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          正面参道を下る人 / カンカン照り   カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日も暑い日でした。昨日の35.6度には及ばなかったものの、34.5度。猛暑に違いはありません。カラッとした暑さならまだいいのですが、湿気もあって、ジメッとした暑さでした。お昼前頃は青空も広がっていましたが、雲の多い日でした。
 3連休だからか訪れる人も案外おられ、境内から談笑の声が聞こえてくることもありました。外国人は連休など関係なく、コンスタントに来ておられます。真如堂のようなマイナーな寺をどうしてご存知なのでしょう?
 桜の葉が毎日少しずつ散って、掃除が大変です。桜は本来10月頃から紅葉し、冬にむけて徐々に落葉していきますが、こんなに早く、しかもちゃんと紅葉せずに散っていっているのは、厳しい暑さと少雨によって木が弱るのを防ぐ、桜の防衛対策かも知れません。これからは毎年こんな気候でしょうから、大汗を掻きながら落ち葉掃除をすることになるでしょうか。
 もみじの木も、調子がよくなさそうな木が結構見られます。これからどうなっていくのでしょうね。



      桜 落 葉  か そ け き 音 を 惜 し ま ざ る     山田みづえ



        彼岸花の初咲き/ 美しい盗人萩の花   カーソルを乗せれば写真が変わります
 彼岸花が一昨日から咲き始めました。境内では他には咲いていませんので、これが一番花です。20日が彼岸の入りにはちょっと早かったですが、彼岸花は温度(特に地温)を感じて花芽が分化し発達するので、冬や春、夏の環境なども影響するようです。結構複雑な条件を経ても、ちゃんと彼岸の頃に咲くのは大したものです。
 明日は中秋の名月ですが、萩はまだ咲き始めたばかりで、お月見に萩を飾るのはちょっと難しいです。今年は萩の開花が少し遅いように思います。
 その代わりといっていいのか、「盗人萩」の花が真っ盛り。きれいなピンク色の花を咲かせています。
 「盗人」とはひどい名前ですが、花後の実がいつの間にか衣服にくっ付くことを、知らぬ間に忍び込む盗人に例えたものと言われます。いわゆる「くっつき虫」で、この実が服に付いたらなかなか取れません。また、実の形が「盗人の(忍び足の)足跡」を思わせるからともいわれます。花は美しいですが、この実のしつこさには辟易とします。そう思うと、「盗人」でもいいかも知れませんね。
 来週からは気候が変わりそうです。さすが、「暑さ寒さも彼岸まで」ですね。もうひと息です、頑張りましょう!



      曲  り  ゐ  る  盗  人  萩  の  花  の  先     京極杞陽