。

 メールに書いてあったサイトにアクセスすると、○○銀行らしいロゴがあったりしましたが、アドレスにはIPアドレスの数字がそのまま並んだもの。これは絶対怪しい。

 ○○銀行の正規ホームページに何か情報がないかと行ってみたら、ありました。
 「○○銀行を偽装した電子メール詐欺が発生していますのでご注意ください」。

 そこを開いてみると、「お客さまへ ○○銀行を名乗り、不特定多数のお客さまあてにセキュリティーのためと称して本人確認を促す電子メールが配信され、偽装されたホームページからお客さまの重要情報を不正に詐取しようとする事実が発覚しました。当行とは一切関係ございません」云々。銀行の正規のホームページとの相違点なども書いてありました。

 銀行側は、偽装メール(フィッシングメール)が無作為に送られたと言っていますが、本当のところは顧客情報が漏れているのではないのでしょうか。

 インターネットに詳しくない人には、このページが偽装であることがわからず、IDやパスワードを入力された方もあるでしょう。
 実害は起きていないそうですが、だからと言って、銀行側は放ったらかしなのでしょうか。

 いろいろ調べてみると、偽メールは中国から送られてきていて、そこに書いてあった○○銀行とされるURLは、ウルグアイとポーランドと韓国の偽サイトだったようです。

 ネットの中でどんなことが起きても不思議ではありませんが、この銀行の事後処理などをみていると、どうも信用できません。

 せめて、ネットバンキングを利用している者に対して、注意を呼びかけるメールぐらい寄こすのが筋じゃない!

 この銀行はどこかと合併するらしいですから、いっそ解約しようかなぁ。どうせ、逆さにしても何も出てこない口座だし。


 お参りの方などに数年がかりで集めていただいた使用済み切手やテレカが、小さめのダンボール箱いっぱい溜まったので、開発途上国の人々のために活動している民間公益団体に送ることにしました。

 切手を切りそろえたりする作業はなかなか大変で、数日かかりました。

 今は使うことが少なくなったテレカ。そのデザインはいろいろバラエティーに富んでいて、見ていても飽きません。
 動物あり、各地の名所あり、PR用のものや、個人的な記念品として作られたものなど、実に楽しめました。

 柔道着を着たかなり太めで頬っぺたが艶々した新郎が、同じく柔道着を着た新婦に羽交い締めにされている、「 Happy Wedding 90.6.29 」と記された、結婚記念に配られたと思えるテレカは、笑えました。

 15年経った今、本当に羽交い締めにされているのではないでしょうか。

 テレカって、あっという間に現れ、あれよあれよという間に第一線を退きましたね。
 こうしてみると、いいものでした。

〜 使用済み切手とテレカ 〜
2005年3月15日(火)  No.569

花粉甚だし
 自室の机の上が、なんとなく黄色っぽい埃をかぶった感じ。気のせいかも知れませんが、ただの埃ではなさそう。

 ひょっとして・・・花粉!?

 今朝伺ったお宅の80翁が、家の前の杉の木から煙のようなものが出ていたとおっしゃっていました。「こんなことは初めて」だと。

 また、その家に行った時、数十年間で初めて隣家に犬に吠えられました。なんでも、この冬は猿がよく出没し、そのたびに辺りの犬がよく鳴くので、近所の人は「あっ、猿が出てきた!」とわかるそうです。

 隣家の犬に猿と間違えられたかな?

