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2003年9月の日記

坊主の無信心
 今日から2ヶ月半ぶりに学校。
 みんな、休み前にやったことを忘れているだろうなぁと思っていたら、案外、覚えているのでビックリ。
 それはよかったものの、今日から助手さんが3年前まで4年間ほどやってくれた人に交代するはずが……授業が終わって家に帰ってから、「スミマセ〜ン」と電話。すっかり忘れていたらしい。えー、1週間前にメールくれたのに。
 彼はボクの授業のエエ加減さ熟知しているので、有り難い。そのうち、熱燗でも酌み交わしながら、恋愛談義でもしようっと。

 学校に行く前に、伏見稲荷に寄って、神具屋さんでカワラケを調達。10月に行う仏前結婚の用意。素焼きに透明な釉薬をかけただけのものなのに、結構高いんだなぁ。
 ついでに千本鳥居の写真を撮りに奥の方へ。足が痛いから、入り口で写真を撮って引き返す。よく考えたら、参拝していない。「異教だけど、参拝ぐらいしろよ!」と自分で突っ込んだ。

 夜になって、衣をたなびかせながらバイクで走ったら、寒〜い。心まで冷えちゃった。
2003年9月30日(火)  No.32

菊 ……
 午後から出かけて夜帰ってきたら、自坊の門の中に、菊の懸崖(盆栽の一種)を並べる棚が出来ていて、さっそく数鉢が並べてありました。住職が40数年来作り続けている菊を、皆さんに見ていただくための仕掛けです。出かけるときには何もなかったのに…。

 菊のことになると目の色が変わる住職。10月になったら準備にかかるだろうなぁと思っていたら、フライング。歳をとって、ますますせっかちになったのか。まだ、「どこに蕾があるの」という状態なのに……。

 「秋の真如堂にモミジと菊を見に行ました」と言って下さる方もあるように、すっかり定着した吉祥院の菊。
 「今年も菊が咲きました。ご遠慮なくご覧ください」という木札がかかるまで、まだ数週間の準備期間が必要です。

 ボクは菊にはノータッチ。庭が堆肥だらけになる…菊の日当たりが悪いと手当たり次第木の枝が切られる…菊見の人にはマナーの悪い人もいる…物心ついたときから菊ありき…結構いい思い出はないのです。

 今年、菊のライブ中継はどうしようかなぁ。
−写真は貴船菊−
2003年9月29日(月)  No.31

砥草と戯れる
 今日は爽やかなお天気でした。

 久しぶりに、庭の草引きを、ほんの少しだけしました。

 砥草(トクサ)が地下茎を延ばして、どんどん領域を広げています。引っ張ると、芋づる式に、次から次へと他の株が続いて持ち上がってきます。
 茎を引っ張ると、節のところからスポッと抜けるし、枯れた茎もカサコソ音がして面白い。

 今でも砥草を木を磨くときに使用すると、木工師の人に聞いたことがあります。サンドペーパーなどをかけると、その粉などが残って、後に使った刃物が傷むけれど、砥草だと大丈夫だと。へぇ〜。

 気に入ったオモチャを見つけた子供のように、地べたに座り込んで、しばらく砥草で遊びました。

 青く高い空、咲き初めの金木犀の淡い香り、たおやかな風……。何かが吹っ切れた気がしました。
−写真は紫式部−
2003年9月28日(日)  No.30

音の思い出
 さわやかな風にのって、近所の運動会の声が聞こえてきました。

 そういえば、ずいぶん前ですが、京都駅からSLの「ポー」という汽笛が聞こえてきたり、動物園のアシカの「カウッ カウッ」という声が聞こえてきたりしました。時代祭の時に勤皇隊のマーチも聞こえてきたことがありました。もちろん、風向きによりますが。
 SLはもうないものの、いまも動物園にいるアシカの声は聞こえてきません。街がうるさくなったのでしょうか?

