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2004年7月の日記

秀吉の頃の真如堂を訪ねる
 知人との夕食に、寺町今出川界隈に行きました。

 お店の住所は、「上京区真如堂前町」。真如堂が現在の場所に再建される前の約100年間、建っていた場所です。


 秀吉公は聚楽第開発に伴い、寺院を移転させて集めました。現在の「寺町通」です。

 それに伴って、天正15年(1587)に移転。その後、慶長9年(1604)、秀頼公は本堂を建立しますが、寛文元年(1661)に類焼。30年後再建されますが、3年後にまた類焼して灰燼に帰してしまいます。


 「会食に先立ってぜひともこの地を散策してみたい」 そう思って早い目に自坊を出、御苑の「石薬師門」の前でタクシーを降りました。台風のもたらした断続的な雨は、もうほとんど上がっていました。

 「石薬師門」 この名も、ボクの興味をそそります。真如堂のあるお堂には、石で作られた薬師如来がまつられ、「石薬師」と呼ばれているのです。

 寺に残るその由来は、概略次のようです。
 「平安遷都の頃、大地から光沢のある蓮華のツボミに似た大きな石が湧き出た。桓武天皇は、その石の上にお堂を建立され、石の頭で彫った薬師如来を安置された。時は下り、正親町天皇(1557〜1585在位)は、内府に命じて真如堂にこの石薬師を本尊として祀らせた。その後、石薬師は、元禄年間、他の堂宇とともに現在地に移された。」

 現在、「真如堂前町」「真如堂突抜町」という町名が残るのは、この御門のすぐ前。

 「石薬師門」という御門の名は、この地に石薬師をまつったお堂があったからと考えられないでしょうか。あるいは、そのために「石薬師通」という名前が付き、それに因んで御門の名前が付けられた……。


 100メートル四方に過ぎないこの町内を、路地の中まで入ったりしながら2周しましたが、真如堂がこの地にあったということを物語るものは、残念ながら何もありませんでした。

 でも、ほんの短時間ながら歴史のロマンや栄枯盛衰を感じながら歩いた時間は、とてもゆったりした感じがしました。


 今日は歩いてもほとんど汗をかかず。最高気温は29.9度と、今月2度目の30度以下でした。

〜 寺町通から石薬師通を見る。西の突き当たりに御門 / 現在の地図 〜

2004年7月31日(土)  No.340

扇風機は安い!
 「今日の散歩道」の更新作業。ネタ切れで、作業も大変でした。

 なかなかできないので、気晴らしに扇風機を買いに行きました。

 特に希望のメーカー・機種などないので、近くのディスカウントショップに行ったら、6〜7種類の扇風機が並んでいました。安いのは1000円台。2000円台もありますが、いずれもよく知らないメーカー。

 先日、家電量販店で見かけた扇風機も、1980円、2980円。安い方は回転にあわせてブルブル震えていましたが…。

 それにしても安いなぁ〜。もちろん、外国で作っているのでしょう。

 客間用なので、一応、少し高価な国内有名メーカーの製品を買いましたが、実際にはこれも外国で作っているのでしょう。ひょっとしたら中身は同じかも知れません。

 受け取った時、その箱の小ささにビックリ! 組み立てもごく簡単でした。

 一体、扇風機の原価っていかほどなのでしょう?

 産業の空洞化、下請けへのしわ寄せ、リストラなどのお陰で、こんなに安いのかなぁと考えると、なんか複雑です。
2004年7月30日(金)  No.339

雷さんも平気だ〜い!?
 大津・坂本での4時間半の会議から帰ってきたら、宅配便が届いていました。

 結構大きな箱だったので、何だろうと思ったら、UPS(無停電電源装置)。停電などの電源トラブルが発生した時に、それまでに貯めておいた電気をコンピュータなどに供給する装置です。

 サーバーを運営している上で必要だと今までも思っていましたが、先日25日、雷鳴一発だけでいきなり停電し、データーに混乱が生じたりしたので、早急に導入しなきゃと思って買い求めたのです。

 パソコンの裏は電線だらけ。電源、電話線、LANケーブル、各種ケーブルなどが入り乱れ、絡み合って、どれがどのケーブルかを判別するだけで大変。

 ネットで見て注文したのですが、思っていたよりずっと大きく重かったです。

 エアコンを付けずにやっていたら、汗だくで、感電しそう。

 何とかセッティング完了。これで、停電しても少しの間はバッテリーで運用し、それでも停電から復旧しなかったら、10分ほどして自動的にパソコンを終了させてくれます……そのはずです。

 明日は台風の接近に伴って、雷が鳴るかも知れないという予報。こうなったら、誠に勝手ながら、試しに停電でもして欲しいような気分です。

〜 パソコンの裏側で入り乱れる配線とUPS(黒い箱型) 〜
2004年7月29日(木)  No.338

発酵西瓜は刺激的!
 知り合いの方から宅急便が届きました。

 漬物かと思うような外見。前もって西瓜だとお聞きしていたので、外見には惑わされませんでした。

 ポリ容器にご自分で切りそろえられた発泡スチロールの蓋。荒縄をほどいて蓋を取ると、中には丹誠を込めて作られた大きな西瓜が入っていました。

 両手一杯の重たい西瓜をようよう持ち上げると、お尻のほうの小さな割れ目から泡を吹いて濡れていました。

 「運搬する時に揺すられたからからかなぁ…」と思いつつ、とにかく御供えをしようとお盆に載せて滴る泡を受け、仏壇に持っていきました。

 しかし、どうも泡が気になるので、御供えをするその手で下げ、流し台のところへ持っていって、包丁を入れました。

 すると、西瓜は「プシュ!」と音を立ててガスを吹き出し、ビールのような香りを漂わせました。切り口からは音を立てて泡を出しています。

 「えっ、えーーー ???」 こんな西瓜は初めて。

 大きな西瓜を取り回しながら包丁を入れ、半分に切りました。ぎっしりと実の詰まった、誠に美味しそうな西瓜です。

 「あー、別に何ともないみたい」と、試しに小片を口に入れましたが、何となく舌を刺激するような、西瓜をビールに浸したような味。

 あわてて吐き出し、口を濯ぎました。

 「こ、これは……腐ってるの? こういう西瓜なの?」

 半分に切った西瓜を見ると、音を出しながら泡を立てています。発酵しているのです!