 夜に鹿の目の光るのを見たこともあるそうです。詩仙堂の近くの、山裾のお宅でした。

 そういえば、先日も三宅八幡近くのお宅に伺った時、家庭菜園が全面ネットで覆われているので、理由を聞いたところ、猿除けでした。

 熊が出たというのは聞いたことがありませんが、猿や鹿、猪など、京都もなかなか野趣溢れる土地です。

 でも、今年はそれだけ猿の出現が多いということは、山に食べ物が少ないのでしょう。

 その代わりに、杉花粉が多い・・・。


 肌が乾燥すると皺が増えると聞いたので、乳液を買ってきました。効くのかなぁ?
2005年3月14日(月)  No.568

逃したもの
 ホームセンターも好きですが、大きな食料品スーパも大好き。

 所用で電気屋さんに行ったついでに、隣にある大型スーパーに行きました。

 近くの小さなスーパーと違って、その品揃えの多さは実に魅力的で、選択肢の幅もグッと広がります(何を買うでもないのですが)。

 こんなお店が近くにあったら、たまりません。毎日来てしまいます。

 入り口を入り、まず人が食料品売り場に流れ込むあたりに、初めて見るような類のものが山積みになって売っていました。

 「メロンパン」「シュガートースト」「ふんわりホイップ」「コーン&マヨネーズ」「ベーコン&オニオン」・・・なんだこりゃ?

 パンに塗ってトーストするだけで、スプレッドがお手軽簡単作れるとか。スプレッドって何?

 想像するに、トーストにこの「メロンパン」を塗って焼くと、メロンパンのようなトーストになるということ・・・。

 何だろうなぁと思いつつ、とりあえず写真だけ撮って帰ってきましたが、帰ってから、「近所のスーパーでは売っていない逸品かも・・・買ってくればヨカッタ・・・」と後悔しています。

 残念っ!

〜 山積みの逸品? 〜
2005年3月13日(日)  No.567

テンション低〜ぅ
 住職はお葬式に神戸に行き、ボクは大阪から来られた方の法要を行い、午後は「今日の散歩道」の更新作業、夕方からボランティアの会議。

 花粉はかなり飛んでいるし、寒くて雪がちらつくし、処理しなければいけない細かい用事がたくさんあるし・・・グチグチ

 なんとな〜くテンションの上がらない日でした。
2005年3月12日(土)  No.566

クロ、ゴメンね。
 夕方、クロが逝きました。

 今朝起きたら、クロはお家代わりにしていた発泡スチロールのトロ箱の中から抜け出して、畳の上にいました。どうやって這い出したのでしょう。
 保温にと思って、使い捨てカイロをかなり離して入れておいたのですが、それが暑すぎたのでしょうか。

 体温が下がっているようで元気がなかったので、手の中であたためてやったりしていたら少し元気を取り戻しました。

 やれやれと思って猫用のミルクとほ乳瓶を買いに行き、お店の人にいろいろ教えて貰って帰り、「お待たせ!」と飲ませてやろうとしたら、乳首はくわえたものの眠たそうにしているので、また後にしようと寝させてあげました。

 時々様子を見てもスヤスヤ寝ているので、夕方までそのままにしていたのですが、どうも様子が変。
 いつもはもぞもぞ動くのに、あまり動いてくれません。

 この段階で、獣医に連れて行ったらよかったのかも知れません。あるいは、もっと早い朝のうちに。

 撫でてやってもあまり反応しなくなり、そのうち動かなくなってしまいました。
 掌の中に包んだら、クロの小さな身体の温もりが伝わってきました。


 小さな紙箱にベッドを作り、クロを寝かせて、結局一回も飲めなかったミルクを入れ、花で囲んであげました。

 今晩一晩は居間で過ごさせてあげて、明日、兄弟の側に葬ります。


 ネットでいろいろ調べたり、聞いてみたりしてやったのですが・・・猫に詳しかったらもっと何かしてやれたのではないかと思います。


 ゴメンね、クロ。
2005年3月11日(金)  No.565

猫も慣れんけど、これも慣れんで
 午後から、プライベートな用事で神戸に行きました。

 賃貸物件を探して、神戸の街をウロウロ。

 物件って、「これ、いいなぁ。ちょっと見せて下さい」と言っている尻から、どんどん決まっていってしまうのですね。取るか取られるかの世界。

 神戸は坂だらけの街だということも、改めて実感しました。

 あ〜、慣れんことして疲れたわぁー。
2005年3月10日(木)  No.564

猫の保護者となる
 昼過ぎに、突然の来訪者。20年数年前に、お寺のサマースクールにリーダーとして来てくれたことのある、今は40そこそこの、真如堂の他の塔頭の檀家のご子息。
 以後、年に1回ほどは訪ねてくれて、四方山話をして、帰るのが常でした。

