主人公がパニック障害の設定なので、見てる途中で発作が起きたらどうしよう、という不安もあったが、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の二人が、違う作品でどんな関係を描くのだろうという興味で見に行くことにした。パニック障害もPMS(月経前症候群)も症状は千差万別なので、それぞれの病気に対する理解を深めましょうという啓発物とはもちろん違っていて、人それぞれ見た目では分からない不都合を背負っているよね、「分かるよ」って言うのはおこがましいかもしれないけど、寄り添うことはできるよってことかな?全編を通して優しい空気が流れている暖かい映画だったし評価も高いんだけど、私には一般的な評価ほど響かなかったのは、私が人に頼ることが出来ないからなんだろうなってことを改めて思った。そういえば、私の人生の中では、節目となる大きな決断から日常の些細なことまで、家族や友人に「相談」をした記憶が無い。多分、無いと言い切れるくらい無い。だから人の人生に関わろうというつもりもなく、結果、冷たい人と思われるんだろうな、なんてことを思って、この映画の趣旨とはまったく違う事実が判明してしまった。 年を取って人と関わることが減ると認知症のリスクが高まるらしいので、ある程度は人と関わらないといかんなという結論。
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