 音といえば、平安神宮が放火された時、建物が焼け落ちる音で目が覚めたことがあります。銀閣寺道の交差点で人身事故があったとき、「キィーー、ドン」という音が聞こえてきたこともありました。
 ボクがまだ幼稚園児の頃でしょうか、「センター、センター、互助センター」と軽飛行機からアナウンスをしながら、ビラをまいてPRをしていたことがありました。質の悪い再生紙で作った小さなビラでしたが、それを拾った子供は鼻高々でした。

 いろいろなことを思い出すものですね。
2003年9月27日(土)  No.29

1粒で4度美味しい!
 今日でお彼岸も終わり。めっきり涼しくなりました。

 「暑い」「寒い」と文句を言いますが、春夏秋冬の折々を楽しめというのは本当に有り難いことですね。
 1粒で4度美味しい!!
2003年9月26日(金)  No.28

便利屋と紙一重
 昨日からの雨が止むどころか、今朝はなおさら強い雨。

 今日伺う予定の檀家のお家は、御所の近くの、派出所と至近距離の、来客用駐車場のないマンション。路上駐車をするには挑戦的過ぎ。
 御所の駐車場に車をとめて、土砂降りの中を、歩きました。車の中で足袋を脱いで、たもとに忍ばせ、裸足に白い鼻緒の草履を履いて、ハネを気にしながら、ソロリソロリ…。それでも、濡れてしまうほどの雨でした。

 次に伺ったお宅では、「樋は大丈夫ですか? あ、ここ漏ってますよ」と雨の日の住居点検。お家の方も、「雨に日に見てみないとダメですね」と納得顔。お経をあげに来てんだか、無料点検サービスか…。
 そうそう、次に行ったときに柿の実を取ってあげなければいけないお家もあったなぁ。高枝切りを持って行かないと。

 せっかく少しよくなってきていた足が、夜になって疼き出しました。
2003年9月25日(木)  No.27

涼しすぎ!
 何だか、スイッチを切り替えたように、いきなり寒い! 先週まで31、32℃あった最高気温が今日は20.8℃。体がついていきません。あまりに涼しいので、風邪をひいたのかと思いました。

 中国には、「一場秋雨一場寒、十場秋雨要穿綿(秋雨が1回降るたびに寒くなり、10回降れば綿入れが必要になる)」という諺があるらしいです。

 夕方の雨は、秋雨にしてはすごい降り方で、樋が詰まって大騒ぎ。直さないといけないけど、明日も雨みたいですね。
2003年9月24日(水)  No.26

お彼岸の中日
 お彼岸の中日。涼しいお中日。

 みなさん、いろいろな思いを持って墓参に来られます。長いおつき合い、毎月お宅に伺っているような檀家の方だと、それが余計にわかります。
 同じお墓に参るのにも、兄弟や親戚同士の仲が悪かったり、逆にぜんぜん血のつながりはなくても故人を絆としておつき合いの続いている方もあります。「あなたたちはご親戚ですよ」と言って初めてお互いの関係を知る人たちもあります。
 お墓にもいろいろな人間模様があります。

 『信仰による人間疎外』というクリスチャンの精神科医の書かかれた本を読み出しました。「どうして私たちの信仰や教会が聖書的なものにならないのか」ということを記した本で、クリスチャンの世界独特な問題もありますが、組織や団体と信仰の矛盾のように、お寺の社会でも共通することもたくさんあります。ボクにとって、興味深い本です。
2003年9月23日(火)  No.25

ボクの愛車
 急に涼しくなって、夏のスケスケ衣が何だか場違いな感じ。バイクに乗っていても、ちょっと涼しすぎるくらいでした。

 10年ほど乗っている50CCのバイクも、もうそろそろ限界。スピードメーターは動かない、走行距離計は回らない。たぶん、2万5千キロくらい走っているでしょう。かろうじて生きているのは燃料計。これさえ動けば困りません。
 次に買うのハーレーなんて思っていますが、衣では跨れないし、何より免許がない。次も原付かなぁ。

 でも、やっぱりまだ手放せないなぁ……そんなものって、ないですか?
2003年9月22日(月)  No.24

鈴虫の声かすれ…
 窓を開けていられないぐらい涼しい夜になりました。
 今、9時。窓の外では風切り音がしています。台風は名古屋沖のようですが、今頃になって風が強まってきたのでしょうか。

 彼岸中の日曜日。例年なら、お中日に続いてどうしようもなく忙しい日曜日。今日はどうしたことでしょう、午後1時過ぎまではそれなりに墓参の方も多かったものの、それ以降はまったく拍子抜け。4時前からは、それまで断続的にぱらついていた雨がやや本降りとなって、余計に人足が遠のきました。