 「あがってよ」と言うと、「いや、ちょっといいですか。こっち来てもらえますか」と、ボクを連れ出そうという気配。
 彼女が外に待っていて、紹介したいということなのかなと思ったら、どこまで行っても彼女の姿は見えず。

 訳のわからないままに総門のあたりまで連れて行かれ、「これ見て下さい」と指さされた先を見ると、地面に紙袋が置きざりにしてあって、その中に黒い塊が2つ。

 「捨て猫なんです。どうしたらいいかわからなくて・・・スミマセン・・・」

 彼の言うには、墓参に来た時にこの袋を見つけ、その時には4匹の子猫がいた。墓参から帰って来たら3匹に減っていて、ボクを呼びに行っている間に2匹になったとのこと。
 行方不明の2匹は、カラスか野良犬に連れて行かれたのでしょう。

 袋の中の黒い塊の一つは、すでにもう動いていませんでした。

 その袋は、葬儀の参列者に渡すお供養をいれる葬祭業者の袋。よりによって、何という袋に・・・。

 明らかに捨て猫です。捨て猫なんて何十年ぶりでしょう。

 捨ててあった総門近くの場所は、かつては捨て猫・捨て犬を何十匹と飼っておられたお宅。
 今は空き屋となっていますが、かつては境内に捨てられた犬や猫があれば、その家の前に置いておけば、必ず何とかしてくださったお宅でした。

 黒い毛並みから察するに、親は境内をうろついている野良猫。どのあたりで食事にありついているかも察しがつし、それから考えて誰が捨てに来たかも大体の目星はつきました。

 普通、捨てる時は、ボロ布が入れてあったり、水が置いてあったりと、多少なりとも、捨てられる身を案じた跡が見えるものですが、そんな気配は無し。

 野良猫をわがままに可愛がって餌をやり、その猫が子供を生んだら、まったくの厄介者として躊躇なく捨てに来る。そんな行動がありありと見えるようです。

 でも、そんなこと言っていても仕方ありません。さぁ、困ったぞ。この生き残った1匹の子猫をどうするか・・・。

 それにしても、どうしてボクを呼びに来るんだよぉ! ったく!

 とにかく、葬祭場の袋に2匹の猫を入れたまま自坊に連れて帰り、玄関に置いて安全を確保した上で、彼の「もう帰りますから」の言葉裏腹に、外で30分以上も身の上話を聞いていました。

 さぁどうしよう・・・ったく、どうしてくれるんだよ!

 子猫は、まだ生まれたて。手のひらより少し大きい程度で、もちろん目も見えません。か弱くて、少し触れても傷つけそう。

 とりあえず、あたためてやらなければと思い、大きめのスーパーのトレイにボロ布を乗せて、そこに置いてやりました。

 水分を摂らせないとと思い、白湯をティシューにつけて口元に持っていっても、まったく吸おうとしません。
 ネットで調べて、薄い砂糖水を作り、筆に含ませて口元にもっていっても、嫌がるだけ。

 諦めて、せめて温かくしてやろうとボロ布をかけたら、嫌がって抜け出す始末。

 仕舞いにトレイから逃走しそうになるので、大きい発泡スチロールのトロ箱にバスタオルを入れ、そこに移しました。

 すでに息絶えていた1匹は、紫陽花の株の近くに葬ってやりました。

 ボクもお彼岸の案内状などの発送の仕事が途中になっていたので、猫入りトロ箱を横に置いて、ミャァー ミャァーいう子猫を看ながら、午後を過ごしました。

 子猫の名前は、一応「クロ」。クロは、夜になっても水分を摂ってくれず、布をかけても嫌がって這い出してきます。時おり ミャァー ミャァーいいながら、ゴソゴソ動いています。

