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      雨上がりの正面参道/ 本堂裏のまだ青いもみじ葉 カーソルを乗せれば写真が変わります
 夜中に10ミリほどの雨が降って、朝8時頃にようやく上がりました。今日は雲の多い日でしたが、明日からは日差しが届き、晴れる日が多くなりそうです。残暑もようやく和らいで、秋らしくなっていきます。この日を待ちかねました。
 毎日見ている境内の木々の色も、こうして写真に撮ってみると、紅葉に向かってほんの少し変わってきたことがよくわかります。同じ境内でも、紅葉の早い正面側はもみじの葉の色が少し変わり始めていますが、紅葉の遅い本堂裏の葉の色はまだきれいな緑色です。今年は葉の状態もいいので、後は冷え込み次第ではきれいな紅葉が見られます。さぁ、どうなるでしょうね。
 それにも増して心配なのはオーバーツーリズムの問題。外国人観光客が多く、マナーの問題なども心配です。きれいな紅葉が無事に見られますように。



       わ  れ  を  つ  れ  て  我  影  帰  る  月  夜  か  な   山口素堂




        本堂前の藤袴/ 開き切らない酔芙蓉   カーソルを乗せれば写真が変わります
 本堂の前に、藤袴の鉢が2つ置かれる季節になりました。絶滅寸前の原種の藤袴の保全育成の活動をしている会が、毎年届けてくださったものです。この花を目がけて、渡り蝶の浅黄斑蝶も飛来します。わずか2鉢しかないものを、浅黄斑蝶がどうやって見つけるのか不思議でなりませんが、その瞬間に出会えるのが毎年の楽しみです。今年は出会えるかなぁ〜
 総門前の酔芙蓉の花の数もずいぶん増えました。でも、あまり開き切っていないような花が多く、ちょっと見栄えがよくありません。今年、京都市では最高気温が35度以上の猛暑日が43日と観測史上最多でした。また9月の降水量は平年の3分の1ほどでした。そういうことが大きく影響しているのかも知れません。何とかこれから盛り返して欲しいものです。
 これからしばらくは、日毎や一日の気温差が大きくなります。体調を崩さないようお気を付けください。




       想  ひ  ご  と   ふ  と  声  に  出  づ  藤  袴     永方裕子