 墓所と自坊の間を何往復もしながら、適当にファーストフード(おにぎり)をつまんで食事をしたので、何回食べたのか、どれだけ食べたのかよくわからなくなってしまいました。結構食べたのでしょう、夕食は食欲がわきませんでした。

 窓の外の簾が風で大きく揺れています。9月の暑さになかなか外せないでいましたが、いくらなんでも片づけないと季節はずれ。

 鈴虫の声も、だんだん聞こえなくなってきました。オスさんたち、ご苦労さまでした。後は食べられるのみ…カ・ワ・イ・ソ
2003年9月21日(日)  No.23

彼岸の入り
 今日は彼岸の入り。

 例年通り、彼岸中、墓参に来られた方の墓前で回向をします。墓参のピークは、お中日の他、土・日。今日は、いきなり一つの“山”のはずでした。

 ピークの日には、ほとんど1日中墓所に出ずっぱりで、自坊からどなたが墓参に来られたか伝令が来て、その情報をもとに、その方のお墓に伺います。そうでないと、広い真如堂の墓所に誰が来られたか、わからないのです。

 それでも、お墓の掃除を済ませてお花などをあげてから自坊に卒塔婆をもらいに来られる方とこれからされる方、掃除や準備などすべてが早い男性の方とゆっくりなお年寄りの方、手前のお墓とずっと奥のお墓……墓所の中を何回行ったり来たりするでしょう。

 “山”のはずの今日、お昼前から雨が本降りとなり、午後からは墓参の足もまばらになりました。

 例年は彼岸が終わったら一皮剥ける頭。このお天気では1日分助かったかな。
2003年9月20日(土)  No.22

オッサン
 今日、無料配布紙の取材を受けました。記者は大学の同級生の女性。

 一目見て ♪ オバサンになったなぁと思ったら〜泣けてきたぁ〜 ♪ (「大阪で生まれた女」のメロディーで)
 その分、ボクもオッサンになったんだなぁと思ったら〜泣けてきたぁ〜 ♪

 子供の頃を思い返すと、今の自分の年格好の人は、すっかりオジサン・オバサンに見えたものでした。今は自分がその年。

 でも、ボクは年齢よりは若く見えるはず……みんな自分ではそう思ってますよね。
2003年9月19日(金)  No.21

肩こり
肩が凝って、目の奥が痛〜い。

大体は肩こり症なのですが、朝、散歩をすることで、ずっとこういう症状が出ていませんでした。
それが、足が完治しないので散歩を控えていたところ、てきめん、症状が出て来てしまいました。体は正直です。

あー、一日ゆっくりした〜い。
2003年9月18日(木)  No.20

ライブカメラ
 ヤフーのオークションで落札した、中古8ミリビデオカメラがきました。ライブカメラ用に使うために競り落とした?のです。3100円で…。

 さっそく屋根に登って古い機械と交換。
 今まで使っていたのは、ファインダーが壊れていて、覗いても何も見えないため、アングルを決めるために屋根のカメラと室内のPCの間を行ったり来たりしなければなりませんでした。
 それに加えて、最近はピントが合わなくなってきていました。どうやら、被写体のコントラストが低いとピントがあわないみたい。夜明け後すぐや曇天の日は特にダメ。コンセントを差し直すとピントがあうことがあるのを発見して、先ずは朝6時過ぎに1回、その後も日によっては数回、その作業をしていました。

 写り自体はそんなに変わりませんが、そんな煩わしさからはこれで解放されるはずです。

 紅葉にはまだ早いものの、被写体の中にはカエデの木と櫨の木があります。綺麗な映像を発信できるのが嬉しいなぁ。
 それにしても、屋根の上は暑かったなぁ。
2003年9月17日(水)  No.19

電車の中
 連続3日目の神戸。今までは車でしたが、今日は電車。2回乗り換えても車で行くより少し早いくらい。

 電車の中って、面白いですね。
 鏡を見ながら、まつげを反り返らせる金具?を使っている女性。人前ですることじゃないよ。揺れたら危ないだろうに…大声でしゃべるおばちゃん。うるさい…阪神優勝セールの袋を抱えた男性。仕事はどうしたの?…同じく、阪神優勝のスポーツ紙を広げる男性。横の女性が迷惑顔…床に座り込む高校生。疲れてるの?…