 為す術がないので、発泡スチロールで被いをして、とにかく保温を計っています。

 こんな小さい子、育てるには一番難しい頃ですよねぇ。助かってくれるかなぁ・・・でも助かった後はどうしたらいいかなぁ・・・困ったなぁ。

 それにしても、ボクが猫の世話をするとは・・・。

〜 発泡スチロールの被い越しの「クロ」 〜
2005年3月9日(水)  No.563

泣いてたまるか
 この前からテレビで『泣いてたまるか』のDVDが出たというCMをやっていたので、なつかしくて買い求めてしまいました。


 どんなストーリーだったかはまったく覚えていませんが、「泣いて 泣いてたまるかよぉ〜 通せんぼ」という主題歌は今でも歌えるほど記憶に残っていました。

 調べてみると、1966年4月〜1968年3月までの日曜日に、一話完結スタイルで放送され、青島幸男と渥美清が主演だったそうですが、渥美清の記憶しかありません。

 脚本や監督も、今から思うと蒼々たるメンバー、共演者もなつかしい人ばかりです。

 放送当時、ボクは小学校2〜4年生でした。


 買ってから使ったことのないDVDプレーヤをどうにか動かし、いざ観賞。

 「空が泣いたら雨になる 山が泣くときゃ水が出る・・・」という歌を聞いた時、懐かしさのあまりため息が出ました。

 今日買ったディスクに入っていた2話を、とりあえず1回半見ました。

 相対してそんな長い時間テレビを見るなんて、ずいぶんしたことがありませんでしたが、なんだかその場を離れがたく・・・

 面白くて、人情があって、ちょっぴりほろ苦かったりもして、ほのぼのとした、いいドラマですねぇ。

 あ〜、満足したぁ。


 ボクがあと見たいのは、近衛十四郎の「素浪人・月影兵庫」「素浪人・花山大吉」の素浪人シリーズ。DVDで出ないかなぁ・・・。

 「拝啓母ちゃん、俺は行く」というのも、なぜか記憶に残っています。どんなのだったかな?
 

    空が泣いたら 雨になる  山が泣くときゃ 水が出る
    おれが泣いても なんにも出ない
    意地が涙を 泣いて 泣いてたまるかよ〜 通せんぼ

    海は涙の貯金箱  川は涙の通り道
    栓をしたとて 誰かがこぼす
    愚痴とため息 泣いて 泣いてたまるかよ〜 骨にしむ

    上を向いたら キリがない 下を向いたら アトがない
    匙を投げるは まだまだ早い
    五分の魂 泣いて 泣いてたまるかよ〜 夢がある
2005年3月8日(火)  No.562

本堂用椅子
 最近、法要の時には、足が痛くてイスに座りたいという方が必ずおられます。座れないので法要に出るのを遠慮するという方もおられます。

 教会のようにイス席にしているお寺もありますが、法要の後に食事をされたり、部屋を多目的に使おうとすれば、常時イスを置いておくわけにもいきません。

 イスに座りたいという方がおられる場合は、その都度、イスを用意していたのですが、ご主人の供養にイスを寄付したいと申し出てくださる方が出てこられたので、イスを調達することになりました。

 仏具屋さんのカタログには、畳を痛めないようにした様々な「本堂椅子」が載っていますが、何だかイマイチ。

 安っぽいビニール張りだったり、逆に金襴張りだったり、もうちょっと品のよいイスはないものでしょうか?

 何軒かの仏具屋さんのカタログを見ても、載っているものはすべて同じ。同じところで作ったものを、違うお店で売っているというだけなのです。

 困りました。家具屋さんを回って、畳を痛めなくて、いい感じのイスを探して歩こうかなぁ・・・。

 それにしても、どうしてこんなにセンスが悪いの。

〜 まだまだ他にもある「本堂用椅子」 〜
2005年3月7日(月)  No.561

杉葉ジュースなるもの
 法要に来られた檀家さんから、「杉葉ジュース」なるものをいただきました。

 なんでも、北山杉の葉を4日かけて煎じたもので、飲めばたちどころに花粉症が治まるというシロモノ。

 杉をもって杉を制するということかな?

