今日は一人で病院まで行くつもりだったが、夫が一緒に行ってくれると言う。 しかも、町田ー新宿間の特急指定席券を買って来てくれた。有難い 誕生日なのに申し訳ない。 お陰で無事に病院に到着。入院手続きをして、付き添いはここまで。 コロナ規制が緩和されたとは言え、手術当日も病院には来るなと言われ、面会も平日の14時から16時の15分間のみなので、実質無理。 手術が終わったら、先生から夫に電話をしてくれることになっている。 病室は、保険の一時金が出るのを良いことに個室を頼んだので、写真を撮って夫に送る。 トイレとお風呂と洗面まで3歩で行けて、気兼ねなく使えるというだけで、大物政治家が使うような豪華な個室なわけはない。 窓も小さいし、新宿の夜景は談話室から楽しむことにする。 荷ほどきが終わったら、明日の手術の詳細な段取りの説明が手術室の看護師からあると言うので、指定された部屋に行く。 対応してくれた看護師さんは、背がスラっと高く仕事が出来そうなさっぱりとした性格の人だ。制服なのでそのオーラは消しているが、宝塚の男役のトップにでもなれそうな美しさだ。(ここの病院は総じて看護師さんが美しい)彼女のテキパキと仕事をする姿を見ていたら、何故か涙が出て来た。病気が分かってから怒涛の日々だったので、泣いている暇がなかった。手術に対する不安からだろうか。この看護師さんが明日担当するかどうかも分からないが、信頼できそうな姿を見て安心したのだろうか。私の涙を見て彼女も驚いたようにティッシュを差し出してくれた。一通りの説明を聞いて、病室に戻る。 すぐに下剤を飲むのに晩御飯も出るんだなぁと思いつつ、美味しくない夕食を食べて、細々とした明日の準備をしていたらあっという間に就寝時間だ。 医師として、手術のリスクの説明もしないといけないので、最悪死亡する確率がわずかでもあると言われていた。それを聞けば、最悪の場合も考えてしまう性格なので、必要最小限の人には手紙を書こうと思って便箋と封筒も持ってきたが、そんな時間は無くなった。 日記を書こうと思って持って来たノートに、夫と兄それぞれに向けた遺言のようなメッセージを書いて力尽きて眠ってしまった。
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