4/6版
真如堂にも朝早くからカメラを持った人が、普段よりもずっと多くお越しになって、めぼしい撮影ポイントには人が集まっている感じです。時間を追う毎に人が増えてくるので、まだ光が充分には回っていない頃に、境内に写真を撮りにいきました。 今の境内は、染井吉野が満開。江戸彼岸系の枝垂れ桜などは、花よりも葉っぱが目立つようになってきました。もみじの新緑はまだ充分には開いていませんが、存在感を増してきました。 あっという間に桜の季節が過ぎて行き、新緑の季節へと移っていきますが、桜を見損なった方は今月末に見頃となる鐘楼堂の周りの八重桜「関山」をお勧めします。 染井吉野の寿命は60年程度と言われます。染井吉野の古木が倒れたりする危険があるからと伐採計画が立てられた時に、反対の声があがることがよくあります。哲学の道もそうでした。 染井吉野の幹が空洞になっているのをよく見かけますし、枝が枯れて雨風の後に結構太い枝が落ちているのを見かけます。 寿命といわれる60年は、手入れ次第ではもっと長くなると言われます。腐った幹の中に伸びている不定根を太らせて土まで誘導することによって、蘇ることもあります。そういう知識を持っていると、お花見の楽しみ方はもっと深くなるでしょうね。 さ く ら 咲 く お く れ て 笑 ふ 老 婆 に も 長谷川双魚 反対に大失敗だったのは、自坊前のレンゲ。少しは咲いているのですが、ここ数年と比べると見る蔭もありません。原因は、ボクが昨秋に種を蒔くのを忘れたからです。蒔かなくてもこぼれた種で咲いてはくれますが、やはり花の数がまったく違います。今秋は忘れないようにしないといけません。 シャガの花も咲く寸前です。椿もいろいろ咲いています。しばらくは花いっぱいの境内です。 山 吹 の 一 重 の 花 の 重 な り ぬ 高野素十
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