3/2版
3月から、本堂では大涅槃図の特別公開が始まりました。写真を撮ったのは早朝だったので人の姿はありませんが、拝観が始まる頃には少しずつ人が増えてくるでしょう。皆さん、よくチェックされているものだと思います。 高校などでは卒業式が行われるようになったり、大学入試が一段落してきたりすると、卒業旅行だろうなぁと想像出来る方々が、京都市内では増えて来ます。そういう人たちはメジャーな観光地へ行かれるので、真如堂にはほとんど関係がありません。涅槃図を見に来られるのは、「京都通」のような方が多いでしょう。 真如堂も人の姿が増えて、「冬」から春へ移っていきます。 三 月 の ま だ 枯 色 の 美 し く 冨永津耶 かつては馬酔木にしては大きな株がたくさん生えていましたが、どんどん枯れて減ってしまいました。それをカバーするために若木を補植しましたが、その時にピンクの株や琉球あせびを植えました。まだ小木ですが、今年はピンクの花がたくさん咲いています。馬酔木も世代交代です。 もう一つ、この時期の真如堂の花を代表するのは山茱萸(さんしゅゆ)です。2週間前と比べると、ずいぶん開花してきているのがおわかりいただけます。ただ、個体差が大きいので、遅い木はまだ蕾から黄色い花色さえ見えていません。盛りはお彼岸頃でしょうか。 冬の空気と春の空気のせめぎ合いが決着せず、気温のアップダウンの大きい日が続きそうです。くれぐれも体調にお気を付けください。 来 し か た や 馬 酔 木 咲 く 野 の 日 の ひ か り 水原秋櫻子
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