 面白いけど、衣を着て乗っていると、何だか疲れるなぁ。衣を着ていると、コンビニでおにぎり買うのも何となく気がひけます。自意識過剰。。。
2003年9月16日(火)  No.18

阪神優勝
 名神高速を神戸まで走りながら、ラジオで阪神−広島戦を聞いていました。9回裏の阪神の攻撃、ここぞというところでコンクリートのひさしのような所に差し掛かり、ラジオは聞こえない。やっと聞こえたと思ったら、逆転勝ちをした後でした。
 駄目なタイガースが、ついに…と思うと、目頭が熱くなってきました。ずっとタイガースファンですが、それほど熱烈でもないのですが…やっぱり嬉しいですね。
 帰路、尼崎の甲子園付近では交通規制の表示。ラジオでも、大阪はすごいことになっている様子。京都も?と警戒しつつ、祇園を通りましたが、いつもよりなお閑散としている様子。温度差を感じました。
 大きく欠けたお月さんが綺麗なので、帰り着いてから境内を彷徨って、撮影ポイントを探していたら、大文字山に灯りが…先日も大学生が「大」の火床に懐中電灯でタイガースマークを点灯してお灸をすえられたとか…今日も何かするのかな。「金本、ありがとう!」とか、拡声器で言っています。
 帰宅してからテレビで優勝シーンを観戦。
 「優勝は間違いでした」などと蒸し返されるのではないかと思うボクは、やっぱり阪神ファン。
2003年9月15日(月)  No.17

そして、神戸
 日の傾く頃、急な連絡があり、神戸まで往復してきました。
 神戸にはいろいろな思い入れがあります。学生の頃遊びに行ったこと。震災の時、坂の多い町を右往左往したこと。………。
 山手から夜景を見ました。綺麗でしたが、楽しめませんでした。そう、震災の時も、心に突き刺さるような夜景でした。
 明日も明後日も神戸。思い一つで、風景の見え方は変わります。
2003年9月14日(日)  No.16

「今日の散歩道」の更新
 今日は、「今日の散歩道」の定例更新日。
 1年のうちには季節が大きく動く時期と遅々として進まない時があり、春や秋など写真の被写体の多い時期はいいのですが、中途半端な季節は、更新ネタ探しに苦労します。
 今日も午前中の寺の仕事にかかる前にカメラを持って出かけ、仕事を終えて昼食を食べた後に境内を1周。檀家の年回法要を勤めてから、もう一度カメラを持って、墓地へ。お墓にご回向をしに行ったときの景色が綺麗だったもので…。都合3回で約50枚の写真を撮りました。
 写真がないと文章が書きにくいため、使えそうな写真が撮れたらそれに添える文章を考えたり、時によってはその逆をしたり。
 一気呵成に更新が仕上がる時もあれば、夜になってようやく完成する時もあり、木曜日頃から、何かネタはないかと心の準備にかかります。
 いったん出来上がってページを更新した後も、文章の細かい修正、時には写真の差し替えを行い、ページが確定するのは夜になります。
 なかなか大変ですが、そのお陰で境内の木々や花々のささいな変化もわかり、リッチな気分にもなれますよ。
2003年9月13日(土)  No.15

ホームセンター好き
 今日、毛虫退治の薬を買いにホームセンターに行きました。先週、大々的に毛虫退治をしたのも束の間、また第2波の大発生。殺虫剤が底をついてしまいました。

 ホームセンターに行くと、ワクワクします。特に、大工道具・工具・園芸機械・電気などの売り場はどれも欲しいものばかり。うちの屋外ストッカーには、ついつい買ってしまった、いや必要に迫られて買った機械・工具がゴロゴロ。

 園芸用品売り場で殺虫剤を探しましたが、街中のホームセンターには、小さな瓶の薬剤しかありません。エンジン付き噴霧器で散布するにはあまりにも少量ですが、とりあえず1瓶買いました。

 他の土地に行った時なども、機会があればホームセンターに立ち寄ります。例えば同じ京都市内でも、あるいは大津などに行けば、売っているものは結構違います。農村地域にある店は、農耕機具や農薬などの品揃えが実に見事。寒いところのセンターに行くと、大型の暖房器具や屋外に設置する灯油タンクなどがいっぱい。使うあてがあるわけではないのですが、ついつい見とれてしまいます。

