6/2版
例年なら九州などが梅雨入りする頃ですが、今年は太平洋高気圧がパワー不足気味で梅雨前線が北上せず、九州から関東に掛けては梅雨入りが6月中旬まで遅くなるかも知れないそうです。農作物への影響や急な天候の変化などが案じられます。 朝、境内を歩くと、早朝に降った雨の影響で木々の葉はみずみずしく、差してきた日の光でキラキラしていました。でも、茶色く枯れた葉がたくさん付いている木もあって、新緑の頃のような美しさはありませんでした。 梅雨入りが遅れることが紅葉などに悪影響を及ぼさないといいのですが、他にも夏が厳しい暑さになるという予想もあるので、まだまだよくわかりません。でも、昔と比べて紅葉が遅れ、あまり綺麗ではなくなり、植生などにも変化が出てきている気もするので、気候変動自体は決していい影響は及ぼさないようです。 あ な た ふ と 木 の 下 闇 も 日 の 光 松尾芭蕉 例年は梢という梢がすべて花でいっぱいになっていましたが、今年はずいぶんと蕾の数が少なく、それらすべてが咲いても壮観さは期待できません。 毎年訪れている人などは、「今年はどうしたのでしょう」と心配してくださっていますが、今年だけの症状で収まってくれるのを祈らずにはおられません。 真如堂の花木の中で、開花したことが毎年新聞に掲載されるような木は、菩提樹しかありません。開花を待ちかねているファンも多いですが、残念ながら今年は花が少ないことを承知でお越しください。 残念ながら、‘普通の’紫陽花は早咲きの種類を除いてまだほとんど咲いていません。ですから、山紫陽花と一般的な紫陽花の両方をご覧になることは出来ません。こればかりは仕方ありませんね。 ここ数年はボク自身の事情で手入れが行き届いていませんが、来年からは徐々に挽回して、素晴らしい紫陽花をご覧いただけるように努めたいと思います。まずは今年お越しいただいて、段々よくなるのをお楽しみください。 気候が不順です。どうかご自愛ください。 紫 陽 花 に き の ふ 紅 さ し て 今 日 は い か に 正岡子規
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