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2018年7月5日(木) 
 ワンダー 君は太陽 ネタバレ
一人の障がい者オギーと彼と関わる健常者たちの話というよりも、健常者にも悩みはあって、それは彼と関わることによるものでもあり、彼とは関係のないことでもあるというそれぞれが自分の人生を生きている人々のお話といえるだろう。
そう考えると、彼の障がいもたまたま一般的ではないが、単なるひとつの個性として捉えられるようになる。
結局は、人なんだな。
彼をいじめていたお金持ちの息子の両親が学校に呼び出される。
校長は息子を諭す。母親は、学校への多額の寄付金を恩に着せ、息子の正しさをまくしたてる。校長の思いは息子には届いたが親には届かず転校させられる。親は学校を見限ったつもりだろう。
登場人物の全員がオギーの味方になると嘘くさいが、絶対に自分の正しさを曲げないこういう人たちも現実には必ず存在する。

オギーは初めて学校へ行くことも恐る恐るだったが、1年後には多くの人の心を掴んでそれが自信につながった。これからも初めて会う人からは同じリアクションをされ、傷つくことも多いだろう。だが、それは相手も自分も慣れるということを学んだ。
ある意味守られた場所である学校という所は、誰も守ってくれない世間という場所に出るまでの予行練習の場所なんだな。
子役のジェイコブくんがまたスゴイ。

2018年7月1日(日) 
 万引き家族(ネタバレ)
泣く気満々で見たが、私にとってそういう内容ではなかった。
説明セリフはほとんど無く、特殊な状況のひとつの家族の日常を隠し撮りしているような演出は素晴らしいし子役の二人も素晴らしい。
この映画を好意的に評価する人々の多くは、家族のつながりに感動している。
他人同士が血縁や戸籍などとは別の次元で信頼し、労わり合ってつつましく暮らしていると。

それは確かにそうなんだが、学級委員的A型の私は、どうやら映画の嘘を探しながら見てしまう癖があるようだ。
火葬費用は自治体が出してくれるんじゃないのかな?
でもそれは健康保険に加入していることが条件なのかな?
自治体によって違うのかな?
行政に対しては、おばあちゃんの一人暮らしってことになってるってことは、他の家族は住民票すらないんだろうか?とか。。。
あそこは実の親子?じゃぁこっちは?と映画の最初からを反芻して登場人物の相関図を想像してしまい、今見ている場面に感動する暇もないくらいいいろんなことを考えてしまっている。
なので、登場人物の関係性が分かった上で2回目を見るとまた違った感想になるんだろうな。
でも、もう映画館では見ないと思うので、TV放送を待ちます。(何年後だよ!)

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