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          本堂前の「回向柱」と「善の綱」  カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は雲が多いながらも秋晴れの日となりました。行楽日和で、今日はいろいろなイベントが行われていそうですが、念のために折りたたみ傘を持って出かけた方が安心かも知れませんね。午後からは北風が強くなって来て、肌寒く感じられるようになりました。
 もうすぐ11月。今朝は、真如堂の僧衆やお手伝いの方で、本堂内を11月5日から始まる「お十夜(十日十夜別時念仏会)」の設えに替えました。
 お十夜には、講の方が鉦を叩いて念仏を唱えます。そのための台を作り、本堂の外に大きな「回向柱」を2本建て、ご本尊の阿弥陀如来の手に結ばれた白布の「善の綱」が結ばれます。回向柱やの回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じことになります。
 お十夜にはまだ少し早いのですが、鉦講の方々が11月3日から練習をしたいというので、今日、皆で準備をしたわけです。
 回向柱が立つと、いよいよ秋が深まってきたことを実感します。



       逃 げ て ゆ く  刻 を 追 ひ つ ゝ 冬 支 度     大橋敦子






    色付き進む境内の一角/ 枝先の色が変わったくらいの小径 カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内の木々が、この1週間でかなり色付いてきました。場所によってはまだまだ緑ですが、11月に入ると紅葉の進み具合とは関係なく、紅葉シーズンがやってきます。
 気温が8度になると、紅葉のスイッチが入ると言われます。今年の紅葉が綺麗かどうかは、これからの冷え込み次第ですが、葉っぱの健康状態は悪くないので、ちょっと期待しています。
 どこへ行くにも混雑するこれからの季節は、多く京都人にとってはストレスフルな日々となります。外国人の多さが、これまでとはまた違った問題を引き起こしたりもしています。これからの京都の観光はどうなっていくのでしょう。
 真如堂の紅葉の盛りまでは、まだ1ヶ月ほどかかります。フライングされませんように。



        晩 秋 の  野 の 明 る さ を 歩 き け り     前田震生