だいぶ大人になって忠臣蔵のストーリーを知ってから、忠臣蔵と名の付くものはつい見てしまう。 今回はコメディ要素が強くて、オリジナルとはだいぶ違う。前半は笑いがメインだったのでそのまま進むのかと思ったら、後半はちゃんとシリアスにオリジナルの結末に近い形で着地する。大石内蔵助とニセ吉良上野介が結託して、無益な殺生をしない、実は人情物の話になっていた。 ムロさんのように下積みの長かった役者がようやく世間に認められ、役者の仕事だけで生活が出来るようになったという背景に私は弱い。 しかもその話を美談や苦労話にせず、大したことではないエピソードとして笑ってしまえる度量の大きさがさらに好ましい。 宣伝活動の中で見る限り、彼はとっても正直で誠実な人柄だと思っているので応援する意味でも劇場で見ておきたかった。
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