 ついでに、電気売り場で、アース棒を。先日来のホームページ「日記帳」の不調は、雷がルーターに悪さをしたのではないかと思い、アースをちゃんととろうと思ったからです。アースから雷の電流が入るという人もいますが…。

 衣姿では、せっかく大好きなホームセンターに行っても、何となく、自由にあちこちの売り場を回れません。それに、長居すると、必要でもないものを買うこと必至。スーパーに行ってもそうなのですが…。
 
 「早く毛虫をやっつけよう!」と後ろ髪を引かれる思いで帰りました。「髪はないだろう!」って。
2003年9月12日(金)  No.14

中秋の名月
 今日は朝から晩までボランティア。あ〜、疲れた。

 帰りには、それまで曇っていたお月さんの雲が切れ、中秋の名月がクッキリ見えました。

 でも、今日はクタクタ……十三夜には、ゆっくりお月見したいです。
2003年9月11日(木)  No.13

雨の予想
 まだ夜の明けきらぬうちから、強い雨と「ドーン」という低く大きな雷の一撃。9時前頃になって少し晴れ間が出てきました。

 今日伺う檀家宅の2軒目は西陣の路地の中。近くにコイン駐車場もなく、車で行くことが困難な場所。こんな日に雨だと困るんです。

 ネットの天気予報を見ると、1時間ほど後にまた新たな雨雲がやって来ることは確実。ネットがなかったら、晴れ間にだまされているところ。

 雨が降ってくるのは確実だけど、バイクで行くしか方法はありません。時間的には、1軒目を終えて、2軒目に着き、帰る頃に降ってくる計算。「よし!」とバイクで行くことを決断しました。

 雨は2軒目のお宅に着くと同時に降りだし、帰りは合羽を着て帰ることになりましたが、ほぼ計画通り事が運んだことに満足顔のボクでした。
2003年9月10日(水)  No.12

久々の散歩
 お盆や足を痛めていたこともあって中止していた朝のカメラ散歩に、今日久しぶりに出かけました。
 この散歩のために小さいデジカメを買ったのに、それを十分使うことができず仕舞いでした。
 今日の京都の最高気温は34.2℃。朝から蒸し暑い日でした。
 昨日見つけた季節はずれの藤の花の写真を撮って、まだほんの少ししか咲いていない萩の間を抜け、「ひょっとしたら、まだ蓮が咲いているかも知れない」と思い、黒谷の紫雲石に向かいました。
 蓮の花は1輪だけ咲いていました。若奥さんの話によると、今年の蓮は咲く時期がバラバラで、新聞に載ったこの寺の蓮の記事を見て来た人にも、「これだけですか…」とがっかりされたとか。蓮も例年通りにはいかなかったようです。
 蓮の花より、茶色く乾いた蓮の種に滑稽さを覚えながら、帰路に。
 土曜日の薬散によって落ちた毛虫は一体どこに行ったんだろう、まさか鳥が食べたのでは…などと考えながら、久々の散歩を終えました。今日はリハビリ程度ということで。
2003年9月9日(火)  No.11

虫の音
 お風呂に入ったら、窓の外から虫の声。もっと聞きたいと、窓を開けました。

 窓の外は1mほど隔てて高くなり、その上には幅の広い雑木の垣根。その向こう百メートル以上は墓地。普通は、窓を開けようなんて思わないでしょうね。 風の吹く日には、墓地の卒塔婆同士が当たる音が聞こえてきます。

 蒸す風呂の中に、サッと涼しい風が、虫の音と共に入ってきました。コオロギやその他に何種類もの虫が鳴いています。
 「あー、これでお月さんが見られて、数杯のお酒があれば最高だなぁ」思いながら、気がついたら湯船の中で寝てしまっていました。
2003年9月8日(月)  No.10

彼岸準備
 お盆が終わってしばらくの間は、少しゆっくりした時間が続きます。
 でも、約1ヶ月で秋のお彼岸。今日から、経木塔婆を書く作業を始めました。
 字は正直ですね。その時の気分がよく出ています。一貫しているのは下手なこと。
2003年9月7日(日)  No.9

