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               小雨の境内      カーソルを乗せれば写真が変わります
 朝早くに少し降りましたが、その後はお昼過ぎまで曇り空。それからまた雨が降ったり止んだり。最高気温は30度くらいですが、湿気が多く、エアコンを入れるとガラスの外面に結露が出来ていました。この蒸し暑さは、いかにも祇園祭です。
 雨の止み間には熊蝉が一斉に鳴き出し、鴬の谷渡りもよく聞かれました。蝉と鴬が同時に聞けるなんて!
 境内はひっそりしています。観光の方はほとんどが祇園祭に行っておられるのでしょう。今夜は宵々山で、四条通などは歩行者天国になりますが、地元の人は、鉾町界隈の蒸し暑さと人混みなんて御免蒙りたいという方が多数でしょう。雨の宵々山になりそうです。



        祇 園 囃 子 ゆ る や か に ま た 初 め よ り     辻田克巳



         木槿と三重塔/ 樹下闇の姫檜扇水仙   カーソルを乗せれば写真が変わります
 紫陽花も終わり、今は剪定の真っ最中です。来年、花を咲かせるためには早く剪定をしたほうがいいので、空模様を見ながら寸暇を惜しんで作業をしています。
 木槿(むくげ)もよく咲いていますが、遅咲きの品種の中にはまだまったく咲いていないものもあります。木槿の花に青空はよく似合いますが、今日のような雨の日のほうが花自体は生き生きとしていて美しいです。見頃はまあだまだ続きます。
 他に咲いている花は見当たりませんが、薄暗い木の下に咲いていた姫檜扇水仙(ひめひおうぎすいせん)のオレンジの花がとてもインパクトがありました。南アフリカ原産というのも頷けます。本当は日当たりのいい場所を好む植物ですが、花数は少ないものの、日陰でも咲いてくれて重宝しています。
 さて、梅雨明けは18日頃でしょうか? ひょっとしたら、祇園祭前祭の山鉾巡行は雨かも知れません。



       見 上 ぐ れ ば 雨 一 粒 や 花 木 槿     石田あき子