4/13版 




          緑萌ゆる正面参道 / 朝早い本堂前   カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内は桜の季節がほぼ終わり、一気に新緑の季節へと移りつつあります。参道の桜の木の下は花びらのドット模様が美しく、散る花びらも盛りは過ぎていますが、時折ハラハラと舞い散る様子は何とも趣のあるものです。
 東京は春の嵐で桜が散ってしまったと聞きますが、京都は雨風の日があったものの、まだ満開前だったこともあって持ち堪え、小学校などの入学式にも久々に残っていて、今年は長い間桜を楽しむことが出来ました。
 今日は少し薄曇りの空模様ですが、京都市内の観光地は多くの人が訪れて、飲食店の前には行列が出来たりしています。来週は少し人も減るかも知れませんが、その後は一気にゴールデンウィークです。紅葉の時期ほどではありませんが、オーバーツーリズムに悩まされている方も多いと思います。
 今朝は、知恩院の大きな鐘の音が聞こえてきていました。法然上人浄土宗開宗八百五十年の法要が、いま行われているようです。



      す ぐ そ こ と 言 は れ て 遠 し 春 日 傘     斎藤美智子



         一気に咲いた山芍薬/ シャガの花   カーソルを乗せれば写真が変わります
 自坊に咲いている、ボクが一番好きな山野草の一つ、山芍薬の花です。今年は6輪が一気に咲いてしまいました。もう少し間を置いて咲いてくれればよかったのに・・・。姿、色ともに、何とも品がある花です。
 シャガの花も、あちこちで咲いています。境内のシャガは、すべて自坊から株分けをして移植したもので、あっという間に広がりました。この他にも青色の花のシャガが自坊にはあります。珍しいので地植えするとあっという間に盗られてしまうので、門外不出です。
 鐘楼の周りの八重桜「関山」が咲き始めています。まだ盛りではないので、写真は来週に載せます。
 これからは何といっても新緑です。来週は新緑の色ももう少し安定してくるでしょう。乞うご期待!



       や  は  ら  か  に  闇  に  花  閉  づ  山  芍  薬     伊藤敬子