 もう一度食べてみましたが、やはり刺激的。ビールのような味や匂いは、発酵している味なのです。

 しばらくどうしようかと考えましたが、お盆を控えた今の時期にお腹を壊しては大変なので、せっかくの西瓜ですが、食べるのは諦めました。

 それでも、捨ててしまうには勿体ない。これだけ発酵しているのだから、さらにそれを進めて果実酒にしようか……冷凍したら発酵が止まるなぁ……と思案したあげく、庭に出してカブト虫などがやって来ないか観察することにしました。

 今、夜の9時半過ぎ。西瓜はまだ泡を出し、発酵し続けていました。でも、虫は1匹も来ていません。
 明日の早朝、また観察するとしましょう。


 西瓜を食べることはできませんでしたが、お気持ちに満腹させていただきました。


〜 左上より 届いたスイカ/720ml瓶より背の高い大きなスイカ/包丁を入れたら泡が…/発酵し続ける西瓜 〜
2004年7月28日(水)  No.337

雷の翌日
 今日は、会う人会う人に、昨日の夕立の「事情聴取」をしました。

 「昨日はすごかったですねぇ」と持ちかけると、「いやぁー、本当にすごい雷でしたよね」と答える人、「音だけで、さっぱり降ってくれませんでした」「雷がどこかへ行ったと思ったら、また戻ってきました」と言う人などさまざま。

 10人近い人に聞いたでしょうか? 住んでおられる場所も、左京・右京・上京・中京・西京・北・城陽、滋賀県などさまざま。
 あまり聞いたので、どこがどうだったか、混乱してしまいました。

 話をまとめると、どうやら左京区はひどかったようで、中京あたりでは雨もパラパラ、右京・西京では雨はほとんど降っていないようでした。
 かなり、ゲリラ的な雷雨だったようです。


 昨日、雷雨の最中に自坊に電話をしたら、電話にかかるはずなのに、いきなり「ピー ガァー」というFAXの音が聞こえてきました。かけ間違ったのかなぁと思ってもう一度かけると、今度は普通に会話できました。

 一瞬、雷にやられたと思ったのですが、ちゃんとかかったので、それっきり忘れていました。

 今日になって、電話機と別番号のFAXの呼び出し音が同時に鳴っているのに気がつきました。
 試しに自分の携帯からかけてみても同じ。これは昨日と症状と同じです。

 「まずい……ターミナルアダプタが壊れたかも……」

 幸い、ターミナルアダプタの設定をやり直したら、案外すぐに元に戻って、ちゃんと動作するようになりました。

 この機械は数年前には雷で完全に壊れたのを、急遽買い換えたもの。またいつか壊れるかわからないと思って、今は同型の中古も用意してあるので、今回は少々のことでは慌てませんでした。

 AC側にも、電話線にも、雷ガードをつけているのですが効果無し。効果があってこの程度で済んだのかな? ホント、この機械は雷に弱いなぁ。

 まぁ、いくらやっても、雷のほうが上手うわてであることは間違いなさそうです。


 植木屋さんは、今日も、チョッキン チョッキン。
2004年7月27日(火)  No.336

植木屋さん
 今日から植木屋さんが来られ、庭の松などの剪定作業をし始めてくださいました。

 他の木は何とか自前で剪定しますが、松だけは一度下手をすると取り返しがつかなくなるので、植木屋さんにお願いしています。

 以前来ていただいていた植木屋さんは、ハシゴの上でも親子喧嘩をする始末。あまり感じがよくないので、頼まなくなりました。

 今の植木屋さんはぶっきらぼう。お愛想を言ったりすることもないけど、ボクは信頼しています。ベラベラしゃべる職人さんを見ていると、その分を腕に回してと言いたくなります。

 といっても、最近、やけに食べ方を指定したりする料理人がいますが、あれは発展途上の腕前だと思います。「黙ってても、客がそういうふうに食べるような料理を出してみろ!」と言いたくなります。

 話がそれましたが、部屋の中から、「チョッキン! チョッキン!」という鋏の音を聞いているのは、かなり気持のいいものです。

 「植木屋さん、何日かかるかなぁ……」と思っていたら、4時頃からすごい雷と横殴りの雨。稲妻が縦に走ったかと思ったら、すぐさま「ドカ〜ン!」という雷鳴。

 植木屋さんはいずこ? 庭の待合いの屋根の下で、雨宿りをされていました。この時間も日当を払うんだろうか……。こんなことを考えるセコイ自分が嫌。


 出かける予定があり、バス停へ向かおうと玄関を出ましたが、傘など役に立つ状態ではありません。
 タクシーを呼んでも混んでいて、20分ほど待ってようやく来ました。車窓から見た鴨川は、増水した泥水が勢いよく流れていました。

 走っている緊急自動車は、パトカーでも救急車でもなく、電力会社の車ばかり。

 雷雨の影響で、中京区、北区、伏見区、宇治市などで約3100戸が停電。白川通宝が池の信号機が約3時間停電するなど、府内63カ所で信号機が一時止まったそうです。

 寺院やマンションの火災報知機が誤作動して、消防隊が出動したり。そういえば、4〜5年ほど前、本堂の避雷針に落雷して火災報知機が誤作動し、消防車がいっぱい来たことがありました。

 7時前には陽も差し、夜は星空でした。

 大変な夕立でしたが、久しぶりの雨は本当に嬉しかったです。

 木が元気になるなぁ。今夜は熟睡するぞ!

