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染井吉野よりも早く、あっという間に咲いた枝垂れ桜や「縦皮桜」もまだ充分に見ていただけます。今年は見頃が長いです。 昨日は晴天の土曜日、今日は雨で日曜ということで、昨日は今年最高の拝観者数を数えました。本堂では『花車図』屏風を特別公開していて、この季節にぴったり。明兆の涅槃図も引き続き公開しているので、結構お得です。 でも、こういう季節になると‘変身’してカメラマンを伴ったような人たちが現れ、我が物顔でポーズを取って写真を撮るのには閉口します。 ゆっくり桜を愛でたり紅葉を楽しめる時は、もう戻って来ないのでしょうか・・・。 満 開 の ふ れ て つ め た き 桜 の 木 鈴木六林男
黄色い連翹(れんぎょう)や山吹、赤や白の椿、灯台躑躅も咲き始めました。馬酔木も見頃です。まさに百花繚乱の季節がやって来ました。 「裏写真」は樒(しきび・しきみ)の花です。関西では、お墓などによく供えます。強い香りを放つ木で、その葉や樹皮は、お線香や抹香、お焼香の原料としても利用されています。樒は毒が強く、葉や花、実、茎、根などを誤って食べると食中毒を起こすおそれがありますし、実を中華料理に使う八角と勘違いして食べて亡くなった例もあります。 花はごく控えめです。個体差が大きいのか、今咲いている木もありますし、ぜんぜん違う時期に咲く木もあります。お寺ではよく使うので、その花を見ただけで、匂いがしてくるように感じます。 さぁ、来週はもう桜はありません。新緑がより目立つようになり、何か新しい花が咲き出しているような気がしますよ! 日に日に咲きぬ うるはしと 我が思ふ君は しくしく思ほゆ 大伴池主
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