夜中に通り過ぎた台風。朝起きてみても、小枝が折れているわけでもなく、幸いなことに、ほとんど影響はありませんでした。
門の外灯が、最近、昼間でも点きっぱなしになってしまうようになりました。
原因は察しがついています。明暗によって自動的にスイッチを入ったりする切れたりする小さな機械(EEスイッチ)の故障です。
電気屋さんに頼むほどのことではないので、自分で交換しようと思い、ネットで型番などを調べて、他の用事の道すがらにある量販店に寄りました。
売り場を見ても見あたらず、店員さんに「EEスイッチ、ありますか?」と聞いてみても、「へっ?」とポカンとしているだけ。「EEスイッチ」という名前さえ知らない感じ。 電気の量販店の店員さんって、にわか仕込みのような人が多いのか、本当に何も知らない。
もう1軒行きましたが、そこにもありません。用事を済ませ、帰りに寄ったホビーショップにもなし。
ほとんど諦めて、最後に寄った自坊の近くの、営業しているのかどうかわからないような小さな電気店に寄りました。ずっと以前、何回か電線などを買ったおぼえがあるので、ひょっとしたらと少し期待していました。
店から出て来たのは、小柄なおばあさん。久しぶりだったので、「あー、この人もエライ歳をとったなぁ」と思いながら、「EEスイッチはありますか?」と聞いたら、「3アン(3A)ですか?」との手応え。おおっ! おばあさんは、隣室にある古ぼけたスチールのロッカーの中をゴソゴソ探しながら、やっと「これでいいですか?」と小さな箱を差し出しました。
ネットで調べた型番と少し違うので、「これ、3線ですか?」「はい、たいていこれですよ。露出でしょう?」などと会話の末、納得。
店の構えからしたら、量販店にないものが有りそうな店ではないし、店の人の風采も、制服を着た量販店の若い人とこの店はおばあさんでは、量販店のほうがパリッとしています。
大きな違いは、やっぱり年季。そして、製品だけを売る量販店の店員さんに比べ、おばあさんの店は地域で小さい仕事をコツコツとこなし、電気工事もやっていて、店を守るおばあさんもその範疇のことには「プロ」。 「街の電気屋さん」の底力を感じました。
今日はもく暗くなったから、交換出来ないなぁ。
〜 これがEEスイッチ 〜
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2004年8月31日(火)
No.371
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