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     若緑が迫る正面参道 / 通る人の顔さえ緑と化す参道人 カーソルを乗せれば写真が変わります
 連休後半の2日目。昨日も今日も天気に恵まれ、明日もまた好天の予報で、連休を満喫されている方も多いのではないでしょうか? 一方で、混雑や道路の渋滞に巻き込まれて、お疲れになっている方もおられるでしょう。混雑や渋滞も、このお天気が少しは帳消しにしてくれるかも知れませんね。
 境内の若緑の色が少し落ち着いて安定してきました。柔らかい緑の間から差してくる木漏れ日はやさしく、若葉の間を渡ってくる風は爽やかです。
 車に乗ってこられるのは法事の方などで、多くの方が徒歩でやって来られているように感じられます。真如堂の近くは絶好の散策路で、哲学の道のほうへ行かなければ、人波を見ることもありません。境内のベンチは稼働率が高く、お弁当を食べている姿も時々見かけます。
 境内の新緑の中でお弁当を食べる。なんと贅沢な時間でしょう。ボクも明日やってみようかなぁ〜



       風 す こ し 心 に も 入 れ み ど り の 日     上井みどり



      自坊前の大つつじは五分咲/ 美しい姫女苑の花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 先週、京都市の蹴上浄水場のつつじが遅れ気味だったと書きましたが、自坊の門前の大つつじも、例年なら連休に満開になることが多いのですが、写真のように下の方は咲いてきているものの上の方はまだ蕾が多い感じです。今年は写真を撮ってもらう機会が少ないかも知れません。
 境内の他のつつじは、もうすっかり終わっているものもあり、全体的に境内の花は少な目です。そんな中、本堂裏の薬師堂横に植わっているナンジャモンジャの花が、いま盛りです。普通に歩いていても気が付かないような高いところに、白い花がいっぱい咲いています。青空に映える白い花がとても綺麗です。
 草刈りをしていて、春紫苑(ハルジオン)の可憐な花を見つけました。これも‘雑草’のうちですが、刈ってしまうには忍びなく、そのままにしておきました。
 よく似た花に姫女苑(ヒメジョオン)があり、わかりやすい見分け方として、「姫抱かぬはヒメジョオン」と教えられたことがありました。写真ではわかりませんが、葉の基の部分が茎を抱いているので、これは姫女苑ではなく春紫苑ということです。時期的には春紫苑ですが、他にも茎が中空ではないとか、蕾が下を向くなどという判別法があります。「姫抱かぬヒメジョオン」とさえ覚えていれば、即断できます。
 連休もあと2日。お休みがいただける方は、存分にお楽しみください。そうでない方は、次の休みの計画をお楽しみください。



      常 の 日 の つ ね の か な し み 姫 女 苑     鍵和田釉子