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       まだ緑がちなもみじ葉/ 秋晴れを楽しむ人々 カーソルを乗せれば写真が変わります
 昨日は70ミリほどの雨が降り、特に午後2時前後は35ミリほどの土砂降りで、真如堂の書院でも数ヶ所で雨漏りしました。
 打って変わって、文化の日の今日は快晴で、雨の御陰で木々の緑が美しかったです。
 3連休の2日目。初日の雨で出鼻をくじかれた方々も、今日は気持ちのいい秋晴れで、境内には結構多くの方がお越しになりました。
 境内のもみじはまだ色付いていませんが、紅葉シーズン前の比較的空いている時期なので、清々しい境内をお楽しみいただけたのではないでしょうか。
 今年はバスを使った団体の予約が激減しています。2024年問題や運転手不足、貸切バス料金の高騰などで、バス旅行が難しくなってきているのでしょう。また、京都のホテル代が高いという話をあちこちで聞きます。ハイ・シーズンの旅行は、なかなか大変そうですね。



        今  日  よ  り  は  十  一  月  の  旅  日  記     星野立子        




        今年最後の酔芙蓉/ 無患子の黄葉     カーソルを乗せれば写真が変わります
 3時過ぎに撮った酔芙蓉の写真です。少しも‘酔う’こともなく、白いままですが、それだけ気温が低くなってきたということでしょう。少しいじけたような花姿ですが、花の少ない時に有り難いです。
 ‘裏写真’の黄色い葉っぱは「無患子(むくろじ)」です。年によってはすばらしい黄金色になるのですが、今年はこれくらいの色で留まってしまい、毎日いっぱい落葉しています。葉が軽いので、風が吹くとカサコソ音を立てて流れていく感じが愉快です。
 その名の通り、子供が患わ無いようにという願いがこもっているのでしょう。秋になる実の中に黒い種が一つ入っていて、かつてはお正月の「羽根つき」の羽根の球に使われたりしていました。「あー、あれなの!」という方は、ある程度の年齢でしょうね。実の皮は石鹸の代用になり、インドでは古くから洗濯用に使われていたそうですよ。
 木々の変化を見ているととても面白いですが、地球温暖化で紅葉が遅くあまり綺麗ではなくなってきているのも如実に感じます。
 5日からは「お十夜(十日十夜別時念仏会)」が始まり、やがて立冬を迎える暗闇の境内に鉦の音が響き渡ります。これからは紅葉まで早足になっていくでしょう。
 来週には最高気温が20度を下回る日がやってきそうです。どうかご自愛ください。  



      ゆ ふ ぐ れ の 風 頬 に あ り  秋 惜 し む     若月瑞峰