屋根の上でゴロン
 「今日の散歩道」に載せる百日紅の写真を撮るために、屋根に登りました。

 ほとんど雲に覆われた空。その切れ目の青空が、ちょうど塔のあたりに来るのを待っていましたが、なかなかなので、ゴロンと横になって待つことにしました。

 やっぱり、空は広いですねぇ。これで青空だったら最高だったのになぁ…。

 屋根の上で寝ころぶなんて、いつ以来でしょう。

 あー、気持ちよかった。

 結局、青空は塔のあたりにさしかかってくれませんでした。
2003年9月6日(土)  No.8

犬の長寿祝
 今日、毎月お経をあげに行っている檀家のところへ、いつもは2匹いる犬が1匹しかいません。聞くと、2ヶ月前に死んでしまったとか。気がつきませんでした。
 いつも、ボクが行くと1匹はシッポを振って寄ってきて、もう1匹は吠えていた、その吠えていた方が死んだのです。2匹は親子、母と息子だったそうです。
 吠えた方は毛がフサフサし、寄ってくる方は柴犬のような毛並みだったので、今まで親子とは思っていませんでした。父犬は、近所の柴犬に違いないという話でした。
 家人によると、よく吠えた母犬の方がずっと飼いやすく、息子はその逆だったとか。たまに訪れるボクに対して、息子はとても愛想がよかったのですが、外面がよかっただけのようです。ボクと似ています。
 その息子、今日は目でボクを追うだけで、地面に這い蹲って動こうともしません。母犬が死んでから、ずっとそういう状態とか。よほどショックだったのでしょう。
 帰りがけに、その息子が14才と聞き、「ええ! じゃぁ、親は?」と聞くと、17才だったとか。「あと2ヶ月生きていれば、市からお祝いがあったのに…残念です」と。
 京都市では、人も100才になったら祝いを貰う制度がありますが、犬も17才で長寿の祝いを受けるそうです。犬の17才は、ほぼ人の100才。そんな制度、知りませんでした。しかも、ちゃんと行政の方から連絡してくるらしいです。ほほえましい制度で決して悪くはありませんが、もっとこまめにするところが山ほどある気がします。

 ボクは結構、犬に好かれます。
 車で行ってもバイクで行っても、必ずボクが来たと察知して、家の中からしきりに歓迎してくれるプードル。洗濯屋さんとボク以外は、そんな熱烈歓迎の仕草をしないらしいです。
 お経をあげていると、膝に乗ってくるパグ。木魚をたたき出すと、袖にジャレついてきて、やりにくいったらありゃしない。しかも、家人が側にいる間はそういう素振りを見せず、ちょっと席を外したらこれ幸いと仕掛けてくる。敵もさるものです。
 数珠の房を手でつかもうとする猫もいます。

 時々、ペットフードの缶詰を見て、「こいつ、ボクよりいいもの食べているなぁ」と思ってしまいます。
2003年9月5日(金)  No.7

結婚指輪
 今日、結婚指輪を見に行きました。ボクのではありません、念のため。

 10月、自坊で知人が結婚式をあげるのですが、式の中で数珠の交換というメニューがあるため、ペアの数珠を用意する必要がありました。
 知り合いの仏具屋が出店しているデパートの仏具売り場に、将来の新婦と共に2人で。新郎は遠くて来られません。

 数日前、今まで1回しか会ったことのない新婦から、「結婚指輪を求めたいのですが、一大イベントなので、ひとりで行くのはあまりにもさみしい。一緒に行ってもらえせんか」と依頼がありました。「ボ、ボクがですか……」。

 6Fで数珠を選んだ後、エレベーターに乗って1Fのジュエリー売り場に。こんなコースは、前人未踏でしょう。
 ジュエリー売り場で指輪を並べられて、「どれがいいですか?」と言われても、ボクにわかるわけないでしょう…。店員さんが、ボクに向かって「サイズをお計りしましょう」と…。「い、いや、ボ、ボクは…」。
 他人顔したらせっかく同伴した意味がないと思ったので、それなりに振る舞いながら、「知っている人が通らないだろうか…」と普段より帽子を深々とかぶりなおしました。隣は、タイガース・グッズの売り場。

