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こんな色付いた写真をご覧に入れると、「大変! 早く行かないと!」と思われるのを危惧しますが、どうしても綺麗なところを撮りたくなって、もっとも紅葉が進んだ写真になってしまいました。境内全体がこのように色付いているわけではなく、こんなに綺麗なところもあるのだと思ってください。さらに、時間や日差しを選んで撮っていますので、日がな一日、こんな景色が見られるわけではありません。 毎年のことですが、「今年の紅葉はいかがですか?」とお尋ねいただきます。正直、わかりません。今のところは順調ですというのが、精一杯のお答えです。綺麗に色付いてくれるといいですね。 いま、「お十夜(十日十夜別時念仏会)」の法要中で、5日からはご本尊も開扉されています。15日2時からは、僧衆や稚児のお練りも行われます。その頃には、紅葉ももっとよくなっていることでしょう! 初 冬 や 灯 明 り に 拝 む 厨 子 の 像 滝井孝作
向井去来の「涼しさの野山にみつる念仏哉」という句碑の横には、いま修復中の手水舎の古い鬼瓦が飾ってあります。その前には、「菊渓菊(きくたにぎく)」という小さく黄色い菊が咲いています。もともとは京都東山の「菊渓」に自生していた菊ですが、菊渓ではほとんど絶滅してしまい、いま、その保護運動も行われています。真如堂でも、株を貰っては挿し木で増やしています。 菊の飾りが付いている鬼瓦と菊渓菊。風情があります。 さらにその横では、石蕗(つわぶき)がよく咲いてきて、黄色が目立っています。 茶所の周りは、ヘブンリーブルー、菊渓菊、石蕗、貴船菊、酔芙蓉など、いろいろな花が咲いています。紅葉もいいですが、こっちもいいですよ! 日 あ た り て 冬 を さ か り の 小 菊 か な 渡辺光子
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