境内のもみじの枝は垂れ下がり、傘を差していると引っ掛かったりしてしまいます。石畳などはツルッと滑りやすくなっているので、オシャレな靴は危険です。 7月1日からは祇園祭の行事が始まります。蒸し暑くて不快な京都の夏の「真骨頂」の季節です。また人も増えてくるのでしょうが、真如堂にはあまり関係がなく、いつもながらひっそりでしょう。 荒 梅 雨 の 闇 の ふ く る る 何 な ら む 石原八束 吉祥院の門前では、栴檀(せんだん)葉の菩提樹(モクゲンジ)の花が満開です。高い枝に咲いているので、見上げてもよくわかりませんが、石畳の上などに細かく黄色い小さな花がたくさん落ちています。門を入っていただいたところから振り返っていただくとよく見えますので、どうぞお入りください。 栴檀葉の菩提樹の木は、京都ではあまり見かけることがありません。この木も、千葉県の笠森寺から種をもらい受けたもので、昨年現地へ行った時に、『四方懸造り』の観音堂の下の岩から生えて開花しているのを目にすることができ、感激でした。 境内にお越しの際は、石畳などで滑らないようにご注意ください。 見 上 ぐ れ ば 雨 一 粒 や 花 木 槿 石田あき子
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