 ネットで検索すると、「山仕事をする木こりやまたぎは、杉葉を岩清水で煎じてお茶代わりに飲んできました。花粉が大量に飛び交う中でも、ひどい花粉症で困った人はいませんでした。この習慣は、ごく限られた人々に伝承されてきました」云々。

 お茶やジュースで割ったほうが飲みやすいということでしたが、試しにストレートで飲んでみました。

 ん〜、マズイ! 確かに杉の葉の味がします。

 これを飲んで、花粉に「おっ、ここは仲間か」と勘違いさせるのでしょうか?

 それにしても、ボクは花粉症なんでしょうか?

 京都もこれから本格的な杉花粉の飛散が始まります。
2005年3月6日(日)  No.560

今ごろ年賀状
 朝から、檀家宅へのお参り、自坊での法要、午後からは「メダカの学校」、夕方から夜にかけて、ボランティアの新人研修と、走り回った1日でした。


 法要に来られた檀家さんが、「新しいパソコンが来たんですけど、まだダンボールに入ったままなんです」とおっしゃいました。

 そのお宅へは、月参りに伺った時にパソコンを見てさしあげたり、質問に答えたりしているので、新しいパソコンの話をされたのでしょう。

 聞くと、年賀状の1等が当たって、ハワイ旅行やデジカメなどの中から、ノートパソコンを選ばれたのだそうです。
 しかも、当たった年賀葉書は、残って出さずに置いてあったもの。残り物に福あり!


 うちの郵便受けを見たら、年賀状が1枚入っていました。1等の話を聞いた後なので、何か奇妙な感じ。

 「えー、今頃なんだぁ? 残っていた年賀状を使った人がいるのかなぁ」と思いつつ、宛名を見たら、付箋が貼り付けてあり、そこには次のように書いてありました。

「この郵便物につきましては、受取人宅受箱へ配達しておりましたが、本日受取人が転居先不明であることが判明し、受箱から回収致しました。このような事情でお返しするのが大変遅れましたが、悪しからずご了承の程お願い申し上げます。  ○○郵便局」

 へぇー、つまり、マンションなどの郵便受けに配達したけれど、その時にはすでに宛先の人は転居した後で、そのままその郵便受けに入ったままだった。部屋はずっと空き部屋だったのが、今度借り手が見つかって、管理人が郵便受けを整理した時に、郵便局に差し戻したということでしょう。

 年賀状も3ヶ月間、心細かっただろうに・・・。


 「メダカの学校」で司馬温公や饅頭食い人形の話を聞き、当時の子ども達はいろいろな教訓を人形で遊びながら自然に学んでいたことを知りました。

 今はすごく大きなものを失った気がしました。

〜 「メダカの学校」で伏見人形の話をしてくださった村上さん 〜

2005年3月5日(土)  No.559

仏涅槃図
 涅槃図とそれを拝観している人を撮りたくて、本堂に行きましたが、人っ子ひとりなし。

 午前中は来る人はまばらで、午後3時頃になると多いとか。

 本堂に行くこと3回目でようやく拝観者に出会い、後ろの方から、畳にカメラを置くような格好で写真を撮りました。

 撮りながら、自然と聞こえてくる職員の説明の声と拝観者の質問。

 説明の内容は、数年前にボクが作った原稿に忠実。アーナンダ、アームラパーリー、チュンダなど、難しい人名も難なく説明。でも、仏涅槃の地の脇を流れる川の名前「ヒラニアバティー」は、何かちょっと違うように言ったような・・・。

 でも、こんなに説明している寺はないだろうと思えるぐらい、きちっと説明してくれていました。

 拝観されていたのは初老のご夫婦。しきりに、「ここに描かれているのはインド人ですか?」という質問を念入りにされていました。

 職員も、インドの出来事だからインド人ですというような説明をしていましたが、他に仏・菩薩などが描かれているものの、弟子達はみんなインド人ですから、間違いではありません。