〜 松の剪定をする植木屋さん 〜
2004年7月26日(月)  No.335

宝物虫払会
 年中行事の宝物虫払会。故あって、3年ぶりの参加でした。

 7時に蔵から宝物を出して本堂に吊るす作業を始め、9時には公開。

 掛け軸などは本当に玉石混合。でも、見る人の目は様々で、美術的にはあまり価値のないものに惹かれて見入る人、「お宝」なのにたださっと通り過ぎるだけの人。本当に様々でした。

 2時過ぎ頃、遠くで雷が鳴りだしたと思ったら、いきなり停電。自宅サーバーも落ちてしまったので、復旧にいったん帰り、本堂に戻ろうとしたら、パラパラと雨が降り出しました。

 「降ってきたよぉー 撤収しましょう」と、予定より早く掛け軸などを巻き取り、台帳と照らし合わせて長持に入れ、宝蔵に収納。

 長持の運搬は若手の作業。ボクも一応若手の古手。力仕事をした若手は、もう汗びっしょり。シャワーをしたいところでしたが、そのまま慰労の席に臨みました。

 これが終わったら、あとはお盆を待つのみです。

〜 虫干会の光景と本堂回廊に干してある宝物を収納する長持 〜
2004年7月25日(日)  No.334

愛宕念仏寺 晋山法要
 愛宕念仏寺の晋山(住職就任)法要と、定例行事の大般若転読会法要が併せて行われました。

 昨年の12月に西村公朝先生が亡くなった後、2月に弟子の公栄師に住職辞令がおり、今日、定例法要に併せて晋山法要が営まれたわけです。

 晋山法要には、いわゆる親戚に当たる寺院や近隣の天台宗寺院の住職方の他、清水寺の管長猊下や瀬戸内寂聴師も参列。新住職は、ご本尊に晋山を報告し、法灯を継ぐ決意の挨拶をされました。

 続く大般若転読会法要は、大きな声を出しながら経本をパラパラと繰る、暑い夏には酷な法要。年によっては、座っていた座布団に失禁したかのような汗の跡が付くことがあります。
 今日は、時折涼しい風が吹いてきて、例年よりは少し楽な気がしました。

 12月に本葬のために、この本堂や境内を走り回ったことが、遠い昔のように感じられました。


 終わって、嵯峨野鳥居本で祝宴。ゆっくり食事をいただいた後、先生が彫られた「釈迦十大弟子」を拝みに、また愛宕寺に引き返しました。


 「釈迦十大弟子」は、先生の晩年のライフワークとして、毎年1体ずつ彫られたもの。最後の1体は、闘病生活の中でようやく彫り上げられ、昨年完成したばかりでした。

 像がまつられてある建物に入ると、今日お世話をされていた方々が30人ほど残っておられました。

 「お勤めをしてください」という声が信者さんからあがって、法要に出た我々僧侶4人と、残っておられた皆で一緒に声を合わせて読経をしました。

 和やかな雰囲気で、崩れかけていた寺を復興された先生と、それを応援・協力してこられた先生のファンともいえる信者の方々とのあつい絆を感じ、何だか、これこそ晋山法要のような気がしました。

 先生の願いと、皆さんの中に生きている思いが、いつまでも愛宕念仏寺を支え続けてくださいますように。

〜 先生の遺影と「釈迦十大弟子」 〜
2004年7月24日(土)  No.333

人待ち
 今日は更新日。

 境内をグルッと一回りしても、人影がありません。

 あるのは、ガンガン照りつける太陽。負けずと照り返す百日紅。疲れた木槿…。


 鐘楼のほうから大きなしゃべり声が聞こえるので近寄ってみると、初老と老齢の男性のカメラ談義。どうやら初対面のようですが、かなり盛り上がっていました。

 暑い最中に、暑苦しい気もしました。


 ここ数回の更新に使った写真とはちょっと違う木槿を撮ろうと、ポイントを求めて、総門あたりをウロウロ。

 木槿越しに正面の階段を歩く人を撮ろうと、方針は決まってカメラを据えましたが、肝心の人がなかなか来てくれません。

 10分ほど粘って、3人だけ。

 1人目は、白く長いワンピースを着た若い女性でした。タクシーを降りたその姿を見た途端、「OーKー!!!」と歓喜。
 暑い夏の陽射しにワンピース、夏の花 木槿。想像しただけで最高じゃないですか! 日傘も差して欲しい!

 残念ながら、その女性は正面階段を上がらず、脇道へそれて行ってしまいました。

 思わず、「正面の階段をあがってもらえませんか」と頼もうかと思いましたが、そこまでやったらカメラオヤジ。

 その直後、リュックを背負った男性が正面階段を上がって行かれました。そそられませんが、パシャ!

