泣く気満々で見たが、私にとってそういう内容ではなかった。 説明セリフはほとんど無く、特殊な状況のひとつの家族の日常を隠し撮りしているような演出は素晴らしいし子役の二人も素晴らしい。 この映画を好意的に評価する人々の多くは、家族のつながりに感動している。 他人同士が血縁や戸籍などとは別の次元で信頼し、労わり合ってつつましく暮らしていると。
それは確かにそうなんだが、学級委員的A型の私は、どうやら映画の嘘を探しながら見てしまう癖があるようだ。 火葬費用は自治体が出してくれるんじゃないのかな? でもそれは健康保険に加入していることが条件なのかな? 自治体によって違うのかな? 行政に対しては、おばあちゃんの一人暮らしってことになってるってことは、他の家族は住民票すらないんだろうか?とか。。。 あそこは実の親子?じゃぁこっちは?と映画の最初からを反芻して登場人物の相関図を想像してしまい、今見ている場面に感動する暇もないくらいいいろんなことを考えてしまっている。 なので、登場人物の関係性が分かった上で2回目を見るとまた違った感想になるんだろうな。 でも、もう映画館では見ないと思うので、TV放送を待ちます。(何年後だよ!)
|
|