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         早朝の本堂前/ 紅葉の兆しも見える境内 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日はお彼岸のお中日。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」というとおり、気候がコロッと変わって秋めいてきました。午前中は雲が多かったですが、昼からは秋晴れになって、風に乗って秋の空気が流れ込んできた感じです。
 先週は敬老の日も含めた3連休でしたが、まだお彼岸の入りの日よりも前だったのに、結構たくさんの方が墓参にみえました。最近はお参りも混雑を避けて分散する傾向です。これもコロナの‘副産物'でしょうか。
 お参りの人に見つからないように、早朝にカメラを持って境内を散策しました。萩も咲き、彼岸花もちょうど咲いて、木々の中には紅葉し始めたものもありました。
 さぁ、秋を存分に楽しみましょう!



       ひ と ご ゑ の さ ざ な み め け る 秋 彼 岸     森  澄雄




        朝日の当たる彼岸花/ 白い彼岸花   カーソルを乗せれば写真が変わります
 今年の夏は異様に暑かったのに、彼岸花は季節を違わずにピタリと咲いて見せました。大したものです。
 彼岸花は球根から花茎を伸ばしてきますが、土の中の球根が周りの温度を感知して「そろそろかなぁ」と準備を始めるのでしょう。気候の違うところでは、もっと早く、あるいは遅く花が咲くので、やはり気温を目安にしているのには違いありません。今年の夏の暑さはデーターとして球根に記録されるのではなく、たとえば「30度を下回ってきた」というのがスイッチになるのでしょうか? よくわかりません。
 本堂前の萩はもうずいぶんとこぼれています。今年の満月はずいぶん遅く、この29日が十五夜ですが、その頃にはほとんど散りきっているかも知れません。
 日本から四季の移ろいが薄れていくのは残念です。地球温暖化は生命に関わることですが、今まで経験しなかったような大雨や巨大な台風などの気候変動、そして情趣溢れる四季の崩壊の実感が、温暖化防止の生活をする契機になってくれればいいなぁと思います。




       こ  の  畦  は  仏  の  通  る  曼  珠  沙  華      宮本  澄