 その後は、人が来る気配なし。諦めて帰ろうかと思っていたら、日傘の女性が早足で歩いて来られました。そこで、パシャ!!
 これが更新写真となりました。

 自坊の百日紅の写真は、屋根に何回か登って撮り、登っては撮りしたものです。屋根の上は焼けるように暑かったです。

〜 選外となった写真 〜
2004年7月23日(金)  No.332

お盆の案内
 会う人が皆「眠たい」とおっしゃる気がします。かくいうボクも眠たくてしかたがありません。

 熱帯夜による寝不足ですね。

 「3時間タイマーをかけて」「ドライにして」と、それぞれ工夫をされていますが、「エアコンが切れたら目が覚める」というのも、みな異口同音におっしゃること。

 せめて夜だけでも涼しくなって欲しい…。


 だんだんお盆が近づいてきました。お盆の法要や棚経の案内をしなければなりません。
 寺報を急いで作って、簡易印刷機で印刷。いつも思うのですが、もう少し時間をかけて充実したものを作らなきゃ。

 お檀家の住所や棚経に行く時間などはデータベース化してあるので、住所変更やそれに伴う時間修正などをして、出力。

 さて、あとは封筒詰め。とりあえず、急ぐところだけを完成させました。

 あとは、これを明日、宅急便のメール便として出せばOKです。

 メール便、便利なところはいろいろあるのですが、郵便なら届くところが届かずに戻ってきたりと、信頼性に欠けるところがあります。

 でも、簡易保険の満期金を少なく渡したり、釣り銭を間違えたなどの単純ミスが去年だけで30億円もあったりという信じがたい郵便局は、できるだけ利用したくありません。
 民間努力を応援したいという意味も込めて、メール便です。


 庭で梅干しを干していたら、「道しるべ(ハンミョウ)」がやってきました。近づくと飛び立って数メートル先にとまるのを繰り返し、あたかも道を教えてくれるかのようなこの虫で、子供の頃はよく遊びました。

 写真を撮ろうとしたら、あちこち回り、この後についていったら道を見失うような動きをしました。

 ユーモラスで、大好きな虫です。

〜 道しるべにならない「道しるべ」 〜
2004年7月22日(木)  No.331

暖房していたかも…
 今日の気温は35度。でも、曇ったり、少しだけ雨が降ったりで、昨日ほど暑さを感じませんでした。

 やっぱり夜が眠れません。暑くて何度も寝返りしたり、目が覚めたり。

 「どうしてこんなに寝苦しいのだろう」と、いろいろ考えて、「ひょっとして…」とエアコンのリモコンを見たら、設定温度は29度。やっぱりなぁ〜。

 昼間35度ほどもあると29度に冷えただけでも結構涼しいし、あまりエアコンは好きではないので、設定は最小限温度を下げるだけ。

 でも、夜に29度というのは、25度で熱帯夜なのですから、超熱帯夜の設定。

 まさか、外気温が29度より下がっていても、エアコンは忠実に29度を維持しようとしてしまっていたのでしょうか? だとしたら、暖房?

 とにかく、暑くて当たり前でした。

 今夜は風もあって涼しそうなので、自然風で寝てみることにします。
2004年7月21日(水)  No.330

寺院向けホームページ作りスタート
 千葉40・2度、甲府39・9度、東京で39・5度、京都でも36・3度。全国で210人の人が熱中症で搬送されたとか。また、JR京都駅では、男性が線路に座り込み、新幹線が遅れたとか。これも暑さのせい?

 午後は、大津・坂本で会議。

 4月に完成した天台宗の一般向ホームページの次は、全国の天台宗寺院向けのホームページ作り。

 一般向ホームページは、寺院にとってのメリットもありません。

 寺院運営上の様々なノウハウを提供したり、事務手続きの簡便化とかを図るなどして寺院向けを充実させ、事業への支持を得なければなりません。

 そういう意味では、こちらの方がいろいろな技術を要します。

 また、事務方の抵抗などがあるとすれば、こちらの方が大でしょう。

 大枠だけを決めて、8月はお盆でストップ。9月からやり出して、来春オープンにこぎ着けるかどうか…。

 琵琶湖が夏色で綺麗でした。
2004年7月20日(火)  No.328

精進のたまもの
 朝の4時頃、「ドーン」という音で目が覚めました。

 「何だ!」 音は自室の中でしたように思います。

 しばらくは何がどうなったのかわかりませんでしたが、しばらくあたりを見回して、壁に吊してあった額が落ちているのに気がつきました。

 額はだいたい70p×90p大で、ガラスがはまっているため、重さは5キロ程はあるでしょうか。
 その紐が切れて落ちたのでした。

 中に入っているのは、インドで入手した絹本の絵。たぶん、インドの故事を絵に表したものでしょうが、いいものではありません。

 もう20年ほども前、インドへ仏跡参拝に行った時、しつこくやって来た売り子から、日本から自炊用に持参した携帯燃料と交換に入手した絵です。

 その売り子が携帯燃料を元締めに見せて大目玉を食ったのではないかと、少し心が痛んでいました。

 余談ですが、インドでは鉄橋の写真を写したといって、ツアーバスごと警察署に連行されたり、空港の税関でコブラの笛を不信がられたので吹いて見せたこともありました。たくさんの思い出があります。
 
 まぁとにかく、絵はただ同然。それを何十倍? 何百倍?のお金を掛けて額装したものです。

 1m以上の高さから落ちたので、ガラスが割れても不思議ではないのですが、落ち方がよかったのか割れませんでした。精進のたまもの?

 また、ボクは落ちたところから1m程のところで寝ていたのですが、ちょうどサイドボードのようなものの裏側にはさまって倒れてこず、怪我をしないで済みました。

 額は少し壊れましたが、本当に事なきを得ました。助かったぁ〜。やっぱり精進のたまもの?