 「インド人なの?」 そういう質問をされる方はあまりないので、とても印象的でした。
2005年3月4日(金)  No.558

二者択一
 今朝は鼻水もピタリと止まり、昨日のオールタイム鼻たれ状態が嘘のよう。

 鼻水がおさまったのはいいのですが、今後は喉がいがらっぽい感じ。

 鼻水か喉のいがらっぽさかのどっちがいいと言われれば、まだ後者のほうがまし。

 昨日、鼻水止めにティシューを鼻の穴に突っ込んで過ごし、口から息をしていたので、今度は喉に来たのかも知れません。

 どうなっちゃたのでしょう。我ながら、自分の身体がよくわかりません。

〜 到来物の茶だんご 〜

2005年3月3日(木)  No.557

花粉症危うし!
 朝起きたら、クシャミと鼻水。あれほどしつこかった咳はほとんど出なくなったものの、鼻水が かんでもかんでも出てきます。

 ひょっとして・・・花粉症?

 檀家のお宅へ行く間の車の助手席は、2〜3分おきにかんだティシューの山。どうなっちゃったの?


 今日お伺いしたお檀家は、おじいさんとおばあさんの二人暮らし。

 ボクが仏壇の置いてある部屋に入った時、おじいさんがファンヒーターのスイッチを入れて下さいました。

 しばらくしゃべって仏壇の前に座り、さてお経を始めようとした時、余熱が終わったファンヒーターが「ボッ!」と点火し、熱い空気がまさにお経を唱えようとしていた口の前に漂いました。

 たまらず、「ハー、ハクション!」。仏さんに鼻水がかかったかも・・・。

 ファンヒーターはボクの真横1メートルほどのところにあり、まともにボクの方を向いていました。最悪の位置関係です。

 ファンヒーターを少し動かし、気を取り直して、読経を始めました。


 咳が出ないのはいいですが、鼻が詰まって息苦しいったらありゃしない。お経の切れ目で、大きく息を吸って、また次のフレーズを唱えるといった感じです。

 読経前に懐からティシューを出しておいたのですが、今日に限って、老夫婦がボクの後ろ約50センチの至近距離に座られたので、途中で鼻をかむのもはばかられ、結局、窒息しそうになりながら、最後まで唱えました。

 「これって、酸欠の金魚やなぁ」って、自分でも思いました。ついでに、「あっ、そうや! 帰りに金魚を買って帰ろうっと!」と、先日から考えていたことを思い出しました。
 
 意外な副産物でした。 ?


 読経を終え、お茶をいただきました。

 話し好きなおばあさんで、しゃべりだしたら、♪ もう、どうにも止まらない! ♪

 それを子守歌のように、おじいさんは、こっくりこっくり居眠りを始めました。前のめりになって船漕ぎ状態で、時々ハッと我に返るという繰り返し。

 ボクはふと鼻の下に手をやると、驚くほどベタベタ。完全に鼻たれ状態。松田優作なら、「何じゃこりゃぁ!」と叫んだでしょう。

 それでも、おばあさんはしゃべり続ける・・・。

 お経を読むより長いおしゃべりをして、「そろそろ失礼します」と立とうとしたら、足がしびれて転けそうになりました。


 帰りには思い出したとおりに金魚を買い、カエル池に放ちました。

 さぁ、今年もミーコとの戦いが始まるぞぉ。


 それにしても、花粉症? ・・・ まさかぁ。自坊に帰ってからは、鼻に詰め物をして、1日過ごしました。

〜 池に鼻たれた金魚 〜
2005年3月2日(水)  No.556

さぁ、3月!
 今日から3月。日差しはあたたかいけれど、風は冷たく、まだまだ春は浅い感じでした。

 3月になったかと思うだけで、気分も少し変わってきます。

 今日は、去年作ったほんのわずかばかりの畑を耕し、種を蒔く準備をしました。

 身体が鈍っているせいもあって、ちょっと耕すだけで、息が上がってしまいます。こんなことではいけません。

 雑草の動きはさすがに早く、もうしっかりと新芽を出しているものもありました。でも、まだ虫は姿を見せません。

 ボクもそろそろ冬眠生活から目を覚まそうっと!

〜 葉陰で見つけたコガタスズメバチの巣 〜
2005年3月1日(火)  No.555

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