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          梢に残るはもみじの種 / 冬晴れの境内 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日はここ数日とは打って変わった気候になりました。昨日は最高気温が18度もあったのに、今日はその半分。最高気温が10度を下回ったのは今年初めてです。風も夕べから北風に変わり、体感は一変して真冬の寒さとなりました。でも、陽射しがあったので、風の影響のない日向にいると、結構あたたかかったです。
 紅葉は終わりましたが、京都が静かになるのを待っていた方なのでしょうか、時々カメラを持った観光客らしい人を見かけます。今の境内をご覧になっても、紅葉のピークの頃の景色はまったく想像出来ないでしょうね。冬の静かな雰囲気が好きな方、お待たせいたしました。どうぞお越しください!

        三重塔が見渡せる/ 本堂裏の‘見どころ'   カーソルを乗せれば写真が変わります
 紅葉の名残を見つけたい方は、本堂の裏にお越しください。境内で唯一の紅葉がほんのわずかに残っていますし、敷き紅葉も多少は綺麗です。
 職員さんがフル稼働して落ち葉掃除をしていますが、まだまだ掃除しきれません。自坊吉祥院の前も、まだふかふかの敷き紅葉が残っています。雨が降ったら少し色を取り戻しますが、日が経つにつれてカラカラに乾き、茶色くなっていきます。もうそろそろ限界ですねぇ。
 境内も京都市内も、やっと静かになりました。道路の渋滞やバスの混雑も解消されてきて、ようやく静かな日常が戻って来ました。本当にやれやれです。



      目  を  遠  く  誘  ふ  冬  枯  始  め  か  な     宮津昭彦




    山茶花のピンクがうれしい冬 / 後悔している? 十月桜 カーソルを乗せれば写真が変わります
 先週のこのページで山茶花の花びらが落ちている写真を載せましたが、その「元」の花が綺麗に咲いているのに今頃気が付きました。反対側から見ても花はほとんど見えなかったのですが、三重塔を背景にするこの角度からなら、ピンクの花がとてもよく見えました。
 自坊の十月桜は2ヶ月ほど前から毎日少しずつ咲いていましたが、今日見たら、結構たくさん咲いて目立っていました。ここ数日の温かさに反応したのかも知れませんが、今日の冷え込みに「こんなはずじゃなかった」と思っているかも知れません。
 葉っぱを落とした木々の梢の間を、小鳥たちが飛び回っているのも愉快です。冬には冬の楽しみがあります。いろいろな発見を求めて、静かな境内にお越しください。



      咲 き つ づ く ほ か な き 白 さ  冬 桜     山田弘子