〜 物々交換で入手した絵 〜
2004年7月19日(月)  No.327

水がたまった香炉
 今日は、法要が4座ある忙しい日。

 連休を利用して仙台や千葉などの遠方の方の法要もあり、終わった後に、仕出しをとって参列者へ食事を出される組もありました。

 2時過ぎからの法要が終わり、墓前回向に出かけようとしていたら、雷が鳴って、夕立が降り出しました。

 「しばらく待っていましょう」と、ほんの5分ほど待っていたら、空が明るくなって、雨も小降りになりました。

 「今のうちに行きましょうか」というボクの判断が悪かった…すぐに、さっきよりもっと激しく雨が降り出し、傘を持たずに出た人は墓地の花屋で雨宿り。

 墓前に辿り着いて、回向を始めましたが、読経の声は雨音と傘を叩く音にかき消され、香炉は焼香しようとする人の傘をつたって入ってきた雨水で水浸し。もちろん、あっけなく火は消えてしまいました。

 ようよう墓参を済ませた時の参道は川のよう。全員ずぶ濡れになって寺へ戻り、タオルを貸して差し上げて、濡れた体を拭いて貰っている頃には、なんと、薄日が差してきました。

 ほんの20分ほどの間だけのどしゃ降り。まさにその最中に、墓前回向したのでした。
 袈裟や衣、袴はもちろん、下に着る白衣もずぶ濡れ。足袋はしぼれるほど。最後の法要でよかったぁ。

 あっ、また降ってます。降ってくれて、何だか救われた気分です。あの間だけでは…。
2004年7月18日(日)  No.326

初めての祇園祭
 初めて祇園祭の山鉾巡行に行きました。

 陣取ったのは新町姉小路。

 鉾や山は、最後に御池通から新町通へ曲がって、それぞれの町内に帰っていきます。
 道幅約6メートルの新町通では、直進する鉾、姉小路通を東へ曲がって室町通を下がる山などを、ほんの1〜2メートルの至近距離で見ることができました。

 新町姉小路の角は少し道が曲がっている上、電柱が飛び出していて、幅が3メートル程の鉾は小刻みに方向を変えながら進んでいきました。

 鉾の屋根の上には、屋根方と呼ばれる男が座っていて、大通りを進む時には出番はないものの、路地に入ると家々の軒や電柱や電線などの障害物をよけて鉾を進ませるために、電柱を足で突っ張ったりして、鉾を守っています 。

 障害物をすんなりかわせると、見物人から大きな拍手が湧いていました。

 路地の中で見る鉾は実に大きく、高く、豪華きわまりないものでした。

 また、家々の2階から見ている人たちとのやりとりなどもあって、町衆の祭という雰囲気が漂って、大通りの「よそ行き」の顔とはまた違いました。

 警察官は、「足を轢かれますから下がってください」とか「鉾は下がっていきますから、ここから北には行かないでください」などと汗だくになって整理していましたが、それを尻目に、走って制止をくぐり抜けようとする人が後を絶たず、「1人を許すとみんな許さないといけませんから」と追いかけて連れ戻したり、暑さで倒れそうな人を助けたりと、本当に大変そう。

 四条通などで見ていたら、また違った感激があったでしょうが、この狭い路地で見た巡行は、本当に素晴らしいものでした。

 これで、5月に初めて見た葵祭、去年初めて見た時代祭と併せて、京都3大祭を制覇! 祇園祭が最高だなぁ。

 夕方、八坂神社の神幸祭に行きましたが、なかなか御輿が出てこないので、ビールを飲みたい気持のほうが勝ち、退散。
 ビールは美味しかったぁ〜。

 首にはくっきり日焼けの首輪が付いていました。

〜 細い新町通を下がる菊水鉾 〜
2004年7月17日(土)  No.325

仏の手
 朝早くはよく晴れていたのですが、だんだん雲が出て、時にはゴロゴロいったり、暗くなったり。それでいて、またカァーッと晴れてきたり。

 快晴の空をバックに百日紅を撮ろうとしたのですが、なかなか撮れず。撮りに行ったものの、バックの部分だけ厚い雲がかかっていたり、白い雲に覆われたりで、結局4回出たり入ったり。それでもダメでした。

 夕方を過ぎ、更新はほぼ出来上がったのですが、百日紅の写真が気に入りません。他の写真には青空が写っているのに……そうだぁ! 奥の手!

 ということで、百日紅の写真は合成です。荒っぽくやったので、見る人が見れば、すぐに露見します。

 これほどあからさまにはしないですが、写真を撮った時の印象と、撮ってきた写真の印象が違う時がよくあります。「もっと花の色は鮮やかだったのになぁ」「この部分はもっと明るい方がいいなぁ」とか。

 そんな時は、色をのせたり、多少変えたり、明るさを調整したり…そんな手がどこからか伸びてきます。

 それによって今の境内の様子に近くなるのですから、これはきっと「仏の手」でしょう。

〜 オリジナル(左)と合成・修正後(右) 〜

2004年7月16日(金)  No.324

熱帯夜
 暑くて、夜中に何度も目が覚めます。

 エアコンで部屋を冷やし、寝る時になったらエアコンを止めて、窓を開けて寝るのですが、暑くて寝苦しくていけません。


 昨年は冷夏で、熱帯夜も15日と少なかったですが、一昨年は33日。今年は、観測史上初めて5月に25.8度の熱帯夜を迎えましたが、6月はゼロ。7月に入ってからの約半分は熱帯夜です。
 昼間の温度が夜になっても下がりにくい傾向が、近年、顕著のようです。


