12/9版 




          お昼前の正面参道 / 本堂前の冬木立 カーソルを乗せれば写真が変わります
 11月初旬並みの気温で、晴天に恵まれた土曜日。そのお陰で、紅葉シーズンが少し伸びて、今日も結構たくさんの方が境内にお越しになっています。
 もちろん紅葉は8割方終わっている感がありますが、初めて境内に足を踏みてピーク時をご存じないような方には、まだまだ十二分に楽しんでいただける景色だと思います。
 真っ赤に色づいた葉もあれば、枝に付いたまま茶色く縮れている葉もあります。本堂の前などは、もう紅葉の名残が消えてきています。境内をグルッと一周すれば、そんな全部を織り交ぜて見ることが出来ます。
 人の数もピーク時の1割以下となって、ゆっくりと歩いたり写真を撮ったりもできます。今日はオススメです。

        いま一番の見所 本堂裏/ 三重塔の西側   カーソルを乗せれば写真が変わります
 いま、境内の見どころは、正面参道、三重塔の西側(吉祥院前)、本堂裏側などです。そんなに広くはない境内ですが、場所によって日当たりや気温などが微妙に違うのか、差が出てきます。
 もみじの種類としては、ほとんどがほぼ「高雄もみじ(いろはもみじ)」ですが、三重塔の西側は葉の大きい「おおもみじ」が多いです。背の高い木で、天蓋のような紅葉が何とも見事です。
 2日ほど前から一気に落葉が増えました。日曜日を過ぎたら、本格的な落ち葉掃除の季節到来です。



      遠 い 木 が 見 え て く る 夕  十 二 月     能村登四郎




       落ち葉の上の山茶花の花びら / 吉祥草の花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 落ち葉掃除をしていたら、その中に山茶花の花びらがたくさん落ちているのに気が付きました。かなり前から咲いては散っていましたが、花びらの色が落ち葉の色と近いので、うっかり見落とすところでした。
 「吉祥草」も少し前からよく咲いています。蘭の一種で、名前の通り縁起がいいとされ、この花が咲くと幸運が舞い込むともいうそうです。自坊の名の「吉祥院」に因んで、門の内外にたくさん生えています。繁殖力が旺盛なので、株分けしたものがどんどん広がっていきます。
 葉っぱに隠れるように花が咲いているので、これもうっかりすると見落としてしまいそうですが、じっくり見るとなかなか可愛い花ですよ。
 今月も、もう1/3が過ぎようとしています。年末年始の準備がぜんぜん進んでいません。困りました。



      山 茶 花 の  花 の こ ぼ れ に 掃 き と ど む    高浜虚子