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        正面参道の傘の人 / 薄暗い木の下の石畳 カーソルを乗せれば写真が変わります
 梅雨らしいお天気が続いています。雨も降ってくれないと困りますが、線状降水帯が出来たり、激しい雨が大量に降ったりするのには困ります。気象庁によると、1980年頃の10年間と最近の10年間を比べると、大雨の頻度が倍になっているというのですから、確実に気候が変動しているわけですね。
 境内のもみじの枝は垂れ下がり、傘を差していると引っ掛かったりしてしまいます。石畳などはツルッと滑りやすくなっているので、オシャレな靴は危険です。
 7月1日からは祇園祭の行事が始まります。蒸し暑くて不快な京都の夏の「真骨頂」の季節です。また人も増えてくるのでしょうが、真如堂にはあまり関係がなく、いつもながらひっそりでしょう。



        荒 梅 雨 の 闇 の ふ く る る 何 な ら む     石原八束



       雨に濡れる木槿 / 門の上の栴檀葉の菩提樹 カーソルを乗せれば写真が変わります
 総門を入った駐車場のあたりでは、木槿(むくげ)の花が咲き始めています。「一日花」と言われますが、夏の盛り以外は2日ほど咲いていることがあります。いろいろな種類の木槿が植わっていますので、少し足を止めてご覧ください。
 吉祥院の門前では、栴檀(せんだん)葉の菩提樹(モクゲンジ)の花が満開です。高い枝に咲いているので、見上げてもよくわかりませんが、石畳の上などに細かく黄色い小さな花がたくさん落ちています。門を入っていただいたところから振り返っていただくとよく見えますので、どうぞお入りください。
 栴檀葉の菩提樹の木は、京都ではあまり見かけることがありません。この木も、千葉県の笠森寺から種をもらい受けたもので、昨年現地へ行った時に、『四方懸造り』の観音堂の下の岩から生えて開花しているのを目にすることができ、感激でした。
 境内にお越しの際は、石畳などで滑らないようにご注意ください。



       見  上  ぐ  れ  ば  雨  一  粒  や  花  木  槿     石田あき子