 ♪ 坊さ〜ん、ゆび〜輪を買うを見たぁー ♪ ボクは代金を払ってません。
2003年9月4日(木)  No.6

 夕べ、この「閑話」のことで夢を見ました。
 文体を、「である」調にするか、「です」「ます」調にするかでした。我ながら、もっといい夢が見られないのかなぁと思いました。

 今日は35.6度。かーなり、暑かったです。

 話の脈絡がまったくないですが、ボクの朝食はパン。
 以前、檀家のパン屋さんで、「朝食はパンです」と言ったら、とてつもなくビックリされたことがあります。お寺の朝食は、ご飯に納豆・海苔に違いないと思っておられるのでしょうか。ずっと、パンと紅茶なのですが…。

 先日来、毛虫退治に心を奪われています。道に小さな茶色い玉が落ちていたら毛虫。今は桜が中心。
 不調の背負いの噴霧器を農機具屋さんで修理して貰って、準備万端。数日ごとに出動! さながらウィルスバスターです。
 薬剤を一杯入れた機械は30キロ弱。地面に降ろした薬剤満タンの機械は、とても背負って立ち上がれません。
 「最近、農家でも、こんな機械は使いません」だって。

 閑話3日目にして、すでにネタ切れ。
2003年9月3日(水)  No.5

こまめな一日
 朝出て、帰ったのは夜9時半。

 先ず、朝イチに檀家宅でお経をあげて、その後は大津の天台宗の事務所で、天台宗の公式ホームページ作り。これがなかなか出来ません。当初計画では、もうOPENしているはずが…。

 衣を着ていると邪魔になるので、車の中で早変わり。こういうことは結構あるのです。
 服は忘れずに持って行きますが、靴をよく忘れます。普通の服を着て、足元は白い鼻緒の雪駄。どうもしまりません。今日は大丈夫でした。

 着替えてよかったぁ。机の下に潜って配線をしたり、システムをなおしたり。何やっているんでしょう。

 夕方に切り上げて、京都の太秦のほうでボランティアの会議。途中、コンビニでおにぎりを買い、突っ走りながらかぶりつきます。
 こういうこともよくあります。お盆の頃の昼食は、コンビニ弁当が多かったなぁ…便利になりました。

 会議の内容は、10月に開くガレージセールでのカレー屋出展について。お米の量と炊くタイミングについて真剣に話し合いました。

 お坊さんって、お寺に鎮座しているか、ほうきで掃除をしているような印象かも知れませんが…こんなものです。ボクだけかも知れませんが。

 おにぎりを食べたのに、帰ってから、また食べてしまいました。「あー、これを食べたらブタになる」と思いながら。
2003年9月2日(火)  No.4

「僧坊閑話」スタートします
今日から「僧坊閑話」を始めます。

「今日の散歩道」で1週間ごとの境内の移り変わりを紹介していますが、このページは、苦沙彌の個人的な出来事などを中心とした日記風の内容になる予定です。
たぶん、毎日は書き込まないでしょう。「3日坊主」になるかも知れませんが、気がついたらまた書くつもりです。

先日来、当ホームページのメニュー改変作業を進めてきました。
開設して7年弱、お越しいただいた方も15万人(回)を超えました。
インターネットが今のように一般的でなく、ごくごく限られた人だけのツールであった頃から見ると、今は隔世の感がします。通信環境もビックリするほど変わりました。
今まで、当ホームページは、真如堂の紹介と苦沙彌の個人的コンテンツの2本立てのような形で進めてきました。
今回のリニュアルの狙いは、真如堂の紹介的な内容をスリム化し、より苦沙彌的コンテンツを拡大することでした。

一般の方々からすると、お寺や坊さんというのは、よく「見えない」存在だと思います。仏教というのも、法要やお葬式などの時に触れる程度ではないでしょうか。
インターネットを使って、そんな見えにくいお寺や坊さん、仏教を、身近なものにしていただければ、もっと日常の中に生かしていただければというのが、このページを主宰する苦沙彌の願いです。
そんな難しいこと抜きに、このHPへ来れば、何だかスウッーとする、わけはわからないけれど力が抜ける…それも素晴らしいことです。

堅い話になりましたが、今日からまた再スタートです。ヨロシクお願いします。


2003年9月1日(月)  No.3

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