 鉄分のサプリを飲んで、眠気を吹き飛ばそうとしていたのですが、夜、熟睡できないようでは、効果ありません。

 やっぱり、エアコンつけて寝ようかなぁ。これではお盆が乗り切れません。
2004年7月15日(木)  No.323

ウイルス満員御礼
 今日も昼前から6時過ぎまでボランティアの事務所。パソコンサポートや新人研修。

 パソコンからはウイルスとワーム19匹を発見。「どんな形しているの? 見せて!」って言われても…。

 こんなに汚染されているパソコンは初めて。きっと、ウイルスやワームなどをまき散らしていたんでしょうね。くわばら、くわばら。

 結局、パソコンはお持ち帰って修理することになりました。

 3日連続のボランティア。今週はこれでおしま〜い。


 今日は、祇園祭の宵々々山。

 夕方近く、一天にわかにかき曇り、夕立と雷。祇園祭らしくなってきました。
2004年7月14日(水)  No.322

スーパーの鱧おとし
 午後から夜までボランティアの事務所に居着いていました。パソコンのサポート、ボランティア本番、会議と長〜い日でした。

 でも、エアコンの効いたところにいたお陰で、暑さ知らず。


 冷酒をキュッと飲んだら美味しいだろうなぁと思い、帰りに当てを求めてスーパーに立ち寄りました。

 あっさりとしたものを少しだけと、鮮魚の売り場を見ていたら、鱧の落としが並んでいました。「中国産無漂白活け締め2人前」としたものと、「国産活け鱧」と表示されたもの。
 中国産のほうが見るからに綺麗。白くて骨切りも細かく、量も倍近く。国産のはちょっとくたびれた風で、色もくすんだ感じ。
 値段は、中国産580円に国産780円。

 一瞬悩んだ末、中国産を求めました。

 結果は……ダメ〜。鱧のふわふわした食感はまるでなし。たとえて言うなら、白い焼き鱧。

 2/3を残して、明日、お澄まし汁にすることにしました。トホホ。

 でも、冷酒は美味しかったぁ。


 テレビでは、新潟の豪雨の映像が流れていました。京都の、雨が降らずに35度は当たり前という天気からは、まったく想像もつかない光景。

 心からお見舞い申し上げます。

〜 ホッとする蓮の花 黒谷・西雲院 〜
2004年7月13日(火)  No.321

水なす
 水なすのぬか漬けをいただきました。大好物です。

 ここ数年でちょっとしたブームとなってきている水なす。ボクが初めて知ったのも数年前でした。いままで、漬物でさえあまり流通せず、まして生がスーパーなどに並ぶことはありませんでした。

 水なすは泉州の特産。一般のなすに比べて皮が薄く、手で握ると水が滴り落ちるほど水分が多いために、「水なす」と呼ばれるようになったそうです。
 今は露地の水なすの最盛期。

 あくが少なく独特の甘みがあるため、生をうすくスライスして、塩で揉んで、好みで鰹節と醤油でいただいても美味。生野菜感覚です。

 もちろん、ぬか漬けも美味。多くはビニール袋に一つずつ糠ごと入れて売られています。傷んだり、変色しやすいからでしょう。包丁を切らず、手で裂いていただきます。

 実にさわやかな夏の味。夏は水なすとゴーヤ! という感じです。


 夜、友人たちと食事に。街には浴衣姿の人がチラホラ。祇園囃子を流している店舗もたくさんありました。

 日毎に祇園祭本番に近づいています。

〜 手で裂いた水なす漬 〜
2004年7月12日(月)  No.320

梅干し黴びる
 すごく久しぶりに選挙に行きました。

 今までは、誰にも投票しないのも選択の一つだと思って行きませんでしたが、究極の選択をしてでも1票を投じないと参加したことにならないと方向転換しました。

 投票は何だか緊張しました。


 梅干しがカビてしまい、ショック。

 水も上がって来たのですっかり安心して、しばらく点検していなかったのが失敗のもとでした。どうも、紫蘇からカビが来たようです。
 何年ものかの梅酒は、毎日「点検」していたのですが…。

 上の方のかびた梅と紫蘇を泣く泣く捨て、残りの梅を焼酎で洗って天日干しをし、梅酢は漉した上で一煮立ちさせました。

 漉す作業は、最初、コーヒーフィルターでやってみたのですが、目が細かすぎてすごく時間がかかるので、キッチンペーパーに切り換えました。

 梅酢の色がすごく鮮やかで、アメリカ・ヤマゴボウで色水遊びをしているような感じ。
 煮立たせた梅酢は強烈な臭い。まだ、口の中が酸っぱい気がします。


 お寺の仕事も忙しい一日でした。

〜 色鮮やかな梅酢 〜
2004年7月11日(日)  No.319

 朝7時頃から降り出した雨が9時頃には強くなり…でもあっけなくあがってしまいました。

 午後からは晴れたり曇ったりの釈然としない天気。夜になって、1発の大雷鳴にギクッ! としましたが、雨はしみったれた降り方。

 どうも、空の機嫌が悪くて時々ぐずっている感じで、期待したほどの雨が降っていません。

 こんな程度の雨だったら、地表から10センチほどが湿った程度かな。ガッカリです。


 6月20日から始めたお盆の経木塔婆書きが終わりました。

 日によって、時によって、字にバラツキがあり、後から見るとただでさえ能筆ではないのに恥ずかしい限りです。

 でも、これで一つ大きな仕事が片づき、ホッとしました。
2004年7月10日(土)  No.318

ネタ切れ
 更新をした日は、日記に書くことが減ってしまいます。

 今日、初めて、生で、ミーコが石灯籠の火袋で寝ている姿を見ました。寝姿はかわいいですが、目を覚ますとギャングのような顔つきです。

 せめて寝ている時だけでもかわいい姿をの写真をいっぱい撮ろうと思っていたのに、職員さんが「ミキちゃん」と起こしてしまい、数枚しか撮れませんでした。

 補修をしたばかりの本堂脇の池には小魚がたくさんいますが、ミーコ(ミキ)はその小魚を狙っては食べているという話を、職員さんに聞きました。やっぱり…。

 クロが子供を産んでいるという未確認情報もあります。

 カラスが1羽、死んでいたという情報も。鳥インフルエンザ?

