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       遠目にも目立つ山茱萸の黄 / まだ変わらぬ冬木立 カーソルを乗せれば写真が変わります
 朝からどんより曇っていた空から、お昼前頃になると雨が落ちて来始めました。雨雲レーダを見ると、瀬戸内海を雨雲が西に向かって進んでいて、5時過ぎには京都を通り越して行きそうです。それでも気温は15度くらいまではあがる予報なので、そんなに寒くはありません。
 数日前から、境内を歩いていると、腐敗臭に似た臭いを感じるようになりました。気温が上がって、土の中のバクテリアが積極的に活動し始めたのです。この臭いがするようになると、春も本物です。
 今日は彼岸の入り。今日の雨の予報を知って、昨日から墓参の方が急に増えています。境内の木々の気配に変わりはありませんが、一気に春に向かって行きそうです。



         山 寺 の 扉 に 雲 遊 ぶ 彼 岸 か な     飯田蛇笏



      咲きそろってきた馬酔木/ 紅梅と大文字山   カーソルを乗せれば写真が変わります
 本堂裏の山茱萸の花が満開になりました。来週いっぱいはこんな景色でしょう。
 馬酔木の花も今が盛りです。あまり目立たない花ですが、通りがかったときに思いがけずに花を見つけると、ハッとされるかも知れません。
 元三大師堂前の紅梅もほぼ満開になりました。早咲きの梅は、まだかまだかと待ってもらえますが、さんざん梅の花を見た後の遅咲きの梅は見飽きた感もして、なんだかちょっと損をしているように思えます。
 境内の桜の蕾はまだぜんぜん膨らんではいません。開花予想日の早いサイトでは京都市の染井吉野の開花は21日頃、24日、25日とまちまちですが、真如堂の境内で一番先に咲き始める江戸彼岸で26〜27日頃かなぁと思います。世の中が、桜、桜と騒がしくなってきますね。
 また気温が下がるようです。花粉に風邪にご注意ください。



         大 寺 の 屋 根 の 起 伏 や 春 の 雨     星野立子