12/3版
前評判では今年の紅葉は遅くて良くないと言われましたが、真如堂の紅葉はほぼ例年通りだったと思います。 ただ、終盤は茶色く縮れた葉っぱが目立つようになって、最後まで美しい紅葉を見せてくれる木が少なくなった気がします。少雨の影響なのか、温暖化でなかなか冷え込まないのにもみじが待ちくたびれてしまったのか・・・。温暖化だとすれば、息を呑むような紅葉は今後見られないのかも知れません。 そこまで極端ではありませんが、本堂前などの「花の木」もここ数年は綺麗に色付いてくれません。澄み渡るような朱や紅が懐かしくさえ思えます。櫨も同じです。それらと比べると、もみじの木はまだ許容範囲が広いのかも知れません。 無患子も花の木も櫨も、もうすっかり葉を落とし、裸木となっています。1週間後には、もっと向こうが見渡せるようになっているでしょう。 な ほ 燃 ゆ る 色 を 尽 し て 冬 紅 葉 稲畑汀子 三重塔の西側ももうしばらくは綺麗です。特に西日に照らされされる頃には、背の高い紅色や黄金色の紅葉が楽しめます。晴れた日の夕方を狙ってお越しください。 紅葉の季節がようやく終わるので、正直言ってホッとしています。今年は中国人の羽織袴や振り袖の「変身」が目立ちました。和装レンタルの業者が勧めているのか、SNSで「無料で、自由」だという評が広まっていたのでしょう。マナーも悪くて大迷惑です。静かな境内が帰ってくるのを心待ちにしています。 来週は、残された紅葉を探してお届けしましょう! た ま し い の ひ と つ が 透 け て 冬 紅 葉 津根元 潮
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