 来週は更新ネタがあるかなぁ。

〜 去来句碑前でエサを待つミーコ 〜
2004年7月9日(金)  No.317

簾を吊す
 梅雨が明けたら簾を吊そうと思っていましたが、毎日強い西日が差すようになってきたのがたまらず、今日、吊しました。

 簾に打ち水、風鈴といろいろ工夫をしてみても、連日35度ではやっぱり暑い!

 もうちょっと雨が降ってくれないと、木々がかわいそう…。


 エアコンの保守契約の定期点検の係員が来られました。台数が多いので、契約しているのですが、作業を見ていると、フィルターの掃除をしてくれる程度。
 「あー、きれいですね。掃除されましたか?」と目視だけでの点検の場合もあり。

 ボクの部屋の天吊り型エアコンは、ボタボタといきなり水滴が落ちてくることがあります。毎年、点検の時にそれを言うのですが、「そういう症状が出ている時でないとわかりません」と、うやむやのまま。
 説明してくれることは、至極当たり前のことばかり。な〜んも納得できません。

 いつ水が落ちてきてもいいように、古いバスタオルがボクの部屋には用意されている。これが、毎夏のスタイルです。

〜 簾越しに広縁に差し込む西日 〜
2004年7月8日(木)  No.316

工房拝見
 9月の「メダカの学校」の講師をお願いしに、友禅作家の大内惣介さんの工房をお訪ねしました。

 もともとは、伝統的な文様についてお話しいただくつもりでしたが、放っておくと消えてしまう伝統的な技術が次代に継承されるように、従来の和服のみにとらわれず、インテリアやグラスなどのデザインなども手がけているという大内さんの熱い思いに感動し、内容はすべてお任せすることにしました。

 今、たとえば町屋が見直されたり、和装が見直されたりというレトロブームではありますが、どちらかというとかなり表層的。それはそれでいいのでしょうが、たとえば文様一つに潜む「意味」などを知ることによって、厚みが圧倒的に変わってくる…。
 明治以降、あるいは第2次世界大戦以降、ある意味で日本文化は西洋文化よりレベルの低いものというすり込みが行われてきたけれど、それが日本人としてのアイデンティティーを希薄にさせてきたのではないか…。

 大内さんが一筆一筆運ばれるその奥に、そういう深くて熱い思いがあるのだなぁと感銘しながら、作品なども見せていただきました。

 いい体験でした。

 それにしても細かい作業。とても、じっとしているのが苦手この上ないボクにつとまる仕事ではないと確信しました。

 美術は得意だったのですが…。

〜 大内さんとデザインのサンプル 〜
2004年7月7日(水)  No.315

菩提樹と沙羅
 今日の最高気温は36.3度。気温が30度以上の「真夏日」は、これで10日連続。梅雨は何処へ?

 でも、この暑さを、ボクは今日体験しなくてすみました。

 午後から比叡山へ。さすがに山上は涼しい。根本中堂へ参詣した後、少し離れた浄土院まで歩きました。

 山道では、鶯やヒグラシなどの声が聞こえてきました。春と夏、季節が混ざっているような、不思議な感覚です。

 浄土院の伝教大師祖廟前では、菩提樹と沙羅が咲いていました。菩提樹は満開。沙羅も、やはり今年はあまりよくない年のようですが、今が盛りのようでした。京都の市街地より1ヶ月ほど遅い開花です。

 沙羅は、この浄土院に静かに咲いている花が一番美しい、そうボクは思います。

〜 浄土院の菩提樹と沙羅 〜
2004年7月6日(火)  No.314

雨に遭う
 お昼頃から雨という予報だったので、9時過ぎにバイクで出かけたら、5分と走らないうちにパラッと雨粒が落ちてきました。

 「困ったなぁ、合羽を忘れてきたし……まぁ、近いからいいか」と、もうしばらく走って目的の檀家宅へ。

 読経が終わって四方山話をしている間に、外が暗くなってきた気配。でも、外へ出てみると、まだ雨は降っていませんでした。

 「ラッキー! 筆を買いに行こう」と寺町通に向かいました。

 藤原定家の京極邸跡に店を構えて290年という超老舗。高価な筆・墨・紙などの文房四宝が並ぶ店中。
 「安い面相筆はありませんか?」と尋ねたら、1本105円の特価品を示されました。安すぎ…。

 塔婆を書くと、筆はすぐに傷んでしまいます。あまり高価な筆を使っても無駄なので、いつもは1本500円までの筆を使うのですが、105円とは…。他の面相筆を見ても2千円程度のものしかありません。

 「まぁ、一度試してみるか」と、10本買って店を出ました。ちょっと恥ずかしかった…。

 店を出ると、大粒の雨が落ち始めた頃でした。ちょっと危うい雨の降り方。待っていても雨は上がらないだろうと思い、急いで帰ることにしました。

 例の焼き芋屋さんは目と鼻の先。寺町に向かう時、「今日はどうしようかなぁ」と考えていましたが、帰る時はそんな余裕もナシ。雨雲より先に帰り着こうと、まっしぐらに寺を目指しました。

 雨雲に抜きつ抜かれつ、信号待ちの間に追い越され、またかっ飛ばして抜き返すという具合で寺に帰り着いた時には、結局ボトボト。やはりまだ水難の相の渦中にあるようです。

 雨は煮え切らないに降り方で、結局本降りとはなることもなく、着替えている間に窓の外が明るくなって、青空も見えてきました。ずぶ濡れになったのが馬鹿みたい…。


 買ってきた筆は、やはり105円の書き心地でした。トホホ。
2004年7月5日(月)  No.313

塔婆書き三昧
 今日もまた35度。もう梅雨は明けたのでしょうか?

 今日は日曜日なのに、珍しく法要などもナシ。暑くて屋外作業をする気にはなれず、1日中、お盆の卒塔婆書きをしていました。
 少しでも時間があると卒塔婆書きをしていますが、ようやく半分近くまで到達しました。

 1日中書いていると、時には字が乱れたり(いつもですが…)、大きくなったり、角張ったり、歪んだりと、いろいろな症状が現れて、自分の心が一様ではないことがわかります。

 夜10時過ぎまで続けましたが、さすがに目がかすみ、肩は凝り、今日はもう限界です。


 毎日、いろいろなメールが来ますが、今年のある時期から、外国からのメールがドッと増えました。あまり公開していないメールアドレス宛なので、きっとどこかからデーターが漏れたのでしょう。

 内容は、PCソフト、サーバー、住宅ローン、薬などのセールス、アダルトサイトへの勧誘など、様々。
 発信元も、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、デンマーク、中国、台湾などあちこち。

 1日50通以上来るそれらを、以前は手動でシコシコ消したり、自動的に削除する設定にしていたのですが、敵も然る者。発信元アドレスやタイトルなどを少し変えて、自動削除に引っかからないようにしてきます。

 そんな時、ウイルス対策ソフトの[迷惑メール監視]という機能を見つけ設定してみると、ソフトが自動的に迷惑メールかどうかを判別して、[MEIWAKU]というタイトルをメールに付けてくれます。あとは、そのタイトル付加されたメールを自動的に削除するよう設定するだけ。

 最初は少しトラブりましたが、今はとても重宝しています。

 でも、どうやって「迷惑メール」かどうか判別しているのでしょう?
2004年7月4日(日)  No.312

34.9度
 メチャクチャ暑い1日でした。

 一体何度あったんだろうとネットで調べても、その時点の気温はわかるものの、最高気温がなかなかわからず。ようやく、気象庁のHPで、34.9度だったことがわかりました。

 今日の「メダカの学校」はインド人の天台僧 サンガラトナ・マケナ師。
 その中で、「いままでに48度を経験したことがある。40度までなら木陰に入ればしのげるけれど、48度はファンヒーターを抱えているようなもの。風呂でも、48度なんて入れますか?」という話がありました。

 なるほど…48度…想像を超えた気温です。35度ぐらいなんのその、と言いたいところですが、インドと日本では湿気が違います。

 いやぁ〜暑かった。

〜 法話するサンガラトナ・マケナ師 〜
2004年7月3日(土)  No.311

長〜い会議
 朝から夕方まで、ず〜っと大津・坂本で会議。

 10人未満で「ロ」の字になっての会議なので、寝ているわけにもいきません(それでも一瞬寝息をたてている強者がいらしゃいました)。

 この会議の時のお昼は、決まってざる蕎麦。他の会議の時は、鰻になったり、弁当になったり。これは担当者の好み? 出席者のランク?


 行き帰りの山中越えで、ネムの花を堪能しました。特に夕方、少し薄暗くなってから、暗い背景に赤いネムの花がくっきり浮かび上がった光景には、息が止まる思いがしました。

 帰って、苔に水やり。今日は撒水機を修理してからやったので、バッチリ! 梅雨なんだから、少しは雨も降ってよ!
2004年7月2日(金)  No.310

水難の相
 昨日ボツになった除草剤撒きにもう一度挑戦しようかとも思いましたが、落胆が大きく、まだその気にはなれず仕舞い。

 代わりに、庭土の土壌改良をやってみることにしました。
 従来の土壌にピートモスやバーク堆肥など保水効果のある土壌を鋤き込み、苔がよく生えるか試すことにしたのです。

 庭を作って10年ほどになりますが、当初植木屋さんが張ってくれた杉苔はすぐに消えてしまい、その後何度か自分でやり直したものもほとんど残っていません。

 暑い日の夕方に水撒きをして、苔が蒸れてしまって茶色くなって枯れてしまったこともありました。
 苔が青々しているお寺の和尚に聞いたら、早朝か夜涼しくなってから、バケツをひっくり返したほど撒かないとダメとか。しばらくはやりましたが、毎日何時間もかかって大変なのでやめてしまいました。

 苔の生えない部分を観察すると、西日が直接当たって、乾燥しやすい場所。この乾燥を押さえてやれば、何とか苔も定着してくれるかも知れないとやってみたのです。

 さて、成果はいかに。数ヶ月後が待ち遠しいです。

 終わった後、久しぶりに水撒き機を使って水をやりました。そころが、故障していてグルグル回り出し、急いで逃げましたがボトボト。直して試してみて、またボトボト。
 結局、全身ずぶ濡れになりました。

 どうも昨日から水難の相が出ているみたいです。

〜 コントロール不能になった撒水機 〜
2004年7月1日(木)  No.309

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